JP2003268668A - 立体網状構造体及び立体網状構造体製造方法 - Google Patents

立体網状構造体及び立体網状構造体製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立体網状構造体の後工程での簡単な処理によ
り、立体網状構造体から小片が千切れることによるトラ
ブルを未然に防止する。 【解決手段】複数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的に
ランダムに絡まりあって部分的に溶着された立体網状構
造体1であって、超音波振動による摩擦熱により軟化し
押圧力により厚みが縮小した状態で固化された帯状の硬
質網状構造部2を所定間隔又は適宜間隔で形成し、硬質
網状構造部2の両側に盛り上り部3aを備え、硬質網状
構造部2より嵩高で且つ密度の小さな軟質網状盛上げ構
造部3を形成したものである。図5に示す通り、釘、ビ
ス、ねじ等の固定具30を硬質網状構造部2に打ち込む
だけで、構造物の壁32に堅固に固定できるのである。
また、図6(a),(b)の通り、同一の応力を加えた
場合、立体網状構造体1は、板状体19よりも、曲げ剛
さが小さくなるので、撓みが大きくなり、曲げやすくな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クッション材等に
使用する立体網状構造体、立体網状構造体製造方法に関
し、特に立体網状構造体の成形後に行われる後加工に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空隙を有する立体網状構造体の製
造方法としては特公昭50−39185号記載の方法あ
るいはポリエステル繊維を溶着剤で溶着した樹脂綿、例
えば溶着剤にゴム系を用いたものとして特開昭60−1
1352号等が公知である。また、一方、無端ベルトで
樹脂糸を巻き込むことで空隙を有する立体網状構造体を
製造する方法或いは製造装置があり、特開平11−24
1264号等に示す発明が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た立体網状構造体を利用した製品の使用中に端末から、
千切れた小片がぼろぼろと周囲に飛散し、これによる種
々の不都合が発生する問題がある。ラテックスのカバー
を末端に接着することで防止することも考えられるが、
カバーを分離しなければならず、リサイクルが困難であ
る。例えば、断熱材に立体網状構造体を利用する場合、
断熱材を構造物へ固定するときに、釘を打っても構造体
がスカスカであるため、効果的に壁に固定できないし、
千切れた小片が飛散するという問題がある。クッション
材に立体網状構造体を利用する場合も同様の問題が生じ
るおそれがある。クッション材に体重が偏倚して荷重さ
れやすく、端部から小片が千切れ、サスペンション特性
が劣化するおそれがある。また、例えば、燃料タンクの
波消装置に立体網状構造体を利用する場合(実開平3−
102324号、特開平5−139169参照)、端を
板材で挟んで固定する際、或いは固定後に振動等によっ
て千切れた小片が燃料に混入してポンプトラブルのおそ
れに対する考慮が欠如しており、厳重な封止構造で立体
網状構造体の端を覆う対策を取らなければならず、徒に
構造が複雑なものとなるおそれがある。例えば、パンチ
ングメタルを何層にも重ねた構造を燃料タンク内に配置
したものが考えられる。このように、従来は、立体網状
構造体から千切れて飛散した小片に対する、コスト削減
の期待できる実効のある対策が無く、解決困難な課題と
なっている。そこで、本発明は、立体網状構造体の後工
程での簡単な処理により、立体網状構造体から小片が千
切れることによるトラブルを未然に防止することを目的
とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記諸課題に鑑み、請求
項1記載の立体網状構造体は、複数の熱可塑性樹脂の連
続線条が立体的にランダムに絡まりあって部分的に溶着
され少なくとも法面側端部が予め内側よりも圧縮されて
密度が高く形成された立体網状構造体であって、超音波
振動による摩擦熱により軟化し押圧力により厚みが縮小
した状態で固化された帯状の硬質網状構造部を所定間隔
又は適宜間隔で形成し、該硬質網状構造部の両側に盛り
上り部を備えた、前記硬質網状構造部より嵩高で且つ密
度の小さな軟質網状盛上げ構造部を形成したことを特徴
とする立体網状構造体である。これにより、盛り上り部
を備えた軟質網状盛上げ構造部により、「こし」のある
クッション性が得られる。一方、硬質網状構造部に釘を
打ち込んだり、或いはフックを取り付けることで、構造
物に簡単に且つ堅固に固定することができる。例えば、
海底に人工藻場を築造する場合、簡単に海底に固定でき
るし、壁の断熱材とする場合、或いはモルタルを塗る場
合、簡単に固定できる。硬質網状構造部と軟質網状盛上
げ構造部とを交互に凹凸状に形成すれば、曲げやすいの
で、例えば、狭いところから立体網状構造体を丸めて中
に入れることができ、その用途が拡大する。本立体網状
構造体は、例えば、超音波発生装置(例えば、超音波プ
ラスチックウエルダー)により、超音波振動(例えば、
15〜20kHz等)を与えると、立体網状構造体との接合面
に摩擦熱が発生し、瞬時に熱可塑性樹脂が溶融軟化し、
ローラ等で押圧力を加えて圧縮し厚みを減少させること
で形成される例が挙げられる。例えば、ローラと、超音
波ホーン、超音波振動子等を備えた超音波発生装置を利
用することが好ましい。手動又は移送装置で立体網状構
造体を移動させることが好ましい。硬質網状構造部は超
音波処理後でも連続線条の組織が、視覚で認識できるも
のであり、網状組織が残存している。硬質網状構造部は
前記軟質網状盛上げ構造部よりも空隙率が減少し、ラン
ダムに絡み合う度合いが高くなっている。つまり、連続
線条の溶着
【0005】請求項2の立体網状構造体製造方法は、複
数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的にランダムに絡ま
りあって部分的に溶着され法面側端の密度が内側よりも
高く形成された板状の立体網状構造体を製造した後、該
立体網状構造体を超音波ホーンにより軟化させ、ローラ
を前記立体網状構造体の法面の上方向から押し付け、該
押し付けられた組織を固化させることにより、帯状の硬
質網状構造部と、その他の軟質網状盛上げ構造部とを形
成することを特徴とする立体網状構造体製造方法であ
る。これにより、請求項1と同様の課題が解決できるほ
か、簡単な作業によって製造できるので、複雑な工程に
よらなくともよく、コスト削減効果は絶大である。
【0006】請求項3の立体網状構造体は、複数の熱可
塑性樹脂の連続線条が立体的にランダムに絡まりあって
部分的に溶着され少なくとも法面側端部が予め内側より
も圧縮されて密度が高く形成された立体網状構造体であ
って、超音波振動による摩擦熱により周縁部が軟化し押
圧力により厚みが縮小した状態で固化された硬質網状構
造枠体を備えたことを特徴とする立体網状構造体であ
る。これにより、端末のほつれを防止できる。また、自
動車の燃料タンク等の波消装置、換気扇、金魚の水槽等
のフィルタへの用途も広がる。
【0007】請求項4の立体網状構造体製造方法は、複
数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的にランダムに絡ま
りあって部分的に溶着され法面側端の密度が内側よりも
高く形成された板状の立体網状構造体を製造した後、該
立体網状構造体を、超音波ホーンにより軟化させつつ、
ローラで前記立体網状構造体の法面の上方向から押し付
け、該押し付けられた組織を固化させて前記立体網状構
造体の周縁に硬質網状構造枠体を形成することを特徴と
する立体網状構造体製造方法である。これにより請求項
3と同様の課題が達成できるほか、ラテックス等によ
る、ほつれ面の被覆等が不要となり、工数削減に絶大な
効果がある。
【0008】なお、請求項1及び3を組み合わせた発
明、或いは、請求項2及び4を組み合わせた発明も実施
が可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、第1実施形態の立体網状構
造体1について図面を参照して説明する。図1の通り、
複数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的にランダムに絡
まりあって部分的に溶着された立体網状構造体1であっ
て、超音波振動による摩擦熱により軟化し押圧力により
厚みが縮小した状態で固化された帯状の硬質網状構造部
2を所定間隔又は適宜間隔で形成し、硬質網状構造部2
の両側に盛り上り部3aを備え、硬質網状構造部2より
嵩高で且つ密度の小さな軟質網状盛上げ構造部3を形成
したものである。法面側端部4a及び4bが予め圧縮さ
れて内側領域5よりも密度が高く形成され端縁が他の面
よりもきれいに揃えられ、ほつれにくい(図3参照)。
硬質網状構造部2は端末から端末まで形成されている。
【0010】ここでは、例えば、再生熱可塑性樹脂の原
料又は主原料としてPETボトルのフレーク状又はチッ
プ状を使用する。PETボトルをそのまま粉砕しそれを
溶融させてフレーク形状にしたものである。リサイクル
促進の時代にも適合している。これが再生品ではなく、
純正品であると、乾燥結晶化、或いはごみ除去等、コス
ト的に1m2あたりの製造費が倍増する。廃棄処理コス
ト削減に威力を発揮できる。しかしながら、再生以外の
熱可塑性樹脂等においても適用可能である。例えば、熱
可塑性樹脂としてポリエチレン、ポリプロピレンなどの
ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレートなどのポ
リエステル、ナイロン66などのポリアミド、ポリ塩化
ビニル、ポリスチレン、上記樹脂をベースとし共重合し
たコポリマーやエラストマー、EVA樹脂、上記各種樹
脂をブレンドしたもの等が挙げられる。更に、立体網状
構造体1の用途としては、主として、クッション材、衝
撃吸収材、吸湿材、吸音材(床材の下、内部、壁内
材)、断熱材(内断熱と外断熱)、壁面、屋上緑化、コ
ンクリートモルタル割れ防止材、自動車内装材等に適用
される例が挙げられるが、二重壁体の内部に適用するこ
ともできる。この実施形態は概ね内部が均一な密度に成
形されたものである。見掛密度は0.02〜0.9g/
cm3(空隙率36〜98.4%に相当する)が好まし
く、0.05〜0.15g/cm3が特に好ましい。立体
網状構造体1は例えば幅0.1m〜2m、厚さは5mm
〜200mmが好ましく、長さ方向においては無端状で
あり、適宜の長さ(例えば900mm)に切断するが、
それらのサイズ例に限定されるわけではない。
【0011】この立体網状構造体1の原材料となる立体
網状構造体である板状体19をまず製造する。まず再生
PETボトルフレークを加水分解防止のため加熱し乾燥
させ、これに適宜仕上がりを良好にする薬剤、又は抗菌
剤等を添加することもある。図2に示す通り、押出成形
装置の口金10からフラットに線条が降下すると、無端
コンベア12,14の金属製の無端部材16,18の巻
き込み作用により螺旋状に巻かれる。巻いたときに無端
部材16,18の面に当たったところから、巻き込んで
いく。巻き込まれた部分である法面側端部4a,4bは
密度が大きく、巻き込まれない部分5は密度が小さい。
【0012】そして、前記線条は、一部水没した1対の
無端コンベア12,14の間に自然降下させ、上記の降
下速度より遅く引き取ることにより立体網状構造体であ
る立体網状構造体1を製造する際に、押出された溶融樹
脂の集合体の幅より1対の無端コンベア12,14の間
隔が狭く、かつ無端コンベア12,14が水没する前後
に上記溶融樹脂の集合体の両面あるいは片面が無端コン
ベア12,14に接触するようにした。溶融した熱可塑
性樹脂の集合体の両面あるいは片面の表面部分は、無端
コンベア12,14上に落下し、溶融した熱可塑性樹脂
の集合体の内側へ移動し密な状態となるため、水中にそ
のまま落下した中央部分より空隙率が小さくなるわけで
ある。当然ながら空隙率が低くなった表面部分は、空隙
率が高い中央部分より交点の数が多くなり、引張り強度
が著しく強くなる。また、空隙率が低い表面部分は空隙
部の面積が小さくなる。こうして立体網状構造体からな
る平板状の板状体19が得られる。
【0013】板状体19として機能するためには、全体
の空隙率は、使用する現地施工状況にもよるが、50%
〜98%の空隙率の範囲が良好であるとの結果が得られ
た。つまり、密度が大きいと音がブロックされると考え
られる。リサイクル吸音建材、クッション材、断熱材等
として十分な機能を発揮するには、空隙率は少なくとも
70%以上にすると良いという結果が得られた。つま
り、空隙率が70%より小さいと、衝撃吸収効果、防音
効果、断熱効果、クッション性が期待したほど向上しな
いことがある。この空隙率については、立体網状構造体
1の用途に応じて、70%〜98%の範囲で適宜設計す
ると良い。吸音材とクッシション材は85〜98%、床
下に配置する床衝撃吸収材は40〜80%、衝突防止用
の衝撃吸収材は60〜90%が好適である。用途によっ
て空隙率の好ましい範囲は変わる。空隙率=100−
{(B÷A)×100}である。Aは樹脂比重に立体網状
構造体の容積を掛けたもの、Bは立体網状構造体の重さ
である。ここで使用する熱可塑性樹脂としては、PET
ボトルを粉砕し、フレークとしたものを原料又は主原料
とする。しかし、主原料にポリプロピレン等のポリマー
或は複数のポリマーをブレンドしたものなど、通常の押
出成形機で加工のできる樹脂であれば問題ない。
【0014】以上の通り、板状体19が得られたら、次
に、図4の通り、超音波プラスチックウエルダー20で
硬質網状構造部2及び軟質網状盛上げ構造部3を形成す
る。テーブル22の上に板状体19を置き、上方からロ
ーラ24で押圧力を与えつつ、板状体19を所定方向に
移動させると、超音波振動子27及び超音波ホーン26
からの超音波振動(15〜20kHz)により、超音波ホーン
26と板状体19の接触面に摩擦熱が発生し、瞬時に組
織が溶融軟化し、ローラ24の押圧力により組織の厚み
が減少するとともに、組織が自然冷却によって固化し、
硬質網状構造部2となり、同時に、その両側に盛り上り
部3aが生じるのである。ローラ吊り下げ部28はロー
ラ24を回転自在に支承するものである。
【0015】こうして製造された立体網状構造体1は、
図5に示す通り、釘、ビス、ねじ等の固定具30を硬質
網状構造部2に打ち込むだけで、構造物の壁32に堅固
に固定できるのである。また、図6(a),(b)の通
り、同一の応力を加えた場合、立体網状構造体1は、板
状体19よりも、曲げ剛さが小さくなるので、撓みが大
きくなり、曲げやすくなる。したがって、板状体19は
曲げることが困難であるが、立体網状構造体1は、簡単
に丸めることができるなど、取り扱いが大変便利にな
る。
【0016】図7(a),(b)は立体網状構造体1の
変更形態である立体網状構造体41であり、平面視で内
部領域に単数或いは複数の硬質網状構造部42a,42
b(ここでは2個)が形成されている。残りの領域は軟
質網状盛上げ構造部43である。つまり硬質網状構造部
42a,42bは端末まで形成されずに途中で切れ止ま
る。これにより「こし」のあるクッション性が実現でき
る。特に、椅子等の座部材のクッションに好適である。
硬質網状構造部42a,42bの位置或いは個数は図示
に限定されず、適宜でよい。硬質網状構造部42a,4
2bの深さも適宜でよい。
【0017】第2実施形態の立体網状構造体51は、図
8に示す通り複数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的に
ランダムに絡まりあって部分的に溶着され法面側端部
(図示略)が予め内側よりも圧縮されて密度が高く形成
された立体網状構造体であって、超音波振動による摩擦
熱により周縁部が軟化し押圧力により厚みが縮小した状
態で固化された硬質網状構造枠体52と、盛り上り部5
3aを備えた軟質網状構造体53とを備えたものであ
る。
【0018】立体網状構造体51の製造方法は、途中ま
では、第1実施形態と同様であり、図示及び説明は援用
し、異なる部分である超音波加工を説明する。即ち、図
9の通り、ローラ24を周縁部に当てて全周囲端縁を押
圧してゆくわけである。つまり超音波加工をする範囲を
変更したのである。図4の番号とその説明を援用する。
【0019】第2実施形態の立体網状構造体51の使用
例を図10に示す。燃料タンク60の上部に所定方向
(ここでは水平方向)に固定する。立体網状構造体51
の硬質網状構造枠体52は係止部材62にビス等の固定
具63で固定するだけでよい。
【0020】図11(a),(b)は切断加工の様子を
示す平面図である。図11(a)の通り、超音波加工の
際、マージン(バリ)55が発生するので、これを、図
11(b)の通り、カッターで切断しトリミングを行
う。
【0021】図12(a)は第1実施形態と第2実施形
態を組み合わせた第3実施形態の立体網状構造体71、
図12(b)は同第4実施形態の立体網状構造体81で
ある。立体網状構造体71は帯状の硬質網状構造部72
と軟質網状盛上げ構造部73と、硬質網状構造枠体74
を備えたものである。立体網状構造体81は帯状の硬質
網状構造部82と軟質網状盛上げ構造部83と、硬質網
状構造枠体84を備えたものである。
【0022】
【発明の効果】請求項1乃至4の発明によれば、盛り上
り部の形成によって、立体網状構造体に独特の「こし」
が生じ、クッション性が格段に向上するとともに、何ら
の特別の処理を行うことなく末端から小片が千切れるこ
とが防止され、さらに、曲げ剛さが減少するので、一層
曲げやすくなり、作業や取り扱いが大変容易になる。こ
のように、本発明の各種産業に与える工業的利用価値は
絶大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明第1実施形態の立体網状構造体
の斜視図、(b)はその正面図である。
【図2】立体網状構造体の製造工程を示す説明図であ
る。
【図3】超音波加工前の立体網状構造体である板状体の
斜視図である。
【図4】第1実施形態の立体網状構造体の超音波成形工
程を示す説明図である。
【図5】第1実施形態の立体網状構造体の使用例を示す
説明図である。
【図6】(a),(b)は、原材料となる板状体と、第
1実施形態の立体網状構造体との超音波加工前後の撓み
の様子を対比して示す説明図である。
【図7】(a),(b)は、それぞれ、本発明第1実施
形態の変更形態の立体網状構造体の平面図及び正面図で
ある。
【図8】本発明第2実施形態の立体網状構造体の斜視図
である。
【図9】第2実施形態の立体網状構造体の超音波成形工
程を示す説明図である。
【図10】第2実施形態の立体網状構造体の使用例を示
す説明図である。
【図11】(a),(b)は第2実施形態の立体網状構
造体のトリミングを示す説明図である。
【図12】(a),(b)は、それぞれ、第3実施形態
の立体網状構造体及び第4実施形態の立体網状構造体の
平面図である。
【符号の説明】
1 立体網状構造体、2 硬質網状構造部、3a 盛り
上り部 3 軟質網状盛上げ構造部、4a及び4b 法面側端部 10 口金、12,14 無端コンベア、16,18
無端部材 19 板状体、22 テーブル、24 ローラ 26 超音波ホーン、28 ローラ吊り下げ部 30 固定具、32 壁、41 立体網状構造体 42a,42b 硬質網状構造部、43 軟質網状盛上
げ構造部 43a 盛り上り部、51 立体網状構造体 52 硬質網状構造枠体 53a 盛り上り部、53 軟質網状構造体 60 燃料タンク、62 係止部材 63 固定具、55 マージン 71 立体網状構造体、72 硬質網状構造部 73 軟質網状盛上げ構造部、74 硬質網状構造枠体 81 立体網状構造体、82 硬質網状構造部 83 軟質網状盛上げ構造部、84 硬質網状構造枠体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的
    にランダムに絡まりあって部分的に溶着され少なくとも
    法面側端部が予め内側よりも圧縮されて密度が高く形成
    された立体網状構造体であって、超音波振動による摩擦
    熱により軟化し押圧力により厚みが縮小した状態で固化
    された帯状の硬質網状構造部を所定間隔又は適宜間隔で
    形成し、該硬質網状構造部の両側に盛り上り部を備え
    た、前記硬質網状構造部より嵩高で且つ密度の小さな軟
    質網状盛上げ構造部を形成したことを特徴とする立体網
    状構造体。
  2. 【請求項2】 複数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的
    にランダムに絡まりあって部分的に溶着され法面側端の
    密度が内側よりも高く形成された板状の立体網状構造体
    を製造した後、該立体網状構造体を超音波ホーンにより
    軟化させ、ローラを前記立体網状構造体の法面の上方向
    から押し付け、該押し付けられた組織を固化させること
    により、帯状の硬質網状構造部と、その他の軟質網状盛
    上げ構造部とを形成することを特徴とする立体網状構造
    体製造方法。
  3. 【請求項3】 複数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的
    にランダムに絡まりあって部分的に溶着され少なくとも
    法面側端部が予め内側よりも圧縮されて密度が高く形成
    された立体網状構造体であって、超音波振動による摩擦
    熱により周縁部が軟化し押圧力により厚みが縮小した状
    態で固化された硬質網状構造枠体を備えたことを特徴と
    する立体網状構造体。
  4. 【請求項4】 複数の熱可塑性樹脂の連続線条が立体的
    にランダムに絡まりあって部分的に溶着され法面側端の
    密度が内側よりも高く形成された板状の立体網状構造体
    を製造した後、該立体網状構造体を、超音波ホーンによ
    り軟化させつつ、ローラで前記立体網状構造体の法面の
    上方向から押し付け、該押し付けられた組織を固化させ
    て前記立体網状構造体の周縁に硬質網状構造枠体を形成
    することを特徴とする立体網状構造体製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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