JP2005027053A - コンテンツ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】映像を含むコンテンツデータを、テレビのモニタ画面に簡単に表示させることができるコンテンツ処理装置を提供する。
【解決手段】コンテンツ処理装置は、コンテンツデータを、コンテンツデータに対応するデコード処理プログラムによってデコードして映像の表示を行う映像表示処理手段と、コンテンツデータを、コンテンツデータに含まれる動画と静止画の種類に応じて予め決められたデータ放送のフォーマットに変換するデータ放送フォーマット変換処理手段と、データ放送フォーマット変換処理手段によって変換されたコンテンツデータを、デジタル放送のコンテンツ配信フォーマットで出力するデジタル放送配信フォーマット変換処理手段とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】コンテンツ処理装置は、コンテンツデータを、コンテンツデータに対応するデコード処理プログラムによってデコードして映像の表示を行う映像表示処理手段と、コンテンツデータを、コンテンツデータに含まれる動画と静止画の種類に応じて予め決められたデータ放送のフォーマットに変換するデータ放送フォーマット変換処理手段と、データ放送フォーマット変換処理手段によって変換されたコンテンツデータを、デジタル放送のコンテンツ配信フォーマットで出力するデジタル放送配信フォーマット変換処理手段とを有する。
【選択図】図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ処理装置に関し、特に、映像を含むコンテンツデータを、テレビの画面に表示させるコンテンツ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、PCという)等の装置においては、種々のコンテンツデータが処理され、ユーザは、画面に映し出されたコンテンツの映像を見ることができる。例えば、ユーザは、PCを利用してインターネットを介して種々のコンテンツの映像を、PCの表示装置の画面上に表示させ、その映像を見ることができる。その場合、PCは、コンテンツデータに対してデコード等の処理を行い、デコード等して得られた映像が、PCの表示装置の画面上に表示される。
【0003】
従来、PCに表示されているコンテンツの映像を、PCの表示装置の画面よりも大きな画面を有するテレビに表示させたい場合、PCに表示されている映像を、アナログRGBの映像信号、又はNTSC信号に変換した映像信号を、PCからテレビに出力することによって、テレビの画面にコンテンツの映像を表示させることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公表2002−521931号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、PCの画面において表示されている映像をテレビ画面に表示させるためにアナログ信号を利用する方法は、著作権保護の観点から認められない方向にあり、かつ、今後はアナログ信号を入力できるテレビ受像機は無くなっていく方向にあるため、利用できなくなる。
【0006】
また、PCの画面において表示されている映像を、ベースバンドの輝度信号(Y)に加えた色差信号(Y−Pb,Y−Pr)のデジタルの映像信号、又はデジタルRGBに変換した映像信号を、PCからテレビに出力することによって、PCの画面において表示されている映像をテレビ画面に表示させることも考えられる。
【0007】
しかし、PCの画面に表示されている映像全体をデジタル信号に変換する方法では、データ量が膨大であるため、信号の伝送に膨大な帯域を要するため、簡単に現実することができない。
【0008】
そこで、本発明は、映像を含むコンテンツデータを、テレビのモニタ画面に簡単に表示させることができるコンテンツ処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンテンツ処理装置は、映像を含むコンテンツデータをデコードして表示装置に表示を行うコンテンツ処理装置であって、前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータに対応するデコード処理プログラムによってデコードして前記映像の表示を行う映像表示処理手段と、前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータに含まれる動画と静止画の種類に応じて予め決められたデータ放送のフォーマットに変換するデータ放送フォーマット変換処理手段と、前記データ放送フォーマット変換処理手段によって変換された前記コンテンツデータを、デジタル放送のコンテンツ配信フォーマットで出力するデジタル放送配信フォーマット変換処理手段とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
(第1の実施の形態)
まず図1に基づき、第1の実施の形態に係わるシステムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わるコンテンツデータ処理システムの構成を示す構成図である。図1において、1は、コンテンツ処理装置としてのPCであり、信号ケーブル2によってテレビ3に接続されている。PC1は、ハードディスク等の記憶装置を有し、その記憶装置には、例えば、インターネット上のサイト等から取得した映像等のコンテンツデータがストアされている。PC1は、いわゆるホームページ画面の取得だけでなく、インターネット放送の受信もすることができる。PC1は、取得したコンテンツのデータを、対応するデコーダ、デコードプログラム等によって処理し、PC1の表示装置、例えば液晶表示装置(以下、LCDという)の画面上に、1つ又は複数のウインドウを開いて、それらのウインドウの中に、処理した結果のコンテンツの映像を表示することができる。
【0012】
一方、テレビ3は、例えばBS(Broadcast Satellite)デジタル放送対応のものであり、MPEG(Moving Picture Expert Group)デコーダ、JPEG(Joint Photographic Expert Group)デコーダ、BML(Broadcasting Markup Language)ブラウザ等が実装されている。
【0013】
信号ケーブル2は、例えば、IEEE1394対応のケーブルである。PC1とテレビ3には、信号ケーブル2が接続できるように対応するインターフェース(以下、I/Fと略す)が、それぞれ設けられている。なお、PC1とテレビ3には、IEEE1394対応のケーブルではなく、LANによって接続されていてもよい。さらになお、PC1とテレビ3は、有線ケーブルではなく、無線通信により接続されていてもよい。
【0014】
次に、PC1とテレビ3の構成について説明する。図2は、PC1とテレビ3の構成を示すブロック構成図である。
【0015】
図2に示すように、PC1は、中央処理装置(以下、CPUという)11を含み、ROM、RAM等のメモリ12と、ハードディスク装置等の比較的大容量の記憶装置13が接続されている。メモリ12のROMには、基本ソフトウエア等の、PC1の基本的な動作に関するプログラムが記憶されている。記憶装置13には、PC1において、各種コンテンツデータをデコード処理するための応用ソフトウエア等のプログラムと、インターネットを介して取得した映像等のコンテンツデータが記憶されている。記憶装置13に記憶されている複数のコンテンツデータは、種々のフォーマットのコンテンツデータである。種々のフォーマットとしては、例えば、WMV、REAL、GIF、テキストエディタ、JAVA(登録商標)アプレット等のフォーマットである。通常、PC1は、インターネットを介して取得したコンテンツデータを、コンテンツデータのフォーマットに対応する応用プログラムの一種であるブラウザソフトウエアによってデコードし、デコードしたコンテンツの映像を表示装置であるLCD16の画面上に表示する。PC1は、IEEE1394対応の通信用I/F14と、LAN対応の通信用I/F15を含む。通信用I/F14は、TSパケットを分割してアイソクロナス転送することができる。これらの通信用I/Fは、例えば、半導体チップからなる。
【0016】
テレビ3は、CPU31を含み、ROM、RAM等のメモリ32が接続されている。テレビ3は、さらにTS(Transport Stream)パーサ33と、MPEG2のデコーダであるMPEGデコーダ34と、グラフィックチップであるグラフィック表示部35と、2つのインターフェース36、37を含む。I/F36は、IEEE1394対応の通信用I/Fであり、I/F37は、LAN対応の通信用I/Fである。I/F36又は37を介して受信した、TSパケットのデータは、TSパーサ33に供給される。TSパーサ33は、受信したTSパケットのデータを解析し、CPU31にデータを出力する。
【0017】
なお、図2において、TSパーサ33とMPEGデコーダ34の間にはスイッチSW1が設けられ、CPU31とMPEGデコーダ34の間にはスイッチSW2が設けられているが、本実施の形態では、実線で示すように、SW1がオフ(開)で、SW2がオン(閉)の状態である。
【0018】
CPU31は、受信したデータが動画データであれば、受信したデータをMPEGデコーダ34へ、受信したデータがその他のデータであれば、グラフィック表示部35へ供給する。また、CPU31は、CSS(Cascading Style Sheet)を利用してPC1の画面をテレビ3のモニタ上に構築する。グラフィック表示部35は、MPEGデコーダ34とCPU31からのデータを合成してモニタに出力する。なお、MPEGデコーダ34は、オーディオデコーダを含むので、音データは、MPEGデコーダ34へ供給され、MPEGデコーダ34からスピーカへ音信号が出力される。
【0019】
図3は、PC1の画面とテレビ3の画面の表示例を示す図である。図3の(a)に示す画面41は、PC1において、HTML(Hyper Text Markup Language)ブラウザによって表示された画面例である。画面全体であるウインドウ41は、画面全体がHTML言語のプロトコルに従って生成されており、動画が表示される領域である動画用ウインドウ42と、テキストが表示される領域であるテキスト用ウインドウ43と、静止画が表示される領域である静止画用ウインドウ44を含む。例えば、動画用ウインドウ42は、MPEG1、MPEG4、Windows(登録商標)のMedia Player等のデータフォーマットである。静止画用ウインドウは44は、GIF等のデータフォーマットである。
【0020】
図3の(b)に示す画面45は、PC1から受信したデータに基づいて、テレビ3のモニタ上に表示される画面の表示例を示す図である。PC1のLCD16上に表示されている図3(a)の画面に対して、後述するようにPC1において所定のデータ変換を行って、テレビ3へ伝送することによって、図3(a)の画面と同じ画面である図3の(b)に示す画面が、テレビ3のモニタ上に表示される。
【0021】
テレビ3のモニタ上に表示される図3(b)の画面45は、図3(a)の画面41に対応して、画面全体は静止画であって、その中には動画が表示される領域である動画部分46と、テキストが表示される領域であるテキスト部分47と、静止画が表示される領域である静止画部分48を含む。
【0022】
図4、図5及び図6は、PC1が、LCD16上に表示されているコンテンツデータを、データ放送におけるデータの形式、すなわちBMLフォーマットに変換するために、PC1において実行されるプロトコル変換処理すなわちデータ放送フォーマット変換処理の内容を示す表データである。図4は、動画及び静止画の変換内容を示す表であり、図5は、図形及び文字の変換内容を示す表であり、図6は、音声及び内蔵音の変換内容を示す表である。
【0023】
PC1は、LCD16上に表示されている映像データ中の各映像の種類に基づき、図4から図6の変換処理における符号化方式を決定する。例えば、図3の画面であれば、画面全体が1つのウインドウであり、そのウインドウ41がHTMLフォーマットである。そのウインドウ41の中に、ウインドウ42と、ウインドウ43と、ウインドウ44とを含む。ウインドウ42は、動画を表示する領域であり、ウインドウ43は、テキストを表示する領域であり、ウインドウ44は、静止画を表示する領域である。
【0024】
よって、PC1のCPU11は、各ウインドウの種類(動画、静止画、図形、文字等の種類)をHTMLデータのタグデータに基づいて判断し、図4から図6に定義されている変換を実行する。その結果、図3の(a)の画面の場合、CPU11は、ウインドウ41を、図4のJPEGのデータフォーマットに変換し、ウインドウ42を、図4の簡易動画のデータフォーマットに変換し、ウインドウ43を、図5のシフトJISのデータフォーマットに変換し、ウインドウ44を、図4のJPEGのデータフォーマットに変換する。具体的には、CPU11は、ウインドウ41と44がGIFデータであった場合、JPEGのデータフォーマットに変換し、ウインドウ43が、Windows(登録商標)のMedia Playerのデータであった場合、簡易動画のデータフォーマットに変換する。
【0025】
図4を用いて、データ放送フォーマット変換処理の内容についてさらに詳述する。PC1は、LCD16上に表示されているウインドウが、動画であるか否かは、そのコンテンツデータを参照することによって、判断することができる。例えば、上述したように、HTMLフォーマットであれば、タグデータを参照することによって、各ウインドウの表示データが動画であるか、静止画であるか等を、CPU11は判断することができる。そして、CPU11は、LCD16上の表示されているある領域が動画であるときは、その領域のデータを、BMLフォーマットの簡易動画のフォーマットに動画データを変換する。
【0026】
例えば、ウインドウ42の動画のデータが、Windows(登録商標)のMedia Player 、MPEG1、MPEG4等のデータであるとき、CPU11は、その動画データを、図4に規定された動画における簡易動画の伝送方式、画像サイズ及びスケーリングの内容に適合するように、変換する。同様に、CPU11は、ウインドウ41及び44の静止画のデータを、図4に規定された静止画におけるJPEGの伝送方式、画像サイズ及びスケーリングの内容に適合するように、画素変換する。さらに、同様に、CPU11は、ウインドウ43のテキストのデータを、図5に規定された文字におけるシフトJISの伝送方式、画像サイズ及びスケーリングの内容に適合するように、変換する。
【0027】
他にも、図5及び図6に示すように、CPU11は、アニメ等の図形に対しては、PNG又はMNGの伝送方式(例えばカルーセル伝送)、画像サイズ及びスケーリングの内容に適合するように、変換する。CPU11は、音声に対しては、AAC−LCの伝送方式、サンプリング周波数及び連続再生可能な最大ファイルサイズの内容に適合するように、変換する。CPU11は、内蔵音に対しては、受信機であるテレビの仕様に応じて変換される。
【0028】
PC1からテレビ3へコンテンツデータを転送する前に、まず、データが転送されて受信するテレビ側の表示能力を特定するために、PC1とテレビ3間でテレビの表示能力の情報のやり取りが行われる。具体的には、1080(H)×1920(W)、720(H)×1280(W)、480(H) ×720(W)、順次走査表示可能/不可能等の情報がやり取りされる。そして、これらの情報に基づいて、上述した表データが決定される。
【0029】
次に、PC1は、BMLフォーマットに変換された各コンテンツデータを、TSデータに変換してI/F14を介して、テレビ3へ伝送する。
【0030】
従って、CPU11は、記憶装置13に記憶されているコンテンツデータを、BMLフォーマットに変換し、その変換されたBMLフォーマットのコンテンツデータを、TSパケットに分解する。図7は、コンテンツデータが、TSパケットに分解されていく過程を説明するための図である。
【0031】
図7に示すように、CPU11は、まず、コンテンツデータ(図7ではモジュールで示す部分)51を、BMLフォーマットのDII(Download−Info−Indication message)部と、DDB(Download−Data−Block)部の2つの部分からなる形式のデータ52に変換あるいは分解して、DII部分とDDB部分のデータを生成する。生成されたDII部分とDDB部分のデータ52は、複数のセクションデータ53に変換される。さらに、複数のセクションデータ53は、それぞれ、TSパケットのペイロード部がセクションというタイプである、複数のTSパケット54に変換される。そして、CPU11は、セクションタイプのTSパケット54を、IEEE1394対応の通信用I/F14へ供給する。通信用I/F14は、アイソクロナス転送によって、TSパケット54をテレビ3へ伝送する。
【0032】
図8は、TSデータを伝送するためのTSパケットの構成を示す図である。図8に示すように、1つのTSパケット61は、188バイト(Byte)からなり、その中には、4バイトのヘッダ部62と、188バイトのペイロード部63が含まれる。ヘッダ部62は、同期信号のほか、13ビットのPID(パケット識別情報)が含まれる。ペイロード部63は、可変長データ部であるので、1つのTSパケットに収まらない場合もある。本実施の形態では、ペイロード部63は、データ放送用のセクションデータである。よって、PC1から、図8に示すように、複数のTSパケット54が連続してテレビ3へ伝送される。
【0033】
コンテンツデータ51が、図9に示すように、JPEGとテキストのデータを含む場合は、そのコンテンツデータは、HTMLのようにテキスト、JPEG、表示位置情報等を含む。
【0034】
また、コンテンツデータが、図10に示すように、タイムスタンプ付きのTSデータを含む場合も、そのコンテンツデータは、表示位置情報を含む。コンテンツデータが、タイムスタンプ付きのTSデータを含む場合、テレビ3のCPU31は、具体的には、タイムスタンプ付きのTSデータを192バイト毎に解析し、その解析の結果、MPEGのビデオあるいはオーディオのデータが含まれるときは、順次MPEGデコーダ34へTSデータを供給する。コンテンツにタイムスタンプが付けられているのは、セクションで伝送されるデータは、テレビ3のCPU31によって処理されるため、あるいは一旦記憶媒体にセーブされた後に処理されるため、リアルタイム性が失われるのを防ぐためである。従って、CPU31は、付けられたタイムスタンプを参照してMPEGデコーダ34へデータを供給することによって、リアルタイムでビデオ及びオーディオのデータを処理することができる。
【0035】
以上のように、CPU11は、記憶装置13に記憶されているコンテンツデータをBMLフォーマットに変換し、その変換されたBMLフォーマットのコンテンツデータをTSパケットに変換してI/F14を介して、テレビ3へ伝送する。
【0036】
図11は、CPU11の処理内容を示す機能ブロック図である。CPU11は、映像表示処理部71と、放送フォーマット変換処理部72と、配信フォーマット変換処理部73を含む。映像表示処理部71は、例えば、インターネットを介して取得した、記憶装置13に記憶されている複数のコンテンツデータを読み出し、PC1のLCD16の画面上に表示するためのブラウザソフトウエアである。放送フォーマット変換処理部72は、記憶装置13に記憶されているコンテンツデータを読み出し、上述したように、コンテンツデータをBMLフォーマットに変換する。配信フォーマット変換処理部73は、放送フォーマット変換処理部72において変換されたBMLフォーマットのデータを、TSパケットに分解して、I/F14へ出力する。
【0037】
従って、PC1から、アイソクロナス転送によって、BMLフォーマットのコンテツデータが伝送されてくるので、テレビ3は、PC1の画面に表示されている映像が、あたかも放送されている映像のように表示することができる。
【0038】
以上の説明では、1対1のIEEE1394対応の通信用I/Fを用いて、PC1からテレビ3へTSパケットを伝送していたが、図2に点線で示すように、LANの通信ライン2’によってI/F15と37を接続し、PC1からテレビ3へTSパケットを伝送するようにしてもよい。次に、PC1からテレビ3へ、ローカルエリアネットワーク(LAN)を利用してTSパケットを伝送する方法について説明する。
【0039】
図12及び図13は、PC1からテレビ3へLANを利用して映像データを伝送する場合の通信プロトコルを説明するための図である。
【0040】
図12は、ストリーミング形式で映像データを伝送する場合のプロトコルを示すプロトコルスタック図である。IP(Internet Protocol)プロトコル81を利用して、UDP(User Datagram protocol)又はTCP(Transmission Control Protocol)プロトコル82の通信を行い、そのUDP又はTCPのプロトコル82を利用して、RTP(Realtime Transport Protocol)プロトコル83の通信を行い、さらに、RTPプロトコル83を利用して、TSプロトコル(TSP)84の通信を行うように、PC1からテレビ3との間の通信プロトコルを多層化する。このような通信構造を利用することによって、LANによってPC1からテレビ3へデータを伝送する。
【0041】
図13は、ファイル転送形式で映像データを伝送する場合のプロトコルを示すプロトコルスタック図である。その場合、IPプロトコル81を利用して、TCPプロトコル82の通信を行い、TCPプロトコル82を利用して、HTTPプロトコル85の通信を行い、さらに、HTTPプロトコル85を利用して、TSプロトコル84の通信を行うように、PC1からテレビ3との間の通信プロトコルを多層化する。このような通信構造を利用することによっても、LANによってPC1からテレビ3へデータを伝送する。
【0042】
従って、PC1からテレビ3へTSパケットをLANによって伝送しても、BMLフォーマットのコンテツデータがテレビ3へ伝送されてくるので、テレビ3では、PC1の画面に表示されている映像が、あたかも放送されている映像のように表示することができる。
【0043】
(第2の実施の形態)
次に図14から図16を用いて第2の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成要素のものは、同じ符号を付して説明は省略する。特に、図1及び図2は同じ構成であるので、説明は省略し、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
【0044】
図14は、PC1の画面とテレビ3の画面の他の表示例を示す図である。図4の(a)に示す画面91は、PC1において表示された画面例である。画面全体であるウインドウ91は、画面全体がいわゆる動画表示領域であり、その中に、静止画が表示される領域である静止画用ウインドウ92と、テキストが表示される領域であるテキスト用ウインドウ93と、を含む。
【0045】
例えば、動画用ウインドウ91は、MPEG1、MPEG4、Windows(登録商標)のMedia Player等のデータフォーマットである。静止画用ウインドウは92は、GIF等のデータフォーマットである。
【0046】
図14の(b)に示す画面94は、PC1から受信したデータに基づいて、テレビ3のモニタ上に表示される画面の表示例を示す図である。PC1のLCD16上に表示されている図14(a)の画面に対して、PC1において、デジタル放送フォーマット変換としてのMPEG2フォーマットへの変換処理(後述する)と、デジタル放送配信フォーマット変換処理を行って、テレビ3へ伝送することによって、図14(a)の画面と同じ画面である図14の(b)に示す画面が、テレビ3のモニタ上に表示される。
【0047】
より具体的には、テレビ3のモニタ上に表示される図14(b)の画面94は、図14(a)の画面91に対応して、画面全体は動画であって、その中には静止画が表示される領域である静止画部分95と、テキストが表示される領域であるテキスト部分96と、を含む。CPU11は、LCD16上に表示されているコンテンツデータを、MPEG2のフォーマットに変換する。MPEG2のフォーマットには、動画だけでなく、静止画等も含めることができるので、CPU11は、図14(a)における静止画部分92、デキスト部分93のデータを、動画とは区別して変換することができる。さらに、静止画、デキスト及び動画が区別されたMPEG2のフォーマットのデータをデジタル放送のコンテンツ配信フォーマットであるTSパケットに変換して、I/F14を介してテレビ3へ供給する。
【0048】
さらに詳細に説明すると、CPU11は、まず、LCD16上に表示されているコンテンツデータをMPEG2のフォーマットに変換する。MPEG2のフォーマットのデータを、PES(Packetized Elementary Stream)方式で伝送するために、MPEG2のPESデータが、図8に示すTSパケットのペイロード部63に、ビデオデータとオーディオデータが区別されて含まれる。すなわち、CPU11は、図15に示すように、MPEG2のフォーマットのデータを、TSパケットに変換する。
【0049】
図15は、変換されたTSパケットの例を説明するための図である。図15において、TSパケット101、103、105は、ビデオデータのパケットであり、TSパケット102は、オーディオデータのパケットであり、TSパケット104は、SI(Service Information)のパケットである。CPU11は、このようなTSパケットを生成し、I/F14へ供給する。
【0050】
なお、図2において、TSパーサ33とMPEGデコーダ34の間にはスイッチSW1が設けられ、CPU31とMPEGデコーダ34の間にはスイッチSW2が設けられているが、本実施の形態では、点線で示すように、SW1がオン(閉)で、SW2がオフ(開)の状態である。
【0051】
TSパケットのヘッダ部62にはPIDが含まれているので、CPU11が、コンテンツのES(Elementary Stream:要素信号)を、PIDによって分類付けしてテレビ3へ伝送することによって、テレビ3では、各ESを纏めることができる。さらに、MPEG2のフォーマットでは、動画を表示する画面中に、静止画、テキストを挿入するように構成する事ができ、かつ静止画等の画面上の位置情報も含むので、CPU11は、動画の中にある静止画、テキスト部を異なるPIDのTS パケットを用いて各ES(動画(MPEG)、静止画(JPEG)、テキスト、音声)を区別して伝送する。尚、それぞれのESは異なるPIDのTSパケットで送るが、各ESはデコードするタイミングが同期するようにエンコードされる。例えば、動画と音声、あるいは動画と字幕については、デコードされて表示されるタイミングが重要なので、正確にエンコードされる。
【0052】
従って、テレビ3側のTSパーサ33は、入力されたTSデータを解析し、動画データ、音声データはMPEGデコーダ34へ供給し、その他のデータは、CPU31に供給する。
【0053】
CPU31は、TSパーサ33から受信したデータを、位置データを利用してモニタ用の画面データとして組み上げて再構成して、グラフィック表示部35へ供給する。グラフィック表示部35は、MPEGデコーダ34とCPU31からのデータを合成してモニタに出力する。
【0054】
以上の処理は、CPU11において実行される。図16は、CPU11の処理内容を示す機能ブロック図である。図16は、図11における放送フォーマット変換処理部72が、MPEG2フォーマット変換処理部111となっている点で異なる。CPU11は、映像表示処理部71と、MPEG2フォーマット変換処理部111と、配信フォーマット変換処理部73を含む。MPEG2フォーマット変換処理部111は、記憶装置13に記憶されているコンテンツデータを読み出し、上述したように、コンテンツデータをMPEG2フォーマットに変換する。配信フォーマット変換処理部73は、MPEG2フォーマット変換処理部111において変換されたMPEG2フォーマットのデータを、TSパケットに分解して、I/F14へ出力する。
【0055】
従って、PC1から、アイソクロナス転送によって、MPEG2フォーマットのコンテツデータが伝送されてくるので、テレビ3は、PC1の画面に表示されている映像が、あたかも放送されている映像のように表示することができる。
【0056】
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、I/F14ではなく、I/F15を用いて、PC1とテレビ3の間の通信をLANによって行っても良い。
【0057】
以上のように、第1及び第2の実施の形態によれば、PC等のコンテンツ処理装置は、インターネット等を介して取得したコンテンツ、例えばインターネット放送等、種々のコンテンツをデコード等して、コンテンツの映像を表示しているときに、その映像をテレビにおいても簡単に表示させることができる。すなわち、PC等のコンテンツ処理装置は、コンテンツデータを、テレビで受信可能なデジタル放送のフォーマットに変換して、伝送するようにしたので、データ量を増やすことなくテレビに伝送するので、簡単にPC等の画面をテレビに表示させることができる。
【0058】
なお、以上2つの実施の形態では、テレビ側にSW1とSW2が設けられていて、第1と第2の実施の形態のいずれかに応じてスイッチが切り替えられているが、スイッチを設けずに、PCから供給されるデータ、すなわち第1の実施の形態のデータか、第2の実施の形態のデータかに応じてスイッチを介さずに、TSパーサとMPEGデコーダとCPUの間を固定的に接続してもよい。
【0059】
さらになお、以上2つの実施の形態では、テレビ側にSW1とSW2が設けられていて、いずれかの実施の形態に応じてスイッチが切り替えられているが、PC等側においても、第1の実施の形態のTSパケットデータと、第2の実施の形態のTSパケットデータの両方とも生成して、いずれかを切り替えて出力できるようにしてよい。これは、PC等のユーザがマニュアルで切り替えてもよいし、PC等側に表示されている映像中の動画の領域の割合に応じて、第1の実施の形態による方法か、第2の実施の形態による方法かを自動で切り替えるようにしてもよい。例えば、マニュアルの場合、ユーザが、動画を綺麗な映像で見たい場合は、第2の実施の形態による方式を選択するように、マニュアルスイッチを切替える。自動の場合は、例えば、PCのCPUが画面全体に対する動画の領域の割合を計算し、その割合が、予め決められた閾値よりも大きい場合は、CPUが第2の実施の形態による方式を選択する。テレビ側も受信したデータがいずれの方式のデータであるかを判別して、テレビ側のSW1とSW2を切り替える。
【0060】
また、コンテンツ処理装置としては、以上説明したPCの他にも、ホームサーバ、ゲーム機器、携帯電話、携帯情報端末等、種々の機器であってもよい。これらの各機器は、映像を含むコンテンツデータをデコードしてテレビ画面、モニタ画面、液晶画面等の表示装置に表示を行うコンテンツ処理装置であり、それらの機器が表示している画面をテレビの大きな画面に出力するようにすることができる。
【0061】
さらに、コンテンツがテレビのモニタ画面に表示されて、その画面のボタン等を操作する場合、テレビ側で行うとボタンを押された情報をPC側に伝えて、その情報を元にPCが動作する事になるので、テレビ画面への信号変換に至るまでの時間がかかる。そこで、テレビ側は画面表示のみとし、ボタン操作等は、直接PC画面に対するものとし、レスポンスを向上させることができる。ボタン操作等は、ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス、(ワイヤレスとは、BlueTooth、UWB、11b、11a等を示す。)を用いて行い、ユーザはテレビに向かって操作する事ができる。
【0062】
また、PC等の画面は、リフレッシュレートがテレビに比べて高い。しかし、伝送されてくる映像データはPC等の画面への表示の際にリフレッシュレートを変更していることから、動画については、リフレッシュレートの変換前の映像をテレビの表示に合わせて圧縮方法を変換することにより、映像変換を容易にできる。
【0063】
さらに、静止画においても同様に、リフレッシュレートを高める前のレート、もしくはテレビのフレーム周波数に合った映像でテレビがデコード可能な圧縮方法に変更することにより、映像変換を容易にすることができる。
【0064】
よって、本発明によれば、PC等のユーザが、大画面のテレビで同じ画面を楽しみたい場合、PC等画面の構成に合わせて、データ放送コンテンツ形式又は通常のデジタル放送の形式によって、低レートで同じ画面をテレビ側で再現する事ができるので、伝送の帯域の無駄使いをすることなく、かつ、他のコンテンツ伝送とも共存が可能となる。
【0065】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、映像を含むコンテンツデータを、テレビのモニタ画面に簡単に表示させることができるコンテンツ処理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係わるコンテンツデータ処理システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるPCとテレビの構成を示すブロック構成図である。
【図3】PCの画面とテレビの画面の表示例を示す図である。
【図4】コンテンツデータをデータ放送におけるデータの形式に変換するときの動画及び静止画の変換内容を示す図である。
【図5】コンテンツデータをデータ放送におけるデータの形式に変換するときの図形及び文字の変換内容を示す図である。
【図6】コンテンツデータをデータ放送におけるデータの形式に変換するときの音声及び内蔵音の変換内容を示す図である。
【図7】コンテンツデータがTSパケットに分解されていく過程を説明するための図である。
【図8】TSデータを伝送するためのTSパケットの構成を示す図である。
【図9】JPEGとテキストのデータを含む場合におけるTSデータを伝送するためのTSパケットの構成を示す図である。
【図10】タイムスタンプ付きのTSデータを含む場合におけるTSデータを伝送するためのTSパケットの構成を示す図である。
【図11】PCのCPUの処理内容を示す機能ブロック図である。
【図12】ストリーミング形式で映像データを伝送する場合のプロトコルを示すプロトコルスタック図である。
【図13】ファイル転送形式で映像データを伝送する場合のプロトコルを示すプロトコルスタック図である。
【図14】第2の実施の形態に係る、PCの画面とテレビの画面の表示例を示す図である。
【図15】第2の実施の形態に係る、変換されたTSパケットの例を説明するための図である。
【図16】第2の実施の形態に係るCPUの処理内容を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1・・・PC、2・・・通信ケーブル、3・・・テレビ
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテンツ処理装置に関し、特に、映像を含むコンテンツデータを、テレビの画面に表示させるコンテンツ処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ(以下、PCという)等の装置においては、種々のコンテンツデータが処理され、ユーザは、画面に映し出されたコンテンツの映像を見ることができる。例えば、ユーザは、PCを利用してインターネットを介して種々のコンテンツの映像を、PCの表示装置の画面上に表示させ、その映像を見ることができる。その場合、PCは、コンテンツデータに対してデコード等の処理を行い、デコード等して得られた映像が、PCの表示装置の画面上に表示される。
【0003】
従来、PCに表示されているコンテンツの映像を、PCの表示装置の画面よりも大きな画面を有するテレビに表示させたい場合、PCに表示されている映像を、アナログRGBの映像信号、又はNTSC信号に変換した映像信号を、PCからテレビに出力することによって、テレビの画面にコンテンツの映像を表示させることができる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特公表2002−521931号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、PCの画面において表示されている映像をテレビ画面に表示させるためにアナログ信号を利用する方法は、著作権保護の観点から認められない方向にあり、かつ、今後はアナログ信号を入力できるテレビ受像機は無くなっていく方向にあるため、利用できなくなる。
【0006】
また、PCの画面において表示されている映像を、ベースバンドの輝度信号(Y)に加えた色差信号(Y−Pb,Y−Pr)のデジタルの映像信号、又はデジタルRGBに変換した映像信号を、PCからテレビに出力することによって、PCの画面において表示されている映像をテレビ画面に表示させることも考えられる。
【0007】
しかし、PCの画面に表示されている映像全体をデジタル信号に変換する方法では、データ量が膨大であるため、信号の伝送に膨大な帯域を要するため、簡単に現実することができない。
【0008】
そこで、本発明は、映像を含むコンテンツデータを、テレビのモニタ画面に簡単に表示させることができるコンテンツ処理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のコンテンツ処理装置は、映像を含むコンテンツデータをデコードして表示装置に表示を行うコンテンツ処理装置であって、前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータに対応するデコード処理プログラムによってデコードして前記映像の表示を行う映像表示処理手段と、前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータに含まれる動画と静止画の種類に応じて予め決められたデータ放送のフォーマットに変換するデータ放送フォーマット変換処理手段と、前記データ放送フォーマット変換処理手段によって変換された前記コンテンツデータを、デジタル放送のコンテンツ配信フォーマットで出力するデジタル放送配信フォーマット変換処理手段とを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
【0011】
(第1の実施の形態)
まず図1に基づき、第1の実施の形態に係わるシステムの構成を説明する。図1は、本実施の形態に係わるコンテンツデータ処理システムの構成を示す構成図である。図1において、1は、コンテンツ処理装置としてのPCであり、信号ケーブル2によってテレビ3に接続されている。PC1は、ハードディスク等の記憶装置を有し、その記憶装置には、例えば、インターネット上のサイト等から取得した映像等のコンテンツデータがストアされている。PC1は、いわゆるホームページ画面の取得だけでなく、インターネット放送の受信もすることができる。PC1は、取得したコンテンツのデータを、対応するデコーダ、デコードプログラム等によって処理し、PC1の表示装置、例えば液晶表示装置(以下、LCDという)の画面上に、1つ又は複数のウインドウを開いて、それらのウインドウの中に、処理した結果のコンテンツの映像を表示することができる。
【0012】
一方、テレビ3は、例えばBS(Broadcast Satellite)デジタル放送対応のものであり、MPEG(Moving Picture Expert Group)デコーダ、JPEG(Joint Photographic Expert Group)デコーダ、BML(Broadcasting Markup Language)ブラウザ等が実装されている。
【0013】
信号ケーブル2は、例えば、IEEE1394対応のケーブルである。PC1とテレビ3には、信号ケーブル2が接続できるように対応するインターフェース(以下、I/Fと略す)が、それぞれ設けられている。なお、PC1とテレビ3には、IEEE1394対応のケーブルではなく、LANによって接続されていてもよい。さらになお、PC1とテレビ3は、有線ケーブルではなく、無線通信により接続されていてもよい。
【0014】
次に、PC1とテレビ3の構成について説明する。図2は、PC1とテレビ3の構成を示すブロック構成図である。
【0015】
図2に示すように、PC1は、中央処理装置(以下、CPUという)11を含み、ROM、RAM等のメモリ12と、ハードディスク装置等の比較的大容量の記憶装置13が接続されている。メモリ12のROMには、基本ソフトウエア等の、PC1の基本的な動作に関するプログラムが記憶されている。記憶装置13には、PC1において、各種コンテンツデータをデコード処理するための応用ソフトウエア等のプログラムと、インターネットを介して取得した映像等のコンテンツデータが記憶されている。記憶装置13に記憶されている複数のコンテンツデータは、種々のフォーマットのコンテンツデータである。種々のフォーマットとしては、例えば、WMV、REAL、GIF、テキストエディタ、JAVA(登録商標)アプレット等のフォーマットである。通常、PC1は、インターネットを介して取得したコンテンツデータを、コンテンツデータのフォーマットに対応する応用プログラムの一種であるブラウザソフトウエアによってデコードし、デコードしたコンテンツの映像を表示装置であるLCD16の画面上に表示する。PC1は、IEEE1394対応の通信用I/F14と、LAN対応の通信用I/F15を含む。通信用I/F14は、TSパケットを分割してアイソクロナス転送することができる。これらの通信用I/Fは、例えば、半導体チップからなる。
【0016】
テレビ3は、CPU31を含み、ROM、RAM等のメモリ32が接続されている。テレビ3は、さらにTS(Transport Stream)パーサ33と、MPEG2のデコーダであるMPEGデコーダ34と、グラフィックチップであるグラフィック表示部35と、2つのインターフェース36、37を含む。I/F36は、IEEE1394対応の通信用I/Fであり、I/F37は、LAN対応の通信用I/Fである。I/F36又は37を介して受信した、TSパケットのデータは、TSパーサ33に供給される。TSパーサ33は、受信したTSパケットのデータを解析し、CPU31にデータを出力する。
【0017】
なお、図2において、TSパーサ33とMPEGデコーダ34の間にはスイッチSW1が設けられ、CPU31とMPEGデコーダ34の間にはスイッチSW2が設けられているが、本実施の形態では、実線で示すように、SW1がオフ(開)で、SW2がオン(閉)の状態である。
【0018】
CPU31は、受信したデータが動画データであれば、受信したデータをMPEGデコーダ34へ、受信したデータがその他のデータであれば、グラフィック表示部35へ供給する。また、CPU31は、CSS(Cascading Style Sheet)を利用してPC1の画面をテレビ3のモニタ上に構築する。グラフィック表示部35は、MPEGデコーダ34とCPU31からのデータを合成してモニタに出力する。なお、MPEGデコーダ34は、オーディオデコーダを含むので、音データは、MPEGデコーダ34へ供給され、MPEGデコーダ34からスピーカへ音信号が出力される。
【0019】
図3は、PC1の画面とテレビ3の画面の表示例を示す図である。図3の(a)に示す画面41は、PC1において、HTML(Hyper Text Markup Language)ブラウザによって表示された画面例である。画面全体であるウインドウ41は、画面全体がHTML言語のプロトコルに従って生成されており、動画が表示される領域である動画用ウインドウ42と、テキストが表示される領域であるテキスト用ウインドウ43と、静止画が表示される領域である静止画用ウインドウ44を含む。例えば、動画用ウインドウ42は、MPEG1、MPEG4、Windows(登録商標)のMedia Player等のデータフォーマットである。静止画用ウインドウは44は、GIF等のデータフォーマットである。
【0020】
図3の(b)に示す画面45は、PC1から受信したデータに基づいて、テレビ3のモニタ上に表示される画面の表示例を示す図である。PC1のLCD16上に表示されている図3(a)の画面に対して、後述するようにPC1において所定のデータ変換を行って、テレビ3へ伝送することによって、図3(a)の画面と同じ画面である図3の(b)に示す画面が、テレビ3のモニタ上に表示される。
【0021】
テレビ3のモニタ上に表示される図3(b)の画面45は、図3(a)の画面41に対応して、画面全体は静止画であって、その中には動画が表示される領域である動画部分46と、テキストが表示される領域であるテキスト部分47と、静止画が表示される領域である静止画部分48を含む。
【0022】
図4、図5及び図6は、PC1が、LCD16上に表示されているコンテンツデータを、データ放送におけるデータの形式、すなわちBMLフォーマットに変換するために、PC1において実行されるプロトコル変換処理すなわちデータ放送フォーマット変換処理の内容を示す表データである。図4は、動画及び静止画の変換内容を示す表であり、図5は、図形及び文字の変換内容を示す表であり、図6は、音声及び内蔵音の変換内容を示す表である。
【0023】
PC1は、LCD16上に表示されている映像データ中の各映像の種類に基づき、図4から図6の変換処理における符号化方式を決定する。例えば、図3の画面であれば、画面全体が1つのウインドウであり、そのウインドウ41がHTMLフォーマットである。そのウインドウ41の中に、ウインドウ42と、ウインドウ43と、ウインドウ44とを含む。ウインドウ42は、動画を表示する領域であり、ウインドウ43は、テキストを表示する領域であり、ウインドウ44は、静止画を表示する領域である。
【0024】
よって、PC1のCPU11は、各ウインドウの種類(動画、静止画、図形、文字等の種類)をHTMLデータのタグデータに基づいて判断し、図4から図6に定義されている変換を実行する。その結果、図3の(a)の画面の場合、CPU11は、ウインドウ41を、図4のJPEGのデータフォーマットに変換し、ウインドウ42を、図4の簡易動画のデータフォーマットに変換し、ウインドウ43を、図5のシフトJISのデータフォーマットに変換し、ウインドウ44を、図4のJPEGのデータフォーマットに変換する。具体的には、CPU11は、ウインドウ41と44がGIFデータであった場合、JPEGのデータフォーマットに変換し、ウインドウ43が、Windows(登録商標)のMedia Playerのデータであった場合、簡易動画のデータフォーマットに変換する。
【0025】
図4を用いて、データ放送フォーマット変換処理の内容についてさらに詳述する。PC1は、LCD16上に表示されているウインドウが、動画であるか否かは、そのコンテンツデータを参照することによって、判断することができる。例えば、上述したように、HTMLフォーマットであれば、タグデータを参照することによって、各ウインドウの表示データが動画であるか、静止画であるか等を、CPU11は判断することができる。そして、CPU11は、LCD16上の表示されているある領域が動画であるときは、その領域のデータを、BMLフォーマットの簡易動画のフォーマットに動画データを変換する。
【0026】
例えば、ウインドウ42の動画のデータが、Windows(登録商標)のMedia Player 、MPEG1、MPEG4等のデータであるとき、CPU11は、その動画データを、図4に規定された動画における簡易動画の伝送方式、画像サイズ及びスケーリングの内容に適合するように、変換する。同様に、CPU11は、ウインドウ41及び44の静止画のデータを、図4に規定された静止画におけるJPEGの伝送方式、画像サイズ及びスケーリングの内容に適合するように、画素変換する。さらに、同様に、CPU11は、ウインドウ43のテキストのデータを、図5に規定された文字におけるシフトJISの伝送方式、画像サイズ及びスケーリングの内容に適合するように、変換する。
【0027】
他にも、図5及び図6に示すように、CPU11は、アニメ等の図形に対しては、PNG又はMNGの伝送方式(例えばカルーセル伝送)、画像サイズ及びスケーリングの内容に適合するように、変換する。CPU11は、音声に対しては、AAC−LCの伝送方式、サンプリング周波数及び連続再生可能な最大ファイルサイズの内容に適合するように、変換する。CPU11は、内蔵音に対しては、受信機であるテレビの仕様に応じて変換される。
【0028】
PC1からテレビ3へコンテンツデータを転送する前に、まず、データが転送されて受信するテレビ側の表示能力を特定するために、PC1とテレビ3間でテレビの表示能力の情報のやり取りが行われる。具体的には、1080(H)×1920(W)、720(H)×1280(W)、480(H) ×720(W)、順次走査表示可能/不可能等の情報がやり取りされる。そして、これらの情報に基づいて、上述した表データが決定される。
【0029】
次に、PC1は、BMLフォーマットに変換された各コンテンツデータを、TSデータに変換してI/F14を介して、テレビ3へ伝送する。
【0030】
従って、CPU11は、記憶装置13に記憶されているコンテンツデータを、BMLフォーマットに変換し、その変換されたBMLフォーマットのコンテンツデータを、TSパケットに分解する。図7は、コンテンツデータが、TSパケットに分解されていく過程を説明するための図である。
【0031】
図7に示すように、CPU11は、まず、コンテンツデータ(図7ではモジュールで示す部分)51を、BMLフォーマットのDII(Download−Info−Indication message)部と、DDB(Download−Data−Block)部の2つの部分からなる形式のデータ52に変換あるいは分解して、DII部分とDDB部分のデータを生成する。生成されたDII部分とDDB部分のデータ52は、複数のセクションデータ53に変換される。さらに、複数のセクションデータ53は、それぞれ、TSパケットのペイロード部がセクションというタイプである、複数のTSパケット54に変換される。そして、CPU11は、セクションタイプのTSパケット54を、IEEE1394対応の通信用I/F14へ供給する。通信用I/F14は、アイソクロナス転送によって、TSパケット54をテレビ3へ伝送する。
【0032】
図8は、TSデータを伝送するためのTSパケットの構成を示す図である。図8に示すように、1つのTSパケット61は、188バイト(Byte)からなり、その中には、4バイトのヘッダ部62と、188バイトのペイロード部63が含まれる。ヘッダ部62は、同期信号のほか、13ビットのPID(パケット識別情報)が含まれる。ペイロード部63は、可変長データ部であるので、1つのTSパケットに収まらない場合もある。本実施の形態では、ペイロード部63は、データ放送用のセクションデータである。よって、PC1から、図8に示すように、複数のTSパケット54が連続してテレビ3へ伝送される。
【0033】
コンテンツデータ51が、図9に示すように、JPEGとテキストのデータを含む場合は、そのコンテンツデータは、HTMLのようにテキスト、JPEG、表示位置情報等を含む。
【0034】
また、コンテンツデータが、図10に示すように、タイムスタンプ付きのTSデータを含む場合も、そのコンテンツデータは、表示位置情報を含む。コンテンツデータが、タイムスタンプ付きのTSデータを含む場合、テレビ3のCPU31は、具体的には、タイムスタンプ付きのTSデータを192バイト毎に解析し、その解析の結果、MPEGのビデオあるいはオーディオのデータが含まれるときは、順次MPEGデコーダ34へTSデータを供給する。コンテンツにタイムスタンプが付けられているのは、セクションで伝送されるデータは、テレビ3のCPU31によって処理されるため、あるいは一旦記憶媒体にセーブされた後に処理されるため、リアルタイム性が失われるのを防ぐためである。従って、CPU31は、付けられたタイムスタンプを参照してMPEGデコーダ34へデータを供給することによって、リアルタイムでビデオ及びオーディオのデータを処理することができる。
【0035】
以上のように、CPU11は、記憶装置13に記憶されているコンテンツデータをBMLフォーマットに変換し、その変換されたBMLフォーマットのコンテンツデータをTSパケットに変換してI/F14を介して、テレビ3へ伝送する。
【0036】
図11は、CPU11の処理内容を示す機能ブロック図である。CPU11は、映像表示処理部71と、放送フォーマット変換処理部72と、配信フォーマット変換処理部73を含む。映像表示処理部71は、例えば、インターネットを介して取得した、記憶装置13に記憶されている複数のコンテンツデータを読み出し、PC1のLCD16の画面上に表示するためのブラウザソフトウエアである。放送フォーマット変換処理部72は、記憶装置13に記憶されているコンテンツデータを読み出し、上述したように、コンテンツデータをBMLフォーマットに変換する。配信フォーマット変換処理部73は、放送フォーマット変換処理部72において変換されたBMLフォーマットのデータを、TSパケットに分解して、I/F14へ出力する。
【0037】
従って、PC1から、アイソクロナス転送によって、BMLフォーマットのコンテツデータが伝送されてくるので、テレビ3は、PC1の画面に表示されている映像が、あたかも放送されている映像のように表示することができる。
【0038】
以上の説明では、1対1のIEEE1394対応の通信用I/Fを用いて、PC1からテレビ3へTSパケットを伝送していたが、図2に点線で示すように、LANの通信ライン2’によってI/F15と37を接続し、PC1からテレビ3へTSパケットを伝送するようにしてもよい。次に、PC1からテレビ3へ、ローカルエリアネットワーク(LAN)を利用してTSパケットを伝送する方法について説明する。
【0039】
図12及び図13は、PC1からテレビ3へLANを利用して映像データを伝送する場合の通信プロトコルを説明するための図である。
【0040】
図12は、ストリーミング形式で映像データを伝送する場合のプロトコルを示すプロトコルスタック図である。IP(Internet Protocol)プロトコル81を利用して、UDP(User Datagram protocol)又はTCP(Transmission Control Protocol)プロトコル82の通信を行い、そのUDP又はTCPのプロトコル82を利用して、RTP(Realtime Transport Protocol)プロトコル83の通信を行い、さらに、RTPプロトコル83を利用して、TSプロトコル(TSP)84の通信を行うように、PC1からテレビ3との間の通信プロトコルを多層化する。このような通信構造を利用することによって、LANによってPC1からテレビ3へデータを伝送する。
【0041】
図13は、ファイル転送形式で映像データを伝送する場合のプロトコルを示すプロトコルスタック図である。その場合、IPプロトコル81を利用して、TCPプロトコル82の通信を行い、TCPプロトコル82を利用して、HTTPプロトコル85の通信を行い、さらに、HTTPプロトコル85を利用して、TSプロトコル84の通信を行うように、PC1からテレビ3との間の通信プロトコルを多層化する。このような通信構造を利用することによっても、LANによってPC1からテレビ3へデータを伝送する。
【0042】
従って、PC1からテレビ3へTSパケットをLANによって伝送しても、BMLフォーマットのコンテツデータがテレビ3へ伝送されてくるので、テレビ3では、PC1の画面に表示されている映像が、あたかも放送されている映像のように表示することができる。
【0043】
(第2の実施の形態)
次に図14から図16を用いて第2の実施の形態を説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構成要素のものは、同じ符号を付して説明は省略する。特に、図1及び図2は同じ構成であるので、説明は省略し、第1の実施の形態と異なる部分のみ説明する。
【0044】
図14は、PC1の画面とテレビ3の画面の他の表示例を示す図である。図4の(a)に示す画面91は、PC1において表示された画面例である。画面全体であるウインドウ91は、画面全体がいわゆる動画表示領域であり、その中に、静止画が表示される領域である静止画用ウインドウ92と、テキストが表示される領域であるテキスト用ウインドウ93と、を含む。
【0045】
例えば、動画用ウインドウ91は、MPEG1、MPEG4、Windows(登録商標)のMedia Player等のデータフォーマットである。静止画用ウインドウは92は、GIF等のデータフォーマットである。
【0046】
図14の(b)に示す画面94は、PC1から受信したデータに基づいて、テレビ3のモニタ上に表示される画面の表示例を示す図である。PC1のLCD16上に表示されている図14(a)の画面に対して、PC1において、デジタル放送フォーマット変換としてのMPEG2フォーマットへの変換処理(後述する)と、デジタル放送配信フォーマット変換処理を行って、テレビ3へ伝送することによって、図14(a)の画面と同じ画面である図14の(b)に示す画面が、テレビ3のモニタ上に表示される。
【0047】
より具体的には、テレビ3のモニタ上に表示される図14(b)の画面94は、図14(a)の画面91に対応して、画面全体は動画であって、その中には静止画が表示される領域である静止画部分95と、テキストが表示される領域であるテキスト部分96と、を含む。CPU11は、LCD16上に表示されているコンテンツデータを、MPEG2のフォーマットに変換する。MPEG2のフォーマットには、動画だけでなく、静止画等も含めることができるので、CPU11は、図14(a)における静止画部分92、デキスト部分93のデータを、動画とは区別して変換することができる。さらに、静止画、デキスト及び動画が区別されたMPEG2のフォーマットのデータをデジタル放送のコンテンツ配信フォーマットであるTSパケットに変換して、I/F14を介してテレビ3へ供給する。
【0048】
さらに詳細に説明すると、CPU11は、まず、LCD16上に表示されているコンテンツデータをMPEG2のフォーマットに変換する。MPEG2のフォーマットのデータを、PES(Packetized Elementary Stream)方式で伝送するために、MPEG2のPESデータが、図8に示すTSパケットのペイロード部63に、ビデオデータとオーディオデータが区別されて含まれる。すなわち、CPU11は、図15に示すように、MPEG2のフォーマットのデータを、TSパケットに変換する。
【0049】
図15は、変換されたTSパケットの例を説明するための図である。図15において、TSパケット101、103、105は、ビデオデータのパケットであり、TSパケット102は、オーディオデータのパケットであり、TSパケット104は、SI(Service Information)のパケットである。CPU11は、このようなTSパケットを生成し、I/F14へ供給する。
【0050】
なお、図2において、TSパーサ33とMPEGデコーダ34の間にはスイッチSW1が設けられ、CPU31とMPEGデコーダ34の間にはスイッチSW2が設けられているが、本実施の形態では、点線で示すように、SW1がオン(閉)で、SW2がオフ(開)の状態である。
【0051】
TSパケットのヘッダ部62にはPIDが含まれているので、CPU11が、コンテンツのES(Elementary Stream:要素信号)を、PIDによって分類付けしてテレビ3へ伝送することによって、テレビ3では、各ESを纏めることができる。さらに、MPEG2のフォーマットでは、動画を表示する画面中に、静止画、テキストを挿入するように構成する事ができ、かつ静止画等の画面上の位置情報も含むので、CPU11は、動画の中にある静止画、テキスト部を異なるPIDのTS パケットを用いて各ES(動画(MPEG)、静止画(JPEG)、テキスト、音声)を区別して伝送する。尚、それぞれのESは異なるPIDのTSパケットで送るが、各ESはデコードするタイミングが同期するようにエンコードされる。例えば、動画と音声、あるいは動画と字幕については、デコードされて表示されるタイミングが重要なので、正確にエンコードされる。
【0052】
従って、テレビ3側のTSパーサ33は、入力されたTSデータを解析し、動画データ、音声データはMPEGデコーダ34へ供給し、その他のデータは、CPU31に供給する。
【0053】
CPU31は、TSパーサ33から受信したデータを、位置データを利用してモニタ用の画面データとして組み上げて再構成して、グラフィック表示部35へ供給する。グラフィック表示部35は、MPEGデコーダ34とCPU31からのデータを合成してモニタに出力する。
【0054】
以上の処理は、CPU11において実行される。図16は、CPU11の処理内容を示す機能ブロック図である。図16は、図11における放送フォーマット変換処理部72が、MPEG2フォーマット変換処理部111となっている点で異なる。CPU11は、映像表示処理部71と、MPEG2フォーマット変換処理部111と、配信フォーマット変換処理部73を含む。MPEG2フォーマット変換処理部111は、記憶装置13に記憶されているコンテンツデータを読み出し、上述したように、コンテンツデータをMPEG2フォーマットに変換する。配信フォーマット変換処理部73は、MPEG2フォーマット変換処理部111において変換されたMPEG2フォーマットのデータを、TSパケットに分解して、I/F14へ出力する。
【0055】
従って、PC1から、アイソクロナス転送によって、MPEG2フォーマットのコンテツデータが伝送されてくるので、テレビ3は、PC1の画面に表示されている映像が、あたかも放送されている映像のように表示することができる。
【0056】
また、本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様に、I/F14ではなく、I/F15を用いて、PC1とテレビ3の間の通信をLANによって行っても良い。
【0057】
以上のように、第1及び第2の実施の形態によれば、PC等のコンテンツ処理装置は、インターネット等を介して取得したコンテンツ、例えばインターネット放送等、種々のコンテンツをデコード等して、コンテンツの映像を表示しているときに、その映像をテレビにおいても簡単に表示させることができる。すなわち、PC等のコンテンツ処理装置は、コンテンツデータを、テレビで受信可能なデジタル放送のフォーマットに変換して、伝送するようにしたので、データ量を増やすことなくテレビに伝送するので、簡単にPC等の画面をテレビに表示させることができる。
【0058】
なお、以上2つの実施の形態では、テレビ側にSW1とSW2が設けられていて、第1と第2の実施の形態のいずれかに応じてスイッチが切り替えられているが、スイッチを設けずに、PCから供給されるデータ、すなわち第1の実施の形態のデータか、第2の実施の形態のデータかに応じてスイッチを介さずに、TSパーサとMPEGデコーダとCPUの間を固定的に接続してもよい。
【0059】
さらになお、以上2つの実施の形態では、テレビ側にSW1とSW2が設けられていて、いずれかの実施の形態に応じてスイッチが切り替えられているが、PC等側においても、第1の実施の形態のTSパケットデータと、第2の実施の形態のTSパケットデータの両方とも生成して、いずれかを切り替えて出力できるようにしてよい。これは、PC等のユーザがマニュアルで切り替えてもよいし、PC等側に表示されている映像中の動画の領域の割合に応じて、第1の実施の形態による方法か、第2の実施の形態による方法かを自動で切り替えるようにしてもよい。例えば、マニュアルの場合、ユーザが、動画を綺麗な映像で見たい場合は、第2の実施の形態による方式を選択するように、マニュアルスイッチを切替える。自動の場合は、例えば、PCのCPUが画面全体に対する動画の領域の割合を計算し、その割合が、予め決められた閾値よりも大きい場合は、CPUが第2の実施の形態による方式を選択する。テレビ側も受信したデータがいずれの方式のデータであるかを判別して、テレビ側のSW1とSW2を切り替える。
【0060】
また、コンテンツ処理装置としては、以上説明したPCの他にも、ホームサーバ、ゲーム機器、携帯電話、携帯情報端末等、種々の機器であってもよい。これらの各機器は、映像を含むコンテンツデータをデコードしてテレビ画面、モニタ画面、液晶画面等の表示装置に表示を行うコンテンツ処理装置であり、それらの機器が表示している画面をテレビの大きな画面に出力するようにすることができる。
【0061】
さらに、コンテンツがテレビのモニタ画面に表示されて、その画面のボタン等を操作する場合、テレビ側で行うとボタンを押された情報をPC側に伝えて、その情報を元にPCが動作する事になるので、テレビ画面への信号変換に至るまでの時間がかかる。そこで、テレビ側は画面表示のみとし、ボタン操作等は、直接PC画面に対するものとし、レスポンスを向上させることができる。ボタン操作等は、ワイヤレスマウス、ワイヤレスキーボード、ワイヤレスマウス、(ワイヤレスとは、BlueTooth、UWB、11b、11a等を示す。)を用いて行い、ユーザはテレビに向かって操作する事ができる。
【0062】
また、PC等の画面は、リフレッシュレートがテレビに比べて高い。しかし、伝送されてくる映像データはPC等の画面への表示の際にリフレッシュレートを変更していることから、動画については、リフレッシュレートの変換前の映像をテレビの表示に合わせて圧縮方法を変換することにより、映像変換を容易にできる。
【0063】
さらに、静止画においても同様に、リフレッシュレートを高める前のレート、もしくはテレビのフレーム周波数に合った映像でテレビがデコード可能な圧縮方法に変更することにより、映像変換を容易にすることができる。
【0064】
よって、本発明によれば、PC等のユーザが、大画面のテレビで同じ画面を楽しみたい場合、PC等画面の構成に合わせて、データ放送コンテンツ形式又は通常のデジタル放送の形式によって、低レートで同じ画面をテレビ側で再現する事ができるので、伝送の帯域の無駄使いをすることなく、かつ、他のコンテンツ伝送とも共存が可能となる。
【0065】
本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変えない範囲において、種々の変更、改変等が可能である。
【0066】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、映像を含むコンテンツデータを、テレビのモニタ画面に簡単に表示させることができるコンテンツ処理装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係わるコンテンツデータ処理システムの構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に係わるPCとテレビの構成を示すブロック構成図である。
【図3】PCの画面とテレビの画面の表示例を示す図である。
【図4】コンテンツデータをデータ放送におけるデータの形式に変換するときの動画及び静止画の変換内容を示す図である。
【図5】コンテンツデータをデータ放送におけるデータの形式に変換するときの図形及び文字の変換内容を示す図である。
【図6】コンテンツデータをデータ放送におけるデータの形式に変換するときの音声及び内蔵音の変換内容を示す図である。
【図7】コンテンツデータがTSパケットに分解されていく過程を説明するための図である。
【図8】TSデータを伝送するためのTSパケットの構成を示す図である。
【図9】JPEGとテキストのデータを含む場合におけるTSデータを伝送するためのTSパケットの構成を示す図である。
【図10】タイムスタンプ付きのTSデータを含む場合におけるTSデータを伝送するためのTSパケットの構成を示す図である。
【図11】PCのCPUの処理内容を示す機能ブロック図である。
【図12】ストリーミング形式で映像データを伝送する場合のプロトコルを示すプロトコルスタック図である。
【図13】ファイル転送形式で映像データを伝送する場合のプロトコルを示すプロトコルスタック図である。
【図14】第2の実施の形態に係る、PCの画面とテレビの画面の表示例を示す図である。
【図15】第2の実施の形態に係る、変換されたTSパケットの例を説明するための図である。
【図16】第2の実施の形態に係るCPUの処理内容を示す機能ブロック図である。
【符号の説明】
1・・・PC、2・・・通信ケーブル、3・・・テレビ
Claims (7)
- 映像を含むコンテンツデータをデコードして表示装置に表示を行うコンテンツ処理装置であって、
前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータに対応するデコード処理プログラムによってデコードして前記映像の表示を行う映像表示処理手段と、
前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータに含まれる動画と静止画の種類に応じて予め決められたデータ放送のフォーマットに変換するデータ放送フォーマット変換処理手段と、
前記データ放送フォーマット変換処理手段によって変換された前記コンテンツデータを、デジタル放送のコンテンツ配信フォーマットで出力するデジタル放送配信フォーマット変換処理手段と、
を有するコンテンツ処理装置。 - 前記デジタル放送のコンテンツ配信フォーマットは、TSフォーマットであることを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ処理装置。
- 前記コンテンツ処理手段は、パーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンテンツ処理装置。
- 映像を含むコンテンツデータをデコードして表示装置に表示を行うコンテンツ処理装置であって、
前記コンテンツデータを、前記コンテンツデータに対応するデコード処理プログラムによってデコードして前記映像の表示を行う映像表示処理手段と、
前記コンテンツデータを、静止画を含むことができるデジタル放送の動画像圧縮フォーマットに、変換するデジタル放送フォーマット変換処理手段と、
前記デジタル放送フォーマット変換処理手段によって変換された前記コンテンツデータを、デジタル放送のコンテンツ配信フォーマットで出力するデジタル放送配信フォーマット変換処理手段と、
を有するコンテンツ処理装置。 - 前記デジタル放送のコンテンツ配信フォーマットは、TSフォーマットであることを特徴とする請求項4に記載のコンテンツ処理装置。
- 前記動画像圧縮フォーマットは、MPEGフォーマットであることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のコンテンツ処理装置。
- 前記コンテンツ処理手段は、パーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項4、請求項5又は請求項6に記載のコンテンツ処理装置。
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- 2003-07-02 JP JP2003190583A patent/JP2005027053A/ja active Pending
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