JP2003264863A - セルラー無線通信システム及び携帯無線端末装置 - Google Patents

セルラー無線通信システム及び携帯無線端末装置

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JP2003264863A
JP2003264863A JP2002065779A JP2002065779A JP2003264863A JP 2003264863 A JP2003264863 A JP 2003264863A JP 2002065779 A JP2002065779 A JP 2002065779A JP 2002065779 A JP2002065779 A JP 2002065779A JP 2003264863 A JP2003264863 A JP 2003264863A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、無線伝送路上での誤りの如何に係わ
らず基地局からの実データを確実に復調できるようにす
る。 【解決手段】本発明は、基地局2、3、4及び携帯電話
機5間における個別制御情報S6と変調データS7とを
基に生成されたスロット単位の送信データS8を当該基
地局2、3及び4から受信データS22A、S22B及
びS22Cとしてそれぞれ受信し、個別制御情報S6及
び変調データS7の電力比をそれぞれの受信データS2
2A、S22B及びS22C毎に算出し、当該算出結果
に基づいて変調データS7が送信されている主要基地局
を判定し、その判定結果に基づいて当該主要基地局から
の受信データS22Aのみを復調することにより、基地
局2、3又は4のいずれから変調データS7が送信され
ていることが不明でも、主要基地局からの受信データS
22Aを確実に復調することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセルラー無線通信シ
ステム及び携帯無線端末装置に関し、例えば複数の基地
局及び携帯電話機間でハンドオフを行うセルラー無線通
信システムに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、セルラー無線通信システムにおい
ては、通信サービスを提供するエリアを所望の大きさの
セルに分割して当該セル内にそれぞれ固定無線局として
の基地局を設置し、移動無線局としての携帯電話機は自
身が存在するセル内の基地局と無線通信するようになさ
れている。
【0003】この種のセルラー無線通信システムにおい
ては、基地局及び携帯電話機との間で種々の通信方式が
提案されているが、近年ではCDMA(Code Division M
ultiple Access)方式と呼ばれる符合分割多元接続方式
が用いられており、干渉波に強く高速データ通信を可能
とする等の多くの利点を有している。
【0004】またセルラー無線通信システムでは、受信
電界強度の最も強いすなわち最小伝播損失の基地局に対
して携帯電話機を無線接続させると共に、基地局及び携
帯電話機間の送信電力を制御して他の携帯電話機に対す
る干渉を最小限に抑える必要がある。
【0005】しかしながらセルラー無線通信システムで
は、携帯電話機が移動することに伴って無線接続先の基
地局を切り換えるハンドオフを行うようになされおり、
次の基地局へ無線接続先を切り換えるまでにはある程度
の時間を要するため、次の最小伝播損失の基地局への無
線接続が遅れてしまい、その結果過剰な送信電力で無線
通信することを余儀なくされるという不都合が生じる。
【0006】そこでセルラー無線通信システムでは、携
帯電話機が複数の基地局と同時に無線接続して最小伝播
損失の基地局を事前に取り込んでこくことにより上述の
不都合を回避する手法が用いられており、これを一般的
にソフトハンドオフと呼んでいる。
【0007】実際上、図10に示すようにセルラー無線
通信システム1は、複数の基地局2、3及び4と携帯電
話機5とによって構成されており、当該携帯電話機5が
ソフトハンドオフのために全ての基地局2、3及び4か
らダウンリンクチャネルを介して受信した回線接続制御
用の個別制御情報の受信電界強度を測定し、その中で最
も受信電界強度の強い最小伝播損失の基地局が例えば基
地局2であった場合、当該基地局2を主要基地局である
と判定し、その基地局番号情報を基地局2、3及び4へ
通知する。
【0008】基地局2、3及び4は、携帯電話機5から
通知された基地局番号情報を受信し、自身の基地局番号
と一致するか否かをそれぞれ判断した後、一致した基地
局2のみが携帯電話機5に対して実データを送信し、一
致しない基地局3及び4が実データの送信を停止するこ
とにより、携帯電話機5に対する干渉を最小限に抑える
ようになされている。
【0009】但しセルラー無線通信システム1では、携
帯電話機5から通知を受けた基地局2以外の基地局3及
び4については実データの送信を停止するが、その際で
も基地局3及び4から携帯電話機5に対しては常に回線
接続制御用の個別制御情報を送信するようになされてお
り、これにより携帯電話機5にとって受信電界強度の最
も強い最小伝播損失の基地局2が基地局3又は4へ移り
変わったことを判断し得、通信接続状態を途切れさせる
こと無くソフトハンドオフを実行し得るようになされて
いる。
【0010】すなわちセルラー無線通信システム1で
は、携帯電話機5が複数の基地局2、3及び4からのダ
ウンリンクチャネルにおける個別制御情報の受信電界強
度を常時監視しており、当該携帯電話機5自身の移動に
伴って受信電界強度の最も強い基地局2が当該基地局2
から基地局3へ移り変わったことを認識すると、アップ
リンクチャネルを介してその旨を基地局2、3及び4へ
通知することにより、次の段階では基地局2から携帯電
話機5に対して実データの送信を停止すると共に基地局
3からのみ携帯電話機5へ実データを送信するようにな
されている。
【0011】ここで携帯電話機5は、あくまでもアップ
リンクチャネルを介して基地局番号情報を通知した基地
局2からのみ実データが送信され、基地局3及び4から
は実データが送信されないものと想定し、当該基地局2
に対応する復調器だけを動作させると共に当該基地局3
及び4に対応する復調器の動作を停止するようになされ
ている。
【0012】このことは、携帯電話機5が実データの送
信されない基地局3及び4に対応する復調器を動作させ
てしまうと、当該基地局3及び4に対応する復調器から
はノイズだけを出力することになって高品質な復調結果
を得られなくなるからである。
【0013】このようにセルラー無線通信システム1
は、ソフトハンドオフを行う際に、最小伝播損失の基地
局2からのみ実データを携帯電話機5へ送信させると共
に、他の基地局3及び4からは実データの送信を停止さ
せて携帯電話機5に対する干渉の影響を極力低減するよ
うにしたことにより、携帯電話機5の移動に際しても常
に最小伝播損失の基地局2、3又は4のいずれかと携帯
電話機5とを通信接続させ得ると共に、接続対象ではな
い基地局3及び4からの干渉の影響を極力低減させ得る
ようになされている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところでかかる構成の
セルラー無線通信システム1においては、携帯電話機5
から基地局2、3及び4に対して最小伝播損失の基地局
2を指定する基地局番号情報を当該基地局2、3及び4
に対して通知しているが、その際に無線伝送路上での何
らかの影響(例えばフェージングや天候状態等)により
基地局番号情報が誤って通知されたり、基地局2、3及
び4側で誤って判断されてしまうことがあり、その場合
には本来主要基地局ではない基地局3又は4から実デー
タの送信が行われてしまうことが起こり得る。
【0015】例えば図11に示すように、携帯電話機5
から個別制御情報として主要基地局の基地局番号情報
(この場合、基地局2を意味する基地局番号「A」)を
アップリンクチャネルを介して基地局2、3及び4へ通
知した場合(ここでは図中において説明の便宜上、基地
局4については省略する)、第1スロットの段階では基
地局番号情報についての後認識が発生していないので、
主要基地局と判定された基地局2から実データが送信さ
れると共に基地局3から実データが送信されることはな
い。
【0016】しかし第2スロットの段階では、基地局番
号情報についての誤認識(エラー)が発生しているの
で、本来の所要基地局である基地局2から実データが送
信されることはなく、主要基地局ではない基地局3から
実データが送信されることになる。
【0017】しかし、この場合でも携帯電話機5は、あ
くまで基地局2から実データが送信されてくるものと想
定して復調準備をしているために基地局3から例え実デ
ータが送信されてきても復調処理し得ず、第2スロット
の段階において1スロット分の実データに欠けが生じる
ことになる。
【0018】このように携帯電話機5は、あくまでも自
身が判定して通知した基地局番号情報に該当する基地局
2から実データが送信され、基地局3及び4からは実デ
ータが送信されないものと想定して当該基地局3及び4
に対応する復調機の動作を停止してしまっているので、
基地局2、3及び4側で誤認識された場合には正確に復
調結果を得ることができなくなるという問題があった。
【0019】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、無線伝送路上での誤りの如何に係わらず基地局から
の実データを確実に復調し得るセルラー無線通信システ
ム及び携帯無線端末装置を提案しようとするものであ
る。
【0020】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、複数のセル内にそれぞれ設置され
た複数の基地局と移動局とを無線接続することによって
構築され、基地局からスロット単位で送信された送信信
号を移動局が受信し、移動局の移動に伴って送信信号を
受信すべき無線接続先の基地局を順次切換えることによ
りハンドオフを行うセルラー無線通信システムにおい
て、基地局は、当該基地局及び移動局間における個別の
回線接続制御情報と実データとを基にスロット単位の送
信信号を生成する送信信号生成手段と、当該送信信号を
移動局へ送信する送信手段とを具え、移動局は、複数の
基地局からの送信信号を受信信号としてそれぞれ受信す
る受信手段と、受信信号を構成している回線接続制御情
報及び実データの電力比をそれぞれの受信信号毎に算出
する電力比測定手段と、電力比測定手段による受信信号
毎の算出結果に基づいて複数の基地局の中から実データ
を実際に送信している主要基地局を判定する主要基地局
判定手段と、当該主要基地局判定手段による判定結果に
基づいて主要基地局から受信した受信信号のみを復調す
る復調手段とを設けることにより、いずれの基地局から
実データが送信されていることが不明であっても、実際
に受信した受信信号の回線接続制御情報及び実データの
電力比に基づいて主要基地局を判定しているので、主要
基地局の判定を正確に行うことができると共に実データ
を確実に復調することができる。
【0021】また本発明においては、複数のセル内にそ
れぞれ設置された複数の基地局と無線接続され、基地局
からスロット単位で送信された送信信号を受信し、送信
信号を受信すべき無線接続先の基地局を移動に伴って順
次切換えることによりハンドオフを行うセルラー無線通
信システムにおける携帯無線端末装置において、基地局
及び携帯無線端末装置間における個別の回線接続制御情
報と実データとを基に生成されたスロット単位の送信信
号を複数の基地局から受信信号としてそれぞれ受信する
受信手段と、受信信号を構成している回線接続制御情報
及び実データの電力比をそれぞれの受信信号毎に算出す
る電力比測定手段と、当該電力比測定手段による受信信
号毎の算出結果に基づいて複数の基地局の中から実デー
タを実際に送信している主要基地局を判定する主要基地
局判定手段と、当該主要基地局判定手段による判定結果
に基づいて主要基地局から受信した受信信号のみを復調
する復調手段とを設けることにより、いずれの基地局か
ら実データが送信されていることが不明であっても、実
際に受信した受信信号の回線接続制御情報及び実データ
の電力比に基づいて主要基地局を判定しているので、主
要基地局の判定を正確に行うことができると共に実デー
タを確実に復調することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面について、本発明の一
実施の形態を詳述する。
【0023】(1)本発明におけるセルラー無線通信シ
ステムの全体構成 図10との対応部分に同一符号を付して示す図1におい
て、7は全体として本発明におけるセルラー無線通信シ
ステムを示し、複数の基地局2、3及び4と携帯電話機
5とから構成されており、当該基地局2、3及び4と携
帯電話機5との間でソフトハンドオフを実行するように
なされている。
【0024】ここで基地局2、3及び4は、所定の共通
パイロットシンボルS10(後述する)をダウンリンク
チャネルCPICH2、CPICH3及びCPICH4
を介して携帯電話機5へそれぞれ送信し、当該それぞれ
の共通パイロットシンボルS10に基づいて当該基地局
2、3及び4からの受信電界強度を携帯電話機5に対し
て常時測定させるようになされている。
【0025】また基地局2、3及び4は、所定の個別制
御情報S6(後述する)をダウンリンクチャネルDDP
CH2、DDPCH3及びDDPCH4を介して携帯電
話機5へそれぞれ送信し、当該それぞれの個別制御情報
S6に基づいて携帯電話機5から基地局2、3及び4へ
実データを送信する際のアップリンクチャネルUDPC
H2、UDPCH3及びUDPCH4における送信電力
を制御するようになされている。
【0026】同様に携帯電話機5も、所定の個別制御情
報S32(後述する)をアップリンクチャネルUDPC
H2、UDPCH3及びUDPCH4を介して基地局
2、3及び4へそれぞれ送信し、当該それぞれの個別制
御情報S32に基づいて基地局2、3及び4から携帯電
話機5へ実データを送信する際のダウンリンクチャネル
DDPCH2、DDPCH3及びDDPCH4における
送信電力を制御するようになされている。
【0027】(2)基地局及び携帯電話機の回路構成 次に、基地局2及び携帯電話機5の回路構成について図
2及び図3を用いて説明する。ここで基地局3及び4に
ついては基地局2と全て同一の回路構成であるため説明
の便宜上、基地局2の回路構成のみを説明するものとす
る。
【0028】(2−1)基地局の回路構成 すなわち図2に示すように基地局2は、まずアンテナ1
2及び送受共用部13を介して携帯電話機5から受信し
た受信信号S1をRF(Radio Frequency)部14へ送出
する。RF部14は、受信信号S1に対して周波数変換
処理等を行った後、これを逆拡散部15へ送出する。
【0029】逆拡散部15は、周波数変換処理の施され
た受信信号S1に対して、携帯電話機5の拡散部52
(図3)で用いられたものと同じチップパターンのPN
(Pseudorandom Noise)符号を乗算することにより逆拡散
処理を施し、その結果得られた受信データS2をデータ
復調部16、基地局番号検出部17、ダウンリンク送信
電力制御信号検出部18及び受信電界強度測定部19へ
送出する。
【0030】ここで図4に示すように受信データS2
は、ユーザ毎に時分割で割り当てられたスロット単位の
データであって、各スロットとしては個別制御情報部及
び実データ部によって構成されている。
【0031】この個別制御情報部には、基地局2及び携
帯電話機5間における個別の回線接続制御に関する個別
制御情報S32(図3)が格納されており、当該個別制
御情報S32は、携帯電話機5が選択した最小伝播損失
の例えば基地局2を示す基地局番号情報S24(図
3)、当該基地局2から携帯電話機5へのダウンリンク
チャネルDDPCH2における送信電力値のアップ若し
くはダウンを指示したダウンリンク送信電力制御信号S
30(図3)、携帯電話機5から基地局2へのアップリ
ンクチャネルUDPCH2における受信信号S1の受信
電界強度を基地局2で測定するための個別パイロットシ
ンボルS31(図3)によって構成されている。
【0032】データ復調部16は、受信データS2のう
ちの実データ部に対して復調処理を施すことにより携帯
電話機5から送信されたの元の実データS33(図3)
を復元し、これを後段の図示しないDSP(Digital Sig
nal Processor)等へ出力する。
【0033】基地局番号検出部17は、受信データS2
のうち個別制御情報部の基地局番号情報S24(図3)
を抽出した後、当該基地局番号情報S24に示された基
地局番号を検出し、その検出結果X1を主要基地局判断
部20へ通知する。
【0034】図5に示すように主要基地局判断部20
は、ステップSP1において基地局番号検出部17から
通知された検出結果X1の基地局番号と、基地局2自身
に対して予め割り当てられている基地局番号Yとを比較
する。
【0035】ここで肯定結果が得られると主要基地局判
断部20は、次のステップSP2へ移って、検出結果X
1で示された基地局番号と自身の基地局番号Yとが一致
したので当該基地局2自身が携帯電話機5にとって最小
伝播損失の主要基地局であると判断し、その判断結果X
2を送信電力制御部21へ通知する。
【0036】これに対してステップSP1において否定
結果が得られると、主要基地局判断部20は次のステッ
プSP3へ移って、検出結果X1で示された基地局番号
と自身の基地局番号Yとが一致しないので当該基地局2
自身が携帯電話機5にとって最小伝播損失の主要基地局
ではないと判断し、その判断結果X3を送信電力制御部
21へ通知して送信電力制御処理を行わない。
【0037】ダウンリンク送信電力制御信号検出部18
は、受信データS2のうち個別制御情報部のダウンリン
ク送信電力制御信号S30(図3)を検出し、当該ダウ
ンリンク送信電力制御信号S30がダウンリンクチャネ
ルDDPCH2における送信電力値のアップ又はダウン
のいずれを要求したものであるのかを判断し、そのアッ
プ又はダウンの送信電力値を制御信号D1として送信電
力制御部21へ通知する。
【0038】送信電力制御部21は、主要基地局判断部
20から当該基地局2自身が最小伝播損失の基地局であ
るとの判断結果X2を受けた場合、ダウンリンク送信電
力制御信号検出部18から通知された制御信号D1に従
って拡散部26及び拡散部29を制御することにより、
携帯電話機5に対するダウンリンクチャネルDDPCH
2の送信電力値をアップ又はダウンするようになされて
いる。
【0039】なお上述したように送信電力制御部21
は、主要基地局判断部20から当該基地局2自身が最小
伝播損失の基地局ではないとの判断結果X3を受けた場
合、たとえダウンリンク送信電力制御信号検出部18か
ら制御信号D1を通知されていたとしても、拡散部26
及び拡散部29を制御することなく、ダウンリンクチャ
ネルDDPCH2の送信電力制御を行わないようになさ
れている。
【0040】これにより基地局2の送信電力制御部21
は、基地局2自身が主要基地局ではないにも係わらず、
意味のない送信電力制御を行うことを未然に防止し得る
ようになされている。
【0041】受信電界強度測定部19は、受信データS
2のうち個別制御情報部の個別パイロットシンボルS3
1(図3)を抽出した後、当該個別パイロットシンボル
S31に基づいて携帯電話機5から基地局2へのアップ
リンクチャネルUDPCH2における受信信号S1の受
信電界強度を測定し、その測定結果D2をアップリンク
送信電力制御信号生成部22へ送出する。
【0042】アップリンク送信電力制御信号生成部22
は、受信電界強度測定部19から供給された測定結果D
2と、携帯電話機5から受信すべき目標受信電界強度情
報S14とに基づいてその差分を算出することにより、
携帯電話機5から基地局2へのアップリンクチャネルU
DPCH2における送信電力値を個別にアップ又はダウ
ンするためのアップリンク送信電力制御信号S4を生成
し、これを個別制御情報形成部23へ送出する。
【0043】個別制御情報形成部23は、アップリンク
送信電力制御信号生成部22から供給されたアップリン
ク送信電力制御信号S4と、基地局2から携帯電話機5
へのダウンリンクチャネルDDPCH2における受信電
界強度を当該携帯電話機5で測定させるための個別パイ
ロットシンボルS5とを基に個別制御情報S6を生成
し、これを送信フォーマット形成部25へ送出する。
【0044】送信フォーマット形成部25は、データ変
調部24により実データS15が所定の変調方式によっ
て変調されたことにより得られる変調データS7の供給
を受け、図4に示したデータフォーマットに従って個別
制御情報形成部23から供給された個別制御情報S6を
個別制御情報部に格納すると共に、実データ部に変調デ
ータS7を格納することによりスロット単位の送信デー
タS8を生成し、これを拡散部26へ送出する。
【0045】ところで送信電力制御部21は、主要基地
局判断部20から当該基地局2自身が最小伝播損失の基
地局であるとの判断結果X2を受けた場合、送信フォー
マット形成部25に対して変調データS7を送信すべき
命令を与えるが、当該基地局2自身が最小伝播損失の基
地局ではないとの判断結果X3を受けた場合、送信フォ
ーマット形成部25に対して変調データS7の送信を停
止すべき命令を与えるようになされている。
【0046】これにより送信フォーマット形成部25
は、当該基地局2自身が最小伝播損失の主要基地局であ
って変調データS7を送信すべき命令が送信電力制御部
21から与えられると、個別制御情報S6及び変調デー
タS7を基にスロット単位の送信データS8を生成する
が、当該基地局2自身が最小伝播損失の主要基地局では
なく変調データS7を送信すべき命令が与えられないと
きは、個別制御情報S6に続いて変調データS7を送信
することのない当該個別制御情報S6のみからなるスロ
ット単位の送信データS8を生成するようになされてい
る。
【0047】従って基地局2は、主要基地局判断部20
により当該基地局2自身が最小伝播損失の主要基地局で
あると判断した場合には、1スロットの中で個別制御情
報S6に続いて変調データS7をも送信するが、当該基
地局2自身が最小伝播損失の主要基地局でないと判断し
た場合には、変調データS7を送信することはなく1ス
ロットの中で個別制御情報S6だけを送信することによ
り、他の携帯電話機に対して変調データS7の送信によ
る干渉波の影響を未然に防止し得るようになされてい
る。
【0048】拡散部26は、送信フォーマット形成部2
5により形成された送信データS8に対して所定チップ
パターンのPN符号を乗算することにより直接拡散処理
を施し、その結果得られた拡散信号S9の送信電力レベ
ルを送信電力制御部21からの制御に従って調整(アッ
プ又はダウン)した後にRF部27へ送出する。
【0049】さらに基地局2は、携帯電話機5で最小伝
播損失の基地局2、3又は4を選択するために用いられ
る所定チップパターンの共通パイロットシンボルS10
を共通パイロットシンボル生成部28により生成し、こ
れを拡散部29へ送出する。
【0050】拡散部29は、共通パイロットシンボルS
10に対して上述の拡散部26とは異なる所定チップパ
ターンのPN符号を乗算することにより直接拡散処理を
施し、その結果得られた拡散信号S11の送信電力レベ
ルを送信電力制御部21からの制御に従って調整(アッ
プ又はダウン)した後にRF部27へ送出する。
【0051】RF部27は、拡散信号S9及び拡散信号
S11を多重化すると共に周波数変換処理及び増幅処理
等を施し、これを送信信号S12として送受共用部13
及びアンテナ12を介して携帯電話機5へ送信するよう
になされている。同様にして基地局3及び4について
も、それぞれ送信信号S12を生成して携帯電話機5へ
送信するようになされている。
【0052】(2−2)携帯電話機の回路構成 一方、図3に示すように携帯電話機5は、基地局2、3
及び4からそれぞれ送信された3種類の送信信号S12
をアンテナ32及び送受共用部33を介して受信し、こ
れを受信信号S21としてRF部34へ送出し、当該R
F部34を介して受信信号S21に周波数変換処理等を
行った後、逆拡散部35へ送出する。
【0053】逆拡散部35は、基地局2、3及び4にそ
れぞれ対応した第1逆拡散部35A、第2逆拡散部35
B及び第3逆拡散部35Cを有し、RF部34により周
波数変換処理が施された3種類の受信信号S21に対し
て、基地局2、3及び4の拡散部26及び拡散部29で
用いられたものとそれぞれ同じチップパターンのPN符
号を乗算して逆拡散処理を施す。
【0054】これにより第1逆拡散部35A、第2逆拡
散部35B及び第3逆拡散部35Cは、基地局2、3及
び4の送信データS8にそれぞれ相当する受信データS
22A、S22B、S22C及び基地局2の共通パイロ
ットシンボルS10に相当する共通パイロットシンボル
S23A、S23B、S23Cを得、当該受信データS
22A、S22B、S22Cをデータ復調部36、電力
比測定部40、アップリンク送信電力制御信号検出部4
5及び受信電界強度測定部47へそれぞれ送出すると共
に、共通パイロットシンボルS23A、S23B、S2
3Cを共通パイロットシンボル受信レベル測定部43へ
送出する。
【0055】ここで受信データS22A、S22B、S
22Cは、基地局2、3及び4によってそれぞれ生成し
た送信データS8すなわち個別制御情報S6(アップリ
ンク送信電力制御信号S4と個別パイロットシンボルS
5)及び変調データS7に相当するものである。
【0056】共通パイロットシンボル受信レベル測定部
37は、基地局2、3及び4からの共通パイロットシン
ボルS23A、S23B、S23Cに基づいて受信信号
S21の受信電界強度をそれぞれ測定し、それら全ての
測定結果S23A、S23B及びS23Cを主要基地局
選択部44へ送出する。
【0057】主要基地局選択部44は、基地局2、3及
び4に関する全ての測定結果S23A、S23B及びS
23Cのうち最も受信電界強度の強い例えば基地局2を
主要基地局であると選択し、その選択結果を基地局選択
番号情報S24としてアップリンク送信電力制御信号検
出部45、受信電界強度測定部47及び個別制御情報形
成部49へ通知する。
【0058】アップリンク送信電力制御信号検出部45
は、主要基地局選択部44から通知された基地局選択番
号情報S24(主要基地局が基地局2であること)に基
づいて、受信データS22A、S22B及びS22Cの
うち受信データS22Aだけを抽出し、当該受信データ
S22Aのうち基地局2のアップリンク送信電力制御信
号生成部22で生成されたアップリンク送信電力制御信
号S4(図2)を検出し、その検出結果S41を送信電
力制御部46へ通知する。
【0059】送信電力制御部46は、検出結果S41に
基づいて、携帯電話機5から基地局2へのアップリンク
チャネルUDPCH2における送信電力値をアップする
要求であるのか又はダウンする要求であるのかを判断
し、そのアップ又はダウンの送信電力値をパワー制御信
号S26として拡散部52へ通知する。
【0060】これにより送信電力制御部46は、パワー
制御信号S26によって拡散部52を制御することによ
り、基地局2からの要求に応じた送信電力値の調整(ア
ップ又はダウン)を実行し得るようになされている。
【0061】受信電界強度測定部47は、主要基地局選
択部44から通知された基地局選択番号情報S24(主
要基地局が基地局2であること)に基づいて、受信デー
タS22A、S22B及びS22Cのうち受信データS
22Aだけを抽出し、当該受信データS22Aのうち基
地局2の個別パイロットシンボルS5(図2)を抽出
し、当該個別パイロットシンボルS5に基づいて受信信
号S21に対する実際の受信電界強度を測定し、その測
定結果S28をダウンリンク送信電力制御信号生成部4
8へ送出する。
【0062】ダウンリンク送信電力制御信号生成部48
は、受信電界強度測定部47の測定結果S28と、基地
局2から受信すべき目標受信電界強度情報S29とに基
づいてその差分を算出することにより、基地局2から携
帯電話機5へのダウンリンクチャネルDDPCH2にお
ける送信電力値を個別にアップ又はダウンするためのダ
ウンリンク送信電力制御信号S30を生成し、これを個
別制御情報形成部49へ送出する。
【0063】個別制御情報形成部49は、ダウンリンク
送信電力制御信号生成部48から供給されたダウンリン
ク送信電力制御信号S30に対して、基地局2で携帯電
話機5からの受信電界強度を測定するための個別パイロ
ットシンボルS31を加えると共に、主要基地局選択部
44からの基地局選択番号情報S24を加えることによ
り個別制御情報S32を生成し、これを送信フォーマッ
ト形成部51へ送出する。
【0064】送信フォーマット形成部51は、データ変
調部50により実データS33が所定の変調方式によっ
て変調されたことによって得られる変調データS34の
供給を受け、図4に示したデータフォーマットに従って
個別制御情報形成部49から供給された個別制御情報S
32を個別制御情報部に格納すると共に、実データ部に
変調データS34を格納することによりスロット単位の
送信データS35を生成し、これを拡散部52へ送出す
る。
【0065】拡散部52は、送信フォーマット形成部5
1により形成された送信データS35に対して基地局2
の逆拡散部15で用いられるものと同じ所定チップパタ
ーンのPN符号を乗算することにより直接拡散処理を施
し、その結果得られた拡散信号S36の送信電力レベル
を送信電力制御部41からの制御に従って調整(アップ
又はダウン)した後にRF部53へ送出する。
【0066】RF部53は、拡散信号S36を周波数変
換処理及び増幅処理等を施した後、これを送信信号S3
7として送受共用部33及びアンテナ32を介して基地
局2へ送信するようになされている。
【0067】ところで電力比測定部40は、逆拡散部3
5の第1逆拡散部35A、第2逆拡散部35B及び第3
逆拡散部35Cにそれぞれ対応した第1電力比測定部4
0A、第2電力比測定部40B及び第3電力比測定部4
0Cを有し、当該第1逆拡散部35A、第2逆拡散部3
5B及び第3逆拡散部35Cからの受信データS22
A、S22B及びS22Cを当該第1電力比測定部40
A、第2電力比測定部40B及び第3電力比測定部40
Cにそれぞれ入力する。
【0068】図6に示すように、第1電力比測定部40
A、第2電力比測定部40B及び第3電力比測定部40
Cは、ダウンリンクチャネルDDPCH2、DDPCH
3及びDDPCH4を介して基地局2、3及び4から受
信した受信信データS22A、S22B及びS22Cの
うち基地局2、3及び4によりそれぞれスロット単位で
生成された個別制御情報部の個別制御情報S6(図2)
及び実データ部の変調データS7(図2)をそれぞれ抽
出した後、ステップSP11において個別制御情報S6
の受信電界強度をそれぞれ測定し、次のステップSP1
3へ移る。
【0069】またステップSP12において第1電力比
測定部40A、第2電力比測定部40B及び第3電力比
測定部40Cは、受信信データS22A、S22B及び
S22Cのうち実データ部における変調データS7の受
信電界強度をそれぞれ測定し、次のステップSP13へ
移る。
【0070】ステップSP13において第1電力比測定
部40A、第2電力比測定部40B及び第3電力比測定
部40Cは、個別制御情報S6の受信電界強度と変調デ
ータS7の受信電界強度とにおける電力比R1、R2及
びR3をそれぞれ算出し、それらを主要基地局判定部4
1の第1主要基地局判定部41A、第2主要基地局判定
部41B及び第3主要基地局判定部41Cへそれぞれ送
出し、次のステップSP14へ移る。
【0071】ステップSP14において第1主要基地局
判定部41A、第2主要基地局判定部41B及び第3主
要基地局判定部41Cは、電力比R1、R2及びR3と
所定の閾値δとを比較し、当該電力比R1、R2及びR
3が閾値δよりも大きいか否かを判定する。
【0072】ここで、実際の所要基地局である基地局2
から受信する受信データS22Aについては、必ず個別
制御情報S6に続いて変調データS7を受信している
が、それ以外の主要基地局ではない基地局3及び4から
受信する受信信号S22については、個別制御情報S6
だけを受信することになる。
【0073】ところで受信データS22Aから抽出され
た個別制御情報S6及び変調データS7は、図4に示し
たデータフォーマットで構成されたものであり、個別制
御情報S6及び変調データS7の送信電力値が携電話機
5からの要求に応じて調整(アップ又はダウン)されて
いる。
【0074】例えば図7に示すように、基地局2からダ
ウンリンクチャネルDDPCH2を介して受信した受信
データS22Aの個別制御情報部(斜線部分)には個別
制御情報S6の中にアップリンク送信電力制御信号S4
が含まれているので、携帯電話機5はそのアップリンク
送信電力制御信号S4に基づいて送信電力制御部46に
より次スロットの個別制御情報部における個別制御情報
S32及び実データ部における変調データS34の送信
電力値を所定レベル分だけ調整(この場合はダウン)し
た状態でアップリンクチャネルUDPCH2を介して基
地局2へ送信する。
【0075】これに対して基地局2(図2)は、上述と
同様に、携帯電話機5からアップリンクチャネルUDP
CH2を介して受信した受信データS2のダウンリンク
送信電力制御信号D1に基づいて送信電力制御部21に
より次スロットの個別制御情報部における個別制御情報
S6及び実データ部における変調データS7の送信電力
値を所定レベル分だけ調整(この場合アップ)した状態
でダウンリンクチャネルDPCH2を介して携帯電話機
5へ送信する。
【0076】このように受信データS22A、S22B
及びS22Cについては、基地局2、3及び4から個別
制御情報部における個別制御情報S6及び実データ部に
おける変調データS7の送信電力値がパワーコントロー
ルされていると共に、個別制御情報部における個別制御
情報S6と実データ部における変調データS7との間で
は送信電力値のパワーオフセットPOFがもともと生じ
ている。
【0077】これは、実データ部における変調データS
7についてはCRC(Cyclic Redundancy Check)等の誤
り検出訂正符号等を付加しているために例え送信電力値
が低くても正確に復調し得る可能性が高いのに対して、
個別制御情報部における個別制御情報S6は1スロット
中の実データ部におけるデータ量を低減させないために
冗長となる誤り検出訂正符号等を付加していないことか
ら、誤りの発生を未然に防止すべく送信電力値を実デー
タ部よりもある程度高く設定せざるを得ないことによる
ものである。
【0078】従って個別制御情報部における個別制御情
報S6の送信電力値と実データ部における変調データS
7の送信電力値とでは、一定のパワーオフセットPOF
が常時存在しており、個別制御情報S6の受信電界強度
と変調データS7の受信電界強度とにおける電力比R
1、R2及びR3をそれぞれ算出する際には当該パワー
オフセットPOFを考慮してやらねばならない。
【0079】そこで第1主要基地局判定部41A、第2
主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判定部41
Cは、そのパワーオフセットPOFを補正した状態で、
個別制御情報S6の受信電界強度と変調データS7の受
信電界強度とにおける電力比R1、R2及びR3をそれ
ぞれ算出するようになされている。
【0080】具体的には、第1主要基地局判定部41
A、第2主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判
定部41Cは、個別制御情報S6の受信電界強度が変調
データS7の受信電界強度の例えばN倍であった場合に
は、次式
【0081】
【数1】
【0082】に従ってパワーオフセットPOFを考慮し
た電力比R1、R2及びR3を算出することにより、実
際に実データ部の変調データS7が存在する場合には電
力比R1、R2及びR3はほぼ「1」になり、実データ
部の変調データS7が存在しない場合には電力比R1、
R2及びR3は「0」になる。
【0083】従って第1主要基地局判定部41A、第2
主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判定部41
Cは、所要基地局である基地局2からの受信データS2
2Aにおける電力比R1はほぼ「1」になり、所要基地
局ではない基地局3及び4からの受信データS22B及
びS22Cにおける電力比R1は「0」になると考えら
れる。
【0084】このように第1主要基地局判定部41A、
第2主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判定部
41Cは、パワーオフセットPOFを考慮した状態で、
電力比R1、R2及びR3を算出して閾値と比較するよ
うにしたことにより、個別制御情報部における個別制御
情報S6よりも実データ部における変調データS7の送
信電力値が格段に低いときであっても誤判定を未然に防
止し、電力比R1、R2及びR3に応じた信頼性の高い
判定結果H1、H2及びH3を得るようになされてい
る。
【0085】すなわち第1主要基地局判定部41A、第
2主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判定部4
1Cは、電力比R1だけが閾値δ(例えば「δ=0.
7」に設定された場合)よりも大となり、電力比R2及
びR3については閾値δよりも小となるため、電力比R
1のときは肯定結果を得て次のステップSP15へ移
り、電力比R2及びR3のときは否定結果を得て次のス
テップSP16へ移る。
【0086】ステップSP15において第1主要基地局
判定部41Aは、電力比R1に対応する基地局2を主要
基地局であると判定し、ステップSP16において第2
主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判定部41
Cは電力比R2及びR3に対応する基地局3及び4を主
要基地局ではないと判定した後、それぞれの判定結果H
1、H2及びH3をデータ復調部36の第1データ復調
部38A、第2復調部38B及び第3復調部38Cへそ
れぞれ送出する。
【0087】このように第1主要基地局判定部41A、
第2主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判定部
41Cは、受信信号S22A〜S22Cにおける個別制
御情報S6の受信電界強度と変調データS7の受信電界
強度とにおける電力比R1、R2及びR3をそれぞれ算
出するようにしていることにより、主要基地局ではない
基地局3及び4から受信する受信信号S22B及びS2
2Cについては個別制御情報S6だけしか存在しないの
で電力比は必ず「0」となり、かつ主要基地局である基
地局2から受信する受信信号S22Aにおける電力比R
1は必ずほぼ「1」となるので、主要基地局がいずれで
あるかを確実に判定し得、その判定低結果H1、H2及
びH3をデータ復調部36へ送出することができる。
【0088】実際上、主要基地局判定部41は、例えば
図8に示すように例えば基地局2又は基地局3(説明の
便宜上基地局4については省略する)から受信した受信
データS22A又はS22Bの受信電界強度レベルがフ
ェージング等の種々の影響を受けて瞬間的に変動してい
ても、上述のように受信状態を常時検出して電力比R
1、R2及びR3を算出することにより、受信電界強度
の優れた基地局2又は3のいずれかを主要基地局として
正確に判定し得るようになされている。
【0089】データ復調部36は、逆拡散部35の第1
逆拡散部35A、第2逆拡散部35B及び第3逆拡散部
35Cにそれぞれ対応した第1遅延回路37A、第2遅
延回路37B及び第3遅延回路38Cを有し、第1逆拡
散部35A、第2逆拡散部35B及び第3逆拡散部35
Cからの受信データS22A、S22B及びS22Cを
それぞれ入力する。
【0090】第1遅延回路37A、第2遅延回路37B
及び第3遅延回路38Cは、第1主要基地局判定部41
A、第2主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判
定部41Cによる判定結果H1、H2及びH3を得るの
に要する時間分だけ受信データS22A、S22B及び
S22Cを遅延させた後、第1データ復調部38A、第
2復調部38B及び第3復調部38Cへそれぞれ送出す
る。
【0091】第1データ復調部38A、第2復調部38
B及び第3復調部38Cは、第1主要基地局判定部41
A、第2主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判
定部41Cからの判定結果H1、H2及びH3に基づい
て、受信データS22A、S22B及びS22Cを復調
するか否かを決定する。
【0092】この場合、第1データ復調部38Aは判定
結果H1に基づいて受信データS22Aを復調処理する
が、第2復調部38B及び第3復調部38Cについては
判定結果H2及びH3に基づいて受信データS22B及
びS22Cを復調処理しないよう復調動作を停止するよ
うになされている。
【0093】ここで、第1主要基地局判定部41A、第
2主要基地局判定部41B及び第3主要基地局判定部4
1Cからの判定結果H1、H2及びH3に従って第1デ
ータ復調部38Aだけが復調処理を実行し、第2復調部
38B及び第3復調部38Cについては復調処理を実行
しないようにしたのは、主要基地局以外の基地局3や基
地局4からは実データ部の変調データS7が送信されて
いないので、当該変調データS7が存在しないにも係わ
らず復調処理を実行した場合にはノイズを出力してしま
うことがあって、復調能力の低下を招くからである。
【0094】この場合、第2データ復調部38B及び第
3データ復調部38Cは受信データS22B及びS22
Cを復調することなく、第1データ復調部38Aだけが
受信データS22Aを復調し、その結果得られる復調信
号S40Aを合成部39を介して後段のDSPへ出力す
るようになされている。
【0095】因みに携帯電話機5は、データ復調部36
の第2復調部38B及び第3復調部38Cに対する復調
動作を停止することになるので、当該携帯電話機5全体
の消費電力をその分だけ低減させることができる。
【0096】なお第1主要基地局判定部41A、第2主
要基地局判定部41B及び第3主要基地局判定部41C
は、伝送路上の誤りによって全ての基地局2、3及び4
が自身を主要基地局であると誤認識したときには、当該
基地局2、3及び4からの受信データS22A、S22
B及びS22Cに全て変調データS7が存在することが
起こり得る状況にあり、その場合には、第1データ復調
部38A、第2復調部38B及び第3復調部38Cに対
して復調処理を命令する判定結果H1、H2及びH3を
出力する。
【0097】この場合には第1データ復調部38A、第
2復調部38B及び第3復調部38Cは、現実に復調対
象である変調データS7が全ての受信データS22A、
S22B及びS22Cに存在しているので復調処理を実
行し、その結果得られる3種類の復調データS40A、
S40B及びS40Cを合成部39へ送出する。
【0098】合成部39は、復調データS40A、S4
0B及びS40Cを全て合成することにより合成信号S
50を生成し、これを後段のDSPへ出力するようにな
されている。
【0099】このようにデータ復調部36は、全ての基
地局2、3及び4から変調データS7の存在する受信デ
ータS22A、S22B及びS22Cを受信した場合に
は、復調信号S40A、S40B及びS40Cを合成部
39によって合成するようにしたことにより、いわゆる
レイク受信機を構成するようになされており、その場合
には結果的に受信能力を向上させ得るようになされてい
る。
【0100】(3)動作及び効果 以上の構成において、携帯電話機5は主要基地局である
と判定して基地局2、3及び4にその基地局番号を通知
したとしても、基地局2、3及び4側で基地局番号を誤
って認識されてしまうことがあることを予め想定した上
で、当該基地局2、3及び4から受信した受信データS
22A、S22B及びS22Cのそれぞれについて個別
制御情報部と実データ部の電力比R1、R2及びR3を
(1)式に従って算出し、当該電力比R1、R2及びR
3と閾値δとを比較することにより実際の主要基地局が
基地局2、3又は4のいずれであるかを正確に判定す
る。
【0101】また携帯電話機5は、このとき受信データ
S22A、S22B及びS22Cにおける個別制御情報
部と実データ部との間に存在するパワーオフセットPO
Fを考慮して電力比R1、R2及びR3を算出すること
により、受信データS22A、S22B及びS22Cが
パワーコントロールにより送信電力値がダウンされてい
て実データ部の受信電界強度が非常に低いレベルにあっ
たときでも、電力比R1、R2及びR3の値を常にほぼ
「1」に正規化した状態で出力することができる。
【0102】従って携帯電話機5は、受信データS22
A、S22B及びS22Cがパワーコントロールされて
いるか否かに係わらず、一段と信頼性の高い判定結果H
1、H2及びH3を得ることができると共に、その判定
結果H1、H2及びH3に基づいて主要基地局である基
地局2に対応した第1データ復調部38Aだけを動作さ
せて復調処理させることができる。
【0103】例えば、図9に示すように携帯電話機5
は、第3スロットの段階として基地局番号に対する基地
局2及び3による誤認識が発生し、本来の所要基地局で
ある基地局2から実データ部の変調データS7が送信さ
れることはなく、主要基地局ではない基地局3から実デ
ータ部の変調データS7が送信された場合であっても、
当該第3スロットの段階では、実際に受信した受信デー
タS22A、S22B及びS22Cの個別制御情報部及
び実データ部の電力比R1、R2及びR3に基づいて主
要基地局を基地局3と判定しているため、1スロット分
の復調データの欠けが生じることを確実に防止すること
が出来る。
【0104】また携帯電話機5は、データ復調部36の
第1データ復調部38Aだけを動作させて受信データS
22Aを復調処理することにより、実際に実データ部に
変調データS7が存在する受信データS22Aだけを復
調し、実際に変調データS7の存在しない受信データS
22B及びS22Cについては第2データ復調部38B
及び第3データ復調部38Cの動作を停止して復調処理
しないので、ノイズの少ない質の高い復調結果を得るこ
とができる。
【0105】さらに携帯電話機5は、仮に基地局2、3
及び4による基地局番号の誤認識によって全ての基地局
2、3及び4から実データ部に変調データS7が存在す
る受信データS22A、S22B及びS22Cを受信し
た場合、当該基地局2、3及び4の全てを主要基地局で
あると判定し、第1データ復調部38A、第2データ復
調部38B及び第3データ復調部38Cの全てを動作さ
せ、それらの復調結果を合成部39で合成する(いわゆ
るレイク受信)ことにより、従来に比して一段と受信性
能を向上させることができる。
【0106】以上の構成によれば、携帯電話機5は基地
局2、3及び4から実際に受信した受信データS22
A、S22B及びS22Cについて個別制御情報部及び
実データ部の受信電界強度の電力比R1、R2及びR3
を測定し、当該電力比R1、R2及びR3と所定の閾値
δとの比較結果に基づいて主要基地局を判定することに
より、実際に変調データS7を送信している主要基地局
が基地局2、3又は4のいずれであるかをスロット単位
で正確かつ確実に判定し、その判定結果に基づいてデー
タが欠けることなく確実に復調処理することができる。
【0107】(4)他の実施の形態 なお上述の実施の形態においては、ソフトハンドオフを
実行する対象を基地局2、3及び4の3種類の基地局と
した場合について述べてが、本発明はこれに限らず、5
種類の基地局や8種類の基地局であっても良い。この場
合、基地局数に対応した第n逆拡散部、第n電力比測定
部、第n主要基地局判定部及び第nデータ復調部まで設
けるようにすれば良い。
【0108】また上述の実施の形態においては、基地局
2、3及び4と携帯電話機5との間で互いの要求に応じ
たパワーコントロールを行うようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、パワーコントロールを
行わない場合に適用するようにしても良い。
【0109】さらに上述の実施の形態においては、受信
データS22A、S22B及びS22Cの個別制御情報
部及び実データ部におけるパワーオフセットPOFを予
め補正した上で電力比R1、R2及びR3を算出するよ
うにした場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、個別制御情報部の受信電界強度と実データ部の受信
電界強度との差が殆ど生じていない場合には、パワーオ
フセットPOFを考慮した補正を行うことなく電力比R
1、R2及びR3を算出するようにしても良い。
【0110】さらに上述の実施の形態においては、携帯
電話機5が主要基地局であると判定した基地局番号を基
地局2、3及び4へ通知するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、基地局2、3及び4か
ら受信した受信データS22A、S22B及びS22C
の全てについて電力比R1、R2及びR3を算出するこ
とにより実際の主要基地局を判定してデータの欠けが生
じることなく確実に復調結果を得るようにしているの
で、携帯電話機5は主要基地局の判定動作及び基地局番
号の通知を必ずしも行わなくてもよい。この場合であっ
ても携帯電話機5は実際の主要基地局からデータの欠け
を生じさせることなく確実に復調結果を得ることが出来
る。
【0111】さらに上述の実施の形態においては、個別
の回線接続制御情報としての個別制御情報S6と、実デ
ータとしての変調データS7とを基にスロット単位で構
成された送信信号としての送信データS8を生成する送
信信号生成手段としての送信フォーマット形成部25
や、送信データS8を携帯電話機5へ送信する送信手段
としての拡散部26、RF部27、送受共用部13及び
アンテナ12によって基地局2、3及び4を構成するよ
うにした場合について述べてが、本発明はこれに限ら
ず、この他の種々の回路構成によりセルラー無線通信シ
ステムにおける基地局を構成するようにしても良い。
【0112】さらに上述の実施の形態においては、複数
の基地局2、3及び4から受信信号としての受信データ
S22A、S22B及びS22Cをそれぞれ受信する受
信手段としてのアンテナ32、送受共用部33、RF部
34や、個別制御情報S6及び変調データS7をそれぞ
れの受信データS22A、S22B及びS22C毎に算
出する電力比測定手段としての電力比測定部40や、電
力比測定部40による受信データS22A、S22B及
びS22C毎の電力比R1、R2及びR3に基づいて複
数の基地局2、3及び4の中から変調データS7を実際
に送信している主要基地局を判定する主要基地局判定手
段としての主要基地局判定部41や、主要基地局判定部
41による判定結果に基づいて主要基地局から受信した
受信データS22Aのみを復調する復調手段としてのデ
ータ復調部36によって移動局及び携帯無線端末装置と
しての携帯電話機5を構成するようにした場合について
述べてが、本発明はこれに限らず、この他の種々の回路
構成によりセルラー無線通信システムにおける移動局及
び携帯無線端末装置を構成するようにしても良い。
【0113】さらに上述の実施の形態においては、本発
明を基地局2、3及び4と移動局及び携帯無線端末装置
としての携帯電話機5とによって構築されたセルラー無
線通信システムに適用するようにした場合について述べ
たが、本発明はこれに限らず、この他の種々の無線通信
システムに適用するようにしても良い。
【0114】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、いずれの
基地局から実データが送信されていることが不明であっ
ても、実際に受信した受信信号の回線接続制御情報及び
実データの電力比に基づいて主要基地局を判定している
ので、主要基地局の判定を正確に行うことができると共
に実データを確実に復調し得るセルラー無線通信システ
ムを実現することができる。
【0115】また本発明によれば、いずれの基地局から
実データが送信されていることが不明であっても、実際
に受信した受信信号の回線接続制御情報及び実データの
電力比に基づいて主要基地局を判定しているので、主要
基地局の判定を正確に行うことができると共に実データ
を確実に復調し得る携帯無線端末装置を実現することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるけるセルラー無線
通信システムの全体構成を示す略線図である。
【図2】基地局の回路構成を示す略線的ブロック図であ
る。
【図3】携帯電話機の回路構成を示す略線的ブロック図
である。
【図4】データフォーマットの説明に供する略線図であ
る。
【図5】基地局における主要基地局判断処理手順を示フ
ローチャートである。
【図6】携帯電話機における電力比に基づく主要基地局
判定処理手順を示フローチャートである。
【図7】基地局及び携帯電話機間におけるパワーコント
ロールの説明に供する略線図である。
【図8】主要基地局の検出原理の説明に供する略線図で
ある。
【図9】本発明における受信結果を示す略線図である。
【図10】従来のセルラー無線通信システムにおける通
信処理の説明に供する略線図である。
【図11】従来の受信結果を示す略線図である。
【符号の説明】
1、7……セルラー無線通信システム、2、3、4……
基地局、5……携帯電話機、15、35……逆拡散部、
17……基地局番号検出部、18……ダウンリンク送信
電力制御信号検出部、19、47……受信電界強度測定
部、20……主要基地局判断部、21、46……送信電
力制御部、22……アップリンク送信電力制御信号生成
部、23、49……個別制御情報形成部、24、50…
…データ変調部、25、51……送信フォーマット形成
部、26、29、52……拡散部、28……共通パイロ
ットシンボル生成部、36……データ復調部、39……
合成部、40……電力比測定部、41……主要基地局は
安定部、43……共通パイロットシンボル受信レベル測
定部、44……主要基地局選択部、45……アップリン
ク送信電力制御信号検出部、48……ダウンリンク送信
電力制御信号生成部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセル内にそれぞれ設置された複数の
    基地局と移動局とを無線接続することによって構築さ
    れ、上記基地局からスロット単位で送信された送信信号
    を上記移動局が受信し、上記移動局の移動に伴って上記
    送信信号を受信すべき無線接続先の上記基地局を順次切
    換えることによりハンドオフを行うセルラー無線通信シ
    ステムにおいて、 上記基地局は、 当該基地局及び上記移動局間における個別の回線接続制
    御情報と実データとを基に上記スロット単位の上記送信
    信号を生成する送信信号生成手段と、 上記送信信号を上記移動局へ送信する送信手段とを具
    え、 上記移動局は、 上記複数の基地局からの上記送信信号を受信信号として
    それぞれ受信する受信手段と、 上記受信信号を構成している上記回線接続制御情報及び
    上記実データの電力比をそれぞれの上記受信信号毎に算
    出する電力比測定手段と、 上記電力比測定手段による上記受信信号毎の算出結果に
    基づいて上記複数の基地局の中から上記実データを実際
    に送信している主要基地局を判定する主要基地局判定手
    段と、 上記主要基地局判定手段による判定結果に基づいて上記
    主要基地局から受信した受信信号のみを復調する復調手
    段とを具えることを特徴とするセルラー無線通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】上記電力比測定手段は、上記回線接続制御
    情報及び上記実データ間の電力差を補正した上で上記電
    力比を算出することを特徴とする請求項1に記載のセル
    ラー無線通信システム。
  3. 【請求項3】上記復調手段は、上記複数の基地局から受
    信した上記受信信号の上記実データを個別に復調する複
    数の復調器を有し、上記判定結果に基づいて上記主要基
    地局に該当する基地局から受信した受信信号を復調する
    ための復調器のみを動作させ、それ以外の復調器の動作
    を停止することを特徴とする請求項1に記載のセルラー
    無線通信システム。
  4. 【請求項4】複数のセル内にそれぞれ設置された複数の
    基地局と無線接続され、上記基地局からスロット単位で
    送信された送信信号を受信し、上記送信信号を受信すべ
    き無線接続先の上記基地局を移動に伴って順次切換える
    ことによりハンドオフを行うセルラー無線通信システム
    における携帯無線端末装置において、 上記基地局及び上記携帯無線端末装置間における個別の
    回線接続制御情報と実データとを基に生成された上記ス
    ロット単位の上記送信信号を上記複数の基地局から受信
    信号としてそれぞれ受信する受信手段と、 上記受信信号を構成している上記回線接続制御情報及び
    上記実データの電力比をそれぞれの上記受信信号毎に算
    出する電力比測定手段と、 上記電力比測定手段による上記受信信号毎の算出結果に
    基づいて上記複数の基地局の中から上記実データを実際
    に送信している主要基地局を判定する主要基地局判定手
    段と、 上記主要基地局判定手段による判定結果に基づいて上記
    主要基地局から受信した受信信号のみを復調する復調手
    段とを具えることを特徴とする携帯無線端末装置。
  5. 【請求項5】上記電力比測定手段は、上記回線接続制御
    情報及び上記実データ間の電力差を補正した上で上記電
    力比を算出することを特徴とする請求項4に記載の携帯
    無線端末装置。
  6. 【請求項6】上記復調手段は、上記複数の基地局から受
    信した上記受信信号の上記実データを個別に復調する複
    数の復調器を有し、上記判定結果に基づいて上記主要基
    地局に該当する基地局から受信した受信信号を復調する
    ための復調器のみを動作させ、それ以外の復調器の動作
    を停止することを特徴とする請求項4に記載の携帯無線
    端末装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008011285A (ja) * 2006-06-30 2008-01-17 Fujitsu Ltd 送信電力制御装置及び送信電力制御方法
JP2009171477A (ja) * 2008-01-21 2009-07-30 Hitachi Communication Technologies Ltd 無線通信システムおよび無線通信システムにおけるソフトハンドオフ制御方法
JP2009260990A (ja) * 2009-06-30 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 基地局、移動通信端末装置およびプライマリセル選択方法

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