JP2003269889A - 水処理機器の運転管理方法 - Google Patents

水処理機器の運転管理方法

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JP2003269889A
JP2003269889A JP2002074437A JP2002074437A JP2003269889A JP 2003269889 A JP2003269889 A JP 2003269889A JP 2002074437 A JP2002074437 A JP 2002074437A JP 2002074437 A JP2002074437 A JP 2002074437A JP 2003269889 A JP2003269889 A JP 2003269889A
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JP
Japan
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water
treatment device
water treatment
metal ion
ion generator
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JP2002074437A
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Inventor
Akira Iimura
晶 飯村
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Kurita Water Industries Ltd
Original Assignee
Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スライム障害等を防止するための水処理機器
の動作が適切に行われているかを遠隔監視装置によって
的確に制御できるようにする。 【解決手段】 冷却塔1から熱交換器3への循環配管2
に金属イオン発生装置7を設け、循環冷却水中に金属イ
オンを溶出させる。冷却塔1には塩素生成用の電解処理
装置32が配管31を介して接続されている。サービス
マンは冷却水を採水し、分析センターに送る。分析セン
ターでは、分析結果をパソコン及び通信回線を介して集
中管理センターのホストコンピュータに送信する。ホス
トコンピュータでは、分析データと、金属イオン発生装
置7、濃縮管理装置21及び電解処理装置32からの信
号に基づいてこれら金属イオン発生装置7、濃縮管理装
置21及び電解処理装置32の動作状況をチェックし金
属イオン発生装置7、濃縮管理装置21及び電解処理装
置32に対し制御信号を送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水処理機器の運転管
理方法に係り、特に冷却水系の水処理機器の運転管理に
好適な方法に関する。
【0002】
【従来の技術】冷却水系では、微生物によりスライムが
発生し易い。特に、循環冷却水系の高濃縮運転では、冷
却水の水質が悪化し、細菌、黴、藻類などの微生物群に
土砂、塵埃などが混ざり合って形成されるスライムが発
生し易くなり、熱交換器における熱効率の低下や通水の
悪化を引き起こす。また、スライム付着部において、機
器や配管の局部腐食を誘発する。
【0003】このようなスライムによる障害を防止する
ために、冷却水中に含まれる塩化物イオンを電解酸化に
より次亜塩素酸などの塩素系酸化剤に変換し、この塩素
系酸化剤を冷却水中に存在させる方法も行われている。
【0004】即ち、冷却水系の補給水として用いられる
水道水や工業用水には、通常数mg−Cl/L〜10
mg−Cl/L程度の塩化物イオンが含まれているこ
とから、循環冷却水系の冷却水には、6〜8倍の高濃縮
運転で、この補給水中の塩化物イオンが濃縮されてい
る。このため、この冷却水を電解処理することにより、
冷却水中の塩化物イオンからスライム防止効果のある残
留塩素(遊離塩素)を発生させることができる。この残
留塩素を含む電解処理水を冷却水系に戻すことにより、
スライム障害を防止することができる。
【0005】この塩素系酸化剤を発生させるための電解
処理装置では、陽極と陰極との間に外部電源を用いて直
流電圧を印加すると共に、両極間に冷却水を通水する。
これにより、陽極の表面において冷却水中の塩化物イオ
ンが酸化され、次亜塩素酸などの強い酸化力を有する残
留塩素が生成する。生成した残留塩素は、スライムの原
因となる微生物を殺菌し、あるいは増殖を抑制するの
で、循環冷却水系のスライム発生を効果的に防止するこ
とができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】冷却水系において、ス
ライム障害を確実に防止するために、冷却水中の残留塩
素や電気伝導度を測定し、電解処理装置の通電を制御す
ることが行われている。この測定及び制御は、サービス
マンが水処理機器を定期的に巡回監視し、そのときに水
を採取して簡易な測定器で測定し、その結果に応じて水
処理機器を調整することに行うようにしているが、分析
データの精度が粗く、十分に的確な制御が行われないこ
とがある。
【0007】本発明は、このようなスライム障害等を防
止するための水処理機器の制御を的確に行うことを可能
とした水処理装置の運転管理方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の水処理機器の運
転管理方法は、水系に設置される水処理機器を該水処理
機器から離隔配置された遠隔監視装置によって制御する
水処理機器の運転管理方法において、該水処理機器の処
理水を採水し、該水系から離隔した分析手段にて分析
し、その分析結果を通信回線を介して遠隔監視装置に送
信し、該遠隔監視装置から水処理機器に通信回線を介し
て制御信号を送信することを特徴とするものである。
【0009】かかる水処理機器の運転管理方法による
と、水処理機器の処理水を採水して分析センターなど分
析設備の整った部署に送付し、高精度にて分析すること
ができる。この分析結果は、通信回線を介して遠隔監視
装置に送信され、この遠隔監視装置から現地水系の水処
理機器に制御信号が送信されるので、分析データが得ら
れたならば迅速に水処理機器を制御することができる。
【0010】また、本発明によれば、国内各地あるいは
その地方の一円に設置された水処理機器の処理水を共通
の分析センターで分析できるので、分析センターの運営
コストも安くなる。
【0011】さらに、各地の水処理機器の運転実績を共
通の遠隔監視装置に集中的に管理、蓄積し、水処理機器
の改良に役立てることも可能となる。
【0012】本発明は、特に冷却水系の水処理機器の運
転管理に適用するのに好適である。この冷却水系は国内
各所に多数設置されているので、本発明を適用した場合
の効果が大きい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0014】図1は本発明方法の実施の形態を示す開放
循環冷却水系の系統図である。
【0015】この開放循環冷却水系では、冷却塔1か
ら、ポンプPを有する循環配管2により冷却水が熱交
換器3に送給され、戻り水が配管4より冷却塔1に戻さ
れる。5は補給水の導入配管、6はブロー配管である。
【0016】図1の実施の形態では、冷却塔1から熱交
換器3への循環配管2に金属イオン発生装置7を設け、
循環冷却水中に金属イオンを溶出させる。
【0017】この金属イオン発生装置7は、循環冷却水
が流通する電解槽に電極が設けられ、この電極間に直流
電圧を印加する電流発生装置が設けられた構成のもので
ある。
【0018】溶出させる金属イオンとしては特にアルミ
ニウムイオン、鉄イオン、亜鉛イオンが好ましく、これ
らは1種単独であっても2種以上溶出させても良い。従
って、電極の材質としては、アルミニウム、鉄、亜鉛等
が好適に用いられる。
【0019】循環冷却水系に溶出させる金属イオンの溶
出濃度には、特に制限はないが、対象水系に対して0.
01ppb〜1ppm、特に0.1〜10ppbとなる
ように連続的に溶出させることが好ましい。この溶出濃
度が0.01ppb未満では十分なスケール付着防止効
果が得られず、1ppmを超えると金属塩の付着が起こ
る場合がある。
【0020】金属イオン発生装置7には、水と接する電
極の起電力を測定するための起電力計が設けられてい
る。金属イオン発生装置7の電極にスケールが付着する
と電極の起電力が低下するようになるので、この起電力
を測定することにより金属イオン発生装置7の状況を監
視することができる。
【0021】冷却塔1には、冷却水の電気伝導度を検知
する電気伝導度計20が設けられており、この電気伝導
度計20の検出値が濃縮管理装置21に入力され、濃縮
管理装置21は、電気伝導度が規定範囲内に納まるよう
に補給水配管5のバルブ5aとブロー配管6のバルブ6
aを制御する。
【0022】また、この冷却塔1内の水は、ポンプP
を有する配管31、電解処理装置32を介して循環され
る。電解処理装置32は、電解槽内に1対の電極を配置
し、この電極に電圧を印加して水中の塩化物イオンから
塩素系酸化剤を生成させるものである。
【0023】冷却塔1には、冷却水のORP(酸化還元
電位)を計測するためのORP計30が設けられてお
り、電解処理装置32は、このORP計30の検出OR
Pが所定範囲内となるように電極間の印加電圧が制御さ
れる。
【0024】電解処理装置32には、電解電圧を測定す
るための電圧測定システムが設けられている。電解処理
装置32の電極にスケールやスライムが付着すると、所
定電流を流すために電極間に印加する電圧が上昇するの
で、この印加電圧を測定することにより電解処理装置3
2の状況を監視することができる。
【0025】この冷却水系においては、金属イオン発生
装置7、濃縮管理装置21、電解処理装置32の運転デ
ータと、電気伝導度計20及びORP計30の検出デー
タは、それぞれ通信機器40を介して集中管理センター
に送信され、集中管理センターのホストコンピュータに
蓄積されている。また、集中管理センターのホストコン
ピュータは、通信回線及び通信機器40を介して金属イ
オン発生装置7、濃縮管理装置21及び電解処理装置3
2に制御信号を与えることが可能となっている。
【0026】この水処理機器は、定期的にサービスマン
の巡回を受ける。そして、サービスマンは冷却水を採水
し、分析センターに送る。分析センターでは、分析結果
をパソコン及び通信回線を介して集中管理センターのホ
ストコンピュータに送信する。ホストコンピュータで
は、分析データと、金属イオン発生装置7、濃縮管理装
置21及び電解処理装置32からの信号に基づいてこれ
ら金属イオン発生装置7、濃縮管理装置21及び電解処
理装置32の動作状況をチェックし金属イオン発生装置
7、濃縮管理装置21及び電解処理装置32に対し制御
信号を送信する。また、チェックの結果、修理を要する
と判定されるときには、アラーム信号を発生させる。こ
れにより、大きな障害の発生を未然に防止することがで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上の通り、本発明によると、水処理機
器を的確に制御することができる。また、全国各地に設
けられた多数の冷却水プラント等の水処理機器を少数の
分析センター及び少人数のサービスマンで保守すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る水処理機器の運転管理方法が
適用される冷却水系の系統図である。
【符号の説明】
1 冷却塔 3 熱交換器 7 金属イオン発生装置 20 電気伝導度計 21 濃縮管理装置 30 ORP計 32 電解処理装置 40 通信機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C02F 1/50 531 C02F 1/50 531D 531F 550 550L 560 560F F28F 27/00 501 F28F 27/00 501Z // F28F 19/01 19/00 501B

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水系に設置される水処理機器を該水処理
    機器から離隔配置された遠隔監視装置によって制御する
    水処理機器の運転管理方法において、該水処理機器の処
    理水を採水し、該水系から離隔した分析手段にて分析
    し、その分析結果を通信回線を介して遠隔監視装置に送
    信し、該遠隔監視装置から水処理機器に通信回線を介し
    て制御信号を送信することを特徴とする水処理機器の運
    転管理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記水処理機器は冷
    却水系用の水処理機器であることを特徴とする水処理機
    器の運転管理方法。
JP2002074437A 2002-03-18 2002-03-18 水処理機器の運転管理方法 Pending JP2003269889A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009082774A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Chiyoda Kohan Co Ltd 紫外線水処理システム及びそのシステムに用いる紫外線水処理装置並びに遠隔監視装置。
CN104656692A (zh) * 2015-02-10 2015-05-27 西安西热水务环保有限公司 一种脱碳脱硬水为补水的循环水浓缩倍率控制系统及方法
JP7392373B2 (ja) 2019-10-08 2023-12-06 栗田工業株式会社 水処理管理システム

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