JP2003267420A - 摺り切り片付き蓋及び蓋付き缶 - Google Patents

摺り切り片付き蓋及び蓋付き缶

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JP2003267420A JP2002066647A JP2002066647A JP2003267420A JP 2003267420 A JP2003267420 A JP 2003267420A JP 2002066647 A JP2002066647 A JP 2002066647A JP 2002066647 A JP2002066647 A JP 2002066647A JP 2003267420 A JP2003267420 A JP 2003267420A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】内容物を取りだし可能な状態にした後も、新た
な蓋を別に用意する必要がなく、商品として流通してい
る時に缶口部に装着されていた蓋を使用し続けることが
できる摺り切り片付き蓋において、缶が転倒しても、内
容物が外部に漏れ出てしまうおそれを極めて小さくす
る。 【解決手段】摺り切り片13が付いている蓋10の開閉
蓋部10b側の頂板3bの底面5において、缶1の缶口
部2に装着された際に、蓋10の側壁4の内周壁と協動
して缶口部2の周壁7を挟持する突片6が設けられてい
る位置に、頂板3bの底面5から垂下する壁体20が、
開閉蓋部10b側の壁4b内周に沿って開閉蓋部10b
の全周に渡り設けられており、頂板3の底面5に断面逆
V字状の溝11が設けられていて蓋10を固定蓋部10
aと開閉蓋部10bとに区画するヒンジ部12の、頂板
3の周縁近傍における底面5側の部分が、当該断面逆V
字状の溝11を埋め込む埋め込み部21a、21bを備
えている摺り切り片付き蓋10によって課題を解決し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、缶口部に蓋が装
着されている状態で商品として流通する蓋付き缶に使用
する蓋に関するものである。特に、当該蓋付き缶の中に
収容されている粉体等の内容物を所定量ずつ取り出す際
の計量に使用される摺り切り片が付いている蓋であっ
て、内容物を取りだし可能な状態にした後も、新たな蓋
を別に用意する必要がなく、商品として流通している時
に缶口部に装着されていた蓋を使用し続けることができ
る摺り切り片付き蓋に関する。また、当該蓋が装着され
ている蓋付き缶に関する。
【0002】
【従来の技術】缶口部に蓋が装着されている状態で商品
として流通する蓋付き缶に使用する蓋であって、当該蓋
付き缶の中に収容されている粉体等の内容物を所定量ず
つ取り出す際の計量に使用される摺り切り片が付いてい
て、内容物を取りだし可能な状態にした後も、新たな蓋
を別に用意する必要がなく、当該蓋を缶口部に装着した
まま使用し続けることのできる摺り切り片付き蓋及び、
当該蓋が装着されている蓋付き缶は従来から提案されて
いる。例えば、本願出願人が出願している「摺り切り片
付き蓋及び蓋付き缶」(日本国特許出願公開 特開20
00−281116)がある。
【0003】この本願出願人による日本国 特開200
0−281116で提案されている「摺り切り片付き
蓋」は、図1(a)、(b)、(c)、図2を参照して
説明すると、以下のようなものである。
【0004】この摺り切り片付き蓋は、缶1の缶口部2
へ装着される帽状の合成樹脂製の蓋10であって、円形
状の頂板3と、頂板3の周縁を基端側として垂下する側
壁4とからなるものである。頂板3は、頂板3の底面5
に基端部を有して頂板3の底面5から側壁4の内周壁に
沿って垂下する突片6を有している。この突片6は、蓋
10が缶1の缶口部2へ装着された際に、缶1の缶口部
2の周壁7を蓋10の側壁4内周壁との間で挟持する役
割を果たすものである。側壁4は、側壁4を二分する垂
直方向の切り込み部9a、9bを直径対称的に二箇所備
えている。帽状の合成樹脂製の蓋10は、側壁4に二箇
所の切り込み部9a、9bが設けられている位置同士を
結ぶ直線が存在するところを境に、あるいは側壁4に二
箇所の切り込み部9a、9bが設けられている位置近傍
の直径対称的な側壁4の二箇所の位置を結ぶ直線が存在
するところを境に、一方が固定蓋部10a、他方が開閉
蓋部10bに区画されている。帽状の合成樹脂製の蓋1
0を固定蓋部10aと開閉蓋部10bとに区画する側壁
4に二箇所の切り込み部9a、9bが設けられている位
置同士を結ぶ直線が存在する部分、あるいは側壁4に二
箇所の切り込み部9a、9bが設けられている位置近傍
の直径対称的な側壁4の二箇所の位置を結ぶ直線が存在
する部分が、当該部分における底面5が断面逆V字状の
溝11に形成されていて、当該部分を中心として開閉蓋
部10bが固定蓋部10aに対して回動できるヒンジ部
12とされている。固定蓋部10a側の頂板3aは、ヒ
ンジ部12と平行で、かつヒンジ部12に近接する位置
に、頂板3aの底面5から垂下する摺り切り片13を備
えている。開閉蓋部10b側の側壁4bは、その基端側
に対向する先端側に、あらかじめ定められている上下方
向の幅及び、周方向の幅を有する切り離し可能部14を
備えている。
【0005】この日本国 特開2000−281116
で提案されている「摺り切り片付き蓋」においては、帽
状の合成樹脂製の蓋10は、缶1の缶口部2に装着され
ると、頂板3の底面5に基端部を有して頂板3の底面5
から側壁4の内周壁に沿って垂下する突片6と、蓋10
の側壁4の内周壁との間に、缶1の缶口部2の周壁7を
挟持するので、安定的な装着状態を維持できる。
【0006】そこで、この蓋10が装着されている缶1
に内容物(例えば、粉ミルクのような粉体)を充填して
商品として販売する際には、缶口部2近傍で、缶1の側
壁から水平方向内側に向けて缶1の側壁と一体的に突出
形成されている鍔部17の上側に、図1(c)、図3
(a)図示のように、アルミニウムフィルム16等の周
縁を接着し、蓋10を缶口部2に装着した後、缶1の底
面側開口から内容物(例えば、粉ミルクのような粉体)
を充填し、底板を取り付けて、缶1の底面側を塞ぎ、商
品(例えば、缶入り粉ミルク)として市場に流通させ
る。
【0007】この商品を購入した者が、蓋10を缶口部
2から取り外そうとしても、前述したように、蓋10の
頂板3の底面5から側壁4の内周壁に沿って垂下する突
片6と、側壁4(4a、4b)の内周壁との間に、缶1
の缶口部2の周壁7が挟持されているので、蓋10を全
体として取り外そうとすることは困難である。
【0008】ただし、開閉蓋部10b側の側壁4bに
は、その基端側に対向する先端側に、あらかじめ定めら
れている上下方向の幅及び、周方向の幅を有する切り離
し可能部14が備えられているので、この切り離し可能
部14を開閉蓋部10b側の側壁4bから切り離すと、
開閉蓋部10b側の側壁4bは変形容易になる。
【0009】そこで、前記の商品を購入した者は、切り
離し可能部14を開閉蓋部10b側の側壁4bから切り
離し、図1(a)、図2に矢印15で示す方向の力を加
えることによって、固定蓋部10aが缶1の缶口部2に
装着されている状態を維持したまま、ヒンジ部12を中
心として開閉蓋部10b側を回動させ、開閉を繰り返す
ことが可能になる。
【0010】しかも、開閉蓋部10bを閉蓋した際に
は、前述したように、開閉蓋部10b側の頂板3bに設
けられている突片6と、側壁4bの内周壁との間に、缶
1の缶口部2の周壁7を挟持できるので、側壁4bを変
形させようと意図した外力、例えば、開閉蓋部10bを
開かせようとして加えられる図2に矢印15で示す方向
の力が特別に加えられない限り、閉蓋状態を確実に保持
できる。
【0011】そこで、前記の商品を購入した者は、切り
離し可能部14を開閉蓋部10b側の側壁4bから切り
離し、固定蓋部10aが缶1の缶口部2に装着されてい
る状態を維持したまま、開閉蓋部10bを図2図示のよ
うに開いて、アルミニウムフィルム16を取り除き、内
容物(例えば、粉ミルク)をスプーンで掬いとり、固定
蓋部10aに備えられている摺り切り片13で摺り切っ
て、掬いとり量を調整しながら、希望する分量の内容物
(例えば、粉ミルク)を取り出す。
【0012】内容物(例えば、粉ミルク)を取り出した
後は、開閉蓋部10bを図2に矢印15で示した方向と
反対の方向へ回転させて、閉蓋し、前述したように、開
閉蓋部10b側の頂板3bに設けられている突片6と、
側壁4bの内周壁との間に、缶1の缶口部2の周壁7を
挟持して、閉蓋状態を維持させる。
【0013】そこで、このように、内容物を取りだし可
能な状態にした後も、新たな蓋を別に用意する必要がな
く、最初から商品の缶1に装着されていた蓋10を使用
し続けることができる。
【0014】
【発明により解決しようとする課題】日本国 特開20
00−281116で提案されている「摺り切り片付き
蓋」は前記のように使用することができるので、内容物
を取りだし可能な状態にした後も、新たな蓋を別に用意
する必要がなく、商品として流通している時に缶口部に
装着されていた蓋を使用し続けることができる。しか
も、この蓋は、摺り切り片が付いている蓋であるので、
缶に収容されている内容物(例えば、粉ミルク)をスプ
ーンで掬いとる際に、所望の量を計量するため、別添の
摺り切り具を缶口部に取り付ける必要がないという優れ
た効果を発揮するものであった。
【0015】この「摺り切り片付き蓋」は、前述したよ
うに、開閉蓋部10bを図2に矢印15で示した方向と
反対の方向へ回転させて閉蓋し、開閉蓋部10b側の頂
板3bに設けられている突片6と、側壁4bの内周壁と
の間に、缶1の缶口部2の周壁7を挟持して、閉蓋状態
を維持できる。そこで、内容物を取りだし可能な状態に
して使用している間でも、開閉蓋部10bを閉蓋状態に
しておけば、たとえ缶が転倒しても、内容物(例えば、
粉ミルク)が外部に漏れ出してしまうおそはない。
【0016】しかし、このように転倒してしまうと、缶
1の缶口部2の上端面と、開閉蓋部10b側の頂板3b
の底面5との間の僅かな隙間や、頂板3の周縁近傍にお
けるヒンジ部12の底面5側に形成されている断面逆V
字状の溝11に内容物が入り込み、開閉蓋部10bを開
いたときに、これらの部分に入り込んでいた内容物が外
部に漏れ出てしまうおそれがあった。特に、内容物が微
粒子状の粉ミルクである場合には、このような傾向があ
った。
【0017】また、切り離し可能部14を開閉蓋部10
b側の側壁4bから切り離した時に、開閉蓋部10b側
の側壁4bが変形容易になることを考慮して蓋10は合
成樹脂製とされているので、図2図示のように開蓋した
状態から、完全に閉蓋している状態へと、開閉蓋部10
bが自動的に復帰することはない。開閉蓋部10bが完
全に閉蓋している状態にするためには、開閉蓋部10b
側の頂板3bに設けられている突片6と、側壁4bの内
周壁との間に、缶1の缶口部2の周壁7が確実に挟持さ
れる状態になるまで、使用者が、開閉蓋部10bを、図
2に示す矢印15とは反対の方向に、意識的に押し続け
なければならない。
【0018】しかし、使用者が急いでいた等の理由によ
りこの作業を完全に行わないでいると、開閉蓋部10b
が完全に閉蓋されない状態で止まったままになってしま
うことがある。使用者の不注意に起因するこのような場
合、極めて小さいとはいえ、外部から缶の内部へ虫など
が入り込んでしまう可能性も有り得た。
【0019】本発明は、前述したような転倒が生じた場
合であっても、その後に開閉蓋部10bを開いたとき
に、缶1の缶口部2の上端面と、開閉蓋部10b側の頂
板3bの底面5との間の僅かな隙間や、頂板3の周縁近
傍におけるヒンジ部12の頂板3の底面5側に形成され
ている断面逆V字状の溝11に入り込んでいた内容物が
外部に漏れ出てしまうことを未然に防止することを目的
としている。
【0020】また、本発明は、前述したように、使用者
の不注意に起因して、開閉蓋部10bが完全に閉蓋され
ない状態で止まったままになってしまっても、外部から
缶の内部へ虫などが入り込んでしまう危険性を可能な限
り小さくすることを目的としている。
【0021】
【課題を解決する為の手段】前記課題を解決するため、
この発明が提案する摺り切り片付き蓋は、以下の通りの
ものである。
【0022】まず、この摺り切り片付き蓋は、缶の缶口
部へ装着される帽状の合成樹脂製蓋であって、円形状の
頂板と当該頂板の周縁を基端側として垂下する側壁とか
らなるものである。ここで、頂板は、頂板の底面に基端
部を有して頂板の底面から側壁の内周壁に沿って垂下す
る突片であって、前記帽状の合成樹脂製蓋が缶の缶口部
へ装着された際に、缶の缶口部の周壁を前記側壁の内周
壁との間で挟持する突片を備えている。また、側壁は、
側壁を二分する垂直方向の切り込み部を直径対称的に二
箇所備えている。そして、前記帽状の合成樹脂製蓋は、
側壁に前記二箇所の切り込み部が設けられている位置同
士を結ぶ直線が存在するところを境に、あるいは側壁に
前記二箇所の切り込み部が設けられている位置近傍の直
径対称的な側壁の二箇所の位置を結ぶ直線が存在すると
ころを境に、一方が固定蓋部、他方が開閉蓋部に区画さ
れている。更に、前記帽状の合成樹脂製蓋を固定蓋部と
開閉蓋部とに区画する前記の側壁に前記二箇所の切り込
み部が設けられている位置同士を結ぶ直線が存在する部
分、あるいは側壁に前記二箇所の切り込み部が設けられ
ている位置近傍の直径対称的な側壁の二箇所の位置を結
ぶ直線が存在する部分が、当該部分における頂板の底面
が断面逆V字状の溝に形成されていて、当該部分を中心
として開閉蓋部が固定蓋部に対して回動できるヒンジ部
とされている。そして、固定蓋部側の頂板は、前記ヒン
ジ部と平行で、かつ前記ヒンジ部に近接する位置に、頂
板の底面から垂下する摺り切り片を備えている。開閉蓋
部側の側壁は、その基端側に対向する先端側に、あらか
じめ定められている上下方向の幅及び、周方向の幅を有
する切り離し可能部を備えているものである。
【0023】このような摺り切り片付き蓋において、本
発明の摺り切り片付き蓋は、前記開閉蓋部側の頂板底面
の前記突片が設けられている位置に、頂板の底面から垂
下する壁体が側壁の内周に沿って開閉蓋部の全周に渡り
設けられており、前記ヒンジ部の頂板周縁近傍における
頂板の底面部分は、前記断面逆V字状の溝を埋め込む埋
め込み部を備えていることを特徴としている。
【0024】本発明の摺り切り片付き蓋は、缶口部に装
着された際に、側壁内周壁と協動して缶口部周壁を挟持
する突片が開閉蓋部側の頂板底面に設けられている位置
に、頂板の底面から垂下する壁体が側壁内周に沿って開
閉蓋部の全周に渡り設けられている。そこで、缶の内容
物を取りだし可能な状態にして使用している場合であっ
て、開閉蓋部10bを閉蓋状態にしている時に、缶が転
倒したとしても、内容物(例えば、粉ミルク)が、缶1
の缶口部2の上端面と、開閉蓋部10b側の頂板3bの
底面5との間の僅かな隙間に入り込み、開閉蓋部10b
を開いたときに、この部分に入り込んでいた内容物が外
部に漏れ出てしまうことはなくなる。
【0025】また、使用者の不注意に起因して、開閉蓋
部10bが完全に閉蓋されない状態で止まったままにな
ってしまっても、前記壁体の存在によって、虫などが外
部から缶の内部へ入り込んでしまう危険性を確実に低下
させることができる。
【0026】更に、ヒンジ部の頂板周縁近傍における底
面部分は、前記断面逆V字状の溝を埋め込む埋め込み部
を備えているので、缶の内容物を取りだし可能な状態に
して使用している場合であって、開閉蓋部10bを閉蓋
状態にしている時に、缶が転倒したとしても、内容物
(例えば、粉ミルク)が、頂板3の周縁近傍におけるヒ
ンジ部12の底面5側に形成されている断面逆V字状の
溝11に入り込み、開閉蓋部10bを開いたときに、こ
の部分に入り込んでいた内容物が外部に漏れ出てしまう
ことはなくなる。
【0027】前述した本発明による作用・効果を確実な
らしめるため、頂板の底面から垂下する壁体の頂板の底
面から先端までの高さH2は、頂板の底面から蓋の側壁
の先端までの高さH1の35%〜55%の範囲になるこ
とが望ましい。少なくとも35%程度なければ、缶の内
容物を取りだし可能な状態にして使用していて、開閉蓋
部10bを閉蓋状態にしている場合であって、缶が転倒
した際に内容物が缶1の缶口部2の上端面と、開閉蓋部
10b側の頂板3bの底面との間の僅かな隙間に入り込
み、開閉蓋部10bを開いたときに、この部分に入り込
んでいた内容物が外部に漏れ出てしまうことを効果的に
防止できないからである。また、55%を越えても、そ
れ以下の場合と比較して効果に特に大きな相違が生じな
くなるからである。
【0028】また、前述した本発明による作用・効果を
確実ならしめるため、ヒンジ部の両端から、それぞれ、
ヒンジ部の全長の4%〜7%の長さにわたる部分が、ヒ
ンジ部の頂板底面側の部分において、断面逆V字状の溝
を埋め込む埋め込み部が備えられている頂板周縁近傍に
相当することが望ましい。少なくとも、ヒンジ部の両端
から、それぞれ、ヒンジ部の全長の4%程度の長さにわ
たる部分で、ヒンジ部の頂板底面側部分に、断面逆V字
状の溝を埋め込む埋め込み部が備えられていないと、前
記の目的を効果的に達成できないが、ヒンジ部の全長の
7%程度の長さを越える部分がこのようにされていても
それ以下の場合と比較して効果に特に大きな相違が生じ
なくなるからである。
【0029】次に、本発明が提案する蓋付き缶は、缶口
部の近傍において、缶の側壁から水平方向内側に向けて
突出している鍔部が缶の側壁と一体的に形成されている
缶の缶口部に、前述した本願の摺り切り片付き蓋が装着
されてなる蓋付き缶である。この蓋付き缶は、本発明の
摺り切り片付き蓋が発揮する前述した効果が備えられた
蓋付き缶となる。
【0030】
【発明の実施の形態】この発明の好ましい実施形態を添
付図面を参照して説明する。
【0031】本発明の摺り切り片付き蓋10は、缶1の
缶口部2(図2)へ装着される帽状の合成樹脂製の蓋1
0であって、円形状の頂板3と、頂板3の周縁を基端側
として垂下する側壁4とからなる。
【0032】頂板3は頂板3の底面5に基端部を有して
頂板3の底面5から側壁4の内周壁に沿って垂下する突
片6を備えている。この突片6は、蓋10が缶1の缶口
部2へ装着された際に、缶1の缶口部2の周壁7を側壁
4の内周壁との間で挟持する役割を果たすものである。
【0033】図3(a)図示のように、突片6はその先
端側に、側壁4の内周壁方向に向かう突部6aを備えて
おり、缶口部2に形成されている内巻きカール部2aに
係合できるようになっている。このような構造になって
いると、閉蓋状態を安定的に維持する上で有利である。
【0034】なお図示していないが、缶口部2に形成さ
れているのが外巻きカール部である場合、図3(a)図
示の場合とは逆に、側壁4の内周壁から内側方向(突片
6方向)に向かう突部が側壁4内周壁設けられ、側壁4
内周壁に対向する突片6の面は平坦になっている構造、
組み合わせにしても同様の作用・効果を得ることができ
る。
【0035】突片6は、図1(a)図示のように蓋10
が缶1の缶口部2へ装着された際に、缶1の缶口部2の
周壁7を、側壁4の内周壁との間で、図3(a)図示の
ように挟持し、図1(a)図示の状態で、蓋10を缶口
部2から取り外そうとしても、蓋10を全体として取り
外すことが困難である程度に安定した閉蓋状態を維持で
きるようになることを目的として設けられているもので
ある。そこで、費用対効果の観点から、図2、図5、図
6図示のように、この目的と果たせる範囲で、所定の間
隔をあけて複数個設けておけば十分である。
【0036】側壁4は、側壁4を二分する垂直方向の切
り込み部9a、9bを直径対称的に二箇所備えている。
【0037】蓋10は、図1(a)図示のように、側壁
4に二箇所の切り込み部9a、9bが設けられている位
置同士を結ぶ直線が存在するところを境に、一方が固定
蓋部10a、他方が開閉蓋部10bに区画されている。
【0038】蓋10を固定蓋部10aと開閉蓋部10b
とに区画する側壁4に二箇所の切り込み部9a、9bが
設けられている位置同士を結ぶ直線が存在する部分が、
図1(b)図示のように、当該部分における頂板3の底
面5が断面逆V字状の溝11に形成されていて、当該部
分を中心として開閉蓋部10bが、固定蓋部10aに対
して回動できるヒンジ部12とされている。
【0039】なお、側壁4に二箇所の切り込み部9a、
9bが設けられている位置近傍の直径対称的な側壁4の
二箇所の位置を結ぶ直線が存在するところを境に、蓋1
0を、固定蓋部10aと開閉蓋部10bとに区画するこ
ともできる。この場合、蓋10を固定蓋部10aと開閉
蓋部10bとに区画する側壁4に二箇所の切り込み部9
a、9bが設けられている位置近傍の直径対称的な側壁
4の二箇所の位置を結ぶ直線が存在する部分が、当該部
分における頂板3の底面5が断面逆V字状の溝11に形
成されていて、当該部分を中心として開閉蓋部10bが
固定蓋部10aに対して回動できるヒンジ部12にな
る。
【0040】図5は、蓋10を固定蓋部10aと開閉蓋
部10bとに区画する側壁4に二箇所の切り込み部9
a、9bが設けられている位置同士を結ぶ直線が存在す
る部分がヒンジ部12となる例を表すものである。
【0041】また、図6は、側壁4に二箇所の切り込み
部9a、9bが設けられている位置近傍の直径対称的な
側壁4の二箇所の位置を結ぶ直線が存在する部分がヒン
ジ部12となる例を表すものである。この場合、切り込
み部9a、9bの上端側からヒンジ部12が存在する位
置に向けては、図4(a)図示のように、斜めに切れ込
み部が設けられることになる。
【0042】固定蓋部10a側の頂板3aは、図1
(b)図示のように、ヒンジ部12と平行で、かつヒン
ジ部12に近接する位置に、頂板3aの底面から垂下す
る摺り切り片13を備えている。
【0043】開閉蓋部10b側の側壁4bは、その基端
側に対向する先端側に、あらかじめ定められている上下
方向の幅及び、周方向の幅を有する切り離し可能部14
を備えている。切り離し可能部14は、薄肉部14a、
14bを介して蓋10の側壁4bに接続されている。そ
こで、摘み部14cを摘んで、図1(a)中、矢印18
で示されている方向に引っ張ると、薄肉部14a、14
bが切断され、切り離し可能部14を側壁4bから切り
取ることができる。
【0044】こうして、切り離し可能部14を側壁4b
から切り取った後は、合成樹脂製の開閉蓋部10b側の
側壁4bは変形容易になる。そこで、切り離し可能部1
4が切り取られた位置の側壁4bの基端側(図1(a)
中、上側)を矢印15方向に押し上げると、図2図示の
ように、固定蓋部10aを缶1の缶口部2に装着させて
おいたまま、ヒンジ部12を中心として開閉蓋部10b
を回動させ、缶口部2の開閉蓋部10bで塞がれていた
部分を開けることができる。
【0045】なお、切り離し可能部14の上下方向の幅
及び、周方向の幅は、切り離し可能部14が切り取られ
た位置の側壁4bの基端側(図1(a)中、上側)を矢
印15方向に容易に押し上げることができる程度に、切
り離し可能部14を切り離した後の合成樹脂製の開閉蓋
部10b側の側壁4bが変形容易となり、その一方、図
2図示の状態から閉蓋した際には、開閉蓋部10bの頂
板3bに設けられている突片6と側壁4bの内周壁との
間に缶1の缶口部2の周壁7が挟持されて安定的な閉蓋
状態を維持できる程度に、切り離し可能部14を切り離
した後の合成樹脂製の開閉蓋部10b側の側壁4bが強
度を有しているようになることを考慮して適宜定めるこ
とができる。
【0046】そこで、アルミニウムフィルム16をその
摘み片部19(図3(a))を摘んで鍔部17から引き
剥がし、内容物(例えば、粉ミルク)をスプーンで掬い
とり、固定蓋部10aに備えられている摺り切り片13
で摺り切って、掬いとり量を調整しながら、希望する分
量の内容物(例えば、粉ミルク)を取り出す。
【0047】内容物(例えば、粉ミルク)を取り出した
後は、開閉蓋部10bを図2に矢印15で示した方向と
反対の方向へ回転させて閉蓋し、開閉蓋部10bの頂板
3bに設けられている突片6と、側壁4bの内周壁との
間に、缶1の缶口部2の周壁7を挟持して、閉蓋状態を
維持させる。
【0048】こうして開閉蓋部10bを閉蓋した際に
は、開閉蓋部10b側の頂板3bに設けられている突片
6と、側壁4bの内周壁との間に、缶1の缶口部2の周
壁7を挟持できるので、側壁4bを変形させようと意図
した外力、例えば、開閉蓋部10bを開かせようとして
加えられる図1(a)、図2に矢印15で示す方向の力
が特別に加えられない限り、閉蓋状態を確実に保持でき
る。
【0049】そこで、このように、内容物を取りだし可
能な状態にした後も、新たな蓋を別に用意する必要がな
く、最初から商品の缶1に装着されていた蓋10を使用
し続けることができる。
【0050】なお、図1(a)図示のように、固定蓋部
10aが開閉蓋部10bより小さく、頂板3の直径に直
交するヒンジ部12の長さL1が、頂板3の最大直径よ
り小さい状態になっていれば、図2図示のように開蓋し
た状態では、切り込み部9a、9bにおける開閉蓋部1
0b側の端縁19a、19bは、それぞれ、缶口部2の
上端縁に乗り上がり、開閉蓋部10bは開蓋状態を保つ
ことができる。
【0051】本発明の摺り切り片付き蓋10において
は、図2、図5図示のように、開閉蓋部10b側の頂板
3bの底面5の突片6、6が設けられている位置に、頂
板3bの底面5から垂下する壁体20が、側壁4bの内
周に沿って開閉蓋部10bの全周に渡り設けられてい
る。
【0052】蓋10が缶1の缶口部2に取り付けられて
使用されている場合であって、開閉蓋部10bが閉蓋さ
れているときに缶1が転倒したとしても、前述した壁体
20の存在によって、内容物(例えば、粉ミルク)が、
缶1の缶口部2の上端面と、開閉蓋部10b側の頂板3
bの底面5との間の僅かな隙間に入り込み、開閉蓋部1
0bを開いたときに、この部分に入り込んでいた内容物
が外部に漏れ出てしまうことはなくなる。
【0053】また、使用者の不注意に起因して、図4
(a)図示のように、開閉蓋部10bが完全に閉蓋され
ない状態で止まったままになってしまっても、開閉蓋部
10bと缶口部2との間の隙間は、図4(b)図示のよ
うに、壁体20によって、外部からは塞がれて見える。
使用者の不注意に起因して、図4(a)図示のように、
開閉蓋部10bが完全に閉蓋されない状態で止まったま
まになってしまっても、この壁体20の存在によって、
虫などが外部から缶の内部に入り込んでしまうという危
険性を確実に低下させることができる。
【0054】本発明の摺り切り片付き蓋10は、更に、
ヒンジ部12の頂板3の周縁近傍における底面5側の部
分に、図5、図6、図7(b)〜(e)図示のように、
断面逆V字状の溝11を埋め込む埋め込み部21a、2
1bを備えている。そこで、蓋10が缶1の缶口部2に
取り付けられて使用されている場合であって、開閉蓋部
10bが閉蓋されているときに缶1が転倒したとして
も、内容物(例えば、粉ミルク)が、頂板3の周縁近傍
におけるヒンジ部12の底面5側に形成されている断面
逆V字状の溝11に入り込み、開閉蓋部10bを開いた
ときに、この部分に入り込んでいた内容物が外部に漏れ
出てしまうことはなくなる。
【0055】図6は、開閉蓋部10b側だけでなく、固
定蓋部10a側においても、頂板3の底面5に突片6、
6が設けられている位置において、頂板3の底面5から
垂下する壁体20が、側壁4a、4bの内周に沿って固
定蓋部10a及び開閉蓋部10bの全周に渡り設けられ
ている例を示すものである。
【0056】壁体20が頂板3bの底面5から延びる長
さH2は、図1(c)に示した頂板3bの底面5から蓋
10の側壁4bの先端までの高さH1の35%〜55%
の範囲になることが望ましい。少なくとも35%程度な
ければ、前述した転倒時の粉漏れを効果的に防止できな
いからであり、逆に、55%を越えても、それ以下の場
合と比較して効果に特に大きな相違が生じなくなるから
である。
【0057】また、断面逆V字状の溝11を埋め込む埋
め込み部21a、21bを備えているヒンジ部12の頂
板3周縁近傍における底面5側の部分は、図5、図6に
示したように、ヒンジ部12の両端から、それぞれ、ヒ
ンジ部12の全長L1の4%〜7%になる長さL2にわ
たって設けられているようにしておくことが望ましい。
少なくとも、ヒンジ部12の両端からの長さL2が、ヒ
ンジ部12の全長の長さL1の4%程度の長さにわたる
部分で、ヒンジ部12の底面5側に、断面逆V字状の溝
11を埋め込む埋め込み部21a、21bが備えられて
いないと、前記の目的を効果的に達成できないからであ
る。また、逆に、ヒンジ部12の全長L1の7%程度の
長さを越える部分がこのようにされていてもそれ以下の
場合と比較して効果に特に大きな相違が生じなくなるか
らである。
【0058】次に、この発明が提案する蓋付き缶は、前
述した本発明の摺切り片付き蓋が缶口部に装着されてい
るものである。この缶は、図3(a)図示のように、缶
口部近傍の缶の側壁が内側方向(円筒状の缶胴の中心方
向)へ水平(図3(a)中、右側方向)に突出され、こ
の突出された部分が鉛直方向(図3(a)中、上下方
向)から押圧されて偏平な鍔部17が、缶1の内側に、
缶1の側壁と一体になって形成されているものである。
【0059】本発明の蓋付き缶の製造、販売者は、密封
用のフィルム(例えば、アルミニウムフィルム)16の
周縁を鍔部17に接着し、本発明の摺切り片付き蓋10
を前述した缶1の缶口部2に装着し、缶1の底面側を開
口したままで納品する。
【0060】納品を受けた者は、缶1の底面側から内容
物(例えば、粉ミルクのような粉体)を装入し、底板を
取り付けて、缶1の底面側を塞ぎ、商品(例えば、缶入
り粉ミルク)として市場に流通させる。
【0061】缶口部2近傍で、缶1の側壁から内側(円
筒状の缶胴の中心方向)に向けて、水平に、缶1の側壁
と一体的に突出形成されている鍔部17を備えている缶
及び、このような缶の底面側開口に底板を取り付けて、
底面側を塞ぐことは公知の技術であり、ここでは説明を
省略する。
【0062】以上、添付図面を参照して本発明の好まし
い実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握
される技術的範囲において種々の形態に変更可能であ
る。
【0063】
【発明の効果】この発明によれば、缶の内容物(例え
ば、粉ミルク)を取りだし可能な状態にした後も、新た
な蓋を別に用意する必要がなく、商品として流通してい
る時に缶口部に装着されていた蓋を使用し続けることが
できる摺り切り片付き蓋において、開閉蓋部側を閉蓋し
ている状態で缶が転倒し、その後、開閉蓋部側を開蓋す
る際に、内容物が外部に漏れ出てしまうおそれを極めて
小さくすることができる。
【0064】また、使用者の不注意に起因して、開閉蓋
部が完全に閉蓋されない状態で止まったままになってし
まっても、缶の内部に外部から虫などが入り込む危険性
を極めて小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)この発明の蓋付き缶の一部を省略し、
一部を破切して表した斜視図、(b)この発明の摺り切
り片付き蓋の図1(a)中、A−A線端面図、(c)こ
の発明の摺り切り片付き蓋の図1(a)中、J−J線断
面図。
【図2】 図1図示の蓋付き缶において、摺り切り片付
き蓋における切り離し可能部を切り離して開閉蓋部を立
ち上げて開蓋した状態を説明する一部を省略した斜視
図。
【図3】 (a)図1(a)図示の蓋付き缶において、
摺り切り片付き蓋の缶口部への装着状態を説明する一部
を省略し、図1(a)中、B−B線断面部分を破切して
表した側面図、(b)図1(a)図示の蓋付き缶におい
て、摺り切り片付き蓋の缶口部への装着状態を説明する
一部を省略した図1(a)中、C−C線断面図、(c)
図1(a)図示の蓋付き缶において、摺り切り片付き蓋
の缶口部への装着状態を説明する一部を省略した図1
(a)中、D−D線断面図。
【図4】 (a)図1(a)図示の蓋付き缶において、
開閉蓋部による完全な閉蓋が行われていない状態の一部
を省略し、一部を破切して表した側面図、(b)図4
(a)の正面図。
【図5】 この発明の摺り切り片付き蓋の底面図。
【図6】 この発明の他の摺り切り片付き蓋の底面図。
【図7】 (a)図5、図6中、E−E線端面図、
(b)図5、図6中、F−F線端面図、(c)図5、図
6中、G−G線端面図、(d)図5、図6中、H−H線
端面図、(e)図5、図6中、I−I線端面図。
【符号の説明】
1 缶 2 缶口部 2a 内巻カール部 3 頂板 4 蓋の側壁 4a 固定蓋部側の側壁 4b 開閉蓋部側の側壁 5 蓋の頂板の底面 6 突片 6a 突部 7 缶口部の周壁 9a、9b 切り込み部 10 摺り切り片付き蓋 10a 固定蓋部 10b 開閉蓋部 11 断面逆V字状の溝 12 ヒンジ部 13 摺り切り片 14 切り離し可能部 14a、14b 薄肉部 14c 摘み部 16 アルミニウムフィルム 19 摘み片部 17 鍔部 19a、19b 切り込み部における開閉蓋部側の端縁 20 壁体 21a、21b 埋め込み部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】缶の缶口部へ装着される帽状の合成樹脂製
    蓋であって、 円形状の頂板と当該頂板の周縁を基端側として垂下する
    側壁とからなり、 頂板は、頂板の底面に基端部を有して頂板の底面から側
    壁の内周壁に沿って垂下する突片であって、前記帽状の
    合成樹脂製蓋が缶の缶口部へ装着された際に、缶の缶口
    部の周壁を前記側壁の内周壁との間で挟持する突片を備
    え、 側壁は、側壁を二分する垂直方向の切り込み部を直径対
    称的に二箇所備え、 前記帽状の合成樹脂製蓋は、側壁に前記二箇所の切り込
    み部が設けられている位置同士を結ぶ直線が存在すると
    ころを境に、あるいは側壁に前記二箇所の切り込み部が
    設けられている位置近傍の直径対称的な側壁の二箇所の
    位置を結ぶ直線が存在するところを境に、一方が固定蓋
    部、他方が開閉蓋部に区画され、 前記帽状の合成樹脂製蓋を固定蓋部と開閉蓋部とに区画
    する側壁に前記二箇所の切り込み部が設けられている位
    置同士を結ぶ直線が存在する部分、あるいは側壁に前記
    二箇所の切り込み部が設けられている位置近傍の直径対
    称的な側壁の二箇所の位置を結ぶ直線が存在する部分
    が、当該部分における頂板の底面が断面逆V字状の溝に
    形成されていて、当該部分を中心として開閉蓋部が固定
    蓋部に対して回動できるヒンジ部とされており、 固定蓋部側の頂板は、前記ヒンジ部と平行で、かつ前記
    ヒンジ部に近接する位置に、頂板の底面から垂下する摺
    り切り片を備え、 開閉蓋部側の側壁は、その基端側に対向する先端側に、
    あらかじめ定められている上下方向の幅及び、周方向の
    幅を有する切り離し可能部を備えている摺り切り片付き
    蓋において、 前記開閉蓋部側の頂板底面の前記突片が設けられている
    位置に、頂板の底面から垂下する壁体が側壁の内周に沿
    って開閉蓋部の全周に渡り設けられており、 前記ヒンジ部の頂板周縁近傍における頂板の底面部分
    は、前記断面逆V字状の溝を埋め込む埋め込み部を備え
    ていることを特徴とする摺り切り片付き蓋。
  2. 【請求項2】頂板の底面から垂下する壁体の頂板の底面
    から先端までの高さH2は、頂板の底面から蓋の側壁の
    先端までの高さH1の35%〜55%の範囲であること
    を特徴とする請求項1記載の摺り切り片付き蓋。
  3. 【請求項3】ヒンジ部の両端から、それぞれ、ヒンジ部
    の全長の4%〜7%の長さにわたる部分が、ヒンジ部の
    頂板底面部分において、断面逆V字状の溝を埋め込む埋
    め込み部が備えられている頂板周縁近傍に相当すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の摺り切り片付き蓋。
  4. 【請求項4】缶口部の近傍において、缶の側壁から水平
    方向内側に向けて突出している鍔部が缶の側壁と一体的
    に形成されている缶の缶口部に請求項1乃至3のいずれ
    か一項記載の摺り切り片付き蓋が装着されてなる蓋付き
    缶。
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