JP2003267300A - ロケット結合リング - Google Patents

ロケット結合リング

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JP2003267300A
JP2003267300A JP2002074549A JP2002074549A JP2003267300A JP 2003267300 A JP2003267300 A JP 2003267300A JP 2002074549 A JP2002074549 A JP 2002074549A JP 2002074549 A JP2002074549 A JP 2002074549A JP 2003267300 A JP2003267300 A JP 2003267300A
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Japan
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coupling ring
bracket
rocket
ring body
fixed
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JP2002074549A
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English (en)
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Yoshiaki Yamada
義明 山田
Hiroshi Kotani
洋 小谷
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Yokohama Rubber Co Ltd
Original Assignee
Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】結合リング本体に炭素繊維強化樹脂を用いたロ
ケット結合リングにおいて、製造コストを抑制すること
が可能なロケット結合リングを提供する。 【解決手段】下端側をロケットBに結合し、上端側を人
工衛星Aに固定する炭素繊維強化樹脂製の結合リング本
体1を有している。結合リング本体1の上端部が外側に
屈曲した環状のフランジ部2に形成され、そのフランジ
部2が人工衛星Aの下端に固定するようになっている。
結合リング本体1の上部外側面1aに屈曲部7を補強す
る金属製のブラケット8が固定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工衛星にロケッ
トを結合するためのロケット結合リングに関し、更に詳
しくは、結合リング本体に炭素繊維強化樹脂を用いたロ
ケット結合リングにおいて、製造コストを削減するよう
にしたロケット結合リングに関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示すように、ロケット結合リング
Xは、上端側が人工衛星Aの下端に固定され、下端側が
人工衛星Aを打ち上げるためのロケットBの上端に結合
されるようになっている。
【0003】近年、人工衛星Aの軽量化に伴い、上記ロ
ケット結合リングXも軽量化が求められていた。そこ
で、その対策として、アルミなどの金属製ロケット結合
リングに代えて、高強度で軽量な炭素繊維強化樹脂を用
いたロケット結合リングが提案されている。
【0004】図5に、そのロケット結合リングの要部を
示す。このロケット結合リングX1は、炭素繊維強化樹
脂からなる結合リング本体11を有し、その上端部が外
側に直角状に屈曲した環状のフランジ部12に形成さ
れ、このフランジ部12がボルト13により人工衛星A
の下端に固定されるようになっている。
【0005】結合リング本体11の上部内側面には、炭
素繊維強化樹脂製の補強部材14が環状に固着され、フ
ランジ部12に人工衛星Aから引張荷重が加わった際に
屈曲部15が破断するのを防ぐようにしている。結合リ
ング本体11の下端部は外側に突出した突起部16に形
成され、ロケットBの上端部にV字状の凹部17aを有
するバンド17により結合されるようにしている。18
は炭素繊維強化樹脂製の補強リングである。
【0006】上述したロケット結合リングX1は、屈曲
部15の強度を確保するため、補強部材14を結合リン
グ本体11に一体成形する必要がある。そのため、この
ように補強部材14を結合リング本体11の内側面に配
置した状態で一体成形するには、成形に使用されるモー
ルドに、結合リング本体11の内側にセットする分割型
の中子が必要となる。その結果、モールド製作費が上昇
し、かつ中子を組み立て、および強化樹脂の硬化後、脱
型するのに時間がかかるため、ロケット結合リングの製
造コストが高くなるという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、結合
リング本体に炭素繊維強化樹脂を用いたロケット結合リ
ングにおいて、製造コストを抑制することが可能なロケ
ット結合リングを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、下端側をロケットに結合し、上端側を人工衛星に
固定する炭素繊維強化樹脂製の結合リング本体を有し、
該結合リング本体の上端部を外側に屈曲させた環状のフ
ランジ部に形成し、該フランジ部を前記人工衛星の下端
に固定するロケット結合リングにおいて、前記結合リン
グ本体の上部外側面に、前記結合リング本体の屈曲部を
補強する金属製のブラケットを固定したことを特徴とす
る。
【0009】このように結合リング本体の上部外側面に
金属製のブラケットを固定して屈曲部を補強する構成に
したので、ブラケットと結合リング本体とをそれぞれ別
体として作製することができるため、従来のような分割
型の中子が不要になる。その結果、モールド製作費を低
減することができ、また中子の組立工程及び脱型工程が
不要になるため、製造コストを削減することができる。
【0010】また、部分的に金属製部材を使用するだけ
でよいため、全体を金属で作製したロケット結合リング
よりも軽量にすることができ、さらに金属製のブラケッ
トで補強するため、従来の炭素繊維強化樹脂製の補強部
材を用いた場合よりも高い補強効果を得ることが可能に
なる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0012】図1は本発明のロケット結合リングの要部
を示し、このロケット結合リングX2は、炭素繊維強化
樹脂からなる環状の結合リング本体1を有している。そ
の上端部が外側に直角状に屈曲した環状のフランジ部2
に形成され、このフランジ部2を人工衛星Aの下端にボ
ルト3により固定するようになっている。
【0013】結合リング本体1の下端部は外側に突出し
た環状の突起部4に形成され、ロケットBの上端部にV
字状の凹部5aを有するバンド5により結合されるよう
になっている。結合リング本体1の下端部内側面には、
炭素繊維強化樹脂からなる断面L字状の補強リング6が
環状に固設されている。
【0014】結合リング本体1の上部外側面1aには、
屈曲部7を補強するための金属製のブラケット8が、リ
ング周方向に沿って所定の間隔で配置され、ボルト・ナ
ット9及び上記ボルト3により固定されている。
【0015】ブラケット8は、屈曲部7下方に隣接する
結合リング本体上部領域1Xから屈曲部7を経てフラン
ジ部2まで延在する断面L字状で、上部領域1Xに当接
する平板状の第1ブラケット部8Aと、フランジ部2に
当接する平板状の第2ブラケット部8Bとを屈曲部7に
当接する屈曲ブラケット部8Cで連接したブラケット本
体8’を有している。
【0016】図2に示すように、第1ブラケット部8A
には、上下2か所に貫通孔nが形成され、この貫通孔n
にボルト・ナット9のボルト9Aを挿通するようにして
いる。第2ブラケット部8Bの中央部には、上記ボルト
3を挿通する貫通孔mが形成されている。
【0017】直角状に屈曲する第1ブラケット部8Aと
第2ブラケット部8Bとの間には、平板状の補強部8D
が配設されている。補強部8Dは、直角三角形状に形成
され、第1,第2ブラケット部8A,8Bの両側に配置
してある。長辺部8D1が第1ブラケット部8Aに、短
辺部8D2が第2ブラケット部8Bに連接され、ブラケ
ット本体8’と同じ材料で一体形成されている。
【0018】上述した本発明のロケット結合リングX2
によれば、結合リング本体1の上部外側面1aに、金属
製のブラケット8を固定して屈曲部7を補強するように
したので、ブラケット8を結合リング本体1とは別個に
作製することができる。そのため、従来の炭素繊維強化
樹脂製の補強部材で補強した際に必要となる分割型の中
子が不要になるため、モールド製作費を低く抑えること
ができ、かつ中子の組立及び脱型にかかる時間を省略す
ることができる。従って、製造コストの抑制が可能にな
る。
【0019】また、ロケット結合リングX2において、
部分的に金属製部材を使用するだけでよいため、全体を
金属で作製したロケット結合リングよりも軽量化するこ
とができる。
【0020】しかも、金属製のブラケット8で補強する
ことにより、従来の炭素繊維強化樹脂製の補強部材を用
いた場合よりも人工衛星Aからの引張荷重に対する引張
強度を高め、屈曲部7における補強効果を増大させるこ
とができる。
【0021】本発明において、ブラケット8に使用され
る金属としは、軽量化の点から、アルミニウム、チタ
ン、マグネシウムなどを好ましく例示することができ
る。より好ましくは、アルミニウムからなるアルミ製ブ
ラケットを使用するのが、コストの点からよい。
【0022】ブラケット8は、上述したようにボルト・
ナット9を使用して結合リング本体1に固定するのが、
取付けを簡単にする上で好ましいが、それに限定され
ず、機械的固定機構を有するもの、例えば、リベットな
どを用いてもよい。
【0023】
【実施例】幅19mm、厚さ2.4mm、上端部を直角状に
屈曲したフランジ部に形成した炭素繊維強化樹脂製の結
合リング本体片を作製し、その上部外側面に図2に示す
構成のアルミ製ブラケットをボルト・ナットにより固定
した本発明試験体を作製した。ブラケットの幅Wは1
8.5mm、第1ブラケット部の肉厚t1は3mm、長さL
1は50mm、第2ブラケット部の肉厚t2は2mm、長さ
L2は17mm、補強部の肉厚t3は2mmである。
【0024】この試験体Sを図3に示すように引張強度
試験装置Pに取付け、引張強度を測定したところ、31
50Nであった。なお、図において、P1は固定治具、
P2は試験体Sの下端部を固定治具P1に固定するため
のピン、P3はボルト固定したフランジ部を上方に引っ
張る引張治具である。
【0025】また、図5に示す炭素繊維強化樹脂製の補
強部材を結合リング本体片に一体成形した従来試験体を
作製し、同様にして引張強度を測定したところ、263
0Nであった。
【0026】
【発明の効果】上述したように本発明は、上端部を外側
に屈曲させた環状のフランジ部に形成した炭素繊維強化
樹脂製の結合リング本体を有するロケット結合リングに
おいて、結合リング本体の上部外側面に屈曲部を補強す
る金属製のブラケットを固定する構成にしたので、ブラ
ケットを結合リング本体とは別個に作製することができ
るため、分割型の中子が不要になり、従って、モールド
製作費を低く抑えかつ中子の組立工程及び脱型工程を省
くことができるので、製造コストを抑制することができ
る。
【0027】また、金属製部材を部分的に使用するだけ
でよいため、全体を金属で作製したものよりも軽量化す
ることができ、さらに金属製ブラケットで補強するた
め、従来の炭素繊維強化樹脂製の補強部材を用いた場合
よりも補強効果の増大を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロケット結合リングの一例における要
部を示す断面図である。
【図2】図1のブラケットの拡大図を示し、(a)は正
面図、(b)は(a)の矢視断面図である。
【図3】実施例において使用される引張強度試験装置の
説明図である。
【図4】ロケット結合リングを人工衛星とロケットに取
り付けた状態を示す正面図である。
【図5】従来の炭素繊維強化樹脂製のロケット結合リン
グの要部を示す断面図である。
【符号の説明】 1 結合リング本体 1a 上部外側面 1X 上部領域 2 フランジ部 3 ボルト 7 屈曲部 8 ブラケット 8A 第1ブラケッ
ト部 8B 第2ブラケット部 8C 屈曲ブラケッ
ト部 8D 補強部 9 ボルト・ナット A 人工衛星 B ロケット X2 ロケット結合リング

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下端側をロケットに結合し、上端側を人
    工衛星に固定する炭素繊維強化樹脂製の結合リング本体
    を有し、該結合リング本体の上端部を外側に屈曲させた
    環状のフランジ部に形成し、該フランジ部を前記人工衛
    星の下端に固定するロケット結合リングにおいて、前記
    結合リング本体の上部外側面に、前記結合リング本体の
    屈曲部を補強する金属製のブラケットを固定したロケッ
    ト結合リング。
  2. 【請求項2】 前記ブラケットを、前記屈曲部下方に隣
    接する前記結合リング本体の上部領域から前記屈曲部を
    経て前記フランジ部まで延在する断面L字状に構成した
    請求項1に記載のロケット結合リング。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットを、前記屈曲部下方に隣
    接する前記結合リング本体の上部領域に当接する第1ブ
    ラケット部と前記フランジ部に当接する第2ブラケット
    部とを前記屈曲部に当接する屈曲ブラケット部を介して
    連接し、かつ前記第1,第2ブラケット部間に補強部を
    配設した請求項2に記載のロケット結合リング。
  4. 【請求項4】 前記ブラケットがアルミ製ブラケットで
    ある請求項1,2または3に記載のロケット結合リン
    グ。
  5. 【請求項5】 前記ブラケットをリング周方向に沿って
    所定の間隔で配置した請求項1,2,3または4に記載
    のロケット結合リング。
  6. 【請求項6】 前記ブラケットを前記結合リング本体に
    ボルト・ナットまたはリベットにより固定した請求項
    1,2,3,4または5に記載のロケット結合リング。
JP2002074549A 2002-03-18 2002-03-18 ロケット結合リング Pending JP2003267300A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014019328A1 (zh) * 2012-07-30 2014-02-06 上海宇航系统工程研究所 碳纤维铺层薄壳加筋支承舱
CN111619831A (zh) * 2020-04-29 2020-09-04 航天东方红卫星有限公司 一种连杆式星箭分离机构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2014019328A1 (zh) * 2012-07-30 2014-02-06 上海宇航系统工程研究所 碳纤维铺层薄壳加筋支承舱
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