JP2003272212A - N波長受光素子 - Google Patents

N波長受光素子

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JP2003272212A
JP2003272212A JP2002106252A JP2002106252A JP2003272212A JP 2003272212 A JP2003272212 A JP 2003272212A JP 2002106252 A JP2002106252 A JP 2002106252A JP 2002106252 A JP2002106252 A JP 2002106252A JP 2003272212 A JP2003272212 A JP 2003272212A
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JP2002106252A
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Kenichi Negoro
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Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結像位置のズレを補正出来るN波長受光素子
を提供すること。 【解決手段】 波長650nmの第1のレーザ光と波長
785nmの第2のレーザ光を受光できる2波長受光素
子(400)は、第1のレーザ光を受光するための第1
の受光面を有する第1の受光チップ(402)と、第2
のレーザ光を受光するための第2の受光面を有する第2
の受光チップ(404)とを有する。第1および第2の
受光チップは、光軸方向(OA)において互いに所定の
結像位置ズレ(ΔZ)分だけ離れた状態で、第1および
第2の結像位置に離間して配置されている。第1および
第2の受光チップは樹脂パッケージ(406)に内蔵さ
れており、樹脂パッケージの前面にホログラム素子(4
08)が形成されている。このホログラム素子は、第1
および第2のレーザ光をそれぞれ第1および第2の受光
面へ導く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置に
内蔵される光学ピックアップに用いられるN(Nは2以
上の整数)波長受光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、光学ピックアップは、光
源である半導体レーザから出射されたレーザ光を対物レ
ンズによって光ディスクの信号記録面に集光し、その信
号記録面からの戻り光を光検出手段である光検出器で検
出する装置である。
【0003】近年、光ディスクの大容量化への要求が強
く、それに伴ない光源である半導体レーザの短波長化が
進められている。具体的には、光ピックアップに用いら
れる半導体レーザは、従来の赤外レーザ(波長785n
m)から赤色レーザ(波長650nm)へ、さらに青色
レーザ(波長405nm)へと短波長化が図られてい
る。
【0004】しかし、従来の光ディスクの中には波長依
存性の大きい光ディスクもあるので、短波長光源では従
来の光ディスクに対してデータの再生や記録を行うこと
ができない。それゆえに、短波長光源とそれ以外の光源
とが必要になる。
【0005】具体的には、記録型DVD(DVD−R/
RW、DVD+R/RW、DVD−RAM)と記録型C
D(CD−R/RW)との互換性を保つには、DVD用
の波長650nmの光源とCD用の波長785nmの光
源との二つの光源が必要になる。また、記録型次世代D
VD(DVR−Blueなど)と記録型DVDと記録型
CDとの互換性を保つには、次世代DVD用の405n
mの光源とDVD用の波長650nmの光源とCD用の
波長785nmの光源との三つの光源が必要になる。
【0006】一方、光ディスクには保護層(基板)の厚
さが異なるものが存在する。例えば、CDの保護層(基
板)の厚さは1.2mmであるのに対して、DVDの保
護層(基板)の厚さは0.6mmである。このような異
なる基板厚(保護層厚)を持つ光ディスクに起因する波
面収差の悪化を抑制する方法として、従来、次に述べる
ような2つの方法が知られている。
【0007】第1の方法(以下「方法A」とも呼ぶ。)
は、特開2000−81566号公報に開示されている
ような、回折レンズを用いる方法である。第2の方法
(以下「方法B」と呼ぶ。)は、光ディスクの種類に応
じて対物レンズに平行光または発散光を(具体的には、
DVDでは対物レンズに平行光を、CDでは対物レンズ
に発散光を)入射させる方法である。
【0008】図1に方法Aを用いた光ピックアップの例
を示す。図1において、(A)はDVD記録再生時の光
学系を示し、(B)はCD記録再生時の光学系を示す。
【0009】図示の光ピックアップ100は、CANタ
イプの650nm光源102と、DVDコリメートレン
ズ104と、回折格子106と、ビーム整形プリズム+
偏光ビームスプリッタ(PBS)108と、ダイクロイ
ックプリズム110と、1/4波長板(QWP)112
と、立ち上げミラー114と、回折レンズ116と、D
VD集光レンズ118と、シリンドリカルレンズ120
と、受光素子122と、ホログラムタイプの785nm
光源124と、CDコリメートレンズ126とを備えて
いる。
【0010】最初に、図1(A)を参照して、光ディス
クとしてDVDdiscを記録再生する時の動作について説
明する。
【0011】650nm光源102から出射された波長
650nmの1本の第1のレーザ光は、DVDコリメー
トレンズ104で平行光にされた後、回折格子106で
3本のレーザ光に分離され、ビーム整形プリズム+PB
S108、ダイクロイックプリズム110、QWP11
2を通過し、立ち上げミラー114の反射面で反射され
ることにより直角に折り曲げられ、回折レンズ116を
介して光ディスクDVDdiscの信号記録面へ集光(照
射)される。
【0012】光ディスクDVDdiscの信号記録面からの
反射光(戻り光)は、回折レンズ116を通過し、立ち
上げミラー114の反射面で反射されることにより直角
に折り曲げられ、QWP112およびダイクロイックプ
リズム110を通過し、ビーム整形プリズム+PBS1
08で反射され、DVD集光レンズ118およびシリン
ドリカルレンズ120を通して受光素子122で受光さ
れる。
【0013】次に、図1(B)を参照して、光ディスク
としてCDdiscを記録再生する時の動作について説明す
る。
【0014】785nm光源124から出射された波長
785nmの第2のレーザ光は、CDコリメータレンズ
126で平行光にされた後、ダイクロイックプリズム1
10で反射され、QWP112を通過し、立ち上げミラ
ー114の反射面で反射されることにより直角に折り曲
げられ、回折レンズ116を介して光ディスクCDdisc
の信号記録面へ集光(照射)される。
【0015】光ディスクCDdiscの信号記録面からの反
射光(戻り光)は、回折レンズ116を通過し、立ち上
げミラー114の反射面で反射されることにより直角に
折り曲げられ、QWP112を通過した後、ダイクロイ
ックプリズム110で反射され、CDコリメータ126
を通して785nm光源124で受光される。
【0016】このように、方法Aを用いた光ピックアッ
プでは、対物レンズとして回折レンズ116を用い、光
ディスクがDVDdiscの場合も、CDdiscの場合も対物
レンズ(回折レンズ)116には平行光が入射する。
【0017】図2に方法Bを用いた光ピックアップの例
を示す。図2において、(A)はDVD記録再生時の光
学系を示し、(B)はCD記録再生時の光学系を示す。
【0018】図示の光ピックアップ200は、CANタ
イプの650nm光源202と、DVDコリメートレン
ズ204と、回折格子206と、ビーム整形プリズム+
偏光ビームスプリッタ(PBS)208と、ダイクロイ
ックプリズム210と、1/4波長板(QWP)212
と、立ち上げミラー214と、開口制限板215と、対
物レンズ216と、DVD集光レンズ218と、シリン
ドリカルレンズ220と、受光素子222と、ホログラ
ムタイプの785nm光源224と、CDコリメートレ
ンズ226とを備えている。
【0019】最初に、図2(A)を参照して、光ディス
クとしてDVDdiscを記録再生する時の動作について説
明する。
【0020】650nm光源202から出射された波長
650nmの1本の第1のレーザ光は、DVDコリメー
トレンズ204で平行光にされた後、回折格子206で
3本のレーザ光に分離され、ビーム整形プリズム+PB
S208、ダイクロイックプリズム210、QWP21
2を通過し、立ち上げミラー214の反射面で反射され
ることにより直角に折り曲げられ、開口制限板215お
よび対物レンズ216を介して光ディスクDVDdiscの
信号記録面へ集光(照射)される。
【0021】光ディスクDVDdiscの信号記録面からの
反射光(戻り光)は、対物レンズ216および開口制限
板215を通過し、立ち上げミラー214の反射面で反
射されることにより直角に折り曲げられ、QWP212
およびダイクロイックプリズム210を通過し、ビーム
整形プリズム+PBS208で反射され、DVD集光レ
ンズ218およびシリンドリカルレンズ220を通して
受光素子222で受光される。
【0022】次に、図2(B)を参照して、光ディスク
としてCDdiscを記録再生する時の動作について説明す
る。
【0023】785nm光源224から出射された波長
785nmの第2のレーザ光は、CDコリメータレンズ
226で発散光にされた後、ダイクロイックプリズム2
10で反射され、QWP212を通過し、立ち上げミラ
ー214の反射面で反射されることにより直角に折り曲
げられ、開口制限板215および対物レンズ216を介
して光ディスクCDdiscの信号記録面へ集光(照射)さ
れる。
【0024】光ディスクCDdiscの信号記録面からの反
射光(戻り光)は、対物レンズ216および開口制限板
215を通過し、立ち上げミラー214の反射面で反射
されることにより直角に折り曲げられ、QWP212を
通過した後、ダイクロイックプリズム210で反射さ
れ、CDコリメートレンズ226を通して785nm光
源224で受光される。
【0025】このように、方法Bを用いた光ピックアッ
プでは、対物レンズとしてDVDdiscで最適化された非
球面レンズを用いる。光ディスクがDVDdiscの場合は
平行光が対物レンズ216に入射し、光ディスクがCD
discの場合は発散光が対物レンズ216に入射する。対
物レンズ216に入射する光は、開口制限板215によ
り、波長によってその開口が制限される。
【0026】上述したように、方法Aおよび方法Bのい
ずれの方法を用いた光ピックアップでも、波長650n
mの第1のレーザ光を用いてDVDdiscを再生する場合
には、CANタイプの光源(102、202)と受光素
子(122、222)とを用い、波長785nmの第2
のレーザ光を用いてCDdiscを再生する場合には、受発
光素子が一体化されたホログラムレーザ(124、22
4)を用いることが多い。
【0027】しかしながら、ホログラムレーザは通常の
CANタイプのレーザと比較すると高価であるので、光
ピックアップのコストを削減するには弊害である。
【0028】その為、もし波長650nmの第1のレー
ザ光および波長785nmの第2のレーザ光用のそれぞ
れの光源(レーザ)としてCANタイプのレーザを使用
し、一つの受光素子において(だけを使用して)互いに
異なる2つの波長(650nm、785nm)のレーザ
光を受光できれば、光ピックアップのコスト削減に大き
く寄与できるだろう。
【0029】図3に受光素子122(図1)、222
(図2)として使用される、従来の受光素子300の模
式図を示す。図3において、(A)は受光素子300の
平面図、(B)は受光素子300の断面図である。受光
素子300は1個の受光チップ302を内蔵している。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現状で
は、一つの受光素子300で互いに異なる2つの波長の
レーザ光を受光することが出来ない。それは以下の理由
によるものである。
【0031】先ず、方法Aを用いた光ピックアップにお
いて、一つの受光素子122のみを使用して波長650
nmの第1のレーザ光と波長785nmの第2のレーザ
光の受光を試みたとしよう。この場合、集光レンズ11
8が持つ色収差(屈折率の波長依存性に起因)が原因
で、互いに異なる2つの波長のレーザ光が受光素子12
2上で同一位置に結像しない。これは光ピックアップで
はデフォーカスとなり、記録再生特性を劣化させてしま
う。尚、CDdiscおよびDVDdiscともに再生の場合に
おいては、この受光素子122上での結合位置ズレを光
源(レーザ)の位置を変えることで解決することができ
る。しかしながら、記録型ではこれが問題となる。
【0032】次に、方法Bを用いた光ピックアップにお
いて、一つの受光素子222のみを使用して波長650
nmの第1のレーザ光と波長785nmの第2のレーザ
光の受光を試みたとしよう。この場合、DVDdiscに対
しては平行光、CDdiscに対しては発散光であるので、
これらの光を集光レンズ218で集光すると、受光素子
222上で同一位置には結像しない。
【0033】同様に、現状では、一つの受光素子300
で互いに異なる3つの波長のレーザ光を受光することが
出来ない。それは以下の理由によるものである。
【0034】すなわち、一つの受光素子のみを使用して
波長405nmの第1のレーザ光と波長650nmの第
2のレーザ光と波長785nmの第3のレーザ光の受光
を試みたとしよう。この場合、集光レンズが持つ色収差
(屈折率の波長依存性に起因)が原因で、互いに異なる
3つの波長のレーザ光が受光素子300上で同一位置に
結像しない。これは光ピックアップではデフォーカスと
なり、記録再生特性を劣化させてしまう。
【0035】それ故に本発明の課題は、結像位置のズレ
を補正出来るN波長受光素子を提供することにある。
【0036】本発明の具体的な第1の課題は、波長65
0nmの第1のレーザ光と、波長785nmの第2のレ
ーザ光とを受光することが出来る、2波長受光素子を提
供することにある。
【0037】本発明の具体的な第2の課題は、波長40
5nmの第1のレーザ光と、波長650nmの第2のレ
ーザ光と、波長785nmの第3のレーザ光とを受光す
ることが出来る、3波長受光素子を提供することにあ
る。
【0038】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、互いに
異なる第1乃至第N(Nは2以上の整数)の波長をそれ
ぞれ持つ第1乃至第Nのレーザ光を受光するためのN波
長受光素子(400、400A、400B)であって、
第1乃至第Nのレーザ光はそれぞれ互いに異なる第1乃
至第Nの結像位置で結像し、第1乃至第Nの結像位置間
には光軸方向(OA)において互いに第1乃至第(N−
1)の結像位置ズレ(ΔZ、ΔZ’;ΔZ1、ΔZ2)
がある、N波長受光素子において、それぞれ第1乃至第
Nのレーザ光を受光するための第1乃至第Nの受光面を
有し、第1乃至第Nの受光面は、光軸方向において互い
に第1乃至第(N−1)の結像位置ズレ分だけ離れた状
態で配置されており、第1乃至第Nのレーザ光をそれぞ
れ第1乃至第Nの受光面へ導く光導手段(408)を有
することを特徴とするN波長受光素子が得られる。
【0039】上記N波長受光素子において、第1乃至第
Nの受光面は樹脂パッケージ(406)に内蔵されてい
て良い。その場合、前記光導手段は、例えば、樹脂パッ
ケージの前面に形成されたホログラム素子(408)で
あって良い。尚、Nが2の場合、第1および第2の波長
としては、例えば、405nm、650nm、および7
85nmの3つの波長の中から選択された2つの波長を
使用できる。また、Nが3の場合、第1乃至第3の波長
は、それぞれ、405nm、650nm、および785
nmであって良い。
【0040】尚、上記括弧内の参照符号は、理解を容易
にするために付したものであり、一例にすぎず、これら
に限定されないのは勿論である。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0042】図4を参照して、本発明の第1の実施の形
態に係る2波長受光素子について説明する。図4は本発
明の第1の実施の形態に係る2波長受光素子400の模
式図である。図4において、(A)は2波長受光素子4
00の平面図、(B)は2波長受光素子400の断面図
である。
【0043】図示の2波長受光素子400は、互いに異
なる第1および第2の波長をそれぞれ持つ第1および第
2のレーザ光を受光するためのものである。図示の例で
は、1の波長は650nmであり、第2の波長は785
nmである。第1および第2のレーザ光はそれぞれ互い
に異なる第1および第2の結像位置で結像する。そし
て、第1の結像位置と第2の結像位置との間には光軸方
向OAにおいて互いに所定の結像位置ズレΔZがある。
【0044】2波長受光素子400は、第1のレーザ光
を受光するための第1の受光面を有する第1の受光チッ
プ402と、第2のレーザ光を受光するための第2の受
光面を第2の受光チップ404とを有する。第1の受光
チップ402は650nm用受光チップと呼ばれ、第2
の受光チップ404は785nm受光チップと呼ばれ
る。図示の2波長受光素子400では、第1および第2
の受光チップ402および404は樹脂パッケージ40
6に内蔵されている。
【0045】図4(B)に示されるように、第1および
第2の受光チップ402および404の第1および第2
の受光面は、光軸方向OAにおいて互いに所定の結像位
置ズレΔZ分だけ離れた状態で、第1および第2の結像
位置に離間して配置されている。
【0046】2波長受光素子400は、樹脂パッケージ
406の前面に形成されたホログラム素子408を更に
有する。このホログラム素子408は、第1および第2
のレーザ光をそれぞれ第1および第2の受光チップ40
2および404の第1および第2の受光面へ導く光導手
段として働く。
【0047】図5を参照して、本発明の第1の実施の形
態による2波長受光素子400を、上記方法Aに用いた
光ピックアップに適用した場合に、集光レンズ118
(図1)の色収差に起因する結像位置ズレΔZを補正す
る動作原理について説明する。図5において、(A)
は、集光レンズ118の結像位置ズレΔZを示し、
(B)は、2波長受光素子400によってこの結像位置
ズレΔZが補正される様子を示している。尚、図5にお
いて、破線は波長650nmの第1のレーザ光の光路
(軌跡)を示し、実線は波長785nmの第2のレーザ
光の光路(軌跡)を示す。
【0048】図5(A)に示されるように、集光レンズ
118は、波長650nmの第1のレーザ光に対する焦
点距離の方が波長785nmの第2のレーザ光に対する
焦点距離よりも短く、光軸方向OAにおいて結像位置ズ
レΔZだけずれていることが分かる。
【0049】本発明の第1の実施の形態では、先ず、こ
の集光レンズ118における波長650nmの第1のレ
ーザと波長785nmの第2のレーザ光との間の結像位
置ズレΔZを、この技術分野において周知の光学シミュ
レーションソフト等を用いて計算する(これは樹脂パッ
ケージ406の屈折率等も考慮して計算する)。そし
て、図5(B)に示されるように、この結像位置ズレΔ
Z分だけ650nm用受光チップ402と785nm用
受光チップ404の受光面位置をずらす。
【0050】そして、波長650nmの第1のレーザお
よび波長785nmの第2のレーザ光を、それぞれ、6
50nm用受光チップ402および785nm用受光チ
ップ404の受光面へ導くために、ホログラム素子40
8を2波長受光素子400の樹脂パッケージ406の前
面に形成する。周知のように、ホログラム素子408
は、回折現象を使用して、光を0次光、+1次光、およ
び−1次光に分けることが出来る。この±1次光のう
ち、どちらか一方を波長650nmの第1のレーザ光用
として、もう一方を波長785nmの第2のレーザ光用
として用いる。図示の例では、−1次光を650nm用
受光チップ402で受光し、+1次光を785nm用受
光チップ404で受光するようにしている。
【0051】ここで、図5(B)に示されるように、常
にどちらの受光チップ402および404にも±1次光
が戻ってきている(入射されている)。しかしながら、
次に述べるように、入射する(受光すべき)レーザ光の
波長に応じて、2つの受光チップ402および404の
うち、どちらか一方のみを使用し(活動状態にし)、他
方を使用しない(無視する、非活動状態にする)ように
すれば何ら不都合は生じない。詳述すると、2波長受光
素子400に入射する(で受光すべき)レーザ光が破線
で示す波長650nmの第1のレーザ光であるとする。
この場合、−1次光を受光(検出)する650nm用受
光チップ402のみを活動状態にし、+1次光を検出
(受光)する785nm用受光チップ404を非活動状
態にする。一方、2波長受光素子400に入射する(で
受光すべき)レーザ光が実線で示す波長785nmの第
2のレーザ光であるとする。この場合、+1次光を受光
(検出)する785nm用受光チップ404のみを活動
状態にし、−1次光を検出(受光)する650nm用受
光チップ402を非活動状態にする。
【0052】上述した本発明の第1の実施の形態におい
ては、第1および第2の受光チップ402および404
がそれぞれ第1および第2の受光面を有しているが、1
つの受光チップが第1および第2の受光面を有するもの
でも良い。
【0053】次に、図6を参照して、本発明の第2の実
施の形態による2波長受光素子400Aを、上記方法B
に用いた光ピックアップに適用した場合に、集光レンズ
218(図2)における対物レンズ216(図2)への
入射光の違いによる結像位置ズレΔZ’を補正する動作
原理について説明する。図6において、(A)は、集光
レンズ218の結像位置ズレΔZ’を示し、(B)は、
2波長受光素子400Aによってこの結像位置ズレΔ
Z’が補正される様子を示している。尚、図6におい
て、破線は波長650nmの第1のレーザ光の光路(軌
跡)を示し、実線は波長785nmの第2のレーザ光の
光路(軌跡)を示す。
【0054】図示の2波長受光素子400Aは、後で詳
述するように、本発明の第1の実施の形態による2波長
受光素子400とは、2つの受光チップ402および4
04の配置位置が相違する点を除いて、同一の構成を有
する。
【0055】図6(A)に示されるように、波長650
nmの第1のレーザ光は集光レンズ218に対して平行
光として入射するに対して、波長785nmの第2のレ
ーザ光は集光レンズ218に対して収束光として入射す
る。その結果として、集光レンズ218を通過後の波長
650nmの第1のレーザ光は、集光レンズ218を通
過後の波長785nmの第2のレーザ光よりも、その結
像位置が長くなり、光軸方向OAにおいて結像位置ズレ
ΔZ’だけずれていることが分かる。
【0056】本発明の第2の実施の形態では、先ず、こ
の集光レンズ218における波長650nmの第1のレ
ーザと波長785nmの第2のレーザ光との間の結像位
置ズレΔZ’を、この技術分野において周知の光学シミ
ュレーションソフト等を用いて計算する(これは樹脂パ
ッケージ406の屈折率等も考慮して計算する)。そし
て、図6(B)に示されるように、この結像位置ズレΔ
Z’分だけ650nm用受光チップ402と785nm
用受光チップ404の受光面位置をずらす。
【0057】そして、波長650nmの第1のレーザ光
および波長785nmの第2のレーザ光を、それぞれ、
650nm用受光チップ402および785nm用受光
チップ404の受光面へ導くために、ホログラム素子4
08を2波長受光素子400Aの樹脂パッケージ406
の前面に形成する。周知のように、ホログラム素子40
8は、回折現象を使用して、光を0次光、+1次光、お
よび−1次光に分けることが出来る。この±1次光のう
ち、どちらか一方を波長650nmの第1のレーザ光用
として、もう一方を波長785nmの第2のレーザ光用
として用いる。図示の例では、−1次光を650nm用
受光チップ402で受光し、+1次光を785nm用受
光チップ404で受光するようにしている。
【0058】ここで、図6(B)に示されるように、常
にどちらの受光チップ402および404にも±1次光
が戻ってきている(入射されている)。しかしながら、
次に述べるように、入射する(受光すべき)レーザ光の
波長に応じて、2つの受光チップ402および404の
うち、どちらか一方のみを使用し(活動状態にし)、他
方を使用しない(無視する、非活動状態にする)ように
すれば何ら不都合は生じない。詳述すると、2波長受光
素子400Aに入射する(で受光すべき)レーザ光が破
線で示す波長650nmの第1のレーザ光であるとす
る。この場合、−1次光を受光(検出)する650nm
用受光チップ402のみを活動状態にし、+1次光を検
出(受光)する785nm用受光チップ404を非活動
状態にする。一方、2波長受光素子400Aに入射する
(で受光すべき)レーザ光が実線で示す波長785nm
の第2のレーザ光であるとする。この場合、+1次光を
受光(検出)する785nm用受光チップ404のみを
活動状態にし、−1次光を検出(受光)する650nm
用受光チップ402を非活動状態にする。
【0059】図7に、本発明の第2の実施の形態に係る
2波長受光素子400Aを、方法Bを用いた光ピックア
ップ500に適用した例を示す。図7において、(A)
はDVD記録再生時の光学系を示し、(B)はCD記録
再生時の光学系を示す。
【0060】図示の光ピックアップ500は、CANタ
イプの650nm光源502と、DVDコリメートレン
ズ504と、回折格子506と、ビーム整形プリズム+
偏光ビームスプリッタ(PBS)508と、ダイクロイ
ック偏光プリズム510と、1/4波長板(QWP)5
12と、立ち上げミラー514と、開口制限板515
と、対物レンズ516と、集光レンズ518と、シリン
ドリカルレンズ520と、受光素子522と、CANタ
イプの785nm光源524と、CDコリメートレンズ
526とを備えている。
【0061】図示の光ピックアップ500と図2に示し
た光ピックアップ200との相違点は、次の通りであ
る。光ピックアップ200では、受光素子222として
図3に示す受光素子300を使用しているのに対して、
光ピックアップ500では、受光素子522として図6
(B)に示す2波長受光素子400Aを使用している。
光ピックアップ200では、785nm光源224とし
てホログラムタイプを使用しているに対して、光ピック
アップ500では、785nm光源524としてCAN
タイプを使用している。光ピックアップ200では、ダ
イクロイックプリズム210を使用しているのに対し
て、光ピックアップ500では、ダイクロイック偏光プ
リズム510を使用している。これは、図2に示した光
ピックアップ200では、波長785nmの第2のレー
ザ光をダイクロイックプリズム210で反射のみすれば
良いのに対して、図7に示した光ピックアップ500で
は、波長785nmの第2のレーザ光をダイクロイック
偏光プリズム510で反射および透過する必要があるか
らである。
【0062】最初に、図7(A)を参照して、光ディス
クとしてDVDdiscを記録再生する時の動作について説
明する。
【0063】650nm光源502から出射された波長
650nmの1本の第1のレーザ光は、DVDコリメー
トレンズ504で平行光にされた後、回折格子506で
3本のレーザ光に分離され、ビーム整形プリズム+PB
S508、ダイクロイック偏光プリズム510、QWP
512を通過し、立ち上げミラー514の反射面で反射
されることにより直角に折り曲げられ、開口制限板51
5および対物レンズ516を介して光ディスクDVDdi
scの信号記録面へ集光(照射)される。
【0064】光ディスクDVDdiscの信号記録面からの
反射光(戻り光)は、対物レンズ516および開口制限
板515を通過し、立ち上げミラー514の反射面で反
射されることにより直角に折り曲げられ、QWP512
およびダイクロイック偏光プリズム510を通過し、ビ
ーム整形プリズム+PBS508で反射され、集光レン
ズ518およびシリンドリカルレンズ520を通して2
波長受光素子522(400A)の650nm受光チッ
プ402(図6(B))の受光面で受光される。
【0065】次に、図7(B)を参照して、光ディスク
としてCDdiscを記録再生する時の動作について説明す
る。
【0066】785nm光源524から出射された波長
785nmの第2のレーザ光は、CDコリメータレンズ
526で発散光にされた後、ダイクロイック偏光プリズ
ム510で反射され、QWP512を通過し、立ち上げ
ミラー514の反射面で反射されることにより直角に折
り曲げられ、開口制限板515および対物レンズ516
を介して光ディスクCDdiscの信号記録面へ集光(照
射)される。
【0067】光ディスクCDdiscの信号記録面からの反
射光(戻り光)は、対物レンズ516および開口制限板
515を通過し、立ち上げミラー514の反射面で反射
されることにより直角に折り曲げられ、QWP512お
よびダイクロイック偏光プリズム510を通過し、ビー
ム整形プリズム+PBS508で反射され、集光レンズ
518およびシリンドリカルレンズ520を通して2波
長受光素子522(400A)の785nm受光チップ
404(図6(B))の受光面で受光される。
【0068】このように、図示の光ピックアップ500
では、DVD用光源502およびCD用光源524から
出た第1および第2のレーザ光を一つの2波長受光素子
522(400A)で受光することが出来る。したがっ
て、CD用光源502としてホログラムレーザではなく
CANタイプのレーザを使用することが可能となり、光
ピックアップのコストを削減することが可能となる。
【0069】上述した本発明の第2の実施の形態におい
ても、第1および第2の受光チップ402および404
がそれぞれ第1および第2の受光面を有しているが、1
つの受光チップが第1および第2の受光面を有するもの
でも良い。
【0070】図8を参照して、本発明の第3の実施の形
態に係る3波長受光素子について説明する。図8は本発
明の第3の実施の形態に係る3波長受光素子400Bの
模式図である。図8において、(A)は3波長受光素子
400Bの平面図、(B)は3波長受光素子400Bの
断面図である。
【0071】図示の3波長受光素子400Bは、互いに
異なる第1乃至第3の波長をそれぞれ持つ第1乃至第3
のレーザ光を受光するためのものである。図示の例で
は、第1の波長は405nmであり、第2の波長は65
0nmであり、第3の波長は785nmである。第1乃
至第3のレーザ光はそれぞれ互いに異なる第1乃至第3
の結像位置で結像する。そして、第1の結像位置と第2
の結像位置との間には光軸方向OAにおいて互いに第1
の結像位置ズレΔZ1があり、第2の結像位置と第3の
結像位置との間には光軸方向OAにおいて互いに第2の
結像位置ズレΔZ2がある。
【0072】3波長受光素子400Bは、第1のレーザ
光を受光するための第1の受光面を有する第1の受光チ
ップ401と、第2のレーザ光を受光するための第2の
受光面を有する第2の受光チップ402と、第3のレー
ザ光を受光するための第3の受光面を有する第3の受光
チップ404とを有する。第1の受光チップ401は4
05nm用受光チップと呼ばれ、第2の受光チップ40
2は650nm用受光チップと呼ばれ、第3の受光チッ
プ404は785nm受光チップと呼ばれる。図示の3
波長受光素子400Bでは、第1乃至第3の受光チップ
401、402、および404は樹脂パッケージ406
に内蔵されている。
【0073】図4(B)に示されるように、第1乃至第
3の受光チップ401、402、および404は、光軸
方向OAにおいて互いに第1の結像位置ズレΔZ1分お
よび第2の結像位置ズレΔZ2分だけ離れた状態で、第
1乃至第3の結像位置に離間して配置されている。
【0074】3波長受光素子400Bは、樹脂パッケー
ジ406の前面に形成されたホログラム素子408を更
に有する。このホログラム素子408は、第1乃至第3
のレーザ光をそれぞれ第1乃至第3の受光チップ40
1、402、および404の第1乃至第3の受光面へ導
く光導手段として働く。
【0075】図9を参照して、本発明の第3の実施の形
態による3波長受光素子400Bを、上記方法Aに用い
た光ピックアップに適用した場合に、集光レンズ618
の色収差に起因する第1および第2の結像位置ズレΔZ
1およびΔZ2を補正する動作原理について説明する。
図9において、(A)は、集光レンズ618の第1およ
び第2の結像位置ズレΔZ1およびΔZ2を示し、
(B)は、3波長受光素子400Bによってこの第1お
よび第2の結像位置ズレΔZ1およびΔZ2が補正され
る様子を示している。尚、図9において、一点鎖線は波
長405nmの第1のレーザ光の光路(軌跡)を示し、
破線は波長650nmの第2のレーザ光の光路(軌跡)
を示し、実線は波長785nmの第3のレーザ光の光路
(軌跡)を示す。
【0076】図9(A)に示されるように、集光レンズ
618は、波長405nmの第1のレーザ光に対する焦
点距離の方が波長650nmの第2のレーザ光に対する
焦点距離よりも短く、光軸方向OAにおいて第1の結像
位置ズレΔZ1だけずれていることが分かる。同様に、
集光レンズ618は、波長650nmの第2のレーザ光
に対する焦点距離の方が波長785nmの第3のレーザ
光に対する焦点距離よりも短く、光軸方向OAにおいて
第2の結像位置ズレΔZ2だけずれていることが分か
る。
【0077】本発明の第3の実施の形態では、先ず、こ
の集光レンズ618における、波長405nmの第1の
レーザと波長650nmの第2のレーザ光との間の第1
の結像位置ズレΔZ1と、波長650nmの第2のレー
ザと波長785nmの第3のレーザ光との間の結像位置
ズレΔZ2とを、この技術分野において周知の光学シミ
ュレーションソフト等を用いて計算する(これは樹脂パ
ッケージ406の屈折率等も考慮して計算する)。そし
て、図9(B)に示されるように、第1の結像位置ズレ
ΔZ1分だけ405nm用受光チップ401と650n
m用受光チップ402の受光面位置をずらすと共に、第
2の結像位置ズレΔZ2分だけ650nm用受光チップ
402と785nm用受光チップ404の受光面位置を
ずらす。
【0078】そして、波長405nmの第1のレーザ
光、波長650nmの第2のレーザ、および波長785
nmの第2のレーザ光を、それぞれ、405nm用受光
チップ401、650nm用受光チップ402、および
785nm用受光チップ404へ導くために、ホログラ
ム素子408を3波長受光素子400Bの樹脂パッケー
ジ406の前面に形成する。周知のように、ホログラム
素子408は、回折現象を使用して、光を0次光、+1
次光、および−1次光に分けることが出来る。これら−
1次光、0次光、および+1次光を、それぞれ、波長4
05nmの第1のレーザ光用、波長650nmの第2の
レーザ光用、および波長785nmの第3のレーザ光用
として用いる。すなわち、−1次光を405nm用受光
チップ401で受光し、0次光を650nm用受光チッ
プ402で受光し、+1次光を785nm用受光チップ
404で受光するようにしている。
【0079】ここで、図9(B)に示されるように、常
にいずれの受光チップ401、402、および404に
も0次光、±1次光が戻ってきている(入射されてい
る)。しかしながら、次に述べるように、入射する(受
光すべき)レーザ光の波長に応じて、3つの受光チップ
401、402および404のうち、いずれか一つのみ
を使用し(活動状態にし)、それ以外を使用しない(無
視する、非活動状態にする)ようにすれば何ら不都合は
生じない。
【0080】詳述すると、3波長受光素子400Bに入
射する(で受光すべき)レーザ光が一点鎖線で示す波長
405nmの第1のレーザ光であるとする。この場合、
−1次光を受光(検出)する405nm用受光チップ4
01のみを活動状態にし、0次光を検出(受光)する6
50nm用受光チップ402および+1次光を検出(受
光)する785nm用受光チップ404を非活動状態に
する。同様に、3波長受光素子400Bに入射する(で
受光すべき)レーザ光が破線で示す波長650nmの第
1のレーザ光であるとする。この場合、0次光を受光
(検出)する650nm用受光チップ402のみを活動
状態にし、−1次光を受光(検出)する405nm用受
光チップ401および+1次光を検出(受光)する78
5nm用受光チップ404を非活動状態にする。また、
3波長受光素子400Bに入射する(で受光すべき)レ
ーザ光が実線で示す波長785nmの第2のレーザ光で
あるとする。この場合、+1次光を受光(検出)する7
85nm用受光チップ404のみを活動状態にし、−1
次光を検出(受光)する405nm用受光チップ401
および0次光を検出(受光)する650nm用受光チッ
プ402を非活動状態にする。
【0081】上述した本発明の第3の実施の形態におい
ては、第1乃至第3の受光チップ401,402,40
4がそれぞれ第1乃至第3の受光面を有しているが、1
つの受光チップが第1乃至第3の受光面を有するもので
も良い。
【0082】本発明は上述した実施の形態に限定せず、
本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更・変形が
可能なのは勿論である。すなわち、上述した実施の形態
では、第1乃至第Nのレーザ光をそれぞれ第1乃至第N
の受光面へ導く素子(光導手段)としてホログラム素子
408を用いているが、光導手段はこれに限定されない
のは勿論である。また、上述した実施の形態では、Nが
2又は3である場合のみを例に挙げて説明しているが、
Nは4以上の場合にも同様に適用可能なのは明らかであ
ろう。
【0083】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、互いに波長の異なるN種類のレーザ光を一つ
の受光素子を使用して受光できるので、光ピックアップ
のコストを削減することが出来るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の方法(方法A)を用いた従来の光ピック
アップの例を示す図で、(A)はDVD記録再生時の光
学系を示し、(B)はCD記録再生時の光学系を示す。
【図2】第2の方法(方法B)を用いた他の従来の光ピ
ックアップの例を示す図で、(A)はDVD記録再生時
の光学系を示し、(B)はCD記録再生時の光学系を示
す。
【図3】従来の受光素子300を示す模式図で、(A)
は受光素子の平面図、(B)は受光素子の断面図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係る2波長受光素
子を示す模式図で、(A)は2波長受光素子の平面図、
(B)は2波長受光素子の断面図である。
【図5】図4に示す2波長受光素子を、上記方法Aに用
いた光ピックアップに適用した場合に、集光レンズの色
収差に起因する結像位置ズレを補正する動作原理を説明
するための図で、(A)は集光レンズの結像位置ズレを
示し、(B)は、2波長受光素子によってこの結像位置
ズレが補正される様子を示す図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態による2波長受光素
子を、上記方法Bに用いた光ピックアップに適用した場
合に、集光レンズにおける対物レンズへの入射光の違い
による結像位置ズレを補正する動作原理を説明するため
の図で、(A)は集光レンズの結像位置ズレを示し、
(B)は2波長受光素子によってこの結像位置ズレが補
正される様子を示す図である。
【図7】図6(B)に示す2波長受光素子を、方法Bを
用いた光ピックアップに適用した例を示す図で、(A)
はDVD記録再生時の光学系を示し、(B)はCD記録
再生時の光学系を示す。
【図8】本発明の第3の実施の形態に係る3波長受光素
子を示す模式図で、(A)は3波長受光素子の平面図、
(B)は3波長受光素子の断面図である。
【図9】図8に示す3波長受光素子を、光ピックアップ
に適用した場合に、集光レンズの色収差に起因する第1
および第2の結像位置ズレを補正する動作原理を説明す
るための図で、(A)は集光レンズの結像位置ズレを示
し、(B)は、3波長受光素子によってこの第1および
第2の結像位置ズレが補正される様子を示す図である。
【符号の説明】
400、400A 2波長受光素子 400B 3波長受光素子 401 405nm用受光素子 402 650nm用受光チップ 404 785nm用受光チップ 406 樹脂パッケージ 408 ホログラム素子(光導手段) OA 光軸方向 ΔZ、ΔZ’ 結像位置ズレ ΔZ1 第1の結像位置ズレ ΔZ2 第2の結像位置ズレ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D119 AA38 AA40 AA41 BA01 EC47 FA02 FA08 JA26 KA04 KA12 LB05 LB13 5D789 AA38 AA40 AA41 BA01 EC47 FA02 FA08 JA26 KA04 KA12 LB05 LB13 5F088 BA15 BB10 EA01 EA11 EA20 JA11 LA01 LA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる第1乃至第N(Nは2以上
    の整数)の波長をそれぞれ持つ第1乃至第Nのレーザ光
    を受光するためのN波長受光素子であって、前記第1乃
    至前記第Nのレーザ光はそれぞれ互いに異なる第1乃至
    第Nの結像位置で結像し、前記第1乃至前記第Nの結像
    位置間には光軸方向において互いに第1乃至第(N−
    1)の結像位置ズレがある、前記N波長受光素子におい
    て、 それぞれ前記第1乃至前記第Nのレーザ光を受光するた
    めの第1乃至第Nの受光面を有し、 前記第1乃至前記第Nの受光面は、前記光軸方向におい
    て互いに前記第1乃至前記第(N−1)の結像位置ズレ
    分だけ離れた状態で配置されており、 前記第1乃至前記第Nのレーザ光をそれぞれ前記第1乃
    至前記第Nの受光面へ導く光導手段を有することを特徴
    とするN波長受光素子。
  2. 【請求項2】 前記第1乃至前記第Nの受光面は樹脂パ
    ッケージに内蔵されており、前記光導手段は、前記樹脂
    パッケージの前面に形成されたホログラム素子である、
    請求項1に記載のN波長受光素子。
  3. 【請求項3】 前記Nは2であり、前記第1の波長が6
    50nmで、前記第2の波長が785nmである、請求
    項1に記載のN波長受光素子。
  4. 【請求項4】 前記Nは2であり、前記第1の波長が4
    05nmで、前記第2の波長が650nmである、請求
    項1に記載のN波長受光素子。
  5. 【請求項5】 前記Nは2であり、前記第1の波長が4
    05nmで、前記第2の波長が785nmである、請求
    項1に記載のN波長受光素子。
  6. 【請求項6】 前記Nは3であり、前記第1の波長が4
    05nmで、前記第2の波長が650nmで、前記第3
    の波長が785nmである、請求項1に記載のN波長受
    光素子。
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