JP2003266409A - 浮造り調床材 - Google Patents
浮造り調床材Info
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Abstract
施した木質薄単板を使用して高意匠を実現し、かつ床材
に求められる耐傷性、耐クラック性能に優れた高性能の
浮造り調床材が得られるようにする。 【解決手段】 繊維強化されかつ任意に着色された樹脂
強化層2が表面に設けられた基材1と、この基材1の樹
脂強化層2の表面に接着され、表面に浮造り加工が施さ
れて、その浮造り加工後の残存厚みの最大が1mm以下
の木質薄単板層3と、この木質薄単板層3の表面に設け
られたクリアコーティング層4とからなる浮造り調床材
Aとする。
Description
を最大限に活かした浮造り加工を施した浮造り調床材に
関し、特に、繊維強化された樹脂強化層を持つ基材を使
用することにより、優れた耐傷性、耐クラック性能を持
つ高性能の浮造り調床材に関する技術分野に属する。
葉樹材の表面をバーナー等であぶり、焦げた部分をワイ
ヤーブラシ等でこすることで、焦げ易い春材部が多く掻
き取られて凹部となる一方、焦げ難い秋材部が掻き取ら
れずに凸部として残るようして凹凸模様を出す木材の加
工方法である。この浮造りを簡易に行う方法として、ワ
イヤーブラシ等でブラッシングを行うことで木目模様を
浮き上がらせるものは公知である。
開昭59−59404号の各公報に示されているよう
に、浮造り加工した単板を合板やファイバーボードに貼
り付けた化粧板が知られている。
するには様々な問題点がある。すなわち、床材に求めら
れる性能は非常に高いので、上記各公報の従来例にある
ように、単純に浮造り加工した単板を合板やファイバー
ボードに貼り付けただけでは、耐傷性、耐クラック性
能、耐汚染性能の面から、床材として所望の性能を満た
す製品は造ることができない。
や特開平2−198801号の各公報に示されているよ
うに、木質単板に樹脂を含浸させた後、クッション材を
介して熱圧プレスを施し、単板中の硬度の低いところを
凹部として合成樹脂を注入・硬化させる化粧板の製造方
法が提案されている。
製造された化粧板の場合、仕上がりはプラスチック加工
されたフロアであり、木材に浮造り加工を施したいわゆ
る「素材感」は全く失われてしまうのは避けられない。
で、その目的は、木材の本来の素材感を強調する浮造り
加工を施した木質薄単板を使用して高意匠を実現し、か
つ床材に求められる耐傷性、耐クラック性能に優れた高
性能の浮造り調床材が得られるようにすることにある。
めに、この発明は以下の点を有する。
意に着色された樹脂強化層を設ける。
後の残存厚みの最大が1mm以下の木質薄単板層を設け
る。
ング層を設ける。
素材感を失わないために50μm以下が好ましい。この
とき、床材として所望の性能を実現するためには、塗膜
は、塗膜性能の優れた紫外線硬化型塗料又は電子線硬化
型塗料からなることが望ましい。
材では、繊維強化されかつ任意に着色された樹脂強化層
が表面に設けられた基材と、この基材における上記樹脂
強化層の表面に接着され、かつ表面に浮造り加工が施さ
れ、この浮造り加工後の残存厚みの最大が1mm以下の
木質薄単板層と、この木質薄単板層の表面に設けられた
クリアコーティング層とを備えてなることを特徴とす
る。
来の素材感を強調した優れた意匠と、床材に求められる
優れた耐クラック性能とを併せ持つ高性能の浮造り調床
材が得られる。
ング層は、紫外線硬化型塗料又は電子線硬化型塗料から
なり、かつ最大厚みが50μm以下の極薄の塗膜層より
なるものとする。
能だけではなく、耐傷性をも優れたものとすることがで
きる。また、塗膜の最大厚みが50μm以下の極薄の塗
膜層であっても、紫外線硬化型塗料又は電子線硬化型塗
料からなる塗膜層は、優れた耐傷性能をも実現すること
が可能である。
ロータリー単板からなることを特徴とする。このこと
で、樹種選択の範囲が広がり、広巾の1枚物の床板を安
価に製造することができる。
造り加工後の残存厚みの最小が0mmであり、任意に着
色された樹脂強化層が部分的に表面に現れていることを
特徴とする。
着色を樹脂強化層に施し、浮造り加工により深みを持た
せるだけではなく、これらの色を様々に組み合わせるこ
とにより、バラエティに富んだ意匠の床材を製造するこ
とが可能である。
が体質顔料を30重量部以上配合した染料系又は顔料系
の着色料により目止め着色されていることを特徴とす
る。
が可能となり、表面に設けられたクリアコーティング層
により、長期の使用にも深み感を保ったまま使用するこ
とができる。また、薄単板を使用し、浮造り加工後にバ
リア層が露出するような場合においても、薄単板に施さ
れた着色とバリア層の着色とを組み合わせることによ
り、高意匠を実現することが可能となる。
造り調床材Aを示し、この浮造り調床材Aは、繊維強化
されかつ任意に着色された樹脂強化層2が表面に設けら
れた基材1と、この基材1の樹脂強化層2の表面に接着
され、表面に浮造り加工が施された木質薄単板層3と、
この木質薄単板層3の表面に設けられたクリアコーティ
ング層4とを備えてなる。以下、これらの構成要素につ
いて詳細に説明する。
L、MDF、パーティクルボード、OSB、集成材等の
木質系及び石膏ボード、珪酸カルシウム板、火山性ガラ
ス質複層板等の無機系材料又はこれらの薄板を複層に積
層させたものが使用される。床材として所望の性能を満
たすためには、耐水性及び強度が共に高い合板が一般的
に用いられる。また、特に高い耐傷性が求められる場合
には、合板の表面にMDFを貼り付けたものが基材1と
して使用される場合があるが、この場合は、耐水性が問
題となることがあるので、耐水処理を施したMDFを使
用することが望ましい。
維強化された樹脂硬化物からなる樹脂強化層2が設けら
れている。この樹脂強化層2は本発明の特徴として必須
要素であり、樹脂強化層2の表面に貼り付けられて浮造
り加工の施された木質薄単板層3の表面に施される塗膜
の耐クラック性能を向上させる。
るシート状物に樹脂を含浸させて行い、例えば紙や不織
布、ガラス繊維シート等が用いられる。また、この繊維
状物は、樹脂強化層2を一定の厚み以上確保する働きが
あり、好ましくは、0.1mm以上の厚みのものが使用
される。
熱硬化型樹脂又はこれらの混合物等が好適に使用され
る。具体的には、メラミン系樹脂、尿素系樹脂、尿素・
メラミン系樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、
エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、
或いはこれらの樹脂の変性物や混合物が挙げられる。こ
の場合、硬化させた後に適度に靭性のある樹脂が好まし
く、特にメラミン系樹脂と酢酸ビニル樹脂、エチレン変
性酢酸ビニル樹脂、アクリルエマルジョン樹脂の混合物
やメチロールメラミンのメチロール基をアクリル変性又
はアリル変性したものが好適に用いられる。
布、ガラス繊維シート等の繊維状のシート状物が好適に
用いられる。
等により任意に着色されることで、本発明にある浮造り
加工後の残存厚みが1mm以下の木質薄単板層3を使用
した場合でも、好適な意匠を実現することが可能であ
る。このとき、樹脂強化層2に着色される色は、好まし
くは表面仕上げと同じ色、又は同系色の濃系色に着色さ
れる。また、このときに使用される顔料は、隠蔽性の高
い体質顔料、無機顔料及び有機顔料等の着色顔料、メタ
リック顔料等の特殊顔料が任意に選択できる。
ク、バライト粉、炭酸カルシウム、無水珪酸、白雲母等
が用いられる。無機系の無彩色顔料としては、例えば酸
化チタン、亜鉛華、リトポン等が用いられる。無機系の
彩色系顔料としては、例えば黄色酸化鉄チタンイエロ
ー、ベンガラ、群青等が用いられる。有機顔料として
は、例えばアゾレーキ系、不溶性アゾ系、縮合アゾ系等
のアゾ顔料、金属錯体、スレン系、キノン系等の多環式
顔料、酸性顔料又は塩基性顔料等が用いられる。
面に浮造り加工が施されたもので、その浮造り加工後の
残存厚みは1mm以下である。浮造り加工後の残存単板
厚みが1mmを超える場合、単板自体の延び縮みによ
り、耐クラック性能が悪くなるため、好ましくない。
みの最小が0mmで、任意に着色された樹脂強化層2が
部分的に表面に現れているようにしてもよい。こうすれ
ば、単板に着色した色と同系色の着色を樹脂強化層に施
し、浮造り加工により深みを持たせるだけではなく、こ
れらの色を様々に組み合わせることにより、バラエティ
に富んだ意匠の床材を製造できる。
浮造ブラシにより行われる。具体的には、粗目ないし細
目の浮造用のブラシを2〜3本搭載した回転式浮造りブ
ラシ等が使用される。
具体的には、研磨用ロールブラシが好適に使用される。
研磨ブラシは、布に240〜320番程度の研磨剤を染
み込ませたのものである。
の素地着色には、染料系の着色ステイン、油性ステイ
ン、アルコールステインや顔料系の着色ステイン、油性
ステイン、アルコールステイン等が任意に選択され使用
される。この場合、好ましくは、体質顔料を30重量部
以上配合し、目止め着色を行うことにより、浮造り加工
を施した凹部に着色された体質顔料が多く残存し、浮造
り加工により深み感を持たせることができる。また、表
面に設けられるクリアコーティング層4により、浮造り
凹部に入り込んだ着色された体質顔料が効果的に固定さ
れ、長期の仕様にも深み感を失わない、優れた意匠を実
現することができる。
る。例えばタルクを50重量部混ぜた水性ステインを、
スポンジロールとデュロメーターで30°のゴムロール
を搭載したN−Rロールコーターで目止め着色を行う。
掻取りについては、好ましくはゴムロール、ウエス等に
より行われる。
れる場合もある。単板染色は、減圧法、加圧法、常温浸
漬法等の方法で染料が単板中に注入されることにより行
われる。単板染色には、染料系の着色ステイン、油性ス
テイン、アルコールステイン等が好適に用いられる。単
板染色の効果としては、単板の中まで着色されているた
め、万一、床材表面に傷が入った場合に、傷が目立ち難
いという効果がある。
ーティング層4が設けられるために、一般的には床材と
して使用されないロータリー単板を使用することができ
る。これは、一般に、ロータリー単板を使用した場合に
クラック性能が悪くなるが、これらのロータリー単板を
使用した場合にも、直下の繊維強化された樹脂硬化物か
らなる樹脂強化層2があるために、優れた耐クラック性
能を維持することが可能である。また、ロータリー単板
を使用できることにより、浮造り加工で一般的に使用さ
れる針葉樹材以外にも、樹種選択の範囲が広くなる。
層3の表面には、耐傷性、耐汚染性、引っかかり防止の
ために紫外線硬化型塗料又は電子線硬化型塗料からなる
クリアコーティング層4が設けられる。
面に100μm以上の厚塗り塗装を行う場合には、浮造
り加工を施した凹部に樹脂溜まりができ、樹脂は未硬化
なまま残ってしまうので、注意が必要である。この場
合、フローコーターで塗布すると、樹脂溜まりの管理が
難しくなるため、柔らかめのゴム又はスポンジロールを
搭載したロールコーターにより所望の厚みが得られるよ
う複数回塗布することが望ましい。しかし、このような
厚塗りをすると、浮造り加工特有の素材感は損なわれる
ことになるので、注意を要する。従って、クリアコーテ
ィング層4の塗膜厚みは、好ましくは50μm以下がよ
い。この場合、浮造り加工の素材感を損なわない高意匠
を実現することができる。
アコーティング層4に減磨剤を加えてもよい。例えば2
層で塗装が行われる場合には、例えば下塗りに10重量
部以上、好ましくは30重量部以上の減磨剤を入れた塗
料を塗装し、硬化・サンディング後、これに上塗り塗料
を塗装する。3層で塗装が行われる場合には、例えば下
塗りに塗膜と木質薄単板の密着を高めるための下塗り塗
料を塗装し、中塗りに10重量部以上、好ましくは30
重量部以上の減磨剤を入れた塗料を塗装し、硬化・サン
ディング後、これに上塗り塗料を塗装し、クリアコーテ
ィング層4を形成する。この場合サンディングについて
は、研磨剤を含浸させたブラシ研磨を行うことで、好適
な結果が得られる。
床材Aは、繊維強化されかつ任意に着色された樹脂強化
2層が表面に設けられた基材1と、この基材1の樹脂強
化層の表面に接着され、表面に浮造り加工が施されて、
その浮造り加工後の残存厚みの最大が1mm以下の木質
薄単板層3と、この木質薄単板層3の表面に設けられた
クリアコーティング層4とからなるので、浮造り加工と
いう木材本来の素材感を強調した優れた意匠と、床材に
求められる優れた耐クラック性能とを併せ持つ高性能の
浮造り調床材Aが得られる。
する。 (実施例1)厚さ11.7mmの合板基材の表面に対
し、黄土色顔料を1重量部添加したフェノール樹脂を含
浸させた厚さ0.2mmの紙を貼り付けて熱圧プレスを
行い、樹脂強化層とした。この表面に熱硬化性接着剤を
塗布し、厚さ1.0mmのナラ材ロータリー薄単板を熱
圧プレスで貼り付けた。
単板の表面に浮造り加工を施した。この浮造り加工に
は、粗目、中目、細目の回転式の3連ブラシを搭載した
回転式浮造りブラシを使用した。この場合、単板の残存
厚みは0.95mm〜0.50mm程度であった。
30重量部の着色剤と50重量部の体質顔料とを添加し
た着色剤を使用し、デュロメーターで30°の硬さのナ
チュラルロール及びゴムリバースロールを取り付けたナ
チュラルーリバースコーターで目止め着色した。これを
ジェットドライヤーで60℃・5分間、乾燥した。さら
に、この表面にホワイトアルミナ(減磨剤)を15重量
部添加したエポキシアタリレート系の紫外線硬化型塗料
を1g/尺角、ロールコーターを用いて塗布し、直ちに
紫外線乾燥を行った。さらに、320番手の研磨剤を含
浸させた研磨ブラシで表面を均一に足つけ研磨を行っ
た。さらに、この表面にウレタンアタリレート系の紫外
線硬化型塗料を1g/m2、フローコーターを用いて塗
布し、直ちに紫外線乾燥を行い、高性能浮造り調床材を
得た。
の表面に対し、焦げ茶色顔料を1重量部添加したフェノ
ール樹脂を含浸させた紙を貼り付け熱圧プレスを行い、
樹脂強化層とした。この表面に熱硬化性接着剤を塗布
し、厚さ0.35mmの単板染色を施したナラ材スライ
ス薄単板を熱圧プレスで貼り付けた。単板染色は、ナラ
材スライス薄単板にウレタンシンナーに対して0.5重
量部の着色剤を添加した染色液を使用し、減圧法で含浸
後、24時間浸漬をした。これを取り出し、40℃で3
0分乾燥させ、単板染色を施したナラ材スライス薄単板
を得た。
単板の表面に、浮造り加工を施した。浮造り加工には、
粗目、中目、細目の回転式の3連ブラシを搭載した回転
式浮造りブラシを使用した。この場合、浮造り加工後の
単板残存厚みは0.30mm〜0mmであり、一番深い
凹部において、樹脂強化層の焦げ茶色が見える程度まで
浮造り加工を施した。この床材表面に240番手の研磨
剤を含浸させた研磨ブラシで表面に軽く素地研磨を行っ
た。この表面にホワイトアルミナ(減磨剤)を15重量
部添加したエポキシアタリレート系の紫外線硬化型塗料
をlg/尺角、ロールコーターを用いて塗布し、直ちに
紫外線乾燥を行った。さらに、320番手の研磨剤を含
浸させた研磨ブラシで表面を均一に足つけ研磨を行っ
た。さらに、この表面にウレタンアタリレート系の紫外
線硬化型塗料を1g/m2、デュロメーターで40°の
ゴムロールを搭載したロールコーターを用いて塗布し、
直ちに紫外線乾燥を行い、高性能浮造り調床材を得た。
質薄単板層との間の樹脂強化層を設けなかったものであ
る。また、基材の表面に熱硬化性の接着剤を使用して、
厚さ1mmのナラ材ロータリー薄単板を熱圧プレスで貼
り付けている。これ以外は実施例1と同じである。
質薄単板層しの間の樹脂強化層を設けなかったものであ
る。また、基材の表面に熱硬化性の接着剤を使用して、
単板染色を施した厚さ0.35mmのナラ材スライス薄
単板を熱圧プレスで貼り付けている。これ以外は実施例
2と同じである。
板に厚さ2.0mmのナラ材ロータリー薄単板を使用し
たものである。浮造り加工後の残存厚みは1.65mm
〜1.95mmであった。これ以外は実施例1と同じで
ある。
例1、2について、床暖房用床材に対応した寒熱繰り返
し試験(JAS特殊合板に準拠)を行った。床暖房用床
材に対応した寒熱繰り返し試験では、80℃・2時間と
−20℃・2時間とを5サイクル繰り返し行い、塗膜表
面の割れの程度(クラック長)を観察する。クラックと
は、寒熱繰り返しによる小さな塗膜の割れである。尚、
全ての試験は、15cm×15cmの試験体を使用し
た。その結果を表1に示す。
れも耐クラック性能が良好であった。スライス単板を使
用した比較例2に比べて、ロータリー単板を使用した比
較例1の方がクラックが多く出た。
ラックが発生し、測定不可能であった。これは、浮造り
加工後の残存単板厚みが1.65mm〜1.95mmと
厚いので、単板自体が寒熱試験により伸縮し、表面の塗
膜にクラックが発生したものと考えられる。
浮造り調床材によると、繊維強化されかつ任意に着色さ
れた樹脂強化層が表面に設けられた基材と、この基材の
樹脂強化層の表面に接着され、表面に浮造り加工が施さ
れて、その浮造り加工後の残存厚みの最大が1mm以下
の木質薄単板層と、この木質薄単板層の表面に設けられ
たクリアコーティング層とを備えてなるので、浮造り加
工という木材本来の素材感を強調した優れた意匠と、床
材に求められる優れた耐クラック性能とを併せ持つ高性
能の浮造り調床材が得られる。
ング層は、紫外線硬化型塗料又は電子線硬化型塗料から
なり、かつ最大厚みが50μm以下の極薄の塗膜層より
なるので、浮造り調床材を耐クラック性能及び耐傷性の
双方に優れたものとすることができる。また、塗膜の最
大厚みが50μm以下の極薄の塗膜層であっても、紫外
線硬化型塗料又は電子線硬化型塗料からなる塗膜層が優
れた耐傷性能をも実現し、高性能の浮造り調床材の製造
が可能である。
ロータリー単板からなるので、樹種選択の範囲が広が
り、広巾の1枚物の床板を安価に製造することができ
る。
は、浮造り加工後の残存厚みの最小が0mmであり、任
意に着色された樹脂強化層が部分的に表面に現れている
ため、単板に着色した色と同系色の着色を樹脂強化層に
施し、浮造り加工により深みを持たせるだけではなく、
これらの色を様々に組み合わせて、バラエティに富んだ
意匠の床材を製造することが可能である。
面が体質顔料を30重量部以上配合した染料系又は顔料
系の着色料により目止め着色されているので、より深み
感のある浮造り加工が可能となり、表面に設けられたク
リアコーティング層により、長期の使用にも深み感を保
ったまま使用することができる。また、薄単板を使用
し、浮造り加工後にバリア層が露出するような場合にお
いても、薄単板に施された着色とバリア層の着色を組み
合わせることにより、高意匠を実現することが可能とな
る。
断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 繊維強化されかつ任意に着色された樹脂
強化層が表面に設けられた基材と、 上記樹脂強化層の表面に接着され、かつ表面に浮造り加
工が施され、該浮造り加工後の残存厚みの最大が1mm
以下の木質薄単板層と、 上記木質薄単板層の表面に設けられたクリアコーティン
グ層とを備えてなることを特徴とする浮造り調床材。 - 【請求項2】 請求項1の浮造り調床材において、 クリアコーティング層は、紫外線硬化型塗料又は電子線
硬化型塗料からなり、かつ最大厚みが50μm以下の極
薄の塗膜層よりなることを特徴とする浮造り調床材。 - 【請求項3】 請求項1又は2の浮造り調床材におい
て、 木質薄単板層がロータリー単板からなることを特徴とす
る浮造り調床材。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つの浮造り調
床材において、 木質薄単板層は、浮造り加工後の残存厚みの最小が0m
mであり、任意に着色された樹脂強化層が部分的に表面
に現れていることを特徴とする浮造り調床材。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1つの浮造り調
床材において、 木質薄単板層の表面が体質顔料を30重量部以上配合し
た染料系又は顔料系の着色料により目止め着色されてい
ることを特徴とする浮造り調床材。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008088741A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 床材及びその製造方法 |
JP2008100436A (ja) * | 2006-10-19 | 2008-05-01 | Eidai Co Ltd | 浮造り床材 |
JP2009241571A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Hokkaido | 色彩浮造り合板とその製造方法 |
JP2010173202A (ja) * | 2009-01-30 | 2010-08-12 | Daiken Corp | 化粧板およびその製造方法 |
JP2011207090A (ja) * | 2010-03-30 | 2011-10-20 | Daiken Corp | 化粧板の製造方法 |
-
2002
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