JP2003274326A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

情報処理装置及び情報処理方法

Info

Publication number
JP2003274326A
JP2003274326A JP2002067229A JP2002067229A JP2003274326A JP 2003274326 A JP2003274326 A JP 2003274326A JP 2002067229 A JP2002067229 A JP 2002067229A JP 2002067229 A JP2002067229 A JP 2002067229A JP 2003274326 A JP2003274326 A JP 2003274326A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
video
audio
processing
mpeg2
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002067229A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuichi Hirayama
雄一 平山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002067229A priority Critical patent/JP2003274326A/ja
Publication of JP2003274326A publication Critical patent/JP2003274326A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 BSデジタル放送等を受信するシステムを容
易に構築できるようにすると共に、安価でフレキシブル
なシステムを構成できるようにする。 【解決手段】 ディジタルの放送信号SINを受信してM
PEG2ビデオ及びオーディオデータD1,D2に分離
するMPEG2デマルチプレクサ12と、このデマルチ
プレクサ12に接続されたPCIバス51と、このデマ
ルチプレクサ12からオーディオデータD2を入力して
伸長復号処理し、音声ベースバンド信号S2を転送制御
するソフトウエアボード20と、このボード20から伸
長復号後の信号S2を入力して音声処理するサウンドカ
ード30と、デマルチプレクサ12からビデオデータD
1を入力して伸長復号処理をし、映像ベースバンド信号
S1を映像処理するビデオカード40とを備え、デマル
チプレクサ12によって分離されたビデオデータD1を
PESパケットの形式によりビデオカード40に転送す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デスクトップ型又
は/及びノート型のパーソナルコンピュータにおけるデ
ジタル放送受信機能の構築に適用して好適な情報処理装
置及び情報処理方法に関するものである。詳しくは、デ
ジタルの放送信号から分離された映像圧縮情報を入力し
て伸長復号処理をし、伸長復号後の映像情報を映像処理
する映像情報処理手段と、音声圧縮情報を伸長復号処理
し、この伸長復号後の音声情報を転送制御する制御装置
とを別個に備え、当該放送信号から分離された映像圧縮
情報を所定の通信形式により映像情報処理手段に転送す
るようにして、伸長復号後の音声情報に比べて情報量が
多くなる伸長復号後の映像情報の情報転送手段への送出
を阻止できるようにすると共に、この情報転送手段に接
続される、他のデジタル放送を受信する手段や、DVD
ビデオ等の記録再生装置等によって当該映像情報処理手
段を共有(共用)できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】近年、デスクトップ型又はノート型のパ
ーソナルコンピュータ(以下で単にパソコンという)に
おいて、BS(Broadcast Satellite)デジタル放送を
受信して番組コンテンツを表示したり、それを録画する
システムが利用し始めている。現行のデジタル放送によ
れば、MPEG2トランスポートストリーム(以下で単
にTSともいう)をデータコンテンツ形式とし、NTS
C方式の画質レベルではMPEGビデオMP@ML(メ
インプロファイル・メインレベル)が使用される。伝送
ビットレートは約6Mbitである。ハイビジョン放送
ではMP@HL(メインプロファイル・ハイレベル)が
用いられる。伝送ビットレートは約18Mbitであ
る。
【0003】一方、パソコン(IBM AT互換機)は
CPU(中央演算装置)やメモリ等によるデータ演算処
理能力を持つことに加え、PCI(Peripheral Compone
nt Interface)バスを汎用バスとしてビデオカード、サ
ウンドカード、その他のアドインボードを搭載し、様々
な機能を拡張できるようになされている。そのようなア
ドインボードの中の1つにデジタル放送チューナを搭載
したデジタル放送キャプチャーボードがある。
【0004】図4はパソコンに適用した第1の従来例に
係るディジタル放送受信システム101の構成例を示す
ブロック図である。図4に示すディジタル放送受信シス
テム101はデジタル放送キャプチャーボード1を有し
ている。このキャプチャーボード1にはデジタル放送チ
ューナ11の他に、MPEG2トランスポートストリー
ム処理に係る機能が全て搭載されたものである。
【0005】この機能を具現化するために、キャプチャ
ーボード1にはMPEG2デマルチプレクサ12、MP
EG2オーディオデコーダ22、MPEG2ビデオデコ
ーダ41及びPCIブリッジ13が備えられている。キ
ャプチャーボード1はPCIバス51に接続され、この
PCIバス51にはホストPCIブリッジ23を通じて
コントローラ21が接続されている。PCIバス51に
はサウンドカード30及びビデオカード40’が各々接
続されている。サウンドカード30には音声処理部31
が設けられ、ビデオカード40’には映像処理部42が
設けられる。
【0006】このディジタル放送受信システム101で
デジタル放送チューナ11により受信されたTSデータ
コンテンツ形式の放送信号SINは、MPEG2デマルチ
プレクサ12で映像圧縮データD1及び音声圧縮データ
D2に分離される。一方で、映像圧縮データD1はMP
EG2ビデオデコーダ41で伸長復号処理される。伸長
復号処理後のデータD1は映像ベースバンド信号S1と
なる。この映像ベースバンド信号S1はPCIブリッジ
13及びPCIバス51を通じてビデオカード40’へ
送出される。ビデオカード40’では映像処理部42に
よって再生処理され、再生後の映像信号に基づいてモニ
タ53で映像が表示される。
【0007】他方で、音声圧縮データD2はMPEG2
オーディオデコーダ22で伸長復号処理される。伸長復
号処理後のデータD2は音声ベースバンド信号S2とな
る。音声ベースバンド信号S2はPCIブリッジ13及
びPCIバス51を通じてサウンドカード30へ送出さ
れる。サウンドカード30では音声処理部31によって
再生処理され、再生後の音声信号に基づいてスピーカ5
2で音声が出力される。
【0008】このように、ディジタル放送受信システム
101によれば、MPEG2トランスポートストリーム
処理に係る機能が全てキャプチャーボード1に搭載され
ており、映像ベースバンド信号S1及び音声ベースバン
ド信号S2が共にPCIバス51を利用して転送するよ
うになされる。このシステム101はソフトウェア処理
が軽減される反面、ハードウェア部品のコストが高くな
る。
【0009】図5は第2の従来例に係るディジタル放送
受信システム102の構成例を示すブロック図である。
図5に示すディジタル放送受信システム102では第1
の従来例に比べてデジタル放送キャプチャーボード1’
にはデジタル放送チューナ11及びPCIブリッジ13
のみが搭載されている。MPEG2トランスポートスト
リーム処理に係る機能は、ソフトウエアによって実現す
るようにしたものである。
【0010】この機能をソフトウエアによって具現化す
るために、ホストPCIブリッジ23には図示しないC
PUやメモリによって実現される、MPEG2デマルチ
プレクサ12、MPEG2オーディオデコーダ22、M
PEG2ビデオデコーダ41が備えられている。このホ
ストPCIブリッジ23にはPCIバス51に接続さ
れ、このPCIバス51には第1の従来例と同様にして
サウンドカード30及びビデオカード40’が各々接続
されている。
【0011】このディジタル放送受信システム102で
デジタル放送チューナ11により受信されたTSデータ
コンテンツ形式の放送信号SINはPCIブリッジ13、
PCIバス51及びホストPCIブリッジ23を通じて
CPUやメモリによって実現される、MPEG2トラン
スポートストリーム処理に係るソフトウエアに取り込ま
れる。このソフトウエアによって具現化されるMPEG
2デマルチプレクサ12ではTSデータコンテンツ形式
の放送信号SINが映像圧縮データD1及び音声圧縮デー
タD2に分離される。
【0012】一方で、映像圧縮データD1はMPEG2
ビデオデコーダ41で伸長復号処理される。伸長復号処
理後のデータD1は映像ベースバンド信号S1となる。
この映像ベースバンド信号S1はホストPCIブリッジ
23及びPCIバス51を通じてビデオカード40’へ
送出される。ビデオカード40’では第1の従来例と同
様にして映像処理部42によって再生処理され、再生後
の映像信号に基づいてモニタ53で映像が表示される。
【0013】他方で、音声圧縮データD2はMPEG2
オーディオデコーダ22で伸長復号処理される。伸長復
号処理後のデータD2は音声ベースバンド信号S2とな
る。音声ベースバンド信号S2はホストPCIブリッジ
23及びPCIバス51を通じてサウンドカード30へ
送出される。サウンドカード30では音声処理部31に
よって再生処理され、再生後の音声信号に基づいてスピ
ーカ52で音声が出力される。
【0014】このように、ディジタル放送受信システム
102によれば、MPEG2トランスポートストリーム
処理に係る機能がソフトウエア処理によって具現化され
ており、映像ベースバンド信号S1及び音声ベースバン
ド信号S2が共にPCIバス51を利用して転送するよ
うになされる。このシステム102はハードウェア的な
コストが抑えられる反面、ソフトウェアの処理負担が多
くなる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式に
係るデジタル放送受信システムによれば、以下のような
問題がある。
【0016】 ディジタル放送受信システム101に
よれば、MPEG2トランスポートストリーム処理に係
る機能を全てデジタル放送キャプチャーボード1に準備
しなくてはならず、ハードウェア的にコスト高になる。
また、DVD(Digital Versatile Disc)ビデオ等の別
のMPEG2データコンテンツを取り扱う場合に、これ
らの記録再生装置と当該機能の重複が起きることが予想
される。
【0017】 ディジタル放送受信システム102に
よれば、MPEG2 MP@HL等をソフトウェアで全
面的に処理する場合はCPUに負荷が多くかかるおそれ
がある。他のアプリケーションと同時に処理を行うと、
ストリーミングのリアルタイム処理が遅れてしまうた
め、コマ落ち等の問題が発生するおそれがある。従っ
て、リアルタイムオペレーション・システム等を用いな
くてはならず、使い勝手が悪く、コストアップにつなが
る。
【0018】 及びのいずれのシステム101、
102の場合も、伸長復号後の映像ベースバンド信号S
1がPCIバス51上に送出されるために、当該バス5
1を大きく占有してしまう状態となる。特に、PCIバ
ス51上に映像ベースバンド信号S1を流す方式では、
MP@HLを取り扱う場合に、音声ベースバンド信号S
2に比べてバス占有率が大きくなってしまう。パソコン
上の他のアプリケーションと同時にPCIバス51を使
用することが複雑になり、バス調停が困難になるおそれ
がある。
【0019】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、BSデジタル放送等を受信す
るシステムを容易に構築できるようにすると共に、安価
でフレキシブルなシステムを構成できるようにした情報
処理装置及び情報処理方法を提供することを目的とす
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、映像及
び音声圧縮情報を含むディジタルの放送信号を情報処理
する装置であって、放送信号を受信して映像圧縮情報及
び音声圧縮情報に分離する受信手段と、この受信手段に
接続された情報転送手段と、この情報転送手段に接続さ
れると共に、受信手段から音声圧縮情報を入力して伸長
復号処理し、伸長復号後の音声情報を転送制御する制御
装置と、情報転送手段に接続されると共に、制御装置か
ら伸長復号後の音声情報を入力して音声処理する音声処
理手段と、情報転送手段に接続されると共に、受信手段
から映像圧縮情報を入力して伸長復号処理をし、伸長復
号後の映像情報を映像処理する映像情報処理手段とを備
え、制御装置は受信手段によって分離された映像圧縮情
報を所定の通信形式により映像情報処理手段に転送する
ように制御することを特徴とする情報処理装置によって
解決される。
【0021】本発明に係る情報処理装置によれば、映像
及び音声圧縮情報を含むディジタルの放送信号を情報処
理する場合に、受信手段では放送信号を受信して映像圧
縮情報及び音声圧縮情報に分離される。この受信手段は
制御装置、音声処理手段、映像情報処理手段と共に情報
転送手段に接続されている。
【0022】これを前提にして、制御装置では受信手段
から音声圧縮情報を入力して伸長復号処理し、伸長復号
後の音声情報を音声処理手段に転送するように制御す
る。音声処理手段では、制御装置から伸長復号後の音声
情報を入力して音声処理するようになされる。
【0023】この制御装置は、また、受信手段によって
分離された映像圧縮情報を所定の通信形式により映像情
報処理手段に転送するように制御する。映像情報処理手
段では受信手段から映像圧縮情報を入力して伸長復号処
理をし、伸長復号後の映像情報を映像処理するようにな
される。
【0024】従って、伸長復号後の音声情報に比べて情
報量が多くなる伸長復号後の映像情報の情報転送手段へ
の占有を一切無くすことができる。しかも、情報転送手
段に接続される、他のデジタル放送を受信する手段や、
DVDビデオ等の記録再生装置等によって当該映像情報
処理手段を共有(共用)することができる。
【0025】また、制御装置と映像情報処理手段とを別
個に備えているので、映像圧縮情報及び音声圧縮情報共
に制御装置でソフトウエア処理する従来方式に比べて、
当該制御装置における情報処理負担を軽減することがで
きる。これにより、当該情報処理装置を応用したパーソ
ナルコンピュータにおいて、BSデジタル放送を受信す
るシステムを容易に構築することができる。しかも、安
価でフレキシブルなシステムを構成することができる。
【0026】本発明に係る情報処理方法は映像及び音声
圧縮情報を含むディジタルの放送信号を受信して情報処
理する方法であって、予め共用可能な情報転送系を有す
る上表処理系を構築し、その後、放送信号を入力して映
像圧縮情報及び音声圧縮情報に分離すると共に当該映像
及び音声圧縮情報を所定の通信形式にして情報転送系に
送出し、一方で、情報転送系から音声圧縮情報を入力し
て伸長復号処理すると共に、当該伸長復号後の音声情報
を信号処理し、他方で、情報転送系から映像圧縮情報を
入力して伸長復号処理をし、当該伸長復号後の映像情報
を信号処理することを特徴とするものである。
【0027】本発明に係る情報処理方法によれば、伸長
復号後の音声情報に比べて情報量が多くなる伸長復号後
の映像情報の情報転送系への送出を阻止することができ
る。従って、当該情報処理方法を応用したパーソナルコ
ンピュータにおいて、BSデジタル放送を受信するシス
テムを容易に構築することができる。しかも、安価でフ
レキシブルなシステムを構築することができる。
【0028】
【発明の実施の形態】続いて、この発明に係る情報処理
装置及び情報処理方法の一実施の形態について、図面を
参照しながら説明をする。
【0029】図1は本発明に係る実施形態としてのディ
ジタル放送受信システム100の構成例を示すブロック
図である。
【0030】この実施形態では、デジタルの放送信号か
ら分離された映像圧縮情報を入力して伸長復号処理を
し、伸長復号後の映像情報を映像処理する映像情報処理
手段と、音声圧縮情報を伸長復号処理し、この伸長復号
後の音声情報を転送制御する制御装置とを備え、当該放
送信号から分離された映像圧縮情報を所定の通信形式に
より映像情報処理手段に転送するようにして、伸長復号
後の音声情報に比べて情報量が多くなる伸長復号後の映
像情報の情報転送手段への送出を阻止できるようにした
ものである。
【0031】これと共に、この情報転送手段に接続され
る、他のデジタル放送を受信する手段や、DVDビデオ
等の記録再生装置等によって当該映像情報処理手段を共
有(共用)できるようにしたものである。これにより、
BSデジタル放送等を受信するシステムを容易に構築で
きるようになると共に、安価でフレキシブルなシステム
を構成できるようになる。
【0032】図1に示すディジタル放送受信システム1
00は情報処理装置の一例であり、映像及び音声圧縮情
報を含むディジタルの放送信号SINを情報処理する装置
である。当該システム100はパーソナルコンピュータ
に適用したものであり、デジタル放送を受信し番組コン
テンツを表示し録画するようになされる。
【0033】このシステム100には情報転送手段の一
例となるPCI(AGP:Accelerated Graphics Por
t)バス51を有している。このPCIバス51には受
信手段の一例となるディジタル放送キャプチャーボード
10が接続されている。ディジタル放送キャプチャーボ
ード10はBSディジタル放送用のチューナ11及びM
PEG2(Moving Picture Experts Group ISO/I
ES1381−2)デマルチプレクサ12及びPCIブ
リッジ13を有している。チューナ11でBSディジタ
ル放送信号SINが受信されると、MPEG2デマルチプ
レクサ12で放送信号SINから映像圧縮情報(以下でM
PEG2ビデオデータD1という)及び音声圧縮情報
(以下でMPEG2オーディオデータD2という)を分
離するようになされる。
【0034】この例でMPEG2ビデオデータD1及び
MPEG2オーディオデータD2は少なくとも、MPE
G2準拠の動画伸長復号化方式により処理されると共
に、MPEG2ストリーム・エレメントパケットの形式
(以下でPESパケットという)により取り扱われる。
送信側でMPEG2準拠の動画圧縮符号化方式により処
理されるためである。このように取り扱うと、MPEG
2ビデオデータD1及びMPEG2オーディオデータD
2がPCIバス51を占有する割合(バス占有率)を従
来方式に比べて小さくすることができる。
【0035】MPEG2デマルチプレクサ12には第1
の転送制御部の一例となるPCIブリッジ13が接続さ
れており、放送信号SINから分離した後のMPEG2ビ
デオデータD1及びMPEG2オーディオデータD2を
PCIバス51に送出制御するようになされる。PCI
ブリッジ13はPCIバス51に接続されている。
【0036】このPCIバス51にはソフトウエアボー
ド20が接続される。ソフトウエアボード20には制御
装置の一例となるコントローラ21、MPEG2オーデ
ィオデコーダ22及びホストPCIブリッジ23が備え
られている。このシステム100で取り扱うデータは、
リアルタイムな処理を必要とするストリーミングデータ
である。このため、ソフトウェアに最低限必要となる機
能は、ストリーミング処理で必要となる機能を提供する
個々のハードウェア、ソフトウェア間のデータの流れに
滞りがないように全体管理するようになされる。
【0037】ホストPCIブリッジ23は第2の転送制
御部の一例であり、ディジタル放送信号SINから分離さ
れた後のMPEG2オーディオデータD2をPCIバス
51から入力するように制御する。ホストPCIブリッ
ジ23はPCIバス51に接続されると共に、コントロ
ーラ21及びMPEG2オーディオデコーダ22に接続
される。
【0038】MPEG2オーディオデコーダ22ではデ
ィジタル放送キャプチャーボード10からホストPCI
ブリッジ23を通じてMPEG2オーディオデータD2
を入力して伸長復号処理をするようになされる。以下で
当該データD2を伸長復号化した後の音声情報を音声ベ
ースバンド信号S2という。MPEG2オーディオデー
タD2の伸長復号処理は図示しないCPU及びメモリに
よって構成されるソフトウエアによって処理される。従
来方式のソフトウエアに比べてCPU及びメモリの負荷
を軽減することができる。MPEG2ビデオデコード機
能が別個に設けられるためである。
【0039】なお、コントローラ21ではMPEG2デ
マルチプレクサ12によって分離されたMPEG2ビデ
オデータD1をPES(Packetized Elementary Strea
m)形式によりビデオカード40に転送するようにホス
トPCIブリッジ23を通じてPCIブリッジ13を制
御するようになされる。
【0040】また、ホストPCIブリッジ23では伸長
復号後の音声ベースバンド信号S2をPCIバス51に
送出するように制御する。この例では、ホストPCIブ
リッジ23とPCIブリッジ13の間で伸長復号後の音
声ベースバンド信号S2と分離後のMPEG2ビデオデ
ータD1とが競合衝突しないように通信処理をする。ハ
ードウェアとソフトウェアと間でデータの流れを円滑に
するためである。
【0041】PCIバス51には音声処理手段の一例と
なるサウンドカード30が接続され、ソフトウエアボー
ド20から伸長復号後の音声ベースバンド信号S2を入
力して音声信号処理し音声信号Soutを出力するように
なされる。サウンドカード30には出力装置の一例とな
るスピーカ52が接続されており、音声ベースバンド信
号S2に基づく音声信号Soutにより音声や音楽等を出
力するようになされる。
【0042】PCIバス51には映像情報処理手段の一
例となるビデオカード(ビデオグラフィックボードとも
いう)40が接続されている。ビデオカード40はMP
EG2ビデオデコーダ41及び映像処理部42を有して
いる。MPEG2ビデオデコーダ41では、ディジタル
放送キャプチャーボード10からMPEG2ビデオデー
タD1を入力して伸長復号処理をする。
【0043】映像処理部42では伸長復号後の映像ベー
スバンド信号(映像情報)S1を映像信号処理するよう
になされる。映像処理後の映像ベースバンド信号S1は
映像信号Voutとなる。ビデオカード40には表示装置
の一例となるモニタ53が接続されており、映像信号V
outにより映像を表示するようになされる。
【0044】この例では図示していないがハードディス
ク等の記録再生装置が備えられ、映像ベースバンド信号
S1又は/及び音声ベースバンド信号S2を記録再生す
るようになされる。
【0045】また、この例ではPCIバス51上に映像
ベースバンド信号S1を一切送出しないようにし、コン
トローラ21による情報処理量を少なくしたため、他の
アプリケーションと同時にコントローラ21を使用して
も、ストリーミング処理に関するコマ落ちなどの問題を
排除することができる。従って、MPEG2トランスポ
ートストリームTSのリアルタイムなストリーミング処
理をPCIバス51、CPUに大きな負荷をかけずに行
うことができる。
【0046】続いて、本発明に係る情報処理方法につい
て説明をする。図2は情報処理系の構築例を示すフロー
チャートである。
【0047】この実施形態ではMPEG2ビデオデータ
D1及びMPEG2オーディオデータD2を含むBSデ
ィジタルの放送信号SINを受信して情報処理する場合を
前提とする。予め共用可能なPCIバス51を有する情
報処理系をパーソナルコンピュータ(パソコン)に構築
するようになされる。
【0048】つまり、ディジタル放送キャプチャーボー
ド10にMPEG2デマルチプレクサ12を搭載し、P
CIバス51上ではPESパケットの形式でMPEG2
ビデオデータD1を伝送するようになされる。MPEG
2ビデオデコードの機能はビデオカード(ビデオグラフ
ィックボード)40上のグラフィックスチップに搭載す
るようになされる。
【0049】これを前提にして、まず、図2に示すフロ
ーチャートのステップA1でディジタル放送キャプチャ
ーボード10を準備する。このキャプチャーボード10
は放送信号SINを入力してMPEG2ビデオデータD1
及びMPEG2オーディオデータD2に分離すると共に
当該映像及びMPEG2オーディオデータD2をPES
パケットの形式にして送出するためのものである。
【0050】デジタル放送キャプチャーボード10には
BSディジタル放送用のチューナ11に加えて、MPE
G2ストリーム処理におけるMPEG2デマルチプレク
サ12及びPCIブリッジ13が搭載される。これらは
個々にIC化された半導体チップをプリント基板上に取
り付けられる。もちろん、これに限られることはなく、
これらの機能を備えた1チップICをプリント基板上に
取り付けられるものでもよい。
【0051】そして、ステップA2でソフトウエアボー
ド20を準備する。ソフトウエアボード20はMPEG
2オーディオデータD2を入力して伸長復号処理するも
のである。ソフトウエアボード20にはCPU(中央演
算装置)及びメモリが搭載され、これらによって伸長復
号処理するソフトウエアが構成される。
【0052】ソフトウエアの構成については、マイクロ
ソフトウインドウズ環境を例にとる。Windows
(R)2000環境でのストリーミング処理としてマイ
クロソフトはDirectXの機能のひとつにディレク
ト・ショウ(Direct Show)という機能を加えている。D
irect Show はリアルタイム処理を必要とする、データ
ストリーミングに関わるアプリケーションの開発を援助
するCOMライブラリ群であり、カーネルレベルでのス
トリーミング処理を提供している。
【0053】MPEG2オーディオデータD2はビデオ
データ処理に比べて情報量が少ないのでCPU及びメモ
リ上でソフトウェア的に行うようにしたものである。C
PU及びメモリの他にホストPCIブリッジ23も搭載
される。ソフトウエアボード20には図示しないが、C
PUを動作を補助するEEPROM、ROMやRAMも
搭載される。
【0054】これと共に、ステップA3でサウンドカー
ド30を準備する。サウンドカード30は伸長復号後の
音声ベースバンド信号S2を信号処理するためのもので
ある。サウンドカード30には音声処理部31が搭載さ
れる。
【0055】そして、ステップA4ではビデオカード4
0を準備する。ビデオカード40はMPEG2ビデオデ
ータD1を入力して伸長復号処理をし、当該伸長復号後
の映像ベースバンド信号S1を信号処理するためのもの
である。ビデオカード40にはハードウエア構成のビデ
オデコーダ41や、映像処理部42が搭載される。この
伸長復号機能はビデオグラフィックチップに含めるよう
になされる。映像処理機能を同一のビデオグラフィック
チップに含めるようにしてもよい。ビデオカード40は
ソフトウエアボート20と個別に備えられる。DVDビ
デオ等の他のMPEG2ビデオデコード処理を必要とす
るアプリケーションとビデオデコード機能を共有化する
ためである。
【0056】その後、ステップA5でディジタル放送キ
ャプチャーボード10、ソフトウエアボード20、オー
ディオカード30及びビデオカード40を共用可能なP
CIバス51により接続する。以上の構成により、BS
ディジタル放送信号SINを受信可能なシステム(情報処
理系)をパーソナルコンピュータ内に構築することがで
きる。
【0057】このようにすると、CPUに大きな負荷を
かけることなく、リアルタイムにMPEGストリーミン
グデータを処理することができる。また、MPEG2デ
ータストリーム処理をキャプチャーボード10、ソフト
ウエアボード20及びビデオカード40で分担すること
により、DVDビデオ等の他のMPEG2アプリケーシ
ョンと機能を共有化することができ、全体としてディジ
タル放送受信システム100を低コストに実現すること
ができる。またPCIバス51上に映像ベースバンド信
号S1を流すことがないため、従来例に比べてバスの占
有率を小さくすることができる。
【0058】この例では、異なるベンダ間のハードウェ
ア、ソフトウェア部品を繋げてストリーミングを一括管
理し、1つのアプリケーションを構成することを可能と
している。例えば、デジタル放送受信システム100の
構成では、デジタル放送キャプチャーボード10+MP
EG2ビデオデコーダ41(ハードウェア処理)+AA
C音声デコーダ(ソフトウェア処理)であるが、機能毎
にストリーミングデータのインタフェースを規格化して
いる。このため、キャプチャーボード10はA社、MP
EG2ビデオデコーダ41はB社、AACデコーダはC
社という構成により当該BSデジタル放送受信システム
を組み立てることが可能となる。
【0059】また、機能の共有化という面でも、上述し
たデジタル放送キャプチャーボード10をスカイパーフ
ェクトTV形式のデジタル放送キャプチャーボード1
0’に交換した場合、MPEG2ビデオデコーダ41は
同じものを使うことができるため、オーディオデコーダ
22のみを取り付け直すことで、主要な機能の変更を済
ませることができる。もちろん、SI(Service Inform
ation:番組配列情報)、PSI(Program Specific In
formation:放送網構築情報)等の放送方式毎に異なる
処理が必要となるものは上位アプリケーション(ソフト
ウェア)で処理するようになされる。これらの情報もパ
ケット化される。これらの処理は比較的、情報量が少な
くCPUの制御負担が軽減される。
【0060】上述した情報処理系が構築できたら、BS
ディジタル放送を受信する。図3はディジタル放送受信
システム100における処理例を示すフローチャートで
ある。
【0061】BSデジタル放送は2000年12月より
日本国内で本放送が開始された衛星デジタル放送であ
り、MPEG2 MP@HL(1080I HD)を放
送コンテンツとして取り扱われる。MPEG2 MP@
HL(メインプロファイル・ハイレベル)では、伝送ビ
ットレートが約80Mbps、垂直方向の画素数が19
20画素、総走査線数が1125、フィールドレートが
60フレーム/sである。
【0062】その高画質かつ高精彩(HD:High Defin
ition)放送に加え、音声もAAC(Advanced Audio Co
ding)方式を用いているため、家庭内で映画館なみの高
水準なオーディオ・ビデオ(AV)技術を楽しむことが
できる。当該システム100はホームシアターシステム
に適用して好適である。シンボルレートは1トランスポ
ンダで28.86Mbaud、デジタル変調方式として
トリレス符号化8PSK(Phase Shift Keying:2/
3)を用いているため、実質データレートとして約56
Mbpsのデータを扱うことができる。
【0063】HD放送には約20Mbpsのデータレー
トを必要とするため、1トランスポンダで2チャンネル
のHD番組の放送が可能である。SD(Standard Defin
ition:480I)放送はMPEG2圧縮では約6Mb
psのデータレートで済むため、HD放送の代わりに3
チャンネルのSD放送を行うこともできる。
【0064】この実施形態ではMPEG2ビデオデータ
D1及びMPEG2オーディオデータD2を含むディジ
タルの放送信号SINを情報処理する場合を前提とする。
MPEG2デマルチプレクサ12では放送信号SINを受
信してMPEG2ビデオデータD1及びMPEG2オー
ディオデータD2に分離される。このMPEG2デマル
チプレクサ12はソフトウエアボード20、サウンドカ
ード30、ビデオカード40と共にPCIバス51に接
続されている。
【0065】これを情報処理条件にして、BSアンテナ
より受信されたデジタル放送信号SINが図3に示すフロ
ーチャートのステップB1でディジタル放送キャプチャ
ーボード10上のチューナ11によって入力される。チ
ューナ11ではチャンネル(トランスポンダ)を選局さ
れ、デジタル変調された信号を復調し、MPEG2トラ
ンスポートストリームTSを選択出力するようになされ
る。当該ストリームTSは1トランスポンダに最大8チ
ャンネルを含むようになされる。
【0066】そして、同じくデジタル放送キャプチャー
ボード10上に搭載されたMPEG2デマルチプレクサ
12では、ステップB2に移行してチューナ11より選
択出力されたMPEG2トランスポートストリームTS
を解読し、このTSからMPEG2ビデオデータ(映像
圧縮情報)D1、MPEG2オーディオデータ(音声圧
縮情報)D2や、データ放送用が各種情報が分離され
る。
【0067】必要であれば、チューナ11とMPEG2
デマルチプレクサ12との間にFIFOメモリを設けて
もよい。データ転送を円滑に行なうためである。このM
PEG2ビデオデータD1及びMPEG2オーディオデ
ータD2はMPEG2準拠の動画伸長復号化方式により
処理され、これらのデータD1及びD2はエレメンタリ
ーストリームのPESパケット形式により取り扱われ
る。
【0068】その後、ステップB3に移行してPCIブ
リッジ13ではこのPESパケットの形のMPEG2ビ
デオデータD1及びMPEG2オーディオデータ(AA
C)D2をPCIバス51に送出制御するようになされ
る。MPEG2デマルチプレクサ12からはMPEG2
ビデオデータD1、オーディオデータD2等のPESパ
ケットがバスマスタ機能を有するPCIブリッジ13を
通じてPCIバス51上に送られる。
【0069】このPCIブリッジ13がバスマスタ機能
を持つことにより、MPEG2のPESパケットを効率
良く必要な箇所に伝送することができる。情報処理系の
構築方法によってはPESパケットに暗号化処理を施す
ようにしてもよい。MPEG2ビデオデータD1はビデ
オカード40に転送するようにコントローラ21、ホス
トPCIブリッジ23及びPCIブリッジ13を通じて
制御される。
【0070】コントローラ21により制御を受けたホス
トPCIブリッジ23では、ステップB4でMPEG2
オーディオデータD2がPCIバス51から当該ソフト
ウエアボード20へ入力される。そして、ステップB5
に移行してMPEG2オーディオデコーダ22ではCP
U及びメモリによって構成されるソフトウエアによっ
て、MPEG2オーディオデータD2を伸長復号処理す
るようになされる。当該データD2を伸長復号化した後
の音声圧縮情報は音声ベースバンド信号(音声情報)S
2となる。
【0071】その後、ステップB6に移行してホストP
CIブリッジ23では伸長復号後の音声ベースバンド信
号S2をPCIバス51に送出するように制御する。こ
の例では、ホストPCIブリッジ23とPCIブリッジ
13の間で伸長復号後の音声ベースバンド信号S2と分
離後のMPEG2ビデオデータD1とが競合衝突しない
ように通信処理がなされる。
【0072】その後、ステップB7に移行して音声ベー
スバンド信号S2をサウンドカード30に取り込む。音
声ベースバンド信号S2は記録再生装置を通じてハード
ディスク(HDD)等の記録媒体に記録するようにして
もよい。その後、ステップB8でサウンドカード30で
は音声ベースバンド信号S2を音声信号処理し、音声信
号Soutを出力するようになされる。
【0073】ステップB9で音声信号Soutをスピーカ
52に出力する。スピーカ52では音声ベースバンド信
号S2に基づく音声信号Soutにより音声や音楽等を出
力するようになされる。その後、ステップB10に移行
して音声処理を終了するかを判断する。音声信号処理を
継続する場合はステップB4に戻る。この処理を終了す
る場合は電源オフ情報等を検出して当該音声処理を終了
する。
【0074】また、デジタル放送キャプチャーボード1
0からPCIバス51へ出力されたMPEG2ビデオデ
ータD1のPESパケットは、PCIバス51を通りそ
のままビデオカード40へ転送される。そこで、ビデオ
カード40ではステップB11に移行してディジタル放
送キャプチャーボード10からPCIバス51を通じて
MPEG2ビデオデータD1を入力する。そして、ステ
ップB12でMPEG2ビデオデコーダ41ではMPE
G2ビデオデータD1のPESパケットからMPEG2
ビデオのエレメンタリーストリームが抽出され、抽出後
のMPEG2ビデオデータD1を伸長復号処理する。
【0075】MPEG2ビデオデータD1はシーケンス
層をヘッダとしてピクチャ層、スライス層、マクロブロ
ック層、ブロック層という階層構造を成している。この
伸長復号処理ではTS解析(BM)、下層レイヤである
8×8画素のブロック単位又は16×16画素のマクロ
ブロック単位で逆量子化(IQ)、逆離散コサイン変換
8(IDCT)、可変長復号(VLD)、動き補償(M
C)等の処理がなされる。伸長復号後のMPEG2ビデ
オデータD1は映像ベースバンド信号S1となる。この
信号S1を図示しない記録再生装置を通じてハードディ
スク等に記録するようにしてもよい。
【0076】その後、ステップB13に移行して映像処
理部42では伸長復号後の映像ベースバンド信号(映像
情報)S1を映像処理するようになされる。映像処理後
の映像ベースバンド信号S1は映像信号Voutとなる。
そして、ステップB14で映像ベースバンド信号S1に
基づく映像信号Voutをモニタ53に出力する。モニタ
53では映像信号Voutにより映像を表示するようにな
される。その後、ステップB10に移行して映像信号処
理を終了するかを判断する。映像信号処理を継続する場
合はステップB11に戻る。映像信号処理を終了する場
合は電源オフ情報等を検出して映像処理を終了する。
【0077】このように、本発明に係る実施形態として
のディジタル放送受信システム100及びその情報処理
方法によれば、ソフトウエアボード20ではステップB
4でMPEG2デマルチプレクサ12からMPEG2オ
ーディオデータD2を入力し、ステップB5で伸長復号
処理し、ステップB6で伸長復号後の音声ベースバンド
信号S2をサウンドカード30に転送するように制御す
る。サウンドカード30では、ステップB7でソフトウ
エアボード20から伸長復号後の音声ベースバンド信号
S2を入力し、ステップB8、B9で音声処理するよう
になされる。
【0078】このソフトウエアボード20ではステップ
B2でMPEG2デマルチプレクサ12によって分離さ
れたMPEG2ビデオデータD1をステップB3でPE
Sパケットの形式によりビデオカード40に転送するよ
うに制御される。ビデオカード40ではステップB11
でMPEG2デマルチプレクサ12からMPEG2ビデ
オデータD1を入力し、ステップB12で伸長復号処理
をし、ステップB13、B14で伸長復号後の映像ベー
スバンド信号S1に基づいて映像処理するようになされ
る。
【0079】従って、伸長復号後の音声ベースバンド信
号S2に比べて情報量が多くなる伸長復号後の映像ベー
スバンド信号S1のPCIバス51への占有を一切無く
すことができる。デジタル化された映像ベースバンド信
号S1には大容量な帯域が必要であるが、このようにP
CIバス51上には一切映像ベースバンド信号S1を流
さず、圧縮された状態のMPEG2ビデオデータD1を
PCIバス51上に流すようになされる。これにより、
従来例に比べてPCIバス51の占有率を小さくするこ
とができる。
【0080】しかも、このシステム100は従来方式の
システム101,102と比較して、PCIバス51に
接続される、他のデジタル放送を受信する手段や、DV
Dビデオ等の記録再生装置等によって当該ビデオカード
40を共有(共用)することができる。例えば、DVD
ビデオ等のMPEG2プログラムストリーム(PS)か
ら作成したMPEG2ビデオデータのPESパケットを
PCIバス51を経由して、ビデオグラフィックボード
上で同様に処理することができ、機能の共有化を図るこ
とができる。全体システムの低コスト化が図れる。
【0081】また、ソフトウエアボード20とビデオカ
ード40とを別個に備えているので、MPEG2ビデオ
データD1及びMPEG2オーディオデータD2を共に
ソフトウエアボード20でソフトウエア処理する従来方
式に比べて、当該ソフトウエアウエアボードにおける情
報処理負担を軽減することができる。
【0082】これにより、当該ディジタル放送受信シス
テムを応用したパーソナルコンピュータにおいて、BS
デジタル放送を受信するシステムを容易に構築すること
ができる。しかも、他のアプリケーションとの連携を円
滑に保ちながらリアルタイムに処理しなければならない
MPEG2ストリーミングデータを無理なく処理可能か
つ低コストなパーソナルコンピュータによるデジタル放
送受信システム100を構築することができる。これに
より、安価でフレキシブルなデジタル放送受信システム
100を提供することができる。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る情報
処理装置によれば、デジタルの放送信号から分離された
映像圧縮情報を入力して伸長復号処理をし、伸長復号後
の映像情報を映像処理する映像情報処理手段と、この放
送信号から分離された音声圧縮情報を伸長復号処理し、
この伸長復号後の音声情報を転送制御する制御装置を備
え、この制御装置は当該放送信号から分離された映像圧
縮情報を所定の通信形式により映像情報処理手段に転送
するように制御するものである。
【0084】この構成によって、伸長復号後の音声情報
に比べて情報量が多くなる伸長復号後の映像情報の情報
転送手段への占有を一切無くすことができる。しかも、
情報転送手段に接続される、他のデジタル放送を受信す
る手段や、DVDビデオ等の記録再生装置等によって当
該映像情報処理手段を共有(共用)することができる。
【0085】また、制御装置と映像情報処理手段とを別
個に備えているので、映像圧縮情報及び音声圧縮情報共
に制御装置でソフトウエア処理する従来方式に比べて、
当該制御装置における情報処理負担を軽減することがで
きる。これにより、当該情報処理装置を応用したパーソ
ナルコンピュータにおいて、BSデジタル放送を受信す
るシステムを容易に構築することができる。しかも、安
価でフレキシブルなシステムを構成することができる。
【0086】本発明に係る情報処理方法によれば、ディ
ジタルの放送信号を受信して情報処理する際に、予め準
備された共用可能な情報転送系に当該放送信号に係る映
像及び音声圧縮情報を所定の通信形式にして送出し、一
方で、情報転送系から音声圧縮情報を入力して伸長復号
処理すると共に、当該伸長復号後の音声情報を信号処理
し、他方で、情報転送系から映像圧縮情報を入力して伸
長復号処理をし、当該伸長復号後の映像情報を信号処理
するようになされる。
【0087】この構成によって、伸長復号後の音声情報
に比べて情報量が多くなる伸長復号後の映像情報の情報
転送系への占有を一切無くすことができる。従って、当
該情報処理方法を応用したパーソナルコンピュータにお
いて、BSデジタル放送を受信するシステムを容易に構
築することができる。しかも、安価でフレキシブルなシ
ステムを構築することができる。
【0088】この発明はデスクトップ型又はノート型の
パーソナルコンピュータにおけるデジタル放送受信機能
の構築に適用して極めて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態としてのディジタル放送
受信システム100の構成例を示すブロック図である。
【図2】情報処理系の構築例を示すフローチャートであ
る。
【図3】当該システム100におけるディジタル放送受
信時の処理例を示すフローチャートである。
【図4】第1の従来例に係るディジタル放送受信システ
ム101の構成例を示すブロック図である。
【図5】第2の従来例に係るディジタル放送受信システ
ム102の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10・・・ディジタル放送キャプチャーボード(受信手
段)、11・・・BSディジタル放送用のチューナ、1
2・・・MPEG2デマルチプレクサ、13・・・PC
Iブリッジ、20・・・ソフトウエアボード、21・・
・コントローラ(制御装置)、22・・・MPEG2オ
ーディオデコーダ、23・・・ホストPCIブリッジ、
30・・・サウンドカード(音声処理手段)、31・・
・音声処理部、40・・・ビデオカード(映像情報処理
手段)、41・・・MPEG2ビデオデコーダ、42・
・・映像処理部、100・・・ディジタル放送受信シス
テム(情報処理装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 7/081 Fターム(参考) 5C025 AA29 BA14 BA25 CA02 DA01 DA04 DA10 5C053 FA17 FA20 FA23 FA24 GB21 GB26 GB38 LA06 LA07 LA11 5C059 MA00 MA23 MC11 ME01 NN21 PP04 RC02 SS02 SS03 SS11 SS13 SS26 UA05 UA39 5C063 AB03 AB07 AC01 CA12 CA23 DA05 DA13 DB10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像及び音声圧縮情報を含むディジタル
    の放送信号を情報処理する装置であって、 前記放送信号を受信して映像圧縮情報及び音声圧縮情報
    に分離する受信手段と、 前記受信手段に接続された情報転送手段と、 前記情報転送手段に接続されると共に、前記受信手段か
    ら音声圧縮情報を入力して伸長復号処理し、伸長復号後
    の音声情報を転送制御する制御装置と、 前記情報転送手段に接続されると共に、前記制御装置か
    ら伸長復号後の音声情報を入力して音声処理する音声処
    理手段と、 前記情報転送手段に接続されると共に、前記受信手段か
    ら映像圧縮情報を入力して伸長復号処理をし、伸長復号
    後の映像情報を映像処理する映像情報処理手段とを備
    え、 前記制御装置は、 前記受信手段によって分離された映像圧縮情報を所定の
    通信形式により前記映像情報処理手段に転送するように
    制御することを特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記受信手段には、 分離後の前記映像圧縮情報及び音声圧縮情報を前記情報
    転送手段に送出制御するための第1の転送制御部が設け
    られ、 前記制御装置には、 分離後の前記音声圧縮情報を入力制御し、伸長復号後の
    前記音声情報を送出制御するための第2の転送制御部が
    設けられ、 前記第1及び第2の転送制御部の間で通信処理をするよ
    うになされることを特徴とする請求項1に記載の情報処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記映像情報に基づいて映像を表示する
    表示装置と、 前記音声情報に基づいて音声を出力する出力装置と、 前記映像情報又は/及び音声情報を記録再生する記録再
    生装置とを備えることを特徴とする請求項1に記載の情
    報処理装置。
  4. 【請求項4】 少なくとも、前記映像及び音声圧縮情報
    は、 MPEG2準拠の動画伸長復号方式により処理されると
    共に、MPEG2ストリームエレメントパケットの形式
    により取り扱われることを特徴とする請求項1に記載の
    情報処理装置。
  5. 【請求項5】 映像及び音声圧縮情報を含むディジタル
    の放送信号を受信して情報処理する方法であって、 予め共用可能な情報転送系を有する情報処理系を構築
    し、 前記放送信号を入力して映像圧縮情報及び音声圧縮情報
    に分離すると共に当該映像及び音声圧縮情報を所定の通
    信形式にして前記情報転送系に送出し、 一方で、前記情報転送系から音声圧縮情報を入力して伸
    長復号処理すると共に、当該伸長復号後の音声情報を信
    号処理し、 他方で、前記情報転送系から映像圧縮情報を入力して伸
    長復号処理をし、当該伸長復号後の映像情報を信号処理
    することを特徴とする情報処理方法。
  6. 【請求項6】 前記放送信号を入力して映像圧縮情報及
    び音声圧縮情報に分離すると共に当該映像及び音声圧縮
    情報を所定の通信形式にして送出するためのディジタル
    放送キャプチャボードを準備し、 前記音声圧縮情報を入力して伸長復号処理するソフトウ
    エアボードを準備し、 前記伸長復号後の音声情報を信号処理するためのサウン
    ドカードを準備し、 前記映像圧縮情報を入力して伸長復号処理をし、当該伸
    長復号後の映像情報を信号処理するためのビデオカード
    を準備し、 その後、前記ディジタル放送キャプチャボード、ソフト
    ウエアボード、サウンドカード及びビデオカードを共用
    可能な情報転送系により接続して前記情報処理系を構築
    することを特徴とする請求項5に記載の情報処理方法。
  7. 【請求項7】 前記映像情報に基づいて映像を表示し、
    前記音声情報に基づいて音声を出力し、前記映像情報又
    は/及び音声情報を記録再生することを特徴とする請求
    項5に記載の情報処理方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも、前記映像及び音声圧縮情報
    は、 MPEG2準拠の動画伸長復号化方式により処理される
    と共に、MPEG2ストリームエレメントパケットの形
    式により取り扱われることを特徴とする請求項5に記載
    の情報処理方法。
JP2002067229A 2002-03-12 2002-03-12 情報処理装置及び情報処理方法 Pending JP2003274326A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002067229A JP2003274326A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 情報処理装置及び情報処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002067229A JP2003274326A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 情報処理装置及び情報処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003274326A true JP2003274326A (ja) 2003-09-26

Family

ID=29198684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002067229A Pending JP2003274326A (ja) 2002-03-12 2002-03-12 情報処理装置及び情報処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003274326A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006031625A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Toshiba Corp 情報処理装置および省電力制御方法
JP2006140624A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Toshiba Corp 情報処理装置
JP2007537508A (ja) * 2004-04-09 2007-12-20 エヌヴィディア コーポレイション グラフィック処理信号をスタンドアロンのモジュールにルーティングする方法及び装置
US7738475B2 (en) 2006-03-17 2010-06-15 Sony Corporation Information processing apparatus, method, and program

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007537508A (ja) * 2004-04-09 2007-12-20 エヌヴィディア コーポレイション グラフィック処理信号をスタンドアロンのモジュールにルーティングする方法及び装置
JP2006031625A (ja) * 2004-07-21 2006-02-02 Toshiba Corp 情報処理装置および省電力制御方法
JP4599106B2 (ja) * 2004-07-21 2010-12-15 株式会社東芝 情報処理装置
JP2006140624A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Toshiba Corp 情報処理装置
US7738475B2 (en) 2006-03-17 2010-06-15 Sony Corporation Information processing apparatus, method, and program

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3961185B2 (ja) 複数のオーディオ・ストリームをマージするためのシステムおよび方法
KR20070011335A (ko) 영상음성 처리용 집적회로
US20070258702A1 (en) Encoding or Decoding Device and Recording/Reproduction Terminal
EP1091583A1 (en) Data processing apparatus, methods and recording media
JP2002010182A (ja) データ蓄積方法およびそれを実現した受信装置および放送システム
KR20110065546A (ko) 오디오 및 비디오의 분산 처리
JP2008005254A (ja) サーバ装置、クライアント装置、コンテンツ再生システム、コンテンツ処理方法及びプログラム
JP2004336576A (ja) コンテンツ配信システム、コンテンツ配信装置、コンテンツ記録再生装置並びにコンテンツ記録再生方法、並びにコンピュータ・プログラム
US6792000B1 (en) Data processing apparatus and data processing method, and recording medium
JP2002112195A (ja) 動画像復号化装置および動画像復号化方法
JP2003224739A (ja) 無線伝送装置
JP3438223B2 (ja) 多重化装置および多重化方法、並びに伝送装置および伝送方法
US20110200119A1 (en) Information processing apparatus and method for reproducing video image
US8190582B2 (en) Multi-processor
US6940901B2 (en) Apparatus and method for information processing
JP2003274326A (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
US6496233B1 (en) Command and control architecture for a video decoder and an audio decoder
KR100960164B1 (ko) 표시 목적으로 네트워크를 통해 통신되는 콘텐츠를처리하기 위한 멀티그래픽 프로세서 시스템 및 방법
JP4553996B2 (ja) 情報再生装置および情報再生方法
Yamauchi et al. Single chip video processor for digital HDTV
JP2001044866A (ja) 信号受信方法およびその装置
JP2005027053A (ja) コンテンツ処理装置
KR100755849B1 (ko) 다른 형식의 복수개의 압축 포맷 데이터를 저장하는영상기기 및 그 제어방법
JP2006019997A (ja) 動画データ転送システム
JPH09307865A (ja) 圧縮画像音声デコーダ装置