JP2003264889A - 送受器 - Google Patents

送受器

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JP2003264889A
JP2003264889A JP2002066713A JP2002066713A JP2003264889A JP 2003264889 A JP2003264889 A JP 2003264889A JP 2002066713 A JP2002066713 A JP 2002066713A JP 2002066713 A JP2002066713 A JP 2002066713A JP 2003264889 A JP2003264889 A JP 2003264889A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 イヤホンやヘッドホンの装着なしに、両耳で
の良好な通話を行うことができる送受器を提供する。 【解決手段】 使用者が一方の手で持つことのできる筐
体1と、筐体1に設けられ、受話音声または音響信号を
音波として使用者のそれぞれの耳に供給する、指向性ス
ピーカ20およびスピーカ30と、スピーカ20からの
音波が使用者の左耳に到達するまでの間の第1の空間伝
達関数と指向性スピーカ20からの音波が使用者の右耳
に到達するまでの間の第2の空間伝達関数との差を打ち
消すフィルタ手段とを有する。スピーカ30は、使用者
の右耳に当接される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電話機用の送受器
に関し、特に、使用者が受話器からの音声・音響信号を
両耳で聞くことができる送受器に関する。
【0002】
【従来の技術】電話機は、受話器を一方の耳に当てて電
話をするのが一般的であるが、このような片耳による通
話は、通話音声を聞き取り難い。一般に、両耳受聴で
は、片耳受聴時の1.5倍の音の大きさとなる(音の大
きさの両耳加算)。このことから、より良好な通話を実
現するには、受話器からの音声・音響信号を両耳で聞け
るようにすることが望ましい。
【0003】両耳での通話が可能なものとしては、ヘッ
ドホンや両耳イヤホンを用いたものがある。ヘッドホン
を適用した例として、実開平3−22454号公報に記
載された電話受話器がある。この電話受話器は、ヘッド
ホンと同様な構造の耳当て装置を受話器に取り付けたも
のである。使用者の一方の耳に宛がう受話器の耳当て部
にパッドが設けられ、これが耳当て装置の一方の耳当て
部を構成する。受話器の耳当て部から使用者の頭越しに
もう一方の耳まで伸びた支持部材の端部に、耳当て装置
のもう一方の耳当て部が設けられている。使用者は、こ
の耳当て装置を頭にセットすることで、受話器を手に持
つことなく、電話を行うことができる。
【0004】最近では、携帯電話機用として、ヘッドホ
ンとマイクロホンを組み合わせた小型で簡易なシステム
も提供されており、上記の耳当て装置と同様な効果を得
られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような、ヘッドホンや両耳イヤホンなどを用いる従来
のシステムにおいては、通話時に、イヤホンやヘッドホ
ン等を装着する必要があり、非常に煩わしいものであっ
た。
【0006】なお、イヤホンやヘッドホンの装着なし、
両耳での通話が可能なものとしては、これまでに、ハン
ズフリー電話機が提供されている。しかし、このハンズ
フリー電話機の場合は、1つのスピーカから出力された
受話音声または音響信号が単に使用者の両耳に供給され
る構成であるため、場合によっては、スピーカからの音
波が両耳に到達するまでの間の両経路における空間伝達
関数の違いなどのために、両耳に供給される音波に遅延
などのずれが生じて、これが良好な通話の妨げとなる、
という問題を生じる。
【0007】本発明の目的は、上記問題を解決し、イヤ
ホンやヘッドホンの装着なしに、両耳での良好な通話を
行うことができる送受器を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の送受器は、使用者が一方の手で持つことの
できる筐体と、前記筐体に設けられ、受話音声または音
響信号を音波として前記使用者のそれぞれの耳に供給す
る第1および第2のスピーカと、前記第1のスピーカか
らの音波が前記使用者の一方の耳に到達するまでの間の
第1の空間伝達関数と前記第2のスピーカからの音波が
前記使用者の他方の耳に到達するまでの間の第2の空間
伝達関数との差を打ち消すフィルタ手段とを有すること
を特徴とする。
【0009】上記のとおりの本発明においては、受話音
声または音響信号が第1、第2のスピーカから使用者の
左耳、右耳に対してそれぞれ供給されるとともに、フィ
ルタ手段が、第1および第2のスピーカからそれぞれの
耳までの間の両経路における空間伝達関数の差を打ち消
す。この構造によれば、使用者の両耳には各スピーカか
ら同一の音波が供給され、従来のように、一方の耳に供
給される音波が遅延する、といった問題は生じない。よ
って、両耳による良好な通話が可能となる。また、筐体
を一方の耳に宛がう、といった通常の動作で、両耳によ
る通話が可能であり、従来のようなヘッドホンや両耳イ
ヤホンを装着する、といった煩わしさもない。
【0010】上述の構成を有する本発明の送受器におい
て、第1および第2のスピーカは、少なくとも一方が指
向性スピーカであってもよい。この場合は、第1のスピ
ーカは、筐体の一端の、使用者の一方の耳に当接される
部分に設けられ、第2のスピーカは、指向性スピーカよ
りなり、前記筐体の他端に、前記使用者の他方の耳の方
向に向けられて設けられていてもよい。
【0011】上記の構成によれば、使用者の耳に当接さ
れない方のスピーカ、例えば、第2のスピーカは指向性
スピーカより構成されているので、受話音声または音響
信号が回りに居る人に漏れてしまうことを防止すること
が可能である。使用者の耳に当接されない方のスピーカ
からの受話音声または音響信号が回りに居る人に漏れて
しまう場合は、その受話音声または音響信号は、回りに
居る人にとって雑音となる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0013】(実施形態1)図1は、本発明の第1の実
施形態である送受器の概略構成図である。この送受器
は、固定電話機(公衆電話など)の他、移動通信の可能
な携帯機(PHS(Personal Handy-Phone System)や
携帯電話機)や移動電話機(自動車電話)などに適用可
能なものであって、使用者が一方の手で持って一方の耳
に宛がうことのできる所定の形状の筐体1を有する。筐
体1は、固定電話機や移動電話機などであれば、ハンド
セットと呼ばれる装置の筐体であり、携帯機であれば、
当該機の筐体である。
【0014】筐体1には、使用者が筐体1を一方の耳に
宛がった状態で、その一方の耳に当接される部分にスピ
ーカ30が配置され、使用者の口に近接する部分にマイ
クロホン10が配置されている。さらに、筐体1には、
使用者の他方の耳への音声・音響信号(音波)の供給が
可能な位置に指向性スピーカ20が配置されている。図
1の例では、指向性スピーカ20は、筐体1の、スピー
カ30とは反対側の位置に、マイクロホン10に隣接し
て配置されており、その向きは使用者の他方の耳に向い
ている。指向性スピーカ20およびスピーカ30は、一
般に言うところの受話器であり、マイクロホン10は一
般に言うところの送話器である。
【0015】図1に示した送受器では、音声・音響信号
(音波)が指向性スピーカ20およびスピーカ30のそ
れぞれから出力される。スピーカ30から出力された音
波は、直接、使用者の一方の耳(ここでは、左耳)に到
達する。一方、指向性スピーカ20から出力された音波
は、使用者の顔の一部(縁)で回折されて使用者の他方
の耳(ここでは右耳)に到達する。
【0016】図2は、図1に示した受話器の各スピーカ
に関する伝達関数を説明するための図である。図2中、
HRは、指向性スピーカ20からの音波が使用者の右耳
に到達するまでの区間の空間伝達関数であり、HLは、
スピーカ30からの音波が使用者の左耳に到達するでの
区間の空間伝達関数である。LS1、LS2はそれぞれ
スピーカ30、指向性スピーカ20の伝達関数である。
図1に示した送受器を使用する場合、空間伝達関数HL
とHRが異なると、使用者の両耳に聞こえて来る音声・
音響信号は、左右で音量などが相違し、不自然なものと
なる。この問題を解決するために、本形態の送受器は以
下のようなフィルタ回路を備えている。
【0017】図3は、図1に示した送受器のフィルタ回
路の概略構成を示すブロック図である。図3中、100
は図1に示した送受器で、フィルタ回路40を備えてい
る。フィルタ回路40は、デジタルフィルタ41、4
2、適用フィルタ43および加算器44からなる。
【0018】デジタルフィルタ41はスピーカ30の入
力ラインに挿入されており、デジタルフィルタ42は指
向性スピーカ20の入力ラインに挿入されている。指向
性スピーカ20の入力ライン(デジタルフィルタ42の
出力ライン)は分岐されており、該分岐ラインは適用フ
ィルタ43を介して加算器44の一方の入力に接続され
ている。加算器44の他方の入力には、マイクロホン1
0の出力ラインが接続されており、加算器44の出力ラ
インは送受器100の出力ラインへと繋がっている。加
算器44の出力ラインは分岐されており、該分岐ライン
は適用フィルタ43の帰還入力に接続されている。各デ
ジタルフィルタ41、42の入力ラインは、送受器10
0の入力ラインに共通に接続されている。送受器100
の入出力ラインは、それぞれ電話回線101と接続され
ている。なお、送受器100における発着信などの電話
機能の構成は、良く知られたものであり、本発明の特徴
に直接関連するものではないので、図3では省略してあ
る。
【0019】デジタルフィルタ41は、使用者の両耳に
同一の音声・音響信号(音波)が供給されるように、空
間伝達関数HLおよびHRの差を打ち消す働きをするも
ので、以下のように設定されている。
【0020】使用者の両耳に同一の音声・音響信号(音
波)が供給されるためには、デジタルフィルタ41の伝
達関数を「HR・LS2/HL/LS1」にする必要が
ある。一般に、伝達関数はインパルス応答を用いて計算
することができ、その求めた伝達関数のインパルス応答
をデジタルフィルタの定数として代入すればよい。しか
しながら、デジタルフィルタ41の場合は、その伝達関
数を導出するには、HL、LS1の逆伝達関数が必要と
なる。このような逆伝達関数を含むデジタルフィルタ4
1のインパルス応答は負の時間に値を持つため、デジタ
ルフィルタ41は物理的に作成することはできない。
【0021】そこで、本実施形態では、指向性スピーカ
20の入力ラインにデジタルフィルタ42を挿入してい
る。このデジタルフィルタ42は音声・音響信号に遅延
を与える働きをする。これにより、結果的にデジタルフ
ィルタ41の負の時間の値に遅延を与え、正の時間の値
に移行することが可能となり、デジタルフィルタ41の
定数を決定することができる。
【0022】上記のようなデジタルフィルタ42を用い
た遅延によるデジタルフィルタ41の定数の決定は、例
えば特開平10−257599号公報に記載されている
逆伝達関数導出方法により実現することができる。以
下、その逆伝達関数導出方法を簡単に説明する。
【0023】上記公報に記載されている通り、一般にス
ピーカなどの伝達関数は最小位相系ではないために、単
位インパルスに遅延時間を付加した形で求め、因果性を
持った逆インパルス応答を求めることが多いが、この方
法では、帯域外に急峻な利得が発生して良好な音像定位
を行うことができない。これを解決するために、上記公
報では、逆インパルス応答を作成したい伝達関数と同様
な帯域外特性を持つ帯域フィルタの伝達関数のインパル
ス応答を目標伝達関数のインパルス応答とすることで、
最適な音像定位を得る逆伝達関数のインパルス応答を求
めている。
【0024】本実施形態においても、上記公報に記載さ
れた逆伝達関数導出方法を利用してHL、LS1の逆伝
達関数を求める。すなわち、HL、LS1の逆伝達関数
を導出するために必要な目標伝達関数として帯域フィル
タを使用する。そして、因果性を満足させるために、H
L、LS1の逆インパルス応答を導出する際に帯域フィ
ルタのインパルス応答に遅延を与える。結果として、H
L、LS1の逆インパルス応答には、帯域フィルタのイ
ンパルス応答に与えた遅延分だけの遅延を生じる。求め
たHL、LS1の逆インパルス応答、HR、LS2のイ
ンパルス応答の合計4種類のインパルス応答を畳み込み
演算することで、デジタルフィルタ41のインパルス応
答を算出することができる。このようにして求めたイン
パルス応答をデジタルフィルタ41の定数として代入す
る。
【0025】上記の状態では、デジタルフィルタ41に
は、逆インパルス応答を算出する際に使用した遅延が生
じているために、使用者の両耳に提示される音声・音響
信号に時間差が生じることになる。これは、デジタルフ
ィルタ41のインパルス応答が、 (1)空間伝達関数HLの逆インパルス応答を計算する
際に使用した帯域フィルタのインパルス応答に与えた遅
延A; (2)スピーカ30の伝達関数LS1の逆インパルス応
答を計算する際に使用した帯域フィルタのインパルス応
答に与えた遅延B;の和の遅延(遅延A+遅延B)を含
むことによる。この遅延の問題を解決するために、デジ
タルフィルタ42が使用される。デジタルフィルタ42
は遅延を与えるフィルタであり、帯域フィルタのインパ
ルス応答にデジタルフィルタ41の遅延と等しい遅延
(遅延A+遅延B)を与えたものである。このデジタル
フィルタ42の伝達関数は、遅延(遅延A+遅延B)を
加えた帯域フィルタのインパルス応答をフーリエ変換し
たものとなる。
【0026】上述のように構成されたデジタルフィルタ
41、42により、空間伝達関数HLおよびHRの差が
打ち消され、使用者の左耳に到達するスピーカ30から
の音波と右耳に到達する指向性スピーカ20からの音波
はほぼ同一のものになる。この結果、使用者の両耳への
良好な音声・音響信号の提示が可能になる。
【0027】図3に示したフィルタ回路40には、上述
のデジタルフィルタ41、42の他に、適用フィルタ4
3および加算器44が設けられているが、これらはエコ
ーキャンセラを構成するものである。図1に示した送受
器では、指向性スピーカ20はマイクロホン10に近接
して配置されているため、指向性スピーカ20から出力
された音声・音響信号がマイクロホン10に回り込み、
電話回線101側にエコーやハウリングを送信すること
になる。この回り込みを適用フィルタ43および加算器
44によりキャンセルする。具体的には、適用フィルタ
43が、エコーが回り込んでくる経路の伝送特性を推定
することにより擬似エコーを生成し、この生成した擬似
エコーを加算器44にてマイクロホン10の出力に逆相
で加えることでエコーを打ち消す。
【0028】なお、マイクロホン10に指向性のものを
用いれば、指向性スピーカ20からの音声の回りこみ
(エコーの回り込み)をある程度軽減できる。この場合
は、適用フィルタ43および加算器44などを取り除く
ことが可能である。
【0029】以上説明した本実施形態の送受器によれ
ば、各スピーカに関する空間伝達関数の差を打ち消すこ
とで、両耳での良好な通話が実現されることに加えて、
以下のような効果もある。
【0030】使用者の耳に当接されない方のスピーカ2
0は指向性スピーカより構成されているので、受話音声
または音響信号が回りに居る人に漏れてしまうことを防
止することが可能である。使用者の耳に当接されない方
のスピーカからの受話音声または音響信号が回りに居る
人に漏れてしまう場合は、その受話音声または音響信号
は、回りに居る人にとって雑音となる。
【0031】また、最近急速に普及した携帯電話や自動
車電話などは、屋外で電話をするケースが多く、外部騒
音が激しい場所では通話音声を聞き取り難い、という問
題が生じていた。また、固定電話においても、同様な問
題を生じていた。例えば、公衆電話などは、道路沿いに
設置されるため、車などの走行による騒音が良好な通話
の妨げとなる。このような外部騒音による良好な通話の
妨げは、従来の片耳による通話やハンズフリー電話機に
おいて重要な問題の1つとなっていた。本実施形態の送
受器によれば、受話器が宛がわれていない方の耳に対し
ても指向性スピーカ20により受話音声または音響信号
が提示される形態となっているので、音の大きさの両耳
加算(両耳受聴では、片耳受聴時の1.5倍の音の大き
さとなる。)による効果によって、外部騒音による良好
な通話の妨げが抑制される。これにより、より良好な通
話が実現される。
【0032】(実施形態2)上述した第1の実施形態の
送受器は、指向性スピーカ20およびスピーカ30が同
じ音声・音響信号を送出するモノラル再生になっている
が、立体音場の再生(ステレオ再生)を行うようにする
ことも可能である。
【0033】図4は、本発明の第2の実施形態である送
受器の構成を示すブロック図である。この送受器は、音
声・音響信号をステレオ2チャンネルで受信する構造
で、左右反転回路50および設定部51が設けられた以
外は、図3に示した構成とほぼ同様のものである。
【0034】ステレオ再生を行う場合、使用者の左の耳
には左耳用の音響信号が供給され、右の耳には右耳用の
音響信号が供給される必要がある。例えば、図2に示し
たように、受話器を左耳に宛がった場合には、スピーカ
30から左耳用の音響信号が供給され、指向性スピーカ
20から右耳用の音響信号が供給される必要がある。一
方、図2示した場合とは反対に、受話器を右耳に宛がっ
た場合には、スピーカ30から右耳用の音響信号が供給
され、指向性スピーカ20から左耳用の音響信号が供給
される必要がある。受話器をどちらの耳に宛がうかは使
用者の自由であるため、受話器をどちらの耳に宛がった
かを何らかの手段で検出して、各スピーカから出力され
る音響信号を右耳用、左耳用に切替える必要がある。本
実施形態では、このような切り替えを行うために左右反
転回路50および設定部51が設けられている。
【0035】設定部51は、受話器を右耳に宛がうか、
左耳に宛がうかを設定する部分で、受話器を左耳に宛が
う場合には左モードに設定され、右耳に宛がう場合には
右モードに設定される。この左モードおよび右モードの
設定は、使用者自身により行われる。例えば、設定部5
1は、それぞれのモードに対応するスイッチ(ボタン)
を有し、使用者が、いずれかのスイッチを押すことでモ
ード設定を行う。また、別の例としては、設定部51
は、左モードおよび右モードのそれぞれの設定が可能な
選択ボタンが表示される表示パネルと、その表示された
選択ボタンのいずれかを選択入力するための操作キーと
を有し、使用者が、表示パネル上に表示された選択ボタ
ンのいずれかを選択入力することでモード設定を行う。
【0036】左右反転回路50は、電話回線101を介
して受信した右チャンネル音響信号および左チャンネル
音響信号を、設定部51の設定モードに応じて、指向性
スピーカ20およびスピーカ30に振り分けて供給す
る。具体的には、設定部51の設定モードが左モードの
場合は、左右反転回路50は、右チャンネル音響信号を
指向性スピーカ20に供給し、左チャンネル音響信号を
スピーカ30に供給する。反対に、設定部51の設定モ
ードが右モードの場合は、左右反転回路50は、右チャ
ンネル音響信号をスピーカ30に供給し、左チャンネル
音響信号を指向性スピーカ20に供給する。この動作に
より、良好なステレオ再生が可能となる。
【0037】携帯電話においては、近年、インターネッ
トを利用した音楽配信などのサービスが開始されてお
り、本実施形態の送受器によるステレオ再生は、そのよ
うなサービスに対して特に有効である。
【0038】(実施形態3)上述した第1および第2の
実施形態の送受器は、使用者が片方の手で筐体1を持つ
ような構成になっているが、筐体1を使用者に対して所
定の位置におく、周知のハンズフリー電話機のような形
態をとることも可能である。この場合は、第1および第
2の実施形態の送受器の構成において、スピーカ30も
指向性スピーカとする。そして、使用者に対して所定の
位置に送受器を置いた状態で、フィルタ回路40の各デ
ジタルフィルタ41、42により、空間伝達関数HLお
よびHRの差が打ち消されるように構成される。
【0039】本実施形態の送受器では、従来のハンズフ
リー電話機の場合と異なり、使用者に対して所定の位置
に送受器を置いた状態で、各デジタルフィルタ41、4
2により、空間伝達関数HLおよびHRの差が打ち消さ
れるようになっているので、良好な音場再生が可能であ
る。
【0040】また、各スピーカ20、30はいずれも指
向性スピーカより構成されているので、受話音声または
音響信号が回りに居る人に漏れてしまうことを防止する
ことができる。これに対して、従来のハンズフリー電話
機の場合は、スピーカからの受話音声または音響信号が
回りに居る人に漏れてしまい、その漏れた受話音声また
は音響信号が回りに居る人にとって雑音となっていた。
【0041】(実施形態4)使用者が片方の手で筐体1
を持つ第1の使用形態と、筐体1を使用者に対して所定
の位置におく第2の使用形態の両使用形態において、空
間伝達関数HLおよびHRの差が打ち消されるように構
成することもできる。以下、そのような動作を実現する
具体的な構成について説明する。
【0042】図5は、本発明の第4の実施形態の送受器
の概略構成を示すブロック図である。本実施形態の送受
器は、第1の実施形態の構成において、第1の使用形態
と第2の使用形態を選択的に設定入力可能な使用形態設
定部61(設定入力は使用者により行われる)を設け、
さらにフィルタ回路40を、第1の使用形態に対応した
定数が設定されたデジタルフィルタ41a、42aと第
2の使用形態に対応した定数が設定されたデジタルフィ
ルタ41b、42bとの計4つのフィルタで構成すると
ともに、使用形態設定部61にて設定されるそれぞれの
使用形態に応じて、デジタルフィルタ41a、42aの
ラインとデジタルフィルタ41b、42bのラインとの
切り替えを行う切替部60a、60bを設けた構成であ
る。
【0043】デジタルフィルタ41a、42aは、第1
の使用形態において、空間伝達関数HLおよびHRの差
を打ち消す働きをする。一方、デジタルフィルタ41
a、42aは、第2の使用形態において、空間伝達関数
HLおよびHRの差を打ち消す働きをする。各スピーカ
20、30は、いずれも指向性スピーカである。なお、
図5に示す例では、特徴部のみを示しており、適応フィ
ルタなど、本実施形態の特徴とあまり関係しない部分は
省略してある。
【0044】本実施形態の送受器では、使用者が、使用
形態設定部61にて第1の使用形態を設定した場合は、
切替部60a、60bにより、デジタルフィルタ41
a、42aのラインが選択される。これにより、第1ま
たは第2の実施形態と同様な効果を奏する。また、使用
者が、使用形態設定部61にて第2の使用形態を設定し
た場合は、切替部60a、60bにより、デジタルフィ
ルタ41b、42bのラインが選択される。これによ
り、第3の実施形態と同様な効果する。
【0045】(実施形態5)上述した第3および第4の
実施形態は、筐体1を使用者に対して所定の位置に配置
する状態での使用を前提としているため、空間伝達関数
HLおよびHRを予め与えることができる。しかし、筐
体1を任意の場所に配置したり、通話中に使用者が移動
したりする場合には、空間伝達関数HLおよびHRが変
化することになるため、第3および第4の実施形態のよ
うな構成を採用することはできない。ここでは、ハンズ
フリー電話機のような使用形態で、筐体1を任意の場所
の配置したり、通話中に使用者が移動したりする場合で
も、良好な通話を行うことができる構成について説明す
る。
【0046】図6は、本発明の第5の実施形態の送受器
の概略構成を示すブロック図である。本実施形態の送受
器は、第1の実施形態の構成(図3)において、使用位
置検出部71を新たに設け、フィルタ回路40のデジタ
ルフィルタ41、42に代えてフィルタ係数の更新が可
能なデジタルフィルタ41c、42cを設けた構成であ
る。
【0047】各スピーカ20、30は、ほぼ同じ方向を
向いており、出力された音波がそれぞれある程度広がり
ながら伝搬するように構成されている。この音波の広が
りの範囲であれば、使用者は移動しても各各スピーカ2
0、30からの受話音声または音響信号を聴くことがで
きる。
【0048】使用位置検出部71は、筐体1の各スピー
カ20、30が設けられた面を基準とし、この基準面か
らの使用者の位置を検出する。具体的には、基準面か
ら、使用者がどの方向に、どれだけ離れた位置に居るか
が検出される。この検出結果には、スピーカ20からの
音波が使用者の一方に耳に到達するまでの区間の距離
と、スピーカ30からの音波が使用者の他方の耳に到達
するまでの区間の距離とが含まれている。
【0049】フィルタ回路40の各デジタルフィルタ4
1c、42cには、使用位置検出部71にて検出された
位置情報が入力される。フィルタ回路40は、入力され
た位置情報(距離情報)に応じて、適切な伝達関数(空
間伝達関数HLおよびHRの差を打ち消すことができ
る)を求め、そのインパルス応答がフィルタ係数として
各デジタルフィルタ41c、42cに代入される。
【0050】上記の構成によれば、例えば、使用者が通
話中に移動して空間伝達関数HLおよびHRが変化して
も、その移動に伴ってデジタルフィルタ41c、42c
のフィルタ係数が更新されて、空間伝達関数HLおよび
HRの差を打ち消すように働くので、利用者に対して、
常に良好な両耳通話を提供することができる。
【0051】なお、使用位置検出部71は、筐体1に直
接設けられても良いし、筐体1とは別体であってもよ
い。この使用位置検出部71としては、筐体1の基準面
からの使用者の位置(少なくとも基準面から使用者まで
の距離)を特定することができるのであれば、どのよう
なものであってもよい。例えば、電波を放射して測定対
象物からの反射電波を受信することでその測定対象物の
位置を特定することができることが一般に知られてお
り、この方式を用いて使用位置検出部61を構成するこ
とができる。電波を用いる方式以外には、光や赤外線な
どを用いるものも知られている。
【0052】また、上記の電波、光、赤外線などを用い
て位置を特定する方式の他には、例えば、ダミーマイク
を使用者に持たせ、筐体1から送出した特定の音波をそ
のダミーマイクで受信することで使用者の位置を特定す
る方法もある。この場合は、ダミーマイクによる受信信
号から空間伝達関数を想定し、その想定した空間伝達関
数から、筐体1の基準面から使用者までの距離情報を取
得することになる。
【0053】さらに、撮像カメラなどを用いて撮像した
画像データを画像処理することで使用者の位置を検出す
る方式も適用可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
イヤホンやヘッドホンを装着する、といった煩わしさが
なく、従来にない、両耳での良好な通話が可能になる、
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である送受器の概略構
成図である。
【図2】図1に示す受話器の各スピーカに関する伝達関
数を説明するための図である。
【図3】図1に示す送受器のフィルタ回路の概略構成を
示すブロック図である。
【図4】本発明の第2の実施形態である送受器の構成を
示すブロック図である。
【図5】本発明の第4の実施形態である送受器の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の第5の実施形態である送受器の構成を
示すブロック図である。
【符号の説明】
1 筐体 10 マイクロホン 20 指向性スピーカ 30 スピーカ 40 フィルタ回路 41、42、41a、41b、41c、42a、42
b、42c デジタルフィルタ 43 適応フィルタ 44 加算器 50 左右反転回路 51 設定部 60a、60b 切替部 61 使用形態設定部 71 使用位置検出部 100 送受器 101 電話回線 LS1、LS2 伝達関数 HR、HL 空間伝達関数

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用者が一方の手で持つことのできる筐
    体と、 前記筐体に設けられ、受話音声または音響信号を音波と
    して前記使用者のそれぞれの耳に供給する第1および第
    2のスピーカと、 前記第1のスピーカからの音波が前記使用者の一方の耳
    に到達するまでの間の第1の空間伝達関数と前記第2の
    スピーカからの音波が前記使用者の他方の耳に到達する
    までの間の第2の空間伝達関数との差を打ち消すフィル
    タ手段とを有することを特徴とする送受器。
  2. 【請求項2】 第1および第2のスピーカは、少なくと
    も一方が指向性スピーカであることを特徴とする請求項
    1に記載の送受器。
  3. 【請求項3】 第1のスピーカは、筐体の一端の、使用
    者の一方の耳に当接される部分に設けられ、 第2のスピーカは、指向性スピーカよりなり、前記筐体
    の他端に、前記使用者の他方の耳の方向に向けられて設
    けられていることを特徴とする請求項2に記載の送受
    器。
  4. 【請求項4】 フィルタ手段は、 第1のスピーカの入力ラインに設けられた第1のデジタ
    ルフィルタと、 第2のスピーカの入力ラインに設けられた第2のデジタ
    ルフィルタとを有し、 前記第1のデジタルフィルタの伝達関数が、 第1、第2の空間伝達関数をそれぞれHL、HRとし、
    前記第1、第2のスピーカの伝達関数をそれぞれLS
    1、LS2とするとき、 HR・LS2/HL/LS1 で与えられ、 前記第2のデジタルフィルタが、前記第2のスピーカに
    入力される信号に対して所定の大きさの遅延を与えるよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項3に記載の
    送受器。
  5. 【請求項5】 第1のスピーカは、第1の音響信号を出
    力し、第2のスピーカは、第2の音響信号を出力し、該
    第1および第2の音響信号によりステレオ再生が行われ
    ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に
    記載の送受器。
  6. 【請求項6】 ステレオ再生が可能な第1および第2の
    チャンネル信号を入力とし、該入力信号を、フィルタ手
    段を介して第1および第2のスピーカに供給する左右反
    転回路と、 前記第1のスピーカを使用者の左耳に当接する第1のモ
    ードと前記第1のスピーカを前記使用者の右耳に当接す
    る第2のモードとの設定入力が前記使用者によって行わ
    れる設定部とを有し、 前記左右反転回路は、前記設定部の設定モードが前記第
    1のモードの場合は、前記第1のチャンネル信号を前記
    第1のスピーカに供給し、前記第2のチャンネル信号を
    前記第2のスピーカに供給し、前記設定部の設定モード
    が前記第2のモードの場合は、前記第2のチャンネル信
    号を前記第1のスピーカに供給し、前記第1のチャンネ
    ル信号を前記第2のスピーカに供給することを特徴とす
    る請求項5に記載の送受器。
  7. 【請求項7】 使用者が発生した音声を集音するための
    マイクロホンと、 前記マイクロホンで集音された、第1および第2のスピ
    ーカもしくは第2のスピーカからの受話音声または音響
    信号を、前記マイクロホンの出力から取り除くエコー除
    去手段とをさらに有することを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれか1項に記載の送受器。
  8. 【請求項8】 使用者が発生した音声を集音するための
    指向性マイクロホンをさらに有することを特徴とする請
    求項1ないし6のいずれか1項に記載の送受器。
  9. 【請求項9】 フィルタ手段は、筐体が使用者に対して
    所定の位置に配置された状態において、第1の空間伝達
    関数と第2の空間伝達関数との差を打ち消すように設定
    されていることを特徴とする請求項1に記載の送受器。
  10. 【請求項10】 使用者が片方の手で筐体を持つ第1の
    使用形態および前記筐体を前記使用者に対して所定の位
    置におく第2の使用形態のいずれかの使用形態が、前記
    使用者によって選択的に設定入力される使用形態設定手
    段を更に有し、 フィルタ手段は、 前記第1の使用形態において第1の空間伝達関数と第2
    の空間伝達関数との差を打ち消すように設定された第1
    のフィルタ部と、 前記第2の使用形態において前記第1の空間伝達関数と
    前記第2の空間伝達関数との差を打ち消すように設定さ
    れた第2のフィルタ部と、 前記使用形態設定手段における設定が、前記第1の使用
    形態の場合は、前記第1のフィルタ部を選択し、前記第
    2の使用形態の場合は、前記第2のフィルタ部を選択す
    る切替手段とを有することを特徴とする請求項1に記載
    の送受器。
  11. 【請求項11】 筐体の所定の面を基準にして、該基準
    面からの使用者の位置を検出する位置検出手段をさらに
    有し、 フィルタ手段は、前記位置検出手段にて検出された前記
    使用者の位置における第1の空間伝達関数と第2の空間
    伝達関数との差を打ち消すように構成されていることを
    特徴とする請求項1に記載の送受器。
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