JP2003270512A - レンズ鏡胴 - Google Patents

レンズ鏡胴

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JP2003270512A
JP2003270512A JP2002075009A JP2002075009A JP2003270512A JP 2003270512 A JP2003270512 A JP 2003270512A JP 2002075009 A JP2002075009 A JP 2002075009A JP 2002075009 A JP2002075009 A JP 2002075009A JP 2003270512 A JP2003270512 A JP 2003270512A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】全体の鏡枠部、シャッタ及び絞り開閉駆動部、
ズーム、シャッタ及び絞りの駆動源を有する駆動部を個
別に組み立てることができ、スペース上、組み立てコス
ト面で有利とすることができ、電装部の集中実装がで
き、スペース上、品質管理上有利とすることができ、絞
り口径の無段階化や絞り口径の高精度化を達成すること
ができるレンズ鏡胴を提供する。 【解決手段】ミラーMを介して光路が被写体側と撮像素
子側とに分離された屈曲光学系のレンズ鏡胴において、
ズーム駆動される光学系を保持する鏡枠K2と、ズー
ム、シャッタ及び絞りを駆動させる駆動源を有する駆動
部(ZM,SHM,SEM)と、ズーム駆動光学系保持
鏡枠K2に搭載されたシャッタ及び絞りを開閉させるシ
ャッタ絞り開閉駆動部(SH,SE)とを、電気回線で
接続させないように構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレンズ鏡胴
に関し、詳しくはミラーを介して光路が屈曲された屈曲
光学系のレンズ鏡胴において、例えば、該ミラーの反射
面を静電力によって凹面変形させ、該ミラーの屈折力を
変化させることによりAF(オートフォーカス機能を達
成させるなど、該ミラーによってAF(オートフォーカ
ス)を機能させるズームレンズあるいは単焦点光学系の
鏡胴等に関する。さらに詳しくは、可変焦点レンズ、可
変焦点回折光学素子、可変偏角プリズム、可変焦点ミラ
ー等の光学特性可変光学素子、及びこれらの光学特性可
変光学素子を含む光学系を備えた、例えば眼鏡、ビデオ
プロジェクター、デジタルカメラ、テレビカメラ、内視
鏡、望遠鏡、カメラのファインダー、光情報処理装置等
の光学装置に用いるズームレンズ、あるいは単焦点光学
系の鏡胴等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の屈曲光学系においては、
ズームに寄与する光学系保持鏡枠に、絞り、シャッタ開
閉駆動部及びそれらを駆動させる駆動源を有する駆動部
を共に保持する構造になっていたため、駆動源を有する
駆動部からの電気信号等を不図示のカメラ電装本体部に
送るためには、駆動源を有する駆動部と、不図示のカメ
ラ本体電装部とを可撓性があり折れ曲がり可能なFPC
等の電気回線で接続する必要があった。また、従来のズ
ーム光学保持鏡枠構造として、ズーム光学系保持鏡枠
に、駆動源を有する駆動部と、光軸移動させるズーム駆
動部とを搭載した構造が知られている。そして、ズーム
駆動部と不図示のカメラ本体電装部との電気回線の接続
は上記と同様に可撓性があり折れ曲がり可能なFPC等
を用いた接続方法が採用されている。
【0003】また、従来の光学系保持鏡枠は、駆動源を
有するズーム、シャッタ及び絞りの駆動部、検出部が、
固定枠部、ズーム光学系保持部にそれぞれ分離されて配
置される構造になっていた。
【0004】また、従来の可変ミラーを用いて光路を屈
曲させた屈曲光学系では、シャッタ及び絞りを可変ミラ
ーに隣接しかつ対面する位置に配置する構造に関し、光
学系が屈曲するためのスペース上の制約から、絞り開閉
機構は、ターレットタイプを採用している。また、従来
の絞り機構として2枚羽根を採用したものも知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の屈曲光
学系においては、ズーム光学系保持鏡枠部に搭載された
ズーム、シャッタ及び絞りの駆動部(駆動源を有する駆
動部と開閉駆動部。以下、同じ。)とカメラ本体電装部
をフレキ等の伸縮自在の部材で連結する必要があったた
め、ズーム光学系を含む全体の鏡枠部、シャッタ及び絞
り開閉駆動部、ズーム、シャッタ及び絞りの駆動源を有
する駆動部を個別に組み立てることができず、スペース
上、組み立てコスト面での不具合が大きかった。また、
鏡枠組み立て時に上記開閉駆動部、駆動源を有する駆動
部を鏡枠部に組み込むため、組み込みの際の変形や位置
ずれ等によって光学系の品質を損ないやすいという不具
合があった。また、ズーム、シャッタ及び絞りの駆動源
を有する駆動部を個別管理できず、組みあがり時の品質
のみがチェック品質になるため、歩留まりが悪いという
不具合があった。
【0006】また、ズーム、シャッタ及び絞りの駆動
部、それらの検出部が分離搭載される構造になってい
て、電装部の集中実装ができないため、電気系としてま
とめてチェックできないという品質管理上の不具合があ
り、更にスペース上も個別配置になることによる制約を
受けやすく不利であった。
【0007】更に、屈曲光学系のズームに寄与する光学
系保持鏡枠部の可変ミラーに隣接しかつ対面する位置に
シャッタ及び絞りを配置する構成において、スペース上
の制約から絞り開閉機構として構成されたターレットタ
イプや2枚羽根機構では、絞り口径の無段階化や絞り口
径の高精度化を達成することができなかった。
【0008】そこで、本発明は、このような問題点に鑑
みてなされたものであり、ズーム光学系を含む全体の鏡
枠部、シャッタ及び絞り開閉駆動部、ズーム、シャッタ
及び絞りの駆動源を有する駆動部を個別に組み立てるこ
とができ、スペース上、組み立てコスト面で有利とする
ことができ、また、電装部の集中実装ができ、スペース
上、品質管理上有利とすることができ、更に、絞り口径
の無段階化や絞り口径の高精度化を達成することができ
るレンズ鏡胴を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本第1の発明によるレンズ鏡胴は、ミラーを介して
光路が被写体側と撮像素子側とに分離された屈曲光学系
のレンズ鏡胴において、ズーム駆動される光学系を保持
する鏡枠と、ズーム、シャッタ及び絞りを駆動させる駆
動源を有する駆動部と、前記ズーム駆動光学系保持鏡枠
に搭載されたシャッタ及び絞りを開閉させるシャッタ絞
り開閉駆動部とを、電気回線で接続させないように構成
したことを特徴とする。
【0010】また、本第2の発明によるレンズ鏡胴は、
ミラーを介して光路が被写体側と撮像素子側とに分離さ
れた屈曲光学系のレンズ鏡胴において、ズーム、シャッ
タ及び絞りを駆動させる駆動源を有する駆動部を一つの
ユニットとして固定部に配置したことを特徴とする。
【0011】また、本第3の発明によるレンズ鏡胴は、
ミラーを介して光路が被写体側と撮像素子側とに分離さ
れた屈曲光学系のレンズ鏡胴において、虹彩タイプのシ
ャッタと絞りを開閉する開閉駆動部を一つのユニットと
して構成し、該ユニットをズーム駆動される光学系を構
成するレンズのうち前記ミラーに最も近接するレンズの
前記ミラーに対面する位置に配置したことを特徴とす
る。
【0012】また、本第4の発明によるズームレンズ鏡
胴は、前記ミラーが可変ミラーであることを特徴とす
る。
【0013】
【発明の実施の形態】実施形態の説明に先立ち、本発明
の作用効果を説明する。本発明のレンズ鏡胴によれば、
駆動源を有するズーム、シャッタ、絞りの駆動部とその
検出部を一つのユニットとして固定部に配置したので、
固定部上で該駆動部、検出部を電気回線で結合させるだ
けで足り、従来のように光軸を移動させるズーム光学系
保持部材や折り曲げ可能なFPC等で結線する必要がな
く、駆動部と被駆動部とを機械的に接続させるだけで、
個別に組み立て及び管理することができ、従来のような
スペース上、組み立てコスト面での不具合を解消でき、
歩留まりが向上する。
【0014】また、駆動源を有するズーム、シャッタ及
び絞りの駆動部とそれらの検出部とを一つのユニットと
して基盤にまとめて配置することにより、電気系として
まとめてチェックでき品質管理しやすくなり、更に、ス
ペース上の制約を受けににくくすることができる。
【0015】また、屈曲光学系の可変ミラーに隣接した
スペースにシャッタ及び絞りを配置し、絞り羽根を3枚
以上にすることにより、従来のターレット絞り機構タイ
プと比べて絞り口径を無段階化でき、また、2枚羽根の
ものに比べて口径の精度を向上させることができる。
【0016】以下、本発明の実施の形態について図面を
用いて説明する。図1、図2は本発明の一実施形態にか
かるレンズ鏡胴におけるレンズ群を構成する光学部材の
配置を示す構成図であり、図1は望遠(長焦点)時、図
2は広角(短焦点)時の状態を示している。本実施形態
のレンズ鏡胴に用いるズーム光学系は、被写体側より順
に、レンズL1を備えた第1群G1と、可変ミラーM
と、レンズL2〜L5を備えた第2群G2と、レンズL
6とフィルタF1〜F3とを備えた第3群G3と、撮像
素子として用いたCCDとを有して構成されている。な
お、図1、2中、C11はCCD面である。また、図
1、2では、可変ミラーMは反射面M11を備える可変
ミラー構成部材M1のみ示し、その他の可変ミラー構成
部材は省略して示すこととする。そして、本実施形態の
ズーム光学系では、第1群G1を経た被写体側光路から
の光が可変ミラーMの反射面M11で反射して、撮像素
子側光路に屈曲され、第2群G2、第3群G3を経てC
CD面C11で結像するようになっている。また、第2
群G2が、光軸に沿って移動することによりズームを行
なうように構成されている。
【0017】また、本実施形態のズーム光学系では、可
変ミラーMの反射面M11の形状を変形させることで物
体距離が変った場合のピント合わせとズームに伴うピン
ト移動を補償するように構成されており、モータでピン
ト合わせを行なう場合より消費電力を小さくできるメリ
ットがある。また、可変ミラーMの反射面M11の形状
は自由曲面にすると光学系の収差補正上有利である。ま
た、第1群G1は凹レンズを含んでおり、凹作用を持っ
ている。第2群G2は凸レンズを含んでおり、凸作用を
持っている。
【0018】さらに、本実施例のズームレンズ鏡胴で
は、第2群のレンズL2と可変ミラーMに対面する位置
にシャッタ羽根SH1及び絞り羽根SE1が配置されて
いる。
【0019】図3は本実施形態のレンズ鏡胴の各構成部
材を組み込んだ状態の全体構成を示す正面図、図4は図
3のレンズ鏡胴を上方からみた図であり、それぞれ、シ
ャッタ駆動部材とシャッタ被駆動部材との係合状態、絞
り駆動部材と絞り被駆動部材との係合状態、及びシャッ
タ、絞りが開閉したときの状態を示している。なお、こ
こでは、概略構成を述べ、詳細については後述すること
とする。本実施形態のレンズ鏡胴では、鏡枠基盤K4
に、可変ミラー構成部材M1,M2,M3と、1群枠K
1とを具備するとともに、ロッドK5を介して、2群枠
K2と、3群枠K3と、CCD枠C2と、CCD保持枠
C12を保持して鏡枠部組構造が構成されている。
【0020】また、可変ミラーMの背部(入射側とは反
対側)には、ズームモータZM1、シャッタモータSH
M1及び絞りモータSEM1が配置され、それぞれギア
トレイン部及びモータ部をまとめてモータカバー及びギ
アカバー(図3において不図示)に収納されており、こ
れらモータカバー及びギアカバーが駆動基板KB1に搭
載されており、これらのモータZM1,SHM1,SE
M1と駆動基板KB1及びそれらのギアトレイン部と
で、駆動部を有する駆動部ユニットを構成している。駆
動部ユニットは、駆動基板KB1を介して鏡枠基盤K4
に固定されている。
【0021】また、図4に示すように、シャッタ・絞り
基盤SE5には、シャッタ部材(シャッタ駆動部材SH
5、シャッタ被駆動部材SH2)及び絞り部材(絞り駆
動部材SE4、絞り被駆動部材SE3)が搭載されてい
る。そして、これらでシャッタ羽根SH1、絞り羽根S
E1の開閉駆動部を収納したユニットを構成している。
このシャッタ及び絞りユニットは、シャッタ・絞り基盤
SE5を介して2群枠K2に固定されている。
【0022】以下、図3,4で示した各構成部材の詳細
な構成について説明する。図5〜図11は本実施形態の
レンズ鏡胴に組み込まれているシャッタ駆動機構を示す
図であり、図5は望遠(長焦点)時におけるシャッタが
開いた状態を図3と同じ側からみた図、図6は広角(短
焦点)時におけるシャッタが閉じた状態を図3と同じ側
からみた図、図7は図5の右側面図、図8はシャッタが
開いたときのシャッタ羽根部の状態を示す上面図、図9
は図8の主にシャッタ羽根を示す図、図10は図8の下
面図、図11はシャッタが閉じたときのシャッタ羽根部
の状態を示す上面図である。
【0023】本実施形態のシャッタ駆動機構では、図5
〜図7に示すように、シャッタモータSHM1が、ギア
トレインSHM11,SHM21,SHM31,SHM32
を介してシャッタ駆動部材SH5のラックギア係合部S
H51に係合している。シャッタ駆動部材SH5には、
ガイド穴SH52が設けられている。そして、シャッタ
駆動部材SH5は、駆動基板KB1に固定された2つの
ガイドピンGK11を介してガイド穴SH52の長手方向
に沿って往復移動可能に構成されている。
【0024】シャッタ被駆動部材SH2は、図7に示す
ように、シャッタ基盤SH3の突起嵌合部SH301に回
動可能に嵌合されている。また、ワッシャSH201がシ
ャッタ被駆動部材SH2が突起嵌合部SH301から外れ
ないように突起嵌合部に取り付けられている。そして、
シャッタ羽根部は、シャッタ基盤SH3の突起嵌合部S
H301に回動可能に嵌合されたシャッタ被駆動部材SH
2が突起嵌合部SH301の周囲を回動することによって
シャッタ羽根SH1を光軸に対し垂直方向に回動させる
ことによってシャッタを開閉させるようになっている。
また、シャッタ被駆動部材SH2は、シャッタばねSH
1によって閉じ方向に付勢され、シャッタ被駆動部材
係合部SH21が、シャッタ駆動部材SH5のシャッタ
駆動部材係合部SH53と係合している。
【0025】シャッタ羽根SH1は、2枚設けられてお
り、それぞれシャッタ羽根穴SH1 1を介してシャッタ
基盤SH3のシャッタ羽根突起嵌合部SH32に回動可
能に嵌合されている。また、シャッタ羽根カム穴SH1
22が、シャッタ被駆動部材SH2のシャッタ羽根係合
突起SH22と係合している。また、シャッタカバーS
H4が、シャッタ羽根SH1をシャッタ基盤SH3とで
挟むようにしてシャッタ・絞りユニット固定ビスSE5
2を介してシャッタ基盤SH3に固着されており、シャ
ッタ羽根SH1をシャッタ羽根突起嵌合部SH32から
外れないように抑えている。そして、2枚のシャッタ羽
根SH1は、シャッタ基盤SH3のシャッタ羽根突起嵌
合部SH32に嵌合したシャッタ羽根穴SH11を中心と
して回動させられたときに、シャッタ被駆動部材SH2
のシャッタ羽根係合突起SH22とシャッタ羽根カム穴
SH12にガイドされて、光軸に対し垂直方向に回動し
て光路を開き(図8、9)、あるいは閉じる(図11)
ようになっている。
【0026】そして、このように構成された本実施形態
のシャッタ駆動機構では、シャッタ駆動部材SH5が、
シャッタモータSHM1の回動によってガイド穴SH5
2の長手方向に往復移動し、シャッタ駆動部材係合部S
H53を介してシャッタ被駆動部材係合部SH21との係
合状態を変化させて図7に示すシャッタ被駆動部材SH
2を駆動させることによって図9、11に示すシャッタ
羽根SH1を光軸に対し垂直方向に回動させてシャッタ
を開閉する。なお、図5のシャッタ駆動部材SH5及び
シャッタ被駆動部材係合部SH21はシャッタが開いた
ときの位置、図6のシャッタ駆動部材SH5はシャッタ
が閉じたときの位置にある。
【0027】図12〜図18は本実施形態のレンズ鏡胴
に組み込まれている絞り機構を示す図であり、図12は
望遠(長焦点)時における絞り状態を図3と同じ側から
みた図、図13は広角(短焦点)時における絞り状態を
図3と同じ側からみた図、図14は図12の絞り部を主
に示す右側面図、図15は絞りを開いたときの絞り羽根
部の状態を示す上面図、図16は絞りを閉じたときの絞
り羽根部の状態を示す上面図、図17は絞りを開いたと
きの絞り羽根部の状態を示す下面図、図18は絞りを閉
じたときの絞り羽根部の状態を示す下面図である。
【0028】本実施形態の絞り駆動機構では、図12〜
図14に示すように、絞りモータSEM1が、ギアトレ
インSEM11,SEM21,SEM22,SEM31を介
して絞り駆動部材SE4のラックギア係合部SE41
係合している。絞り駆動部材SE4には、ガイド穴SE
2が設けられている。そして、絞り駆動部材SE4
は、駆動基板KB1に固定された2つのガイドピンGK
2を介してガイド穴SE42の長手方向に沿って往復移
動可能に構成されている。
【0029】図14に示すように、絞りモータSEM1
には、回転方向に放射状に細分化された切り欠き部(不
図示)を有する絞り検出板SEM121が設けられてい
る。また、絞りモータSEM1には、絞り検出板SE1
21の軌道上に、絞り検出部としてフォトインタラプタS
EM4が搭載されており、絞りモータSEM1の回転を
検出制御することで細分化された絞り口径を制御するこ
とができるようになっている。
【0030】絞り基盤SE2は、2群枠K2に固着され
たシャッタ・絞り基盤SE5に搭載されている。絞り基
盤SE2の内周には、絞り被駆動部材SE3が回動可能
に嵌合されている。絞り被駆動部材SE3には、図18
に示すように、パッチン部材SE34が絞り基盤SE2
の内周に設けられた溝SE22に嵌合されている。パッ
チン部材SE34は、パッチン回転止めSE341を介し
て絞り基盤SE2に対し固定されている。また、絞り被
駆動部材SE3には、パッチンバネ受けSE35がパッ
チン部材SE34を抑えるようにしてカシメ固着されて
いる。また、絞り被駆動部材SE3には、図14に示す
ように、絞り被駆動ピンSE31が嵌合穴SE30に挿入
固着されて設けられており、絞り被駆動ピンSE3
1は、図15に示すように、絞り駆動部材SE4の絞り
駆動部材係合部SE43と係合している。また、絞り被
駆動部材SE3は、図13、17に示すように、絞りば
ね受けSE32と絞りばねSE33とパッチンバネ受けS
E35とを介して、絞り羽根SE1を閉じる方向(図1
5、16において左回転方向)に付勢されている。
【0031】絞り羽根SE1は、図15、図16に示す
ように、3枚設けられており、それぞれ絞り羽根穴SE
1を介して絞り基盤SE2の絞り羽根突起嵌合部SE
1に回動可能に嵌合されている。また、絞り羽根カム
穴SE12が、絞り被駆動部材SE3の絞り羽根係合突
起SE301と係合している。そして、3枚の絞り羽根S
E1は、絞り基盤SE2の絞り羽根突起嵌合部SE21
に嵌合した絞り羽根穴SE11を中心として回動させら
れたときに、絞り被駆動部材SE3の絞り羽根係合突起
SE301と絞り羽根カム穴SE12にガイドされて、光
軸に対し垂直方向に回動して光路を開き(図15)、あ
るいは閉じる(図16)ようになっている。
【0032】そして、このように構成された本実施形態
の絞り駆動機構では、絞り駆動部材SE4が、絞りモー
タSEM1の回動によってガイド穴SE42の長手方向
に往復移動し、絞り駆動部材係合部SE43を介して絞
り被駆動ピンSE31との係合状態を変化させて絞り被
駆動部材SE3を光軸を中心に回動させることによって
絞り羽根SE1を光軸に対し垂直方向に回動させて絞り
を開閉する。
【0033】図19〜図22は本実施形態のレンズ鏡胴
に組み込まれているズーム駆動機構を示す図であり、図
19は望遠(長焦点)時におけるズーム駆動状態を図3
と同じ側からみた図、図20は広角(短焦点)時におけ
るズーム駆動状態を図3と同じ側からみた図、図21は
図19の右側面図、図22はズーム駆動機構の下面図で
ある。
【0034】本実施形態のズーム駆動機構では、図19
〜図21に示すように、ズームモータZM1が、ギアト
レインZM11,ZM21,ZM22,ZM31,ZM
2,ZM41を介してズーム駆動部材Z1のラックギア
係合部Z11に係合している。ズーム駆動部材Z1に
は、ズーム駆動部材ラック穴Z112が可変ミラーMの反
射面M11〜第3群G3を通る光軸に沿う方向に細長く
設けられている。そして、ズーム駆動部材Z1は、駆動
基板KB1に固定された2つのガイドピンGK1 3を介
してズーム駆動部材ラック穴Z112に嵌合され、その長
手方向に沿って往復移動可能に構成されている。また、
ズーム駆動部材Z1には、ズーム駆動部材組み立て穴Z
3及びズーム駆動部材カム穴Z12が設けられている。
ズーム駆動部材カム穴Z12には、ズーム駆動部材組み
立て穴Z13から挿し込み、図21、22に示す2群枠
穴K201に固着されたズーム被駆動部材である2群枠被
駆動ピンK21が嵌合している。そして、2群枠被駆動
ピンK21を介して、ズーム駆動部材Z1の光軸に沿う
方向への移動に2群枠K2が連動するように構成されて
いる。
【0035】ズームモータZM1には、図21に示すよ
うに、回転方向に細分化された切り欠き部(不図示)を
有するズーム検出板ZM121が設けられている。また、
ズームモータZM1には、ズーム検出板ZM121の軌道
上に、ズーム検出フォトインタラプタZM5が備えられ
ており、ズームモータZM1の回転を検出制御すること
で焦点位置を制御することができるようになっている。
【0036】そして、このように構成された本実施形態
のズーム駆動機構では、2群枠K2が、ズームモータZ
M1の回動によって、ズーム駆動部材Z1に設けられた
ズーム駆動部材組み立て穴Z13に係合する2群枠被駆
動ピンK2を介して2群枠K2を光軸方向に沿って往復
移動させ、その際にズーム検出フォトインタラプタZM
5を介して所望のズーム位置に第2群枠K2内のレンズ
L2〜L5を移動制御する。なお、本実施形態において
は、第2群G2をモータを用いて動かす構成としたが、
モータでなく手動で動かしてもよい。手動にした場合に
は、消費電力を小さくすることができるというメリット
がある。
【0037】図23、24は本実施形態のレンズ鏡胴に
おけるレンズ枠の位置関係を示す図であり、図23は望
遠(長焦点)時におけるレンズ枠の位置関係を図3と同
じ側からみた図、図24は広角(短焦点)時におけるレ
ンズ枠の位置関係を図3と同じ側からみた図である。図
25は1群枠K1の鏡枠基盤K4への固定状態を示す右
側面図である。図26は鏡枠基盤K4と2群枠K2に対
するロッドK5、スリーブK22の位置関係を示す下面
図である。
【0038】鏡枠基盤K4には、ロッド受けK41がカ
シメ固着されている。ロッド受けK41には、ロッドK
5が嵌め込まれ、その一端部K51が固着されている。
2群枠K2には、スリーブK22が固着されている。ロ
ッドK5は、スリーブK22に精密嵌合されており、2
群枠K2が光軸方向に沿って移動可能に構成されてい
る。また、ロッドK5の他端部K52は、3群枠K3の
嵌合穴K31に固着され、さらにその先端がCCD枠C
2のロッド受けC21に固着されている。CCD枠C2
には、3群枠K3とCCD保持枠C12が嵌合固定され
ている。そして、2群枠K2は、図19〜21に示すズ
ームモータZM1の回動によって、ズーム駆動部材Z1
に設けられたズーム駆動部材組み立て穴Z13に係合す
る2群枠被駆動ピンK21を介して光軸方向への力が加
えられたときに、ロッドK5に沿って往復移動する。す
なわち、本実施形態のレンズ鏡胴では、ズームを第2群
G2の移動のみにより行っている。なお、本実施形態と
は異なり、ズームのために第2群G2を手動で動かすよ
うに構成する場合には、第2群G2を構成するレンズの
位置を検出するためのエンコーダを設けるとよい。エン
コーダで検出した第2群G2を構成するレンズの位置を
基にして可変ミラーMを最適な形状に変形させることで
ズーム状態の収差とピント移動を補償することができ
る。また、本実施形態のように、第2群G2を電動で動
かすように構成する場合でも、同様に第2群G2を構成
するレンズの位置を検出するためのエンコーダを設け、
可変ミラーMを最適な形状にすればよい。
【0039】なお、1群枠K1は、図23、25に示す
ように、鏡枠基板K4に、固定ビスK11を介して取り
付けられている。
【0040】図27〜図30は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴におけるズームモータZM1、シャッタモータS
HM1及び絞りモータSEM1のギアトレイン部を収納
し、駆動基板KB1に固定するギアカバーの構造を示す
図であり、図27は図3と同じ側からみた図、図28は
図27の右側面図、図29は図27の上面図、図30は
図27の左側面図である。ズームモータZM1のギアト
レインSHM11,SHM21,SHM31,SHM32
シャッタモータSHM1のギアトレインSEM11,S
EM21,SEM22,SEM31及び絞りモータSEM
1のギアトレインギアトレインZM11,ZM21,ZM
2,ZM31,ZM32,ZM41を構成するそれぞれの
ギアSHM11,SHM2,SHM3,SEM11,SE
M2,SEM3,ZM11,ZM2,ZM3,ZM4
は、それぞれの中心を通る軸の一端を駆動基板KB1の
所定位置にそれぞれ設けられた穴に嵌め込み、他端をギ
アカバーZK1の所定位置にそれぞれ設けられた穴に嵌
め込み、さらに、ギアカバーZK1をギアカバー固定ビ
スKB12を介して駆動基板KB1に固定することで、
ギアカバーZK1に収納され、かつ、駆動基板KB1に
対して回動可能に位置が固定されている。また、駆動基
板KB1は、駆動基板固定ビスKB14を介して鏡枠基
盤K4に固定されている。
【0041】図31〜図33は本実施形態のズームレン
ズ鏡胴におけるモータ部を収納し、駆動基板KB1に固
定する構造を示す図であり、図31は図3と同じ側から
みた図、図32は図31の右側面図、図33は図31の
左側面図である。ズームモータZM1、シャッタモータ
SHM1及び絞りモータSEM1は、それぞれモータカ
バーZK2の所定箇所に収納され、さらに、モータカバ
ーZK2を2つのモータカバー固定ビスKB13を介し
て駆動基板KB1に固定することで、駆動基板KB1に
対して位置が固定されている。また、絞りモータSEM
1のフォトインタラプタSEM4は、2つの取り付け穴
SEM41をモータカバーZK2に設けられた2つのモ
ータカバーボスZK21に嵌合してモータカバーZK2
に固着されている。また、ズームモータZM1のフォト
インタラプタZM5は2つの取り付け穴ZM51をモー
タカバーZK2に設けられた2つのモータカバーボスZ
K22に嵌合してモータカバーZK2に固着されてい
る。
【0042】図34〜図43は本実施形態のレンズ鏡胴
に用いる可変ミラー構成部材M1,M2,M3をユニッ
トとして可変ミラー保持部M4に保持する構造と該可変
ミラー保持部M4及びミラーケースM5を鏡枠基盤K4
に保持する構造を示す図であり、図34は可変ミラー保
持部M4を図3と同じ側から見た図、図35は図34の
右側面図、図36は図34の上面図、図37は図34の
左側面図、図38は図34の下面図、図39は可変ミラ
ー保持部M4に取り付けたミラーケースM5を図3と同
じ側から見た図、図40は図39の右側面図、図41は
図39の上面図、図42は図39の左側面図、図43は
図39の下面図である。可変ミラー構成部材M1,M
2,M3を可変ミラー保持部M4に収納し、次いで、可
変ミラー保持部M4に設けられた4つの取り付け穴M4
1,M42にミラーケースM5に設けられた4つのミラー
ケースボスM51,M52を挿入し固着することよって、
可変ミラーMをミラーケースに収納した一つのユニット
が構成されている。また、可変ミラー保持部M4が、上
端部が2つのミラーケース固定ビスK42を介して鏡枠
基盤K4に固着されるとともに、下端部に形成された2
つのミラー保持部ボスM43が鏡枠基板K4の取り付け
穴K43に挿入、固着されており、可変ミラーユニット
は、鏡枠基板K4に固定されている。
【0043】図44〜47は本実施形態のズームレンズ
鏡胴におけるシャッタ・絞りユニットを示す図であり、
図44はシャッタ・絞りユニットを固定する構造と2群
枠K2への固着構造を示す図3と同じ側から見た図、図
45はシャッタ・絞りユニットを示す図44の右側面
図、図46は図44の上面図、図47は図44の下面図
である。シャッタカバーSH4、シャッタ基盤SH3及
び絞り基盤SE2は、2つのシャッタ・絞りユニット固
定ビスSE52を介してシャッタ・絞り基盤SE5に一
体的に固定され、シャッタ・絞りユニットとして構成さ
れている。シャッタ・絞りユニットは、シャッタ・絞り
基盤SE5に設けられた4つのシャッタ・絞り基盤ボス
SE51を2群枠K2に設けられた4つの取り付け穴K
0 1に挿入し固着することによって、2群枠K2に固定
されている。
【0044】その他、CCD部は、内部にCCDを装備
したCCD保持枠C12と、図示を省略した、放熱板
と、CCD基盤と、CCD基盤に実装されたCCD電装
部品とを備えている。なお、CCDの向きは、光軸に垂
直であるとともにCCDの撮像エリアの短辺方向が例え
ば図3の紙面に平行になるようにすると、光学系の収差
を減らすことができてよい。つまり、撮像素子の撮像エ
リアの短辺方向が可変ミラーへ入射する軸上光線の入射
面に平行であればよい。また、CDDの代わりにC−M
OS等の固体撮像素子を用いてもよい。また、デジタル
カメラ,TVカメラのデザイン面を考慮して、CCDの
撮像エリアの長辺方向が図3の紙面に平行にしてももち
ろんよい。例えば、ストロボの配置を考えると、撮像素
子の撮像エリアの長辺方向が可変ミラーへ入射する軸上
光線の入射面に平行である方がよい。
【0045】このように構成された本実施形態のレンズ
鏡胴によれば、レンズ鏡枠を構成する1群枠K1、2群
枠K2、3群枠K3、ロッドK5、CCD保持枠C
2、ミラー保持部M4を鏡枠基盤K4に搭載し、さら
にそれとは別に、モータ類(ZM1,SHM1,SEM
1)、ギアトレイン類(ZM2等,SHM2等,SEM
2等)及びシャッタ、絞り、ズーム駆動部材類(SH
5,SE4,Z1)を駆動基板KB01にそれぞれ分離
搭載して、鏡枠部からこれら駆動部材を電気回線で接続
しないで構成できる。このため、本実施形態のレンズ鏡
胴によれば、従来のレンズ鏡胴のような鏡枠内でのFP
C等の伸び縮みによるスペース上の不利や、内面反射等
の品質上の不利を解消することができる。
【0046】また、本実施形態のレンズ鏡胴によれば、
シャッタ、絞り、ズーム駆動部材類(SH5,SE4,
Z1)を駆動基板KB01に搭載して、鏡枠基盤K4に
は直接組み込まないようにしたので、従来のレンズ鏡胴
のような鏡枠内にモータやFPC等の光学系を構成しな
い部材の組み込み変形や位置ずれ等による光学系の品質
を損なうことがなくなる。
【0047】また、本実施形態のレンズ鏡胴によれば、
駆動部が鏡枠部と分離しているため、最終的な全体の組
み上がりを待つことなく、それぞれ単独で鏡枠治具や駆
動治具を介して個別に検査できる。このため、歩留まり
が向上し生産コスト面で有利となる。
【0048】また、本実施形態のレンズ鏡胴によれば、
鏡枠基盤K4に対し、1群枠K1、ミラー保持部M4及
びロッドK5に支持される鏡枠(K2,K3等)をそれ
ぞれ分離して組み立てることができるようにしたので、
それぞれの構成部材を多数種類標準化して揃えておき、
目的に応じて組み合せることができる。また、本実施形
態のレンズ鏡胴によれば、鏡枠部と駆動部をそれぞれ別
箇に組み立てて調整すればよく、鏡枠部と駆動部との組
み込み時に調整が不要となる。
【0049】また、本実施形態のレンズ鏡胴によれば、
モータ等の駆動部材を1つのユニットとして構成したの
で、電装系を1箇所に集中して収納して、標準化するこ
とができ、電気系としてまとめて管理検査できる。ま
た、ユニット化したことに伴い、自動組み立てやすくな
る。
【0050】また、本実施形態のレンズ鏡胴によれば、
可変ミラーM1に隣接、対面しズーム駆動する2群枠に
シャッタ及び絞りをユニットで配置し、絞りを3枚羽根
の虹彩タイプで構成したので、従来のレンズ鏡胴に設け
られていたターレットタイプの絞りに比べて、無段階の
絞り口径を得ることができる。また、2枚羽根の絞りに
比べて精度の良い口径比を得ることができる。また、シ
ャッタ及び絞りをユニットとして構成したことにより標
準化を図ることができる。
【0051】以上の本発明の実施形態では、1つのレン
ズ群のみが移動するズーム光学系の例を示したが、2つ
以上のレンズ群が移動するズームレンズにも本発明は適
用できる。また、以上の実施形態では、可変ミラーを1
つ含む光学系の例を示したが、可変ミラーを2つ以上含
むズーム光学系にも本発明は適用できる。また、ズーム
光学系に限らず、単焦点の光学系にも本発明は適用でき
る。
【0052】図48は本発明のズームレンズ鏡胴に適用
可能なズームレンズ鏡枠部の光学部材の他の例を示す概
略構成図である。本実施例のズームレンズ鏡枠11は、
可変ミラー12を介して物体距離の変動に伴うピントの
ズレを補正し、変倍レンズ13とコンペンセータ14を
光軸に沿って動かすことによって、ズームを行なうよう
に構成されている。可変ミラー12は、位置を固定され
た凹レンズ16とレンズ17とに挟まれており、変倍レ
ンズ13が動いてもゴミ等が可変ミラー12の表面に落
ちないように構成されている。
【0053】絞り18と、シャッタ19は、レンズ16
のすぐ後方に配置されており、絞り18と、シャッタ1
9が動いてもゴミ等が可変ミラー12の表面に落ちない
ように構成されている。レンズ20は、非球面レンズで
もって、近点フォーカス時においても像面歪曲が生じな
いように構成され、位置を固定されている。なお、絞り
18と、シャッタ19は、変倍レンズ13とともに動い
てもよく、或いは、動かないように固定されていてもよ
い。なお、図中、15は固体撮像素子である。
【0054】次に、本発明のズームレンズ鏡胴を用いる
ズーム光学系に適用可能な可変ミラー、可変焦点レンズ
の構成例について説明する。
【0055】図49は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系に適用可能な可変ミラーとして光学特性
可変ミラーを用いたデジタルカメラのケプラー式ファイ
ンダーの概略構成図である。本実施例の構成は、もちろ
ん、銀塩フィルムカメラにも使うことができる。まず、
光学特性可変形状鏡409について説明する。
【0056】光学特性可変形状鏡409は、アルミコー
ティング等で作られた薄膜(反射面)409aと複数の
電極409bからなる光学特性可変形状鏡(以下、単に
可変形状鏡と言う。)であり、411は各電極409b
にそれぞれ接続された複数の可変抵抗器、412は可変
抵抗器411と電源スイッチ413を介して電極409
kと電極409b間に接続された電源、414は複数の
可変抵抗器411の抵抗値を制御するための演算装置、
415,416及び417はそれぞれ演算装置414に
接続された温度センサー、湿度センサー及び距離センサ
ーで、これらは図示のように配設されて1つの光学装置
を構成している。
【0057】なお、対物レンズ902、接眼レンズ90
1、及び、プリズム404、二等辺直角プリズム40
5、ミラー406及び可変形状鏡の各面は、平面でなく
てもよく、球面、回転対称非球面の他、光軸に対して偏
心した球面、平面、回転対称非球面、あるいは、対称面
を有する非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称
面のない非球面、自由曲面、微分不可能な点又は線を有
する面等、いかなる形状をしていてもよく、さらに、反
射面でも屈折面でも光に何らかの影響を与え得る面なら
ばよい。以下、これらの面を総称して拡張曲面という。
【0058】また、薄膜409aは、例えば、P.Rai-ch
oudhury編、Handbook of MichrolithoGraphy, Michrom
achininG and Michrofabrication, Volume 2:Michroma
chininG and Michrofabrication,P495,FiG.8.58, SPI
E PRESS刊やOptics Communication, 140巻(1997年)P1
87〜190に記載されているメンブレインミラーのよう
に、複数の電極409bと電極409kの間に電圧が印
加されると、静電気力により薄膜409aが変形してそ
の面形状が変化するようになっており、これにより、観
察者の視度に合わせたピント調整ができるだけでなく、
さらに、レンズ901,902及び/又はプリズム40
4、二等辺直角プリズム405、ミラー406の温度や
湿度変化による変形や屈折率の変化、あるいは、レンズ
枠の伸縮や変形及び光学素子、枠等の部品の組立誤差に
よる結像性能の低下が抑制され、常に適正にピント調整
並びにピント調整で生じた収差の補正が行われ得る。な
お、電極409bの形は、例えば図51、52に示すよ
うに、薄膜409aの変形のさせ方に応じて選べばよ
い。
【0059】本実施例によれば、物体からの光は、対物
レンズ902及びプリズム404の各入射面と射出面で
屈折され、可変形状鏡409で反射され、プリズム40
4を透過して、二等辺直角プリズム405でさらに反射
され(図49中、光路中の+印は、紙面の裏側へ向かっ
て光線が進むことを示している。)、ミラー406で反
射され、接眼レンズ901を介して眼に入射するように
なっている。このように、レンズ901,902、プリ
ズム404,405、及び、可変形状鏡409によっ
て、本実施例の光学装置の観察光学系を構成しており、
これらの各光学素子の面形状と肉厚を最適化することに
より、物体面の収差を最小にすることができるようにな
っている。
【0060】すなわち、反射面としての薄膜409aの
形状は、結像性能が最適になるように演算装置414か
らの信号により各可変抵抗器411の抵抗値を変化させ
ることにより制御される。すなわち、演算装置414
へ、温度センサー415、湿度センサー416及び距離
サンサー417から周囲温度及び湿度並びに物体までの
距離に応じた大きさの信号が入力され、演算装置414
は、これらの入力信号に基づき周囲の温度及び湿度条件
と物体までの距離による結像性能の低下を補償すべく、
薄膜409aの形状が決定されるような電圧を電極40
9bに印加するように、可変抵抗器411の抵抗値を決
定するための信号を出力する。このように、薄膜409
aは電極409bに印加される電圧すなわち静電気力で
変形させられるため、その形状は状況により非球面を含
む様々な形状をとり、印加される電圧の極性を変えれば
凸面とすることもできる。なお、距離センサー417は
なくてもよく、その場合、固体撮像素子408からの像
の信号の高周波成分が略最大になるように、デジタルカ
メラの撮像レンズ403を動かし、その位置から逆に物
体距離を算出し、可変形状鏡を変形させて観察者の眼に
ピントが合うようにすればよい。なお、可変形状鏡40
9は、リソグラフィーを用いて作ると、加工精度が良
く、良い品質のものが得られやすく、良い。
【0061】また、変形する基板409jをポリイミド
等の合成樹脂で製作すれば、低電圧でも大きな変形が可
能であるので好都合である。なお、プリズム404と可
変形状鏡409を一体的に形成してユニット化すると組
み立て上便利である。また、図49の例では、変形する
基板409jをはさんで反射面409aと変形する電極
409kを別に設けて一体化しているので、製造法がい
くつか選べるメリットがある。また、反射面409aで
変形する電極409kを兼ねるようにしても良い。両者
が1つになるので、構造が簡単になるメリットがある。
【0062】また、図示を省略したが、可変形状鏡40
9の基板上に固体撮像素子408をリソグラフィープロ
セスにより一体的に形成してもよい。
【0063】また、レンズ901,902、プリズム4
04,405、ミラー406は、プラスチックモールド
等で形成することにより任意の所望形状の曲面を容易に
形成することができ、製作も簡単である。なお、本実施
例の撮像装置では、レンズ901,902がプリズム4
04から離れて形成されているが、レンズ901,90
2を設けることなく収差を除去することができるように
プリズム404,405、ミラー406、可変形状鏡4
09を設計すれば、プリズム404,405、可変形状
鏡409は1つの光学ブロックとなり、組立が容易とな
る。また、レンズ901,902、プリズム404,4
05、ミラー406の一部あるいは全部をガラスで作製
してもよく、このように構成すれば、さらに精度の良い
撮像装置が得られる。また、可変形状鏡の反射面の形状
は、自由曲面に構成するのがよい。なぜなら、収差補正
が容易にでき、有利だからである。本発明で使用する自
由曲面とは以下の式で定義されるものである。この定義
式のZ軸が自由曲面の軸となる。
【0064】 ここで、(a)式の第1項は球面項、第2項は自由曲面
項である。Mは2以上の自然数である。球面項中、 c:頂点の曲率 k:コーニック定数(円錐定数) r=√(X2 +Y2 ) である。
【0065】自由曲面項は、 ただし、Cj (jは2以上の整数)は係数である。上記
自由曲面は、一般的には、X−Z面、Y−Z面共に対称
面を持つことはないが、Xの奇数次項を全て0にするこ
とによって、Y−Z面と平行な対称面が1つだけ存在す
る自由曲面となる。また、Yの奇数次項を全て0にする
ことによって、X−Z面と平行な対称面が1つだけ存在
する自由曲面となる。
【0066】なお、図49の例では、演算装置414、
温度センサー415、湿度センサー416、距離センサ
ー417を設け、温湿度変化、物体距離の変化等も可変
形状鏡409で補償するようにしたが、そうではなくて
もよい。つまり、演算装置414、温度センサー41
5、湿度センサー416、距離センサー417を省き、
観察者の視度変化のみを可変形状鏡409で補正するよ
うにしてもよい。
【0067】図50は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409の他の実施例を示す概略構成図である。
本実施例の可変形状鏡は、薄膜409aと電極409b
との間に圧電素子409cが介装されていて、これらが
支持台423上に設けられている。そして、圧電素子4
09cに加わる電圧を各電極409b毎に変えることに
より、圧電素子409cに部分的に異なる伸縮を生じさ
せて、薄膜409aの形状を変えることができるように
なっている。電極409bの形は、図51に示すよう
に、同心分割であってもよいし、図52に示すように、
矩形分割であってもよく、その他、適宜の形のものを選
択することができる。図50中、424は演算装置41
4に接続された振れ(ブレ)センサーであって、例えば
デジタルカメラの振れを検知し、振れによる像の乱れを
補償するように薄膜409aを変形させるべく、演算装
置414及び可変抵抗器411を介して電極409bに
印加される電圧を変化させる。このとき、温度センサー
415、湿度センサー416及び距離センサー417か
らの信号も同時に考慮され、ピント合わせ、温湿度補償
等が行われる。この場合、薄膜409aには圧電素子4
09cの変形に伴う応力が加わるので、薄膜409aの
厚さはある程度厚めに作られて相応の強度を持たせるよ
うにするのがよい。
【0068】図53は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例の可変形状鏡は、薄膜409aと電極4
09bの間に介置される圧電素子が逆方向の圧電特性を
持つ材料で作られた2枚の圧電素子409c及び409
c’で構成されている点で、図50に示された実施例の
可変形状鏡とは異なる。すなわち、圧電素子409cと
409c’が強誘電性結晶で作られているとすれば、結
晶軸の向きが互いに逆になるように配置される。この場
合、圧電素子409cと409c’は電圧が印加される
と逆方向に伸縮するので、薄膜409aを変形させる力
が図50に示した実施例の場合よりも強くなり、結果的
にミラー表面の形を大きく変えることができるという利
点がある。
【0069】圧電素子409c,409c’に用いる材
料としては、例えばチタン酸バリウム、ロッシエル塩、
水晶、電気石、リン酸二水素カリウム(KDP)、リン
酸二水素アンモニウム(ADP)、ニオブ酸リチウム等
の圧電物質、同物質の多結晶体、同物質の結晶、PbZ
rO3とPbTiO3の固溶体の圧電セラミックス、二フ
ッ化ポリビニール(PVDF)等の有機圧電物質、上記
以外の強誘電体等があり、特に有機圧電物質はヤング率
が小さく、低電圧でも大きな変形が可能であるので、好
ましい。なお、これらの圧電素子を利用する場合、厚さ
を不均一にすれば、上記実施例において薄膜409aの
形状を適切に変形させることも可能である。
【0070】また、圧電素子409c,409c’の材
質としては、ポリウレタン、シリコンゴム、アクリルエ
ラストマー、PZT、PLZT、ポリフッ化ビニリデン
(PVDF)等の高分子圧電体、シアン化ビニリデン共
重合体、ビニリデンフルオライドとトリフルオロエチレ
ンの共重合体等が用いられる。圧電性を有する有機材料
や、圧電性を有する合成樹脂、圧電性を有するエラスト
マー等を用いると可変形状鏡面の大きな変形が実現でき
てよい。
【0071】なお、図50、54の圧電素子409cに
電歪材料、例えば、アクリルエラストマー、シリコンゴ
ム等を用いる場合には、圧電素子409cを別の基板4
09c−1と電歪材料409c−2を貼り合わせた構造
にしてもよい。
【0072】図54は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例の可変形状鏡は、圧電素子409cが薄
膜409aと電極409dとにより挟持され、薄膜40
9aと電極409d間に演算装置414により制御され
る駆動回路425を介して電圧が印加されるようになっ
ており、さらにこれとは別に、支持台423上に設けら
れた電極409bにも演算装置414により制御される
駆動回路425を介して電圧が印加されるように構成さ
れている。したがって、本実施例では、薄膜409aは
電極409dとの間に印加される電圧と電極409bに
印加される電圧による静電気力とにより二重に変形され
得、上記実施例に示した何れのものよりもより多くの変
形パターンが可能であり、かつ、応答性も速いという利
点がある。
【0073】そして、薄膜409a、電極409d間の
電圧の符号を変えれば、可変形状鏡を凸面にも凹面にも
変形させることができる。その場合、大きな変形を圧電
効果で行ない、微細な形状変化を静電気力で行なっても
よい。また、凸面の変形には圧電効果を主に用い、凹面
の変形には静電気力を主に用いてもよい。なお、電極4
09dは電極409bのように複数の電極から構成され
てもよい。この様子を図54に示した。なお、本願で
は、圧電効果と電歪効果、電歪をすべてまとめて圧電効
果と述べている。従って、電歪材料も圧電材料に含むも
のとする。
【0074】図55は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例の可変形状鏡は、電磁気力を利用して反
射面の形状を変化させ得るようにしたもので、支持台4
23の内部底面上には永久磁石426が、頂面上には窒
化シリコン又はポリイミド等からなる基板409eの周
縁部が載置固定されており、基板409eの表面にはア
ルミニウム等の金属コートで作られた薄膜409aが付
設されていて、可変形状鏡409を構成している。基板
409eの下面には複数のコイル427が配設されてお
り、これらのコイル427はそれぞれ駆動回路428を
介して演算装置414に接続されている。したがって、
各センサー415,416,417,424からの信号
によって演算装置414において求められる光学系の変
化に対応した演算装置414からの出力信号により、各
駆動回路428から各コイル427にそれぞれ適当な電
流が供給されると、永久磁石426との間に働く電磁気
力で各コイル427は反発又は吸着され、基板409e
及び薄膜409aを変形させる。
【0075】この場合、各コイル427はそれぞれ異な
る量の電流を流すようにすることもできる。また、コイ
ル427は1個でもよいし、永久磁石426を基板40
9eに付設しコイル427を支持台423の内部底面側
に設けるようにしてもよい。また、コイル427はリソ
グラフィー等の手法で作るとよく、さらに、コイル42
7には強磁性体よりなる鉄心を入れるようにしてもよ
い。
【0076】この場合、薄膜コイル427の巻密度を、
図56に示すように、場所によって変化させることによ
り、基板409e及び薄膜409aに所望の変形を与え
るようにすることもできる。また、コイル427は1個
でもよいし、また、これらのコイル427には強磁性体
よりなる鉄心を挿入してもよい。
【0077】図57は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡409のさらに他の実施例を示す概略構成図で
ある。本実施例の可変形状鏡では、基板409eは鉄等
の強磁性体で作られており、反射膜としての薄膜409
aはアルミニウム等からなっている。この場合、薄膜コ
イルを設けなくてもすむから、構造が簡単で、製造コス
トを低減することができる。また、電源スイッチ413
を切換え兼電源開閉用スイッチに置換すれば、コイル4
27に流れる電流の方向を変えることができ、基板40
9e及び薄膜409aの形状を自由に変えることができ
る。図58は本実施例におけるコイル427の配置を示
し、図59はコイル427の他の配置例を示している
が、これらの配置は、図55に示した実施例にも適用す
ることができる。なお、図60は、図55に示した実施
例において、コイル427の配置を図59に示したよう
にした場合に適する永久磁石426の配置を示してい
る。すなわち、図60に示すように、永久磁石426を
放射状に配置すれば、図55に示した実施例に比べて、
微妙な変形を基板409e及び薄膜409aに与えるこ
とができる。また、このように電磁気力を用いて基板4
09e及び薄膜409aを変形させる場合(図55及び
図57の実施例)は、静電気力を用いた場合よりも低電
圧で駆動できるという利点がある。
【0078】以上いくつかの可変形状鏡の実施例を述べ
たが、ミラーの形を変形させるのに、図54の例に示す
ように、2種類以上の力を用いてもよい。つまり静電気
力、電磁力、圧電効果、磁歪、流体の圧力、電場、磁
場、温度変化、電磁波等のうちから2つ以上を同時に用
いて可変形状鏡を変形させてもよい。つまり2つ以上の
異なる駆動方法を用いて光学特性可変光学素子を作れ
ば、大きな変形と微細な変形とを同時に実現でき、精度
の良い鏡面が実現できる。
【0079】図61は本発明のさらに他の実施例に係
る、ズームレンズ鏡胴を用いるズーム光学系に適用可能
な可変ミラーとして可変形状鏡409を用いた撮像系、
例えば携帯電話のデジタルカメラ、カプセル内視鏡、電
子内視鏡、パソコン用デジタルカメラ、PDA用デジタ
ルカメラ等に用いられる撮像系の概略構成図である。本
実施例の撮像系は、可変形状鏡409と、レンズ902
と、固体撮像素子408と、制御系103とで一つの撮
像ユニット104を構成している。本実施例の撮像ユニ
ット104では、レンズ102を通った物体からの光は
可変形状鏡409で集光され、固体撮像素子408の上
に結像する。可変形状鏡409は、光学特性可変光学素
子の一種であり、可変焦点ミラーとも呼ばれている。
【0080】本実施例によれば、物体距離が変わっても
可変形状鏡409を変形させることでピント合わせをす
ることができ、レンズをモータ等で駆動する必要がな
く、小型化、軽量化、低消費電力化の点で優れている。
また、撮像ユニット104は本発明の撮像系としてすべ
ての実施例で用いることができる。また、可変形状鏡4
09を複数用いることでズーム、変倍の撮像系、光学系
を作ることができる。なお、図61では、制御系103
にコイルを用いたトランスの昇圧回路を含む制御系の構
成例を示している。特に積層型圧電トランスを用いる
と、小型化できてよい。昇圧回路は本発明のすべての電
気を用いる可変形状鏡、可変焦点レンズに用いることが
できるが、特に静電気力、圧電効果を用いる場合の可変
形状鏡、可変焦点レンズに有用である。なお、可変形状
鏡409でピント合わせを行なう為には、例えば固体撮
像素子408に物体像を結像させ、可変形状鏡409の
焦点距離を変化させながら物体像の高周波成分が最大に
なる状態を見つければよい。高周波成分を検出するに
は、固体撮像素子408にマイクロコンピュータ等を含
む処理回路を接続し、その中で高周波成分を検出すれば
よい。
【0081】図62は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系に係る可変ミラーとして適用可能なさら
に他の実施例に係る、マイクロポンプ180で流体16
1を出し入れし、ミラー面を変形させる可変形状鏡18
8の概略構成図である。本実施例によれば、ミラー面を
大きく変形させることが可能になるというメリットがあ
る。マイクロポンプ180は、例えば、マイクロマシン
の技術で作られた小型のポンプで、電力で動くように構
成されている。マイクロマシンの技術で作られたポンプ
の例としては、熱変形を利用したもの、圧電材料を用い
たもの、静電気力を用いたものなどがある。
【0082】図63は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系の可変ミラーに適用可能なマイクロポン
プの一実施例を示す概略構成図である。本実施例のマイ
クロポンプ180では、振動板181は静電気力、圧電
効果等の電気力により振動する。図63では静電気力に
より振動する例を示しており、図63中、182,18
3は電極である。また、点線は変形した時の振動板18
1を示している。振動板181の振動に伴い、2つの弁
184,185が開閉し、流体161を右から左へ送る
ようになっている。
【0083】本実施例の可変形状鏡188では、反射膜
189が流体161の量に応じて凹凸に変形すること
で、可変形状鏡として機能する。可変形状鏡188は流
体161で駆動されている。流体としては、シリコンオ
イル、空気、水、ゼリー、等の有機物、無機物を用いる
ことができる。
【0084】なお、静電気力、圧電効果を用いた可変形
状鏡、可変焦点レンズなどにおいては、駆動用に高電圧
が必要になる場合がある。その場合には、例えば図61
に示すように、昇圧用のトランス、あるいは圧電トラン
ス等を用いて制御系を構成するとよい。また、反射用の
薄膜409aは、変形しない部分にも設けておくと、可
変形状鏡の形状を干渉計等で測定する場合に、基準面と
して使うことができ便利である。
【0085】図64は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズの原
理的構成を示す図である。この可変焦点レンズ511
は、第1,第2の面としてのレンズ面508a,508
bを有する第1のレンズ512aと、第3,第4の面と
してのレンズ面509a,509bを有する第2のレン
ズ512bと、これらレンズ間に透明電極513a,5
13bを介して設けた高分子分散液晶層514とを有
し、入射光を第1,第2のレンズ512a,512bを
経て収束させるものである。透明電極513a,513
bは、スイッチ515を介して交流電源516に接続し
て、高分子分散液晶層514に交流電界を選択的に印加
するようにする。なお、高分子分散液晶層514は、そ
れぞれ液晶分子517を含む球状、多面体等の任意の形
状の多数の微小な高分子セル518を有して構成し、そ
の体積は、高分子セル518を構成する高分子および液
晶分子517がそれぞれ占める体積の和に一致させる。
【0086】ここで、高分子セル518の大きさは、例
えば球状とする場合、その平均の直径Dを、使用する光
の波長をλとするとき、例えば、 2nm≦D≦λ/5 …(1) とする。すなわち、液晶分子517の大きさは、2nm
程度以上であるので、平均の直径Dの下限値は、2nm
以上とする。また、Dの上限値は、可変焦点レンズ51
1の光軸方向における高分子分散液晶層514の厚さt
にも依存するが、λに比べて大きいと、高分子の屈折率
と液晶分子517の屈折率との差により、高分子セル5
18の境界面で光が散乱して高分子分散液晶層514が
不透明になってしまうため、後述するように、好ましく
はλ/5以下とする。可変焦点レンズが用いられる光学
製品によっては高精度を要求しない場合もあり、そのと
きDはλ以下でよい。なお、高分子分散液晶層514の
透明度は、厚さtが厚いほど悪くなる。
【0087】また、液晶分子517は、例えば、一軸性
のネマティック液晶分子を用いる。この液晶分子517
の屈折率楕円体は、図65に示すような形状となり、 nox=noy=no …(2) である。ただし、noは常光線の屈折率を示し、nox
よびnoyは、常光線を含む面内での互いに直交する方向
の屈折率を示す。
【0088】ここで、図64に示すように、スイッチ5
15をオフ、すなわち高分子分散液晶層514に電界を
印加しない状態では、液晶分子517が様々な方向を向
いているので、入射光に対する高分子分散液晶層514
の屈折率は高く、屈折力の強いレンズとなる。これに対
し、図66に示すように、スイッチ515をオンとして
高分子分散液晶層514に交流電界を印加すると、液晶
分子517は、屈折率楕円体の長軸方向が可変焦点レン
ズ511の光軸と平行となるように配向するので、屈折
率が低くなり、屈折力の弱いレンズとなる。
【0089】なお、高分子分散液晶層514に印加する
電圧は、例えば、図67に示すように、可変抵抗器51
9により段階的あるいは連続的に変化させることもでき
る。このようにすれば、印加電圧が高くなるにつれて、
液晶分子517は、その楕円長軸が徐々に可変焦点レン
ズ511の光軸と平行となるように配向するので、屈折
力を段階的あるいは連続的に変えることができる。
【0090】ここで、図64に示す状態、すなわち高分
子分散液晶層514に電界を印加しない状態での、液晶
分子517の平均屈折率nLC’は、図65に示すように
屈折率楕円体の長軸方向の屈折率をnzとすると、およ
そ (nox+noy+nZ)/3≡nLC’ …(3) となる。また、上記(2)式が成り立つときの平均屈折率
LCは、nzを異常光線の屈折率neと表して、 (2no+ne)/3≡nLC …(4) で与えられる。このとき、高分子分散液晶層514の屈
折率nAは、高分子セル518を構成する高分子の屈折
率をnPとし、高分子分散液晶層514の体積に占める
液晶分子517の体積の割合をffとすると、マックス
ウェル・ガーネットの法則により、 nA=ff・nLC’+(1−ff)nP …(5) で与えられる。
【0091】したがって、図67に示すように、レンズ
512aおよび512bの内側の面、すなわち高分子分
散液晶層514側の面の曲率半径を、それぞれR1およ
びR2とすると、可変焦点レンズ511の焦点距離f
1は、 1/f1=(nA−1)(1/R1−1/R2) …(6) で与えられる。なお、R1およびR2は、曲率中心が像点
側にあるとき、正とする。また、レンズ512aおよび
512bの外側の面による屈折は除いている。つまり、
高分子分散液晶層514のみによるレンズの焦点距離
が、(6)式で与えられる。
【0092】また、常光線の平均屈折率を、 (nox+noy)/2=no’ …(7) とすれば、図66に示す状態、すなわち高分子分散液晶
層514に電界を印加した状態での、高分子分散液晶層
514の屈折率nBは、 nB=ff・no’+(1−ff)nP …(8) で与えられるので、この場合の高分子分散液晶層514
のみによるレンズの焦点距離f2は、 1/f2=(nB−1)(1/R1−1/R2) …(9) で与えられる。なお、高分子分散液晶層514に、図6
6におけるよりも低い電圧を印加する場合の焦点距離
は、(6)式で与えられる焦点距離f1と、(9)式で与えら
れる焦点距離f2との間の値となる。
【0093】上記(6)および(9)式から、高分子分散液晶
層514による焦点距離の変化率は、 |(f2−f1)/f2|=|(nB−nA)/(nB−1)| …(10) で与えられる。したがって、この変化率を大きくするに
は、|nB−nA|を大きくすればよい。ここで、 nB−nA=ff(no’−nLC’) …(11) であるから、|no’−nLC’|を大きくすれば、変化
率を大きくすることができる。実用的には、nBが、
1.3〜2程度であるから、 0.01≦|no’−nLC’|≦10 …(12) とすれば、ff=0.5のとき、高分子分散液晶層51
4による焦点距離を、0.5%以上変えることができる
ので、効果的な可変焦点レンズを得ることができる。な
お、|no’−nLC’|は、液晶物質の制限から、10
を越えることはできない。
【0094】次に、上記(1)式の上限値の根拠について
説明する。「Solar EnerGy Materials and Solar Cell
s」31巻,Wilson and Eck,1993, Eleevier Science Publ
ishers B.v.発行の第197 〜214 頁、「Transmission va
riation usinG scatterinG/transparent switchinG
films 」には、高分子分散液晶の大きさを変化させたと
きの透過率τの変化が示されている。そして、かかる文
献の第206 頁、図6には、高分子分散液晶の半径をrと
し、t=300μm、ff=0.5、nP =1.45、
LC=1.585、λ=500nmとするとき、透過率
τは、理論値で、r=5nm(D=λ/50、D・t=
λ・6μm(ただし、Dおよびλの単位はnm、以下も
同じ))のときτ≒90%となり、r=25nm(D=
λ/10)のときτ≒50%になることが示されてい
る。
【0095】ここで、例えば、t=150μmの場合を
推定してみると、透過率τがtの指数関数で変化すると
仮定して、t=150μmの場合の透過率τを推定して
みると、r=25nm(D=λ/10、D・t=λ・1
5μm)のときτ≒71%となる。また、t=75μm
の場合は、同様に、r=25nm(D=λ/10、D・
t=λ・7.5μm)のときτ≒80%となる。
【0096】これらの結果から、 D・t≦λ・15μm …(13) であれば、τは70%〜80%以上となり、レンズとし
て十分実用になる。したがって、例えば、t=75μm
の場合は、D≦λ/5で、十分な透過率が得られること
になる。
【0097】また、高分子分散液晶層514の透過率
は、nPの値がnLC’の値に近いほど良くなる。一方、
o’とnPとが異なる値になると、高分子分散液晶層5
14の透過率は悪くなる。図64の状態と図66の状態
とで、平均して高分子分散液晶層514の透過率が良く
なるのは、 nP=(no’+nLC’)/2 …(14) を満足するときである。
【0098】ここで、可変焦点レンズ511は、レンズ
として使用するものであるから、図64の状態でも、図
66の状態でも、透過率はほぼ同じで、かつ高い方が良
い。そのためには、高分子セル518を構成する高分子
の材料および液晶分子517の材料に制限があるが、実
用的には、 no’≦nP≦nLC’ …(15) とすればよい。
【0099】上記(14)式を満足すれば、上記(13)式は、
さらに緩和され、 D・t≦λ・60μm …(16) であれば良いことになる。なぜなら、フレネルの反射則
によれば、反射率は屈折率差の2乗に比例するので、高
分子セル518を構成する高分子と液晶分子517との
境界での光の反射、すなわち高分子分散液晶層514の
透過率の減少は、およそ上記の高分子と液晶分子517
との屈折率の差の2乗に比例するからである。
【0100】以上は、no’≒1.45、nLC’≒1.
585の場合であったが、より一般的に定式化すると、 D・t≦λ・15μm・(1.585−1.45)2/(nu−nP2 …(17) であればよい。ただし、(nu−nP2は、(nLC’−
P2と(no’−nP2とのうち、大きい方である。
【0101】また、可変焦点レンズ511の焦点距離変
化を大きくするには、ffの値が大きい方が良いが、f
f=1では、高分子の体積がゼロとなり、高分子セル5
18を形成できなくなるので、 0.1≦ff≦0.999 …(18) とする。一方、ffは、小さいほどτは向上するので、
上記(17)式は、好ましくは、 4×10-6〔μm〕2≦D・t≦λ・45μm・(1.585−1.45)2/(nu−nP)2…(19) とする。なお、tの下限値は、図64から明らかなよう
に、t=Dで、Dは、上述したように2nm以上である
ので、D・tの下限値は、(2×10-3μm)2、すな
わち4×10-6〔μm〕2となる。
【0102】なお、物質の光学特性を屈折率で表す近似
が成り立つのは、「岩波科学ライブラリー8 小惑星が
やってくる」向井正著,1994,岩波書店発行の第58頁に
記載されているように、Dが10nm〜5nmより大き
い場合である。また、Dが500λを越えると、光の散
乱は幾何学的となり、高分子セル518を構成する高分
子と液晶分子517との界面での光の散乱がフレネルの
反射式に従って増大するので、Dは、実用的には、 7nm≦D≦500λ …(20) とする。
【0103】図68は図67に示す可変焦点レンズ51
1を用いたデジタルカメラ用の撮像光学系の構成を示す
ものである。この撮像光学系においては、物体(図示せ
ず)の像を、絞り521、可変焦点レンズ511および
レンズ522を介して、例えばCCDよりなる固体撮像
素子523上に結像させる。なお、図68では、液晶分
子の図示を省略してある。
【0104】かかる撮像光学系によれば、可変抵抗器5
19により可変焦点レンズ511の高分子分散液晶層5
14に印加する交流電圧を調整して、可変焦点レンズ5
11の焦点距離を変えることより、可変焦点レンズ51
1およびレンズ522を光軸方向に移動させることな
く、例えば、無限遠から600mmまでの物体距離に対
して、連続的に合焦させることが可能となる。
【0105】図69は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な可変焦点回折光学素
子の一例の構成を示す図である。この可変焦点回折光学
素子531は、平行な第1,第2の面532a,532
bを有する第1の透明基板532と、光の波長オーダー
の溝深さを有する断面鋸歯波状のリング状回折格子を形
成した第3の面533aおよび平坦な第4の面533b
を有する第2の透明基板533とを有し、入射光を第
1,第2の透明基板532,533を経て出射させるも
のである。第1,第2の透明基板532,533間に
は、図64で説明したと同様に、透明電極513a,5
13bを介して高分子分散液晶層514を設け、透明電
極513a,513bをスイッチ515を経て交流電源
516に接続して、高分子分散液晶層514に交流電界
を印加するようにする。
【0106】かかる構成において、可変焦点回折光学素
子531に入射する光線は、第3の面533aの格子ピ
ッチをpとし、mを整数とすると、 psinθ=mλ …(21) を満たす角度θだけ偏向されて出射される。また、溝深
さをh、透明基板33の屈折率をn33とし、kを整数と
すると、 h(nA−n33)=mλ …(22) h(nB−n33)=kλ …(23) を満たせば、波長λで回折効率が100%となり、フレ
アの発生を防止することができる。
【0107】ここで、上記(22)および(23)式の両辺の差
を求めると、 h(nA−nB)=(m−k)λ …(24) が得られる。したがって、例えば、λ=500nm、n
A=1.55、nB=1.5とすると、 0.05h=(m−k)・500nm となり、m=1,k=0とすると、 h=10000nm=10μm となる。この場合、透明基板533の屈折率n33は、上
記(22)式から、n33=1.5であればよい。また、可変
焦点回折光学素子531の周辺部における格子ピッチp
を10μmとすると、θ≒2.87°となり、Fナンバ
ーが10のレンズを得ることができる。
【0108】かかる可変焦点回折光学素子531は、高
分子分散液晶層514への印加電圧のオン・オフで光路
長が変わるので、例えば、レンズ系の光束が平行でない
部分に配置して、ピント調整を行うのに用いたり、レン
ズ系全体の焦点距離等を変えるのに用いることができ
る。
【0109】なお、この実施形態において、上記(22)〜
(24)式は、実用上、 0.7mλ≦h(nA−n33)≦1.4mλ …(25) 0.7kλ≦h(nB−n33)≦1.4kλ …(26) 0.7(m−k)λ≦h(nA−nB)≦1.4(m−k)λ …(27) を満たせば良い。
【0110】また、ツイストネマティック液晶を用いる
可変焦点レンズもある。図70および図71は、この場
合の可変焦点眼鏡550の構成を示すものであり、可変
焦点レンズ551は、レンズ552および553と、こ
れらレンズの内面上にそれぞれ透明電極513a,51
3bを介して設けた配向膜539a,539bと、これ
ら配向膜間に設けたツイストネマティック液晶層554
とを有して構成し、その透明電極513a,513bを
可変抵抗器519を経て交流電源516に接続して、ツ
イストネマティック液晶層554に交流電界を印加する
ようにする。
【0111】かかる構成において、ツイストネマティッ
ク液晶層554に印加する電圧を高くすると、液晶分子
555は、図71に示すようにホメオトロピック配向と
なり、図70に示す印加電圧が低いツイストネマティッ
ク状態の場合に比べて、ツイストネマティック液晶層5
54の屈折率は小さくなり、焦点距離が長くなる。
【0112】ここで、図70に示すツイストネマティッ
ク状態における液晶分子555の螺旋ピッチPは、光の
波長λに比べて同じ程度か十分小さくする必要があるの
で、例えば、 2nm≦P≦2λ/3 …(28) とする。なお、この条件の下限値は、液晶分子の大きさ
で決まり、上限値は、入射光が自然光の場合に、図70
の状態でツイストネマティック液晶層554が等方媒質
として振る舞うために必要な値であり、この上限値の条
件を満たさないと、可変焦点レンズ551は偏光方向に
よって焦点距離の異なるレンズとなり、これがため二重
像が形成されてぼけた像しか得られなくなる。
【0113】図72(a)は本発明にかかるズームレンズ
鏡胴を用いるズーム光学系に適用可能な可変偏角プリズ
ムの構成を示すものである。この可変偏角プリズム56
1は、第1,第2の面562a,562bを有する入射
側の第1の透明基板562と、第3,第4の面563
a,563bを有する出射側の平行平板状の第2の透明
基板563とを有する。入射側の透明基板562の内面
(第2の面)562bは、フレネル状に形成し、この透
明基板562と出射側の透明基板563との間に、図6
4で説明したと同様に、透明電極513a,513bを
介して高分子分散液晶層514を設ける。透明電極51
3a,513bは、可変抵抗器519を経て交流電源5
16に接続し、これにより高分子分散液晶層514に交
流電界を印加して、可変偏角プリズム561を透過する
光の偏角を制御するようにする。なお、図72(a)で
は、透明基板562の内面562bをフレネル状に形成
したが、例えば、図72(b)に示すように、透明基板5
62および563の内面を相対的に傾斜させた傾斜面を
有する通常のプリズム状に形成することもできるし、あ
るいは図69に示した回折格子状に形成することもでき
る。回折格子状に形成する場合には、上記の(21)〜(27)
式が同様にあてはまる。
【0114】かかる構成の可変偏角プリズム561は、
例えば、TVカメラ、デジタルカメラ、フィルムカメ
ラ、双眼鏡等のブレ防止用として有効に用いることがで
きる。この場合、可変偏角プリズム561の屈折方向
(偏向方向)は、上下方向とするのが望ましいが、さら
に性能を向上させるためには、2個の可変偏角プリズム
561を偏向方向を異ならせて、例えば図73に示すよ
うに、上下および左右の直交する方向で屈折角を変える
ように配置するのが望ましい。なお、図72および図7
3では、液晶分子の図示を省略してある。
【0115】図74は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズを応
用した可変焦点ミラーを示すものである。この可変焦点
ミラー565は、第1,第2の面566a,566bを
有する第1の透明基板566と、第3,第4の面567
a,567bを有する第2の透明基板567とを有す
る。第1の透明基板566は、平板状またはレンズ状に
形成して、内面(第2の面)566bに透明電極513
aを設け、第2の透明基板567は、内面(第3の面)
567aを凹面状に形成して、該凹面上に反射膜568
を施し、さらにこの反射膜568上に透明電極513b
を設ける。透明電極513a,513b間には、図64
で説明したと同様に、高分子分散液晶層514を設け、
これら透明電極513a,513bをスイッチ515お
よび可変抵抗器519を経て交流電源516に接続し
て、高分子分散液晶層514に交流電界を印加するよう
にする。なお、図74では、液晶分子の図示を省略して
ある。
【0116】かかる構成によれば、透明基板566側か
ら入射する光線は、反射膜568により高分子分散液晶
層514を折り返す光路となるので、高分子分散液晶層
514の作用を2回もたせることができると共に、高分
子分散液晶層514への印加電圧を変えることにより、
反射光の焦点位置を変えることができる。この場合、可
変焦点ミラー565に入射した光線は、高分子分散液晶
層514を2回透過するので、高分子分散液晶層514
の厚さの2倍をtとすれば、上記の各式を同様に用いる
ことができる。なお、透明基板566または567の内
面を、図69に示したように回折格子状にして、高分子
分散液晶層514の厚さを薄くすることもできる。この
ようにすれば、散乱光をより少なくできる利点がある。
【0117】なお、以上の説明では、液晶の劣化を防止
するため、電源として交流電源516を用いて、液晶に
交流電界を印加するようにしたが、直流電源を用いて液
晶に直流電界を印加するようにすることもできる。ま
た、液晶分子の方向を変える方法としては、電圧を変化
させること以外に、液晶にかける電場の周波数、液晶に
かける磁場の強さ・周波数、あるいは液晶の温度等を変
化させることによってもよい。以上に示した実施形態に
おいて、高分子分散液晶は液状ではなく固体に近いもの
もあるので、その場合はレンズ512a,512bの一
方、透明基板532、レンズ538、レンズ552,5
53の一方、図72(a)における透明基板563、図7
2(b)における透明基板562,563の一方、透明基
板566,567の一方はなくてもよい。以上図64か
ら図74で述べたような、媒質の屈折率が変化すること
で、光学素子の焦点距離等が変化するタイプの光学素子
のメリットは、形状が変化しないため機械設計が容易で
ある、機械的構造が簡単になる、等である。
【0118】図75は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他
の実施例に係る、可変焦点レンズ140を用いた撮像ユ
ニット141の概略構成図である。撮像ユニット141
は本発明の撮像系として用いることができる。本実施例
では、レンズ102と可変焦点レンズ140とで、撮像
レンズを構成している。そして、この撮像レンズと固体
撮像素子408とで撮像ユニット141を構成してい
る。可変焦点レンズ140は、透明部材142と圧電性
のある合成樹脂等の柔らかい透明物質143とで、光を
透過する流体あるいはゼリー状物質144を挟んで構成
されている。
【0119】流体あるいはゼリー状物質144として
は、シリコンオイル、弾性ゴム、ゼリー、水等を用いる
ことができる。透明物質143の両面には透明電極14
5が設けられており、回路103’を介して電圧を加え
ることで、透明物質143の圧電効果により透明物質1
43が変形し、可変焦点レンズ140の焦点距離が変わ
るようになっている。従って、本実施例によれば、物体
距離が変わった場合でも光学系をモーター等で動かすこ
となくフォーカスができ、小型、軽量、消費電力が少な
い点で優れている。
【0120】なお、図75中、145は透明電極、14
6は流体をためるシリンダーである。また、透明物質1
43の材質としては、ポリウレタン、シリコンゴム、ア
クリルエラストマー、PZT、PLZT、ポリフッ化ビ
ニリデン(PVDF)等の高分子圧電体、シアン化ビニ
リデン共重合体、ビニリデンフルオライドとトリフルオ
ロエチレンの共重合体等が用いられる。圧電性を有する
有機材料や、圧電性を有する合成樹脂、圧電性を有する
エラストマー等を用いると可変焦点レンズ面の大きな変
形が実現できてよい。可変焦点レンズには透明な圧電材
料を用いるとよい。
【0121】なお、図75の例で、可変焦点レンズ14
0は、シリンンダー146を設けるかわりに、図76に
示すように、支援部材147を設けてシリンダー146
を省略した構造にしてもよい。支援部材147は、間に
透明電極145を挟んで、透明物質143の一部の周辺
部分を固定している。本実施例によれば、透明物質14
3に電圧をかけることによって、透明物質143が変形
しても、図77に示すように、可変焦点レンズ140全
体の体積が変わらないように変形するため、シリンダー
146が不要になる。なお、図76、77中、148は
変形可能な部材で、弾性体、アコーディオン状の合成樹
脂または金属等でできている。
【0122】図75、76に示す実施例では、電圧を逆
に印加すると透明物質143は逆向きに変形するので凹
レンズにすることも可能である。なお、透明物質143
に電歪材料、例えば、アクリルエラストマー、シリコン
ゴム等を用いる場合は、透明物質143を透明基板と電
歪材料を貼り合わせた構造にするとよい。
【0123】図78は本発明のズームレンズ鏡胴を用い
るズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他
の実施例に係る、マイクロポンプ160で流体161を
出し入れし、レンズ面を変形させる可変焦点レンズ16
7の概略構成図である。マイクロポンプ160は、例え
ば、マイクロマシンの技術で作られた小型のポンプで、
電力で動くように構成されている。流体161は、透明
基板163と、弾性体164との間に挟まれている。図
78中、165は弾性体164を保護するための透明基
板で、設けなくてもよい。マイクロマシンの技術で作ら
れたポンプの例としては、熱変形を利用したもの、圧電
材料を用いたもの、静電気力を用いたものなどがある。
【0124】そして、図63で示したようなマイクロポ
ンプ180を、例えば、図78に示す可変焦点レンズに
用いるマイクロポンプ160のように、2つ用いればよ
い。
【0125】なお、静電気力、圧電効果を用いた可変焦
点レンズなどにおいては、駆動用に高電圧が必要になる
場合がある。その場合には、昇圧用のトランス、あるい
は圧電トランス等を用いて制御系を構成するとよい。特
に積層型圧電トランスを用いると小型にできてよい。
【0126】図79は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素
子の他の実施例であって圧電材料200を用いた可変焦
点レンズ201の概略構成図である。圧電材料200に
は透明物質143と同様の材料が用いられており、圧電
材料200は、透明で柔らかい基板202の上に設けら
れている。なお、基板202には、合成樹脂、有機材料
を用いるのが望ましい。本実施例においては、2つの透
明電極59を介して電圧を圧電材料200に加えること
で圧電材料200は変形し、図79において凸レンズと
しての作用を持っている。
【0127】なお、基板202の形をあらかじめ凸状に
形成しておき、かつ、2つの透明電極59のうち、少な
くとも一方の電極の大きさを基板202と異ならせてお
く、例えば、一方の透明電極59を基板202よりも小
さくしておくと、電圧を切ったときに、図80に示すよ
うに、2つの透明電極59が対向する所定部分だけが凹
状に変形して凹レンズの作用を持つようになり、可変焦
点レンズとして動作する。このとき基板202は、流体
161の体積が変化しないように変形するので、液溜1
68が不要になるというメリットがある。
【0128】本実施例では、流体161を保持する基板
の一部分を圧電材料で変形させて、液溜168を不要と
したところに大きなメリットがある。なお、図78の実
施例にも言えることであるが、透明基板163,165
はレンズとして構成しても、或いは平面で構成してもよ
い。
【0129】図81は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素
子のさらに他の実施例であって圧電材料からなる2枚の
薄板200A,200Bを用いた可変焦点レンズの概略
構成図である。本実施例の可変焦点レンズは、薄板20
0Aと200Bの材料の方向性を反転させることで、変
形量を大きくし、大きな可変焦点範囲が得られるという
メリットがある。なお、図81中、204はレンズ形状
の透明基板である。本実施例においても、紙面の右側の
透明電極59は基板202よりも小さく形成されてい
る。
【0130】なお、図79〜図81の実施例において、
基板202、薄板200,200A,200Bの厚さを
不均一にして、電圧を掛けたときの変形のさせかたをコ
ントロールしてもよい。そのようにすれば、レンズの収
差補正等もすることができ、便利である。
【0131】図82は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な可変焦点レンズのさ
らに他の実施例を示す概略構成図である。本実施例の可
変焦点レンズ207は、例えばシリコンゴムやアクリル
エラストマー等の電歪材料206を用いて構成されてい
る。本実施例の構成によれば、電圧が低いときには、図
82に示すように、凸レンズとして作用し、電圧を上げ
ると、図83に示すように、電歪材料206が上下方向
に伸びて左右方向に縮むので、焦点距離が伸びる。従っ
て、可変焦点レンズとして動作する。本実施例の可変焦
点レンズによれば、大電源を必要としないので消費電力
が小さくて済むというメリットがある。以上述べた図7
5から図83の可変焦点レンズに共通して言えるのは、
レンズとして作用する媒質の形状が変化することで、可
変焦点を実現していることである。屈折率が変化する可
変焦点レンズに比べ、焦点距離変化の範囲が自由に選べ
る、大きさが自由に選べる、等のメリットがある。
【0132】図84は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素
子のさらに他の実施例であってフォトメカニカル効果を
用いた可変焦点レンズの概略構成図である。本実施例の
可変焦点レンズ214は、透明弾性体208,209で
アゾベンゼン210が挟まれており、アゾベンゼン21
0には、透明なスペーサー211を経由して光が照射さ
れるようになっている。図84中、212,213はそ
れぞれ中心波長がλ1,λ2の例えばLED、半導体レー
ザー等の光源である。
【0133】本実施例において、中心波長がλ1の光が
図85(a)に示すトランス型のアゾベンゼンに照射され
ると、アゾベンゼン210は、図85(b)に示すシス型
に変化して体積が減少する。このため、可変焦点レンズ
214の形状はうすくなり、凸レンズ作用が減少する。
一方、中心波長がλ2の光がシス型のアゾベンゼン21
0に照射されると、アゾベンゼン210はシス型からト
ランス型に変化して、体積が増加する。このため、可変
焦点レンズ214の形状は厚くなり、凸レンズ作用が増
加する。このようにして、本実施例の光学素子214は
可変焦点レンズとして作用する。また、可変焦点レンズ
214では、透明弾性体208,209の空気との境界
面で光が全反射するので外部に光がもれず、効率がよ
い。
【0134】図86は本発明にかかるズームレンズ鏡胴
を用いるズーム光学系に可変ミラーとして適用可能な可
変形状鏡のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
本実施例では、デジタルカメラに用いられるものとして
説明する。なお、図86中、411は可変抵抗器、41
4は演算装置、415は温度センサー、416は湿度セ
ンサー、417は距離センサー、424は振れセンサー
である。本実施例の可変形状鏡45は、アクリルエラス
トマー等の有機材料からなる電歪材料453と間を隔て
て分割電極409bを設け、電歪材料453の上に順に
電極452、変形可能な基板451を設け、さらにその
上に入射光を反射するアルミニウム等の金属からなる反
射膜450を設けて構成されている。このように構成す
ると、分割電極409bを電歪材料453と一体化した
場合に比べて、反射膜450の面形状が滑らかになり、
光学的に収差を発生させにくくなるというメリットがあ
る。なお、変形可能な基板451と電極452の配置は
逆でも良い。また、図86中、449は光学系の変倍、
あるいはズームを行なう釦であり、可変形状鏡45は、
釦449を使用者が押すことで反射膜450の形を変形
させて、変倍あるいは、ズームをすることができるよう
に演算装置414を介して制御されている。なお、アク
リルエラストマー等の有機材料からなる電歪材料のかわ
りに既に述べたチタン酸バリウム等の圧電材料を用いて
もよい。
【0135】なお本願の可変形状鏡に共通して言えるこ
とであるが、反射面の変形する部分を反射面に垂直な方
向から見た時の形は、軸上光線の入射面の方向に長い形
状、たとえば楕円、卵形、多角形、等にするのが良い。
なぜなら図49の例のように可変形状鏡は斜入射で用い
る場合が多いが、このとき発生する収差を抑えるために
は、反射面の形状は回転楕円面、回転放物面、回転双曲
面に近い形が良く、そのように可変形状鏡を変形させる
為には、反射面の変形する部分を反射面に垂直な方向か
ら見た時の形を、軸上光線の入射面の方向に長い形状に
しておくのが良いからである。
【0136】最後に、本発明で用いる用語の定義を述べ
ておく。
【0137】光学装置とは、光学系あるいは光学素子を
含む装置のことである。光学装置単体で機能しなくても
よい。つまり、装置の一部でもよい。
【0138】光学装置には、撮像装置、観察装置、表示
装置、照明装置、信号処理装置等が含まれる。
【0139】撮像装置の例としては、フィルムカメラ、
デジタルカメラ、ロボットの眼、レンズ交換式デジタル
一眼レフカメラ、テレビカメラ、動画記録装置、電子動
画記録装置、カムコーダ、VTRカメラ、電子内視鏡等
がある。デジカメ、カード型デジカメ、テレビカメラ、
VTRカメラ、動画記録カメラなどはいずれも電子撮像
装置の一例である。
【0140】観察装置の例としては、顕微鏡、望遠鏡、
眼鏡、双眼鏡、ルーペ、ファイバースコープ、ファイン
ダー、ビューファインダー等がある。
【0141】表示装置の例としては、液晶ディスプレ
イ、ビューファインダー、ゲームマシン(ソニー社製プ
レイステーション)、ビデオプロジェクター、液晶プロ
ジェクター、頭部装着型画像表示装置(head mo
unted display:HMD)、PDA(携帯
情報端末)、携帯電話等がある。
【0142】照明装置の例としては、カメラのストロ
ボ、自動車のヘッドライト、内視鏡光源、顕微鏡光源等
がある。
【0143】信号処理装置の例としては、携帯電話、パ
ソコン、ゲームマシン、光ディスクの読取・書込装置、
光計算機の演算装置等がある。
【0144】なお、本願の光学系は小型軽量なので、電
子撮像装置、信号処理装置、特に、デジタルカメラ、携
帯電話の撮像系に用いると効果がある。
【0145】撮像素子は、例えばCCD、撮像管、固体
撮像素子、写真フィルム等を指す。また、平行平面板は
プリズムの1つに含まれるものとする。観察者の変化に
は、視度の変化を含むものとする。被写体の変化には、
被写体となる物体距離の変化、物体の移動、物体の動
き、振動、物体のぶれ等を含むものとする。
【0146】拡張曲面の定義は以下の通りである。球
面、平面、回転対称非球面のほか、光軸に対して偏心し
た球面、平面、回転対称非球面、あるいは対称面を有す
る非球面、対称面を1つだけ有する非球面、対称面のな
い非球面、自由曲面、微分不可能な点、線を有する面
等、いかなる形をしていても良い。反射面でも、屈折面
でも、光になんらかの影響を与えうる面ならば良い。本
発明では、これらを総称して拡張曲面と呼ぶことにす
る。
【0147】光学特性可変光学素子とは、可変焦点レン
ズ、可変形状鏡、面形状の変わる偏光プリズム、頂角可
変プリズム、光偏向作用の変わる可変回折光学素子、つ
まり可変HOE,可変DOE等を含む。
【0148】可変焦点レンズには、焦点距離が変化せ
ず、収差量が変化するような可変レンズも含むものとす
る。可変形状鏡についても同様である。要するに、光学
素子で、光の反射、屈折、回折等の光偏向作用が変化し
うるものを光学特性可変光学素子と呼ぶ。
【0149】情報発信装置とは、携帯電話、固定式の電
話、ゲームマシン、テレビ、ラジカセ、ステレオ等のリ
モコンや、パソコン、パソコンのキーボード、マウス、
タッチパネル等の何らかの情報を入力し、送信すること
ができる装置を指す。撮像装置のついたテレビモニタ
ー、パソコンのモニター、ディスプレイも含むものとす
る。情報発信装置は、信号処理装置の中に含まれる。
【0150】以上説明したように、本発明のズームレン
ズ鏡胴又はズームレンズ鏡枠は、特許請求の範囲に記載
された発明の他に、次に示すような特徴も備えている。
【0151】(1)ミラーを介して光路が被写体側と撮
像素子側とに分離された屈曲光学系のレンズ鏡胴におい
て、ズーム駆動される光学系、シャッタ及び絞りを駆動
させる駆動部を、ズーム駆動によっては移動しない固定
部に配置したことを特徴とするレンズ鏡胴。
【0152】(2)ミラーを介して光路が被写体側と撮
影素子側とに分離された屈曲光学系のレンズ鏡胴におい
て、シャッタと絞りを、ズーム駆動される光学系を構成
するレンズのうち前記ミラーに最も近接するレンズの前
記ミラーに対面する位置に配置したことを特徴とするレ
ンズ鏡胴。
【0153】(3)ミラーを介して光路が被写体側と撮
影素子側とに分離された屈曲光学系のレンズ鏡胴におい
て、シャッタと絞りを、前記ミラーよりも撮像素子寄り
で、前記ミラーに最も近い固定の光学素子あるいは固定
の光学素子群よりも撮像素子寄りに配置したことを特徴
とするレンズ鏡胴。
【0154】(4)ミラーを介して光路が被写体側と撮
像素子側とに分離された屈曲光学系のレンズ鏡胴におい
て、絞り及び絞りを駆動する駆動部を、ズーム駆動によ
っては移動しない固定部に配置したことを特徴とするレ
ンズ鏡胴。
【0155】(5)前記ミラーが可変ミラーであること
を特徴とする上記(1)〜(4)のいずれかに記載のレ
ンズ鏡胴。
【0156】(6)前記可変ミラーが、静電気力、電磁
気力、圧電効果、電歪、流体のいずれかによって駆動さ
れることを特徴とする請求項4又は上記(5)に記載の
レンズ鏡胴。
【0157】(7)前記可変ミラーの変形する光反射部
材が、有機材料を用いて構成されていることを特徴とす
る請求項4、上記(5)、(6)のいずれかに記載のレ
ンズ鏡胴。
【0158】(8)前記ズーム駆動される光学系が、凹
レンズ作用をもつレンズ群と、前記可変ミラーを含む光
学素子の群と、光軸にほぼ沿って移動するレンズ群とを
含んで構成されていることを特徴とする請求項4、上記
(1)又は(2)に従属する上記(5)〜(7)のいず
れかに記載のレンズ鏡胴。
【0159】(9)前記屈曲光学系が、物体側から順
に、凹レンズを含むレンズ群と、前記可変ミラーを含む
群と、光軸にほぼ沿って移動する凸レンズを含むレンズ
群とを含んで構成されていることを特徴とする請求項
4、上記(5)〜(8)のいずれかに記載のレンズ鏡
胴。
【0160】(10)前記光軸にほぼ沿って移動するレ
ンズ群が1つであることを特徴とする上記(9)に記載
のレンズ鏡胴。
【0161】(11)前記ズーム駆動される光学系が移
動するレンズ群を含み、モーターまたは手動で前記移動
するレンズ群を駆動するようにしたことを特徴とする請
求項1〜4、上記(1)、(2)、請求項1〜4、上記
(1)、(2)のいずれかに従属する上記(5)〜(1
0)のいずれかに記載のレンズ鏡胴。
【0162】(12)可変ミラーを複数個含むことを特
徴とする請求項1〜4、上記(1)〜(11)のいずれ
かに記載のレンズ鏡胴。
【0163】(13)複数の移動するレンズ群を含むこ
とを特徴とする請求項1〜4、上記(1)〜(12)の
いずれかに記載のレンズ鏡胴。
【0164】(14)撮像素子の撮像エリアの短辺また
は長辺方向が、前記可変ミラーへ入射する軸上光線の入
射面とほぼ平行(±5度以内)であることを特徴とする
請求項4、上記(5)〜(10)、請求項4、上記
(5)〜(10)のいずれかに従属する上記(11)の
いずれかに記載のレンズ鏡胴。
【0165】(15)前記可変ミラーの形状が、所定の
状態において自由曲面となることを特徴とする請求項
4、上記(5)〜(10)、請求項4、上記(5)〜
(10)のいずれかに従属する上記(11)、上記(1
4)のいずれかに記載のレンズ鏡胴。
【0166】(16)前記ズーム駆動される光学系がレ
トロフォーカスタイプであることを特徴とする請求項1
〜4、上記(1)、(2)、請求項1〜4、上記
(1)、(2)のいずれかに従属する上記(5)〜(1
0)、(12)、(13)、請求項4、上記(1)、
(2)のいずれかに従属する(14)、(15)、上記
(11)のいずれかに記載のレンズ鏡胴。
【0167】(17)ズーム駆動される光学系における
移動するレンズ群を手動または電動で駆動する場合に移
動するレンズ群の位置を検出するためのエンコーダーを
備えた上記(8)、上記(8)に従属する上記(9)、
(10)、(11)、上記(8)、上記(8)に従属す
る上記(9)、上記(10)、(11)のいずれかに従
属する上記(12)〜(16)のいずれかに記載の可変
ミラーを有するレンズ鏡胴に用いるズーム駆動される光
学系。
【0168】(18)検出したレンズ群の位置に応じて
前記可変ミラーを所望の値に変形させることを特徴とす
る上記(17)に記載のズーム駆動される光学系。
【0169】(19)前記絞りが前記可変ミラーに対し
て移動しないことを特徴とする請求項4、上記(5)〜
(10)、(14)、(15)、(17)、(18)、
請求項4、上記(5)〜(10)のいずれかに従属する
上記(11)〜(13)、(16)のいずれかに記載の
レンズ鏡胴に用いる光学系。
【0170】(20)絞りとシャッタとが凸レンズ群よ
りも撮像素子よりも遠くに配置されることを特徴とする
請求項1〜4、上記(1)〜(19)のいずれかに記載
のレンズ鏡胴。
【0171】(21)絞りとシャッタとが凹レンズ群よ
りも撮像素子寄りに配置されていることを特徴とする請
求項1〜4、上記(1)〜(20)のいずれかに記載の
レンズ鏡胴。
【0172】(22)撮像素子上に物体像を結像させ
て、可変ミラーの焦点距離を変化させながら物体像の高
周波成分が最大になる状態を探すことで、ピント位置を
検出するようにしたことを特徴とする請求項1〜4、上
記(1)〜(21)のいずれかに記載のレンズ鏡胴に用
いる光学系を備えた撮像装置。
【0173】
【発明の効果】本発明によれば、レンズ鏡枠を構成する
1群枠、2群枠、3群枠、ロッド、CCD保持枠、ミラ
ー保持部を鏡枠基盤に搭載し、さらにそれとは別に、モ
ータ類、ギアトレイン類及びシャッタ、絞り、ズーム駆
動部材類を駆動基板にそれぞれ分離搭載して、鏡枠部か
らこれら駆動部材を電気回線で接続しないで構成でき
る。このため、従来のレンズ鏡胴のような鏡枠内でのF
PC等の伸び縮みによるスペース上の不利や、内面反射
等の品質上の不利を解消することができる。
【0174】また、本発明によれば、シャッタ、絞り、
ズーム駆動部材類を駆動基板に搭載して、鏡枠基盤には
直接組み込まないようにしたので、従来のレンズ鏡胴の
ような鏡枠内にモータやFPC等の光学系を構成しない
部材の組み込み変形や位置ずれ等による光学系の品質を
損なうことがなくなる。
【0175】また、本発明によれば、駆動部が鏡枠部と
分離しているため、最終的な全体の組み上がりを待つこ
となく、それぞれ単独で鏡枠治具や駆動治具を介して個
別に検査できる。このため、歩留まりが向上し生産コス
ト面で有利となる。
【0176】また、本発明によれば、鏡枠基盤に対し、
1群枠、ミラー保持部及びロッドに支持されるレンズ鏡
枠をそれぞれ分離して組み立てることができるようにし
たので、それぞれの構成部材を多数種類標準化して揃え
ておき、目的に応じて組み合せることができる。また、
本発明によれば、鏡枠部と駆動部をそれぞれ別箇に組み
立てて調整すればよく、鏡枠部と駆動部との組み込み時
に調整が不要となる。
【0177】また、本発明によれば、モータ等の駆動部
材を1つのユニットとして構成したので、電装系を1箇
所に集中して収納して、標準化することができ、電気系
としてまとめて管理検査できる。また、ユニット化した
ことに伴い、自動組み立てやすくなる。
【0178】また、本発明によれば、可変ミラーに隣
接、対面しズーム駆動する2群枠にシャッタ及び絞りを
ユニットで配置し、絞りを3枚羽根の虹彩タイプで構成
したので、従来のレンズ鏡胴に設けられていたターレッ
トタイプの絞りに比べて、無段階の絞り口径を得ること
ができる。また、2枚羽根の絞りに比べて精度の良い口
径比を得ることができる。また、シャッタ及び絞りをユ
ニットとして構成したことにより標準化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるズームレンズ鏡胴
におけるレンズ群を構成する光学部材の配置を示す構成
図であり、望遠(長焦点)時の状態を示している。
【図2】図1の構成における広角(短焦点)時の状態を
示す図である。
【図3】本実施形態のレンズ鏡胴の各構成部材を組み込
んだ状態の全体構成を示す正面図である。
【図4】図3のレンズ鏡胴を上方からみた図である。
【図5】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれているシ
ャッタ駆動機構の望遠(長焦点)時におけるシャッタが
開いた状態を図3と同じ側からみた図である。
【図6】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれているシ
ャッタ駆動機構の広角(短焦点)時におけるシャッタが
閉じた状態を図3と同じ側からみた図である。
【図7】図5の右側面図である。
【図8】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれているシ
ャッタ駆動機構のシャッタが開いたときのシャッタ羽根
部の状態を示す上面図である。
【図9】図8の主にシャッタを示す図である。
【図10】図8の下面図である。
【図11】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
シャッタ駆動機構のシャッタが閉じたときのシャッタ羽
根部の状態を示す上面図である。
【図12】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
絞り機構の望遠(長焦点)時における絞り状態を図3と
同じ側からみた図である。
【図13】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
絞り機構の広角(短焦点)時における絞り状態を図3と
同じ側からみた図である。
【図14】図12の絞り部を主に示す右側面図である。
【図15】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
絞り機構の絞りを開いたときの絞り羽根部の状態を示す
上面図である。
【図16】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
絞り機構の絞りを閉じたときの絞り羽根部の状態を示す
上面図である。
【図17】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
絞り機構の絞りを開いたときの絞り羽根部の状態を示す
下面図である。
【図18】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
絞り機構の絞りを閉じたときの絞り羽根部の状態を示す
下面図である。
【図19】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
ズーム駆動機構の望遠(長焦点)時におけるズーム駆動
状態を図3と同じ側からみた図である。
【図20】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
ズーム駆動機構の広角(短焦点)時におけるズーム駆動
状態を図3と同じ側からみた図である。
【図21】図19の右側面図である。
【図22】本実施形態のレンズ鏡胴に組み込まれている
ズーム駆動機構の下面図である。
【図23】本実施形態のレンズ鏡胴の望遠(長焦点)時
におけるレンズ枠の位置関係を図3と同じ側からみた図
である。
【図24】本実施形態のレンズ鏡胴の広角(短焦点)時
におけるレンズ枠の位置関係を図3と同じ側からみた図
である。
【図25】本実施形態のズームレンズ鏡胴における1群
枠K1の鏡枠基盤K4への固定位置を示す右側面図であ
る。
【図26】本実施形態のズームレンズ鏡胴における鏡枠
基盤K4と2群枠K2に対するロッドK5、スリーブK
2の位置関係を示す下面図である。
【図27】本実施形態のズームレンズ鏡胴におけるズー
ムモータZM1、シャッタモータSHM1及び絞りモー
タSEM1のギアトレイン部を収納し、駆動基板KB1
に固定するギアカバーの構造を図3と同じ側からみた図
である。
【図28】図27の右側面図である。
【図29】図27の上面図である。
【図30】図27の左側面図である。
【図31】本実施形態のズームレンズ鏡胴におけるモー
タ部を収納し、駆動基板KB1に固定する構造を図3と
同じ側からみた図である。
【図32】図31の右側面図である。
【図33】図31の左側面図である。
【図34】本実施形態のズームレンズ鏡胴に用いる可変
ミラー保持部M4を図3と同じ側から見た図である。
【図35】図34の右側面図である。
【図36】図34の上面図である。
【図37】図34の左側面図である。
【図38】図34の下面図である。
【図39】本実施形態のレンズ鏡胴に用いる可変ミラー
保持部M4に取り付けたミラーケースM5を図3と同じ
側から見た図である。
【図40】図39の右側面図である。
【図41】図39の上面図である。
【図42】図39の左側面図である。
【図43】図39の下面図である。
【図44】本実施形態のズームレンズ鏡胴におけるシャ
ッタ・絞りユニットを固定する構造と2群枠K2への固
着構造を示す図3と同じ側から見た図である。
【図45】本実施形態のズームレンズ鏡胴におけるシャ
ッタ・絞りユニットを示す図44の右側面図である。
【図46】図44の上面図である。
【図47】図44の下面図である。
【図48】本発明のズームレンズ鏡胴に適用可能なズー
ムレンズ鏡枠部の光学部材の他の例を示す概略構成図で
ある。
【図49】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系に適用可能な可変ミラーとして光学特性可変ミラー
を用いたデジタルカメラのケプラー式ファインダーの概
略構成図である。
【図50】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09の他の実施例を示す概略構成図である。
【図51】図50の実施例の可変形状鏡に用いる電極の
一形態を示す説明図である。
【図52】図50の実施例の可変形状鏡に用いる電極の
他の形態を示す説明図である。
【図53】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図54】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図55】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図56】図55の実施例における薄膜コイル427の
巻密度の状態を示す説明図である。
【図57】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系にかかる可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡4
09のさらに他の実施例を示す概略構成図である。
【図58】図57の実施例におけるコイル427の一配
置例を示す説明図である。
【図59】図57の実施例におけるコイル427の他の
配置例を示す説明図である。
【図60】図55に示した実施例において、コイル42
7の配置を図59に示したようにした場合に適する永久
磁石426の配置を示す説明図である。
【図61】本発明のさらに他の実施例に係る、ズームレ
ンズ鏡胴を用いるズーム光学系に適用可能な可変ミラー
として可変形状鏡409を用いた撮像系、例えば携帯電
話のデジタルカメラ、カプセル内視鏡、電子内視鏡、パ
ソコン用デジタルカメラ、PDA用デジタルカメラ等に
用いられる撮像系の概略構成図である。
【図62】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系に係る可変ミラーとして適用可能なさらに他の実施
例に係る、マイクロポンプ180で流体161を出し入
れし、ミラー面を変形させる可変ミラーとして用いる可
変形状鏡188の概略構成図である。
【図63】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系の可変ミラーに適用可能なマイクロポンプの一実施
例を示す概略構成図である。
【図64】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変焦点レンズの原理的構成を
示す図である。
【図65】一軸性のネマティック液晶分子の屈折率楕円
体を示す図である。
【図66】図62に示す高分子分散液晶層に電界を印加
状態を示す図である。
【図67】図64に示す高分子分散液晶層への印加電圧
を可変にする場合の一例の構成を示す図である。
【図68】図67に示す可変焦点レンズ511を用いた
デジタルカメラ用の撮像光学系の構成を示す図である。
【図69】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変焦点回折光学素子の一例の
構成を示す図である。
【図70】ツイストネマティック液晶を用いる可変焦点
レンズを有する可変焦点眼鏡の構成を示す図である。
【図71】図70に示すツイストネマティック液晶層へ
の印加電圧を高くしたときの液晶分子の配向状態を示す
図である。
【図72】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変偏角プリズムの2つの例の
構成を示す図である。
【図73】図72に示す可変偏角プリズムの使用態様を
説明するための図である。
【図74】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変焦点レンズを応用した可変
焦点ミラーを示す図である。
【図75】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他の実施例に
係る、可変焦点レンズ140を用いた撮像ユニット14
1の概略構成図である。
【図76】図75の実施例における可変焦点レンズの変
形例を示す説明図である。
【図77】図76の可変焦点レンズが変形した状態を示
す説明図である。
【図78】本発明のズームレンズ鏡胴を用いるズーム光
学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他の実施例に
係る、マイクロポンプ160で流体161を出し入れ
し、レンズ面を変形させる可変焦点レンズ162の概略
構成図である。
【図79】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素子の他の実
施例であって圧電材料200を用いた可変焦点レンズ2
01の概略構成図である。
【図80】図79の変形例に係る可変焦点レンズの状態
説明図である。
【図81】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素子のさらに
他の実施例であって圧電材料からなる2枚の薄板200
A,200Bを用いた可変焦点レンズの概略構成図であ
る。
【図82】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な可変焦点レンズのさらに他の実
施例を示す概略構成図である。
【図83】図82の実施例に係る可変焦点レンズの状態
説明図である。
【図84】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に適用可能な光学特性可変光学素子のさらに
他の実施例であってフォトメカニカル効果を用いた可変
焦点レンズの概略構成図である。
【図85】図84の実施例に係る可変焦点レンズに用い
るアゾベンゼンの構造を示す説明図であり、(a)はトラ
ンス型、(b)はシス型を示している。
【図86】本発明にかかるズームレンズ鏡胴を用いるズ
ーム光学系に可変ミラーとして適用可能な可変形状鏡の
さらに他の実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
C11 CCD面 C12 CCD保持枠 C2 CCD枠 C21 ロッド受け F1,F2,F3 フィルタ G1 第1群 GK11,GK12,GK13 ガイドピン G2 第2群 G3 第3群 K1 1群枠 K11 固定ビス K2 2群枠 K21 2群枠被駆動ピン K201 取り付け穴 K22 スリーブ K3 3群枠 K31 嵌合穴 K4 鏡枠基盤 K41 ロッド受け K42 ミラーケース固定ビス K43 取り付け穴 K5 ロッド K51 一端部 K52 他端部 KB1 駆動基板 KB12 ギアカバー固定ビス KB13 モータカバー固定ビス KB14 駆動基板固定ビス L1,L2,L3,L4,L5,L6 レンズ M 可変ミラー M1,M2,M3 可変ミラー構成部材 M11 可変ミラーの反射面 M4 可変ミラー保持部 M41,M42 取り付け穴 M43 ミラー保持部ボス M5 ミラーケース M51,M52 ミラーケースボス ZM1 ズームモータ ZM12 ガイド穴 SH1 シャッタ羽根 SH11 シャッタ羽根穴 SH12 シャッタ羽根カム穴 SH2 シャッタ被駆動部材 SH21 シャッタ被駆動部材係合部 SH201 ワッシャ SH22 シャッタ羽根係合突起 SH3 シャッタ基盤 SH31 シャッタばね SH301 突起嵌合部 SH32 シャッタ羽根突起嵌合部 SH4 シャッタカバー SH5 シャッタ駆動部材 SH51 ラックギア係合部 SH52 ガイド穴 SH53 シャッタ駆動部材係合部 SHM1 シャッタモータ SHM2,SHM3 ギア SHM11,SHM21,SHM31,SHM32
ギアの歯部 SE1 絞り羽根 SE11 絞り羽根穴 SE12 絞り羽根カム穴 SE121 絞り検出板 SE2 絞り基盤 SE21 絞り羽根突起嵌合部 SE22 溝 SE3 絞り被駆動部材 SE30 嵌合穴 SE31 絞り被駆動ピン SE301 絞り羽根係合突起 SE32 絞りばね受け SE33 絞りばね SE34 パッチン部材 SE341 パッチン回転止め SE35 パッチンバネ受け SE4 絞り駆動部材 SE41 ラックギア係合部 SE42 ガイド穴 SE43 絞り被駆動部材係合部 SE5 シャッタ・絞り基盤 SE51 シャッタ・絞り基盤ボス SE52 シャッタ・絞りユニット固定ビス SEM1 絞りモータ SEM121 絞り検出板 SEM2,SEM3 ギア SEM11,SEM21,SEM22,SEM31
ギアの歯部 SEM41 取り付け穴 Z1 ズーム駆動部材 Z11 ラックギア係合部 Z112 ズーム駆動部材ラック穴 Z12 ズーム駆動部材カム穴 Z13 ズーム駆動部材組み立て穴 ZK1 ギアカバー ZK2 モータカバー ZK21,ZK22 モータカバーボス ZM1 ズームモータ ZM121 ズーム検出板 ZM2,ZM3,ZM4 ギア ZM11,ZM21,ZM22,ZM31,ZM32,ZM
1 ギアの歯部 ZM5 フォトインタラプタ ZM51 取り付け穴 11 ズームレンズ鏡枠 12 可変ミラー 13 変倍レンズ 14 コンペンセータ 15 固体撮像素子 16,20 レンズ 17 凹レンズ 18 絞り 19 シャッタ 45,188 可変形状鏡 140,167,201,207,214,511,5
51 可変焦点レンズ 161 流体 163,165,204,532,533,562,5
63,566,567 透明基板 59,145,513a,513b 透明電極 102,512a,512b,522,552,553
レンズ 103 制御系 103’ 回路 104,141 撮像ユニット 142 透明部材 143 圧電性のある透明物質 144 流体あるいはゼリー状物質 146 シリンダー 147 支援部材 148 変形可能な部材 160,180 マイクロポンプ 164 弾性体 168 液溜 181 振動板 182,183,409b,409d,409k,45
2 電極 184,185 弁189,450
反射膜 200 圧電材料 200A,200B 薄板 202 透明で柔らかい基板 206,409c−2 電歪材料 208,209 透明弾性体 210 アゾベンゼン 211 スペーサー 212,213 光源 403 撮像レンズ 404 プリズム 405 二等辺直角プリズム 406 ミラー 408,523 固体撮像素子 409 光学特性可変形状鏡 409a 薄膜 409c,409c’ 圧電素子 409c−1,409e 基板 409j 変形する基板 411 可変抵抗器 412 電源 413 電源スイッチ 414 演算装置 415 温度センサー 416 湿度センサー 417 距離センサー 423 支持台 424 振れセンサー 425,428 駆動回路 426 永久磁石 427 コイル 449 釦 451 変形可能な基板 453 電歪材料 508a,532a,562a,566a 第
1の面 508b,532b,562b,566b 第
2の面 509a,533a,563a,567a 第
3の面 509b,533b,563b,567b 第
4の面 514 高分子分散液晶層 515 スイッチ 516 交流電源 517 液晶分子 518 高分子セル 519 可変抵抗器 521 絞り 531 可変焦点回折光学素子 539a,539b 配向膜 550 可変焦点眼鏡 554 ツイストネマティック液晶層 555 液晶分子 561 可変偏角プリズム 565 可変焦点ミラー 568 反射膜 901 接眼レンズ 902 対物レンズ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/10 G02B 5/18 2H088 5/18 7/08 A 2H101 7/08 7/10 C 7/10 E 15/00 7/182 17/08 Z 15/00 G02F 1/13 505 17/08 G03B 17/17 G02F 1/13 505 G02B 7/04 E G03B 17/17 7/18 Z Fターム(参考) 2H042 CA12 CA17 DA02 DA20 DD12 DD13 DE00 2H043 CA07 CA10 CD04 CE00 2H044 BE02 BE04 BE06 BE08 DA01 DB04 EC07 EE01 2H049 AA04 AA18 AA43 AA55 AA61 2H087 KA02 KA03 KA14 MA00 RA01 RA46 SA00 TA03 TA06 TA08 UA09 2H088 EA42 GA02 GA10 HA21 HA24 KA04 KA05 KA06 MA20 2H101 FF08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミラーを介して光路が被写体側と撮像素
    子側とに分離された屈曲光学系のレンズ鏡胴において、 ズーム駆動される光学系を保持する鏡枠と、ズーム、シ
    ャッタ及び絞りの駆動源を有する駆動部と、前記ズーム
    駆動光学系保持鏡枠に搭載されたシャッタ及び絞りを開
    閉させるシャッタ絞り開閉駆動部とを、電気回線で接続
    させないように構成したことを特徴とするレンズ鏡胴。
  2. 【請求項2】 ミラーを介して光路が被写体側と撮像素
    子側とに分離された屈曲光学系のレンズ鏡胴において、 ズーム、シャッタ及び絞りを駆動させる駆動源を有する
    駆動部を一つのユニットとして固定部に配置したことを
    特徴とするレンズ鏡胴。
  3. 【請求項3】 ミラーを介して光路が被写体側と撮像素
    子側とに分離された屈曲光学系のレンズ鏡胴において、 虹彩タイプのシャッタと絞りを開閉する開閉駆動部を一
    つのユニットとして構成し、該ユニットをズーム駆動さ
    れる光学系を構成するレンズのうち前記ミラーに最も近
    接するレンズの前記ミラーに対面する位置に配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡胴。
  4. 【請求項4】 前記ミラーが可変ミラーであることを特
    徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ鏡胴。
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