JP2003266839A - プリンタおよび印刷システム - Google Patents

プリンタおよび印刷システム

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JP2003266839A
JP2003266839A JP2002074788A JP2002074788A JP2003266839A JP 2003266839 A JP2003266839 A JP 2003266839A JP 2002074788 A JP2002074788 A JP 2002074788A JP 2002074788 A JP2002074788 A JP 2002074788A JP 2003266839 A JP2003266839 A JP 2003266839A
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JP2002074788A
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English (en)
Inventor
Teruhiko Unno
輝彦 海野
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Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
Original Assignee
Seiko Epson Corp
King Jim Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース化を図ると共に、記憶媒体の種別
を問わず、これに簡易に印刷することができるプリンタ
および印刷システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 裏面を記録面とする円盤状の記憶媒体4
に対し、表面を上にした状態で装置本体2内を貫通する
送り経路8に沿って送りながらこれに印刷を行うプリン
タ1において、記憶媒体4の表面に印刷を行う熱転写方
式の印刷手段12と、記憶媒体4を着脱自在に保持する
搬送トレイ3と、印刷手段12の駆動に同期して、搬送
トレイ3を介して記憶媒体4を送り経路8に沿って送る
トレイ移動手段11と、記憶媒体4を装置2内部に送り
込むための送込み口6と、記憶媒体4を装置本体2外部
に送り出すための送出し口7とを備え、送込み口6およ
び送出し口7間の送り経路8の長さは、搬送トレイ3の
送り方向の長さよりも短いことを特徴とするものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCD(コン
パクトディスク)、CD−R、DVD−RWなどの円盤
状の記憶媒体の表面に、タイトル等の印刷を行うプリン
タおよび印刷システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の記憶媒体に印刷を行える
インクジェットプリンタは、広く知られており、このイ
ンクジェットプリンタは、専用の記憶媒体を専用トレイ
に載置させて、ハガキ等と同様にその付加機能を利用し
て印刷を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、インクジェッ
トプリンタに使用される記憶媒体は、吐出インクの定着
性を考慮して表面処理された専用のものであるため、市
場に広く提供されている表面に光沢を有する記憶媒体へ
の印刷を行えなかった。また、インクジェットプリンタ
は、記憶媒体への印刷は付加機能として構成されている
こともあり、プリンタ自体が高価且つ大型化で、机上の
スペースを広く支配する問題があった。
【0004】本発明は、省スペース化を図ると共に、記
憶媒体の種別を問わず、これに簡易に印刷することがで
きるプリンタおよび印刷システムを提供することをその
目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のプリンタは、裏
面を記録面とする円盤状の記憶媒体に対し、表面を上に
した状態で装置本体内を貫通する送り経路に沿って送り
ながらこれに印刷を行うプリンタにおいて、記憶媒体の
表面に印刷を行う熱転写方式の印刷手段と、記憶媒体を
着脱自在に保持する搬送トレイと、印刷手段の駆動に同
期して、搬送トレイを介して記憶媒体を送り経路に沿っ
て送るトレイ移動手段と、搬送トレイを介して記憶媒体
を装置本体内部に送り込むための送込み口と、搬送トレ
イを介して記憶媒体を装置本体外部に送り出すための送
出し口とを備え、送込み口および送出し口間の送り経路
の長さは、搬送トレイの送り方向の長さよりも短いこと
を特徴とする。
【0006】この構成によれば、記録媒体を保持する搬
送トレイを、送込み口から送出し口に向かって装置本体
内を貫通させるように送り経路に沿って水平に送ること
で、記憶媒体に熱転写方式の印刷が行われる。熱転写方
式であるため、従来のインクジェット方式と異なり、表
面に光沢を有する一般的な記憶媒体に対しても、インク
を安定して定着させることができる。また、送込み口お
よび送出し口間の送り経路の長さが、搬送トレイの送り
方向の長さよりも短いため、印刷用のスペースを確保し
つつ、プリンタを全体として小型化することができる。
さらに、ユーザ側に記憶媒体への印刷状況を視認可能に
送り出すことができる。
【0007】この場合、搬送トレイは、トレイ移動手段
に対し着脱自在に連結されていることが、好ましい。
【0008】この構成によれば、搬送トレイをトレイ移
動手段に対し取外し可能としているため、装置本体をよ
り小型化することができる。また、プリンタの未使用時
には、取り外した搬送トレイを小型の装置本体と共に纏
めて管理することができると共に、この取り外した状態
で記憶媒体をセットすることもできる。
【0009】この場合、搬送トレイは、表裏を反転した
状態でトレイ移動手段に着脱可能に構成されており、搬
送トレイの表面側には、記憶媒体を着脱自在に保持する
媒体保持部が形成され、搬送トレイの裏面側には、方形
の印刷メディアを着脱自在に保持するメディア保持部が
形成されていることが、好ましい。
【0010】この構成によれば、搬送トレイを表裏反転
して装置本体内部に送り込むことで、記憶媒体への印刷
に加え、方形の印刷メディアにも印刷することができ
る。これにより、搬送トレイを有効に利用して、プリン
タの機能を好適に活用することができる。
【0011】この場合、印刷メディアは、メディアサイ
ズの異なる複数種のものが用意されており、メディア保
持部は、印刷メディアのメディアサイズに応じて、当該
印刷メディアのセット位置を位置規制する位置規制手段
を有することが、好ましい。
【0012】この構成によれば、メディアサイズの大小
を問わず、印刷メディアを適切にセットすることができ
る。これにより、カード、はがき、封筒、単票紙などに
所望の印刷を適切に行うことができる。なお、同様に媒
体保持部は、大小2種の記憶媒体に対応して、直径の大
きい大浅溝部および直径の小さい小浅溝部が同心円状に
形成されていることが好ましい。
【0013】これらの場合、搬送トレイの表裏を検出す
るための検出手段を、更に備えたことが、好ましい。
【0014】この構成によれば、搬送トレイの表裏を検
出することで、装置本体内部に送り込まれる印刷対象物
の検出に供することができる。すなわち、プリンタでの
印刷対象物が、記憶媒体であるか印刷メディアであるか
をプリンタ側で確認し、後述するパーソナルコンピュー
タ等を介して、印刷対象物に応じた印刷を適切に行うこ
とができる。
【0015】請求項2の場合、搬送トレイには、記憶媒
体以外の印刷メディアを保持する複数種のものが用意さ
れていることが、好ましい。
【0016】この構成によれば、他の印刷対象物となる
印刷メディアに印刷することができる。これにより、例
えば、カード、はがき、封筒、単票紙などの方形の印刷
メディアにもそれぞれ適切に印刷することができる。
【0017】これらの場合、印刷手段は、サーマルヘッ
ドを有しており、搬送トレイの移動方向と直交する方向
に、サーマルヘッドを移動させるヘッド移動手段と、ヘ
ッド移動手段、印刷手段およびトレイ移動手段を制御す
る制御手段と、を更に備えたことが、好ましい。
【0018】この構成によれば、送り経路上の記憶媒体
に対し、サーマルヘッドをX・Y方向に相対的に移動さ
せることができる。これにより、サーマルヘッドによる
記憶媒体への印刷エリアが限定されず、記憶媒体の所望
の位置に印刷することができる。
【0019】この場合、インクリボンをカートリッジケ
ースに収容したリボンカートリッジを備え、リボンカー
トリッジは、サーマルヘッドを保持するキャリッジに着
脱自在に装着されていることが、好ましい。
【0020】この構成によれば、キャリッジを介してサ
ーマルヘッドおよびリボンカートリッジを、装置本体内
を一体に移動させることができ、幅広のインクリボンを
用意しなくて済む。すなわち、ヘッド移動手段およびキ
ャリッジを有効に活用して、インクリボンを無駄なく使
用することができる。また、インクリボンがカートリッ
ジケースに収容されるため、運搬などにおける取り扱い
が容易となると共に、さらに、使用済みのインクリボン
をまとめて廃棄し、新しいものに容易に交換することが
できる。
【0021】この場合、キャリッジを介してサーマルヘ
ッドおよびリボンカートリッジを記憶媒体に離接させる
ヘッドリリース手段を、更に備えたことが、好ましい。
【0022】この構成によれば、サーマルヘッドおよび
リボンカートリッジ内のインクリボンを、記憶媒体に対
し適宜、離接移動させることができる。これにより、非
印刷時においてサーマルヘッドを記憶媒体から退避させ
ることができるため、例えば印刷後などの非印刷時にお
いて、搬送トレイを送出し口側から送込み口側へと装置
本体の初期位置に移動させても、インクリボンがカート
リッジケース内で繰り出し或いは巻き戻されるなどし
て、ジャミングすることを防止できる。
【0023】本発明の裏面を記録面とする円盤状の記憶
媒体に対し、表面を上にした状態で送り経路に沿って送
りながらこれに印刷を行うプリンタにおいて、記憶媒体
の表面に印刷を行う熱転写方式の印刷手段と、記憶媒体
を着脱自在に保持する搬送トレイと、印刷手段の駆動に
同期して、搬送トレイを介して記憶媒体を送り経路に沿
って送るトレイ移動手段と、搬送トレイは、トレイ移動
手段に対し着脱自在に連結されていることを特徴とす
る。
【0024】この構成によれば、記録媒体を保持する搬
送トレイを送り経路に沿って送ることで、記憶媒体に熱
転写方式の印刷が行われる。熱転写方式であるため、従
来のインクジェット方式と異なり、表面に光沢を有する
一般的な記憶媒体に対しても、インクを安定して定着さ
せることができる。また、搬送トレイをトレイ移動手段
に対し取外し可能としているため、プリンタを全体とし
て小型化することが可能となる。さらに、搬送トレイを
取り外した状態で記憶媒体をセットすることもできる。
【0025】本発明の印刷システムは、請求項1ないし
10のいずれかに記載のプリンタと、パーソナルコンピ
ュータとをリンクさせてなる印刷システムにおいて、パ
ーソナルコンピュータは、記憶媒体への印刷ためのレイ
アウトを記憶する記憶手段と、印刷情報を入力可能な入
力手段と、レイアウト上に入力手段の入力結果を展開す
る展開手段とを備え、プリンタは、展開手段の展開結果
に基づいて、記憶媒体に印刷を行うことを特徴とする。
【0026】この構成によれば、プリンタに接続したパ
ーソナルコンピュータ側で、入力手段からの印刷情報が
レイアウト上に展開され、この展開結果に基づいて記録
媒体への印刷が行われる。これにより、印刷を行おうと
するユーザにとっては、記憶媒体への印刷情報をレイア
ウト上で確認することができるため、ユーザの利便性を
極めて向上することができる。
【0027】本発明の他の印刷システムは、請求項5に
記載のプリンタと、パーソナルコンピュータとをリンク
させてなる印刷システムにおいて、パーソナルコンピュ
ータは、記憶媒体および印刷メディアへの印刷のための
専用のレイアウトをそれぞれ記憶する記憶手段と、印刷
情報を入力可能な入力手段と、入力手段の入力結果を表
示する表示手段とを備え、表示手段は、検出手段の検出
結果に基づいて、記憶媒体および印刷メディアの一方に
対応する専用のレイアウトを表示することを特徴とす
る。
【0028】この構成によれば、印刷対象物が記憶媒体
であるか印刷メディアであるかが、検出手段を介して判
別されると、これに対応するレイアウトが選択されて読
み出され、ディスプレイなどの表示手段に自動的に表示
される。これにより、キーボードなどの入力手段からの
印刷情報を、印刷対象物の対応するレイアウトに含めて
表示できるため、ユーザの利便性を向上することができ
る。
【0029】本発明の他の印刷システムは、請求項7、
8または9に記載のプリンタと、パーソナルコンピュー
タとをリンクさせてなる印刷システムにおいて、サーマ
ルヘッドは、その移動方向に発熱素子を列設しており、
パーソナルコンピュータは、記憶媒体への印刷エリアを
指定するエリア指定手段を備え、ヘッド移動手段は、印
刷動作に先立ち、エリア指定手段の指定結果に基づい
て、印刷エリアの基準位置にサーマルヘッドを移動させ
ることを特徴とする。
【0030】この構成によれば、パーソナルコンピュー
タ側で、記憶媒体への印刷エリアを所望の位置に設定し
て印刷することができる。例えば、サーマルヘッドのホ
ーム位置が記憶媒体の表面上部側に設定されていて、記
憶媒体の表面下部側に印刷したい場合には、エリア指定
手段によりこれを指定し、サーマルヘッドをホーム位置
からその印刷エリアとなる基準位置に移動させる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照して、本
発明の一実施形態に係るプリンタおよび印刷システムに
ついて説明する。このプリンタは、CD−Rに代表され
る円盤状の記憶媒体を主な印刷対象とするものであり、
パーソナルコンピュータ(以下、パソコンPC)とUS
Bなどで接続して、パソコン上で作成したタイトルなど
を、記憶媒体の表面に熱転写方式で印刷するものであ
る。
【0032】図1は、プリンタの全体を示す外観斜視図
である。同図に示すように、このプリンタ1は、箱型に
外殻を形成され各種の構成装置を収容した装置本体2
に、円盤状の記憶媒体4をセットした搬送トレイ3を導
入して、これを送りながら記憶媒体4に印刷を行うもの
である。
【0033】記憶媒体4は、例えばCD−Rであり、そ
の裏面が音楽などの各種データを書き込まれる記録面と
して構成され、その表面が印刷面として構成されてい
る。記憶媒体4の表面には、一般的に、メーカ名等が事
前に印刷されており、本実施形態では図4に示すよう
に、製品名(CD−R)および容量(640MB)が印
刷されている。このように、記憶媒体4は、表面の一部
に既印刷画像(以下、プレ画像Aという)を予め有して
いる。
【0034】図1ないし図3に示すように、装置本体2
には、搬送トレイ3を介して記憶媒体4を装置本体2内
部に送り込む送込み口6と、搬送トレイ3を介して記憶
媒体4を装置本体2外部に送り出すための送出し口7と
が形成され、この送込み口6と送出し口7とを直線的に
結ぶように記憶媒体4の送り経路8が構成されている。
印刷に供される記憶媒体4は、表面を上にした状態で搬
送トレイ3にセットされ、送込み口6を介して装置本体
2内部に送り込まれる。搬送トレイ3により送り経路8
に沿って送られてゆく記憶媒体4は、装置本体2内部で
熱転写方式の所望の画像(本画像B)の印刷が行われ、
その印刷済み部分から送出し口7を介して外部に送り出
される。
【0035】装置本体2は、搬送トレイ3を介して記憶
媒体4を送り経路8に沿って送るトレイ移動手段11
と、ヘッドユニット51により記憶媒体4に印刷を行う
印刷手段12と、搬送トレイ3上の記憶媒体4の表面に
外部から視認可能な照明光を帯状に投光する部分照明手
段13と、これら各手段の駆動を統括制御するコントロ
ーラ14(制御手段)とを備えている。
【0036】搬送トレイ3(セットトレイ)は、平面視
正方形状で所定の厚みを有して構成され、その送り方向
の一方の側面には、トレイ移動手段11の後述するピニ
オン43に噛み合うラック16が形成されており、この
ラック16によりトレイ移動手段11に対し着脱自在に
連結されている。
【0037】一方、搬送トレイ3の送り方向の他方の側
面は、平坦面となっており、装置本体2の内側面(図示
省略)にガイドされるようになっている。搬送トレイ3
は、ラック16を介してトレイ移動手段11より動力を
入力し、装置本体2内を貫通するように送り経路8に沿
って水平に移動する。なお、搬送トレイ3の送り方向の
両側面にラックを形成してもよい。
【0038】この場合、搬送トレイ3の送り方向の長さ
は、送込み口6および送出し口7間の送り経路8の長さ
よりも長く構成されている。すなわち、印刷過程におい
て、搬送トレイ3の一部を送出し口7から装置本体2外
部に送り出すようにしている。そして、印刷に臨む搬送
トレイ3のホーム位置は、ユーザが送込み口6側の外部
上方から記憶媒体4をセットすることができる位置に設
定され、印刷後において、ユーザが送出し口7側の外部
上方から印刷済みの記憶媒体4を取り出すことができる
ように、搬送トレイ3の一部は送出し口7から送り出さ
れる。
【0039】このような構成により、装置本体2は、搬
送トレイ3の着脱構造と相俟って、記憶媒体4の送り方
向には特に机上等の配置スペースを占有しないこととな
り、結果として、プリンタ1全体を小型化することがで
きる。また、ユーザにとっては、記憶媒体4への印刷状
況を確認できる状態で、これを装置外部に送り出すこと
ができる。
【0040】搬送トレイ3の表面3a側には、記憶媒体
4を着脱自在に保持する媒体保持部17が形成されてい
る。媒体保持部17は、記憶媒体4を水平面内において
角度回転可能に保持する円形の回転テーブル18と、回
転テーブル18を回転自在に支持するトレイ枠19と、
トレイ枠19に対し回転テーブル18を、水平面内にお
ける90°の角度回転毎に回転規制する回転規制機構2
0とを有している。
【0041】回転テーブル18は、搬送トレイ3の表面
3aの中央部の窪部に位置し、その周囲をトレイ枠19
に囲繞されている。回転テーブル18には、通常サイズ
である直径80mmおよび直径120mmの2種類の記
憶媒体4に対応して、記憶媒体4の厚さに対応する深さ
を有する直径の大きい環状の大浅溝部21と、記憶媒体
4の厚さに対応する深さを有する直径の小さい環状の小
浅溝部とが同心円状に形成されている。なお、小浅溝部
は、図示省略している。
【0042】したがって、記憶媒体4は、対応する浅溝
部(21)に角度回転可能に保持されて装着方向に対し
位置決めがされると共に、その表面が搬送トレイ3(ト
レイ枠19)の表面3aと略面一になる。なお、大浅溝
部21および小浅溝部をそれぞれ、記憶媒体4の厚さよ
りも僅かに深さを有して構成し、各浅溝部(21)の底
部に円盤状の回転抑止部材を敷設してもよい。これによ
れば、記憶媒体4が外力により角度回転し難くなり、特
に印刷動作中における記憶媒体4の滑りを有効に防止す
ることができる。回転抑止部材としては、例えばウレタ
ンゴムなどのシート状部材で構成すればよい。もっと
も、これらに代え、各浅溝部(21)の底部を表面処理
するようにしてもよい。
【0043】回転規制機構20は、回転テーブル18の
外周部の少なくとも3箇所に90°の角度回転に対応し
て形成した凹部23と、トレイ枠19に形成され各凹部
23にクリック係合する少なくとも3つの凸部24と、
各凸部24を回転テーブル18に向かって付勢する付勢
部材25とで構成されている。各凹部23は、回転テー
ブル18の外周部の一部を、すなわち大浅溝部21を構
成する環状の溝縁部の一部を円弧状に内側に窪ますこと
で形成されている。一方、各凸部24は、各凹部23に
対応する位置に、凹部23の形状に対応して相対的な形
状に形成されている。
【0044】そして、各凸部24は、各凹部23から離
脱した非係合状態では、回転テーブル18の外周部に摺
接してこれの回転を許容し、一方各凹部23との係合状
態では、回転テーブル18の周方向の位置規制、すなわ
ち回転テーブル18が自然に回転するのを規制する。こ
の係合状態では、凸部24が付勢部材25により凹部2
3に向かって離脱を抑止されるように付勢されているた
め、この係合状態は、外力に対し適切に維持される。
【0045】このように、回転テーブル18を回転させ
て、各凹部23を各凸部24に係合させることで、回転
テーブル18をトレイ枠19に対し簡単に90°の回転
角度毎に回転規制することができる。また、右回転、左
回転を問わず回転テーブル18を任意方向に回転して、
これを回転規制することができる。これにより、回転テ
ーブル18の90°回転を介して、搬送トレイ3上で記
憶媒体4を90°回転させることができる。なお、凸部
24および凹部23を4箇所に形成するようにしてもよ
い。
【0046】詳細は後述するが、プレ画像Aを有する記
憶媒体4に印刷を行う場合、印刷結果の見た目上、プレ
画像Aの方向性に倣って画像(本画像B)が印刷されて
いることが好ましい(図5参照)。このため、本実施形
態では、印刷を行うに際し部分照明手段13を介して、
搬送トレイ3において、プレ画像Aの方向性に倣うべく
浅溝部(21)内で記憶媒体4を回転調整した後、プレ
画像Aと本画像Bとの記憶媒体4への印刷文字列の方向
を合せるべく、回転テーブル18の90°の角度回転を
行うようにしている。
【0047】ところで、搬送トレイ3は、表裏を反転し
た状態でもトレイ移動手段11に連結可能に構成されて
おり、搬送トレイ3の裏面3b側には、方形の印刷メデ
ィア30を着脱自在に保持するメディア保持部27が形
成されている(図6参照)。すなわち、プリンタ1は、
記憶媒体4への印刷の他、単一の搬送トレイ3を介して
方形の印刷メディア30にも印刷することができるよう
になっている。
【0048】方形の印刷メディア30は、例えば、カー
ド、単票紙、ハガキなどであり、メディアサイズの異な
る複数種のものが用意されている。これに対応してメデ
ィア保持部27は、メディアサイズに応じて、印刷メデ
ィア30のセット位置を位置規制する位置規制手段31
を有している。
【0049】位置規制手段31は、例えば、同図に示す
ように、搬送トレイ3の裏面3bに固定されたL字形の
固定側板32と、搬送トレイ3の裏面3bを移動可能に
支持された2つの移動側板33a,33bとで構成さ
れ、2つの移動側板33a,33bは、メディア保持部
27に保持された状態の印刷メディア30の側面と直交
するX・Y軸方向に移動可能に構成されている。これに
より、メディアサイズの大小を問わず、印刷メディア3
0を適切に位置規制した状態でセットすることができ
る。
【0050】また、搬送トレイ3には、図1および図2
に示すように、搬送トレイ3の表裏を検出するための被
検出部35が形成されている。被検出部35は、搬送ト
レイ3を非貫通状態で穿設された複数個の検出孔で構成
されており、搬送トレイ3の送り込み先端側に位置する
表面3aおよび裏面3bの隅部に形成されている。すな
わち、被検出部35は、搬送トレイ3の表面3aおよび
裏面3bにおいて、隅部の数箇所に検出孔を形成あるい
は非形成することでビットパターンの種別を構成してお
り、各検出孔の底部には反射部材が設けられている。そ
して、被検出部35に対応して装置本体2内部には、搬
送トレイ3の表裏を検出するための検出センサ36(検
出手段)が設けられている。
【0051】検出センサ36は、コントローラ14に接
続された反射型光センサで構成され、装置本体2の送込
み口6側にて、搬送トレイ3の上方に配設されている。
検出センサ36により、プリンタ1は、搬送トレイ3の
表裏、すなわち装置本体2内部に送り込まれる印刷対象
物が、記憶媒体4であるか印刷メディア30であるかの
判別を行っている。これにより、パソコンPCのディス
プレイ91上に、印刷対象物に対応する専用のレイアウ
トを表示するようになっている(図8参照で後述す
る)。
【0052】トレイ移動手段11は、印刷手段12の駆
動に同期して回転する搬送モータ41と、搬送モータ4
1の回転を受けて搬送トレイ3を移動させる移動ガイド
機構42とで構成されている。搬送モータ41は、コン
トローラ14に接続されて正逆回転可能に構成されてお
り、移動ガイド機構42は、搬送トレイ3を送り経路8
に沿って往復移動させることができるようになってい
る。
【0053】移動ガイド機構42は、搬送トレイ3の送
り方向に延在するラック16と、ラック16に噛み合う
ピニオン43と、送り経路8に沿って装置本体2内部に
設けられ、搬送トレイ3の送りを下側から案内する一対
のガイドレール(図示省略)とを備えている。一対のガ
イドレールは、相互に間隙を存して平行に延在し、送込
み口6および送出し口7間の送り経路8上に位置し、搬
送トレイ3の表裏を問わず、これの送り方向の両縁部を
下側から案内する。
【0054】搬送モータ41の出力軸には、ウォームギ
ヤ45が固定され、このウォームギヤ45には、ウォー
ムホイール46が噛み合っており、さらにこのウォーム
ホイール46と同軸上に上記のピニオン43が固定され
ている。搬送モータ41の出力は、ウォーム・ウォーム
ホイール45、46からピニオン43を介してラック1
6に伝達され、これにより、ガイドレールに支持される
搬送トレイ3は、送り経路8に沿って水平に移動する。
【0055】印刷手段12は、送り経路8の上方に位置
し且つ送り経路8の中間位置に配設されている。印刷手
段12は、サーマルヘッド55(印刷ヘッド)を有する
ヘッドユニット51と、ヘッドユニット51を搬送トレ
イ3の移動方向と直交する方向に移動させるヘッド移動
手段52と、ヘッド移動手段52を駆動する駆動源とな
る正逆回転可能なキャリッジモータ53とを備えてい
る。なお、キャリッジモータ53は、コントローラ14
に接続されている。
【0056】ヘッドユニット51は、サーマルヘッド5
5と、インクリボンRを収容したリボンカートリッジ5
6と、サーマルヘッド55およびリボンカートリッジ5
6を搭載したキャリッジ57とで構成されている。ま
た、印刷手段12には、キャリッジ57を介してサーマ
ルヘッド55およびリボンカートリッジ56を記憶媒体
4に離接させるヘッドリリース手段58が設けられてい
る。
【0057】サーマルヘッド55は、その移動方向に発
熱素子を列設したヘッド本体61と、ヘッド本体61を
支持するヘッドホルダ62とで構成され、コントローラ
14に接続されている。なお、発熱素子の列設長さは、
大サイズの記憶媒体4の略半径に対応して構成されてい
る。
【0058】ヘッド移動手段52は、キャリッジ57の
移動を案内するキャリッジガイド軸63と、キャリッジ
リードねじ64と、キャリッジモータ53からキャリッ
ジリードねじ64に回転動力を伝達する減速歯車列65
とを備えている。
【0059】キャリッジリードねじ64の端部には、キ
ャリッジギヤ66が固定されており、このキャリッジギ
ヤ66は、減速歯車列65を介して、キャリッジモータ
53の出力軸に固定したキャリッジ出力ギヤ67に噛み
合っている。したがって、キャリッジモータ53の正逆
回転により、キャリッジ出力ギヤ67、減速歯車列65
およびキャリッジギヤ66を介して、キャリッジリード
ねじ64が正逆回転する。
【0060】キャリッジガイド軸63とキャリッジリー
ドねじ64とは、記憶媒体4の送り方向の前後に平行に
位置している。キャリッジガイド軸63は、両端部を装
置本体2内に配設した一対の支持フレーム68に支持さ
れていると共に、図外の付勢ばねを介して下方に向かっ
て付勢された状態で支持されている。キャリッジリード
ねじ64は、両端部を両支持フレーム68に回転自在に
支持されている。そして、キャリッジガイド軸63は、
キャリッジ57に貫通形成したガイド孔(図示省略)に
挿入され、キャリッジリードねじ64は、キャリッジ5
7に組み込んだ雌ねじ部(図示省略)に螺合している。
【0061】キャリッジモータ53が正逆回転すると、
減速歯車列65を介してキャリッジリードねじ64が回
転し、キャリッジガイド軸63に案内されてヘッドユニ
ット51が往復動する。このヘッドユニット51の移動
は、記憶媒体4への画像の所望の印刷エリアPE(図8
参照)に応じるべく、記憶媒体4への印刷に先立って行
われるようになっている。したがって、記憶媒体4への
印刷中は、ヘッドユニット51はその移動位置が固定さ
れた状態となっている。これにより、サーマルヘッド5
5による記憶媒体4への印刷エリアPEが限定されず、
記憶媒体4の印刷位置を自在に設定することができる。
【0062】リボンカートリッジ56は、2分割構造の
カートリッジケース71により外殻を形成され、カート
リッジケース71の内部には、インクリボンRと、イン
クリボンRを繰り出し自在に巻回したリボン繰出しリー
ル72と、インクリボンRを巻き取るリボン巻取リール
73とが収容されている。リボン繰出しリール72およ
びリボン巻取リール73は、カートリッジケース71に
回転自在に支持されており、リボン繰出しリール72は
自由回転可能に構成され、リボン巻取リール73は、後
述するリボン巻取軸77に係合して駆動回転し、リボン
繰出しリール72から繰り出したインクリボンRを巻取
走行させる。
【0063】リボン繰出しリール72とリボン巻取リー
ル73との間のカートリッジケース71の下面には、サ
ーマルヘッド55が臨むヘッド開口74が形成されてい
る。リボンカートリッジ56は、キャリッジ57に着脱
自在に構成されており、リボンカートリッジ56の装着
状態では、リボン巻取リール73にリボン巻取軸77が
係合し、且つインクリボンRの繰り出し部分がサーマル
ヘッド55の下側を迂回するようにしてヘッド開口74
に臨むようになっている。
【0064】キャリッジ57には、キャリッジリードね
じ64に螺合する雌ねじ部(図示省略)と、インクリボ
ンRを巻取走行させるリボン送りモータ76と、リボン
送りモータ76に図外の歯車列を介して連結されたリボ
ン巻取軸77とが組み込まれている。
【0065】リボン送りモータ76は、コントローラ1
4に接続され搬送モータ41に同期して駆動するように
なっており、インクリボンRは、リボン巻取リール73
の回転によりリボン繰出しリール72から繰り出され、
サーマルヘッド55の位置で記憶媒体4と重なって併走
した後、リボン巻取リール73に巻き取られる。すなわ
ち、サーマルヘッド55と搬送トレイ3との間で、記憶
媒体4とインクリボンRとを挟み込み、これらを同方向
に送りつつ、発熱素子の発熱駆動により記憶媒体4に印
刷が行われる。
【0066】ヘッドリリース手段58は、キャリッジガ
イド軸63を下方に向かって付勢する上記の付勢ばね
と、キャリッジガイド軸63に連結され、キャリッジリ
ードねじ64を中心にキャリッジ57を上下方向に回動
させるソレノイド78とで構成されている。ソレノイド
78はコントローラ14により制御され、これを励磁す
ると、付勢ばねによりキャリッジ57を介して、サーマ
ルヘッド55のヘッド本体61をインクリボンRを挟ん
で記憶媒体4に圧接させる。逆に、ソレノイド78を消
磁をすると、付勢ばねに抗して、キャリッジ57を介し
てヘッド本体61を上方に移動させ、ヘッド本体61が
記憶媒体4から離間する。
【0067】これにより、ヘッドリリース手段58でサ
ーマルヘッド55を記憶媒体4から適宜退避させること
ができる。このため、例えば、記憶媒体4への印刷後等
の非印刷時において、搬送トレイ3を送出し口7側から
送込み口6側へと装置本体2のホーム位置に移動させる
際に、インクリボンRがカートリッジケース71内で繰
り出し或いは巻き戻されるなどして、ジャミングするこ
とを防止できる。
【0068】なお、ヘッドリリース手段58としてソレ
ノイド78を用いたが、ソレノイド78に代えて、クラ
ッチ機構(図示省略)を設け、リボン送りモータ76の
正逆の動力を、キャリッジガイド軸63およびリボン巻
取軸77に選択的に伝達するようにしてもよい。すなわ
ち、リボン送りモータ76の正転時には、クラッチ機構
を介してリボン巻取軸77に動力を伝達し且つクラッチ
機構およびキャリッジガイド軸63を介してサーマルヘ
ッド55を記憶媒体4に接触させる。一方、リボン送り
モータ76の逆転時には、クラッチ機構を介してリボン
巻取軸77への動力伝達を遮断し且つクラッチ機構およ
びキャリッジガイド軸63を介してサーマルヘッド55
を記憶媒体4から離間させる。
【0069】部分照明手段13は、送り経路8の上方に
位置し且つ送り経路8の上流側にて、装置本体2に内蔵
されており、記憶媒体4の表面に照明光を帯状に投光し
て、搬送トレイ3上の記憶媒体4の表面に印刷の方向性
を指標する指標ラインLLを構成する。部分照明手段1
3は、照明光を投光する光源81と、光源81からの照
明光を記憶媒体4の表面に帯状に集光する集光部材82
と、少なくとも指標ラインLL周りへの装置本体2外か
らの外光を遮光する外光遮光部材83とを備えている。
【0070】光源81は、送り方向に直交する方向に直
線上に配置したLEDアレイから構成され、コントロー
ラ14に接続されている。光源81は、搬送トレイ3の
表裏を検出する上記の検出センサ36を介して点灯・消
灯するようになっている。すなわち、コントローラ14
により、搬送トレイ3がホーム位置にある場合には、光
源81は点灯し、一方、搬送トレイ3がホーム位置から
移動すると、また搬送トレイ3が装置本体2から取り外
された場合には、光源81は消灯する。
【0071】集光部材82は、光源81と搬送トレイ3
との間に介設され、例えばコリメータレンズで構成され
ている。集光部材82は、光源81からの照明光を集光
して装置本体2外部へと導き、送込み口6の近傍にて指
標ラインLLを構成する。なお、複数のLEDとコリメ
ータレンズとは、一体にモールドされていることが好ま
しい。
【0072】そして、指標ラインLLは、記憶媒体4を
弦方向に亘って且つ記憶媒体4を横切るように形成され
るようになっている。すなわち、記憶媒体4を超えた位
置まで指標ラインLLが投光される。したがって、本実
施形態の記憶媒体4のように、製品名(CD−R)と容
量(640MB)とを示すプレ画像Aが、記憶媒体4の
回転中心を挟むように2箇所に離れている場合には、位
置合せ時に特に有効となる。
【0073】外光遮光部材83は、装置本体2の送込み
口6側の上端部に取り付けられたドーム状のプレートで
構成されており、ユーザによる装置外の斜め上方位置か
らの指標ラインLLの視認を確保した状態で設けられて
いる。これにより、指標ラインLLは、外光の影響を受
け難くなり、記憶媒体4の表面上でのコントラストを大
きくすることができる。なお、ドーム上のプレートの裏
面は黒色に構成されていることが好ましい。
【0074】このように、搬送トレイ3上の記憶媒体4
の表面に指標ラインLLを直接構成することができるた
め、この指標ラインLLの方向性とプレ画像Aの方向性
とが合致するように、記憶媒体4を搬送トレイ3上で回
転調整することで、印刷する本画像Bとプレ画像Aとの
位置合せを適切且つ作業性良く行うことができるように
なっている。
【0075】ここで、プレ画像Aと本画像Bとの位置合
せの手順につき、平行に印刷する両画像の印刷文字列の
方向を合致させる場合の手順について、図2および図5
を参照して簡単に説明する。先ず、搬送トレイ3のホー
ム位置である送込み口6側において、記憶媒体4を搬送
トレイ3にセットした状態とする。この状態でユーザ
は、記憶媒体4に投光された指標ラインLLに対してプ
レ画像Aが平行となるように、プレ画像Aの傾き分だけ
記憶媒体4を浅溝部(21)内で角度回転させる。これ
により、プレ画像Aの方向性に倣って本画像Bを印刷す
ることが可能となる。
【0076】次に、プレ画像Aの並びが搬送トレイ3の
送り方向に一致するように、回転テーブル18を90°
角度回転させる。すなわち、サーマルヘッド55を固定
した状態で搬送トレイ3を送りながら記憶媒体4に印刷
を行うため、プレ画像Aの方向と本画像Bの印刷方向と
を平行にする必要があり、これを回転テーブル18を介
して行う。これにより、プレ画像Aおよび本画像Bの印
刷文字列の方向をそれぞれ合致させることができる。
【0077】なお、部分照明手段13は、光源81から
の照明光の一部を線状に遮光して指標ラインLLの一部
に線状の影を構成する遮光部材を、光源81と搬送トレ
イ3との間に介設してもよい。この場合には、指標ライ
ンLLの一部が線状に延びる影、すなわち黒いラインで
あるため、表面に光沢を有する記憶媒体4であっても、
位置合せの指標と成るラインを際立たせることができ
る。
【0078】なおまた、光源81をLEDアレイとして
構成したが、これに限るものではない。したがって、光
源81は、例えばその他のレーザやハロゲンランプであ
ってもよく、しかも白色光のものに限るものではない。
【0079】次に、プリンタ1とパーソナルコンピュー
タとをリンクさせてなる印刷システムについて、図1お
よび図7を参照して説明する。パソコンPCは、印刷情
報などの各種データを入力可能なキーボード90と、キ
ーボード90の入力結果を表示するディスプレイ91
と、各種データの選定操作に使用されるマウス92とを
備え、CD−ROMおよびFD等の外部記憶媒体93を
挿入可能に構成されている。そして、パソコンPCでデ
ィスプレイ91を参照しながらキーボード90で入力・
編集して印刷データを作成し、パソコンPC側で印刷指
令を出すことで、パソコンPCとUSB等で入出力端子
間を接続したプリンタ1は、作成した印刷データを記憶
媒体4または印刷メディア30に印刷し、印刷済み記憶
媒体4等を作成する。
【0080】パソコンPCの主制御部は、図7に示すよ
うに、各種の制御を行うCPU94と、ROM95と、
RAM96と、外部記憶媒体93と、P−CON97と
を備えており、これらは互いにバス98を介して接続さ
れている。ROM95(記憶手段)は、CPU94で処
理する制御プログラムや制御データを記憶している他、
記憶媒体4および印刷メディア30への印刷のためのレ
イアウトをそれぞれ記憶している。RAM96は、制御
処理のための各種作業領域として使用される。外部記憶
媒体93には、プリンタ1に関するアプリケーションソ
フトやデバイスドライバ等のデータが記憶されている。
【0081】P−CON97には、CPU94の機能を
補うと共に周辺回路との信号を取り扱うための論理回路
が組み込まれており、キーボード90およびマウス92
が接続されると共にディスプレイ91がドライバ99を
介して接続され、さらにプリンタ1(のコントローラ1
4)が接続されている。プリンタ1の制御部(コントロ
ーラ14)については図示省略したが、この制御部も同
様に、CPU等を備え、CPUには、検出センサ36、
サーマルヘッド55、搬送モータ等の各種アクチュエー
タ(41、53,76,78)、および光源81が各種
ドライバを介して接続されている。
【0082】プリンタ1との関係において、CPU94
は、外部記憶媒体93内の印刷のためのプログラムに従
って、P−CON97を介して各種検出信号、各種指
令、各種データ等を入力し、ROM95およびRAM9
6内の各種データ等を処理し、P−CON97を介して
制御信号を出力する。これにより、各種ドライバを介し
てディスプレイ91の表示制御が行われると共に、プリ
ンタ1では、サーマルヘッド55、搬送モータ41およ
びキャリッジモータ53等が制御される。
【0083】具体的には、図8に示すように、このプリ
ンタ1をパソコンPCと通信接続して使用する場合、デ
ィスプレイ91の画面上には、記憶媒体4および印刷メ
ディア30の一方に対応する専用のレイアウトが表示さ
れる。例えば、記憶媒体4を搬送トレイ3にセットして
いる場合、プリンタ1の検出センサ36を介して印刷対
象物が記憶媒体4であることが検出されると、ディスプ
レイ91の画面上には、同図(a)に示すレイアウトが
表示される。そして、キーボード90で本画像Bとなる
所望のタイトルを入力すると、このレイアウト上に入力
結果が展開され表示されるようになっている。
【0084】ところで、このレイアウト上では、マウス
92により、記憶媒体4への印刷エリアPEを指定する
ことができるようになっている。同図(b)に示すよう
に、例えばマウス92をドラッグすることで、枠状の印
刷エリアPEを指定すると(図示二点鎖線)、この印刷
エリアPEに本画像Bを展開可能に表示することができ
るようになる。一方、プリンタ1側では、印刷動作に先
立ち、この印刷エリアPEの指定結果に基づいて、印刷
エリアPEの基準位置にサーマルヘッド55が移動する
ようになっている。
【0085】このように、パソコンPCは、記憶媒体4
への印刷エリアPEを所望の位置に設定することができ
るようになっており、印刷実行の指令を出すことで、プ
リンタ1において、記憶媒体4に熱転写による印刷が行
われ、所望の本画像Bを印刷済みの記憶媒体4が送出し
口7から送り出される。なお、マウス92で印刷エリア
PEを指定したが、もちろん、これをキーボード90で
行うようにしてもよい。
【0086】なお、他の実施形態として、サーマルヘッ
ド55が、搬送トレイ3の送り方向に発熱素子を列設し
たものであってもよい。この場合には、搬送トレイ3で
記憶媒体4を装置本体2内部に送り込み、サーマルヘッ
ドをヘッド移動手段52で移動させて印刷を行う。
【0087】また、本実施形態では、印刷方式を熱転写
方式として説明したが、インクジェット方式のものであ
っても、部分照明手段13を適用することが可能であ
る。この場合には、サーマルヘッド55に代えて、イン
クジェットヘッドをキャリッジ57に搭載するが、この
インクジェットヘッドが、送られてゆく記憶媒体4に対
しX・Y方向に相対的に移動することで印刷が行われ
る。
【0088】なお、搬送トレイ3には、記憶媒体4以外
の印刷メディアを保持する複数種のものを用意してもよ
い。これによれば、搬送トレイ3に設ける上記の位置規
制手段31を複雑化することなく、カード、単票紙、ハ
ガキなどメディアサイズの異なる複数種の印刷メディア
をそれぞれ適切に印刷することができる。もっとも、こ
の場合のプリンタ1側での搬送トレイ3の表裏を含む種
別検出は、上記同様に、ビットパターンの種別で行えば
よい。
【0089】
【発明の効果】本発明のプリンタによれば、記録媒体を
保持する搬送トレイを、送込み口から送出し口に向かっ
て装置本体内を貫通させるように送り経路に沿って水平
に送ることで、記憶媒体に簡単に熱転写方式で印刷する
ことができる。この場合に、送込み口および送出し口間
の送り経路の長さが、搬送トレイの送り方向の長さより
も短いため、プリンタは、印刷用のスペースを確保しつ
つも、特に送り方向には配置スペースを占有しないこと
から省スペース化を実現することができる。また、熱転
写方式であるため、記憶媒体の種別を問わず、インクを
安定して定着させることができる。
【0090】本発明の印刷システムによれば、プリンタ
に接続したパーソナルコンピュータ側で、入力手段から
の印刷情報がレイアウト上に展開され、この展開結果に
基づいて記録媒体への印刷が行われる。したがって、プ
リンタがパーソナルコンピュータと接続可能であり、し
かも記憶媒体への印刷情報をレイアウト上で確認するこ
とができるため、プリンタの実用性を高めると共に、ユ
ーザの利便性を向上して記憶媒体に簡易に印刷すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るプリンタの外観斜視
図である。
【図2】プリンタの内部構造を模式的に示す平面図であ
る。
【図3】プリンタの内部構造を模式的に示す縦断面図で
ある。
【図4】記憶媒体を示す平面図である。
【図5】記憶媒体への印刷の例を示す平面図である。
【図6】搬送トレイの裏面側を模式的に示す平面図であ
る。
【図7】パーソナルコンピュータとプリンタとをリンク
させた状態のブロック図である。
【図8】パーソナルコンピュータによるディスプレイ画
面上での操作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 装置本体 3 搬送トレイ 4 記憶媒体 6 送込み口 7 送出し口 8 送り経路 11 トレイ移動手段 12 印刷手段 13 部分照明手段 14 コントローラ 17 媒体保持部 18 回転テーブル 19 トレイ枠 20 回転規制機構 23 凹部 24 凸部 27 メディア保持部 30 印刷メディア 31 位置規制手段 36 検出センサ 55 サーマルヘッド 56 リボンカートリッジ 57 キャリッジ 58 ヘッドリリース手段 71 カートリッジケース 81 光源 82 集光部材 83 外光遮光部材 A プレ画像 B 本画像 R インクリボン LL 指標ライン PC パーソナルコンピュータ
フロントページの続き Fターム(参考) 2C059 AA17 AA76 DD04 DD06 DD13 DD19 2C061 AS11 BB01 CD03 2C062 RA01

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面を記録面とする円盤状の記憶媒体に
    対し、表面を上にした状態で装置本体内を貫通する送り
    経路に沿って送りながらこれに印刷を行うプリンタにお
    いて、 前記記憶媒体の表面に印刷を行う熱転写方式の印刷手段
    と、 前記記憶媒体を着脱自在に保持する搬送トレイと、 前記印刷手段の駆動に同期して、前記搬送トレイを介し
    て前記記憶媒体を前記送り経路に沿って送るトレイ移動
    手段と、 前記搬送トレイを介して前記記憶媒体を前記装置本体内
    部に送り込むための送込み口と、 前記搬送トレイを介して前記記憶媒体を前記装置本体外
    部に送り出すための送出し口とを備え、 前記送込み口および前記送出し口間の前記送り経路の長
    さは、前記搬送トレイの送り方向の長さよりも短いこと
    を特徴とするプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記搬送トレイは、前記トレイ移動手段
    に対し着脱自在に連結されていることを特徴とする請求
    項1に記載のプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記搬送トレイは、表裏を反転した状態
    で前記トレイ移動手段に着脱可能に構成されており、 前記搬送トレイの表面側には、前記記憶媒体を着脱自在
    に保持する媒体保持部が形成され、 前記搬送トレイの裏面側には、方形の印刷メディアを着
    脱自在に保持するメディア保持部が形成されていること
    を特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記印刷メディアは、メディアサイズの
    異なる複数種のものが用意されており、 前記メディア保持部は、前記印刷メディアのメディアサ
    イズに応じて、当該印刷メディアのセット位置を位置規
    制する位置規制手段を有することを特徴とする請求項3
    に記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記搬送トレイの表裏を検出するための
    検出手段を、更に備えたことを特徴とする請求項3また
    は4に記載のプリンタ。
  6. 【請求項6】 前記搬送トレイには、前記記憶媒体以外
    の印刷メディアを保持する複数種のものが用意されてい
    ることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 前記印刷手段は、サーマルヘッドを有し
    ており、 前記搬送トレイの移動方向と直交する方向に、前記サー
    マルヘッドを移動させるヘッド移動手段と、 前記ヘッド移動手段、前記印刷手段および前記トレイ移
    動手段を制御する制御手段と、を更に備えたことを特徴
    とする請求項1ないし6のいずれかに記載のプリンタ。
  8. 【請求項8】 インクリボンをカートリッジケースに収
    容したリボンカートリッジを備え、 前記リボンカートリッジは、前記サーマルヘッドを保持
    するキャリッジに着脱自在に装着されていることを特徴
    とする請求項7に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 前記キャリッジを介して前記サーマルヘ
    ッドおよび前記リボンカートリッジを前記記憶媒体に離
    接させるヘッドリリース手段を、更に備えたことを特徴
    とする請求項8に記載のプリンタ。
  10. 【請求項10】 裏面を記録面とする円盤状の記憶媒体
    に対し、表面を上にした状態で送り経路に沿って送りな
    がらこれに印刷を行うプリンタにおいて、 前記記憶媒体の表面に印刷を行う熱転写方式の印刷手段
    と、 前記記憶媒体を着脱自在に保持する搬送トレイと、 前記印刷手段の駆動に同期して、前記搬送トレイを介し
    て前記記憶媒体を前記送り経路に沿って送るトレイ移動
    手段と、 前記搬送トレイは、前記トレイ移動手段に対し着脱自在
    に連結されていることを特徴とするプリンタ。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし10のいずれかに記載
    のプリンタと、パーソナルコンピュータとをリンクさせ
    てなる印刷システムにおいて、 前記パーソナルコンピュータは、前記記憶媒体への印刷
    ためのレイアウトを記憶する記憶手段と、 印刷情報を入力可能な入力手段と、 前記レイアウト上に前記入力手段の入力結果を展開する
    展開手段とを備え、 前記プリンタは、前記展開手段の展開結果に基づいて、
    前記記憶媒体に印刷を行うことを特徴とする印刷システ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項5に記載のプリンタと、パーソ
    ナルコンピュータとをリンクさせてなる印刷システムに
    おいて、 前記パーソナルコンピュータは、前記記憶媒体および前
    記印刷メディアへの印刷のための専用のレイアウトをそ
    れぞれ記憶する記憶手段と、 印刷情報を入力可能な入力手段と、 前記入力手段の入力結果を表示する表示手段とを備え、 前記表示手段は、前記検出手段の検出結果に基づいて、
    前記記憶媒体および前記印刷メディアの一方に対応する
    専用のレイアウトを表示することを特徴とする印刷シス
    テム。
  13. 【請求項13】 請求項7、8または9に記載のプリン
    タと、パーソナルコンピュータとをリンクさせてなる印
    刷システムにおいて、 前記サーマルヘッドは、その移動方向に前記発熱素子を
    列設しており、 前記パーソナルコンピュータは、前記記憶媒体への印刷
    エリアを指定するエリア指定手段を備え、 前記ヘッド移動手段は、印刷動作に先立ち、前記エリア
    指定手段の指定結果に基づいて、前記印刷エリアの基準
    位置に前記サーマルヘッドを移動させることを特徴とす
    る印刷システム。
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