JP2003272262A - 光磁気記録媒体 - Google Patents

光磁気記録媒体

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JP2003272262A
JP2003272262A JP2002070356A JP2002070356A JP2003272262A JP 2003272262 A JP2003272262 A JP 2003272262A JP 2002070356 A JP2002070356 A JP 2002070356A JP 2002070356 A JP2002070356 A JP 2002070356A JP 2003272262 A JP2003272262 A JP 2003272262A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学的な回折限界を越えた高密度記録信号再
生可能なDWDD再生方式に適した、記録磁界感度に優
れた光磁気記録媒体を提供する。 【解決手段】 少なくとも再生層1001と遮断層10
04とメモリー層1005とを有する磁性層から成る光
磁気記録媒体であって、磁性層は、室温において交換結
合して順次積層されており、再生層1001は、再生ビ
ームスポット内の記録情報検出領域内ではメモリー層1
005に比べ相対的に磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が
大きな垂直磁化膜から成り、遮断層1004は、再生層
1001及びメモリー層1005よりもキュリー温度の
低い磁性層から成り、メモリー層1005は、垂直磁化
膜である光磁気記録媒体において、メモリー層1005
が、キュリー温度の異なる非晶質希土類遷移金属磁性膜
より成る少なくとも第一の磁性膜1006及び第二の磁
性膜1007で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、再生時に磁壁の移
動を利用した超高密度記録に適した光磁気記録媒体に関
し、特に、記録磁界感度に優れた光磁気記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】書き換え可能な記録媒体として、各種の
磁性記録媒体が実用化されている。特に、半導体レーザ
ーの熱エネルギーを用いて磁性薄膜に磁区を書き込んで
情報を記録し、磁気光学効果を用いてこの情報を読み出
す光磁気記録媒体は、高密度記録が可能な大容量可換媒
体として期待されている。近年、動画像のデジタル化の
動きとあいまって、これらの磁性記録媒体の記録密度を
高めてさらに大容量の記録媒体とする要求が高まってい
る。
【0003】一般に、光記録媒体の線記録密度は、再生
光学系のレーザ波長及び対物レンズの開口数NAに大き
く依存する。すなわち、再生光学系のレーザ波長λと対
物レンズの開口数NAが決まるとビームウェストの径が
決まるため、信号再生可能な記録ピットの空間周波数は
2NA/λ程度が限界となってしまう。したがって、従
来の光ディスクで高密度化を実現するためには、再生光
学系のレーザ波長を短くするか、対物レンズの開口数を
大きくする必要がある。しかしながら、レーザ波長を短
くするのは素子の効率、発熱等の問題で容易ではなく、
また、対物レンズの開口数を大きくすると、焦点深度が
浅くなる等して機械的精度に対する要求が厳しくなると
いう問題が生じる。
【0004】このため、レーザ波長や対物レンズの開口
数を変えずに、記録媒体の構成や再生方法を工夫して記
録密度を改善する、いわゆる超解像技術が種々開発され
ている。
【0005】例えば、特開平3-93058号公報、特
開平6-124500号公報においては、磁気的に結合
される再生層と記録保持層とを有してなる多層膜の記録
保持層に信号記録を行うとともに再生層の磁化の向きを
揃えた後(特開平6-124500号公報の磁化方向は面
内)、レーザー光を照射して加熱し、再生層の昇温領域
に記録保持層に記録された信号を転写しながら読み取る
信号再生方法が提案されている。
【0006】この方法によれば、再生用のレーザーのス
ポット径に対して、このレーザーによって加熱された転
写温度に達し信号が検出される領域(アパーチャー)はよ
り小さな領域に限定できるため、再生時の符号間干渉を
減少させ、光学的な検出限界λ/2NA以下のピット周
期の信号が再生可能となる。
【0007】上記の再生方法はMSR(a Magnetically
induced Super-resolution Read-out-method)再生方式
と呼ばれている。しかしながら、このMSR再生方式
は、再生用のレーザーのスポット径に対して有効に使用
される信号検出領域が小さくなるため、再生信号振幅が
大幅に低下し、十分な再生出力が得られない欠点を有し
ている。このため有効信号検出領域をスポット径に対し
てあまり小さくすることはできず、結局は光学系の回折
限界で決まる記録密度に対して、大幅な高密度化を達成
することはできない。
【0008】そこで、特開平6−290496号公報で
は、記録マークの境界部に存在する磁壁を温度勾配によ
って高温側に移動させ、この磁壁移動を検出することに
より、再生信号振幅を低下させることなく、光学系の分
解能を超えた記録密度の信号を再生することが可能な光
磁気記録媒体及びその再生方法が提案されている。この
再生方法は、DWDD(Domain Wall Displacement Dete
ction)再生方式と呼ばれている。
【0009】この光磁気記録媒体、および、再生方法は
図13に示すように、磁壁抗磁力の小さな第一磁性層1
3001と、キュリー温度の低い第二磁性層13002
と、磁壁抗磁力の大きな第三磁性層13003からな
る。文献J. Magn. Soc. Jpn.,22,suppl. No. S2, pp. 4
7-50 (1998) にあるように、第一磁性層13001は再
生時に磁壁移動が起こる移動層(displacement layer)と
して機能し、第二磁性層13002は磁壁移動の開始位
置を制御する遮断層(switching layer) として機能し、
第三磁性層13003は情報を保持するメモリー層(me
mory layer)として機能する。
【0010】これら磁性膜面上に図13(b)に示すよ
うな温度分布を形成すると、これに伴って図13(c)
に示すように磁壁エネルギー密度の分布が形成され、同
図に示すように磁壁をエネルギーの低い高温側へ移動さ
せようとする磁壁駆動力が発生する。
【0011】しかし、遮断層のキュリー温度より低温の
領域では、各磁性層はお互いに交換結合しているため、
前述の磁壁駆動力が作用しても、メモリー層の大きな磁
壁抗磁力に妨げられて磁壁移動は起こらない。ところ
が、遮断層のキュリー温度近傍の温度Tsになる位置で
は交換結合力が弱まるため、磁壁抗磁力の小さな移動層
中の磁壁だけが単独で高温側に磁壁移動する。
【0012】この磁壁移動は、媒体を温度分布に対して
相対的に移動させると、磁壁の空間的間隔に対応した時
間間隔で発生することになる。したがって、磁壁移動の
発生を検出することで、光学系の分解能とは無関係に信
号を再生することが可能になる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たDWDD再生方式に用いられる媒体においては、記録
マーク長を微小化していくと記録磁界感度が悪化してく
ると言った問題があった。これは、再生時の磁壁移動が
スムースに行なわれるよう、浮遊磁界による影響を低減
する目的で、なるべく磁化が小さくなるように設計構成
されているためである。また、より小さな記録マークを
安定に記録保存できるよう、情報を保持するメモリー層
には磁気異方性の大きな磁性膜を用いており、記録を行
う際、磁化の方向を印加磁界方向に反転させるに要する
エネルギーも大きなものとなっているのも一因である。
【0014】一方、高密度化に適した磁界変調記録にお
いては、磁気ヘッドの発生できる磁界強度はせいぜい2
00〜300Oe程度である。また、省電力高速の観点
も考慮すると、200Oe以下が好ましい。従来から記
録磁界感度改善の手段として知られる、磁気異方性の小
さな磁性膜を媒体に付与することで、ある程度の改善を
図ることができるが、0.2μm以下の微小記録マーク
においてはその効果は充分ではない。また、メモリー層
の組成調整により記録時の磁化をある程度大きくするこ
とで微小マークの記録磁界感度の改善を図ることが可能
であるが、この状態では、浮遊磁界による影響が無視出
来なくなり、記録マーク長にパターン依存性が発生して
しまいランダム信号のジッタ特性が悪化してしまう。ま
た、高密度化により隣接トラック間距離も短くなってお
り、クロストーク特性も悪化してしまうといった問題が
あった。
【0015】このように、DWDD再生方式に用いられ
る媒体においては、記録磁界感度とランダム信号のジッ
タ特性とは、相反する性質のものであり両立が非常に困
難であった。
【0016】よって本発明の目的は、従来のDWDD媒
体が有していた上記の問題を解決し、DWDD再生方式
に適した、記録磁界感度が改善された光磁気記録媒体を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は鋭意検
討を行った結果、記録磁界感度とランダム信号のジッタ
特性とが両立する媒体構成を見出すに至り、上述した課
題を解決することを明らかにした。
【0018】具体的には、下記の光磁気記録媒体によっ
て達成される。
【0019】本発明の光磁気記録媒体は、少なくとも再
生層、遮断層、メモリー層を有し、これら磁性層は室温
において交換結合して順次積層されており、再生ビーム
スポット内の記録情報検出領域内ではメモリー層に比べ
相対的に磁壁抗磁力が小さく磁壁移動度が大きな垂直磁
化膜からなる再生層、および再生層、メモリー層よりも
キュリー温度の低い磁性層からなる遮断層、および垂直
磁化膜であるメモリー層を有する光磁気記録媒体におい
て、メモリー層が、キュリー温度の異なる非晶質希土類
遷移金属磁性膜より成る少なくとも第一及び第二の磁性
膜で構成される。
【0020】また、第一の磁性膜が、室温とキュリー温
度との間に磁気的補償温度を有さない希土類副格子磁化
優勢な非晶質希土類遷移金属磁性膜から成り、第二の磁
性膜が、室温とキュリー温度との間に磁気的補償温度を
有する非晶質希土類遷移金属磁性膜から成ってもよい。
【0021】また、第一の磁性膜におけるキュリー温度
が、第二の磁性膜における磁気的補償温度とキュリー温
度との間にあってもよい。
【0022】また、第一の磁性膜、第二の磁性膜が、そ
れぞれ室温とキュリー温度との間に磁気的補償温度を有
する非晶質希土類遷移金属磁性膜より成ってもよい。
【0023】また、第一の磁性膜における磁気的補償温
度、及び、キュリー温度が、第二の磁性膜における磁気
的補償温度とキュリー温度との間にあってもよい。
【0024】また、第一の磁性膜における膜厚が、第二
の磁性膜における膜厚よりも薄く、且つ、メモリー層全
体に対する占有率が15から45%であってもよい。
【0025】さらには、記録トラックを有し、記録トラ
ックの両側部において、再生層、遮断層、メモリー層に
おける膜面方向の交換相互作用による結合が切断もしく
は低減されていてもよい。
【0026】(作用)本発明においては、メモリー層を
キュリー温度の異なる2層以上の磁性膜より構成するこ
とで、少なくとも1層が微小記録マークの高磁界感度を
達成し、及び、少なくとももう1層が再生温度近傍から
記録温度領域までの磁化をなるべく相殺する役割を果た
すことで、磁界変調記録において極微小記録マークにお
いても高い磁界感度、及び、ランダム信号のジッタ特性
とが両立した媒体の提供が可能となる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の図面を参照してさ
らに詳細に説明する。
【0028】図1は、本発明による光磁気記録媒体の一
実施態様を示す模式的断面図である。この態様において
は、基板1011上に、第一の誘電体層1009、再生層
1001、再生補助層1002、制御層1003、遮断層1
004、第一の磁性膜1006及び第二の磁性膜1007
から成るメモリー層1005、記録補助層1008、及
び第二の誘電体層1010が順次積層されている。
【0029】基板1010としては、例えば、ポリカー
ボネート、アクリル、ガラス等を用いることができる。
第一の誘電体層1009や第二の誘電体層1010として
は、例えば、SiN,AiN,SiO,ZnS,Mg
F,TaO等の材料が使用できる。また、磁壁の移動を
光学的に検出するのでなければ、必ずしも透光性材料で
ある必要はない。
【0030】本実施態様では、再生特性向上の観点から
再生補助層1002を設けた例を示してあるが、これ以
外に膜厚方向に組成勾配を設ける、或いは、更に多層化
した構成を用いても良い。また、制御層1003は、再
生ビームスポット内後方端部での余計な磁壁移動(ゴー
スト信号)を抑制するものであり、TbFeCo,Tb
DyFeCo系から成る磁性層などを用いることができ
る。また、記録補助層1008は、記録時の変調磁界に
対する感度を高める調整を行うものであり、GdFeC
o,GdDyFeCo系から成る磁性膜を用いることが
できる。更には、この構成に、Al,AlTa,AlT
i,AlCr,AlSi,Cu,Pt,Au等からなる
金属層を付加して、熱的な特性を調整してもよい。(図
示せず)また、高分子樹脂からなる保護コートを付与し
てもよい。あるいは、成膜後の基板を貼り合わせてもよ
い。また、磁性層以外の層は必須のものではなく、磁性
層の積層順序を逆にしてもよい。
【0031】これら各層は、例えばマグネトロンスパッ
タ装置による連続スパッタリング、または連続蒸着等に
よって被着形成できる。特に各磁性層は、真空を破るこ
となく連続成膜されることで、お互いに交換結合をして
いる。上記媒体において、各磁性層1001〜1008
は、磁気記録媒体や光磁気記録媒体に一般的に用いられ
ている材料の他、磁気バブル材料や反強磁性材料等、種
々の磁性材料によって構成することが考えられる。例え
ば、Pr,Nd,Sm,Eu,Gd,Tb,Dy,H
o,Er等の希土類金属元素の一種類あるいは二種類以
上が10〜40at.%と、Fe,Co,Ni等の鉄族
元素の一種類あるいは二種類以上が90〜60at.%
とで構成される希土類−鉄族非晶質合金によって構成し
得る。また、耐食性向上等のために、これらの合金にC
r,Mn,Cu,Ti,Al,Si,Pt,In等の元
素を少量添加してもよい。また、Pt/Co,Pd/C
o等の白金族−鉄族周期構造膜や、白金族−鉄族合金
膜、Co−Ni−OやFe−Rh系合金等の反強磁性材
料、磁性ガーネット等の材料も使用可能である。
【0032】第一の磁性膜1006及び第二の磁性膜10
07それぞれの役割は、以下のとおりである。第二の磁
性膜に関しては、小さな外部印加磁界の下でも、良好な
微小磁区の記録特性を有することである。第一の磁性膜
に関しては、第二の磁性膜における再生温度近傍(遮断
層のキュリー温度近傍)の磁化を相殺し、浮遊磁界や反
磁界によるDWDD再生動作への影響を軽減することで
ある。これらの役割を果たすために必要な物性として、
第一の磁性膜に関しては、170≦補償温度、230≦キュリ
ー温度≦290の範囲にあり、第二の磁性膜に関しては、
補償温度<160℃、290<キュリー温度≦360℃の範囲に
ある。
【0033】重希土類−鉄族非晶質合金の場合、飽和磁
化は、希土類元素と鉄族元素との組成比により制御する
ことが可能である。補償組成にすれば、室温での飽和磁
化を0emu/ccにできる。キュリー温度も、組成比
により制御することが可能である。飽和磁化と独立に制
御するためには、鉄族元素として、Feの一部をCoで
置き換えた材料を用い、置換量を制御する方法がより好
ましく利用できる。すなわち、Fe元素1at.%をC
oで置換することにより、6℃程度のキュリー温度上昇
が見込めるので、この関係を用いて所望のキュリー温度
となるようにCoの添加量を調整する。Cr,Ti,A
l等の非磁性元素を微量添加することにより、逆にキュ
リー温度を低下させることも可能である。また、二種類
以上の希土類元素を用いてそれらの組成比を調整するこ
とでもキュリー温度を制御できる。
【0034】磁壁抗磁力や磁壁エネルギー密度は、主と
して材料元素の選択によって制御するが、下引きされる
第一の誘電体層の状態や、スパッタガス圧等の成膜条件
によっても調整可能である。TbやDy系の材料は異方
性が大きく磁壁抗磁力や磁壁エネルギー密度が大きく、
Gd系材料は小さい。不純物の添加等によってこれらの
物性値を制御することもできる。膜厚は、成膜速度と成
膜時間で制御できる。
【0035】本発明の磁性記録媒体へのデータ信号の記
録は、磁気記録もしくは熱磁気記録によって、メモリー
層の磁化配向状態をデータ信号に対応させることによっ
て行う。熱磁気記録には、媒体を移動させながら、メモ
リー層がキュリー温度以上になるようなパワーのレーザ
ー光を照射しながら外部磁界を変調する方式と、一定方
向の磁界を印加しながらレーザーパワーを変調する方式
とがある。
【0036】後者の場合、光スポット内の所定領域のみ
がメモリー層のキュリー温度以上になるようにレーザー
光の強度を調整すれば、光スポットの径以下の記録磁区
が形成でき、光学系の分解能以上の高密度記録パターン
が形成できる。
【0037】以下に具体的な実施例をもって本発明を詳
細に説明するが、本発明はその趣旨を逸脱しない限りに
おいて以下の実施例に限定されるものではない。
【0038】
【実施例】(実施例1)直流マグネトロンスパッタリン
グ装置に、BドープしたSi,及びGd,Tb,FeC
r,CoCrの各ターゲットを取り付け、トラッキング
用の案内溝の形成されたポリカーボネート基板を基板ホ
ルダーに固定した後、2×10-5Pa以下の高真空にな
るまでチャンバー内をクライオポンプで真空排気した。
その後、真空排気したままArガスをチャンバー内に導
入し、基板を回転させながら、ターゲットをスパッタし
て各層を成膜した。SiN層成膜時にはArガスに加え
てN2 ガスを導入することで、直流反応性スパッタを行
い成膜した。
【0039】まず初めに、ArガスとN2ガスをチャン
バー内に流しコンダクタンス調整により圧力を所望の値
とし、第一の誘電体層としてSiN層を35nm成膜し
た。磁性膜の成膜時にN2ガスが混入していると窒化な
どを起こし磁気特性に影響を与えるため、誘電体層とそ
の他の磁性層は別のチャンバーにて成膜を行った。第一
の誘電体層成膜後に、別のチャンバーに基板を搬送しA
rガスを導入し、コンダクタンス調整により所望の圧力
とし、移動層及び移動補助層として組成比の異なるGd
FeCoCr層を各々膜厚18nm成膜した。次いで、
Arガスを50sccmチャンバー内に導入し、コンダ
クタンスの調整により圧力を約1.0Paとし、制御層
としてTbFeCoCrを膜厚18nm、遮断層として
TbFeCr層を膜厚10nm形成した。次いで、メモ
リー層としてTbFeCoCrを用い、キュリー温度が
約280℃の希土類副格子磁化優勢な第一の磁性膜を膜
厚20nm、キュリー温度が約330℃である第二の磁
性膜を膜厚60nm形成した。
【0040】その後、記録補助層としてGdFeCoC
r層を膜厚20nm、Arガスを用いて順次成膜した。
最後に、第二の誘電体層としてSiN層を50nm、第
一の誘電体層形成時と同様直流反応性スパッタにより成
膜した。
【0041】各磁性層は、Gd,Tb,FeCr,Co
Crの各ターゲットに投入するパワーの比によって組成
比を制御した。メモリー層以外の層における組成比は、
各磁性層とも補償組成近傍の組成になるように調整し
た。厳密には、再生温度となる遮断層のキュリー温度近
傍の温度で希土類元素と鉄族元素とが補償されるよう
に、室温で希土類元素優勢になるように調整した。
【0042】具体的には、移動層のキュリー温度は29
0℃程度となるように調整し、移動補助層のキュリー温
度は250℃程度、制御層のキュリー温度は170℃程
度、遮断層のキュリー温度は160℃程度、記録補助層
のキュリー温度は380℃程度となるように調整した。
【0043】こうして作製した実施例1におけるサンプ
ルの動特性評価を、従来から一般的に使用されている磁
界変調記録用の磁気ヘッドの搭載されているレーザー波
長680nm、対物レンズのN.A.0.55の光磁気
ディスク評価装置を用いて評価した。まず初めに、記録
に先駆けて媒体の案内溝上にトラッキングサーボをかけ
て、線速3.0m/secで媒体を駆動しながら、記録
再生用の集光されたレーザービームを約10〜14mW
の範囲で連続照射して、案内溝上の磁性膜のみを局所ア
ニール処理した。この処理により、案内溝上の磁性膜の
磁性を劣化させ、この部分では磁壁エネルギーが蓄積し
ないようにした。このようにレーザーパワーを可変して
案内溝上を局所アニール処理した領域の中から、ジッタ
特性の観点から最適な個所を選択し記録再生測定を行っ
た。
【0044】記録は、レーザーを直流照射しながら磁界
を±30〜320Oeの範囲で変調することにより、メ
モリー層のキュリー温度以上に加熱した後の冷却過程
で、磁界の変調に対応した上向き磁化領域と下向き磁化
領域とのパターンを、記録補助層から転写することで行
った。最適な記録パワーの選択は、レーザーパワーを約
2〜8mWの範囲で可変し選択した。再生も同様にレー
ザーパワーを約1〜4mWまで可変し、最適値を選択し
た。
【0045】その結果、本実施例における最適値は夫
々、アニールパワーが12.2mW、記録パワーが4.
8mW、再生パワーが2.4mWであった。そこで、こ
れらの最適条件を用い、2Tトーン信号(0.107μ
m)、8Tトーン信号(0.427μm)、及び、(1
−7)変調ランダム信号(2T=0.107μm)にお
いて、ジッタ特性の印加磁界強度依存性を測定した。本
サンプルにおける、動特性の評価結果を図2に示す。
【0046】その結果、前記3種の何れの信号パターン
においても、印加磁界強度を200Oe以下まで下げて
もジッタ特性が悪化することなく良好な結果が得られ
た。
【0047】一方、本実施例のメモリー層における磁化
の温度依存性測定は、ガラス基板を用いた別サンプルに
て行った。成膜条件は、各磁性層の膜厚を100nmと
した以外は先の動特性評価用サンプルと同じ条件で行っ
た。第一の磁性膜と第二の磁性膜とから成るメモリー層
の場合は、動特性評価用サンプルと同じ膜厚比率を保持
したまま、全体膜厚を100nmとなるように作製し
た。また、動特性用のサンプル構成では、メモリー層の
両側は磁性層が接する状態のため、表面性をも考慮しメ
モリー層の両側にはSi膜を膜厚10nm設け、更にそ
の両側をSiN保護膜30nmで挟み込む構成とした。
【0048】この様に作製したサンプルを測定に先立
ち、バルクイレーサーにて初期化処理を行った。その
後、振動試料型磁力計VSMにて磁化Msの温度依存性
を測定した。この測定より得られた各層における磁化の
温度依存性を、図3に示す。
【0049】その結果、メモリー層全体で見た場合の磁
化が、再生温度近傍で希土類元素と鉄族元素とがほぼ補
償されており、かつ、キュリー温度までの温度領域にお
いて磁化の値が第二の磁性膜に比してかなり小さく抑え
られていることが分かる。
【0050】(実施例2)前記メモリー層の形成におい
て、前記第一の磁性膜におけるキュリー温度を種々変え
ることで、該メモリー層全体で見たときに様々な磁化の
温度依存性を有する該メモリー層を形成した以外は、実
施例1と同様にサンプルを作製した。その結果、図4、5
に示すような磁化の温度依存性の範囲を逸脱すると、ラ
ンダム信号に対するジッタ特性が悪化することが分かっ
た。図4は、第一の磁性膜におけるキュリー温度が、約
230℃の場合である。また、図5は、第一の磁性膜に
おけるキュリー温度が、約290℃の場合である。
【0051】(実施例3)前記メモリー層の形成におい
て、前記第一の磁性膜における膜厚を変えることで、前
記第二の磁性膜との膜厚比率を種々可変し、該メモリー
層全体で見たときに様々な磁化の温度依存性を有する該
メモリー層を形成した以外は、実施例1と同様にサンプ
ルを作製した。
【0052】その結果、図6、7に示すような磁化の温
度依存性の範囲を逸脱すると、ランダム信号に対するジ
ッタ特性が悪化することが分かった。図6は、第一の磁
性膜と第二の磁性膜との膜厚比率が、1対2の場合であ
る。また、図7は、第一の磁性膜と第二の磁性膜との膜
厚比率が、1対7の場合である。
【0053】(実施例4)前記メモリー層の形成におい
て、第一の磁性膜として、室温とキュリー温度との間に
磁気的補償温度を有する非晶質希土類遷移金属合金磁性
膜とした以外は、実施例1と同様にサンプルを作製し
た。第一の磁性膜におけるキュリー温度、及び、磁気的
補償温度は、夫々約285℃、及び、約270℃であっ
た。
【0054】その結果、実施例1と同様に2Tトーン、
8Tトーン、及び、ランダム信号の何れの場合において
も、印加磁界強度を200Oe以下まで下げてもジッタ
特性が悪化することなく良好な結果であった。また、本
実施例における磁化の温度依存性は、図8に示す通りで
あった。
【0055】(実施例5)前記メモリー層の形成におい
て、前記第一の磁性膜のキュリー温度、及び、磁気的補
償温度を種々変えることで、メモリー層全体で見たとき
に様々な磁化の温度依存性を有するメモリー層を形成し
た以外は、実施例4と同様にサンプルを作製した。
【0056】その結果、キュリー温度に関しては、実施
例2と同様に約230℃から約290℃の範囲におい
て、良好な動特性評価結果が得られた。また、磁気的補
償温度に関しては、再生温度よりも約10℃以上、すな
わち約170℃以上の領域において良好な動特性評価結
果が得られた。
【0057】(実施例6)前記メモリー層の形成におい
て、前記第一の磁性膜と前記第二の磁性膜との膜厚比を
種々変えることで、メモリー層全体で見たときに様々な
磁化の温度依存性を有するメモリー層を形成した以外
は、実施例4と同様にサンプルを作製した。その結果、
実施例3と同様に第一の磁性膜の膜厚が第二の磁性膜の
膜厚に対して、1/7から1/2の範囲において良好な
動特性評価結果が得られた。
【0058】(比較例1)比較例として、前記メモリー
層の形成において、前記第一の磁性膜を除いた以外は実
施例1と同様にサンプルの作製を行った。このサンプル
における動特性評価結果を図9に示す。
【0059】本比較例サンプルでは、2Tトーン信号に
対する記録磁界感度が悪く、これによりランダム信号に
対する記録磁界感度も悪い。よって、印加磁界強度20
0Oe以下の領域ではジッタ特性が悪く、低印加磁界下
では使用困難である。また、メモリー層における磁化の
温度依存性は、図10に示す。
【0060】(比較例2)比較例1において、前記第二
の磁性膜の組成を異ならせた以外は、比較例1と同様に
サンプルを形成した。このサンプルにおける動特性評価
結果を図11に示す。
【0061】本比較例サンプルでは、2Tトーン信号に
対する記録磁界感度は改善されているが、ランダム信号
に対する記録磁界感度が悪い。これは、図12に示すメ
モリー層の磁化の温度依存性から分かるように、再生温
度近傍からキュリー温度にかけてメモリー層の磁化が大
きいために、浮遊磁界などによる影響が無視出来なくな
り、記録パターンに対する依存性が生じているためであ
る。
【0062】以上、本発明における実施例、及び、比較
例を述べたが、これ以外に、本発明の磁性記録媒体は、
磁気光学効果による偏光面の変化に限らず、磁壁の移動
によって生ずる別の変化を検出して再生してもよい。更
には、各磁性層の界面は必ずしも明瞭急峻である必要は
なく、膜厚方向に徐々に特性の変化している構成であっ
てもよい。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の効
果は、メモリー層全体の磁化を小さく保ちながらその一
部に磁界感度に優れた領域を設けたことで、小さな外部
印加磁界の下でも優れた極微小マークの記録再生を可能
とし、従来に比して飛躍的に線記録密度が向上された記
録媒体を提供できることにある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光磁気記録媒体の一実施態様を示
す模式的断面図である。
【図2】本発明の実施例1における、ジッタ特性の記録
磁界依存性を示すグラフである。
【図3】本発明の実施例1における、メモリー層の磁化
Msの温度依存性を示すグラフである。
【図4】本発明の実施例2における、メモリー層の磁化
Msの温度依存性を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例2における、メモリー層の磁化
Msの温度依存性を示すグラフである。
【図6】本発明の実施例3における、メモリー層の磁化
Msの温度依存性を示すグラフである。
【図7】本発明の実施例4における、メモリー層の磁化
Msの温度依存性を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例4における、メモリー層の磁化
Msの温度依存性を示すグラフである。
【図9】本発明の比較例1における、ジッタ特性の記録
磁界依存性を示すグラフである。
【図10】本発明の比較例1における、メモリー層の磁
化Msの温度依存性を示すグラフである。
【図11】本発明の比較例2における、ジッタ特性の記
録磁界依存性を示すグラフである。
【図12】本発明の比較例2における、メモリー層の磁
化Msの温度依存性を示すグラフである。
【図13】DWDD再生方式の概念を模式的に示した図
である。
【符号の説明】
1001 再生層 1002 再生補助層 1003 制御層 1004 遮断層 1005 メモリー層 1006 第一の磁性膜 1007 第二の磁性膜 1008 記録補助層 1009 第一の誘電体層 1010 第二の誘電体層 1011 基板 13001 第一磁性層、移動層 13002 第二磁性層、遮断層 13003 第三磁性層、メモリー層

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも再生層と遮断層とメモリー層
    とを有する磁性層から成る光磁気記録媒体であって、 前記磁性層は、室温において交換結合して順次積層され
    ており、 前記再生層は、再生ビームスポット内の記録情報検出領
    域内では前記メモリー層に比べ相対的に磁壁抗磁力が小
    さく磁壁移動度が大きな垂直磁化膜から成り、 前記遮断層は、前記再生層及び前記メモリー層よりもキ
    ュリー温度の低い磁性層から成り、 前記メモリー層は、垂直磁化膜である光磁気記録媒体に
    おいて、 前記メモリー層が、キュリー温度の異なる非晶質希土類
    遷移金属磁性膜より成る少なくとも第一の磁性膜及び第
    二の磁性膜で構成されることを特徴とする光磁気記録媒
    体。
  2. 【請求項2】 前記第一の磁性膜が、室温とキュリー温
    度との間に磁気的補償温度を有さない希土類副格子磁化
    優勢な非晶質希土類遷移金属磁性膜から成り、 前記第二の磁性膜が、室温とキュリー温度との間に磁気
    的補償温度を有する非晶質希土類遷移金属磁性膜から成
    ることを特徴とする請求項1に記載の光磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記第一の磁性膜におけるキュリー温度
    が、前記第二の磁性膜における磁気的補償温度とキュリ
    ー温度との間にあることを特徴とする請求項1または請
    求項2に記載の光磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記第一の磁性膜及び第二の磁性膜が、
    それぞれ室温とキュリー温度との間に磁気的補償温度を
    有する非晶質希土類遷移金属磁性膜より成ることを特徴
    とする請求項1に記載の光磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 前記第一の磁性膜における磁気的補償温
    度、及び、キュリー温度が、前記第二の磁性膜における
    磁気的補償温度とキュリー温度との間にあることを特徴
    とする請求項4に記載の光磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記第一の磁性膜における膜厚が、前記
    第二の磁性膜における膜厚よりも薄く、 且つ、前記メモリー層全体に対する占有率が12.5%
    から33.3%の範囲であることを特徴とする請求項1
    から請求項5のいずれか1項に記載の光磁気記録媒体。
  7. 【請求項7】 記録トラックを有し、該記録トラックの
    両側部において、前記再生層と前記遮断層と前記メモリ
    ー層における膜面方向の交換相互作用による結合が切断
    もしくは低減されていることを特徴とする請求項1から
    請求項6のいずれか1項に記載の光磁気記録媒体。
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