JP2003264566A - 光無線通信システム - Google Patents

光無線通信システム

Info

Publication number
JP2003264566A
JP2003264566A JP2002065232A JP2002065232A JP2003264566A JP 2003264566 A JP2003264566 A JP 2003264566A JP 2002065232 A JP2002065232 A JP 2002065232A JP 2002065232 A JP2002065232 A JP 2002065232A JP 2003264566 A JP2003264566 A JP 2003264566A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
repeaters
frame
repeater
node
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002065232A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Kawabe
浩司 川邊
Yoshitake Furukawa
芳毅 古川
Hiroki Yokoyama
浩樹 横山
Hiroyuki Oka
弘幸 岡
Daisuke Uchida
大祐 内田
Kazunori Hirozawa
一憲 広沢
Kazuchika Hibiya
一親 日比谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Stanley Electric Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Stanley Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd, Stanley Electric Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2002065232A priority Critical patent/JP2003264566A/ja
Priority to DE60305442T priority patent/DE60305442T2/de
Priority to EP03005236A priority patent/EP1345358B1/en
Priority to DE60302818T priority patent/DE60302818T2/de
Priority to EP04008511A priority patent/EP1471689B1/en
Priority to US10/385,371 priority patent/US7187867B2/en
Publication of JP2003264566A publication Critical patent/JP2003264566A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Small-Scale Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光無線により双方向通信のネットワークを構
成するシステム、特に移動体に設置された光ノードと有
線系ネットワークの複数の光中継機とを介して情報フレ
ームのやり取りを行う光無線通信システムにおいて、転
送フレームの数が増えることなく、転送パフォーマンス
の低下を防止することができるようにする。 【解決手段】 情報フレームの切替え機能を有した複数
の光中継機AP1、AP2を天井などに配置し、該光中
継機AP1、AP2と双方向通信を行う光ノードを台車
などの移動体に載置し、上記光ノードに接続された情報
処理装置から定期的に自局アドレスを含む情報フレーム
を光無線により光中継機AP1、AP2へ送信するとと
もに、該光中継機AP1、AP2から幹線ネットワーク
3への情報フレームに対して連続して流れるようにしか
つ同一内容のものは一つだけ有効とするフィルター機能
を持った中継装置5を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光無線により双方
向通信のネットワークを構成するシステム、特に移動体
に設置された光ノードと有線系ネットワークの複数の光
中継機とを介して情報フレームのやり取りを行う光無線
通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、赤外線を利用した光無線ネットワ
ーク(LAN)が提唱され、既に実用化されてきてい
る。図6はこのような赤外線を利用した光無線ネットワ
ークの概略のシステム構成を示す図である。
【0003】図6のシステムにおいて、建物の天井ある
いは壁上部にアクセスポイントとなる複数の光中継機A
Pが配置されている。この光中継機APは、スイッチン
グハブ(HUB)と呼ばれる中継装置1を介して不図示
の幹線ネットワークへ接続されており、建物内に配置さ
れた光ノードRNとの間で光無線による双方向通信を行
う。また、各光ノードRNには、情報処理装置としてパ
ソコン等のコンピュータPCが接続されている。
【0004】上記光中継機APと光ノードRNはそれぞ
れ受光部及び発光部を備えており、互いに双方向で光無
線通信を行うが、光中継機APは複数の光ノードRNと
通信することで単独でも機能するが、通常有線系(固定
系)のネットワークに接続されて、大規模な通信システ
ム(幹線システム)の一部を構成する。そして、物理的
にも、ネットワーク構成的にも、光ノードRNの自由な
移動を可能とする極めて柔軟な通信サービスを提供す
る。
【0005】また、光ノードRNは、通常1台のコンピ
ュータPC等が接続されているが、このコンピュータP
C等との間のインターフェースは、汎用有線LANの形
式が用いられることが多い。このため、コンピュータP
C等を有線接続と同じ通信条件で容易に移設できる便宜
(モバイル環境)を得ることができる。このとき、光ノ
ードRNに接続されるコンピュータPC等は複数の場合
もあり、またコンピュータPC等内に光送受信のインタ
ーフェースを内蔵し、システム構成の簡略化を図ること
もできる。
【0006】図7は上述の光中継機APと光ノードRN
の受光及び発光の配光サービスエリア(通信エリア)を
示す図である。なお、以下の説明では便宜上、光中継機
APが発光した信号光を光ノードRNが受光する通信方
向を「下り」、逆の通信方向を「上り」とする。
【0007】図7に示すように、光中継機APは受光、
発光とも広指向角を持たせることで設置の自由度を向上
させているのが通常である。光ノードRN側では受光、
発光ともレンズなどを用いて狭い指向角にすることで、
受光においては感度を、発光においてはそのパワーを向
上させ、投入電力に対する到達距離比の向上を図ってい
る。
【0008】何れにしても、上りと下りの配光(通信可
能エリア)は一致していることが望ましい。これは、双
方向ネットワーク(LAN)である以上、相手に情報を
送れても受け取れなければ意味をなさず、また無駄な情
報が届くことは全体の情報輻輳が助長されることにな
り、パフォーマンスが低下することから有害である。ま
た、電力効率の面からも受発光のエリア一致が望まし
い。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の光無線通信システムにあっては、光ノードに接
続されるコンピュータが移動可能とはいえ、ある動かな
い場所で使用されることを前提にして成り立っている。
したがって、移動しながらも通信する必要がある場合、
例えばコンピュータが搬送車及びロボットなどの移動体
に搭載された場合、光ノードの指向角が狭いことが問題
となる。その対処としては、以下の二つが考えられる。 (1)光ノードの受光部に例えば分割フォトダイードな
どを用い、光中継機を常にその受発光の正面にくるよう
に自動サーボ機構を付ける。 (2)光ノードの受光、発光とも広指向角とする。
【0010】上記(1)の場合は、自動制御のために非
常に複雑な機構部と制御回路系が必要になり、容積、重
量、消責電力が増大し、移動体用途としては大きな問題
となる。更に、コスト的にも問題となる。
【0011】また、致命的なのは複数の光中継機を使っ
て広い可動エリアを実現しようとすると、光ノードにお
いて現在通信している光中継機とは別の光中継機の位置
を確実に認識する検知系を更に具備しなければ光中継機
の切替え(ハンドオーバー)ができない。すなわち、複
数の光中継機によるシステム拡張が実現できないという
問題がある。
【0012】そこで、上記(2)の光ノード側の受発光
の配光を光中継機のように広くする方法が有効と考えら
れる。図8の(a)、(b)にその具体例、つまり移動
体用に拡張した光配光例を示す。同図中、AP1、AP
2は光中継機、RN1はコンピュータPC1に接続され
た光ノードで、自律歩行型ロボットとして構成された移
動体2に載置されている。PC2は幹線ネットワーク側
のコンピュータである。
【0013】空間を伝播する光は拡散して伝達されるの
で、そのエネルギーは距離により指数的に減衰してゆ
く。したがって、広いサービスエリアを実現しようとす
れば、複数の光中継機AP1、AP2を配置し、そのエ
リアを広げることが有効と考えられる。
【0014】ここで図示した配光は便宜上のもので、実
際には次のことが前提となる。a)明確な通信エリア境
界線はなく、例えば通信エラーレートがある値以下のエ
リアという基準で定義される。すなわち、通信できるか
どうかが不確かな領域が存在するが、わかりやすくする
ため明確な境界線があるものとして説明する。b)双方
向通信であるので、上り伝送と下り伝送があり、それぞ
れ送り側の送信パワーと受け側の受光感度で通信エリア
(距離)が定まり、現実的には「上り通信エリア」と
「下り通信エリア」は同一にはならない(図9参照)。
【0015】以上のことで通信上の問題が発生するが、
以下このことについて、図9と表1を用いて説明する。
図9は配光の詳細を示す図、表1はその配光のエリア区
分別の内容を示したものである。図9中、3は幹線ネッ
トワークを示している。
【0016】
【表1】 図9において、光ノード側はすでに受発光の広指向角化
がなされており、光中継機AP1、AP2と光ノードR
N1の双方の性能の結果として、図示のエリア特性が得
られたものとする。
【0017】複数の光中継機AP1、AP2を用いて広
い通信エリアを得るためには、できるだけ光中継機AP
1とAP2の設置間隔を広くかつ、途中に通信できない
エリアがないようにオーバーラップさせることが必要と
なる。ここで、そのオーバーラップさせたエリア(図9
のc、d、e)に光ノードRN1がある場合を考える。
【0018】上り伝送に関しては、光ノードRN1より
発光された信号光は光中継機AP1あるいはAP2のど
ちらかで受光され、幹線ネットワーク3に伝送される。
複数の光中継機AP1、AP2からの信号が同時に幹線
ネットワーク3に流れると、そこでデータの衝突が発生
し、破壊するおそれがある。このため、幹線ネットワー
ク3への接続は、記憶バッファを備えた中継装置1を介
して伝送することが有効である。
【0019】中継装置1には、どの方向からいつフレー
ム(データ)が届いても破壊されることなく受信し、か
つ、そのフレームの送り元、届け先のアドレスを管理す
る機能があり、受け手の存在するポートのみにフレーム
を送信することができる。したがって、上り伝送に関し
ては複数の光中継機AP1、AP2のエリアが重なって
いることによる致命的な障害は発生しない。
【0020】ところが、下り伝送に関しては、幹線ネッ
トワーク3から流れてきたフレームは中継装置1の機能
により受け手の存在する光中継機AP1あるいはAP2
に対して伝送することになるが、受け手が移動体2にあ
る場合、過去に上りフレームがあった光中継機AP1あ
るいはAP2に対して伝送しても、受取るべき光ノード
RN1がすでに移動していてそのエリア内に存在しない
可能性があるという問題が発生する。
【0021】更に、ここで上りと下りのエリア不一致が
問題となる。
【0022】すなわち、図9に示すエリア区分(a)と
(g)は片方向しか伝送できないので、LANとしては
サービスエリア外である。エリア区分(b)と(f)は
一つの光中継機AP1あるいはAP2とのみ双方向で伝
送可能であり、正常なサービスエリアとして問題ない。
【0023】エリア区分(d)は両方の光中継機AP
1、AP2と双方向で伝送可能であり、中継装置1がど
ちらの光中継機AP1あるいはAP2を選択して送信し
ても受信可能であり、送信(発光)したフレームは必ず
幹線ネットワーク3に届く。
【0024】エリア区分(e)は送信(発光)したフレ
ームは光中継機AP2にしか届かず、中継装置3の機能
で下りは光中継機AP2が選択される。したがって、光
中継機AP2と双方向通信可能である。
【0025】最も問題となるのがエリア区分(c)であ
る。ここでは送信(発光)したフレームは光中継機AP
1、AP2の両方に届く。そうすると、中継装置1の機
能で光ノードRN1を有する移動体2がどちらのエリア
内にあるかが管理テーブル上不定になる(どちらか遅れ
て認識した方に下りフレームを送信することになる)。
【0026】ところが、光中継機AP2の下りエリアの
外であるので、フレームが光中継機AP2から送信(発
光)された場合、フレームは光ノードRN1には届かな
い。すなわち、二つの光中継機AP1、AP2のオーバ
ーラップしたエリアであるにも関わらず、通信に障害が
発生するという問題がある。
【0027】次に、ネットワーク通信の状態について考
える。図10に前述のシステムにおけるネットワーク通
信の一例を示す。
【0028】LANにおいて、すべての情報のやり取り
はデータをフレーム単位に分割して行われる。いま、シ
ンプルなやり取りとして、コンピュータPC1からコン
ピュータPC2に対しQという問い合わせフレームがあ
り、それに対し、コンピュータPC2がコンピュータP
C1にAという返答フレームを送信した場合を考える。
【0029】コンピュータPC1から送信されたフレー
ムAは光ノードRN1により光のフレームに変換され、
空間に放出される。このとき、光ノードRN1の発光配
光は広指向角に設定してあり、コンピュータAP1でも
コンピュータAP2でも受信できたとする。各光中継機
AP1、AP2は、その光フレームを有線上を流れる電
気信号フレームに変換し、中継装置1に送信する。すな
わち、ここで受信できた光中継機の数だけフレームの数
が倍加することになる。
【0030】また、そのときコンピュータAP1から出
力されるフレームとコンピュータAP2から出力される
フレームのタイミングは、それぞれの光中継機AP1、
AP2の内部で決定され、時間差がでることも同時のこ
ともある。
【0031】中継装置1では、それぞれの光中継機AP
1、AP2から届いたフレーム両方の受信が可能であ
り、それぞれに含まれる受け手アドレスを基に判断し
て、両方のフレームをコンピュータPC2の存在するポ
ートに送信する。このとき、中継装置1は二つのフレー
ムを同時に同じポートに送信できないので、受取った順
番と内部処理のタイミングで決まるどちらかのフレーム
を先に送信する。そして、後から送信したフレームの送
り元アドレスでテーブルのメンテナンスを行う。
【0032】すなわち、図10の例では、コンピュータ
PC2へのフレーム送信は光中継機AP2を経由して届
いたフレームを後から送信しているので、中継装置1の
内部テーブルではコンピュータPC1は光中継機AP2
の方向(ポート)に接続されていると認証する。
【0033】次に、コンピュータPC2では二つに増え
た問い合わせフレームQ1とQ2のそれぞれにフレーム
A1、A2の一返答を返すことになるが、このとき使用
しているプロトコルがフレーム番号管理をするプロトコ
ル(例えばTCP/IP)であった場合には、コンピュ
ータPC2のプロトコルスタックが混乱を起こし、転送
パフォーマンスが著しく低下する。また、フレーム番号
の管理をしないプロトコルであっても、図10に示すよ
うにネットワーク上に不要なフレームが流れることによ
り、パフォーマンスが低下する。
【0034】つまり、同じフレームが複数の光中継機A
P1、AP2により幹線に流れることで、全体のパフォ
ーマンスが低下するという問題がある。
【0035】また、図11に前述の従来例における中継
装置(スイッチングハブ)1の機能構成を示す。この中
継装置1は、基本的には通常の(10BASE‐Tとか
100BASE‐Tとか呼ばれる)有線LANで使用さ
れるスイッチングハブと若干機能が異なるものであり、
アドレス管理テーブル1a及びフレーム仕分け処理部1
bを有している。
【0036】図11の構成において、イーサネット
(R)4に接続された「幹線ポート」と光中継機「AP
1→〜「AP4」は光無線LANに適用した場合に異な
る機能をサポートする必要がある。以下、その機能につ
いて説明する。
【0037】まず、初期状態においては、アドレス管理
テーブル1aにはなにもデータが登録されてない。そし
て、この中継装置1の何れかのポートがネットワークに
接続されると、イーサネット(R)4のフレームが流れ
てくる。このとき、前述のようにイーサネット(R)4
において、データは有限長のフレームに分割されてい
る。
【0038】また、すべてのフレームには受け手と送り
元の装置固有のアドレスが付加されており、フレームが
流れてくるとその受け手のアドレスを管理テーブル1a
でチェックし、テーブル内に登録されたアドレスであれ
ば、そのアドレスが存在するポートのみにフレームを転
送する。受け手アドレスがテーブル1aにない場合は、
すべてのポートにフレームを転送する。このことで、受
取るべき装置がないポートにはフレームが流れないの
で、ネットワークの混雑が低減され、全体のパフォーマ
ンスの向上が図れる。
【0039】また、この中継装置1を通過するすべての
フレームの送り元もテーブル1aと照らし合わされ、未
登録であればそのポート番号とともに登録される。その
アドレスが過去に登録したポートと異なっている場合
は、ネットワークの構成が変更されたものとして、過去
の登録を消去し、新規に新しいポートに登録する。更
に、登録したときの時間情報(タイムスタンプ)も記憶
し、一定以上過去の登録データは抹消される仕組みが組
み込まれることもある。
【0040】また、特別なフレームとして、「マルチキ
ャスト」、「ブロードキャスト」と呼ばれるフレームが
ある。これは、受け手のアドレスを特定しないフレーム
であり、中継装置1aがこのフレームを受取った場合
は、すべてのポートに対して転送が行われる。
【0041】ここまでの機能は光無線も有線も同じであ
るが、光無線固有の機能として、光中継機が接続されて
いるポートについては、入力フレームを同一のポートヘ
も転送する機能をサポートする必要があり得る。これ
は、複数の光ノードが同一の光中継機のエリア内にあっ
た場合、それらの複数の光ノード間の転送を行う必要が
あるためである。
【0042】有線の場合は、ある光ノードが送信を行っ
たとき、そこに接続されているすべての光ノードが受信
していることが前提になっている。光無線の場合は、各
光ノードは光中継機の発光は必ず受信(認識)するが、
他の光ノードの発光に関してはその位置関係によって受
信できたりできなかったりする。そのため、光中継機に
おいて折り返し送信を行う必要がある場合がある。また
有線の場合は、送り元も受け手も同じポートであると
き、折り返し転送は必要がなく、あると邪魔になる(フ
レームの輻輳が発生する)。
【0043】また、無線であるが故に、端末が煩雑に移
動する可能性が高い。よって、アドレス管理テーブル1
aの更新は、その処理速度に高いものが求められる。
【0044】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたもので、転送フレームの数が増えることなく、転
送パフォーマンスの低下を防止することができる光無線
通信システムを提供することを目的としている。
【0045】また、光中継機と光ノードの受光、発光と
も広指向角にした場合でも、光ノードの移動に伴うアド
レステーブルからの消失を防止でき、移動体とのネット
ワークを有線と同等に維持できるようになり、更に複数
の光中継機の通信エリアが重なった場合でも正常なネッ
トワークを稼動することができる光無線通信システムを
提供することを目的としている。
【0046】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光無線通信
システムは、光無線により双方向通信のネットワークを
構成するシステムであって、情報フレームの切替え機能
を有した複数の光中継機と、該光中継機と双方向通信を
行う移動可能な光ノードとを有し、前記光ノードに接続
された情報処理装置から定期的に自局アドレスを含む情
報フレームを光無線により光中継機へ送信するととも
に、前記光中継機から幹線ネットワークへの情報フレー
ムに対して連続して流れるようにしかつ同一内容のもの
は一つだけ有効とするフィルター機能を持たせたもので
ある。
【0047】また、上記光中継機から光ノードへの通信
エリア範囲を該光ノードから光中継機への通信エリア範
囲より外側に広くなるように設定し、更に、光中継機
は、所定エリア内で他の光中継機と互いの通信エリア範
囲が一部重なるように配置したものである。
【0048】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面につ
いて説明する。本実施例では、前述のように光中継機も
光ノードも受光、発光とも広指向角にし、かつ光中継機
を複数オーバーラップさせながら隣接させて設置した場
合においても、次の条件を満足するようにしている。 a)光ノードの移動に伴うアドレステーブルからの消失
を防止し、移動体とのネットワークを有線と同等に維持
できるようにする。 b)オーバーラップ部で発生する前述の不具合を解消
し、複数の光中継機のサービスエリアが重なった場合で
も正常にネットワークが稼動するようにする。 c)不要なフレームの複製を防止し、ネットワークパフ
ォーマンスの低下を防止する。
【0049】このため、本実施例では次のような構成を
とっている。 1)下りエリアは必ず上りエリアより外側に広くなるよ
うに配光を設定する。すなわち、上りで通信できるエリ
アは下りは確実に通信できるように改定する。 2)移動体の光ノードからは最大移動速度に見合う間隔
で定期的にフレームを発光(送信)する。その定期的な
送信の間隔は、移動体の最大速度とエリアのオーバーラ
ップ量より適宜選択する。あるいは、逆に最大速度とサ
ービスエリアの大きさによりオーバーラップ量を設定す
る。 3)光無線の媒体から有線のネットワークへ送信される
上りフレームに関して、連続した同一内容のフレームが
流れないようにフィルター機能を具備する。
【0050】図1は本発明の実施例の構成を示す図であ
り、光中継機AP1、AP2の配光の詳細を示してい
る。図に示すように、光中継機AP1、AP2の上り
(受光)の通信エリアは必ず下り(発光)の通信エリア
より狭く改定している。こうすることで、上り信号の伝
達が可能なエリアでは必ず下り信号の伝達が可能である
ことが保証される。
【0051】具体的には、光中継機AP1、AP2の発
光素子の数、発光パワーを上げ、指向特性を広げる。逆
に、光ノード側の発光指向特性を狭くする(光パワーを
弱くする)。あるいは、光中継機AP1、AP2の受光
部にフィールドストップ(絞り)を設置するようにして
も良く、何れの方法でも、また組み合わせても良い。こ
うすることで、表2に示すように、オーバーラップ部に
おける障害を排除することができる。
【0052】
【表2】 なお、隣り合う光中継機APの通信エリアの輻輳範囲
は、移動体2の移動速度や光中継機APの設置間隔、光
中継機APの設置高さと光ノードとの距離、システムの
無線強度に応じて適宜設定される。
【0053】また本実施例では、上述のように、光ノー
ドに接続されたコンピュータ等の情報処理装置から定期
的に自局アドレスを含む情報フレームを光無線により光
中継機AP1、AP2へ送信するようにしている。そし
て、スイッチングハブである中継装置5は、光中継機A
P1、AP2から幹線ネットワーク3に流れる上りフレ
ームに関しては、連続して流れるようにしかつ同一内容
のフレームは一つだけを有効とするフィルター機能を備
えている。
【0054】図2は光ノードが移動する場合の例を示す
図である。情報処理装置であるコンピュータPC1に接
続された光ノードRN1は、台車などの移動体2に載置
されている。また、情報フレームの切替え機能を有した
光中継機AP1、AP2は、建物の天井や壁などに配置
されている。なお、その他の構成は従来例と同様である
ので、説明は省略する。
【0055】ここで、光ノードRN1からの定期発光
(送信)について説明する。通常、LAN(コンピュー
タどうしのネットワーク通信)において、すべての情報
伝達はフレームと呼ばれる情報のかたまりを単位として
行われる。一つのフレームには必ず送り手と受け手のそ
れぞれの固有のアドレスが付加されている。したがっ
て、光ノードRN1に接続されたコンピュータPC1上
のソフトで定期的に自局アドレスを含む情報フレームを
送信すれば、スイッチングハブである中継装置5にて、
常に光ノードRN1の所在を管理することが可能にな
る。
【0056】例えば、図2に示すように、移動体2が光
中継機AP2からAP1の方向に進行していて、エリア
区分(c)と(d)の境界に存在するとする。仮に、下
りの最小エリアと上りの最大エリアの距離の最小値が5
0cmで、移動体2の最大移動速度が25cm/sであ
るとすれば、光中継機AP2の下り伝送が届かなくなる
までに最低2秒時間の余裕がある。その間は中継装置5
が光中継機AP2に向かって送信すれば、フレームは光
ノードRN1に届く。
【0057】そこで、光ノードRN1から1秒間に1回
上りフレームを発光することにすれば、上記エリア内で
は発光信号は光中継機AP2には届かず、かつ光中継機
APlには必ず届くので、中継装置5におけるテーブル
の書き換えが確実に行われることになる。
【0058】次に、上述のフィルター機能について説明
する。図3は本実施例のネットワーク通信例を示す図で
あり、従来例の図10に比べて、中継装置5がフィルタ
ー付きスイッチングハブとなっている。このフィルター
機能としては、以下の仕様を持たせるものとする。
【0059】すなわち、各光中継機AP1、AP2から
幹線へ向かう「上り」フレームに関して、連続した同一
内容のフレームが複数きたときは、その内一つのみを通
過させ、他は破棄する。また、アドレス管理テーブルは
その通過させたルートのみの情報で更新する。
【0060】具体的に述べると、通常LANとして最も
よく用いられるイーサネット(R)では、すべてのフレ
ームに対して32ビットのFCS(あるいはCRC)と
呼ばれるエラーチェックのシーケンスがフレームの末尾
に付与される。このFCSの値はそれまでのデータを基
に演算されるもので、それまでの内容に差異があり、F
CSが一致する可能性は極めて低くなるように考えられ
ている。
【0061】また、TCP/IPを始め通常使用される
プロトコルはフレーム番号で管理されており、送信する
たびにその番号は更新されてゆく。つまり、同一コンピ
ュータから例え同じ内容のフレームが連続して送信され
ることがあっても、フレーム番号が異なるので、結果と
してFCSが同じ値で連続して送信される可能性は極め
て低いものとなる。
【0062】そこで、上記のFCSをチェックし、前回
「上り」で通過したFCSと連続したフレームでかつF
CSの一致したフレームは抹消することで、フレームの
不要な重複を防止することができる。このとき、管理テ
ーブルも抹消したフレームによっては更新されないよう
に設定する。
【0063】また、他のエリア区分については従来例と
同様であり、問題なく双方向通信を行うことができる。
【0064】図4は上述の本実施例のスイッチングハブ
である中継装置5の機能構成を示す図である。この中継
装置5は、図11に示す従来のものに比べて、アドレス
管理テーブル5a及びフレーム仕分け処理部5bの他
に、フィルタリング処理部5cを備えている。
【0065】図5はフィルタリング処理の一例を示すフ
ローチャートである。本実施例の中継装置5での内部処
理は実際にはマイクロプロセッサにより行われており、
複数の光中継機APから全く同時にフレームを受信した
としても内部では順次処理しかできず、どちらかが先に
処理される。
【0066】いま、移動体上の光ノードRN1からの上
りのフレームが光中継機AP1とAP2の両方で受信さ
れ、光中継機AP1からのフレームが先の処理になった
とする。このとき、光中継機AP1からの受信ポートで
フレームありを確認すると(S1)、まずそのフレーム
のCRCデータの抽出を行い(S2)、その値を他のポ
ート(ここではポート2,3,4)に対して、受信を拒
否すべきフレームとしてセットする(S3)。これによ
り、光中継機AP2から届いたフレームは抹消されるこ
とになり、幹線を含む他のポートからは出て行かないよ
うにすることができる。
【0067】次に、自ポート内の受信拒否CRCと今回
の受信フレームのCRCが一致しているかどうかを判断
し(S4)、一致していなければフレーム仕分け処理に
入る(S5)。CRCが一致していれば自ポートの受信
拒否CRCをクリアし(S6)、その後受信拒否の処理
(今回のフレーム抹消)を行う(S7)。
【0068】なお、上記の実施例においては、中継装置
5は複数の光中継機AP1、AP2を統括する機能を有
する一つのネットワーク装置として横成した例で説明し
たが、それぞれの光中継機AP1、AP2の有線側ポー
トにスイッチングハブ(HUB)の機能を内蔵し、分散
構成とすることも可能である。
【0069】そのときは、例えば光中継機どうしで自局
のエリア内に存在するコンピュータもしくは光ノードの
情報テーブルを光中継機どうしでダイナミックに交換
し、他の光中継機のエリア内に存在すると判断されたコ
ンピュータあるいは光ノードからでた「上り」フレーム
は削除するなどの処理をすれば良い。
【0070】このように、本実施例では、転送フレーム
の数が増えることなく、転送パフォーマンスの低下を防
止することができる。また、光中継機と光ノードの受
光、発光とも広指向角にした場合でも、光ノードの移動
に伴うアドレステーブルからの消失を防止でき、移動体
とのネットワークを有線と同等に維持できるようにな
り、更に複数の光中継機の通信エリアが重なった場合で
も正常なネットワークを稼動することができる。
【0071】なお、光ノードRNが搭載される移動体2
は、図2及び図8に示すような自律歩行型ロボットに限
られず、車や飛行機など光無線通信を行う他の移動体に
も本発明は適用できる。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
転送フレームの数が増えることなく、転送パフォーマン
スの低下を防止することができる。また、光中継機と光
ノードの受光、発光とも広指向角にした場合でも、光ノ
ードの移動に伴うアドレステーブルからの消失を防止で
き、移動体とのネットワークを有線と同等に維持できる
ようになり、更に複数の光中継機の通信エリアが重なっ
た場合でも正常なネットワークを稼動することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例の構成を示す図
【図2】 実施例の光ノードが移動する場合の例を示す
説明図
【図3】 実施例のネットワーク通信例を示す説明図
【図4】 実施例のスイッチングハブの機能構成を示す
ブロック図
【図5】 実施例のフィルタリング処理例を示すフロー
チャート
【図6】 光無線ネットワークのシステム構成を示す図
【図7】 光中継機と光ノードの配光エリアを示す説明
【図8】 移動体用に拡張した配光例を示す図
【図9】 従来の配光の詳細を示す説明図
【図10】 従来のネットワーク通信例を示す説明図
【図11】 従来のスイッチングハブの機能構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
2 移動体 3 幹線ネットワーク 4 イーサネット(R) 5 中継装置(スイッチングハブ) 5a アドレス管理テーブル 5b フレーム仕分け処理部 5c フィルタリング処理部 AP1 光中継機 AP2 光中継機 RN1 光ノード PC1 コンピュータ(情報処理装置) PC2 コンピュータ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月9日(2002.4.9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図8
【補正方法】変更
【補正内容】
【図8】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 芳毅 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 (72)発明者 横山 浩樹 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 (72)発明者 岡 弘幸 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 (72)発明者 内田 大祐 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 (72)発明者 広沢 一憲 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 (72)発明者 日比谷 一親 東京都目黒区中目黒2丁目9番13号 スタ ンレー電気株式会社内 Fターム(参考) 5K002 AA05 AA06 DA04 DA05 DA91 FA03 5K033 BA06 DA01 DA17 DA20 DB16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光無線により双方向通信のネットワーク
    を構成するシステムであって、情報フレームの切替え機
    能を有した複数の光中継機と、該光中継機と双方向通信
    を行う移動可能な光ノードとを有し、前記光ノードに接
    続された情報処理装置から定期的に自局アドレスを含む
    情報フレームを光無線により光中継機へ送信するととも
    に、前記光中継機から幹線ネットワークへの情報フレー
    ムに対して連続して流れるようにしかつ同一内容のもの
    は一つだけ有効とするフィルター機能を持たせたことを
    特徴とする光無線通信システム。
  2. 【請求項2】 光中継機から光ノードへの通信エリア範
    囲を該光ノードから光中継機への通信エリア範囲より外
    側に広くなるように設定したことを特徴とする請求項1
    記載の光無線通信システム。
  3. 【請求項3】 光中継機は、所定エリア内で他の光中継
    機と互いの通信エリア範囲が一部重なるように配置した
    ことを特徴とする請求項1または2記載の光無線通信シ
    ステム。
JP2002065232A 2002-03-11 2002-03-11 光無線通信システム Withdrawn JP2003264566A (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002065232A JP2003264566A (ja) 2002-03-11 2002-03-11 光無線通信システム
DE60305442T DE60305442T2 (de) 2002-03-11 2003-03-10 Optisches drahtloses Kommunikationssystem
EP03005236A EP1345358B1 (en) 2002-03-11 2003-03-10 Optical wireless communication system
DE60302818T DE60302818T2 (de) 2002-03-11 2003-03-10 Optisches drahtloses Kommunikationssystem
EP04008511A EP1471689B1 (en) 2002-03-11 2003-03-10 Optical wireless communication system
US10/385,371 US7187867B2 (en) 2002-03-11 2003-03-10 Optical wireless communication system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002065232A JP2003264566A (ja) 2002-03-11 2002-03-11 光無線通信システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003264566A true JP2003264566A (ja) 2003-09-19

Family

ID=29197643

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002065232A Withdrawn JP2003264566A (ja) 2002-03-11 2002-03-11 光無線通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003264566A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5371738A (en) Wireless local area network system with mobile station handover
US5504746A (en) Radio frequency local area network
US6826165B1 (en) Radio frequency local area network
US5901362A (en) Method and apparatus for connecting a wireless LAN to a wired LAN
US7349360B2 (en) Ad-hoc network and method of routing communications in a communication network
US7155256B2 (en) Radio communication network system
US20010019545A1 (en) Packet transportation system in mobile communications
US8203990B2 (en) Wireless-communication system, wireless-communication device, wireless-communication method, and program
US20020137459A1 (en) Network and method for transmitting messages on a common wireless resource without causing broadcast storm
US20170117978A1 (en) Method for selecting ttl for a mesh network
KR101066291B1 (ko) 패킷 라우팅 방법 및 장치
CN101513103A (zh) 用于多个嵌套移动网络的自主模式
US8228847B2 (en) Multihop radio hazard reporting system
EP1345358B1 (en) Optical wireless communication system
KR102240801B1 (ko) 다중홉 수중 근거리 네트워크 구현 방법, 초기화 과정의 수신 패킷 처리 방법, 정규 과정에서 패킷 수신시 처리 방법, 패킷 파싱 방법, 싱크 및 앵커 노드의 초기화 스케쥴링 방법, 싱크 및 앵커 노드의 정규 과정 스케쥴링 방법
KR20040056475A (ko) 이동 임시 네트워크에서 단방향 링크 연결 제어 방법 및그 프로그램이 저장된 기록매체
JP4822414B2 (ja) モバイルアドホックネットワークにおける端末のパケット中継方法、その端末及びプログラム
JP2003264566A (ja) 光無線通信システム
JP4018431B2 (ja) 光無線通信システム
JP4712002B2 (ja) 光無線通信システム
JP4111737B2 (ja) 光無線通信システム
US20030016650A1 (en) Method used to create multihop RF network based on a low performance 8 bit microcontroller
JP2003264510A (ja) 光無線通信システム
JP3711759B2 (ja) 無線通信ネットワークシステム
KR102038882B1 (ko) 트리 토폴로지를 사용하는 분산망에서 인접한 노드 전송을 통한 전송 신뢰성 향상 방법 및 장치

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607