JP2003269486A - 動力伝達機構 - Google Patents
動力伝達機構Info
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- JP2003269486A JP2003269486A JP2002070272A JP2002070272A JP2003269486A JP 2003269486 A JP2003269486 A JP 2003269486A JP 2002070272 A JP2002070272 A JP 2002070272A JP 2002070272 A JP2002070272 A JP 2002070272A JP 2003269486 A JP2003269486 A JP 2003269486A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission mechanism
- power transmission
- hub
- pulley
- leaf spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H55/00—Elements with teeth or friction surfaces for conveying motion; Worms, pulleys or sheaves for gearing mechanisms
- F16H55/32—Friction members
- F16H55/36—Pulleys
- F16H2055/366—Pulleys with means providing resilience or vibration damping
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
- Pulleys (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 板ばねと該板ばねが圧接される湾曲凹部との
摩擦係数を一定に維持することにより、遮断トルクのば
らつきを防止し、優れた信頼性、耐久性を発揮できる動
力伝達機構を提供する。 【解決手段】 プーリと、該プーリと同心に配置された
シャフトと、該シャフトに固定されたハブとを有し、前
記プーリの内周面に板ばねの端部を取り付ける一対の板
ばね取付部と、前記ハブの外周面に板ばねが圧接される
湾曲凹部とを設け、前記板ばねの中央部を撓ませてハブ
の湾曲凹部に圧接させることによりプーリからハブに動
力が伝達される動力伝達機構において、前記板ばねとハ
ブの湾曲凹部との間に、板ばねおよび湾曲凹部とは異種
の表面層を介在させたことを特徴とする、動力伝達機
構。
摩擦係数を一定に維持することにより、遮断トルクのば
らつきを防止し、優れた信頼性、耐久性を発揮できる動
力伝達機構を提供する。 【解決手段】 プーリと、該プーリと同心に配置された
シャフトと、該シャフトに固定されたハブとを有し、前
記プーリの内周面に板ばねの端部を取り付ける一対の板
ばね取付部と、前記ハブの外周面に板ばねが圧接される
湾曲凹部とを設け、前記板ばねの中央部を撓ませてハブ
の湾曲凹部に圧接させることによりプーリからハブに動
力が伝達される動力伝達機構において、前記板ばねとハ
ブの湾曲凹部との間に、板ばねおよび湾曲凹部とは異種
の表面層を介在させたことを特徴とする、動力伝達機
構。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクリミッター
としての機能を有する動力伝達機構に関し、とくに圧縮
機なかでも自動車等の車両用空調装置の圧縮機に用いて
最適な動力伝達機構に関する。
としての機能を有する動力伝達機構に関し、とくに圧縮
機なかでも自動車等の車両用空調装置の圧縮機に用いて
最適な動力伝達機構に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、トルクリミッターとしての機
能を有する動力伝達機構としては、たとえば圧縮機のシ
ャフトに固定された板ばねとプーリの内周側に設けられ
たドライブレバーとをリベットで連結し、シャフトに過
大なトルクが加わった場合には上記リベットが脱落する
ことによりシャフトへの動力の伝達が遮断され圧縮機を
保護するようにした提案（実開昭６３−１４２４６０号
公報）、あるいは圧縮機のシャフトに設けられた回転伝
達板とプーリの側面とを負荷破断材を介して連結させ、
シャフトに過大なトルクが加わった場合には上記負荷破
断材が破断されてシャフトへの動力伝達が遮断され圧縮
機を保護するようにした提案がなされている（たとえ
ば、実公平６−３９１０５号公報）。
能を有する動力伝達機構としては、たとえば圧縮機のシ
ャフトに固定された板ばねとプーリの内周側に設けられ
たドライブレバーとをリベットで連結し、シャフトに過
大なトルクが加わった場合には上記リベットが脱落する
ことによりシャフトへの動力の伝達が遮断され圧縮機を
保護するようにした提案（実開昭６３−１４２４６０号
公報）、あるいは圧縮機のシャフトに設けられた回転伝
達板とプーリの側面とを負荷破断材を介して連結させ、
シャフトに過大なトルクが加わった場合には上記負荷破
断材が破断されてシャフトへの動力伝達が遮断され圧縮
機を保護するようにした提案がなされている（たとえ
ば、実公平６−３９１０５号公報）。
【０００３】しかし、実開昭６３−１４２４６０号公報
に記載の提案においては、部品点数の増加によりコスト
アップを招くおそれがあるとともに、機構が複雑化す
る。また、プーリの内周側にドライブレバーを設けたの
ではプーリ径の大型化、ひいては圧縮機の大型化を招く
おそれがある。一方、実公平６−３９１０５号公報に記
載の提案においては破断部材にくり返し応力が加わるた
め、破断部材が経時的に変化し、所定以下のトルク負荷
において、破断部材が破断されるおそれもあり、動力伝
達機構の信頼性が低下するおそれがある。
に記載の提案においては、部品点数の増加によりコスト
アップを招くおそれがあるとともに、機構が複雑化す
る。また、プーリの内周側にドライブレバーを設けたの
ではプーリ径の大型化、ひいては圧縮機の大型化を招く
おそれがある。一方、実公平６−３９１０５号公報に記
載の提案においては破断部材にくり返し応力が加わるた
め、破断部材が経時的に変化し、所定以下のトルク負荷
において、破断部材が破断されるおそれもあり、動力伝
達機構の信頼性が低下するおそれがある。
【０００４】このような従来の動力伝達機構の問題点を
解消すべく、先に本出願人により、プーリの内周面側に
板ばねを設け、該板ばねを撓ませてハブの外周面に設け
られた湾曲凹部に圧接させプーリからハブへの動力伝達
を行うとともに、シャフトに過大なトルクが作用した場
合には、ハブとプーリとの位相ずれが生じハブの湾曲凹
部の端部により板ばねをプーリ側に撓ませることにより
ハブとプーリとの連結を解除して動力伝達の遮断を可能
にした提案がなされている（特開２０００−２４９１６
０）。該本出願人による先の提案によれば、構造の簡素
化、コストダウンを達成しつつ、優れた信頼性を有する
動力伝達機構を実現することができる。
解消すべく、先に本出願人により、プーリの内周面側に
板ばねを設け、該板ばねを撓ませてハブの外周面に設け
られた湾曲凹部に圧接させプーリからハブへの動力伝達
を行うとともに、シャフトに過大なトルクが作用した場
合には、ハブとプーリとの位相ずれが生じハブの湾曲凹
部の端部により板ばねをプーリ側に撓ませることにより
ハブとプーリとの連結を解除して動力伝達の遮断を可能
にした提案がなされている（特開２０００−２４９１６
０）。該本出願人による先の提案によれば、構造の簡素
化、コストダウンを達成しつつ、優れた信頼性を有する
動力伝達機構を実現することができる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本出願
人による先の提案にもさらなる改良の余地は残されてい
る。つまり、本出願人による先の提案においては、板ば
ねが湾曲凹部の表面に圧接される構成が採用されている
ので、トルク伝達の際に圧接される面間で微動振動が発
生するおそれがある。このため、金属からなる板ばね、
同様に金属からなるハブの湾曲部の表面が発熱し両者が
溶着したり摩耗したりするおそれがある。また、板ばね
や湾曲凹部の表面にさびが発生すると両者が仮固着され
るおそれがある。上記のような溶着や摩耗等が発生する
と、摩擦係数とくに低トルク領域における遮断トルクに
若干ではあるがばらつきが発生するおそれがある。
人による先の提案にもさらなる改良の余地は残されてい
る。つまり、本出願人による先の提案においては、板ば
ねが湾曲凹部の表面に圧接される構成が採用されている
ので、トルク伝達の際に圧接される面間で微動振動が発
生するおそれがある。このため、金属からなる板ばね、
同様に金属からなるハブの湾曲部の表面が発熱し両者が
溶着したり摩耗したりするおそれがある。また、板ばね
や湾曲凹部の表面にさびが発生すると両者が仮固着され
るおそれがある。上記のような溶着や摩耗等が発生する
と、摩擦係数とくに低トルク領域における遮断トルクに
若干ではあるがばらつきが発生するおそれがある。
【０００６】本発明の課題は、上述のような従来の動力
伝達機構の諸問題を解決した本出願人による先の提案を
前提とし、圧接部の溶着、錆の発生、摩耗を防止し、摩
擦係数を一定に維持することにより、さらに信頼性、耐
久性を向上できる動力伝達機構を提供することにある。
伝達機構の諸問題を解決した本出願人による先の提案を
前提とし、圧接部の溶着、錆の発生、摩耗を防止し、摩
擦係数を一定に維持することにより、さらに信頼性、耐
久性を向上できる動力伝達機構を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の動力伝達機構は、プーリと、該プーリと同
心に配置されたシャフトと、該シャフトに固定されたハ
ブとを有し、前記プーリの内周面に板ばねの端部を取り
付ける一対の板ばね取付部と、前記ハブの外周面に板ば
ねが圧接される湾曲凹部とを設け、前記板ばねの中央部
を撓ませてハブの湾曲凹部に圧接させることによりプー
リからハブに動力が伝達される動力伝達機構において、
前記板ばねとハブの湾曲凹部との間に、板ばねおよび湾
曲凹部とは異種の表面層を介在させたことを特徴とする
ものからなる。
に、本発明の動力伝達機構は、プーリと、該プーリと同
心に配置されたシャフトと、該シャフトに固定されたハ
ブとを有し、前記プーリの内周面に板ばねの端部を取り
付ける一対の板ばね取付部と、前記ハブの外周面に板ば
ねが圧接される湾曲凹部とを設け、前記板ばねの中央部
を撓ませてハブの湾曲凹部に圧接させることによりプー
リからハブに動力が伝達される動力伝達機構において、
前記板ばねとハブの湾曲凹部との間に、板ばねおよび湾
曲凹部とは異種の表面層を介在させたことを特徴とする
ものからなる。
【０００８】上記表面層は、少なくとも板ばねの湾曲凹
部への圧接面側および／またはハブの湾曲凹部の表面に
形成すればよい。
部への圧接面側および／またはハブの湾曲凹部の表面に
形成すればよい。
【０００９】上記表面層は、たとえば樹脂層から形成す
ることができる。該樹脂層を形成する樹脂はとくに限定
されるものではないが、滑り性がよく低摩擦係数である
樹脂、たとえばフッ素系樹脂を用いることが好ましい。
ることができる。該樹脂層を形成する樹脂はとくに限定
されるものではないが、滑り性がよく低摩擦係数である
樹脂、たとえばフッ素系樹脂を用いることが好ましい。
【００１０】また、上記表面層は窒化処理層として形成
することもできる。窒化処理方法はとくに限定されるも
のではないが塩浴窒化処理たとえば浸硫窒化処理等を適
用することができる。
することもできる。窒化処理方法はとくに限定されるも
のではないが塩浴窒化処理たとえば浸硫窒化処理等を適
用することができる。
【００１１】本発明に係る動力伝達機構は、広範囲の産
業分野に利用することができるが、とくに圧縮機たとえ
ば車両（自動車）用空調装置の圧縮機に用いて最適なも
のである。
業分野に利用することができるが、とくに圧縮機たとえ
ば車両（自動車）用空調装置の圧縮機に用いて最適なも
のである。
【００１２】上記のような動力伝達機構においては、プ
ーリの内周面に設けられる板ばねと、該板ばねが撓んで
圧接されるハブの外周面に設けられた湾曲凹部との間に
は板ばねおよび湾曲凹部とは異種の表面層（たとえば、
樹脂層、窒化処理層）が介在されている。このため、圧
接される面の滑り性、耐摩耗性を向上させることができ
るので、トルク伝達時の微動振動による発熱を防止で
き、圧接部の溶着が確実に防止される。また、摩耗を防
止することができる。また、表面層を介在させることに
より錆の発生が防止されるので、両者の仮固着を防止で
きる。したがって、圧接される面間における溶着や摩耗
等の発生が効果的に防止されるので、摩擦係数の変動が
防止され遮断トルクを安定させることができる。また動
力伝達機構の耐久性が向上される。
ーリの内周面に設けられる板ばねと、該板ばねが撓んで
圧接されるハブの外周面に設けられた湾曲凹部との間に
は板ばねおよび湾曲凹部とは異種の表面層（たとえば、
樹脂層、窒化処理層）が介在されている。このため、圧
接される面の滑り性、耐摩耗性を向上させることができ
るので、トルク伝達時の微動振動による発熱を防止で
き、圧接部の溶着が確実に防止される。また、摩耗を防
止することができる。また、表面層を介在させることに
より錆の発生が防止されるので、両者の仮固着を防止で
きる。したがって、圧接される面間における溶着や摩耗
等の発生が効果的に防止されるので、摩擦係数の変動が
防止され遮断トルクを安定させることができる。また動
力伝達機構の耐久性が向上される。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下に本発明の動力伝達機構の望
ましい実施の形態を図面を参照して説明する。また、以
下の実施の形態においては、動力伝達機構を圧縮機（た
とえば、自動車用空調装置に用いられる斜板式圧縮機
等）に適用した場合について説明する。図１および図２
は、本発明の第１実施態様に係る動力伝達機構を示して
いる。図において、１は動力伝達機構を示している。動
力伝達機構１は、圧縮機のハウジング２に取り付けられ
たプーリ４と、シャフト７に取り付けられたハブ５およ
び板ばね１２で構成されている。ハウジング２には球軸
受３の内輪が固定されている。球軸受３の外輪にはプー
リ４が固定されている。ハブ５の中央部６には、プーリ
４と同心に配置された圧縮機のシャフト７の小径部８が
嵌合されている。そして、シャフト７の端部に螺刻され
たねじ溝にナット１０を螺合させることにより、ハブ５
にシャフトが固定されるようになっている。
ましい実施の形態を図面を参照して説明する。また、以
下の実施の形態においては、動力伝達機構を圧縮機（た
とえば、自動車用空調装置に用いられる斜板式圧縮機
等）に適用した場合について説明する。図１および図２
は、本発明の第１実施態様に係る動力伝達機構を示して
いる。図において、１は動力伝達機構を示している。動
力伝達機構１は、圧縮機のハウジング２に取り付けられ
たプーリ４と、シャフト７に取り付けられたハブ５およ
び板ばね１２で構成されている。ハウジング２には球軸
受３の内輪が固定されている。球軸受３の外輪にはプー
リ４が固定されている。ハブ５の中央部６には、プーリ
４と同心に配置された圧縮機のシャフト７の小径部８が
嵌合されている。そして、シャフト７の端部に螺刻され
たねじ溝にナット１０を螺合させることにより、ハブ５
にシャフトが固定されるようになっている。
【００１４】プーリ４の内周面、より具体的にはプーリ
４のリム１１の内周面には、板ばね１２の端部１３を固
定する一対の板ばね取付部１４が、等間隔に３組設けら
れている。板ばね取付部１４には板ばね１２の端部１３
が係合される略Ｖ字形状の切欠部１５が対向するように
設けられている。
４のリム１１の内周面には、板ばね１２の端部１３を固
定する一対の板ばね取付部１４が、等間隔に３組設けら
れている。板ばね取付部１４には板ばね１２の端部１３
が係合される略Ｖ字形状の切欠部１５が対向するように
設けられている。
【００１５】ハブ５のリム１６の外周面には、ハブ５の
内側に向かって湾曲する湾曲凹部１７が板ばね１２に対
応して設けられている。また、リム１６とその内側に設
けられる円周上の壁１８との間には、ゴムまたは低剛性
樹脂からなる弾性部材１９が設けられている。該弾性部
材１９により、ハブ５が回転する際のリム１６の微振動
が吸収されるようになっている。ただし、弾性部材１
９、壁１８は省略することもできる。弾性部材１９等を
省略しても本発明の目的は達成でき、同一の作用、効果
を奏することができる。
内側に向かって湾曲する湾曲凹部１７が板ばね１２に対
応して設けられている。また、リム１６とその内側に設
けられる円周上の壁１８との間には、ゴムまたは低剛性
樹脂からなる弾性部材１９が設けられている。該弾性部
材１９により、ハブ５が回転する際のリム１６の微振動
が吸収されるようになっている。ただし、弾性部材１
９、壁１８は省略することもできる。弾性部材１９等を
省略しても本発明の目的は達成でき、同一の作用、効果
を奏することができる。
【００１６】本実施態様においては、板ばね取付部１４
の切欠部１５に板ばね１２の端部１３を係合させて、ば
ね１２の中央部をハブ５側に撓ませると、ばね１２の面
１２ａが湾曲凹部１７の面１７ａに圧接され、プーリ４
からの駆動力がハブ５を介してシャフト７に伝達される
ようになっている。
の切欠部１５に板ばね１２の端部１３を係合させて、ば
ね１２の中央部をハブ５側に撓ませると、ばね１２の面
１２ａが湾曲凹部１７の面１７ａに圧接され、プーリ４
からの駆動力がハブ５を介してシャフト７に伝達される
ようになっている。
【００１７】ばね１２の面１２ａには、表面層２０が形
成されている。本実施態様においては表面層２０はフッ
素系の樹脂からなる樹脂層として形成されている。した
がって、面１２ａと面１７ａ、換言すれば板ばね１２と
湾曲凹部１７との間には異種の表面層２０が介在されて
いる。なお、本実施態様においては、表面層２０が板ば
ね１２の面１２ａ上に形成されているが、湾曲凹部１７
の面１７ａ上に形成してもよい。
成されている。本実施態様においては表面層２０はフッ
素系の樹脂からなる樹脂層として形成されている。した
がって、面１２ａと面１７ａ、換言すれば板ばね１２と
湾曲凹部１７との間には異種の表面層２０が介在されて
いる。なお、本実施態様においては、表面層２０が板ば
ね１２の面１２ａ上に形成されているが、湾曲凹部１７
の面１７ａ上に形成してもよい。
【００１８】本実施態様においては、たとえば圧縮機に
何らかの異常が発生しハブ５に設定値を超えたトルクが
加わると、プーリ４とハブ５とは位相ずれを起こし湾曲
凹部１７の端部が板ばね１２に当接し、該板ばね１２が
図１の点線で示すように湾曲凹部１７側からプーリ４の
内周面側に撓み方向が反転されプーリ４とハブ５の連結
が解除され、動力が遮断される。したがって、圧縮機へ
それ以上過大な負荷が加わることはなくなるので圧縮機
が保護される。また、圧縮機に焼付き等のトラブルが発
生し、ロックした場合においては、車両側駆動ベルトの
スリップによるベルト損傷も防止できる。なお、異常箇
所の修理後は、プーリ４とハブ５の位相を合わせて板ば
ね１２を湾曲凹部１７側に撓ませるだけで簡単に連結状
態に復帰させることができる。
何らかの異常が発生しハブ５に設定値を超えたトルクが
加わると、プーリ４とハブ５とは位相ずれを起こし湾曲
凹部１７の端部が板ばね１２に当接し、該板ばね１２が
図１の点線で示すように湾曲凹部１７側からプーリ４の
内周面側に撓み方向が反転されプーリ４とハブ５の連結
が解除され、動力が遮断される。したがって、圧縮機へ
それ以上過大な負荷が加わることはなくなるので圧縮機
が保護される。また、圧縮機に焼付き等のトラブルが発
生し、ロックした場合においては、車両側駆動ベルトの
スリップによるベルト損傷も防止できる。なお、異常箇
所の修理後は、プーリ４とハブ５の位相を合わせて板ば
ね１２を湾曲凹部１７側に撓ませるだけで簡単に連結状
態に復帰させることができる。
【００１９】また、本実施態様においては、板ばね１２
の面１２ａに表面層２０が形成されており、面１２ａと
ハブ５の湾曲凹部１７の面１７ａとの間には、フッ素樹
脂からなる表面層２０が介在されるようになっている。
したがって、圧接される面１２ａと面１７ａ間における
滑り性を向上させることができるので、トルク伝達時等
に面間に微振動が生じても発熱を低減でき面同士の溶着
を防止できる。また、滑り性が向上されるので板ばね１
２あるいは湾曲凹部１７が形成されるプーリ５の摩耗を
防止できる。また、表面層２０を介在させることにより
金属の面同士（面１２ａと面１７ａ）が直接接触するこ
とはないので、錆の発生が防止される。よって、圧接さ
れる面１２ａと面１７ａの溶着や摩耗等を効果的に防止
することができ、摩擦係数を一定に維持することができ
るので、遮断トルクのばらつきや変動を防止できる。
の面１２ａに表面層２０が形成されており、面１２ａと
ハブ５の湾曲凹部１７の面１７ａとの間には、フッ素樹
脂からなる表面層２０が介在されるようになっている。
したがって、圧接される面１２ａと面１７ａ間における
滑り性を向上させることができるので、トルク伝達時等
に面間に微振動が生じても発熱を低減でき面同士の溶着
を防止できる。また、滑り性が向上されるので板ばね１
２あるいは湾曲凹部１７が形成されるプーリ５の摩耗を
防止できる。また、表面層２０を介在させることにより
金属の面同士（面１２ａと面１７ａ）が直接接触するこ
とはないので、錆の発生が防止される。よって、圧接さ
れる面１２ａと面１７ａの溶着や摩耗等を効果的に防止
することができ、摩擦係数を一定に維持することができ
るので、遮断トルクのばらつきや変動を防止できる。
【００２０】図３および図４は、本発明の第２実施態様
に係る動力伝達機構を示している。なお、上記実施態様
と同一の部材には同一の番号を付しその説明は省略する
こととする。本実施態様においては、板ばね１２の面１
２ａ上に表面層２０が形成されるとともに、該板ばね１
２が圧接される湾曲凹部１７の面１７ａ上にも表面層２
１が形成されるようになっている。
に係る動力伝達機構を示している。なお、上記実施態様
と同一の部材には同一の番号を付しその説明は省略する
こととする。本実施態様においては、板ばね１２の面１
２ａ上に表面層２０が形成されるとともに、該板ばね１
２が圧接される湾曲凹部１７の面１７ａ上にも表面層２
１が形成されるようになっている。
【００２１】本実施態様においては、板ばね１２の面１
２ａ上に形成される表面層２０に加え、湾曲凹部１７の
面１７ａ上にも表面層２１が形成されるので、上記第１
実施態様の作用に準じてより効果的に圧接部での溶着や
摩耗、錆の発生を防止することができる。したがって、
摩擦係数を一定に維持することができるので、遮断トル
クのばらつきや変動を防止できる。
２ａ上に形成される表面層２０に加え、湾曲凹部１７の
面１７ａ上にも表面層２１が形成されるので、上記第１
実施態様の作用に準じてより効果的に圧接部での溶着や
摩耗、錆の発生を防止することができる。したがって、
摩擦係数を一定に維持することができるので、遮断トル
クのばらつきや変動を防止できる。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動力伝達
機構によるときは、板ばねと該板ばねが圧接されるハブ
の湾曲凹部との間には異種の表面層が介在されているの
で、圧接部における溶着、摩耗、錆の発生を防止でき、
摩擦係数を一定に維持できる。したがって、信頼性、耐
久性に優れた動力伝達機構を実現できる。
機構によるときは、板ばねと該板ばねが圧接されるハブ
の湾曲凹部との間には異種の表面層が介在されているの
で、圧接部における溶着、摩耗、錆の発生を防止でき、
摩擦係数を一定に維持できる。したがって、信頼性、耐
久性に優れた動力伝達機構を実現できる。
【図１】本発明の第１実施態様に係る動力伝達機構の正
面図である。
面図である。
【図２】図１の動力伝達機構のＩＩ−ＩＩ線に沿う断面
図である。
図である。
【図３】本発明の第２実施態様に係る動力伝達機構の正
面図である。
面図である。
【図４】図３の動力伝達機構のＩＶ−ＩＶ線に沿う断面
図である。
図である。
１ 動力伝達機構
２ ハウジング
３ 球軸受
４ プーリ
５ ハブ
６ ハブの中央部
７ 圧縮機のシャフト
８ シャフトの小径部
９ ねじ溝
１０ ナット
１１ リム
１２ 板ばね
１２ａ 面
１３ 板ばねの端部
１４ 板ばね取付部
１５ 切欠部
１６ リム
１７ 湾曲凹部
１７ａ 面
１８ 壁
１９ 弾性部材
２０、２１ 表面層
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考）
Ｆ１６Ｈ 55/36 Ｆ１６Ｈ 55/36 Ｚ
Claims (6)
- 【請求項１】 プーリと、該プーリと同心に配置された
シャフトと、該シャフトに固定されたハブとを有し、前
記プーリの内周面に板ばねの端部を取り付ける一対の板
ばね取付部と、前記ハブの外周面に板ばねが圧接される
湾曲凹部とを設け、前記板ばねの中央部を撓ませてハブ
の湾曲凹部に圧接させることによりプーリからハブに動
力が伝達される動力伝達機構において、前記板ばねとハ
ブの湾曲凹部との間に、板ばねおよび湾曲凹部とは異種
の表面層を介在させたことを特徴とする、動力伝達機
構。 - 【請求項２】 前記表面層が、少なくとも板ばねの湾曲
凹部への圧接面側および／またはハブの湾曲凹部の表面
に形成されている、請求項１の動力伝達機構。 - 【請求項３】 前記表面層が樹脂層からなる、請求項１
または２の動力伝達機構。 - 【請求項４】 前記樹脂層がフッ素系樹脂からなる、請
求項３の動力伝達機構。 - 【請求項５】 前記表面層が窒化処理層からなる、請求
項１または２の動力伝達機構。 - 【請求項６】 前記動力伝達機構が圧縮機用の動力伝達
機構である、請求項１ないし５のいずれかに記載の動力
伝達機構。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002070272A JP2003269486A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 動力伝達機構 |
| DE2003111367 DE10311367A1 (de) | 2002-03-14 | 2003-03-14 | Kraftübertragungsvorrichtung |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002070272A JP2003269486A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 動力伝達機構 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003269486A true JP2003269486A (ja) | 2003-09-25 |
Family
ID=29200891
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002070272A Pending JP2003269486A (ja) | 2002-03-14 | 2002-03-14 | 動力伝達機構 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003269486A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102900829A (zh) * | 2012-10-20 | 2013-01-30 | 无锡市神力齿轮冷挤有限公司 | 棘轮式单向皮带轮 |
-
2002
- 2002-03-14 JP JP2002070272A patent/JP2003269486A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102900829A (zh) * | 2012-10-20 | 2013-01-30 | 无锡市神力齿轮冷挤有限公司 | 棘轮式单向皮带轮 |
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