JP2003267243A - 電動パワーステアリング装置の制御装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置の制御装置Info
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- JP2003267243A JP2003267243A JP2002074375A JP2002074375A JP2003267243A JP 2003267243 A JP2003267243 A JP 2003267243A JP 2002074375 A JP2002074375 A JP 2002074375A JP 2002074375 A JP2002074375 A JP 2002074375A JP 2003267243 A JP2003267243 A JP 2003267243A
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Abstract
荷状態にあるときに、操舵トルク、操舵角速度を用いて
過負荷状態検出手段における過負荷状態の判定条件を変
化させ正確な過負荷状態の判定を行う電動パワーステア
リング装置の制御装置を提供する。 【解決手段】 検出された操舵トルク信号が所定値以上
の場合に操向車輪の操向方向を変化できない過負荷状態
であることを所定の判定条件に基づいて判定する過負荷
状態検出手段17と、検出された操舵角速度信号に基づ
き操舵角速度が高い場合には前記過負荷状態検出手段の
判定条件を過負荷状態になりにくい方へ変化させる判定
モード切替手段16と、前記過負荷状態検出手段が過負
荷状態と判定した場合に前記モータに通電する電流を制
限する過負荷時通電制御手段14とを備える。
Description
より操舵力を補助する電動パワーステアリング装置、特
にその制御装置に関するものである。
の全体構成図であり、1はステアリングホイール、2は
ステアリングシャフト、3は運転者の操舵トルクを測定
して操舵トルク信号Vtを出力するトルクセンサ、4は
車両の車速を測定して車速信号Vsを出力する車速セン
サ、5はステアリングホイール1の操舵角度の変化量を
元に操舵角速度信号ωsを出力する操舵角速度センサ、
6はトルクセンサ3や車速センサ4や操舵角速度センサ
5などから入力される信号に基いて電動パワーステアリ
ング装置を制御するコントローラ(制御装置)、7はトル
クを発生するモータ、8はモータ7が発生したトルクを
ステアリングシャフト2に伝達する減速器、9はコント
ローラ6の電源となるバッテリである。
号に示された技術を用いた従来のコントローラ6のブロ
ック図であり、11はモータ7に通電しているモータ電
流Ioを測定し、検出電流信号Imを出力するモータ電
流検出手段、12は操舵トルク信号Vtや車速信号Vs
から制御電流信号Icを演算して出力する制御電流演算
手段、13は操舵トルク信号Vtから操向車輪の操向方
向を変化できない過負荷状態であることを検出し、過負
荷状態信号Slを出力する過負荷状態検出手段、14は
制御電流信号Icを過負荷状態信号Slに応じて低減さ
せ、目標電流信号Itとして出力する過負荷時通電制御
手段、15は目標電流信号Itと検出電流信号Imが一
致するようにモータ7に通電するモータ電流Ioを制御
する電流制御手段である。
リング装置の動作について説明する。電動パワーステア
リング装置の制御はコントローラ6において行なわれ
る。
段12は車速信号Vsと操舵トルク信号Vtを用いて電
動パワーステアリング装置のアシスト量に相当する制御
電流信号Icを算出し出力する。また、過負荷状態検出
手段13は、例えば操向車輪が最大舵角位置にある場合
など、操向車輪の操向方向を変化できないことを検出す
るもので、図19に示すように、操舵トルク信号Vtの
絶対値が所定のトルク値tth1以上の場合に過負荷状態
と判定して過負荷状態信号Slを1にし、操舵トルク信
号Vtが所定のトルク値tth1未満の場合は過負荷状
態信号Slを0にする。過負荷時通電制御手段14は図
21に示すように、過負荷状態信号Slが0の場合は制
御電流信号Icを目標電流信号Itとして出力し、過負
荷状態信号Slが1の場合は制御電流信号Icよりも小
さい値(例えば、Icを0.5倍した値)を目標電流信号
Itとして出力する。電流制御手段15は過負荷時通電
制御手段14より出力された目標電流信号Itとモータ
電流検出手段11より出力された検出電流信号Imが一
致するようにモータ電流Ioを制御する。モータ電流I
oがモータ7に通電されることにより発生した動力が、
減速ギア8を介してステアリングシャフト2に伝達され
アシストトルクとなる。
14における過負荷状態の判定を操舵トルク信号Vtの
みを用いて行っているが、図20のように、操向車輪の
操向方向を変化できないことを確実かつ速やかに検出す
るために、過負荷状態検出手段13における過負荷状態
の判定を操舵トルク信号Vtと操舵角速度信号ωsを用
いて、操舵トルク信号Vtが所定のトルク値を超えると
ともに操舵角速度信号ωsが所定の角速度値以下になっ
た場合に過負荷状態信号Slを1にするように構成して
もよい。
ルクを発生するとともに過負荷状態の場合はモータに通
電する電流を制限する電動パワーステアリング装置が実
現される。
テアリング装置では、操舵角速度が高いときにモータ電
流指示値に対して充分なモータ電流を出力できなくなり
操舵力が増大することがある。モータ電流をIo、モー
タの印加電圧をVm、モータのインピーダンスをZmと
し、モータの逆起電力をVe、モータの逆起電力定数を
Ke、モータの角速度をωとすると、モータ電流Ioは
式(1)にて表すことができる。
の印加電圧Vmを変化させることによりモータ電流Io
を制御しているが、モータの印加電圧Vmはバッテリ電
圧Vbにより制限されるため、出力可能なモータ電流I
omaxは以下のようになる。
ため、出力可能なモータ電流Iomaxは操舵角速度の
増大に伴って低下する。出力可能なモータ電流Ioma
xがモータ電流目標値Itに対して、
得られなくなり、図22に示すように操舵トルクが増大
する。
行う場合は、操舵角速度が高くなり出力可能なモータ電
流Iomaxがモータ電流目標値Itよりも小さくなる
と、操舵トルクが増大して過負荷状態を検知し、過負荷
時通電制御が誤作動することがあった。
と操舵角速度信号を用いて行う場合でも、操舵角速度信
号の精度が低い場合は、操向車輪の操向方向を変化でき
ない状態で操舵が停止しているにも拘わらず操舵角速度
信号が所定の閾値よりも高くなって過負荷状態を検知せ
ず、過負荷時通電制御が作動しないことがあった。これ
を以下に図に従って説明する。操舵角速度が一度高くな
り、その後操向方向を変化できなくなった場合、操舵角
速度信号の精度が高い場合は図23の(a)に示すよう
に、操舵トルク信号Vtが閾値tth1以上となった時
点で過負荷状態であることを検知しているが、操舵角速
度信号の精度が低く実際より高く検出している場合は図
23の(b)に示すように、操舵角速度信号ωsが閾値ω
thより低くならず、操舵トルク信号Vtが閾値tth
1以上となっても過負荷状態であると検知できず、過負
荷時通電制御が作動しない。同様に、全体的に操舵角速
度が低い場合、操舵角速度信号の精度が高い場合には図
24の(a)に示すように、操舵トルク信号Vtが閾値t
th1以上となった時点で過負荷状態であることを検知
しているが、操舵角速度信号の精度が低く実際より高く
検出している場合は図24の(b)に示すように、操舵角
速度信号ωsが閾値ωthより低くならず、操舵トルク
信号Vtが閾値tth1以上となっても過負荷状態であ
ると検知できず、過負荷時通電制御が作動しない。
と操舵角速度信号を用いて行う場合でも、操舵角速度信
号の精度が低い場合は、操舵角速度が高いにも拘わらず
操舵角速度信号が所定の閾値よりも低くなって過負荷状
態を検知し、過負荷時通電制御が誤作動することがあっ
た。これを以下に図に従って説明する。全体的に操舵角
速度が高い場合、操舵角速度信号の精度が高い場合には
図25の(a)に示すように、操舵トルク信号Vtが閾値
tth1以上となった時点でも過負荷状態とは検知しな
いが、操舵角速度信号の精度が低く実際より低く検出し
ている場合は図25の(b)に示すように、操舵角速度信
号ωsが閾値ωthより低くなり、操舵トルク信号Vt
が閾値tth1以上となった時点で過負荷状態であると
検知し、過負荷時通電制御が誤作動してしまう。
ためになされたもので、操舵トルクおよび操舵角速度を
用いて過負荷状態検出手段における過負荷状態の判定条
件を変化させることにより正確な過負荷状態の判定を行
う電動パワーステアリング装置の制御装置を提供するこ
とを目的とする。
発明は、操舵トルクに基いてモータを駆動して運転者の
操舵力を軽減する電動パワーステアリング装置の制御装
置であって、検出された操舵トルク信号が所定値以上の
場合に操向車輪の操向方向を変化できない過負荷状態で
あることを所定の判定条件に基づいて判定する過負荷状
態検出手段と、検出された操舵角速度信号に基づき操舵
角速度が高い場合には前記過負荷状態検出手段の判定条
件を過負荷状態になりにくい方へ変化させる判定モード
切替手段と、前記過負荷状態検出手段が過負荷状態と判
定した場合に前記モータに通電する電流を制限する過負
荷時通電制御手段と、を備えたことを特徴とする電動パ
ワーステアリング装置の制御装置にある。
舵角速度信号に基づき操舵角速度が高い場合に、操舵ト
ルクが前記判定モード切替手段に基づく所定の判定条件
である所定値以上の状態を継続した状態で操舵角速度が
所定値以下になったときに過負荷状態と判定することを
特徴とする。
ルク信号と操舵角速度信号に応じて過負荷状態検出手段
の判定条件を変化させ、所定の操舵トルク値における操
舵角速度が所定値以上の場合に前記過負荷状態検出手段
の判定条件を過負荷状態になりにくい方へ変化させるこ
とを特徴とする。
って説明する。 実施の形態1.この発明においても電動パワーステアリ
ング装置の全体の構成は図17に示した従来のものと同
様であり、詳細な説明は省略する。そして図1はこの発
明の一実施の形態による電動パワーステアリング装置の
制御装置、すなわち図17のコントローラ6の部分のブ
ロック図である。図18,図20に示す従来のコントロ
ーラ6と基本構成は同一であり、同一もしくは相当箇所
には同一符号を付し、詳細な説明は省略する。
から判定モード信号Smを出力する判定モード切替手
段、17は判定モード信号Smによって変化する過負荷
状態の判定条件を備え、前記判定条件を用いて操舵トル
ク信号Vtから操向車輪の操向方向を変化できない過負
荷状態であることを判定し、過負荷状態信号Slを出力
する過負荷状態検出手段である。
テアリング装置の制御はコントローラ6において行なわ
れる。
舵トルク信号Vtを用いて電動パワーステアリング装置
のアシスト量に相当する制御電流信号Icを算出し出力
する。
ωsに対して、判定モード信号Smを出力する。この処
理を図2のフローチャートを用いて説明する。ステップ
S1では操舵角速度信号ωsの絶対値を計算して変数A
に代入する。ステップS2では変数Aと所定の閾値ωt
h1hを比較して、変数Aが閾値ωth1h以上の場合
はステップS3に分岐し、変数Aが閾値ωth1h未満
の場合はステップS4に分岐する。ステップS3では判
定モード信号Smに1を代入して処理を終了する。ステ
ップS4では、変数Aと所定の閾値ωth1lを比較し
て、変数Aが閾値ωth1l以上の場合は処理を終了
し、変数Aが閾値ωth1l未満の場合はステップS5
に分岐する。ステップS5では判定モード信号Smに0
を代入して処理を終了する。
角速度信号ωsの絶対値が所定の閾値ωthh以上の場
合は、判定モード信号Smは1となり、操舵角速度信号
ωsの絶対値が所定の閾値ωthlより低い場合は判定
モード信号Smは0となる。
Vtと判定モード信号Smの入力に対して過負荷状態信
号Slを出力する。この処理を図4のフローチャートを
用いて説明する。
絶対値を計算して変数Aに格納する。ステップS12で
は判定モード信号Smが0のときはステップS13に分
岐して変数Bに閾値tth1lを代入し、判定モード信
号Smが1のときはステップS14に分岐して変数Bに
閾値tth1hを代入する。なお、閾値tth1hは閾
値tth1lよりも大きい値とする。
し、変数Aが変数B未満の場合ステップS16に分岐し
てSlに0を代入して処理を終了し、変数Aが変数B以
上の場合は、ステップS17に分岐してSlに1を代入
して処理を終了する。
うに、判定モード信号Smが1の場合は判定モード信号
Smが0の場合に比べて過負荷状態信号Slが0になる
操舵トルクの範囲が拡大する。判定モードSmは操舵角
速度が高いときに1になるので、操舵角速度が高いとき
は過負荷状態であるという判定がされにくくなる。
ように、過負荷状態信号Slが0の場合は制御電流信号
Icを目標電流信号Itとして出力し、過負荷状態信号
Slが1の場合は制御電流信号Icよりも小さい値を目
標電流信号Itとして出力する。電流制御手段15は過
負荷時通電制御手段14より出力された目標電流信号I
tとモータ電流検出手段11より出力された検出電流信
号Imが一致するようにモータ電流Ioを制御する。モ
ータ電流Ioがモータ9に通電されることにより発生し
た動力が、減速ギア8を介してステアリングシャフトに
伝達されアシストトルクとなる。
ルクを発生するとともに、操舵角速度が高い場合は過負
荷状態の判定閾値が高くなるように切り替わるため、モ
ータの逆起電力がもたらす操舵トルク増大による過負荷
状態の誤検知を低減できる。
いるため、モータの逆起電力による操舵トルクの増大が
発生する操舵角速度に対して充分な精度を有していれ
ば、操舵角速度の精度が過負荷状態の判定における検知
精度の低下や誤検知の確率の増大につながることはな
い。したがって、操舵角速度センサを安価な装置で実現
できる。
荷状態信号Slに応じて即時に切り替えているが、図7
に示すように、所定の時間T1経過後に切り替えてもよ
い。
荷状態信号Slに応じて即時に切り替えているが、図8
に示すように、所定の時間T2をかけて徐々に切り替え
てもよい。
荷状態信号Slに応じて即時に切り替えているが、図9
に示すように、所定の時間T3a経過後に所定の時間T
3bをかけて徐々に切り替えてもよい。
いて操舵角速度信号ωsを得ていたが、公知の技術であ
るモータ端子電圧とモータ電流を用いて推定する技術に
より得ても良い。
つの状態間で変化させているが、2つ以上の状態間で変
化させても良い。
負荷状態検出手段17において、操舵トルク信号Vtを
用いて過負荷状態の判定を行っていたが、操舵角速度信
号ωsを加えて判定しても良い。
電動パワーステアリング装置の制御装置、すなわち図1
7のコントローラ6の部分のブロック図である。図10
において、18は判定モード信号Smによって変化する
過負荷状態の判定条件を備え、前記判定条件を用いて操
舵トルク信号Vtおよび操舵角速度信号ωsから操向車
輪の操向方向を変化できない過負荷状態であることを判
定し、過負荷状態信号Slを出力する過負荷状態検出手
段である。この処理を図11のフローチャートを用いて
説明する。
前回の判定モード信号Sm0を用いて分岐処理を行う。
Smが1の場合かつSm0が0の場合はステップS22
に分岐する。また、Smが0の場合もしくはSm0が1
の場合はステップS23に分岐する。ステップS22で
は操舵角速度信号ωsを変数ωsmに代入してステップ
S23の処理に移る。なお、変数ωsmは後述するステ
ップS30にて0が代入されることにより、過負荷状態
の判定を行っているときは過負荷状態の判定開始時の操
舵角速度となり、過負荷状態の判定を行っていないとき
は0となる。
しい場合はステップS28に分岐し、異なる場合はステ
ップS24に分岐する。ステップS24では操舵トルク
信号Vtが所定の閾値tth2以上の場合はステップS
25に分岐し、操舵トルク信号Vtが所定の閾値tth
2未満の場合はステップS30に分岐する。ステップS
25では操舵角速度ωsの判定モード切替時の操舵角速
度ωsmに対する比率を求めて変数Rに代入し、ステッ
プS26の処理に移る。ステップS26では変数Rが
0.3未満の場合はステップS27に分岐して変数Rが
0.3以上の場合はステップS34に分岐する。ステッ
プS27では過負荷状態信号Slに1を代入してステッ
プS34の処理に移る。ステップS30では過負荷状態
信号Slに0を代入し、変数ωsmに0を代入してステ
ップS34の処理に移る。ステップS34では判定モー
ド信号Smを前回の判定モード信号Sm0に代入して、
判定モード信号Sm0の更新を行い、処理を終了する。
判定閾値を0.3にしているが、操舵角速度ωsが判定
モード信号Smが0から1に切り換った際の操舵角速度
ωsmに対して充分低いことが判定できる値であれば問
題ない。
定モード信号Smが0から1に変化した際の操舵角速度
ωsmに対して操舵角速度ωsが70%低下したときに
過負荷状態と判定し、過負荷状態信号Slを1にする。
また、操舵トルク信号Vtが所定の閾値tth2a(例
えば5N・m)未満になった場合に過負荷状態信号Sl
を0にする。
化することなく突き当たった状態に至った場合は、図1
1のフローチャートにおいて、ステップS21でステッ
プS23へ分岐し、ステップS23でステップS28へ
分岐する。ステップS28で過負荷状態信号Slが1で
あるか否か判断し、1でなければステップS29へ分岐
し、1であればステップS32へ分岐する。ステップS
29では操舵トルク信号Vtが所定の閾値tth1a
(例えば7N・m)以上かを判断して所定の閾値tth1
a未満ならステップS30へ分岐し、所定の閾値tth
1a以上ならステップS31へ分岐する。ステップS3
1では過負荷状態信号Slに1を代入してステップS3
4の処理に移る。一方、ステップS28からステップS
32へ分岐した場合、ステップS32で操舵トルク信号
Vtが所定の閾値tth1b(例えば5N・m)以上かを
判断して、閾値tth1b以上ならステップS34へ分
岐し、閾値tth1b未満ならステップS33へ分岐し
て、過負荷状態信号Slに0を代入してステップS34
の処理に移る。これをタイミングチャートに示すと図1
3のようになり、操舵トルク信号Vtの絶対値が所定の
閾値tth1a(例えば7N・m)以上のときに過負荷状
態と判定して、過負荷状態信号Slを1にする。また、
操舵トルク信号Vtの絶対値が所定の閾値tth1b
(例えば5N・m)未満になったときに過負荷状態信号S
lを0にする。
角速度の変化量により過負荷状態の判定を行うように判
定条件を切り替えるため、操舵の転舵状態から停止状態
への移行を確実に検出でき、過負荷状態の検出精度を高
めることができる。
では、判定モード切替手段16において、判定モードの
判定を操舵角速度信号ωsのみを用いて行っていたが、
操舵トルク信号Vtを加えても良い。
による電動パワーステアリング装置の制御装置、すなわ
ち図17のコントローラ6の部分のブロック図である。
図14において、19は操舵角速度信号ωsと操舵トル
ク信号Vtから判定モード信号Smを出力する判定モー
ド切替手段である。この処理を図15のフローチャート
を用いて説明する。
絶対値を演算して変数Aに代入する。ステップS32で
は操舵トルク信号Vtの絶対値を演算して変数Bに代入
する。ステップS33では前回の判定モード信号Sm0
が0のときはステップS34に分岐し、前回の判定モー
ド信号Sm0が1のときはステップS37に分岐する。
ステップS34では変数Aを所定の閾値ωth3と比較
して、変数Aが閾値ωth3以上の場合はステップS3
5に分岐し、変数Aが閾値ωth3未満の場合はステッ
プS37に分岐する。ステップS35では変数Bと所定
の閾値tth3aを比較し、変数Bが閾値tth3a以
上の場合はステップS36に分岐し、変数Bが閾値tt
h3a未満の場合はステップS37に分岐する。ステッ
プS36では、判定モード信号Smに1を代入してステ
ップS39の処理に移る。ステップS37では、変数B
と所定の閾値tth3bを比較し、変数Bが閾値tth
3b未満の場合はステップS38に分岐し、変数Bが閾
値tth3b以上の場合はステップS39に分岐する。
ステップS38では判定モード信号Smに0を代入して
ステップS39の処理に移る。ステップS39では判定
モード信号Smを変数Sm0に代入して処理を終了す
る。
舵トルクVtが閾値tth3aにおける操舵角速度信号
ωsが所定値ωth3を超えていた場合に判定モード信
号Smを1にする。また、操舵トルクVtが閾値tth
3b以下になった場合に判定モード信号Smを0にす
る。
件を操舵トルクが大きく、操舵角速度が高い場合に限定
することができるため、モータの逆起電力が大きくなっ
て操舵トルクが増大した場合の過負荷状態の誤検知を低
減できる。
ルクに基いてモータを駆動して運転者の操舵力を軽減す
る電動パワーステアリング装置の制御装置であって、検
出された操舵トルク信号が所定値以上の場合に操向車輪
の操向方向を変化できない過負荷状態であることを所定
の判定条件に基づいて判定する過負荷状態検出手段と、
検出された操舵角速度信号に基づき操舵角速度が高い場
合には前記過負荷状態検出手段の判定条件を過負荷状態
になりにくい方へ変化させる判定モード切替手段と、前
記過負荷状態検出手段が過負荷状態と判定した場合に前
記モータに通電する電流を制限する過負荷時通電制御手
段と、を備えたことを特徴とする電動パワーステアリン
グ装置の制御装置としたので、操舵角速度が高い場合は
過負荷状態の判定閾値が高くなるように切り替わるた
め、モータの逆起電力がもたらす操舵トルク増大による
過負荷状態の誤検知を低減できる。
舵角速度信号に基づき操舵角速度が高い場合に、操舵ト
ルクが前記判定モード切替手段に基づく所定の判定条件
である所定値以上の状態を継続した状態で操舵角速度が
所定値以下になったときに過負荷状態と判定することを
特徴としたので、操舵角速度が高い場合は、操舵角速度
の変化量により過負荷状態の判定を行うように判定条件
を切り替えるため、操舵の転舵状態から停止状態への移
行を確実に検出でき、過負荷状態の検出精度を高めるこ
とができる。
ルク信号と操舵角速度信号に応じて過負荷状態検出手段
の判定条件を変化させ、所定の操舵トルク値における操
舵角速度が所定値以上の場合に前記過負荷状態検出手段
の判定条件を過負荷状態になりにくい方へ変化させるこ
とを特徴としたので、判定モードの切換が発生する条件
を操舵トルクが大きく、操舵角速度が高い場合に限定す
ることができるため、モータの逆起電力が大きくなって
操舵トルクが増大した場合の過負荷状態の誤検知を低減
できる。
テアリング装置の制御装置のブロック図である。
段の動作フローチャートである。
段の動作を示すタイミングチャートである。
段の動作フローチャートである。
段の判定モード信号が1の場合の動作を示すタイミング
チャートである。
段の判定モード信号が0の場合の動作を示すタイミング
チャートである。
手段の動作を示すタイミングチャートである。
手段の別の動作例を示すタイミングチャートである
手段のさらに別の動作例を示すタイミングチャートであ
る。
ステアリング装置の制御装置のブロック図である。
手段の動作フローチャートである。
手段の判定モード信号が1になった場合の動作を示すタ
イミングチャートである。
手段の判定モード信号が0の場合の動作を示すタイミン
グチャートである。
ステアリング装置の制御装置のブロック図である。
手段の動作フローチャートである。
手段の動作を示すタイミングチャートである。
である。
装置を示すブロック図である。
するためのタイミングチャートである。
制御装置を示すブロック図である。
を示す図である。
す図である。
例を示すタイミングチャートである。
動作例を示すタイミングチャートである。
に別の動作例を示すタイミングチャートである。
ト、3 トルクセンサ、4 車速センサ、5 操舵角速
度センサ、6 コントローラ、7 モータ、8減速器、
9 バッテリ、11 モータ電流検出手段、12 制御
電流演算手段、14 過負荷時通電制御手段、15 電
流制御手段、16,19 判定モード切替手段、17,
18 過負荷状態検出手段。
Claims (3)
- 【請求項1】 操舵トルクに基いてモータを駆動して運
転者の操舵力を軽減する電動パワーステアリング装置の
制御装置であって、 検出された操舵トルク信号が所定値以上の場合に操向車
輪の操向方向を変化できない過負荷状態であることを所
定の判定条件に基づいて判定する過負荷状態検出手段
と、 検出された操舵角速度信号に基づき操舵角速度が高い場
合には前記過負荷状態検出手段の判定条件を過負荷状態
になりにくい方へ変化させる判定モード切替手段と、 前記過負荷状態検出手段が過負荷状態と判定した場合に
前記モータに通電する電流を制限する過負荷時通電制御
手段と、 を備えたことを特徴とする電動パワーステアリング装置
の制御装置。 - 【請求項2】 前記過負荷状態検出手段が、前記操舵角
速度信号に基づき操舵角速度が高い場合に、操舵トルク
が前記判定モード切替手段に基づく所定の判定条件であ
る所定値以上の状態を継続した状態で操舵角速度が所定
値以下になったときに過負荷状態と判定することを特徴
とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置の
制御装置。 - 【請求項3】 前記判定モード切替手段が、操舵トルク
信号と操舵角速度信号に応じて過負荷状態検出手段の判
定条件を変化させ、所定の操舵トルク値における操舵角
速度が所定値以上の場合に前記過負荷状態検出手段の判
定条件を過負荷状態になりにくい方へ変化させることを
特徴とする請求項1または2に記載の電動パワーステア
リング装置の制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002074375A JP3742355B2 (ja) | 2002-03-18 | 2002-03-18 | 電動パワーステアリング装置の制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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