JP2003271680A - 図面管理システム及び図面管理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】図面検査において、人為的ミスや検査にかかる
労力と時間を抑制し、図面のデータと印刷図面との一致
の確認を確実に行う。 【解決手段】図面設計装置１と、管理装置２とを具備す
る図面管理システムを用いる。図面設計装置１は、部品
のＣＡＤ図面の出力命令に基づき、ＣＡＤ図面データ
に、出力に関する出力時間データを加えて図面データと
する。次に、ＣＡＤ図面を識別する図識別データと出力
時間データとを登録データとして登録記号へ変換する。
そして、登録記号が付されたＣＡＤ図面を印刷する。管
理装置２は、図面データと登録データとを保存する。そ
して、管理装置２は、印刷されたＣＡＤ図面上で読み取
られた登録記号を登録データに変換し、変換された登録
データと保存されていた登録データとを比較する。登録
記号は、印刷されたＣＡＤ図面上で、機械１２で読み取
りが可能な記号である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、図面管理システム
及び図面管理方法に関し、特に、ＣＡＤで作成された図
面のデータであるＣＡＤ図面データと、印刷されたＣＡ
Ｄ図面の管理、照合を行う図面管理システム及び図面管
理方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】自動車のような複雑且つ多数の部品から
構成される機器の設計においては、ＣＡＤを用いて図面
の作成を行う。ＣＡＤで作成された図面は、印刷されて
印刷図面となる。そして、図面管理を行う担当者により
承認を受ける。それと同時に、ＣＡＤ図面は、ＣＡＤ図
面データとして電子データの形でデータベースに格納さ
れる。

【０００３】ここで、印刷図面と、ＣＡＤ図面データと
は、一致していなければならないので、その検査を行う
必要がある。例えば、承認を受けたあとに設計の微調整
を行いＣＡＤ図面データを変更し、そのまま再承認を受
け忘れた場合には、ＣＡＤ図面データと承認を受けた印
刷図面とで相違が生じる場合が起こるからである。この
一致の検査は、目視で行われることが多い。しかし、部
品数が多く、図面の数が非常に多い場合、目視検査では
人為的ミスの発生や、検査にかかる労力と時間の増加な
どが問題となる。人為的ミスや検査にかかる労力と時間
を抑制し、ＣＡＤ図面データと印刷図面との一致の確認
を確実に行うことが可能な技術が求められている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、図面検査において、人為的ミスや検査にかかる労力
と時間を抑制し、図面のデータと印刷図面との一致の確
認を確実に行うことが可能な図面管理システム及び図面
管理方法を提供することである。

【０００５】また、本発明の他の目的は、印刷された図
面の保存、管理を容易に行うことが可能な図面管理シス
テム及び図面管理方法を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】以下に、［発明の実施の
形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決す
るための手段を説明する。これらの番号・符号は、［特
許請求の範囲］の記載と［発明の実施の形態］との対応
関係を明らかにするために付加されたものである。ただ
し、それらの番号・符号を、［特許請求の範囲］に記載
されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならな
い。

【０００７】従って、上記課題を解決するために、本発
明の図面管理システムは、図面設計装置（１）と、管理
装置（２）とを具備する。図面設計装置（１）は、部品
のＣＡＤ図面の出力の命令に基づいて、そのＣＡＤ図面
のデータとしてのＣＡＤ図面データ（８’）に、その出
力に関する時間を示す出力時間データを加えて図面デー
タとする。次に、そのＣＡＤ図面を識別するデータとし
ての図識別データとその出力時間データとを登録データ
として登録記号へ変換する。そして、その登録記号が付
されたそのＣＡＤ図面を印刷する。管理装置（２）は、
図面データ（１６’）と登録データ（１５’）とをそれ
ぞれ保存する。そして、管理装置（２）は、印刷された
そのＣＡＤ図面上で読み取られたその登録記号をその登
録データに変換し、変換されたその登録データと保存さ
れていたその登録データとを比較する。その登録記号
は、印刷されたそのＣＡＤ図面上で、機械（１２）で読
み取りが可能な記号である。

【０００８】また、本発明の図面管理システムは、その
登録記号が、バーコードであり、機械（１２）はバーコ
ードリーダーである。

【０００９】また、本発明の図面管理システムは、図面
設計装置（１）が、図面データベース（８）と、規則デ
ータベース（９）と、出力制御部（７）と、出力装置
（５）とを具備する。図面データベース（８）は、ＣＡ
Ｄ図面（８’）を格納する。規則データベース（９）
は、その印刷されたそのＣＡＤ図面上のその登録記号が
機械で読み取り可能なように、その登録データをその登
録記号へ変換する規則を格納する。出力制御部（７）
は、その出力時間とそのＣＡＤ図面とに基づいて、その
図面データ及びその登録データを生成し、その登録デー
タとその規則に基づいて、その登録データをその登録記
号へ変換し、その登録記号が付されたそのＣＡＤ図面の
印刷の制御を行う。出力装置（５）は、その印刷を実行
する。

【００１０】更に、本発明の図面管理システムは、管理
装置（２）が、登録図面データベース（１６）と、登録
情報データベース（１５）と、出図登録部（１３）と、
入力装置（１２）と、図面確認部（１４）とを具備す
る。登録図面データベース（１６）は、図面データ（１
６’）を格納する。登録情報データベース（１５）は、
登録データ（１５’）を格納する。出図登録部（１３）
は、その図面データをその登録図面データベース（１
６）に、その登録データをその登録情報データベース
（１５）にそれぞれ保存する。入力装置（１２）は、そ
の印刷されたそのＣＡＤ図面上のその登録記号を読み取
る。図面確認部（１４）は、その読み取られたその登録
記号とその規則に基づいて、その読み取られたその登録
記号をその登録データに変換し、変換されたその登録デ
ータと、登録情報データベース（１５）に保存されてい
た登録データ（１５’）とを比較する。

【００１１】更に、本発明の図面管理システムは、その
部品が、車両用の部品である。

【００１２】上記課題を解決するために、本発明の図面
管理方法は、部品のＣＡＤ図面のデータとしてのＣＡＤ
図面データ（８’）に、そのＣＡＤ図面の出力に関する
時間を示す出力時間データを加えて図面データとするス
テップと、その図面データ中のそのＣＡＤ図面を識別す
るデータとしての図識別データとその出力時間データと
を結合して登録データとするステップと、その登録デー
タを、機械（１２）で読み取り可能な登録記号に変換す
るステップと、その登録記号が付されたそのＣＡＤ図面
を印刷するステップと、図面データ（１６’）及び登録
データ（１５’）を保存するステップと、印刷されたそ
のＣＡＤ図面上のその登録記号を読み取り、その登録デ
ータに変換するステップと、変換されたその登録データ
と、保存されていた登録データ（１５’）とを比較する
ステップとを具備する。

【００１３】また、本発明の図面管理方法は、その登録
記号が、バーコードであり、機械（１２）はバーコード
リーダーである。

【００１４】また、本発明の図面管理方法は、その登録
データが、その部品の部品表のデータに関連付けて格納
される。

【００１５】上記課題を解決するために、本発明に関す
るプログラムは、部品のＣＡＤ図面のデータとしてのＣ
ＡＤ図面データ（８’）に、そのＣＡＤ図面の出力に関
する時間を示す出力時間データを加えて図面データとす
るステップと、その図面データ中のそのＣＡＤ図面を識
別するデータとしての図識別データとその出力時間デー
タとを結合して登録データとするステップと、その登録
データを機械（１２）で読み取り可能な登録記号に変換
するステップと、その登録データとその図面データを記
憶装置（１５、１６）へ出力するステップと、その登録
記号が付されたそのＣＡＤ図面を印刷するステップとを
具備する方法をコンピュータに実行させる。

【００１６】また、本発明に関するプログラムは、部品
のＣＡＤ図面のデータとしてのＣＡＤ図面データ
（８’）にそのＣＡＤ図面の出力に関する時間を示す出
力時間データを加えた図面データと、そのＣＡＤ図面デ
ータ中のそのＣＡＤ図面を識別するデータとしての図識
別データ及びその出力時間データとしてのその登録デー
タとを受信するステップと、登録データ（１５’）と図
面データ（１６’）とを記憶装置（１５、１６）に格納
するステップとを具備する方法をコンピュータに実行さ
せるためのプログラム。

【００１７】更に、本発明に関するプログラムは、その
登録データを示す登録記号と共に印刷されたそのＣＡＤ
図面から、その登録記号を読み取るステップと、読み取
られたその登録記号をその登録データに変換するステッ
プと、変換されたその登録データと、保存されていた登
録データ（１５’）とを比較するステップとを更に具備
する上記の方法をコンピュータに実行させる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明である図面管理シス
テム及び図面管理方法の実施の形態に関して、添付図面
を参照して説明する。本実施例において、自動車の設計
に使用されるＣＡＤ図面を例に示して説明する。ただ
し、他の複雑且つ多数の部品から構成される機器の設計
図面においても、適用可能である。

【００１９】図１は、本発明である図面管理システムの
実施の形態における構成を示す図である。図面管理シス
テムは、図面設計装置としての図面設計システム１、管
理装置としての管理システム２を具備する。そして、そ
れらはネットワーク３で双方向に接続されている。

【００２０】本発明では、ＣＡＤで作成された図面は、
印刷される際、図面上に図番号及び出力命令を受けた時
間を機械読み取り可能な形式で印字される。一方、図番
号及び出力命令を受けた時間と、ＣＡＤ図面としての図
面データとは別々に記憶装置に記憶される。そして、図
面検査の際、印刷された図面上の図番号及び出力命令を
受けた時間を、然るべき機械で読み取り、記憶された図
番号及び出力命令を受けた時間と比較する。そうするこ
とにより、図面検査において、人為的ミスや労力、時間
を抑制し、図面データと印刷図面との一致の確認を確実
に行うことが可能となる。

【００２１】図面設計システム１について説明する。図
面設計システム１は、ワークステーションやパーソナル
コンピュータに例示される情報処理装置である。図面設
計システム本体４及び入出力装置５を備える。図面設計
システム本体４は、プログラムとしての図面作成部６と
出力制御部７とを含み、図面データベース８と印字規則
データベース９とを搭載している。

【００２２】図面作成部６は、設計者の入力に基づい
て、部品のＣＡＤ図面（図面）としての図面情報を作成
する。図面作成部６は、ＣＡＤ図面作成プログラムに例
示される。ＣＡＤ図面は、図面データベース８に格納さ
れている。

【００２３】出力制御部７は、入出力装置５の一つであ
る入力装置からのＣＡＤ図面の出力命令に基づいて、Ｃ
ＡＤ図面のデータとしてのＣＡＤ図面データに、出力時
間データを加えて図面データとする。ここで、出力時間
データは、出力に関する時間であり、出力命令を受信し
た時間に例示される。次に、ＣＡＤ図面を識別するデー
タとしての図識別データと出力時間データとを併せた登
録データを示す登録記号を作成する。そして、登録記号
が付されたＣＡＤ図面を印刷図面として印刷する制御を
行う。ここで、図識別データは、ＣＡＤ図面の図番号を
示す図番号データに例示される。また、図面データ及び
登録データを保存するために、管理システム２へそれら
を送信する。なお、出力時間データとしては、上記のほ
かに、図面の変更によるＣＡＤ図面データの再保存時間
（更新時間）や、入出力装置５の一つである出力装置へ
ＣＡＤ図面データを送信する直前の時間のような、予め
決定された規則に従った時刻（図面の変更を区別可能な
時刻）であれば良い。登録データには、ＣＡＤ図面を作
成した任意のルールに基づいて設定されたＣＡＤモデル
の名称等の、ＣＡＤ図面を特定可能な他のデータを付加
することも可能である。その場合、データの特定がより
確実になる。また、図識別データは、上記の他に、部品
番号や、通し番号等、図を個別に特定可能な予め設定さ
れた規則に基づくデータであれば良い。

【００２４】ＣＡＤ図面データは、図面データベース８
（後述）に格納されている。また、登録記号は、登録デ
ータを、機械で読み取りが可能な形式の記号で表現した
ものである。読み取り可能な形式の記号としてバーコー
ド、機械としてバーコードリーダーが例示される。バー
コード及びバーコードリーダーは、従来知られた方法を
利用できる。機械（例示：スキャナ）が印刷された文字
／数字をそのまま確実に読み取り、システムが読み取っ
たデータから文字／数字を認識可能であれば、登録記号
として、登録データの数値（図番号データ、及び、出力
時間データ）をそのまま印刷し、スキャナで読み取らせ
ても良い。本実施例では、バーコード／バーコードリー
ダーとする。

【００２５】図面データベース８は、ＣＡＤで作成され
た部品のＣＡＤ図面としてのＣＡＤ図面データを格納し
ている。図２は、図面データベース８に格納されたＣＡ
Ｄ図面データ８’を示す図である。ＣＡＤ図面データ
８’は、図面の番号としての図番号を示す図番２１と、
ＣＡＤ図面における部品の３次元データ、標題欄及び部
品構成欄等を示すＣＡＤデータ２２とを関係付けてい
る。

【００２６】図１を参照して、印字規則データベース９
は、登録データを登録記号に変換するための変換規則が
格納されている。変換に用いる機械により、数字や文字
のデータと、登録記号に用いる記号とを関連付けて格
納、あるいは、数字や文字のデータを登録記号に用いる
記号に変換する規則、数式等を格納している。

【００２７】入出力装置５は、ワークステーションやパ
ーソナルコンピュータに接続し、使用可能な入出力装置
であり、入力装置としてはキーボード及びマウス、スキ
ャナに例示され、出力装置としては表示装置やプロッ
タ、プリンタに例示される。入出力装置５の一つである
プロッタにより、登録記号が付されたＣＡＤ図面が出力
される。

【００２８】次に、管理システム２について説明する。
管理システム２は、ワークステーションやパーソナルコ
ンピュータに例示される情報処理装置である。管理シス
テム本体１１及び入出力装置１２を備える。管理システ
ム本体１１は、プログラムとしての出図登録部１３と図
面確認部１４とを含み、登録情報データベース１５と登
録図面データベース１６とを搭載している。

【００２９】出図登録部１３は、図面設計システム１か
ら図面データと登録データとをそれぞれ受信する。図面
データを登録図面データベース１６へ格納する。そし
て、その格納（保存）場所と共に登録データを登録情報
データベース１５へ格納する。

【００３０】図面確認部１４は、図面確認作業の際、入
出力装置１２のバーコードリーダー（登録記号を読み取
る機械）により読み取られた印刷図面上のバーコード
（登録記号）を登録データに変換する。そして、バーコ
ードから変換された登録データと、登録情報データベー
ス１５に格納されていた登録データとを比較する。その
結果は、入出力装置１２の表示装置に表示される。

【００３１】登録情報データベース１５は、図面設計シ
ステム１から送信された登録データと、図面データの格
納（保存）場所データ（例示：登録図面データベース１
６での図面データのアドレス）とを併せて登録情報デー
タ１５’として格納している。図３は、登録情報データ
ベース１５に格納された登録情報データ１５’を示す図
である。登録情報データ１５’は、図番号を示す図番２
４、出力時間データ（印刷図面上に登録記号として印刷
されている時間）を示すタイムスタンプ２５、任意のル
ールに基づいて設定されたＣＡＤモデルの名称を示すＣ
ＡＤモデル名２６、及び図面データの格納（保存）場所
データを示す保存場所２７を関係付けている。

【００３２】図１を参照して、登録図面データベース１
６は、図面設計システム１から送信された図面データを
格納している。図４は、登録図面データベース１６の図
面データ１６’を示す図である。図面データ１６’は、
図番号を示す図番２８と、出力時間データ（印刷図面上
に登録記号として印刷されている時間）を示すタイムス
タンプ２９、及びＣＡＤ図面における部品の３次元デー
タ、標題欄及び部品構成欄等を示すＣＡＤデータを示す
ＣＡＤデータ３０を関係付けている。

【００３３】図１を参照して、入出力装置１２は、ワー
クステーションやパーソナルコンピュータに接続し、使
用可能な入出力装置であり、入力装置としてはバーコー
ドリーダー（登録記号を読み取る機械の例）、キーボー
ドマウス及びスキャナに例示され、出力装置としては表
示装置やプロッタ、プリンタに例示される。入出力装置
１２の一つであるバーコードリーダーにより、印刷図面
上に付された登録記号が読み取られる。

【００３４】ネットワーク３は、ＬＡＮ（Ｌｏｃａｌ
Ａｒｅａ Ｎｅｔｗｏｒｋ）に例示される専用回線、イ
ンターネットに例示される公衆回線等の通信可能な回線
である。

【００３５】なお、図面設計システム１と管理システム
２とは、一体であっても良い。その場合、システムが１
台となり、コストを低減できる。また、各システム内の
データベースは、それぞれ図面設計システム１及び管理
システム２から独立してネットワーク３で接続されてい
ても良い。その場合、システムと分離されるのでデータ
ベースの管理が容易となる。

【００３６】次に、本発明である図面管理方法（図面管
理システムの動作）の実施の形態について、図面を参照
して説明する。図５は、本発明である図面管理方法（図
面管理システムの動作）の実施の形態を示すフロー図で
ある。

【００３７】（１）ステップＳ０１ 図面設計システム１の図面作成部６は、設計者の行う入
力に基づいて、ＣＡＤ図面の作成（又は修正）を行う。
なお、ＣＡＤ図面の修正の場合には、図面作成部１２が
図面データベース８からその部品のＣＡＤ図面を読み出
した後、設計者の入力に基づいて修正を行う。ＣＡＤ図
面の作成（又は修正）後、ＣＡＤ図面データ８’は、図
面データベース８に格納される。

【００３８】（２）ステップＳ０２ ＣＡＤ図面の作成（又は修正）後、設計者又はその関係
者により、ＣＡＤ図面の出力命令（図番号データを含
む）が図面設計システム１へ入力される。出力制御部７
は、ＣＡＤ図面の出力命令が入力された場合、図面設計
システム１が内部に有する時計（図示せず）からその時
間を取得し、出力時間データとする。次に、出力命令の
図番号データに基づいて、図面データベース８から、Ｃ
ＡＤ図面データ８’を取り出す。そして、ＣＡＤ図面デ
ータ８’と出力時間データとを結合し、図面データを生
成する。すなわち、図面データは、タイムスタンプを押
されたＣＡＤ図面データである。

【００３９】（３）ステップＳ０３ 出力制御部７は、ＣＡＤ図面の図番号を示す図番号デー
タと出力時間データとを結合し、登録データを生成す
る。次に、印字規則データベース９に格納された変換規
則に従って、登録データを登録記号へ変換する。本実施
例では、バーコード作成規則（ＣＯＤＥ３９）に従っ
て、登録データを登録記号のバーコードとしての登録バ
ーコードに変換する。

【００４０】（４）ステップＳ０４ 出力制御部７は、図面データと登録データとを管理シス
テム２へ送信する。管理システム２の出図登録部１３
は、図面データと登録データとを受信する。

【００４１】（５）ステップＳ０５ 出力制御部７は、登録バーコードが付されたＣＡＤ図面
を印刷図面として印刷（プロット）する制御を行う。そ
の制御に基づいて、入出力装置５の一つであるプロッタ
は、登録バーコードが付されたＣＡＤ図面をプロット
（出力）する。

【００４２】（６）ステップＳ０６ プロットされた印刷図面は、図面の承認者により検査さ
れる。そして、承認者によりサインがなされ、然るべき
場所に保存される。なお、必要に応じて、マイクロフィ
ルム等の形に変換される。

【００４３】（７）ステップＳ０７ 出図登録部１３は、図面データを図面データ１６’とし
て登録図面データベース１６へ格納する。その際、格納
された登録図面データベース１６でのアドレスを保管場
所データとして取得する。なお、格納される場所とし
て、ＣＡＤ図面で示される部品の（技術）部品表のデー
タベースでも良い。すなわち、部品表のデータベースに
おいて、その部品の他のデータと同様に格納する、ある
いは、その部品のデータと関連付けて格納する。この場
合には、部品表上で、その部品の他のデータとまとめて
図面のデータが確認できる。

【００４４】（８）ステップＳ０８ 出図登録部１３は、登録データと保存場所データとを結
合し、登録情報データ１５’を生成する。そして、登録
情報データを登録情報データベース１５へ格納する。

【００４５】上記の（２）〜（８）のプロセスにより、
作成されたＣＡＤ図面が、プロットされ紙（あるいはマ
イクロフィルムなど）の形式で保存されると共に、管理
システム２内に図面データが登録図面データベース１６
に保存される。

【００４６】（９）ステップＳ０９ ＣＡＤ図面の確認を行う場合、承認済み印刷図面を用意
する。

【００４７】（１０）ステップＳ１０ 入出力装置１２の一つであるバーコードリーダー（登録
記号を読み取る機械）は、印刷図面上のバーコード（登
録記号）を読み取る。図面確認部１４は、読み取られた
バーコード（登録記号）を、印字規則データベース９の
データを用いて、登録データに変換する。なお、管理シ
ステム２も、印字規則データベース９と同様のものを有
していても良い。その場合、印字規則データベース９に
アクセスしないので、処理速度が向上する。

【００４８】（１１）ステップＳ１１ 図面確認部１４は、バーコードから変換された登録デー
タから、図番を読み取る。そして、登録情報データベー
ス１５を検索し、その図番を有する登録情報データ１
５’を取り出す。図面確認部１４は、同じ図番を有する
バーコードから変換された登録データの出力時間データ
と、登録情報データベース１５に格納されていた登録情
報データ１５’のタイムスタンプ２５（＝出力時間デー
タに相当）とを比較する。そして、登録データの出力時
間データと、登録情報データ１５’のタイムスタンプ２
５とが一致した場合、登録情報データ１５’の保存場所
２７で特定される図面データ１６’が、承認された正式
なものであることが確認される。その結果は、入出力装
置１２の表示装置に表示される。

【００４９】以上のプロセスにより、ＣＡＤ図面のデー
タと印刷図面との一致の確認を、容易に短時間に低コス
トで確実に行うことが可能となる。

【００５０】ＣＡＤ図面を印刷したときの出力時間デー
タ（タイムスタンプの時間）を用いて、管理を行ってい
るので、管理が容易で確実に行うことが可能である。

【００５１】また、印刷図面にバーコードのような機械
読み取りが可能な登録記号が記されているので、印刷図
面の保管場所の管理や、保管場所からの一時取り出しの
管理等、印刷された図面の保存、管理を容易に行うこと
ができる。

【００５２】

【発明の効果】本発明により、図面検査において、人為
的ミスや検査にかかる労力と時間を抑制し、図面のデー
タと印刷図面との一致の確認を確実に行うことが可能な
となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明である図面管理システムの実施の形態に
おける構成を示す図である。

【図２】図面データベースに格納されたＣＡＤ図面デー
タを示す図である。

【図３】登録情報データベースに格納された登録情報デ
ータを示す図である。

【図４】登録図面データベースの図面データを示す図で
ある。

【図５】本発明である図面管理方法（図面管理システム
の動作）の実施の形態を示すフロー図である。

【符号の説明】

１ 図面設計システム ２ 管理システム ３ ネットワーク ４ 図面設計システム本体 ５ 入出力装置 ６ 図面作成部 ７ 出力制御部 ８ 図面データベース ８’ ＣＡＤ図面データ ９ 印字規則データベース １１ 管理システム本体 １２ 入出力装置 １３ 出図登録部 １４ 図面確認部 １５ 登録情報データベース １５’ 登録情報データ １６ 登録図面データベース １６’ 図面データ ２１ 図番 ２２ ＣＡＤデータ ２４ 図番 ２５ タイムスタンプ ２６ ＣＡＤモデル名 ２７ 保存場所 ２８ 図番 ２９ タイムスタンプ ３０ ＣＡＤデータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 雅貴 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 田中 秀幸 埼玉県和光市中央１丁目４番１号 株式会 社本田技術研究所内 Ｆターム(参考） 5B046 CA06 KA05 5B072 BB00 CC24 5B082 AA08 EA07

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】部品のＣＡＤ図面の出力の命令に基づい
   て、前記ＣＡＤ図面のデータとしてのＣＡＤ図面データ
   に、前記出力に関する時間を示す出力時間データを加え
   て図面データとし、前記ＣＡＤ図面を識別するデータと
   しての図識別データと前記出力時間データとを登録デー
   タとして登録記号へ変換し、前記登録記号が付された前
   記ＣＡＤ図面を印刷する図面設計装置と、 前記図面データと前記登録データとをそれぞれ保存する
   管理装置と、 を具備し、 前記管理装置は、印刷された前記ＣＡＤ図面上で読み取
   られた前記登録記号を前記登録データに変換し、変換さ
   れた前記登録データと保存されていた前記登録データと
   を比較し、 前記登録記号は、印刷された前記ＣＡＤ図面上で、機械
   で読み取りが可能な記号である、 図面管理システム。
2. 【請求項２】前記登録記号は、バーコードであり、前記
   機械はバーコードリーダーである、 請求項１に記載の図面管理システム。
3. 【請求項３】前記図面設計装置は、 前記ＣＡＤ図面を格納する図面データベースと、 前記印刷された前記ＣＡＤ図面上の前記登録記号が前記
   機械で読み取り可能なように、前記登録データを前記登
   録記号へ変換する規則を格納する規則データベースと、 前記出力時間と前記ＣＡＤ図面とに基づいて、前記図面
   データ及び前記登録データを生成し、前記登録データと
   前記規則に基づいて、前記登録データを前記登録記号へ
   変換し、前記登録記号が付された前記ＣＡＤ図面の印刷
   の制御を行う出力制御部と、 前記印刷を実行する出力装置と、 を具備する、 請求項１又は２に記載の図面管理システム。
4. 【請求項４】前記管理装置は、 前記図面データを格納する登録図面データベースと、 前記登録データを格納する登録情報データベースと、 前記図面データを前記登録図面データベースに、前記登
   録データを前記登録情報データベースにそれぞれ保存す
   る出図登録部と、 前記印刷された前記ＣＡＤ図面上の前記登録記号を読み
   取る入力装置と、 前記読み取られた前記登録記号と前記規則に基づいて、
   前記読み取られた前記登録記号を前記登録データに変換
   し、変換された前記登録データと、前記登録情報データ
   ベースに保存されていた前記登録データとを比較する図
   面確認部と、 を具備する、 請求項３に記載の図面管理システム。
5. 【請求項５】前記部品は、車両用の部品である、 請求項１乃至４のいずれか一項に記載の図面管理システ
   ム。
6. 【請求項６】部品のＣＡＤ図面のデータとしてのＣＡＤ
   図面データに、前記ＣＡＤ図面の出力に関する出力時間
   データを加えて図面データとするステップと、 前記図面データ中の前記ＣＡＤ図面を識別するデータと
   しての図識別データと前記出力時間データとを結合して
   登録データとするステップと、 前記登録データを、機械で読み取り可能な登録記号に変
   換するステップと、 前記登録記号が付された前記ＣＡＤ図面を印刷するステ
   ップと、 前記図面データ及び前記登録データを保存するステップ
   と、 印刷された前記ＣＡＤ図面上の前記登録記号を読み取
   り、前記登録データに変換するステップと、 変換された前記登録データと、保存されていた前記登録
   データとを比較するステップと、 を具備する、 図面管理方法。
7. 【請求項７】前記登録記号は、バーコードであり、前記
   機械はバーコードリーダーである、 請求項６に記載の図面管理方法。
8. 【請求項８】前記登録データは、前記部品の部品表のデ
   ータに関連付けて格納される、 請求項６又は７に記載の図面管理方法。
9. 【請求項９】部品のＣＡＤ図面のデータとしてのＣＡＤ
   図面データに、前記ＣＡＤ図面の出力に関する時間を示
   す出力時間データを加えて図面データとするステップ
   と、 前記図面データ中の前記ＣＡＤ図面を識別するデータと
   しての図識別データと前記出力時間データとを結合して
   登録データとするステップと、 前記登録データを、機械で読み取り可能な登録記号に変
   換するステップと、 前記登録データと前記図面データを記憶装置へ出力する
   ステップと、 前記登録記号が付された前記ＣＡＤ図面を印刷するステ
   ップと、 を具備する方法をコンピュータに実行させるためのプロ
   グラム。
10. 【請求項１０】部品のＣＡＤ図面のデータとしてのＣＡ
    Ｄ図面データに前記ＣＡＤ図面の出力に関する時間を示
    す出力時間データを加えた図面データと、前記ＣＡＤ図
    面データ中の前記ＣＡＤ図面を識別するデータとしての
    図識別データ及び前記出力時間データとしての前記登録
    データとを受信するステップと、 前記登録データと前記図面データとを記憶装置に格納す
    るステップと、 を具備する方法をコンピュータに実行させるためのプロ
    グラム。
11. 【請求項１１】前記登録データを示す登録記号と共に印
    刷された前記ＣＡＤ図面から、前記登録記号を読み取る
    ステップと、 読み取られた前記登録記号を前記登録データに変換する
    ステップと、 変換された前記登録データと、保存されていた前記登録
    データとを比較するステップと、 を更に具備する請求項１０に記載の方法をコンピュータ
    に実行させるためのプログラム。