JP2003274800A - 疑似餌用生分解性素材 - Google Patents

疑似餌用生分解性素材

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JP2003274800A
JP2003274800A JP2002080987A JP2002080987A JP2003274800A JP 2003274800 A JP2003274800 A JP 2003274800A JP 2002080987 A JP2002080987 A JP 2002080987A JP 2002080987 A JP2002080987 A JP 2002080987A JP 2003274800 A JP2003274800 A JP 2003274800A
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acid
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polyhydric alcohol
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JP2002080987A
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Noboru Ogoshi
昇 小越
Hiroshi Kaneko
博史 金子
Noritake Arai
伯竹 新井
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Daisee Kogyo KK
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Daisee Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 海、川および湖水などに廃棄されても自然条
件下で微生物により分解され、何ら環境汚染物質を放出
せず、天然餌に類似したソフト感があり、しかも、耐水
性、伸度、強度、透明性に優れた疑似餌用生分解性素材
を提供することにある。 【解決手段】 脂肪族ポリエステルジオールに対し、又
は脂肪族ポリエステルジオール及び多価アルコールの混
合物に対し、NCO基/OH基=0.5〜2.5(モル
比)の範囲で脂肪族ポリイソシアネートと、最終配合物
中の20〜80重量%を構成するように可塑剤と、を配
合した配合物中で、一括付加縮合して得られる脂肪族ポ
リエステル系ウレタンエラストマーである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、釣り具に使用され
る疑似餌用の生分解性素材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より市販されてきたワーム疑似餌、
いわゆるソフトルアーは素材として主に、ポリ塩化ビニ
ルが使用されてきた。ポリ塩化ビニルは燃焼時、ダイオ
キシンを発生するのみならず、生分解性がないため水中
に放棄されても自然崩壊せず、しかも、ホルモン撹乱物
質と見なされるフタル酸エステル系可塑剤を含む問題点
を有する。
【0003】このような問題の解決のためこれまで多く
の研究がなされてきたが、生分解性疑似餌の素材は大別
して、蒟蒻(マンナン)、澱粉、カラギーナン、ゼラチ
ン、キチン質などの天然高分子、スチレン系エラストマ
ー、ポリビニルアルコールや脂肪族不飽和ポリエステル
などの合成高分子、および非生分解性合成高分子と生分
解性高分子(天然高分子またはグリーンプラ類)との混
合系の三種類に区分される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特公昭35−5240
号公報、特開昭63−120366号公報、特開平4−
16138号公報、特開平6−319414号公報、特
開平10−28493号公報、特開平10−19184
0号公報、特開2000−157104号公報、特開2
001−258428号公報、特開平11−46626
号公報に代表される天然高分子を素材とする疑似餌は、
一般的に、天然餌に似たソフト感を有するが伸度や強度
などの物性バランスが取り難く、更に、耐水性に大きな
欠陥を有する。また、天然多糖類を素材とする疑似餌で
は、そのゲル弾性や耐水性向上のためアルカリ土類金属
塩を添加することがあるが、一般的にその透明性が失わ
れやすいという問題点を有する。
【0005】特開昭59−74937号公報、特開昭5
9−98637号公報、特開平2−31633号公報、
特開平2−35032号公報、特開平3−47023号
公報、特開平3−292841号公報、特許30940
61号公報に代表される疑似餌は、樹脂性、ゴム状ポリ
マーまたはエラストマーなどの合成高分子を素材として
いるが、いずれも生分解性を有していない。
【0006】特開平11−75626号公報、特開平1
1−169025号公報は、脂肪族不飽和ポリエステル
を素材とする生分解性疑似餌を報告しているが、パーオ
キサイドによる熱架橋では、基体となるポリエステルの
分子量は固定されたままであるので、製造プロセスの煩
雑な高分子量ポリエステルを使用しなければならない。
【0007】特開平10−323144号公報や特開2
000−157103号公報に代表される非生分解性ポ
リスチレン系エラストマーに生分解性の澱粉や3−ヒド
ロキシ酪酸単位を含むポリヒドロキシアルカノートを混
合する方法は疑似餌の形態は消失するが、ポリスチレン
系エラストマーは微細粒子として未分解のまま水中に残
存し、本質的に生分解性ではない。
【0008】また、天然高分子と生分解性合成高分子と
の組み合わせも開示されている。例えば、実用新案登録
第3055857号公報は、澱粉をポリビニールアルコ
ールで変性した生分解性プラスチックを素材としたルア
ー、特開2001−299151号公報では、内部は蒟
蒻、外部は弾性を有する生分解性樹脂から形成された二
重構造を有するソフトペイトルアー、特開平11−18
7784号公報は、澱粉とポリビニールアルコール、エ
チレン−ビニールアルコール共重合体または脂肪族ポリ
エステル混合物を素材とした疑似餌、特開平8−214
791号公報は、ポリビニールアルコールと澱粉、更
に、多価アルコールから成る疑似餌を開示しているが、
それぞれ疑似餌としての透明性、ソフト感、伸度、強
度、耐水性などの点でバランスが取れているとは言い難
い。
【0009】そこで、本発明は、海、川および湖水など
に廃棄されても自然条件下で微生物により分解され、何
ら環境汚染物質を放出せず、天然疑似餌に類似したソフ
ト感があり、しかも、耐水性、伸度、強度、透明性に優
れた疑似餌用生分解性素材として、脂肪族ポリエステル
系ウレタンエラストマーを提供しようとするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために鋭意研究の結果、脂肪族ポリエステルジ
オール(A)に対し、又は脂肪族ポリエステルジオール
(A)及び多価アルコール(B)との混合物に対し、N
CO基/OH基=0.5〜2.5(モル比)の範囲で脂
肪族ポリイソシアネート(C)と、最終配合物中の20
〜80重量%を構成するように可塑剤(D)と、を配合
した配合物中で、一括付加縮合して得られる脂肪族ポリ
エステル系ウレタンエラストマーが適正な疑似餌用生分
解性素材であることを見出し、本発明に至った。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明に基づく脂肪族ポリエステル系ウレタンエ
ラストマーを構成する(A)成分である脂肪族ポリエス
テルジオールは、脂肪族多価アルコールと脂肪族多塩基
酸から公知の方法により合成される。
【0012】脂肪族多価アルコールとしては、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1.3−ブタンジオー
ル、1.4−ブタンジオール、3−メチル−1.5−ペ
ンタンジオール、1.6−へキサンジオール、1.9−
ノナンジオール、ネオペンチルグリコールなどを適宜、
単独または混合して使用することが出来る。グリセリ
ン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパンの
ような三官能性以上の多価アルコールも少量に限り、使
用してもよい。
【0013】脂肪族多塩基酸は、マロン酸、琥珀酸、グ
ルタール酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、アゼ
ライン酸、セバチン酸、またはこれらの無水化物などを
適宜、単独または混合して使用することが出来る。
【0014】また、オキシカルボン酸として、グリコー
ル酸、乳酸、6−ヒドロキシカプロン酸またはこれらの
環状エステル類、12−ヒドロキシステアリン酸なども
使用することが出来る。
【0015】ポリエステルジオールの製造方法は特に限
定されないが、溶剤法または溶融法などの公知のごく一
般的な方法でよい。
【0016】ポリエステルジオールの分子量および水酸
基価は、特に限定されない。分子量は、重量平均分子量
として500程度の比較的低分子量のものから使用出来
るが、1000〜5000の範囲で使用することが好ま
しい。水酸基価は、ポリエステルジオールの構成成分と
その分子量によって自ずから決まるが、20〜200の
範囲で使用することが好ましい。
【0017】これらの条件を満足する市販の脂肪族ポリ
エステルジオールとして、クラレポリオールシリーズ、
例えば、P−510、P−1010、P−2010、P
−3010、P−5010(以上、クラレ社製品)、ア
デカニューエースシリーズ、例えば、F15−22、F
7−68、F7−67、Y6−22(以上、旭電化工業
社製品)、プラクセル200シリーズ、例えば、20
5、210、220(以上、ダイセル化学工業社製
品)、URICシリーズ、例えば、H−56、H−5
7、Y−202、Y−403、Y−406、Y−74
6、Y−331、Y−332(以上、伊藤製油社製品)
など、好適に使用することが出来る。
【0018】(B)成分の多価アルコールには、グリセ
リン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパ
ン、トリメチロールプロパンのエチレンオキサイドまた
はプロピレンオキサイド付加物、ペンタエリスリトー
ル、ペンタエリスリトールのエチレンオキサイドまたは
プロピレンオキサイド付加物、ひまし油などが例示され
るが、三官能性アルコールが好ましい。また、多価アル
コールの代わりに、ジメチロールプロピオン酸やジメチ
ロールブタン酸も使用出来る。
【0019】多価アルコールの配合量は、脂肪族ポリエ
ステルジオールに対し、0〜10重量%の範囲で使用さ
れるが、0.5〜2.5重量%が好ましい。10重量%
以上ではウレタン結合による高分子量線状ポリマーが生
成し難く、しかも、分子間の架橋密度が上がり過ぎるた
め、エラストマーの生成が困難となる。
【0020】(C)成分の脂肪族ポリイソシアネート
は、ヘキサメチレンジイノシアネート、2−イソシアネ
ートエチル−2.6−ジイソシアネートカプロエートお
よびこれらの脂肪族ポリエステル付加物などが挙げら
れ、これらは単独または二種以上混合して使用すること
が出来る。
【0021】脂肪族ポリイソシアネートの配合量は、脂
肪族ポリエステルジオールと多価アルコールの混合物に
対し、NCO基/OH基=0.5〜2.5(モル比)、
好ましくは0.7〜1.5(モル比)の範囲である。N
CO基の過剰率が2.5以上ではウレタン結合による高
分子量線状ポリマーが生成し難く、伸度、強度の高いエ
ラストマーが得られない。また、0.5以下では硬化不
充分で、エラストマーが生成しないかまたは粘着性のあ
るエラストマーが生成される。
【0022】(D)成分の可塑剤は、アセチルクエン酸
トリエチル、アセチルクエン酸トリブチルなどのアセチ
ルクエン酸エステル類、ジブチルアジペ−ト、ジ2−エ
チルヘキシルアジぺート、ジイソノニルアジペート、ジ
イソデシルアジペート、ジ2−エチルへキシルアゼレー
ト、ジブチルセパケート、ジ2−へキシルセパケート、
ジブチルマレエート、ジオクチルマレエート、ジブチル
フマレート、ジオクチルフマレートなどの二塩基酸のア
ルキルエステル類、シュークローズ・アセテート・イソ
プチレート、脂肪族ポリエステル系二次可塑剤、ひまし
油系脂肪酸エステル類などが挙げられ、これらは単独ま
たは二種以上混合して使用することが出来る。特に、ア
セチルクエン酸エステル類やシュークローズ・アセテー
ト・イソプチレートは、生分解牲および他のエラストマ
ー構成成分との相容性の点で好ましい。
【0023】可塑剤の配合量は、最終配合物(全配合
物)中の20〜80重量%、好ましくは40〜60重量
%である。20重量%以下では疑似餌の素材としてのソ
フト感が得られず、また、80重量%以上では硬化物表
面に粘着性があり、また、強度もでない。
【0024】本発明の脂肪族ポリエステル系ウレタンエ
ラストマーは、その構成成分である前記(A)〜(D)
成分を予め60℃以下の温度で均一に撹拌、混合し、そ
の混合液を鋳型に流し込み、80〜120℃で5〜20
分加熱、硬化させることにより製造する。なお、硬化時
間短縮のため、この混合液にジブチル錫ジラウレートや
トリエチルアミンのようなウレタン化触媒を微量添加し
てもよい。上記硬化過程において、(A)〜(C)成分
中の水酸基とイソシアネート基が付加縮合してウレタン
結合を生成し、最終的に天然疑似餌に類似したソフトな
触感を有し、しかも、耐水性、伸度、強度、透明性に優
れたエラストマーを形成する。
【0025】疑似餌の製造方法としては、液状射出、押
出または注型成形のいずれの形態を取ってもよい。ま
た、疑似餌製造時に本発明の脂肪族ポリエステル系ウレ
タンエラストマーには、必要に応じて、各種顔料や染料
などの着色剤、ラメ、マイカ、金属粉、アルミ箔、繊維
などや魚類誘引物質を混合するのが一般的であるが、そ
れらについて何ら制限するものではない。
【0026】
【実施例】以下、実施例によりこの発明をさらに詳細に
説明する。なお、実施例中の「部」は、すべて重量部を
意味する。
【0027】(実施例1)配合物は以下の通りである。 クラレポリオールP−1010(3−メチール−1.
5−ペンタンジオール/アジピン酸共縮合ポリエステル
ジオール:分子量987、水酸基価114):84.4
部…(A成分) シュークローズ・アセテート・イソプチレート:1
0.0部…(D成分) アセチルクエン酸トリブチル:90.0部…(D成
分) へキサメチレンジイソシアネート:15.6部…(C
成分) ジブチル錫ジラウレート:0.01部
【0028】をに溶解した後、を添加し、均
一な混合液を調整した。そして、この混合液10gをス
テンレス製鋳型に注入し、電気炉中で100℃、10分
加熱硬化した。硬化物は、透明でソフト感のあるエラス
トマーであり、引張強度0.190MPa、破断伸度4
80%、圧縮硬度0.049MPaの物性を示した。
【0029】このエラストマーを光合成菌、繊維素分解
菌、放線菌などを含むコンポスト土壌中に埋め、生分解
性をテストした結果、6ケ月で原型を無くし、1年半後
には殆ど消滅した。比較のために埋めた市販ポリ塩化ビ
ニル製疑似餌は変色、膨潤は認められたが、原型のまま
残存した。
【0030】(実施例2)配合物は以下の通りである。 クラレポリオールP−1010(分子量987、水酸
基価114):76.0部…(A成分) クラレポリオールP−510(3−メチール−1.5
−ペンタンジオール/アジピン酸共縮合ポリエステルジ
オール:分子量481、水酸基価233):8.4部…
(A成分) トリメチロールプロパン:1.0部…(B成分) アセチルクエン酸トリブチル:179.6部…(D成
分) バーノック20−483S(脂肪族系ポリイソシアネ
ート、大日本インキ化学工業社製品):94.2部…
(C成分) ジブチル錫ジラウレート:0.01部
【0031】をに溶解した後、を添加し、
均−な混合液を調整した。そして、この混合液10gを
ステンレス製鋳型に注入し、電気炉中で100℃、10
分加熱硬化した。硬化物は、透明でソフト感のあるエラ
ストマーであり、引張強度0.230MPa、破断伸度
550%、圧縮硬度0.058MPaの物性を示した。
【0032】このエラストマーのコンポスト土壌中での
生分解性テスト結果は、実施例1と同様、1年半後には
殆ど消滅した。
【0033】(実施例3)配合物は以下の通りである。 アデカニューエースF18−62(アジピン酸/ジエ
チレングリコール共縮合ポリエステルジオール:水酸基
価114):84.4部…(A成分) トリメチロールプロパン:1.0部…(B成分) アセチルクエン酸トリエチル:171部…(D成分) バーノック20−483S:85.7部…(C成分) ジブチル錫ジラウレート:0.01部
【0034】実施例1と同様に、をに溶解した
後、を添加し、均一な混合液を調整した。そして、
この混合液10gをステンレス製鋳型に注入し、電気炉
中で100℃、10分加熱硬化した。硬化物は、透明で
ソフト感のあるエラストマーであり、引張強度0.62
1MPa、破断伸度640%、圧縮硬度0.041の物
性を示した。
【0035】このエラストマーのコンポスト土壌中での
生分解性テスト結果は、実施例1と同様、1年半後には
殆ど消滅した。
【0036】(実施例4)配合物は以下の通りである。 クラレポリオールP−1010:84.4部…(A成
分) TMP−F32(トリメチロールプロパンのプロピレ
ンオキサイド付加物:水酸基価528、日本乳化剤杜製
品):2.4部…(B成分) アセチルクエン酸トリブチル:177.2部…(D成
分) バーノック20−483S:90.4部…(C成分) ジブチル錫ジラウレート:0.01部
【0037】実施例1と同様に、をに溶解した
後、を添加し、均一な混合液を調整した。そして、
この混合液10gをステンレス製鋳型に注入し、電気炉
中で100℃、10分加熱硬化した。硬化物は、透明で
ソフト感のあるエラストマーであり、引張強度0.18
2MPa、破断伸度500%、圧縮硬度0.057MP
aの物性を示した。
【0038】このエラストマーのコンポスト土壌中での
生分解性テスト結果は、実施例1と同様、1年半後には
殆ど消滅した。
【0039】(実施例5)配合物は以下の通りである。 クラレポリオールP−1010:42.2部…(A成
分) プラクセル210BA(ポリカプロラクトンジオー
ル:分子量1000、水酸基価113.9):42.2
部…(A成分) TMP−30(トリメチロールプロパンのエチレンオ
キサイド付加物:水酸基価623、日本乳化剤社製
品):2.0部…(B成分) アセチルクエン酸トリブチル:176.8部…(D成
分) バーノック20−483S:90.4部…(C成分) ジブチル錫ジラウレート:0.01部
【0040】実施例1と同様に、をに溶解した
後、を添加し、均一な混合液を調整した。そして、
この混合液10gをステンレス製鋳型に注入し、電気炉
中で100℃、10分加熱硬化した。硬化物は、透明で
ソフト感のあるエラストマーであり、引張強度0.32
0MPa、破断伸度295%、圧縮硬度0.162MP
aの物性を示した。
【0041】このエラストマーのコンポスト土壌中での
生分解性テスト結果は、実施例1と同様、1年半後には
殆ど消滅した。
【0042】
【発明の効果】本発明の脂肪族ポリエステル系ウレタン
エラストマーによれば、海、川および湖水などに廃棄さ
れても自然条件下で微生物により分解され、何ら環境汚
染物質を放出せず、天然疑似餌に類似したソフト感があ
り、しかも、耐水性、伸度、強度、透明性に優れてお
り、疑似餌用生分解性素材として有効に使用することが
できる。
フロントページの続き Fターム(参考) 2B107 BA70 4J034 BA08 CA04 CB03 CC03 CC23 CC26 DB04 DF01 DF16 DF20 DF24 HA01 HA07 HB12 HC03 MA12 MA24 MA26 QA03 4J200 AA04 AA10 BA03 BA05 BA10 BA35 DA10 EA11

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脂肪族ポリエステルジオールに対し、又
    は脂肪族ポリエステルジオール及び多価アルコールの混
    合物に対し、NCO基/OH基=0.5〜2.5(モル
    比)の範囲で脂肪族ポリイソシアネートと、 最終配合物中の20〜80重量%を構成するように可塑
    剤と、 を配合した配合物中で、一括付加縮合して得られる脂肪
    族ポリエステル系ウレタンエラストマーからなる疑似餌
    用生分解性素材。
  2. 【請求項2】 脂肪族ポリエステルジオールが、脂肪族
    多価アルコールと脂肪族多塩基酸からなる請求項1記載
    の疑似餌用生分解性素材。
  3. 【請求項3】 脂肪族多価アルコールが、エチレングリ
    コール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコー
    ル、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、
    ジプロピレングリコール、1.3−ブタンジオール、
    1.4−ブタンジオール、3−メチル−1.5−ペンタ
    ンジオール、1.6−へキサンジオール、1.9−ノナ
    ンジオール群の一乃至複数成分からなる請求項2記載の
    疑似餌用生分解性素材。
  4. 【請求項4】 脂肪族多塩基酸が、マロン酸、琥珀酸、
    グルタール酸、アジピン酸、ピメリン酸、コルク酸、ア
    ゼライン酸、セバチン酸、またはこれらの無水化物群の
    一乃至複数成分からなる請求項2又は3記載の疑似餌用
    生分解性素材。
  5. 【請求項5】 脂肪族ポリエステルジオールが、脂肪族
    多価アルコール、脂肪族多塩基酸および脂肪族オキシカ
    ルボン酸からなる請求項1の疑似餌用生分解性素材。
  6. 【請求項6】 脂肪族オキシカルボン酸が、グリコール
    酸、乳酸、6−ヒドロキシカプロン酸またはこれらの環
    状エステル類の一乃至複数成分からなる請求項5記載の
    疑似餌用生分解性素材。
  7. 【請求項7】 脂肪族ポリエステルジオールの重量平均
    分子量が500以上、好ましくは1000〜5000で
    ある請求項1記載の疑似餌用生分解性素材。
  8. 【請求項8】 多価アルコールが、グリセリン、トリメ
    チロールエタン、トリメチロールプロパン、トリメチロ
    ールプロパンのエチレンオキサイドまたはプロピレンオ
    キサイド付加物、ペンタエリスリトール、ペンタエリス
    リトールのエチレンオキサイドまたはプロピレンオキサ
    イド付加物、ひまし油群の一乃至複数成分からなる請求
    項1記載の疑似餌用生分解性素材。
  9. 【請求項9】 多価アルコールの配合量が、脂肪族ポリ
    エステルジオールに対し、0〜10重量%、好ましくは
    0.5〜2.5重量%である請求項1又は8記載の疑似
    餌用生分解性素材。
  10. 【請求項10】 脂肪族ポリイソシアネートが、ヘキサ
    メチレンジイソシアネート、2−イソシアネートエチル
    −2.6−ジイソシアネートカプロエートおよびこれら
    の脂肪族ポリエステル付加物群の一乃至複数成分からな
    る請求項1記載の疑似餌用生分解性素材。
  11. 【請求項11】 脂肪族ポリイソシアネートの配合量
    が、脂肪族ポリエステルジオールと多価アルコールの混
    合物に対して、NCO基/OH基=0.5〜2.5(モ
    ル比)、好ましくは0.7〜1.5(モル比)の範囲で
    ある請求項1又は10記載の疑似餌用生分解性素材。
  12. 【請求項12】 可塑剤が、アセチルクエン酸トリエチ
    ル、アセチルクエン酸トリブチル、ジブチルアジペー
    ト、ジ2−エチルへキシルアジペート、ジブチルセバケ
    −ト、ジ2−エチルへキシルセパケート、シュークロー
    ズ・アセテート・イソブチレート、群の一乃至複数成分
    からなる請求項1記載の疑似餌用生分解性素材。
  13. 【請求項13】 可塑剤の配合量が、最終配合物中の2
    0〜80重量%、好ましくは40〜60重量%である請
    求項1又は12記載の疑似餌用生分解性素材。
JP2002080987A 2002-03-22 2002-03-22 疑似餌用生分解性素材 Pending JP2003274800A (ja)

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