JP2003274140A - 画像処理装置および画像処理方法とそれらのプログラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法とそれらのプログラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体

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JP2003274140A
JP2003274140A JP2002071060A JP2002071060A JP2003274140A JP 2003274140 A JP2003274140 A JP 2003274140A JP 2002071060 A JP2002071060 A JP 2002071060A JP 2002071060 A JP2002071060 A JP 2002071060A JP 2003274140 A JP2003274140 A JP 2003274140A
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Koji Kobayashi
幸二 小林
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像劣化の少ない高画質な画像合成処理装置
および方法とそれらのプログラムを記憶した読み出し可
能な記憶媒体を提供する。 【解決手段】 実空間画像に対して、低周波成分と高周
波成分に周波数変換された複数の画像データを周波数変
換係数上で画像合成する画像処理装置において、前記周
波数変換を施した第1の画像データと第2の画像データ
を、低周波成分と少なくとも1つ以上の高周波成分を使
用して周波数変換係数上で画像を合成し、第3のデータ
の周波数変換係数を作成する合成手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像合成機能を有
する画像処理装置に関し、特に画像データの圧縮等を行
うに際してウェーブレット変換を使用し画像データを変
換する画像処理装置および画像合成方法とそれらのプロ
グラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラやスキャナ等の普
及に加えて、インターネットによって高精細な画像を入
手する環境が整い、パソコン上などで画像を合成する一
般ユーザが増えてきている。
【0003】また、デジタル複写機等においては、読み
取った原稿等に対してページ番号や日付、「Confi
dential」等のスタンプ画像を画像合成して出力
する機能が付加されているものが発売されており、ファ
クシミリ等においては、日時や相手先を送信されてきた
データに合成して出力する機能が従来から付加されてい
た。
【0004】一般的に、これらの入力データは、何らか
の方法によって圧縮処理が施されてる場合が多い。特開
平5−75837号公報の「画像の合成方法」において
は、JPEG方式によってDCT(ディスクリートコサ
イン変換)された後圧縮された複数の圧縮画像データを
入力し、伸長してDCTの係数上にて画像を合成するこ
とによって、周波数変換における変換/逆変換の誤差を
蓄積させずに画像合成処理を行う方法が開示されてい
る。
【0005】複写機等で原画像にページ番号や丸秘等の
スタンプ画像を重ねるような画像合成処理においては、
スタンプ画像データが存在する画素のデータを原画像と
置換する方法(以下置換合成)が一般的な手法である。
このような手法は比較的簡単に実現できるため、スタン
プ画像のような文字画像と合成時のみではなく自然画同
士の合成の場合でも同様に応用可能であり、優先する画
像データを前記スタンプ画像と置き換えたものと等価で
ある。
【0006】近年画像データを圧縮する場合等にウェー
ブレット変換を施した係数データに対して、圧縮を行う
手法が注目されており、JPEGの後継であるJPEG
2000方式としても採用され標準化の作業も進められ
ている。これらウェーブレット変換を施した係数上で画
像合成を行うものとして、特開平11−284840号
公報の「画像形成装置」、特開平11−3131205
号公報の「画像処理装置及び画像処理方法」がある。
【0007】特開平11−284840号公報において
は、画像をウェーブレット変換して、高周波成分のみを
加算して画像合成する画像処理装置が開示され、特開平
11−313205号公報においては、画像をウェーブ
レット変換し、高周波成分のみを加算して画像合成する
画像処理装置および画像処理方法が開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、デジタ
ル複写機やファクシミリ等の入力データは、何らかの方
法によって圧縮処理が施されてる場合が多い。特開平5
−75837号公報においては具体的な画像合成の方法
は開示されていなかった。
【0009】特開平5−75837号公報のように、ブ
ロック単位でDCT等の周波数空間へ変換した係数空間
上で画像を合成する場合においては、ブロック単位で処
理を行う必要があり、上記のような置換合成をする場
合、原画像の画像情報がブロック単位で欠落したり、現
画像に画像データが存在する部分では、ブロック内での
スタンプ画像のデータの無い白地の部分が白抜けとなる
ため、合成後の画像で画質が劣化してしまうという問題
があった。特にJPEG方式では、8×8画素サイズで
DCTを行うのでその劣化は非常に大きなものであっ
た。第7図に上記の例を示す。(a)が原画像であり、
(b)がスタンプ画像である。なお、(b)の格子は画
素の境界を表しており、(b)は1画素の点を表す画像
を現している。(実画像上、1画素の点という画像はほ
とんど存在しないが、説明を簡単にするためにこのよう
な画像を例にとる。)これを置換合成すると、DCTの
8×8画素のブロック単位で合成されるため、(c)の
画像のようになる。
【0010】特開平11−284840号公報の方法に
よると、高周波成分のみを置換する場合は、スタンプ画
像の非エッジ部分が欠落し、低周波成分のみ置換する場
合は、スタンプ画像のエッジ部分の先鋭性が得られない
という問題があった。
【0011】一方、特開平11−313205号公報の
方法によると、画像をウェーブレット変換し、高周波成
分のみを加算して画像合成するため、画像のエッジ部の
み合成されることになり、文字画像を合成する場合は判
読性や画像品質に問題があった。
【0012】そこで、本発明の目的は、周波数変換後の
係数上で画像合成を行う画像処理装置において、画像劣
化の少ない高画質な画像合成処理装置および方法よそれ
らのプログラム等を格納した読み出し可能な記憶媒体を
提供することにある。
【0013】また、本発明の目的は請求項2、3に示す
画像処理装置における合成後の画像の冗長を抑制するこ
とにある。
【0014】また、本発明の目的は、ユーザの嗜好に合
わせて、画像合成処理が切換え可能な画像処理装置を提
供することにある。
【0015】また、本発明の目的は、周波数変換後に圧
縮された原画像への本発明の画像合成方法を可能とする
ことによって、ネットワークやバス等の転送路を介した
機器やユニット間において本発明における画像合成処理
を適用可能とすることにある。
【0016】また、本発明の目的は、請求項15に示す
画像処理装置において、画像合成後の画像データを再
度、転送することを可能とすることにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明は、実空間画像に対して、低
周波成分と高周波成分に周波数変換された複数の画像デ
ータを周波数変換係数上で画像合成する画像処理装置に
おいて、前記周波数変換を施した第1の画像データと第
2の画像データを、低周波成分と少なくとも1つ以上の
高周波成分を使用して周波数変換係数上で画像を合成
し、第3のデータの周波数変換係数を作成する合成手段
を有することを特徴としている。
【0018】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像合成は、前記第1の画像の周波数変換
係数と、前記第2の画像の周波数変換係数を加算して合
成する合成手段を有することを特徴としている。
【0019】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、加算は、重みつきで加算を行うこ
とを特徴としている。
【0020】請求項4記載の発明は、請求項3記載の発
明において、重みは、前記第2の画像の周波数変換係数
の値に応じて変更する制御手段を有することを特徴とし
ている。
【0021】請求項5記載の発明は、請求項4記載の発
明において、重みを変更するために参照される前記第2
の画像の周波数変換係数は、少なくとも低周波成分を含
むことを特徴としている。
【0022】請求項6記載の発明は、請求項1から5の
いずれか1項に記載の発明において、前記第3のデータ
の周波数変換係数に関して、あらかじめ定められた所定
値によってデータの上限値と下限値の両方またはいずれ
かを制限する制御手段を有することを特徴としている。
【0023】請求項7記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像合成は、前記第2の画像の周波数変換
係数の値に応じて、前記第1の画像の周波数変換係数を
前記第2の画像の周波数変換係数に置換して合成する合
成手段を有することを特徴としている。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、画像合成は、前記第2の画像の周波数変換
係数の値に応じて、前記第1の画像の周波数変換係数と
前記第2の画像の周波数変換係数を加算して合成する合
成手段を有することを特徴としている。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項7または8
記載の発明において、置換して合成するために参照され
る前記第2の画像の周波数変換係数は、少なくとも低周
波成分を含むことを特徴としている。
【0026】請求項10記載の発明は、請求項1から9
のいずれか1項に記載の発明において、あらかじめ合成
モードを設定する設定手段と、前記合成モードに応じて
合成方法またはパラメータを変更する変更手段とを有す
ることを特徴としている。
【0027】請求項11記載の発明は、低周波成分と高
周波成分に周波数変換された後にデータ圧縮された圧縮
画像データを伸長する伸長手段と、伸長後の第1の画像
データと、周波数変換を施した第2の画像データを周波
数変換係数上で画像合成し、第3の画像データの周波数
変換係数を作成する合成手段とを有することを特徴とし
ている。
【0028】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明おいて、画像合成は、前記第1の画像の周波数変
換係数と、前記第2の画像の周波数変換係数を加算して
合成する合成手段を有することを特徴としている。
【0029】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の発明において、画像合成は、前記第2の画像の周波数
変換係数の値に応じて、前記第1の画像の周波数変換係
数を前記第2の画像の周波数変換係数に置換して合成す
る合成手段を有することを特徴としている。
【0030】請求項14記載の発明は、請求項11記載
の発明において、画像合成は、前記第2の画像の周波数
変換係数の値に応じて、前記第1の画像の周波数変換係
数を前記第2の画像の周波数変換係数に置換、または前
記第1の画像の周波数変換係数と前記第2の画像の周波
数変換係数を加算して合成する合成手段を有することを
特徴としている。
【0031】請求項15記載の発明は、転送路を介し
て、第1の画像処理ユニットと第2の画像処理ユニット
に分割された画像処理装置(またはシステム)であり、
前記第1の画像処理ユニットにおいて、画像入力手段よ
り入力された第1の画像データに対して、低周波成分と
高周波成分に周波数変換を施し前記第1の画像データの
周波数変換係数を出力する周波数変換手段と、前記周波
数変換係数をデータ圧縮し、圧縮データを出力するデー
タ圧縮手段と、前記圧縮データを前記転送路を介してデ
ータ転送する転送手段と、前記第2の画像処理ユニット
において、第2の画像データを低周波成分と高周波成分
に周波数変換し、第2の周波数変換係数を出力する第2
の周波数変換手段と、前記転送路を介して転送されてき
た前記圧縮データを、伸長し第1の画像データの周波数
変換係数を復元する伸長手段と、前記第1の周波数変換
係数と前記第2の周波数変換係数を合成して第3の画像
データの周波数変換係数を作成する合成手段とを有する
ことを特徴としている。
【0032】請求項16記載の発明は、請求項15記載
の発明において、第3の画像データの周波数変換係数
を、再度データ圧縮する第2の圧縮手段を有することを
特徴としている。
【0033】請求項17記載の発明は、請求項1から1
6のいずれか1項に記載の発明において、周波数変換
は、ウェーブレット変換であることを特徴としている。
【0034】請求項18記載の発明は、低周波成分と高
周波成分に周波数変換された複数の画像データを周波数
変換係数上で画像合成する画像処理方法において、周波
数変換を施した第2の画像データを、低周波成分と少な
くとも1つ以上の高周波成分を使用して周波数変換係数
上で画像を合成し、第3の画像データの周波数変換係数
を作成する合成手段を有することを特徴としている。
【0035】請求項19記載の発明は、低周波成分と高
周波成分に周波数変換後にデータ圧縮された圧縮画像デ
ータを、伸長する伸長工程を有し、伸長後の第1の画像
データと、周波数変換を施した第2の画像データを周波
数変換係数上で画像合成し、第3の画像データの周波数
変換係数を作成する合成手段を有することを特徴として
いる。
【0036】請求項20記載の発明は、請求項18また
は19記載の発明において、周波数変換は、ウェーブレ
ット変換であることを特徴としている。
【0037】請求項21記載の発明は、低周波成分と高
周波成分に周波数変換された複数の画像データを周波数
変換係数上で画像合成する画像処理方法であり、周波数
変換を施した第1の画像データと、周波数変換を施した
第2の画像データを、低周波成分と少なくとも1つ以上
の高周波成分を使用して周波数変換係数上で画像合成
し、第3の画像データの周波数変換係数を作成する合成
手段を有することを特徴としている。
【0038】請求項22記載の発明は、低周波成分と高
周波成分に周波数変換後にデータ圧縮された圧縮画像デ
ータを、伸長する伸長工程を備え、伸長後の第1の画像
データと、周波数変換を施した第2の画像データを周波
数変換係数上で画像合成し、第3の画像データの周波数
変換係数を作成する合成手段を有することを特徴として
いる。
【0039】請求項23記載の発明は、請求項21また
は22記載の発明において、周波数変換は、ウェーブレ
ット変換であることを特徴としている。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。
【0041】図1は、本発明の第1の実施形態における
画像処理装置の要部ブロック図である。図1に示すよう
に、本発明の第1の実施形態における画像処理装置は、
ウェーブレット変換器3、4と、合成器5を有して構成
される。入力された画像データ1および画像データ2は
ウェーブレット変換器3、yに各々入力されて、同様の
ウェーブレット変換が行われた、各々のウェーブレット
係数を合成器5に入力してウェーブレット係数上にて画
像合成が行われる。なお、本実施例においては、ウェー
ブレット係数にて画像が出力されるが、画像データを実
空間画像にて出力したい場合は、合成器5の後段に逆ウ
ェーブレット変換器を配置して逆ウェーブレット変換を
実施すればよい。
【0042】図2は、ウェーブレット変換器のブロック
図を示したものである。ウェーブレット変換器20は、
ローパスフィルタs(x)21と、ローパスフィルタs
(y)25、27と、ハイパスフィルタh(x)22
と、ハイパスフィルタh(y)26、28と、ダウンサ
ンプラー23、24、29、30、31、32とで構成
されている。
【0043】このウェーブレット変換器20では、下記
の式に示すX方向(主走査方向)とY方向(副操作方
向)の各々に対するローパスフィルタs(x)、s
(y)とハイパスフィルタh(x)、h(y)を用いて
周波数分解を行う。ローパスフィルタs(x)、s
(y)とハイパスフィルタh(x)、h(y)を下記の
式に示す。 s(x)=(xn +xn+1 )/2 s(y)=(yn +yn+1 )/2 h(x)= xn −xn+1 h(y)= yn −yn+1 すなわち、実空間画像信号dijは、ローパスフィルタs
(x)21とハイパスフィルタh(x)22により各々
主走査方向の低周波成分と高周波成分の係数信号に分解
された後、ダウンサンプラー23、24により1/2に
ダウンサンプリングされ、係数信号w1、w2を得る。
さらに、各々の係数信号w1、w2に大してローパスフ
ィルタs(y)25、27とハイパスフィルタh(y)
26、28により副走査方向の低周波成分と高周波成分
の係数信号に分解され、その後ダウンサンプラー29、
30、31、32により1/2にダウンサンプリングさ
れ、係数信号LL、LH、HL、HHを得る。これで、
1階層のウェーブレット変換が行われたことになる。
【0044】図3は、ブロック内の画素に対する上記の
式をまとめた図である。ウェーブレット変換は、算出さ
れた低周波成分(LL成分)を使用して、同様にフィル
タ演算を繰り返し階層構造をもたせることができる。係
数は階層ごとにダウンサンプリングされるため、上の階
層にいくに従って、解像度は1/2ずつ低くなってい
く。図4は、4階層のウェーブレット変換を施した場合
のモデル図である。本発明においては、1階層のみの係
数で画像合成を行ってもよいし、多数の階層の係数を使
用して画像合成を行ってもよい。ここでは、説明を簡単
にするため1階層の係数のみを使用して画像合成を行う
例を示す。
【0045】前記のウェーブレット変換の方式をハール
ウェーブレットと呼び、最も簡単なウェーブレット変換
であり、2×2の画素で実現可能である。なお、上記の
ハイパスフィルタおよび ローパスフィルタの係数を変
更すれば、別なウェーブレット変換を簡単に実現でき
る。なお、本発明においては、ウェーブレット変換の方
法(フィルタの係数)には依存せずに効果が期待でき
る。
【0046】図5は、置換合成を行う合成器5のブロッ
ク図である。画像データ1からウェーブレット変換され
た係数をLL、HL、LH、HHで示し、画像
データ2からウェーブレット変換された係数をLL、
HL、LH、HHで示す。LLの係数を判定器
13に入力してあらかじめ設定されたしきい値と比較
し、セレクタ14のセレクト信号を出力する。判定器1
3は、LLの値が、しきい値以上である場合には、セ
レクタ14によって画像データ2のデータ(LL、
HL、LH、HH)が選択されるようにセレクト信
号を発生し、しきい値未満の場合は、画像データ1のデ
ータが選択される。セレクタ14によって選択されたウ
ェーブレット係数である画像データは、画像データ3と
して出力される。これを式で表すと図6のようになる。
【0047】今、しきい値を1以上(0が白、データの
上限を255として255が黒とする)の適当な数値に
決めて、図7の(a)を画像データ1、(b)を画像デ
ータ2として合成し、図5の合成器5を用いた図1の画
像処理装置を適用した場合、出力画像データは図8のよ
うになる。ブロック内のスタンプ画像に隣接する画素は
白抜けしてしまっているが、ブロックの最小単位が、2
×2画素となるので、DCT方式のように大きく画像を
劣化させずに画像合成が可能となる。
【0048】なお、しきい値は、スタンプ画像の白地の
部分の排除のみ使用しているが、例えばハールウェーブ
レット変換ではなく、もっと大きなフィルタサイズを有
するウェーブレット変換を使用した場合等で有効であ
る。例えば、下記の式に示すフィルタを使用した場合、 s(x)=−xn-2 /8+xn-1 /4+xn +xn+1
4−xn+2 /8 s(y)=−yn-2 /8+yn-1 /4+yn +yn+1
4−yn+2 /8 h(x)=xn −xn-1 /2−xn+1 /2 h(y)=yn −yn-1 /2−yn+1 /2 フィルタサイズを大きくすることによって隣接するブロ
ックにもスタンプ画像の影響が現れることになる。ただ
し、LLの値としては実際に画素が存在するブロック内
よりは小さな値となるため、適当なしきい値を選択して
周辺画素ブロックでの影響を排除すればよい。なお、多
数の階層構造を使用してその係数上で画像合成を行う場
合も同様である。
【0049】また、しきい値の判定に対して、LL成分
のみで実施する構成としているが、このような構成は最
も簡易でありゆえに安価で高速に実現出来る構成であ
る。その他、例えばすべての係数を使用して最大値によ
って判定するような構成にしてもよい。その場合、高周
波成分は負の値もとりえるので絶対値化を行う必要があ
る。なお、高周波成分のみで判定する構成は、スタンプ
画像(画像データ2)のブロック内の画素がすべて同一
の値である場合に判定不可能となるのでとりえない。
【0050】以上説明したように、周波数変換にウェー
ブレット変換を使用し、画像データ2のウェーブレット
係数の値に応じてデータを切り替えることによって、周
波数変換係数上での画像合成でかつ置換合成の場合にお
いても、ブロックでの画質劣化を最小限に抑制できる。
また、低周波成分と高周波成分を使用して画像合成を行
うので、合成後の画像品質を高く出来る。なお、画像処
理装置として説明を行っているが、例えば前記の構成を
ソフトウェアで記述してパソコン等を使用して実現させ
ることも可能である。また、説明を簡単にするために単
色での説明としているが、本発明のカラー画像へのYC
bCrやYUV等の輝度/色差系信号を使用するのが一
般的であり、その信号数分の回路構成が必要となる。
【0051】図9は、図1に示す合成器5が加算合成を
行う場合の要部ブロック図である。画像データ1からウ
ェーブレット変換された係数をLL、HL、L
H、HHで示し、画像データ2からウェーブレット変
換された係数をLL、HL、LH、HHで示
す。これらの係数を加算器11−1〜11−4にて、各
々の係数ごとに画像データ1および画像データ2の係数
を加算して合成し、出力画像データのウェーブレット係
数(LLHLLHHH)を出力する。これを式
で表すと図10のようになる。また、図7の(a)を画
像データ1、(b)を画像データ2として合成し、図9
の合成器5を用いた図1の画像処理装置を適用した場
合、出力画像データは図11のようになる。
【0052】図12は、一次元で画像を合成した場合の
例をグラフで示している。(a)に原画像である画像1
とスタンプ画像である画像2を示している。グラフ上横
軸は、画素の座標を示しており、横軸は画像データを示
している。グラフ上の画像データは、実空間上の画像デ
ータであり、図1のブロック図の出力画像に逆ウェーブ
レット変換を施したものとなっている。
【0053】図12(b)は置換合成の例と加算合成の
の例の出力画像を示した図である。同図からわかるよう
に、置換合成ではスタンプ合成の端部が1ドット白抜け
しており、加算合成では白抜けは見られない。また、置
換合成においては、合成部分の画像1の情報は完全に失
われるが、加算合成の場合では画像1の情報をある程度
残せる(図12(b)における加算合成のグラフでの合
成部分において画像1の曲線の情報を合成後の画像デー
タが有している)ことが可能になるのがわかる。
【0054】以上説明したように、加算合成において
は、白抜き等の画質劣化を解消でき、原画像の情報を残
した画像合成が可能となるという効果を有する。なお、
前記の加算合成処理を行えば、JPEG方式で用いられ
ているDCT係数上での合成処理においても白抜け等の
画質劣化を生じないで高画質な画像合成が可能となる。
【0055】図13は、乗算係数を設定して加算合成を
行う図1に示す合成器5の要部ブロック図である。画像
データ1からウェーブレット変換された係数をLL、
HL、LH、HHで示し、画像データ2からウェ
ーブレット変換された係数をLL、HL、LH、
HHで示す。画像データ1を加算合成する前に乗算器
15−1〜15−4によってあらかじめ設定されている
係数αと乗算する。同時に画像データ2に関しても乗算
器16−1〜16−4によってあらかじめ設定されてい
る係数βと乗算する。各々の乗算器から出力された係数
同士を加算器11−1〜11−4によって図9の場合と
同様に加算合成し出力画像データのウェーブレット係数
(LL、HL、LH、HH)を出力する。これ
を式で表すと図14のようになる。
【0056】このように、画像データ1と画像データ2
の各ウェーブレット係数に対して、あらかじめ定められ
た係数α、β(以下乗算係数)を乗算して加算合成を行
い、加えて乗算係数を任意に設定することによって第1
の画像を重視したり第2の画像を重視したユーザの嗜好
やシステムの性格に合致した画像合成を行うことが可能
となる。
【0057】図15は、乗算係数を切り替えるようにし
た、加算合成を行う図1に示す合成器5の要部ブロック
図である。画像データ2のデータが無い部分(非合成
部)と画像データ2が存在する部分(合成部)にて前記
乗算係数を切り替えるようにしている。まず、判定器2
1によって、画像データ2のLLの値があらかじめ定
められたしきい値と比較され、LLの値がしきい値以
上か(第2位の画像データが存在するか)どうかの判定
が行われる。この判定結果によって、セレクタ22−
1、22−2の出力を切り替える。セレクタによって選
択された係数が乗算器に入力され、図13と同様の方法
によって画像合成が行われる。
【0058】例えば、α1 =1.0、α2 =0.5、β
1 =0.0、β2 =1.0として、LLの値がしきい
値以下(画像データ2が存在しない)場合、α1 、β1
がセレクタ22−1、2で各々選択され、しきい値以上
の場合、α2 β2 が選択されるとすると、画像データ2
が存在しない非画像合成部においては、画像データ1を
入力された状態と同じ状態で出力し、画像データ2が存
在する画像合成部においては、画像データ2を弱く(薄
く)して合成を行うことが可能となる。
【0059】このように、図15の合成器においては、
図13の合成器ような画像合成が可能であるとともに、
画像データ2が存在しない非合成部においては、画像デ
ータ1に対して入力データをそのまま出力可能となる。
【0060】図16は、加算合成と置換合成を選択する
図1に示す合成器5の要部ブロック図である。まず、判
定器23によって画像データ2のLLの値があらかじ
め定められたしきい値と比較され、LLの値がしきい
値以上である場合、置換合成器25−1〜25−4の出
力値が選択されて出力画像データのウェーブレット係数
(LL、HL、LH、HH)を出力する。以上
を式で表すと図17のようになる。これによると、画像
データ2の低周波部分が大きなブロックは、置換合成を
行い、小さなブロックは、加算合成を行うことによって
置換合成時に生じる白抜け等の画質劣化を抑制できる。
【0061】図18は、本発明の第2の実施形態におけ
る画像処理装置の要部ブロック図である。図18に示す
ように、本発明の第2の実施形態における画像処理装置
は、色変換器17−1、17−2と、ウェーブレット変
換器3、4と、合成器5と、データ制限器18とを有し
て構成される。第1、画像データ2はカラーの画像デー
タであり、RGB信号で構成されている。これを色変換
器17−1、17−2によって輝度/色差信号であるY
UV信号へ各々変換する。YUV信号への変換式は以下
のとおりである。 Y=(R+2G+B)/4 U=G−R V=G−B これらの信号は、ウェーブレット変換器3および4によ
って、YUVのコンポーネントごとにウェーブレット変
換が行われる。画像データ1および画像データ2の各々
のウェーブレット係数は、合成器5によって加算合成
が、YUVのコンポーネントごとに行われ、加算合成後
のウェーブレット係数が出力され、データ制限器18に
入力される。データ制限器18においては、加算合成に
よってあふれたデータをあらかじめ定められた最大値M
AX、最小値MINにて制限を行う。これを式で表すと
図19のようになる。ここでXは、YUV各コンポーネ
ントのLL、HL、LH、HHのいずれかであり、すべ
てのコンポーネントのすべての係数で同様の処理が行わ
れる。このようなデータ制限処理を行った場合の出力画
像は、図12(b)の加算合成結果にて、上限が設けら
れオーバーフローした部分を上限のデータとしたグラフ
になる。
【0062】このようなデータの制限は、逆ウェーブレ
ット変換器を合成器5とデータ制限器18の間に配置し
て実空間上で行ってもよい。ただし、画像合成処理の後
段で圧縮処理を行うような画像処理装置または方法にお
いては、画像データのビット数が増えればそれだけ冗長
度が増すことになるため、圧縮処理の前でこのようなデ
ータ制限を行うことが望ましい。なお、ウェーブレット
係数である出力画像データを入力画像データと同じRG
B信号に戻すためには、逆ウェーブレット変換を実施
後、YUV→RGB変換の色補正を行えばよい。
【0063】図20は、本発明の第3の実施形態におけ
る画像処理装置の要部ブロック図である。図20に示す
ように、本発明の第3の実施形態における画像処理装置
は、ウェーブレット変換器3、4と、合成器5−1、5
−2と、CPU31と、操作部32と、命令デコーダ3
3と、バス34と、セレクタ35とを有して構成され
る。画像合成処理に先立ち操作部32によってユーザが
好みの合成方法を設定する。設定された内容はバス34
を介してCPU31に通知され、CPU31は操作部3
2で設定された内容をもとに命令デコーダ33へ合成処
理モードを設定する信号をバス34を介して出力する。
命令デコーダ33は、CPU31からの信号をデコード
し、セレクタ35へ合成モード選択信号を出力する。こ
の信号によって合成器5−1または合成器5−2の出力
がセレクタ35で選択される。その他の動作は、図1と
同様である。これによると、例えば合成器5−1に置換
合成処理、合成器5−2に加算合成処理を構成したとす
るとユーザが好みに応じて、置換合成処理と加算合成処
理を切り替えることが可能となる。また、前記しきい値
や、α、β等のパラメータも操作部からユーザが設定可
能のように構成すれば、より詳細にユーザの嗜好に合わ
せた画像合成が可能となる。
【0064】図21は、本発明の第4の実施形態におけ
る画像処理装置の要部ブロック図である。図21に示す
ように、本発明の第4の実施形態における画像処理装置
は、装置1のウェーブレット変換器41と、圧縮機42
と、装置2の伸長器43と、ウェーブレット変換器44
と、合成器45と、圧縮機46と、記憶装置47とから
構成される。まず、装置1において、画像データ1をウ
ェーブレット変換器41にてウェーブレット変換を行
い、圧縮器42でデータ圧縮処理を行った後、LANな
どの転送路へ送出する。装置2では装置1より転送され
た画像データ1を受信し、伸長器43にて伸長処理を行
い、画像データ1のウェーブレット係数を得る。また、
画像データ2をウェーブレット変換器44にてウェーブ
レット変換して画像データ2のウェーブレット係数を得
て、合成器45にて前述したウェーブレット係数上の画
像合成を実施する。画像合成後のデータ3は、圧縮器4
6にて再びデータ圧縮処理され記憶装置47に記憶され
たり、再び転送路へ出力される。
【0065】図21の例を応用すれば、例えば、装置1
がネットワークスキャナ等の画像読み取り装置であるよ
うな場合、装置2上にて日付やページ数等のスタンプ画
像、もしくは、「すかし画像」等を合成してHDD等の
記憶装置に保存したり、ユーザのパソコンへ転送した
り、プリンタへ送出して画像を出力する等のネットワー
ク上の機器を使用した画像合成が簡易に実現出来る。
【0066】近年、スキャナユニットとプリンタユニッ
トをコントローラユニットを介在させて接続し、複写機
能、スキャナ機能、プリンタ機能を有する多機能な画像
処理装置が脚光を浴びている。次にそのような画像処理
装置に本発明の画像号処理を適応可能とした例を示す。
【0067】図22は、本発明の第5の実施形態におけ
る画像処理装置の要部ブロック図である。図22に示す
ように、本発明の第5の実施形態における画像処理装置
は、スキャナユニットのスキャナ50と、ウェーブレッ
ト変換器51と、圧縮器52と、コントローラユニット
の伸長器53と、ウェーブレット変換器54と、合成器
55と、圧縮器56と、記憶装置57と、プリンタユニ
ットの伸長器58と、逆ウェーブレット変換器59と、
画像処理器60とプリンタ61とから構成される。
【0068】まず、スキャナユニットにおいて、スキャ
ナ50によって原稿が読み取られ、画像データ1として
出力され、ウェーブレット変換器51にてウェーブレッ
ト変換が行われ、圧縮器52でデータ圧縮処理を行った
後、LANなどの転送路を介してコントローラユニット
へ送出する。次にコントローラユニットではスキャナユ
ニットより転送された圧縮された画像データ1を受信
し、伸長器53にて伸長処理を行い画像データ1のウェ
ーブレット係数を得る。また、図示しない記憶装置など
に格納されていた画像データ2のウェーブレット係数を
得て、合成器55にて前述した実施例のようなウェーブ
レット係数上での画像合成を実施する。画像合成後の画
像データ3は、圧縮器56にて再びデータ圧縮処理され
記憶装置57に記憶されるとともに、再び転送路を介し
てプリンタユニットへ送出される。なお、記憶装置57
に記憶されたデータは、用紙ミスフィード等が発生した
場合のバックアップや複数枚の出力時等の場合に読み出
されてプリンタユニットに送出される。プリンタユニッ
トでは、コントローラユニットから転送されたデータを
伸長器58にて伸長し、逆ウェーブレット変換器にて逆
ウェーブレット変換されて実空間画像データにされた
後、公知技術であるフィルタ処理、γ処理、中間調処理
等の処理が画像処理器60にして実施され、プリンタ6
1にて出力される。よって、スキャナユニットとプリン
タユニットをコントローラユニットを介在させて接続し
た画像処理装置に、本発明の画像合成処理が適応可能と
なる。
【0069】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、周波数変換後の係数上で画像合成を行う画像
処理装置または画像処理方法において、低周波と高周波
成分を使用して画像合成を行っているので高画質な画像
合成処理装置および方法が実現出来る。
【0070】また、本発明によれば、周波数変換係数の
加算により、画像合成を行っているので、白抜け等の画
像劣化を解消でき、かつ原画像の情報を残した高画質な
画像合成が可能となる。
【0071】また、本発明によれば、加算合成時に画像
データの各周波数変換係数に対して、あらかじめ定めら
れた係数を乗算して加算合成を行っているのでユーザの
嗜好やシステムの性格に合致した画像合成を行うことが
可能となる。
【0072】また、本発明によれば、合成画像データの
周波数変換係数の値に応じて画像合成を行っているの
で、非合成部分の画像は変化させずに入力データをその
まま出力可能となる。
【0073】また、本発明によれば、周波数変換係数の
値に応じて合成処理を切り替える場合に低周波成分を用
いて判定しているので、正常な判定を行うことが可能と
なる。
【0074】また、本発明によれば、合成後の周波数変
換係数に対して、オーバーフローしたデータを制限(切
り捨て)しているので、正常な判定を行うことが可能と
なる。
【0075】また、本発明によれば、置換合成におい
て、合成画像データの周波数変換係数の値に応じてデー
タを切り替えることによって、周波数変換係数上での画
像合成でかつ置換合成の場合においても、ブロックでの
画質劣化を最小限に抑制できる。
【0076】また、本発明によれば、合成画像データの
周波数変換係数の値に応じて合成方式を切り替えること
によって、置換合成時に生じる白抜け等の画質劣化を抑
制できる。
【0077】また、本発明によれば、ユーザの設定に応
じて合成処理を選択可能としているので、ユーザの嗜好
に合わせた画像合成が可能となる。
【0078】また、本発明によれば、周波数変換後に圧
縮された圧縮画像データを伸長する伸長手段と、周波数
変換を施した画像データを周波数変換係数上で画像合成
する手段を有しているので、ネットワーク上の機器等に
おいて、本発明の画像合成処理が適応可能となる。
【0079】また、本発明によれば、第1の画像処理ユ
ニットにて入力された画像データ1を周波数変換後にデ
ータ圧縮を行い転送路を介して第2の画像処理ユニット
に転送し、圧縮データを伸長し、周波数変換された画像
データ2と合成する機能を有しているので、ネットワー
クやバス等の転送路を介した機器やユニット間において
本発明におけるが画像合成処理装置当に、本発明の画像
合成処理が適応可能となる。
【0080】また、本発明によれば、周波数変換に変換
時のブロックサイズを小さく出来るウェーブレット変換
を用いることによって、白抜け等の画質劣化の少ない高
画質な画像合成処理装置および方法が実現出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における画像処理装置
の要部ブロック図である。
【図2】ウェーブレット変換器のブロック図である。
【図3】ブロック内の画素に関する式をまとめた図であ
る。
【図4】4階層のウェーブレット変換を施した場合のモ
デル図である。
【図5】置換合成を行う合成器5のブロック図である。
【図6】置換合成を行う際のウェーブレット係数を選択
する式である。
【図7】合成する画像データの例である。
【図8】図7を置換合成した後の出力画像データであ
る。
【図9】加算合成を行う合成器5のブロック図である。
【図10】加算合成を行う際のウェーブレット係数を計
算する式である。
【図11】図7を加算合成した後の出力画像データであ
る。
【図12】一次元で画像を合成した場合の例を示すグラ
フ図である。
【図13】乗算係数を設定して加算合成を行う図1に示
す合成器5の要部ブロック図である。
【図14】乗算係数を設定して加算合成を行う際のウェ
ーブレット係数を計算する式である。
【図15】乗算係数を切り替えるようにした、加算合成
を行う図1に示す合成器5の要部ブロック図である。
【図16】しきい値以上であれば置換合成、以下ならば
加算合成を行う図1に示す合成器5の要部ブロック図で
ある。
【図17】しきい値以上であれば置換合成、以下ならば
加算合成を行う際のウェーブレット係数を計算する式で
ある。
【図18】本発明の第2の実施形態における画像処理装
置の要部ブロック図である。
【図19】加算合成によってあふれたデータをあらかじ
め定められた最大値、最小値にて制限を行う際の式であ
る。
【図20】本発明の第3の実施形態における画像処理装
置の要部ブロック図である。
【図21】本発明の第4の実施形態における画像処理装
置の要部ブロック図である。
【図22】本発明の第5の実施形態における画像処理装
置の要部ブロック図である。
【符号の説明】 3、4、41、44、51、54 ウェーブレット変換
器 5、45、55 合成器 13、21、23 判定器 14、22、26、35 セレクタ 11 加算器 15、16 乗算器 17 色変換器 18 データ制限器 24 加算合成器 25 置換合成器 42、46、52、56 圧縮器 43、53、58 伸長器

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実空間画像に対して、低周波成分と高周
    波成分に周波数変換された複数の画像データを周波数変
    換係数上で画像合成する画像処理装置において、前記周
    波数変換を施した第1の画像データと第2の画像データ
    を、低周波成分と少なくとも1つ以上の高周波成分を使
    用して周波数変換係数上で画像を合成し、第3のデータ
    の周波数変換係数を作成する合成手段を有することを特
    徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像合成は、前記第1の画像の周波
    数変換係数と、前記第2の画像の周波数変換係数を加算
    して合成する合成手段を有することを特徴とする請求項
    1記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記加算は、重みつきで加算を行うこと
    を特徴とする請求項1または2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記重みは、前記第2の画像の周波数変
    換係数の値に応じて変更する制御手段を有することを特
    徴とする請求項3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記重みを変更するために参照される前
    記第2の画像の周波数変換係数は、少なくとも低周波成
    分を含むことを特徴とする請求項4記載の画像処理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第3のデータの周波数変換係数に関
    して、あらかじめ定められた所定値によってデータの上
    限値と下限値の両方またはいずれかを制限する制御手段
    を有することを特徴とする請求項1から5のいずれか1
    項に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記画像合成は、前記第2の画像の周波
    数変換係数の値に応じて、前記第1の画像の周波数変換
    係数を前記第2の画像の周波数変換係数に置換して合成
    する合成手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記画像合成は、前記第2の画像の周波
    数変換係数の値に応じて、前記第1の画像の周波数変換
    係数と前記第2の画像の周波数変換係数を加算して合成
    する合成手段を有することを特徴とする請求項1記載の
    画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記置換して合成するために参照される
    前記第2の画像の周波数変換係数は、少なくとも低周波
    成分を含むことを特徴とする請求項7または8記載の画
    像処理装置。
  10. 【請求項10】 あらかじめ合成モードを設定する設定
    手段と、 前記合成モードに応じて合成方法またはパラメータを変
    更する変更手段とを有することを特徴とする請求項1か
    ら9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 低周波成分と高周波成分に周波数変換
    された後にデータ圧縮された圧縮画像データを伸長する
    伸長手段と、 伸長後の第1の画像データと、周波数変換を施した第2
    の画像データを周波数変換係数上で画像合成し、第3の
    画像データの周波数変換係数を作成する合成手段とを有
    することを特徴とする画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記画像合成は、前記第1の画像の周
    波数変換係数と、前記第2の画像の周波数変換係数を加
    算して合成する合成手段を有することを特徴とする請求
    項11記載の画像処理装置。
  13. 【請求項13】 前記画像合成は、前記第2の画像の周
    波数変換係数の値に応じて、前記第1の画像の周波数変
    換係数を前記第2の画像の周波数変換係数に置換して合
    成する合成手段を有することを特徴とする請求項11記
    載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】 前記画像合成は、前記第2の画像の周
    波数変換係数の値に応じて、前記第1の画像の周波数変
    換係数を前記第2の画像の周波数変換係数に置換、また
    は前記第1の画像の周波数変換係数と前記第2の画像の
    周波数変換係数を加算して合成する合成手段を有するこ
    とを特徴とする請求項11記載の画像処理装置。
  15. 【請求項15】 転送路を介して、第1の画像処理ユニ
    ットと第2の画像処理ユニットに分割された画像処理装
    置(またはシステム)であり、前記第1の画像処理ユニ
    ットにおいて、 画像入力手段より入力された第1の画像データに対し
    て、低周波成分と高周波成分に周波数変換を施し前記第
    1の画像データの周波数変換係数を出力する周波数変換
    手段と、 前記周波数変換係数をデータ圧縮し、圧縮データを出力
    するデータ圧縮手段と、 前記圧縮データを前記転送路を介してデータ転送する転
    送手段と、 前記第2の画像処理ユニットにおいて、第2の画像デー
    タを低周波成分と高周波成分に周波数変換し、第2の周
    波数変換係数を出力する第2の周波数変換手段と、 前記転送路を介して転送されてきた前記圧縮データを、
    伸長し第1の画像データの周波数変換係数を復元する伸
    長手段と、 前記第1の周波数変換係数と前記第2の周波数変換係数
    を合成して第3の画像データの周波数変換係数を作成す
    る合成手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  16. 【請求項16】 前記第3の画像データの周波数変換係
    数を、再度データ圧縮する第2の圧縮手段を有すること
    を特徴とする請求項15記載の画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記周波数変換は、ウェーブレット変
    換であることを特徴とする、請求項1から16のいずれ
    か1項に記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 低周波成分と高周波成分に周波数変換
    された複数の画像データを周波数変換係数上で画像合成
    する画像処理方法において、周波数変換を施した第2の
    画像データを、低周波成分と少なくとも1つ以上の高周
    波成分を使用して周波数変換係数上で画像を合成し、第
    3の画像データの周波数変換係数を作成する合成手段を
    有することを特徴とする画像処理方法。
  19. 【請求項19】 低周波成分と高周波成分に周波数変換
    後にデータ圧縮された圧縮画像データを、伸長する伸長
    工程を有し、伸長後の第1の画像データと、周波数変換
    を施した第2の画像データを周波数変換係数上で画像合
    成し、第3の画像データの周波数変換係数を作成する合
    成手段を有することを特徴とする画像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記周波数変換は、ウェーブレット変
    換であることを特徴とする請求項18または19記載の
    画像処理方法。
  21. 【請求項21】 低周波成分と高周波成分に周波数変換
    された複数の画像データを周波数変換係数上で画像合成
    する画像処理方法であり、周波数変換を施した第1の画
    像データと、周波数変換を施した第2の画像データを、
    低周波成分と少なくとも1つ以上の高周波成分を使用し
    て周波数変換係数上で画像合成し、第3の画像データの
    周波数変換係数を作成する合成手段を有することを特徴
    とするプログラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体。
  22. 【請求項22】 低周波成分と高周波成分に周波数変換
    後にデータ圧縮された圧縮画像データを、伸長する伸長
    工程を備え、伸長後の第1の画像データと、周波数変換
    を施した第2の画像データを周波数変換係数上で画像合
    成し、第3の画像データの周波数変換係数を作成する合
    成手段を有することを特徴とするプログラムを記憶した
    読み出し可能な記憶媒体。
  23. 【請求項23】 前記周波数変換は、ウェーブレット変
    換であることを特徴とする請求項21または22記載の
    プログラムを記憶した読み出し可能な記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008143360A1 (ja) * 2007-05-23 2008-11-27 Olympus Corporation 画像処理装置又は画像処理プログラム
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