JP2003274729A - ミッドマウント形式の乗用形草刈機 - Google Patents
ミッドマウント形式の乗用形草刈機Info
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Abstract
でありながら、運転座席に着座した運転姿勢での機体横
下方への視界を大きく確保できるようにして、他物の周
辺で草刈り作業を行う際の作業性の向上を図れるように
する。 【解決手段】 左右の対応する変速レバー6の操作に基
づいて、左右の各駆動輪3にエンジン7からの動力を前
後進切り換え可能に独立変速伝達する一対の無段変速装
置15を装備してあるミッドマウント形式の乗用形草刈
機において、運転座席5の左右に位置するフロア部分4
9に左右の変速レバー6を配設した。
Description
速レバーの操作に基づいて、左右の各駆動輪にエンジン
からの動力を前後進切り換え可能に独立変速伝達する一
対の無段変速装置を装備してあるミッドマウント形式の
乗用形草刈機に関する。
速レバーを、それらの中立位置からの操作方向及び操作
量が同じになるように操作することで、そのときの左右
の変速レバーの操作位置に応じた速度で機体を前方又は
後方に直進させることができ、左右の変速レバーを、そ
れらの中立位置からの操作方向を同じにしながら操作量
が異なるように操作することで、そのときの左右の変速
レバーの各操作位置と中立位置からの操作量の差とに応
じた速度と旋回半径で機体を旋回させることができ、左
右の変速レバーを、一方が中立位置に位置するように操
作することで、そのときの他方の変速レバーの操作位置
に応じた速度で機体をピボット旋回させることができ、
左右の変速レバーを、それらの中立位置からの操作方向
が逆向きになるように操作することで、そのときの左右
の変速レバーの操作位置に応じた速度で機体をスピン旋
回させることができ、立木や縁石の周りなどに対する草
刈り作業をも快適に行えるようになっている。
式の乗用形草刈機においては、従来、例えば特開200
1−275440号公報で開示されているように、運転
座席の横側方まで延設した左右の各リアフェンダの前端
部に変速レバーを配設するようにしていた。
技術によると、運転座席に着座した運転姿勢では、各変
速レバーの基端部を覆うために各リアフェンダの前端部
に装備された蛇腹状のカバーなどによって、機体横下方
への視界が狭められるようになっており、これによっ
て、立木や縁石などの他物の周辺での草刈り作業中に、
モーアの横側端部と他物との距離などを把握しようとす
ると、各変速レバーのカバーなどが邪魔になって、その
把握が困難になる不具合が生じることがあり、この不都
合が生じた場合には、他物の周辺での草刈り作業が行い
難くなって作業効率の低下を招くようになっていた。
バーを配設するものでありながら、運転座席に着座した
運転姿勢での機体横下方への視界を大きく確保できるよ
うにして、他物の周辺で草刈り作業を行う際の作業性の
向上を図れるようにすることにある。
するため、本発明のうちの請求項1に記載の発明では、
左右の対応する変速レバーの操作に基づいて、左右の各
駆動輪にエンジンからの動力を前後進切り換え可能に独
立変速伝達する一対の無段変速装置を装備してあるミッ
ドマウント形式の乗用形草刈機において、運転座席の左
右に位置するフロア部分に左右の前記変速レバーを配設
した。
と、リアフェンダよりも高さ位置の低いフロア部分に左
右の変速レバーを配設したことで、各変速レバーの基端
部を覆う蛇腹状のカバーもフロア部分に装備されるよう
になって、リアフェンダに装備する場合よりも低位置に
位置するようになることから、運転座席に着座した運転
姿勢において、機体横下方への視界が変速レバーのカバ
ーによって狭められることを回避できるようになり、こ
れによって、立木や縁石などの他物の周辺での草刈り作
業中において、モーアの横側端部と他物との距離などを
容易に把握できるようになり、もって、モーア横側端部
の立木との接触や縁石への乗り上げなどを招くことなく
他物周辺での草刈り作業を行えるようになる。
バーを配設するものでありながら、その配設位置に創意
工夫を凝らすことで、運転座席に着座した運転姿勢での
機体横下方への視界を大きく確保することができて、モ
ーア横側端部周辺の状況を容易に把握できるようにな
り、もって、他物の周辺で草刈り作業を行う際の作業性
の向上を図れるとともに作業効率の向上を図れるように
なった。
発明では、上記請求項1に記載の発明において、前記運
転座席を、前方への揺動が可能となるようにモーアの上
方に配備された遮蔽板に連結し、前記運転座席とその後
方に配備されたエンジン及びミッションケースとの間に
縦壁を立設した。
と、運転座席におけるモーアからの騒音は遮蔽板によっ
て低減することができ、エンジン及びミッションケース
からの騒音は縦壁によって低減できるようになる。又、
運転座席とともに遮蔽板を前方に向けて揺動させること
で、モーアの上方を大きく開放することができるので、
モーアに対するメンテナンスをモーアの上方から容易に
行えるようになる。
性の向上を図れるようになった。
れており、この草刈機は、走行機体1の前部に配備され
た前輪として機能する左右一対のキャスター式の転輪2
と、走行機体1の後部に配備された後輪として機能する
左右一対の駆動輪3との間に、モーア4を昇降操作可能
に装備したミッドマウント形式に構成されている。
転座席5がモーア4の上方に位置するように配備され、
その運転座席5の左右に変速レバー6が配設され、運転
座席5の後方となる機体後部上方の左右中間部位にエン
ジン7が搭載され、このエンジン7からの動力が、振動
に起因した伝動軸心のズレを許容するボールジョイント
8を介して、エンジン7の前下方に配設されたミッショ
ンケース9の入力軸10に伝達され、ミッションケース
9内において、入力軸10から3枚の平歯車11を介し
て動力分配機構12に伝達され、この動力分配機構12
からの走行用の動力が、一対のベベルギヤ13及び左右
向きの中継軸14などを介して左右の無段変速装置の一
例である静油圧式無段変速装置15に分配伝達され、左
右の各静油圧式無段変速装置15による変速後の動力
が、左右の各車軸ケース16内に装備された減速機構1
7を介して左右の対応する駆動輪3に伝達されるように
構成されている。
動力が左右の対応する静油圧式無段変速装置15を介し
て左右の各駆動輪3に正逆転切り換え可能に独立変速伝
達されており、左右の静油圧式無段変速装置15に対応
して連係された左右の変速レバー6を操作して、左右の
各静油圧式無段変速装置15を独立変速操作すること
で、左右の両静油圧式無段変速装置15を同じ変速状態
に操作して左右の駆動輪3を等速駆動させる直進状態
と、左右の静油圧式無段変速装置15を異なる変速状態
に操作して左右の駆動輪3を差動させる旋回状態とに走
行状態を切り換えられるようになっている。尚、静油圧
式無段変速装置15は、前後進切り換え可能に構成され
ていることから、旋回状態としては、左右の駆動輪3が
同方向に駆動される緩旋回状態、左右いずれか一方の駆
動輪3が駆動停止されるピボット旋回状態、及び、左右
の駆動輪3が逆方向に駆動されるスピン旋回状態の現出
が可能となっている。
配機構12には、作業用の動力を断続する多板式の作業
クラッチ18が装備され、作業クラッチ18を経由した
作業用の動力が、前後向きの第1伝動軸19及び機体前
部の前部ケース20内に装備された一対の平歯車21な
どを介して動力取出軸22に伝達され、この動力取出軸
22の後端部から、一対のボールジョイント23及び前
後向きの第2伝動軸24を介してモーア4の入力軸25
に伝達されるように構成されている。
動力を取り出すことができるようになっており、この動
力取出軸22の前端部を利用することで、図示は省略す
るが、走行機体1の前方などに装備される補助作業装置
への伝動を容易に行えるようになっている。
の左右一対のブレード27を縦向きの支軸28周りに回
転可能に装備し、その入力軸25に伝達された作業用の
動力が、一対のベベルギヤ29を介して一方の支軸28
に伝達され、その一方の支軸28からベルト式伝動機構
30を介して他方の支軸28に伝達されることで、左右
のブレード27が、それらの回転軌跡の一部が重複する
状態で、かつ、その重複箇所では互いに後方に向かう状
態に、逆向き等速回転駆動されるように構成されてお
り、この回転駆動によって草類の刈り取りを行うととも
に、この回転駆動で生起される搬送風によって、ハウジ
ング26の後部左右中央箇所に形成した後上がり傾斜姿
勢の刈草排出経路部31に向けて刈草を搬送し、その刈
草排出経路部31の排出口32から後上方に向けて刈草
を排出するようになっている。
部31の排出口32から排出された刈草は、刈草排出経
路部31に接続された集草ダクト33によって、走行機
体1の後部に装備された集草容器34に案内されるよう
になっている。
段変速装置15及び減速機構17は、走行機体1の左右
中央に配設された動力分配機構12を挟んだ左右の対称
位置に振り分け配置されており、これによって、動力分
配機構12と左右の静油圧式無段変速装置15及び減速
機構17は、左右中央下部に空間35を有する門形を形
成するようになっている。又、左右の減速機構17は、
対応する静油圧式無段変速装置15の機体外方側に連結
配備されており、これによって、比較的大きい空間35
を確保できるようになっている。そして、その空間35
の左右中央を通るように集草ダクト33が配設されてい
る。
速装置15及び減速機構17を左右に対称配置し、それ
らの間に形成された空間35の左右中央を通るように集
草ダクト33を配設することから、草刈機全体としての
左右バランスを向上させることができるとともに、モー
ア4から排出された刈草を集草容器34内に片寄りなく
収集することができるようになっている。しかも、左右
の減速機構17を対応する静油圧式無段変速装置15の
機体外方側に配置したことで、他物との接触に起因した
比較的高価な各静油圧式無段変速装置15の破損を各減
速機構17によって効果的に抑制することができ、又、
比較的大きい空間35を確保できることから、集草ダク
ト33の配設がより簡単に行えるようになり、更に、左
右の駆動輪3間の距離を大きくすることができて、草刈
機全体としての安定性の向上を図れるようになってい
る。
無段変速装置15の機体内方側には、対応する静油圧式
無段変速装置15の出力軸36に制動作用することで対
応する駆動輪3を制動する湿式のブレーキ37が装備さ
れており、これら左右のブレーキ37は、走行機体1の
前部に配設された単一のブレーキペダル38に連係され
ている。
ョンケース9の入力軸10から動力分配機構12にわた
る3枚の平歯車11のうちの中間の平歯車11と一体回
転する中間軸40の回転に伴って駆動されるギヤポンプ
である。
4の上方に配備された遮蔽板41に連結され、運転座席
5とエンジン7及びミッションケース9との間には縦壁
42が立設され、モーア4からの騒音は遮蔽板41によ
って低減することができ、又、エンジン7及びミッショ
ンケース9からの騒音は縦壁42によって低減すること
ができ、もって、運転時の居住性の向上を図れるように
なっている。
ように、その前端部が横向きの支軸43を介してフロア
44に連結されており、この遮蔽板41を運転座席5と
ともに前方に向けて揺動させることで、モーア4の上方
を大きく開放することができて、モーア4やその上部に
装備されたベルト式伝動機構30などに対するメンテナ
ンスをモーア4の上方から容易に行えるようになってい
る。
6によるエンジンボンネット47内への外気の吸引を許
容するとともに塵埃の流入を防止するように縦壁42の
上端に立設された防塵網である。
バー6は、フロア44における左右のリアフェンダ48
の前方で運転座席5の左右に位置するフロア部分49に
配設されている。つまり、リアフェンダ48よりも高さ
位置の低いフロア部分49に左右の変速レバー6を配設
したことで、各変速レバー6の基端部を覆う蛇腹状のカ
バー50も、リアフェンダ48よりも底位置のフロア部
分49に装備されるようになることから、運転座席5に
着座した運転姿勢において、機体横下方への視界が変速
レバー6のカバー50によって狭められる不具合を回避
することができ、これによって、運転座席5の左右に変
速レバー6を配設するものでありながら、立木や縁石な
どの他物の周辺での草刈り作業中において、モーア4の
横側端部と他物との距離などを容易に把握することがで
き、モーア横側端部の立木との接触や縁石への乗り上げ
などを容易に回避できることから、他物の周辺で草刈り
作業を行う際の作業性の向上を図れるとともに作業効率
の向上を図れるようになっている。
ディスク式のものやベルト式のものなどを採用するよう
にしてもよい。
Claims (2)
- 【請求項1】 左右の対応する変速レバーの操作に基づ
いて、左右の各駆動輪にエンジンからの動力を前後進切
り換え可能に独立変速伝達する一対の無段変速装置を装
備してあるミッドマウント形式の乗用形草刈機であっ
て、 運転座席の左右に位置するフロア部分に左右の前記変速
レバーを配設してあるミッドマウント形式の乗用形草刈
機。 - 【請求項2】 前記運転座席を、前方への揺動が可能と
なるようにモーアの上方に配備された遮蔽板に連結し、
前記運転座席とその後方に配備されたエンジン及びミッ
ションケースとの間に縦壁を立設してある請求項1に記
載のミッドマウント形式の乗用形草刈機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088528A JP2003274729A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | ミッドマウント形式の乗用形草刈機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002088528A JP2003274729A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | ミッドマウント形式の乗用形草刈機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003274729A true JP2003274729A (ja) | 2003-09-30 |
Family
ID=29207494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002088528A Pending JP2003274729A (ja) | 2002-03-27 | 2002-03-27 | ミッドマウント形式の乗用形草刈機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003274729A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8051631B2 (en) | 2007-05-11 | 2011-11-08 | Kubota Corporation | Rear discharge mower |
-
2002
- 2002-03-27 JP JP2002088528A patent/JP2003274729A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8051631B2 (en) | 2007-05-11 | 2011-11-08 | Kubota Corporation | Rear discharge mower |
US8056306B2 (en) | 2007-05-11 | 2011-11-15 | Kubota Corporation | Rear discharge mower |
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Legal Events
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