JP2003267678A - フォークリフト - Google Patents

フォークリフト

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JP2003267678A JP2002067598A JP2002067598A JP2003267678A JP 2003267678 A JP2003267678 A JP 2003267678A JP 2002067598 A JP2002067598 A JP 2002067598A JP 2002067598 A JP2002067598 A JP 2002067598A JP 2003267678 A JP2003267678 A JP 2003267678A
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Shiyomei Chin
曙銘 陳
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Nippon Yusoki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングハンドルを切りながら急なアク
セル操作を行ったような場合でも車輪が浮き上がる現象
を有効に抑制して、常に安定した走行を可能としたリー
チ型フォークリフトを提供する。 【解決手段】 速度調整用のアクセルレバー13の操作
量Aclに応じて制御指令トルクToを設定するととも
に、アクセルレバー13の操作量Aclとステアリング
ハンドル14の操作量θの大きさに応じて目標加速度A
dを決定し、この決定した目標加速度Adと実際の車体
の加速度Aとの偏差に基づいて出力係数Kaを設定し、
この出力係数Kaでもって制御指令トルクToを補正
し、この補正値Tdにより走行モータ18を駆動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトに
係り、特には走行時の制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフォークリフトの一種として、た
とえば図3に示す構成のリーチ型フォークリフトが知ら
れている。このリーチ型フォークリフトは、車体1から
前方に向けて左右一対のストラドルアーム2が延設さ
れ、このストラドルアーム2にはこれに沿って進退動作
する左右一対のマスト3が立設され、これらのマスト3
には荷物を載置するフォーク4がリフトブラケット6を
介して昇降可能に取り付けられている。また、左右の各
ストラドルアーム2の先端部にはそれぞれロード輪7
が、また、車体1の後部の左右には、駆動兼操舵用のド
ライブ輪8および補助用のキャスタ輪9が配設されてい
【0003】さらに、車体1にはマスト3に近接した箇
所に運転操作部11が確保されており、この運転操作部
11には、フォーク4の昇降やティルト等の荷役操作の
ための荷役操作レバー12や、速度調整用のアクセルレ
バー13の他、スピードメータ等の各種の計器類やステ
アリングハンドル14が配置されている。また、車体1
の内部には、荷役操作レバー12やアクセルレバー13
のレバー操作に応じて、荷役モータや走行モータを駆動
制御するコントローラ15が配置されている。
【0004】ところで、上記のように、コントローラ1
5は、アクセルレバー13のレバー操作に応じて走行モ
ータを駆動制御して速度調整を行うが、この場合、たと
えば比例積分制御(PI制御)を行うとすると、次式に
基づいて走行モータを駆動するための制御指令トルクT
oが算出される。
【0005】
【数1】 ここに、Vdはアクセルレバー13の操作量に応じて決
まる目標速度、Vは速度検出手段で検出される車体の実
際の走行速度、n1,n2はフィードバックゲインであ
る。なお、当然ながら、制御指令トルクToは、走行モ
ータの特性から決まる最大出力トルクTmax以下の範
囲に限定される。
【0006】そして、コントローラ15は、アクセルレ
バー13のレバー操作に応じて上記の[数1]式で算出
された制御指令トルクToが制御出力となるように走行
モータの印加電圧を決定する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に車体
の加速度が大きいときには、車体の慣性力も大きくな
る。そして、ステアリングハンドルを大きくきった状態
で急なアクセル操作をすると、その慣性力の作用によっ
てロード輪が浮き上がって不安定な走行現象が起きる。
この現象は、フォーク4に荷物を載置していないときな
どストラドルアーム2の先端部に加わる負荷が小さい場
合や、マスト3を後退させる、いわゆるリーチイン動作
をさせた場合に、ドライブ輪8の操舵角が大きくなる
程、顕著となる。
【0008】ところが、従来技術では、このような加速
度の影響を考慮せずに、前述の[数1]式によって決ま
る制御指令トルクToに基づいて走行モータを駆動して
いる。つまり、アクセルレバー13の操作量に応じて決
まる目標速度Vdと車体1の実際の走行速度Vとの偏差
(Vd−V)に基づく速度制御(PI制御)を行ってい
て、車両1の加速度の影響が考慮されていない。
【0009】このため、ステアリングハンドル14の操
作中に急なアクセル操作をすると、特にストラドルアー
ム2に加わる負荷が小さい場合や、ドライブ輪8の操舵
角が大きくなったような場合に加速度の影響が大きくな
ってロード輪7に生じる浮き上がり現象を十分に抑える
ことが難しかった。なお、このような問題はリーチ型フ
ォークリフトに限られるものではなく、他の形式のフォ
ークリフトにおいても共通する問題である。
【0010】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、ステアリングハンドルを切りながら急
なアクセル操作を行ったような場合でも、加速による慣
性力の影響を制限することにより、常に安定した走行を
可能としたフォークリフトを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、次のようにしている。すなわち、請求
項1記載の発明に係る型フォークリフトは、速度調整用
のアクセルの操作量に応じて制御指令トルクを設定する
とともに、前記アクセルの操作量とステアリングハンド
ルの操作量の大きさに応じて目標加速度を決定し、この
決定した目標加速度と実際の車体の加速度との偏差に基
づいて出力係数を設定し、この出力係数で前記制御指令
トルクを補正し、この補正値により走行モータを駆動す
ることを特徴としている。
【0012】また、請求項2記載の発明に係るフォーク
リフトは、車体の走行速度を検出する速度検出手段と、
車体の加速度を検出する加速度検出手段と、ハンドル操
作によるドライブ輪の操舵角を検出する操舵角検出手段
と、アクセルの操作量と前記操舵角検出手段で検出され
る操舵角とに応じて目標加速度を決定する目標加速度決
定手段と、この目標加速度決定手段で決定された目標加
速度と前記加速度検出手段で検出された実際の車体の加
速度との偏差に基づいて出力係数を設定する出力係数設
定手段と、前記アクセルの操作量に応じて決まる目標速
度と前記速度検出手段で測定される車体の実際の速度と
の偏差に応じて制御指令トルクを算出する制御指令トル
ク算出手段と、この制御指令トルク算出手段で算出され
た制御指令トルクを前記出力係数設定手段で設定された
出力係数でもって補正し、この補正値により走行モータ
を駆動するトルク補正手段と、を備えることを特徴とし
ている。
【0013】請求項1,2の発明によれば、ステアリン
グハンドル操作中の車体加速度の大小に応じて走行モー
タを駆動するための制御指令トルクの大きさが調整され
るため、ステアリングハンドルを切りながら急なアクセ
ル操作を行ったような場合でも、加速による慣性力の影
響を制限することができる。その結果、車体の旋回時に
車輪が浮き上がる現象が有効に抑制されて常に安定した
走行が可能になる。
【0014】また、請求項3記載の発明に係るフォーク
リフトは、請求項2記載の発明の構成において、前記目
標加速度決定手段が目標加速度Adを、次式 ただし、0<m<1 [ここに、k1は定常ゲイン、Aclはアクセルレバー
の操作量、mは定数、θは操舵角]により決定し、ま
た、前記出力係数設定手段が出力係数Kaを、次式 ただし、0<Kao<Ka<1 [ここに、Kaoは出力係数の初期値、k2は定数、A
dは目標加速度、Aは検出加速度]により設定さするも
のであることを特徴としている。
【0015】また、請求項4記載の発明に係るフォーク
リフトは、請求項1ないし3いずれかに記載の発明の構
成において、前記フォークリフトが、車体の下部に前方
へ延設された左右一対のストラドルアームを備え、前記
各ストラドルアームに回転自在な車輪を備えることを特
徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実
施の形態に係るリーチ型フォークリフトの走行制御系の
構成を示すブロック図である。なお、この実施の形態に
おいて、リーチ型フォークリフトの全体構成は、図3に
示した従来技術と基本的に同じであるから、従来技術と
対応する構成部分については同一の符号を付すととも
に、これらの図を参照して説明する
【0017】図3に示すように、この実施の形態に係る
リーチ型フォークリフトは、車体1から前方に向けて左
右一対のストラドルアーム2が延設され、このストラド
ルアーム2にはこれに沿って進退動作する左右一対のマ
スト3が立設され、これらのマスト3には荷物を載置す
るフォーク4がリフトブラケット6を介して昇降可能に
取り付けられている。また、左右の各ストラドルアーム
2の先端部にはそれぞれロード輪7が、また、車体1の
後部の左右には、駆動兼操舵用のドライブ輪8および補
助用のキャスタ輪9が配設されている。
【0018】さらに、車体1の上部の前方から左側方に
かけては運転操作部11が確保されており、この運転操
作部11には、フォーク4の昇降やティルト等の荷役操
作のための荷役操作レバー12や、速度調整用のアクセ
ルレバー13の他、スピードメータ等の各種の計器類
(図示せず)やステアリングハンドル14が配置されて
いる。また、車体1の内部には、フォーク4の昇降やテ
ィルト等の動作を行わせるための荷役モータを具備する
油圧装置(図示せず)やドライブ輪8を駆動させるため
の走行モータを具備する走行装置(図示せず)が搭載さ
れており、また荷役操作レバー12やアクセルレバー1
3のレバー操作に応じて、荷役モータや走行モータを駆
動制御するコントローラ15が載置されている。なお、
アクセルレバー13には、レバー操作量Aclを検出す
るポテンショメータが内蔵されている。
【0019】図1において、13は速度調整用のアクセ
ルレバー、15はマイクロコンピュータ等からなるコン
トローラ、18はドライブ輪8を駆動する走行モータ、
19は走行モータ18を駆動するための走行モータ駆動
ユニット、20は車体1の実際の速度Vを検出する速度
検出手段、21は車体1の実際の加速度Aを検出する加
速度検出手段、22はステアリングハンドル14のハン
ドル操作によるドライブ輪8の操舵角θを検出する操舵
角検出手段である。
【0020】上記の速度検出手段20は、たとえば走行
モータ18の駆動軸に取り付けられたロータリエンコー
ダで構成される。また、加速度検出手段21は、圧電素
子や差動変圧器等の機械電気変換器を利用して加速度を
直接測定する加速度計で構成することもできるが、速度
検出手段20の検出信号の単位時間当たり速度変化(微
分値)を求める回路により構成することもできる。操舵
角検出手段22は、たとえばドライブ輪8の操舵軸に取
り付けられたポテンショメータにより構成される。
【0021】そして、コントローラ15は、アクセルレ
バー13の操作量Acl、速度検出手段20により検出
される車体1の実際の速度V、加速度検出手段21によ
り検出される車体1の実際の加速度A、操舵角検出手段
22により検出されるドライブ輪8の操舵角θに基づ
き、以下の制御を実行する。
【0022】コントローラ15は、アクセルレバー13
の操作量Aclと操舵角検出手段22で検出されるドラ
イブ輪8の操舵角θとに基づいて、目標加速度Adを次
式に基づいて決定する。
【数2】 ただし、0<m<1 ここに、k1は定常ゲイン、mは定数、θは操舵角であ
る。
【0023】[数2]式から分かるように、アクセルレ
バー13の操作量Aclが増加すると、これに伴って目
標加速度Adが大きく設定される。また、操舵角θが0
に近付く(つまり直進走行の状態に近付く)ほど目標加
速度Adは大きく設定され、逆に操舵角θが90°に近
付く(つまり車体の旋回半径が小さくなる)ほど目標加
速度Adは小さく設定される。そして、このようなコン
トローラ15による目標加速度Adを決定する処理が、
本発明における目標加速度決定手段31である。
【0024】また、コントローラ15は、[数2]式に
基づいて決定された目標加速度Adと加速度検出手段2
1で検出される実際の車体1の加速度Aとの偏差(Ad
−A)から、出力係数Kaを次式に基づいて設定する。
【数3】 ただし、0<Kao<Ka<1 ここに、Kaoは出力係数の初期値、k2は定数であ
る。
【0025】[数3]式から分かるように、車体1の実
際の加速度Aが目標加速度Adよりも大きいと出力係数
Kaが減少し、逆に、車体1の実際の加速度Aが目標加
速度Adよりも小さいと出力係数Kaが増加する。そし
て、このようなコントローラ15による出力係数Kaを
設定する処理が、本発明における出力係数設定手段32
である。
【0026】さらに、コントローラ15は、アクセルレ
バー13の操作量Aclに応じて決まる目標速度Vdと
速度検出手段20で検出される車体1の実際の速度Vと
の偏差(Vd−V)に応じて、前述の[数1]式に基づ
いて制御指令トルクToを算出する。このようなコント
ローラ15による制御指令トルクToを算出する処理
が、本発明における制御指令トルク算出手段33であ
る。なお、アクセルレバー13の操作量Aclと目標速
度Vdとの関係データがコントローラ15に内蔵されて
いるメモリに予め記憶されており、コントローラ15は
アクセルレバー13の操作量Aclに対応する目標速度
Vdをこのメモリから読み出すことで、目標速度Vdの
決定を実行する。
【0027】またさらに、コントローラ15は、制御指
令トルク算出手段33により[数1]式に基づいて算出
された制御指令トルクToを、出力係数設定手段32に
より[数3]式に基づいて設定された出力係数Kaを用
いて次式によって補正する。
【数4】 そして、補正されたトルク値(以下、トルク補正値と称
す)Tdが制御出力となるように走行モータ18の印加
電圧を決定し、この電圧値でもって走行モータ18が駆
動されるように走行モータ駆動ユニット19を制御す
る。このようなコントローラ15による制御指令トルク
Toを出力係数Kaを用いて補正する処理、及びトルク
補正値Tdが制御出力となるように走行モータ駆動ユニ
ット19を制御する処理が、本発明におけるトルク補正
手段34である。
【0028】次に、上記構成を有するリーチ型フォーク
リフトにおけるコントローラ15による走行制御処理の
手順について、図2に示すフローチャートを参照して説
明する。なお、符号Sは各ステップを意味する。
【0029】まず、コントローラ15は、アクセルレバ
ー13の操作量Aclと操舵角検出手段22で検出され
るドライブ輪8の操舵角θの両データを取り込む(S
1)。
【0030】次に、コントローラ15は、アクセルレバ
ー13の操作量Aclと操舵角検出手段22で検出され
るドライブ輪8の操舵角θとに基づいて、[数2]式に
基づいて目標加速度Adを決定する。また、アクセルレ
バー13の操作量Aclに応じて目標速度Vdを決定す
る(S2)。
【0031】次に、コントローラ15は、速度検出手段
20で検出される車両1の実際の走行速度Vと、加速度
検出手段21で検出される車両1の実際の走行加速度A
の両データを取り込む(S3)。
【0032】続いて、コントローラ15は、ステップS
2で予め求めた目標加速度AdとステップS3で検出さ
れた実際の車体1の加速度Aとの偏差(Ad−A)か
ら、[数3]式に基づいて出力係数Kaを設定する(S
4)。
【0033】続いて、コントローラ15は、ステップS
2で予め求めた目標速度VdとステップS3で予め検出
された実際の速度Vとの偏差(Vd−V)に応じて、前
述の[数1]式に基づいて制御指令トルクToを算出す
る(S5)。
【0034】続いて、コントローラ15は、ステップS
5で求めた制御指令トルクToを、ステップS4で予め
求めた出力係数Kaを用いて[数4]式により補正し、
トルク補正値Tdを算出する(S6)。
【0035】そして、コントローラ15は、算出された
トルク補正値Tdが制御出力となるように走行モータ1
8の印加電圧を決定し(S7)、この電圧値でもって走
行モータ18が駆動されるように走行モータ駆動ユニッ
ト19を制御する(S8)。
【0036】したがって、この実施の形態によれば、目
標加速度Adは、アクセルレバー13の操作量Aclが
同じ場合でもステアリングハンドル14の操作によるド
ライブ輪8の操舵角θが大きい場合には小さく抑えら
れ、その結果、目標加速度Adと車体1の実際の加速度
Aとの偏差が大きくなると出力係数Kaが減少される。
そして、この出力係数Kaにより制御指令トルクToが
減少する方向に補正されるため、ステアリングハンドル
14を切りながら急なアクセル操作を行ったような場合
でも、加速が制限されて車体1の旋回時にロード輪7が
浮き上がる現象が抑制される。また、逆にドライブ輪8
の操舵角θが小さいほど出力係数Kaが増加され、補正
による制御指令トルクToの減少が小さくなるので、例
えば直進時には従来通りの速やかな加速を行うことがで
き、常に安定した走行を行うことができる。
【0037】また、車体1に加わる負荷(荷物の重量な
ど)が大きいために車体1の実際の加速度Aが目標加速
度Adよりも小さいときには、両者A,Ad間の偏差が
大きくなって出力係数Kaが増加され、補正による制御
指令トルクToの減少が小さくなる。そのため、実際の
加速度と目標加速度Adとの偏差が大きくなって行くほ
ど、トルク補正値Tdが増加する方向に補正されること
になる。したがって、ドライブ輪8の操舵角θが大きい
場合であっても充分な加速度が得られていなければ補正
による制御指令トルクToの減少は小さく、旋回時にパ
ワー不足を起こすことはない。
【0038】なお、上記の実施の形態で説明した目標速
度Vdや目標加速度Adの上限値や、出力係数の初期値
Kaoは、一義的に固定した値ではなく、運転操作者の
使い勝手等を考慮して適宜に(例えば、種々の出力モー
ドとして)設定することが好ましい。すなわち、強出力
モードの下では、目標速度Vdや目標加速度Adの上限
値や、出力係数の初期値Kaoをそれぞれ大きく設定
し、弱出力モードの下では、目標速度Vdや目標加速度
Adの上限値や、出力係数の初期値Kaoをそれぞれ小
さく設定することができる。なお、これら上限値や初期
値はコントローラ15に内蔵されているメモリにデータ
として予め記憶させておき、運転操作部11に別途設け
られるモード選択スイッチなどを運転操作者が操作する
ことで、メモリから読み出すデータを変更するようにす
ればよい。
【0039】また、[数2]式において定数m(ただ
し、0<m<1)の値を予め大きく設定しておけば、ロ
ード輪7の浮き上がりの抑制効果を大きくすることがで
きる。
【0040】さらに、制御指令トルクTo、目標加速度
Ad、出力係数Kaを求めるための各数式は、[数1]
〜[数3]に限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で適宜に変更することが可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、ステアリングハンドル
操作中の車体加速度の大小に応じて走行モータを駆動す
るための制御指令トルクの大きさが調整されるため、ス
テアリングハンドルを切りながら急なアクセル操作を行
ったような場合には、加速が制限され、その結果、車体
の旋回走行時に車輪が浮き上がる現象が抑制されて安定
した走行が可能になる。
【0042】また、車体に加わる負荷が大きい場合に
は、制御指令トルクが増加する方向に補正されるので、
走行制御動作を行っていてもパワー不足を起こすことな
く快適な走行性能を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るリーチ型フォーク
リフトの走行制御系の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1のリーチ型フォークリフトのコントロー
ラの走行制御動作の説明に供するフローチャートであ
る。
【図3】 従来のリーチ型フォークリフトの全体構成を
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車体 13 アクセルレバー 14 ステアリングハンドル 15 コントローラ 18 走行モータ 20 速度検出手段 21 加速度検出手段 22 操舵角検出手段 31 目標加速度決定手段 32 出力係数設定手段 33 制御指令トルク算出手段 34 トルク補正手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 速度調整用のアクセルの操作量に応じて
    制御指令トルクを設定するとともに、前記アクセルの操
    作量とステアリングハンドルの操作量の大きさに応じて
    目標加速度を決定し、この決定した目標加速度と実際の
    車体の加速度との偏差に基づいて出力係数を設定し、こ
    の出力係数で前記制御指令トルクを補正し、この補正値
    により走行モータを駆動することを特徴とするフォーク
    リフト。
  2. 【請求項2】 車体の走行速度を検出する速度検出手段
    と、 車体の加速度を検出する加速度検出手段と、 ハンドル操作によるドライブ輪の操舵角を検出する操舵
    角検出手段と、 アクセルの操作量と前記操舵角検出手段で検出される操
    舵角とに応じて目標加速度を決定する目標加速度決定手
    段と、 この目標加速度決定手段で決定された目標加速度と前記
    加速度検出手段で検出された実際の車体の加速度との偏
    差に基づいて出力係数を設定する出力係数設定手段と、 前記アクセルの操作量に応じて決まる目標速度と前記速
    度検出手段で測定される車体の実際の速度との偏差に応
    じて制御指令トルクを算出する制御指令トルク算出手段
    と、 この制御指令トルク算出手段で算出された制御指令トル
    クを前記出力係数設定手段で設定された出力係数でもっ
    て補正し、この補正値により走行モータを駆動するトル
    ク補正手段と、 を備えるを特徴とするフォークリフト。
  3. 【請求項3】 前記目標加速度決定手段は、目標加速度
    Adを、次式 ただし、0<m<1 [ここに、k1は定常ゲイン、Aclはアクセルの操作
    量、mは定数、θは操舵角]により決定し、また、前記
    出力係数設定手段は、出力係数Kaを、次式 ただし、0<Kao<Ka<1 [ここに、Kaoは出力係数の初期値、k2は定数、A
    dは目標加速度、Aは検出加速度]により設定するもの
    であることを特徴とする請求項2記載のフォークリフ
    ト。
  4. 【請求項4】 前記フォークリフトが、車体の下部に前
    方へ延設された左右一対のストラドルアームを備え、前
    記各ストラドルアームに回転自在な車輪を備えることを
    特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフォー
    クリフト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013110808A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Nippon Yusoki Co Ltd 走行制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013110808A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Nippon Yusoki Co Ltd 走行制御装置

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