JP2003269401A - 油圧制御回路における冷却システム - Google Patents

油圧制御回路における冷却システム

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JP2003269401A
JP2003269401A JP2002070524A JP2002070524A JP2003269401A JP 2003269401 A JP2003269401 A JP 2003269401A JP 2002070524 A JP2002070524 A JP 2002070524A JP 2002070524 A JP2002070524 A JP 2002070524A JP 2003269401 A JP2003269401 A JP 2003269401A
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Hideki Nakajima
秀樹 中嶌
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Caterpillar Japan Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧アクチュエータの非作動時においても、
作動油温の上昇に対応してオイルクーラーによる作動油
の冷却を行えるようにする。 【解決手段】 第一、第二油圧ポンプ1、2の吐出圧油
をアンロード状態で油タンク4に流す第一、第二センタ
バイパス油路E、Fの下流側にオイルクーラー8を配す
る一方、操作具中立検出手段10、作動油温検出センサ
11からの検出信号に基づき、油圧アクチュエータの非
作動時に作動油温の上昇に対応して第一、第二油圧ポン
プの流量を増加させ、これによりオイルクーラーへの油
供給量を増加させて作動油の冷却を促進できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧ショベル等の
油圧式機械の油圧制御回路における冷却システムの技術
分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の油圧式機械に
は、油圧シリンダや油圧モータ等の各種油圧アクチュエ
ータ、これら油圧アクチュエータに作動油を供給する油
圧ポンプ、作動油が貯溜される油タンク等を備えた油圧
制御回路が設けられているが、このものにおいて、作動
油の温度は、油圧アクチュエータの作動に伴って生じる
熱量により徐々に上昇していく。しかるに、作動油の温
度が上昇すると油の粘度が低下して、潤滑すべき箇所で
の油膜切れ、油の漏れや、蒸気圧の増大によるキャビテ
−ションの発生を招く許りか、作動油が高い状態で長時
間使用されると、油の劣化が促進されるという問題が生
じる。そこで従来、前記油圧制御回路にオイルクーラー
を設け、該オイルクーラーによって油圧アクチュエータ
から油タンクに戻るリターン油を冷却するようにしてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
油圧制御回路におけるオイルクーラーは、油圧アクチュ
エータからのリターン油を冷却する構成であるから、油
圧アクチュエータの非作動時(停止時)には、オイルク
ーラーによる作動油の冷却は行われないことになる。一
方、油圧制御回路のなかには、油圧アクチュエータの非
作動時に、油圧ポンプの吐出圧油を無負荷状態(アンロ
ード状態)で油タンクに流すアンロード回路を設けたも
のがある。このものにおいて、アンロード回路の油を前
記オイルクーラーで冷却するように構成することによ
り、油圧アクチュエータの非作動時における作動油の冷
却を行うようにすることもできるが、この場合、油圧ポ
ンプの流量はアンロード状態では少なくなるように制御
されるから、オイルクーラーに供給される油量も少な
く、オイルクーラーによる冷却効果はあまり期待できな
いことになる。このため、油圧アクチュエータの非作動
時における作動油の冷却は殆ど自然放熱によるのみとな
り、而して、繰り返して作業を行うような場合に、作業
停止時間が短いと、図3の模式図に鎖線Qで示す如く、
作動油があまり冷却されないうちに作業の再開に伴い再
び作動油温が上昇することになって、前述したキャビテ
−ションの発生や油の早期劣化を招来するという問題が
あり、ここに本発明が解決しようとする課題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑み、これらの課題を解決することを目的として創
作されたものであって、油圧ポンプと、該油圧ポンプか
らの圧油供給で作動する油圧アクチュエータと、作動油
を冷却するためのオイルクーラーと、油圧アクチュエー
タの非作動時に油圧ポンプの吐出圧油をアンロード状態
で油タンクに流すアンロード回路とを備えた油圧制御回
路において、該アンロード回路の下流側に前記オイルク
ーラーを配する一方、作動油温に対応してアンロード回
路の流量を増減調整するように構成したものである。そ
して、この様にすることにより、作動油温の上昇に対応
して油圧ポンプのアンロード流量を増加させることでオ
イルクーラーへの油供給量が増加し、これにより油圧ア
クチュエータの非作動時における作動油の冷却を、作動
油温の上昇に対応してオイルクーラーで適切に行うこと
ができる。このものにおいて、複数の油圧ポンプが設け
られている場合、これら油圧ポンプのうちアンロード状
態の油圧ポンプのアンロード回路の流量を、作動油温に
対応して増減調整するように構成することにより、一部
の油圧アクチュエータが作動していても、該油圧アクチ
ュエータの油圧供給源以外の油圧ポンプのアンロード流
量を作動油の上昇に対応して増加させることで、オイル
クーラーへの油供給量が増加し、作動油の冷却を促進す
ることができる。また、このものは、油タンク内の作動
油温を検出する作動油温検出手段と、油圧アクチュエー
タの非作動を検出する非作動検出手段と、これら各検出
手段に接続される制御部とを設けると共に、該制御部
に、前記各検出手段からの検出信号に基づいて油圧ポン
プの流量制御装置に制御指令を出力するアンロード流量
制御手段を設けることにより構成できる。さらに、制御
部に、油圧ポンプの動力源となるエンジンの冷却水温を
検出する冷却水温検出手段を接続する一方、制御部のア
ンロード流量制御手段は、前記作動油温検出手段、非作
動検出手段および冷却水温検出手段からの各検出信号に
基づいて油圧ポンプの流量制御装置に制御指令を出力す
る構成にすることにより、作動油とエンジン冷却水との
双方をバランス良く冷却することができる。またさら
に、制御部に、作動油温検出手段、非作動検出手段およ
び冷却水温検出手段からの各検出信号に基づいてエンジ
ンの回転数制御装置に制御指令を出力するエンジン回転
数制御手段を設けることにより、作動油とエンジン冷却
水との双方を、より一層バランス良く冷却することがで
きる。
【0005】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第一の実施の形態
を図面に基づいて説明する。まず、図1に、油圧式機械
の一例として油圧ショベルの油圧制御回路の概略図を示
すが、該図1において、1、2は第一、第二油圧ポン
プ、3はこれら第一、第二油圧ポンプ1、2からの圧油
供給で作動する油圧モータやブームシリンダ等の各種油
圧アクチュエータ、4は油タンク、5はバルブユニット
であって、該バルブユニット5には、上記各油圧アクチ
ュエータ3に対する圧油供給制御を行うためのコントロ
ールバルブ6や図示しないリリーフバルブ等の各種バル
ブが組込まれている。
【0006】前記コントロールバルブ6は、各油圧アク
チュエータ3用の操作具7(該操作具7は、図1では一
つだけ示したが、各油圧アクチュエータ3用のものがそ
れぞれ設けられる)の操作に基づいて切換わる切換弁で
あって、操作具7が操作されていないときには、センタ
バイパス用弁路6aを開き、かつ圧油供給排出用弁路6
bを閉じる中立位置Nに位置しているが、操作具7が操
作されることにより、センタバイパス用弁路6aを閉
じ、かつ圧油供給排出用弁路6bを開く作動位置Xまた
はYに切換るように構成されている。
【0007】さらに、前記バルブユニット5には、第
一、第二油圧ポンプ1、2にそれぞれ接続される第一、
第二ポンプポート5a、5b、油タンク4に至るリター
ンラインTに接続される第一、第二タンクポート5c、
5d等の複数のポートが形成されると共に、第一、第二
ポンプ油路A、B、第一、第二タンク油路C、D、第
一、第二センタバイパス油路E、F等の複数の油路が形
成されている。
【0008】前記第一、第二ポンプ油路A、Bは、第
一、第二ポンプポート5a、5bから入力される第一、
第二油圧ポンプ1、2の圧油を、コントロールバルブ6
の圧油供給排出用弁路6bを介して各油圧アクチュエー
タ3に供給する。また第一、第二タンク油路C、Dは、
各油圧アクチュエータ3からの排出油を、コントロール
バルブ6の圧油供給排出用弁路6bを介して第一、第二
タンクポート5c、5dからリターンラインTに流す。
さらに、第一、第二センタバイパス油路E、Fは、第
一、第二ポンプポート5a、5bから流入する第一、第
二油圧ポンプ1、2の圧油を、各コントロールバルブ6
のセンタバイパス用弁路6aを経由して第一、第二タン
クポート5c、5dからリターンラインTに流すように
構成されている。
【0009】ここで、本実施の形態において、前記第
一、第二センタバイパス油路E、Fは、本発明のアンロ
ード回路に相当する。つまり、第一油圧ポンプ1を圧油
供給源とする全ての油圧アクチュエータ3が作動してい
ない(操作具7が操作されていない)状態では、第一セ
ンタバイパス油路Eに接続される全てのコントロールバ
ルブ6は、センタバイパス用弁路6aを開く中立位置N
に位置している。これにより、第一ポンプポート5aか
ら流入する第一油圧ポンプ1の圧油は、第一センタバイ
パス油路Eを経由してアンロード状態(無負荷状態)で
第一タンクポート5cからリターンラインTに流出する
ようになっている。同様に、第二油圧ポンプ2を圧油供
給源とする全ての油圧アクチュエータ3が作動していな
い状態では、第二ポンプポート5bから流入する第二油
圧ポンプ2の圧油は、第二センタバイパス油路Fを経由
してアンロード状態で第二タンクポート5dからリター
ンラインTに流出するようになっている。
【0010】さらに、8は前記リターンラインTに配さ
れるオイルクーラーであって、該オイルクーラー8は、
入口側の圧力が設定圧以上上昇したときに、該入口側の
油を油タンク4側に逃がすバイパスチェック弁8aを備
えている。そして、このオイルクーラー8によって、油
圧アクチュエータ3から排出されて第一、第二タンク油
路C、Dを経由してリターンラインTに流れるリターン
油、および第一、第二油圧ポンプ1、2から第一、第二
センタバイパス油路E、Fを経由してリターンラインT
に流れるアンロード油を冷却できるようになっている。
【0011】また、9は前記リターンラインTのオイル
クーラー8の上流側に配されるスローリターンチェック
バルブであって、該スローリターンチェックバルブ9の
抵抗によって、リターンラインTおよびメインアップラ
インMの圧力をタンク圧以上に昇圧できるようになって
いる。上記メイクアップラインMは、例えば油圧アクチ
ュエータ3の一つである旋回モータ3−Aに負圧が生じ
た場合に該旋回モータ3−Aに油を供給するためのライ
ンであり、そして、前記スローリターンチェックバルブ
9によってリターンラインTおよびメイクアップライン
Mが昇圧されていることで、旋回モータ3−Aに容易に
油を供給できるようになっている。
【0012】一方、10は各油圧アクチュエータ3の操
作具7が中立である(操作されていない)ことを検出す
るための操作具中立検出手段(本発明の非作動検出手段
に相当する)であって、該操作具中立検出手段10は、
例えば、操作具7の操作に基づいて出力されるパイロッ
ト圧によりコントロールバルブ6を切換えるように構成
されているものでは、パイロットラインに配した圧力セ
ンサ等で構成することができ、また操作具7が電気ジョ
イスティックレバーで構成されているものでは、該電気
ジョイスティックレバーの信号により中立であることを
検出できる(操作具7が中立であることを検出するシス
テムが既に設けられている場合には、この様なシステム
を利用することもできる)。さらに、11は作動油温検
出センサであって、該作動油温検出センサ11は、油タ
ンク4内の作動油温を検出する。さらにまた、12は冷
却水温検出センサであって、該冷却水温検出センサ12
は、油圧ポンプ1、2の駆動源であるエンジンを冷却す
るためのラジエータ(図示せず)の冷却水温を検出す
る。
【0013】さらに、13はマイクロコンピュータ等を
用いて構成されるコントローラであって、該コントロー
ラ13は、前記操作具中立検出手段10、作動油温検出
センサ11、および冷却水温検出センサ12からの検出
信号を入力し、これらの検出信号に基づいて、前記第
一、第二油圧ポンプ1、2の流量制御装置1a、2a、
およびエンジンの回転数を制御するエンジン回転数制御
装置14に制御指令を出力する。
【0014】次いで、コントローラ13における制御に
ついて説明すると、コントローラ13は、操作具中立検
出手段10からの検出信号により全ての油圧アクチュエ
ータ3用の操作具7が中立である、つまり全ての油圧ア
クチュエータ3が非作動状態であると判断された場合
に、作動油温検出センサ11により検出される油タンク
4内の作動油温の上昇に対応させて、第一、第二油圧ポ
ンプ1、2の流量制御装置1a、2aにポンプ流量を増
加させる制御指令を出力する。この場合、作動油温と第
一、第二油圧ポンプ1、2の流量との関係は、例えば図
2のグラフ図に示すように設定される。これにより、作
動油温の上昇に対応して、第一、第二油圧ポンプ1、2
から第一、第二センタバイパス油路E、F、リターンラ
インTを経由してオイルクーラー8に供給されるアンロ
ード流量が増加し、而して、図3の模式図に実線Pで示
す如く、油圧アクチュエータ3の非作動時における作動
油温の冷却を促進することができるようになっている。
【0015】さらに、本実施の形態において、コントロ
ーラ13は、前述した作動油温だけでなく、冷却水温検
出センサ12により検出されるエンジン冷却水温も判断
条件として、第一、第二油圧ポンプ1、2のアンロード
流量の制御を行う。つまり、オーバーヒートを防止する
という観点からみると、作動油とエンジン冷却水との双
方がバランス良く冷却されることが望ましい。そこで、
コントローラ13は、許容上限油温に対する作動油温の
マージン(許容上限油温と検出油温との差)、および許
容上限水温に対する冷却水温のマージン(許容上限温度
と検出水温との差)を求め、双方のマージンが略等しく
なるように制御する。この場合、コントローラ13は、
エンジン回転数制御装置14にも制御指令を出力して、
作動油とエンジン冷却水との双方がバランス良く冷却さ
れるように制御する。
【0016】前記コントローラ13による第一、第二油
圧ポンプ1、2のアンロード流量の制御およびエンジン
回転数の制御は、オイルクーラー8およびラジエータの
配設方式等により異なるため、油圧ショベルに採用され
る代表的な冷却装置の配設方式であるBTB(Back to b
ack)方式とSBS(Side by side)方式の場合について、
以下に説明する。まず、BTB方式は、オイルクーラー
8とラジエータとを冷却風の流れに対して前後に重なる
ように配置すると共に、両者をエンジン直動のファンに
より冷却する方式であるが、該BTB方式の場合には、
作動油温のマージンが少ないときには、アンロード流量
を増加させる制御を行う。一方、冷却水温のマージンが
少ないときには、アンロード流量を減少させる制御を行
う。さらに、エンジン回転数を上げるように制御するこ
とにより、オイルクーラー8およびラジエータの両方の
冷却能力を上げることができる。一方、SBS方式は、
オイルクーラー8とラジエータとを冷却風の流れに対し
て左右に隣接する状態で配置すると共に、オイルクーラ
ー8は油圧モータ駆動のファンにより冷却し、ラジエー
タはエンジン直動のファンにより冷却する方式である
が、該SBS方式の場合には、作動油温のマージンが少
ないときには、アンロード流量を増加させる制御を行
う。一方、冷却水温のマージンが少ないときには、エン
ジン回転数を上昇させる制御を行う。
【0017】さらに、前述した実施の形態では、第一、
第二油圧ポンプ1、2を圧油供給源とする全ての油圧ア
クチュエータ3の非作動時に、第一、第二の両方の油圧
ポンプ1、2のアンロード流量の制御を行う構成になっ
ているが、第一、第二の何れか一方の油圧ポンプ1また
は2を油圧供給源とする油圧アクチュエータ3のみが作
動し、他方の油圧ポンプ2または1を油圧供給源とする
油圧アクチュエータ3が作動していないときに、次のよ
うな制御を行う構成にすることもできる。つまり、例え
ば第一油圧ポンプ1を圧油供給源とする油圧アクチュエ
ータ3のみが作動していて、第二油圧ポンプ2を圧油供
給源とする油圧アクチュエータ3は作動していない場
合、コントローラ13は、第二油圧ポンプ2の流量制御
装置2aに対し、作動油温の上昇に対応してポンプ流量
を増加させる制御指令を出力する。これにより、第二油
圧ポンプ2から第二センタバイパス油路Fを経由してオ
イルクーラー8に供給されるアンロード流量が増加する
ことになって、作動油の冷却を促進することができる。
而して、複数の油圧ポンプが設けられている場合には、
一部の油圧アクチュエータが作動していても、該油圧ア
クチュエータの油圧供給源以外の油圧ポンプのアンロー
ド流量を作動油の上昇に対応させて増加させることによ
り、作動油の冷却を促進することができる。尚、複数の
油圧アクチュエータ3を同時に操作する場合の連動操作
性を向上させるために、一つの油圧アクチュエータに対
して複数の油圧ポンプから圧油供給されるようなシステ
ムが採用されている場合には、該システムに対応した制
御が必要となる。
【0018】叙述の如く構成されたものにおいて、油圧
アクチュエータ3の非作動時において、第一、第二油圧
ポンプ1、2の吐出圧油は、アンロード状態で第一、第
二センタバイパス油路E、Fからオイルクーラー8に供
給され、該オイルクーラー8で冷却されてから油タンク
4に流れることになるが、上記第一、第二センタバイパ
ス油路E、Fからオイルクーラー8に供給されるアンロ
ード流量は、作動油温の上昇に対応して増加するように
制御されることになる。この結果、油圧アクチュエータ
の非作動時における作動油の冷却を、作動油温の上昇に
対応してオイルクーラー8で行えることになって、作動
油の冷却が促進され、作動油温の上昇に伴うキャビテ−
ションの発生や油の劣化等の不具合を回避できる。しか
もこのものにおいて、前記アンロード流量の増減制御を
行うにあたり、作動油温検出センサ11だけでなく冷却
水温検出センサ12からの検出信号を入力し、これら検
出信号に基いて第一、第二油圧ポンプ1、2の流量制御
装置1a、2aおよびエンジン回転数制御装置14に制
御指令を出力するように構成されているから、作動油温
とエンジン冷却水とをバランス良く冷却することがで
き、オーバーヒートの防止に貢献できる。因みに、本発
明では、作動油温の上昇に対応してアンロード時におけ
る油圧ポンプの流量が増加することになるが、このとき
油圧ポンプはアンロード状態であるから、流量増加に伴
うポンプ消費馬力の増加は殆ど無く、省エネルギー化の
妨げになるような心配はない。
【0019】尚、本発明は上記第一の実施の形態に限定
されないことは勿論であって、例えば、図4に示す第二
の実施の形態の如く、油圧アクチュエータとしてハンマ
ーやブレーカのような単動式のアタッチメント15が装
着されているものにも実施できるが、このものにおい
て、アタッチメント15の圧油供給源が一つの油圧ポン
プ2であり、そして該アタッチメント15のみを作動さ
せている場合に、他の油圧ポンプ1のアンロード流量を
作動油温に対応させて増加させることで前述した場合と
同様の作用効果が得られるが、この場合、アタッチメン
ト15から排出されるリターン油を、図4のラインRに
示すようにオイルクーラー8を経由させてから油タンク
4に流すように構成することも、また図4のラインSに
示すようにオイルクーラー8を経由させることなく油タ
ンク4に流すように構成することもできる。そして、ア
タッチメント15からのリターン油をオイルクーラー8
に流すように構成した場合には、オイルクーラー8に大
流量が流れることになって、作動油の冷却を積極的に行
うことができるという利点があり、また、アタッチメン
ト15からのリターン油をオイルクーラー8に流さない
ように構成した場合には、アタッチメント15の背圧を
低減させることができるという利点がある。尚、図4に
おいて、16はアタッチメント15用のコントロールバ
ルブである。
【0020】また、本発明の冷却システムは、油圧アク
チュエータの非作動時に油圧ポンプの吐出圧油をアンロ
ード状態で油タンクに流すアンロード回路が必要であ
り、前述した第一、第二の実施の形態のものでは、第
一、第二センタバイパス油路E、Fが上記アンロード回
路に相当しているが、本発明は、このようなセンタバイ
パス油路E、Fが設けられた油圧制御回路に限定される
ことなく、例えば図5に示す第三の実施の形態の如く、
油圧ポンプ1、2の吐出圧油をバルブユニット5を経由
することなくオイルクーラー8に流す油路G、Hに、ア
ンロード可能な電磁比例式リリーフ弁17、18を配設
した回路や、図6に示す第四の実施の形態の如く、バル
ブユニット5に形成されたアンロード油路J、Kに、操
作具7の中立時にアンロード油路J、Kを開く電磁切換
弁19、20を配設した回路においても、同様にして実
施することができる。尚、本発明は、ネガティブコント
ロール信号をポンプ流量制御に用いるオープンセンター
・ネガティブコントロールシステムの油圧制御回路には
適していない。
【0021】さらに、前記第一〜第四の各実施の形態で
は、アンロードした作動油を、スローリターンチェック
バルブ9を経由させてオイルクーラー8に流すように構
成されているが、スローリターンチェックバルブ9を経
由することなくオイルクーラー8に流すように構成する
こともできる。そして、スローリターンチェックバルブ
9を経由させた場合には、前述したメイクアップライン
MおよびリターンラインTの圧力が安定するという利点
があり、またスローリターンチェックバルブ9を経由さ
せない場合には、アンロード時における油圧ポンプの消
費馬力を低減できるという利点がある。尚、上記第二、
第三、第四の各実施の形態において、第一の実施の形態
のものと同様のものについては、説明を省略すると共
に、同一の符号を附してある。また、本発明は、前述し
た油圧ショベルだけでなく、種々の油圧式機械の冷却シ
ステムに実施できることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施の形態を示す油圧制御回路図であ
る。
【図2】アンロード時におけるポンプ流量と作動油温と
の関係を示すグラフ図である。
【図3】作業時間と作動油温との関係を示す模式図であ
る。
【図4】第二の実施の形態を示す油圧制御回路図であ
る。
【図5】第三の実施の形態を示す油圧制御回路図であ
る。
【図6】第四の実施の形態を示す油圧制御回路図であ
る。
【符号の説明】
1 第一油圧ポンプ 1a 流量制御装置 2 第二油圧ポンプ 2a 流量制御装置 3 油圧アクチュエータ 4 油タンク 8 オイルクーラー 11 作動油温検出センサ 12 冷却水温検出センサ 13 コントローラ 14 エンジン回転数制御装置 E 第一センタバイパス油路 F 第二センタバイパス油路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧ポンプと、該油圧ポンプからの圧油
    供給で作動する油圧アクチュエータと、作動油を冷却す
    るためのオイルクーラーと、油圧アクチュエータの非作
    動時に油圧ポンプの吐出圧油をアンロード状態で油タン
    クに流すアンロード回路とを備えた油圧制御回路におい
    て、該アンロード回路の下流側に前記オイルクーラーを
    配する一方、作動油温に対応してアンロード回路の流量
    を増減調整するように構成したことを特徴とする油圧制
    御回路における冷却システム。
  2. 【請求項2】 請求項1において、複数の油圧ポンプが
    設けられている場合、これら油圧ポンプのうちアンロー
    ド状態の油圧ポンプのアンロード回路の流量を、作動油
    温に対応して増減調整するように構成したことを特徴と
    する油圧制御回路における冷却システム。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、油タンク内
    の作動油温を検出する作動油温検出手段と、油圧アクチ
    ュエータの非作動を検出する非作動検出手段と、これら
    各検出手段に接続される制御部とを設けると共に、該制
    御部に、前記各検出手段からの検出信号に基づいて油圧
    ポンプの流量制御装置に制御指令を出力するアンロード
    流量制御手段を設けたことを特徴とする油圧制御回路に
    おける冷却システム。
  4. 【請求項4】 請求項3において、さらに制御部に、油
    圧ポンプの動力源となるエンジンの冷却水温を検出する
    冷却水温検出手段を接続する一方、制御部のアンロード
    流量制御手段は、前記作動油温検出手段、非作動検出手
    段および冷却水温検出手段からの各検出信号に基づいて
    油圧ポンプの流量制御装置に制御指令を出力する構成で
    あることを特徴とする油圧制御回路における冷却システ
    ム。
  5. 【請求項5】 請求項4において、さらに制御部に、作
    動油温検出手段、非作動検出手段および冷却水温検出手
    段からの各検出信号に基づいてエンジンの回転数制御装
    置に制御指令を出力するエンジン回転数制御手段を設け
    たことを特徴とする油圧制御回路における冷却システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009133493A (ja) * 2009-03-16 2009-06-18 Hitachi Constr Mach Co Ltd 建設機械の作動流体冷却制御システム
JP2016169795A (ja) * 2015-03-12 2016-09-23 コベルコ建機株式会社 建設機械

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