JP2003274110A - 画像処理システム、画像処理方法および画像処理プログラム - Google Patents

画像処理システム、画像処理方法および画像処理プログラム

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JP2003274110A JP2002076897A JP2002076897A JP2003274110A JP 2003274110 A JP2003274110 A JP 2003274110A JP 2002076897 A JP2002076897 A JP 2002076897A JP 2002076897 A JP2002076897 A JP 2002076897A JP 2003274110 A JP2003274110 A JP 2003274110A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理機能を備えたモジュールが少なくと
も2つ以上接続されてなる画像処理システムにおいて、
モジュール同士間でのきめ細かい負荷調整を実現可能と
し、これによりシステム全体の生産性を向上させる。 【解決手段】 ジョブが発生すると当該ジョブの処理に
必要となる画像処理項目を認識し(S101)、画像処
理機能を備える各モジュールに対して当該画像処理機能
の空き状況を問い合わせ(S102)、これらの認識結
果および問い合わせ結果を基に、前記ジョブの処理に必
要な画像処理を実行させる画像処理機能を画像処理項目
別に選択する(S103)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データを取り
扱う複数のモジュール(画像入力装置や画像出力装置
等)が接続されてなる画像処理システム、並びにその画
像処理システムで用いられる画像処理方法および画像処
理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、スキャナやプリンタ等のような
画像データを取り扱うモジュールは、近年におけるネッ
トワーク技術の発展に伴い、LAN(ローカルエリアネ
ットワーク)等のネットワークを介して互いに接続され
た状態で用いられることが多い。このような複数のモジ
ュールが接続されてなる画像処理システムでは、そのシ
ステム構成にもよるが、コピージョブ、プリントジョ
ブ、FAXジョブ、電子入稿ジョブ等といった各種ジョ
ブを処理することが可能である。
【0003】ところで、このような画像処理システムに
おいて、各モジュールが取り扱う画像データは、通常、
解像度、ラスタデータやコードデータ等のデータ種類、
データフォーマットや圧縮データ等のデータ構成、デー
タ量等の特性が異なる。また、ジョブの種類によって
も、画像データに対して施すべき色空間変換処理や拡大
縮小処理等の画像処理が異なる。したがって、かかる画
像処理システムでは、通常、各モジュールが独自に画像
データを加工する画像処理機能を備え、これにより画像
データの特性やジョブ毎の画像処理項目の相違等に柔軟
に対応することを可能にしている。ただし、各モジュー
ルが画像処理機能を備えていると、場合によってはある
特定の画像処理機能に対して処理が集中してしまい、結
果としてシステムの性能を最大限に引き出せないことも
考えられる。
【0004】このことから、画像処理システムの中に
は、例えば特開平8−289075号公報に開示されて
いるように、特性の異なる入出力モジュールが互いに接
続されてなり、複数のジョブを混在して処理することが
可能なシステムにおいて、システム内における各モジュ
ールの余剰性能を他のジョブに割り当てることで、シス
テムの性能を最大限に発揮させ得るようにしたものがあ
る。詳しくは、各モジュールの画像処理機能の性能や予
め設定されている優先順序等の他に、ジョブで要求され
る画像処理項目を実行するために必要な画像処理機能の
占有率をも基にして、各ジョブをどのモジュールの画像
処理機能に配分するか決定するとともに、ジョブが発生
する度に再配分を行い、さらに配分結果によって処理負
荷の偏りが生じた場合にも再配分を行う、といったもの
がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
特開平8−289075号公報に開示されたような従来
の画像処理システムでは、ジョブ単位で各モジュールの
画像処理機能への配分を行っていることから、必ずしも
システム全体の生産性(ジョブの処理効率)の向上が可
能であるとは限らない。すなわち、従来の画像処理シス
テムでは、一塊りの並列に用意された画像処理機能であ
ればその有効活用に効果的であるが、ジョブ単位の配分
であり、ジョブで要求される画像処理項目別の配分では
ないため、互いに接続されたモジュール同士でのダイナ
ミックな調整をきめ細かく行うことができず、高負荷の
画像処理機能が発生してしまうのを回避するのが困難で
あるといえる。
【0006】そこで、本発明は、ジョブで要求される画
像処理項目別に、その画像処理項目をどのモジュールの
画像処理機能で処理するか適宜配分し得るようにするこ
とで、モジュール同士間でのきめ細かい負荷調整を実現
可能とし、これによりシステム全体の生産性を向上させ
ることのできる画像処理システム、画像処理方法および
画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像処理システムである。すな
わち、画像入力装置、画像出力装置、画像蓄積装置また
はこれらの管理制御装置が少なくとも2つ以上接続され
てなり、かつ、当該2つ以上の装置のうちの複数が画像
データに対する画像処理機能を備えている画像処理シス
テムにおいて、ジョブが発生すると当該ジョブの処理に
必要となる画像処理項目を認識する項目認識手段と、前
記画像処理機能を備える各装置に対して当該画像処理機
能の空き状況を問い合わせる状況把握手段と、前記項目
認識手段による認識結果と前記状況把握手段による問い
合わせ結果とを基に、前記ジョブの処理に必要な画像処
理を実行させる画像処理機能を画像処理項目別に選択す
る機能選択手段とを備えることを特徴とするものであ
る。
【0008】また、本発明は、上記目的を達成するため
に案出された画像処理方法である。すなわち、画像入力
装置、画像出力装置、画像蓄積装置またはこれらの管理
制御装置が少なくとも2つ以上接続されてなり、かつ、
当該2つ以上の装置のうちの複数が画像データに対する
画像処理機能を備えている画像処理システムで用いられ
る画像処理方法であって、ジョブが発生すると当該ジョ
ブの処理に必要となる画像処理項目を認識し、前記画像
処理機能を備える各装置に対して当該画像処理機能の空
き状況を問い合わせ、これらの認識結果および問い合わ
せ結果を基に、前記ジョブの処理に必要な画像処理を実
行させる画像処理機能を画像処理項目別に選択すること
を特徴とする。
【0009】また、本発明は、上記目的を達成するため
に案出された画像処理プログラムである。すなわち、画
像入力装置、画像出力装置、画像蓄積装置またはこれら
の管理制御装置が少なくとも2つ以上接続されてなり、
かつ、当該2つ以上の装置のうちの複数が画像データに
対する画像処理機能を備えている画像処理システムで用
いられる画像処理プログラムであって、コンピュータ
を、ジョブが発生すると当該ジョブの処理に必要となる
画像処理項目を認識する項目認識手段と、前記画像処理
機能を備える各装置に対して当該画像処理機能の空き状
況を問い合わせる状況把握手段と、前記項目認識手段に
よる認識結果と前記状況把握手段による問い合わせ結果
とを基に、前記ジョブの処理に必要な画像処理を実行さ
せる画像処理機能を画像処理項目別に選択する機能選択
手段として機能させることを特徴とするものである。
【0010】上記構成の画像処理装置、上記手順の画像
処理方法、および上記構成の画像処理プログラムを実行
するコンピュータによれば、ジョブの処理に必要な画像
処理を実行させる画像処理機能の選択を、画像処理項目
別に行う。ここで、画像処理項目とは、画像データに対
する拡縮処理、回転処理、色調整処理、濃度調整処理等
といった各処理の項目をいう。したがって、一つのジョ
ブの処理に必要な画像処理であっても、画像処理項目が
異なれば、それぞれを別の画像処理機能に実行させると
いったことが可能になる。つまり、画像処理項目別の選
択を行えば、各画像処理機能における処理負荷の均一化
が容易に図れるようになる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
画像処理システム、画像処理方法および画像処理プログ
ラムについて説明する。
【0012】先ず、はじめに、本発明に係る画像処理シ
ステムについて説明する。図1は、本発明に係る画像処
理システムの概略構成の一例を示すブロック図である。
図例のように、ここで説明する画像処理システムは、画
像入力装置1a,1b、画像出力装置2a,2b、画像
蓄積装置3およびこれらの管理制御装置4といった複数
のモジュールが、ネットワーク回線5を介して互いに接
続されてなるものである。ただし、必ずしもここで挙げ
たシステム構成に限定されることはなく、各モジュール
が少なくとも2つ以上接続されてなるものであれば、他
のシステム構成によるものであっても構わない。
【0013】画像入力装置1a,1bとしては、例え
ば、原稿からの画像の光学的読み取りを行うスキャナ
や、電子的に画像を生成するためのアプリケーションソ
フトウエアを搭載したコンピュータ装置が挙げられる。
このような画像入力装置1a,1bでは、それぞれが、
読み取った(または生成した)画像データに対して、色
空間変換処理(例えばRGB色空間→L***色空間
の変換)、解像度変換処理、拡大縮小処理、トリミング
処理等を行うための画像処理機能を備えているものとす
る。なお、ネットワーク回線5上に複数(三つ以上の場
合も勿論含む)の画像入力装置1a,1bが存在する場
合には、それぞれの備える画像処理機能が互いに異なっ
ていても構わない。
【0014】画像出力装置2a,2bとしては、例え
ば、画像データを可視画像化して記録用紙上に出力する
プリンタが挙げられる。この画像出力装置2a,2b
も、出力しようとする画像データに対して、色空間変換
処理(例えばL***色空間→CMYK色空間の変
換)、解像度変換処理、墨量調整調整処理、濃度・色相
・彩度調整処理、拡大縮小処理、トリミング処理、フィ
ルタ処理、階調補正処理等を行うための画像処理機能を
備えているものとする。なお、ネットワーク回線5上に
複数(三つ以上の場合も勿論含む)の画像出力装置2
a,2bが存在する場合には、それぞれの備える画像処
理機能が互いに異なっていても構わない。
【0015】画像蓄積装置3としては、例えば、CD−
R(Compact Disc Recordable)、CD−RW(Compact
Disc ReWritable)、MO(Magnet Optical)または磁
気テープ等といった記憶媒体との間で画像データの入出
力を行うドライブ装置が挙げられる。この画像蓄積装置
3は、ネットワーク回線5上に直接接続するものであっ
ても、あるいは管理制御装置4の一部として設けられ、
その管理制御装置4を通じてネットワーク回線5上に接
続するものであってもよい。
【0016】管理制御装置4としては、例えば、当該画
像処理システムにて処理するジョブを管理するサーバが
挙げられる。すなわち、管理制御装置4では、ジョブの
実行順や、どのモジュールを用いてジョブを処理するか
等を決定するようになっている。さらには、管理制御装
置4も、この管理制御装置4を経由する画像データに対
して、濃度・色相・彩度調整処理、拡大縮小処理、回転
処理、トリミング処理、フィルタ処理、階調補正処理、
合成処理等を行うための画像処理機能を備えているもの
とする。
【0017】つまり、ここで説明する画像処理システム
は、複数のモジュール1a〜4が少なくとも2つ以上接
続されてなるとともに、これら2つ以上のモジュール1
a〜4のうちの複数が画像データに対する画像処理機能
を備えていることになる。なお、画像処理機能の詳細に
ついては、周知技術を利用して実現すればよいため、こ
こではその説明を省略する。
【0018】次に、以上のように構成された画像処理シ
ステムにおける画像データの流れについて説明する。画
像処理システムで処理する代表的なジョブとしては、コ
ピージョブまたはプリントジョブが挙げられる。コピー
ジョブまたはプリントジョブでは、いずれかの画像入力
装置1a,1bで得られた画像データを、いずれかの画
像出力装置2a,2bで印刷出力する、といった画像デ
ータの流れが生じる。さらには、当該流れの中でも、一
旦画像蓄積装置3(または管理制御装置4)を経由する
場合とそうでない場合とがある。
【0019】したがって、画像処理システム内で生じ得
る画像データの流れには、大別すると、画像入力装置1
a,1bと画像出力装置2a,2bとを直接結ぶ場合
(以下、この場合を「一時的印刷」という)と、一旦画
像蓄積装置3を経由する場合(以下、この場合を「蓄積
を伴う印刷」という)とがある。なお、この流れは、他
のジョブの場合も全く同様である。すなわち、ここでは
詳細な説明を省略するが、画像処理システムでは、画像
蓄積装置3でのデータ蓄積機能を利用した電子入出稿ジ
ョブや、公衆回線網を通じて画像データの送受信を行う
FAXジョブ等をも実行可能であり、これらのジョブを
処理する場合についても、略同様の流れが生じることは
いうまでもない。
【0020】次に、以上のような画像処理システムにお
いてジョブを処理する際の動作例、すなわち本発明に係
る画像処理方法について説明する。ここでは、主に、管
理制御装置4が行う処理動作について説明する。
【0021】画像システム内においてジョブが発生した
場合、管理制御装置4は、そのジョブ管理を行う。すな
わち、ジョブの実行に必要となるモジュールを認識して
当該モジュールに動作指示を与えるとともに、複数のジ
ョブが競合した場合には各ジョブの実行順を決定する。
このジョブ管理については、従来と同様に周知の手法を
用いて行えばよい。
【0022】そして、実行順となったジョブについて、
管理制御装置4は、以下に述べるような処理動作を行
う。図2は、管理制御装置4が行う処理動作例の概要を
示すフローチャートである。
【0023】図例のように、管理制御装置4は、先ず、
実行順となったジョブについて、当該ジョブの処理に必
要となる画像処理項目を認識する(ステップ101、以
下ステップを「S」と略す)。具体的には、ジョブに関
する属性情報に基づいて、色空間変換処理、濃度・色相
・彩度調整処理、拡大縮小処理等の画像処理項目のう
ち、当該ジョブが画像処理項目の処理を要求しているか
を認識する。項目一時的印刷を行う場合の処理動作を説
明する。その一方で、管理制御装置4は、画像システム
内における各モジュール1a〜4(管理制御装置4自身
も含む)に対して、それぞれにおける画像処理機能が対
応可能な画像処理項目と、当該画像処理機能における空
き状況(処理実行状態)を問い合わせる(S102)。
その後、管理制御装置4は、ジョブの処理に必要となる
画像処理項目の認識結果と、各画像処理機能における空
き状況の問い合わせ結果とを基に、当該画像処理項目を
実行させる画像処理機能を、その画像処理項目別に選択
する(S103)。
【0024】ここで、画像処理項目別の画像処理機能の
選択について、さらに詳しく説明する。図3は、管理制
御装置4が行う画像処理項目別の選択手順の一例を示す
フローチャートである。
【0025】図例のように、管理制御装置4では、画像
処理項目別の画像処理機能の選択にあたって、先ず、認
識した画像処理項目が他のモジュールでも処理可能なも
のであるか否か、すなわち認識した画像処理項目が他の
モジュールに移転可能であるか否かを判断する(S20
1)。例えば、画像入力装置1a,1bにおける色空間
変換処理(例えばRGB色空間→L***色空間の変
換)や、画像出力装置2a,2bにおける色空間変換処
理(例えばL***色空間→CMYK色空間の変換)
等は、画像処理システム内で共通に使用する色空間(例
えばL***色空間)を維持する処理ではないので、
どのモジュールにおいても実行可能なわけではない。つ
まり、画像処理システム内で共通に使用する色空間(例
えばL***色空間)以外についての色変換処理や、
精細度を共用できる標準的な特性に合わせるためのフィ
ルタ処理等は、他のモジュールに移転して実行すること
ができない。したがって、管理制御装置4では、移転で
きない画像処理項目については、本来行うべき画像処理
機能が当該画像処理項目を実行するように、画像処理機
能の選択を行う(S202)。
【0026】一方、移転可能な画像処理項目について
は、どのモジュールの画像処理機能においても実行可能
であることから、管理制御装置4は、各画像処理機能に
おける空き状況の問い合わせ結果を基に、どの画像処理
機能に空きがあるかを判断し(S203)、空きのある
(負荷が軽い)画像処理機能が当該画像処理項目を実行
するように、画像処理機能の選択を行う(S204)。
【0027】このとき、管理制御装置4は、各画像処理
機能が対応可能な画像処理項目の問い合わせ結果から、
各画像処理機能における処理速度を認識して、これを考
慮するようにしてもよい。すなわち、処理速度の早い画
像処理機能を優先することが考えられる。
【0028】また、空きのある(負荷が軽い)画像処理
機能が複数存在していた場合には、管理制御装置4は、
移転可能な画像処理項目が画像データのデータ量を小さ
くするもの(例えば、画素値を間引く縮小処理)である
か否かを判断する(S205)。そして、データ量を小
さくする画像処理項目であれば、当該画像データの入力
側に存在する画像処理機能を優先するように、画像処理
機能の選択を行う(S206)。これは、入力側の画像
処理機能を優先することで、ネットワーク回線5上にお
けるデータ通信負荷を軽減させるためである。
【0029】これとは逆に、移転可能な画像処理項目が
画像データのデータ量を大きくするもの(例えば、画素
値を追加する拡大処理)であると判断した場合には(S
207)、管理制御装置4は、当該画像データの出力側
に存在する画像処理機能を優先するように、画像処理機
能の選択を行う(S208)。これも、出力側の画像処
理機能を優先することで、ネットワーク回線5上におけ
るデータ通信負荷を軽減させるためである。
【0030】そして、管理制御装置4は、認識した画像
処理項目の全てについて終了するまで(S209)、以
上のような処理を繰り返して行う(S201〜S20
9)。なお、いずれにも該当しなかった画像処理項目に
ついては、当該画像処理項目を最も短時間で処理できる
画像処理機能や、予め設定されている優先順によって特
定される画像処理機能等を選択することが考えられる。
このような画像処理項目別の選択を行うことで、管理制
御装置4は、ジョブを最も高速で処理し得る画像処理機
能の組み合わせを選択するのである。
【0031】ところで、画像処理システムにおいて処理
するジョブには、上述したように、一時的印刷の場合
と、蓄積を伴う印刷の場合とがある。
【0032】一時的印刷の場合は、画像入力装置1a,
1bで得られた画像データを画像出力装置2a,2bで
印刷出力するが、これは一過性のものであって、当該画
像データを再出力することを想定していない。すなわ
ち、画像データは、処理中のみ画像処理システム内に存
在するが、出力が終了すると適当なタイミングで消去さ
れる。したがって、この場合には、画像データは、必ず
しも画像蓄積装置3(または管理制御装置4)を経由す
る必要がない。
【0033】このことから、管理制御装置4は、ジョブ
が一時的印刷を行うためのものである場合には、画像処
理項目別の画像処理機能の選択にあたって、ジョブを実
行する画像入力装置1a,1bおよび画像出力装置2
a,2bが備える画像処理機能のみを、その選択対象と
する。このようにすれば、画像処理項目別の画像処理機
能の選択を行っても、ネットワーク回線5上における画
像データの転送回数を極力抑えることができ、結果とし
てネットワーク回線5上でのデータ通信負荷の低減が図
れるようになるからである。
【0034】また、蓄積を伴う印刷の場合は、画像デー
タを再利用する可能性が極めて高い。このことから、管
理制御装置4は、画像蓄積装置3(または管理制御装置
4)には編集に属する処理を施していない原画に近い状
態の画像データを蓄積させるようにする。そして、画像
蓄積装置3(または管理制御装置4)からいずれかの画
像出力装置2a,2bへ画像データを転送して出力させ
る際には、データ量が小さくなる画像処理項目を画像蓄
積装置3側に振り分け、データ量が大きくなる画像処理
項目を画像出力装置2a,2b側に振り分ける。これに
より、画像データの再利用性(汎用性)を高められると
ともに、ネットワーク回線5上でのデータ通信負荷の低
減が図れるようになる。
【0035】さらに、蓄積を伴う印刷の場合には、いず
れかの画像入力装置1a,1bから画像蓄積装置3(ま
たは管理制御装置4)へという画像データの流れも存在
するが、この場合についても全く同様である。その上、
かかる画像データの流れにおいては、一旦画像データを
画像入力装置1a,1bから画像出力装置2a,2bへ
送信して出力を行った後に、画像処理負荷やデータ通信
負荷等が軽くなったときに改めて画像入力装置1a,1
bから画像蓄積装置3(または管理制御装置4)へ転送
するといったことも考えられる。このようにすれば、一
時的印刷の結果が迅速に得られるとともに、再利用に必
要な画像データは画像処理負荷やデータ通信負荷等に影
響を及ぼすことなく転送・蓄積を行うことが可能にな
る。
【0036】いずれの場合においても、管理制御装置4
は、画像処理負荷やデータ通信負荷等を考慮しつつ、ジ
ョブの処理に必要となる画像処理項目別に、当該ジョブ
を最も高速で処理し得る画像処理機能の組み合わせを選
択する。ただし、各モジュールにおける画像処理機能の
中には、実行すべき処理内容に応じて処理機能を可変可
能なものも存在し得る。例えば、DSP(Digital Sign
al Processor)からなる画像処理機能であれば、色変換
処理、フィルタ処理、濃度変換処理、拡大縮小処理等と
いった多様な画像処理項目に対応可能であるが、特定の
画像処理項目(拡大縮小処理等)のみを実行する場合に
は、内部リソースを当該特定の画像処理項目のためだけ
に振り分ければ、最も処理効率が向上する。そこで、管
理制御装置4は、画像処理機能が画像処理項目の変更に
対応し得るものである場合には、当該画像処理機能が実
行する画像処理項目を必要な画像処理項目に特化させる
ようにする。例えば、拡大縮小処理のみを実行する場合
であれば、内部リソースを当該ためだけに振り分ける。
そして、処理能力を特定の画像処理項目に特化させた上
で処理能力算定を行い、その結果得られた能力に基づい
て、画像処理機能の組み合わせを選択する。このように
すれば、全体の処理が最も早く終了するように、当該選
択を行うことが可能になる。
【0037】なお、ここでは、以上に説明した処理動作
(画像処理機能の組み合わせの選択)を管理制御装置4
が行う場合を例に挙げて説明したが、画像処理システム
内のどのモジュールが行っても構わないのは勿論であ
る。また、以上に説明した処理動作は、例えばASIC
(Application Specified Integrated Circuit)のよう
なハードウエアによって実現することが考えられるが、
ソフトウエアによって実現されたものであっても構わな
い。すなわち、コンピュータとしての機能を有した管理
制御装置4(または他のモジュール)が所定の画像理プ
ログラムを実行することによって実現されるものであっ
てもよい。この場合、画像処理プログラムは、予め管理
制御装置4等に格納しておくことが考えられるが、コン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体に格納されて提供され
るものであっても、または有線若しくは無線による通信
手段を介して配信されるものであってもよい。
【0038】また、本実施形態で説明したシステム構成
例、処理動作手順、画像処理項目の種類等は、本発明の
好適な一具体例を示したものに過ぎず、これらに限定さ
れるものではないことは勿論である。
【0039】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る画
像処理システム、画像処理方法および画像処理プログラ
ムによれば、ジョブの処理に必要な画像処理を実行させ
る画像処理機能の選択を画像処理項目別に行うようにな
っているので、各画像処理機能における処理負荷の均一
化が容易に図れる。したがって、個別の画像処理機能の
生産性(画像データの処理能力)向上に留まらず、シス
テム全体の生産性を向上させることができる。すなわ
ち、例えば高負荷となっている画像処理機能から低負荷
となっている画像処理機能に画像処理項目別に画像処理
そのものを割り振ることによって、システムスループッ
トのネックとなる部分の出力速度を回復させるといった
ことが可能となり、結果としてきめ細かい負荷調整によ
るシステム全体の生産性向上を実現可能することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像処理システムの概略構成の
一例を示すブロック図である。
【図2】 図1の画像処理システムにおける管理制御装
置が行う処理動作例の概要を示すフローチャートであ
る。
【図3】 図1の画像処理システムにおける管理制御装
置が行う画像処理項目別の選択手順の一例を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
1a,1b…画像入力装置、2a,2b…画像出力装
置、3…画像蓄積装置、4…管理制御装置、5…ネット
ワーク回線
フロントページの続き Fターム(参考) 5B021 AA01 BB02 BB10 EE04 EE06 5C062 AA05 AA14 AA35 AB38 AC41 AC42 AC43 AC58 BA04 5C075 AB90 CA03 CA14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像入力装置、画像出力装置、画像蓄積
    装置またはこれらの管理制御装置が少なくとも2つ以上
    接続されてなり、かつ、当該2つ以上の装置のうちの複
    数が画像データに対する画像処理機能を備えている画像
    処理システムにおいて、 ジョブが発生すると当該ジョブの処理に必要となる画像
    処理項目を認識する項目認識手段と、 前記画像処理機能を備える各装置に対して当該画像処理
    機能の空き状況を問い合わせる状況把握手段と、 前記項目認識手段による認識結果と前記状況把握手段に
    よる問い合わせ結果とを基に、前記ジョブの処理に必要
    な画像処理を実行させる画像処理機能を画像処理項目別
    に選択する機能選択手段とを備えることを特徴とする画
    像処理システム。
  2. 【請求項2】 前記機能選択手段は、ジョブを最も高速
    で処理し得る画像処理機能の組み合わせを選択すること
    を特徴とする請求項1記載の画像処理システム。
  3. 【請求項3】 前記機能選択手段は、空き状態にある画
    像処理機能を優先的に選択することを特徴とする請求項
    2記載の画像処理システム。
  4. 【請求項4】 前記機能選択手段は、画像データのデー
    タ量が小さくなる画像処理項目については、当該画像デ
    ータの入力側に存在する画像処理機能を優先的に選択す
    ることを特徴とする請求項2または3記載の画像処理シ
    ステム。
  5. 【請求項5】 前記機能選択手段は、画像データのデー
    タ量が大きくなる画像処理項目については、当該画像デ
    ータの出力側に存在する画像処理機能を優先的に選択す
    ることを特徴とする請求項2、3または4記載の画像処
    理システム。
  6. 【請求項6】 前記機能選択手段は、前記画像入力装置
    で得られた画像データを直接前記画像出力装置へ転送し
    て出力させる場合に、当該画像入力装置および当該画像
    出力装置が備える画像処理機能のみを選択対象とするこ
    とを特徴とする請求項2、3、4または5記載の画像処
    理システム。
  7. 【請求項7】 前記機能選択手段は、前記画像処理機能
    が画像データの画像処理項目の変更に対応し得るもので
    ある場合に、当該画像処理機能が実行する画像処理項目
    を必要な画像処理項目に特化させることを特徴とする請
    求項2、3、4、5または6記載の画像処理システム。
  8. 【請求項8】 画像入力装置、画像出力装置、画像蓄積
    装置またはこれらの管理制御装置が少なくとも2つ以上
    接続されてなり、かつ、当該2つ以上の装置のうちの複
    数が画像データに対する画像処理機能を備えている画像
    処理システムで用いられる画像処理方法であって、 ジョブが発生すると当該ジョブの処理に必要となる画像
    処理項目を認識し、 前記画像処理機能を備える各装置に対して当該画像処理
    機能の空き状況を問い合わせ、 これらの認識結果および問い合わせ結果を基に、前記ジ
    ョブの処理に必要な画像処理を実行させる画像処理機能
    を画像処理項目別に選択することを特徴とする画像処理
    方法。
  9. 【請求項9】 画像入力装置、画像出力装置、画像蓄積
    装置またはこれらの管理制御装置が少なくとも2つ以上
    接続されてなり、かつ、当該2つ以上の装置のうちの複
    数が画像データに対する画像処理機能を備えている画像
    処理システムで用いられる画像処理プログラムであっ
    て、 コンピュータを、 ジョブが発生すると当該ジョブの処理に必要となる画像
    処理項目を認識する項目認識手段と、 前記画像処理機能を備える各装置に対して当該画像処理
    機能の空き状況を問い合わせる状況把握手段と、 前記項目認識手段による認識結果と前記状況把握手段に
    よる問い合わせ結果とを基に、前記ジョブの処理に必要
    な画像処理を実行させる画像処理機能を画像処理項目別
    に選択する機能選択手段として機能させることを特徴と
    する画像処理プログラム。
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