JP2003263998A - 電解質膜及びそれを用いた固体高分子型燃料電池 - Google Patents
電解質膜及びそれを用いた固体高分子型燃料電池Info
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Abstract
積変化がないか又は低下したものであり、且つiv)プロ
トン伝導性が優れた電解質膜、及び該電解質を用いた燃
料電池、特に固体高分子型燃料電池、より具体的には直
接型メタノール固体高分子型燃料電池を提供の提供。 【解決手段】 多孔性基材の細孔にプロトン伝導性を有
する第1ポリマーを充填してなる電解質膜であって、前
記多孔性基材が、ポリイミド類及びポリアミド類からな
る群から選ばれる少なくとも1種の第2ポリマーを有し
てなる電解質膜;及び該電解質を用いた燃料電池によ
り、上記課題を解決する。
Description
び該電解質を用いた燃料電池に関し、詳細には電解質膜
及び該電解質を用いた直接型メタノール固体高分子型燃
料電池に関する。
つれて、いわゆる温暖化ガスやNOxの排出防止が強く
叫ばれている。これらのガスの総排出量を削減するため
に、自動車用の燃料電池システムの実用化が非常に有効
と考えられている。
r Electrolyte Fuel Cell)は、低温動作、高出力密
度、発電反応で水しか生成されないという優れた特徴を
有している。なかでも、メタノール燃料のPEFCは、
ガソリンと同様に液体燃料として供給が可能なため、電
気自動車用動力として有望であると考えられている。
メタノールを水素主成分のガスに変換する改質型と、改
質器を用いずにメタノールを直接使用する直接型(DM
FC、Direct Methanol Polymer Fuel Cell)の二つの
タイプに区分される。直接型燃料電池は、改質器が不要
であるため、1)軽量化が可能である。また、2)頻繁な起
動・停止に耐えうる、3)負荷変動応答性も大幅に改善で
きる、4)触媒被毒も問題にならないなどの大きな利点が
あり、その実用化が期待されている。
ール燃料のPEFCの電解質として、i)メタノール透
過阻止性(メタノールが電解質を透過しないこと);i
i) 耐久性、より詳しくは高温(80℃以上)運転での
耐熱性;iii) 起動・終了によって膜への液湿潤・乾燥
に伴う面積変化がないか又は少ないこと;及びiv)プロ
トン伝導性;v)薄膜化;vi)化学的耐性などを有するこ
とが求められているが、これらの要件を十分に満たす電
解質膜は存在しなかった。また、ポータブル用のメタノ
ール燃料PEFCという観点においては、i)メタノー
ル透過阻止性が重要であり、且つ常温付近での運転が可
能であることが重要となる一方、高温での耐久性は重要
度が低くなる。
す電解質膜を提供することにある。特に、本発明の目的
は、上記要件のうち、i)メタノール透過阻止性に優
れ、iii)面積変化がないか又は低下したものであり、
且つiv)プロトン伝導性が優れた電解質膜を提供するこ
とにある。また、本発明の目的は、上記目的の他に、又
は上記目的に加えて、上記の要件を有する電解質膜を有
する燃料電池、特に固体高分子型燃料電池、より具体的
には直接型メタノール固体高分子型燃料電池を提供する
ことにある。
の結果、以下の発明により、上記目的を達成できること
を見出した。 <1> 多孔性基材の細孔にプロトン伝導性を有する第
1ポリマーを充填してなる電解質膜であって、前記多孔
性基材が、ポリイミド類及びポリアミド類からなる群か
ら選ばれる少なくとも1種の第2ポリマーを有してな
る、上記電解質膜。
が、芳香族ポリイミド類から選ばれる少なくとも1種を
有してなるのがよい。 <3> 上記<1>において、多孔性基材が、芳香族ポ
リアミド類から選ばれる少なくとも1種を有してなるの
がよい。
おいて、多孔性基材が、平均細孔径:0.01〜1μ
m、空孔率:20〜80%、厚さ5〜300μmである
のがよい。 <5> 上記<1>〜<4>のいずれかにおいて、多孔
性基材が、耐熱温度が200℃以上であり、且つ105
℃で8時間の熱処理を行った場合の熱収縮率が±1%以
下であるのがよい。
孔性基材が、その内部においてポリマー相と空間相とが
網目構造を有して微細な連続孔を形成し、且つ膜の両表
面で多孔質構造を有するのがよい。 <7> 上記<1>〜<6>において、第1ポリマーが
前記基材の細孔内表面にその一端を結合したポリマーで
あるのがよい。 <8> 上記<1>〜<7>において、基材の細孔に、
プロトン伝導性を有する第3ポリマーをさらに充填して
なるのがよい。
電解質膜を有する燃料電池。 <10> 上記<1>〜<8>のいずれかの電解質膜を
有する固体高分子型燃料電池。 <11> 上記<1>〜<8>のいずれかの電解質膜を
有する直接型メタノール固体高分子型燃料電池。
該両極に挟まれた電解質を有する固体高分子型燃料電池
であって、前記電解質が、多孔性基材の細孔にプロトン
伝導性を有する第1ポリマーを充填してなり、該多孔性
基材が、ポリイミド類及びポリアミド類からなる群から
選ばれる少なくとも1種の第2ポリマーを有してなる、
上記固体高分子型燃料電池。
基材が、芳香族ポリイミド類から選ばれる少なくとも1
種を有してなるのがよい。 <14> 上記<12>において、多孔性基材が、芳香
族ポリアミド類から選ばれる少なくとも1種を有してな
るのがよい。
れかにおいて、多孔性基材が、平均細孔径:0.01〜
1μm、空孔率:20〜80%、厚さ5〜300μmで
あるのがよい。 <16> 上記<12>〜<15>のいずれかにおい
て、多孔性基材が、耐熱温度が200℃以上であり、且
つ105℃で8時間の熱処理を行った場合の熱収縮率が
±1%以下であるのがよい。
て、多孔性基材が、その内部においてポリマー相と空間
相とが網目構造を有して微細な連続孔を形成し、且つ膜
の両表面で多孔質構造を有するのがよい。 <18> 上記<12>〜<17>において、第1ポリ
マーが前記基材の細孔内表面にその一端を結合したポリ
マーであるのがよい。 <19> 上記<12>〜<18>において、基材の細
孔に、プロトン伝導性を有する第3ポリマーをさらに充
填してなるのがよい。 <20> 上記<12>〜<19>のいずれかにおい
て、固体高分子型燃料電池が、直接型メタノール固体高
分子型燃料電池であるのがよい。
本発明の電解質膜は、多孔性基材の細孔にプロトン伝導
性を有する第1ポリマーを充填してなり、多孔性基材
が、ポリイミド類及びポリアミド類からなる群から選ば
れる少なくとも1種の第2ポリマーを有してなる。
ポリアミド類からなる群から選ばれる少なくとも1種で
あるのがよい。特に、芳香族ポリイミド類及び芳香族ポ
リアミド類からなる群から選ばれる少なくとも1種であ
るのがよく、好ましくは芳香族ポリイミド類から選ばれ
る少なくとも1種であるのがよい。
香族ポリイミド類とは次のようなものをいう。即ち、ポ
リイミド類とは、テトラカルボン酸成分と、ジアミン成
分、好ましくは芳香族ジアミン成分と、を重合して得ら
れたポリアミック酸或いはその部分的にイミド化したポ
リイミド前駆体を、さらに熱処理或いは化学処理するこ
とで閉環して得られたものをいう。本発明のポリイミド
類は、耐熱性を有する。なお、イミド化率は、約50%
以上であるのがよく、好ましくは70%以上、より好ま
しくは70〜99%であるのがよい。
特に芳香族ポリアミド類とは次のようなものをいう。即
ち、ポリアミド類とは、酸アミド結合(−CONH−)
によってポリマーを形成したものをいい、特に芳香族ポ
リアミド類とは、ポリマーの主鎖にフェニル基を含むも
のをいう。
について、以下により詳細に説明する。ポリイミド前駆
体の溶媒として用いる有機溶媒は、パラクロロフェノー
ル、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)、ピリジ
ン、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、テトラメチル尿
素、フェノール、クレゾールなどが挙げられる。
は、上記の有機溶媒中に大略等モル溶解、重合して、対
数粘度(30℃、濃度;0.5g/100mL NM
P)が0.3以上、特に0.5〜7であるポリイミド前
駆体が製造される。また、重合を約80℃以上の温度で
行った場合に、部分的に閉環してイミド化したポリイミ
ド前駆体が製造される。
(1)又は(2)(ただし、一般式において、R1また
はR2は、水素、低級アルキル、低級アルコキシなどの
置換基であり、Aは、O、S、CO、SO2、SO、C
H2、C(CH3)2などの二価の基である。)で示さ
れる芳香族ジアミン化合物が好ましい。なお、一般式
(1)における2つのR1は同一でも異なっていてもよ
く、同様に一般式(2)における2つのR2は同一でも
異なっていてもよい。
て、4,4’−ジアミノジフェニルエーテル(以下、D
ADEと略記することもある)、3,3’−ジメチル−
4,4’−ジアミノジフェニルエーテル、3,3’−ジ
エトキシ−4,4’−ジアミノジフェニルエーテルなど
が挙げられる。また、上記芳香族ジアミン化合物をパラ
フェニレンジアミンでその一部が置換されていてもよ
い。また、上記以外のジアミンとしては、例えば下記一
般式(3)で示されるジアミノピリジン化合物であって
もよく、具体的には、2,6−ジアミノピリジン、3,
6−ジアミノピリジン、2,5−ジアミノピリジン、
3,4−ジアミノピリジンなどが挙げられる。なお、ジ
アミン成分は、上記の各ジアミンを2種以上組合わせて
用いてもよい。
フェニルテトラカルボン酸を挙げることができる。例え
ば、3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸
二無水物(以下、s−BPDAと略記することもあ
る)、2,3,3’,4’− ビフェニルテトラカルボ
ン酸二無水物(以下、a−BPDAと略記することもあ
る)が好ましいが、2,3,3’,4’− 又は3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、あるい
は2,3,3’,4’− 又は3,3’,4,4’−ビ
フェニルテトラカルボン酸の塩またはそれらのエステル
化誘導体であってもよい。ビフェニルテトラカルボン酸
成分は、上記の各テトラカルボン酸類の混合物であって
もよい。
フェニルテトラカルボン酸類のほかに、ピロメリット
酸、3,3’,4,4’−ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸、2,2−ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)
プロパン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)スル
ホン、ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)エーテ
ル,ビス(3,4−ジカルボキシフェニル)チオエーテ
ル、あるいはそれらの酸無水物、塩またはエステル化誘
導体などの芳香族テトラカルボン酸類であってもよい。
また、脂環族テトラカルボン酸成分を、全テトラカルボ
ン酸成分に対して10モル%以下、特に5モル%以下の
割合で含有してもよい。
溶媒に0.3〜60重量%、好ましくは1%〜30重量
%の割合で溶解してポリイミド前駆体溶液に調製される
(重合溶液をそのまま用いても良い)。また、調製され
たポリイミド前駆体溶液の溶液粘度は10〜10000
ポイズ、好ましくは40〜3000ポイズである。
液を円滑な基材上にフィルム状に流延された後、少なく
とも片面に溶媒置換速度調整材を配した積層フィルムと
される。ポリイミド前駆体溶液の流延積層フィルムを得
る方法としては特に制限はないが、該ポリイミド前駆体
溶液を基台となるガラス等の板上或いは可動式のベルト
上に流延した後、流延物表面を溶媒置換速度調整材で覆
う方法、該ポリイミド前駆体溶液をスプレー法或いはド
クターブレード法を用いて溶媒置換速度調整材上に薄く
コーティングする方法、該ポリイミド前駆体溶液をTダ
イから押出して溶媒置換速度調整材間に挟み込み、両面
に溶媒置換速度調整材を配した3層積層フィルムを得る
方法などの手法を用いることができる。
ィルムを凝固溶媒と接触させてポリイミド前駆体を析出
させる際に、ポリイミド前駆体の溶媒及び凝固溶媒が適
切な速度で透過する事が出来る程度の透過性を有するも
のが好ましい。溶媒置換速度調整材の膜厚は5〜500
μm、好ましくは10〜100μmであり、フィルム断
面方向に貫通した0.01〜10μm、好ましくは0.
03〜1μmの孔が十分な密度で分散しているものが好
適である。溶媒置換速度調整材の膜厚が上記範囲より小
さいと溶媒置換速度が速すぎる為に析出したポリイミド
前駆体表面に緻密層が形成されるだけでなく凝固溶媒と
接触させる際にシワが発生する場合があるので適当でな
く、上記範囲より大きいと溶媒置換速度が遅くなる為に
ポリイミド前駆体内部に形成される孔構造が不均一とな
る。
は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィ
ン、セルロース、ポリフッ化エチレン樹脂などを材料と
した不織布或いは多孔膜などが用いられ、特にポリオレ
フィン製の微多孔質膜を用いた際に、製造されたポリイ
ミド多孔質フィルム表面の平滑性に優れるので好適であ
る。
溶媒置換速度調整材を介して凝固溶媒と接触させること
でポリイミド前駆体の析出、多孔質化を行う。ポリイミ
ド前駆体の凝固溶媒としては、エタノール、メタノール
等のアルコール類、アセトン、水等のポリイミド前駆体
の非溶媒またはこれら非溶媒99.9〜50重量%と前
記ポリイミド前駆体の溶媒0.1〜50重量%との混合
溶媒を用いることができる。非溶媒及び溶媒の組合わせ
には特に制限はないが、凝固溶媒に非溶媒と溶媒からな
る混合溶媒を用いた場合に析出したポリイミド前駆体の
多孔質構造が均一となるので好適である。
は、ついで熱処理或いは化学処理が施される。ポリイミ
ド前駆体フィルムの熱処理は、溶媒置換速度調整材を取
り除いたポリイミド前駆体多孔質フィルムをピン、チャ
ック或いはピンチロール等を用いて熱収縮が生じないよ
うに固定し、大気中にて280〜500℃で5〜60分
間行われる。
理は、脂肪族酸無水物、芳香族酸無水物を脱水剤として
用い、トリエチルアミン等の第三級アミンを触媒として
行われる。また、特開平4−339835号公報のよう
に、イミダール、ベンズイミダゾール、もしくはそれら
の置換誘導体を用いても良い。
理は、ポリイミド多孔質フィルムを複層構成で製造する
場合に好適に用いられる。複層ポリイミド多孔質フィル
ムは、例えば溶媒置換速度調整材として用いるポリオレ
フィン微多孔膜表面をポリイミド多孔質層との界面接着
性を改良するためにプラズマ、電子線或いは化学処理し
た後、ポリイミド前駆体溶液流延物と複層化し、凝固溶
媒との接触によってポリイミド前駆体溶液流延物を析
出、多孔質化し、次いで化学処理を行うことで製造する
ことができる。複層ポリイミド多孔質フィルムの化学処
理は、積層する溶媒置換速度調整材の融点或いは耐熱温
度以下の温度範囲で行われることが好ましい。
質フィルムのイミド化率は、50%以上、好ましくは7
0〜99%である。
方法(ATR法)により、740cm−1或いは178
0cm−1のイミド基の特性吸収と、内部標準としての
フェニル基の1510cm−1の吸収との吸光度比を計
算により求め、別に求めたイミド化率100%のポリイ
ミドフィルムにおける対応する吸光度比との比率として
百分率(%)の単位にて示した。
質フィルムは、前記製造条件の選択によっても多少異な
るが、空孔率20〜80%、好ましくは40〜70%、
平均孔径0.01〜1μm、好ましくは0.05〜1μ
mである。また、該ポリイミド多孔質フィルムは単層或
いは複層のいずれの構成であってもよく、フィルム全体
の膜厚が5〜300μmに調製され、ポリイミド多孔質
層の耐熱温度は200℃以上、また、105℃で8時間
熱処理した際の熱収縮率は±1%以下である。ポリイミ
ド多孔質層の耐熱温度は200℃以上であればよく、上
限温度については特に限定されないが、通常500℃以
下のポリイミド多孔質層が好適に使用される。なお、本
明細書において、耐熱温度とは、例えばDSCで評価し
たガラス転移温度(Tg)のことをいう。
孔膜は、ポリアミドとポリエステルとからなる組成物を
有機溶媒処理することによって得ることができる。本発
明に用いることができるポリアミド類として、ε-カプ
ロラクタム、6-アミノカプロン酸、ω-エナントラクタ
ム、7-アミノヘプタン酸、11-アミノウンデカン酸、9-
アミノノナン酸、α-ピロリドン、α-ピペリドンなどか
ら得られる重合体や共重合体が挙げられる。
ロン6、ヘキサンメチレンジアミンとセバシン酸縮重合
によるナイロン66、ヘキサンメチレンジアミンとセバ
シン酸縮重合によるナイロン610、ω-ラウロラクタ
ムの開環重合または12-アミノドデカン酸によるナイロ
ン12、及び上記の2成分以上の成分を有する共重合ナ
イロンなどが挙げられる。
とアジピン酸とから得られる結晶性の熱可塑性ポリマー
であるナイロンMXD6が挙げられる。1,4-ジアミンブ
タンとアジピン酸とから得られるナイロン46が挙げら
れる。また、ナイロン樹脂のアミド結合の水素をメトキ
シメチル基で置換されたメトキシメチル化ポリアミドが
挙げれらる。さらに、テレフタル酸とパラフェニレンジ
アミンとから得られる芳香族ポリアミドを挙げることも
できる。
ラスチックに比較して強靭である。また、耐摩擦係数が
小さい。金属に比較して軽く、引っ張り強さが大きい。
成形性が優れており量産性に富む。融点が高く、+10
0℃までなど使用可能温度範囲を持ち、耐熱耐寒性に優
れている。金属材料に比較して弾性係数が小さく、衝撃
や振動を吸収する。耐油性、耐アルカリ性は特に優れて
いる。
が、平均分子量が8,000〜50,000、特に1
0,000〜30,000のものが好ましい。
テルやラクトンの開環重合で得られたポリラクトンなど
が挙げられる。ポリラクトンとしては、プロピオラクト
ン(β-ラクトン)、ブチロラクトン(γ-ラクトン)、
δ-バレロラクトン(δ-ラクトン)などの環状エステル
を開環重合したものが挙げられる。これらポリエステエ
ルの分子量は特に限定されないが、平均分子量が1,0
00〜50,000、特に1,500〜20,000の
ものが好ましい。
は、特に限定されないが、ナイロン:ポリエステル=2
5〜75:75〜25(重量%)、特に30〜70:7
0〜30(重量%)が好ましい。上記の割合を外れる
と、ナイロンとポリエステルからなる組成物の分散状態
が悪くなり、この組成物を用いて製造したナイロン多孔
膜の孔が貫通しにくいなどの問題がある。
合方法としては、キャスト法などの湿式方法などの通常
の方法が採用できる。キャスト法として、例えばポリア
ミド類とポリエステルの混合溶液を調製し、キャストし
てフィルム化する方法が挙げられる。
ルオロイソプロパノール、トリフルオロエタノール、酢
酸、m−クレゾール、ギ酸、硫酸、クロロフェノール、
トリクロル酢酸、炭酸エチレン、リン酸、ヘキサメチル
リン酸トリアミドなどが挙げられる。
wt%である。キャスト温度は、ヘキサフルオロイソプ
ロパノールの場合、通常、室温であるが、条件によって
は、より高温であってもよい。ガラス上などに薄く塗布
し、好ましくは室温で乾燥して組成物を製造することが
できる。乾燥する際には、逆さまにして放置してもよ
い。
の乾式法でも混合できる。混練機としては、一軸押出
機、二軸押出機、ミキシングロール、バンバリーミキサ
ーなどが挙げられる。溶融混練し、ペレットとして得る
ことができる。このペレットは射出成形、ブロー成形、
押出成形等によって、成形品、フィルム、パイプ、チュ
ーブなどの任意の形状に成形される。
基材の空孔率は、20%〜80%、好ましくは30%〜
70%であるのがよい。また、平均孔径は、0.01μ
m〜1μm、特に0.05〜1μmの範囲内にあること
が望ましい。さらに、基材の厚さは、300μm以下、
好ましくは5〜300μmであるのがよい。
の面積変化が少ないか又はほどんどないことが望まし
い。その点において、本発明の多孔性基材は、耐熱温度
が200℃以上であり、且つ105℃で8時間の熱処理
を行った場合の熱収縮率が±1%以下であるのがよい。
さらに、本発明の多孔性基材は、その内部においてポリ
マー相と空間相とが網目構造を有して微細な連続孔を形
成し、且つ膜の両表面で多孔質構造を有するのがよい。
基材の表面、特に細孔内表面に、第1ポリマーを充填し
てなる。第1ポリマーの充填方法は、従来より公知の方
法で充填されていても、第1ポリマーの一端が細孔内表
面に結合されるような状態で充填されていてもよい。ま
た、第1ポリマーと同種であっても異種であってもよい
第3ポリマーが第1ポリマーの他に充填されていてもよ
い。
るのがよい。なお、本明細書において、「イオン交換
基」とは、例えば−SO3H基由来の−SO3 −など、
プロトンを保持し且つ遊離しやすい基のことをいう。こ
れらが第1のポリマーにペンダント状に存在し、かつ該
ポリマーが細孔内を満たすことにより、プロトン伝導性
が生じる。したがって、第1ポリマーは、イオン交換基
を有する第1のモノマー由来であるのがよい。
表面に結合するように形成するには、次のような方法が
ある。例えば、プラズマ、紫外線、電子線、ガンマ線等
で基材を励起させて、該基材の少なくとも細孔内表面に
反応開始点を生成させて、該反応開始点に第1のモノマ
ーを接触させることにより、第1ポリマーを得る方法で
ある。また、シランカプラー等の化学的方法により、第
1ポリマーを細孔内表面に結合させることもできる。さ
らに、細孔中に第1モノマーを充填し、その内部で重合
反応を行わせて第1ポリマーを得る一般的な重合法を用
いた後に、得られた第1ポリマーを基材と、例えば上記
シランカプラーなどを含むカップリング剤を用いて、化
学結合させることもできる。
合した第1ポリマーを得て、該第1ポリマーを充填する
場合、プラズマグラフト重合法を用いるのが好ましい。
なお、プラズマグラフト重合は、液相法、及び周知の気
相重合法を用いて行うことができる。例えば、プラズマ
グラフト重合法は、基材にプラズマを照射して、基材表
面および細孔内表面に反応開始点を生成させた後に、好
適には後に第1ポリマーとなる第1のモノマーを周知の
液相重合の方法により接触させ、第1のモノマーを基材
表面および細孔内部においてグラフト重合させる。な
お、プラズマグラフト重合法の詳しい内容については、
本発明の発明者らのうちの一部による先行出願、特開平
3−98632、特開平4−334531、特開平5−
31343,特開平5−237352、特開平6−24
6141、WO00/54351にも詳しく説明されて
いる(これらの文献はその全体が本明細書に参照として
組み込まれる)。
モノマーは、好適にはアクリルスルホン酸ナトリウム
(SAS)、メタリルスルホン酸ナトリウム(SM
S)、pスチレンスルホン酸ナトリウム(SSS)、ア
クリル酸(AA)などが挙げられる。しかしながら、本
発明に使用可能なモノマーは、上記に限定されるもので
はなく、アリルアミン、アリルスルホン酸、アリルホス
ホン酸、メタリルスルホン酸、メタリルホスホン酸、ビ
ニルスルホン酸、ビニルホスホン酸、スチレンスルホン
酸、スチレンホスホン酸、アクリルアミドのスルホン酸
またはホスホン酸誘導体、エチレンイミン、メタクリル
酸など、構造中にビニル基およびスルホン酸、ホスホン
酸などの強酸基、カルボキシル基などの弱酸基、1級、2
級、3級、4級アミンのような強塩基、弱塩基を有するモ
ノマーおよびそのエステルなどの誘導体であってもよ
い。なお、モノマーとしてナトリウム塩などの塩のタイ
プを用いた場合、ポリマーとした後に、それらの塩をプ
ロトン型などにするのがよい。
ホモポリマーを形成してもよく、2種以上用いてコポリ
マーを形成してもよい。即ち、基材の細孔内の表面にそ
の一端が結合した第1のポリマーは、ホモポリマーであ
ってもコポリマーであってもよい。
1のモノマー及び/又は後述する第3のモノマーの種類
に依存しても変化する。よって、高いプロトン伝導性を
持つモノマー材料を用いることが望ましい。また、電解
質のプロトン伝導性は、細孔内を満たすポリマーの重合
度にも依存する。
は、第1ポリマーと同じであっても異なっていてもよ
い。即ち、第3ポリマーとなる第3のモノマーとして、
上記で例示した第1ポリマーと後になる第1のモノマー
から1種又は2種以上を選択したものを用いることがで
きる。好適な第3モノマーとしては、第3モノマーとし
て上述したものが挙げられ、且つこれに加えてビニルス
ルホン酸を挙げることができる。なお、第3モノマーと
して1種選択した場合、第3ポリマーはホモポリマーで
あり、第3モノマーとして2種以上を選択した場合、第
3ポリマーはコポリマーとすることができる。
は、第1ポリマーと化学結合及び/又は物理結合してい
るのが好ましい。例えば、第3ポリマーが全て第1ポリ
マーと化学結合していてもよく、又は第3ポリマーが全
て第1ポリマーと物理結合していてもよい。また、第3
ポリマーの一部が第1ポリマーと化学結合しており、そ
の他の第3ポリマーが第1ポリマーと物理結合していて
もよい。なお、化学結合として、第1ポリマーと第3ポ
リマーとの結合が挙げられる。この結合は、例えば第1
ポリマーに反応性基を保持させておき、該反応性基と第
3ポリマー及び/又は第3モノマーとが反応することな
どにより、形成することができる。また、物理結合の状
態として、例えば、第1及び第3ポリマー同士が絡み合
う状態が挙げられる。
メタノールの透過(クロスオーバー)を抑制しつつ、か
つ細孔内に充填したポリマー全体が細孔内から溶出又は
流出することなく、かつプロトン伝導性を高めることが
できる。特に、第1ポリマーと第4ポリマーとが化学結
合及び/又は物理結合することにより、細孔内に充填し
たポリマー全体が細孔内から溶出又は流出することがな
い。また、第1ポリマーの重合度が低い場合であって
も、第3ポリマー、特に重合度が高い第3ポリマーが存
在することにより、得られる電解質膜のプロトン伝導性
を高めることができる。
型メタノール固体高分子燃料電池又は改質型メタノール
固体高分子燃料電池を含むメタノール燃料電池に用いる
のが好ましい。本発明の電解質膜は、直接型メタノール
固体高分子燃料電池に用いるのが特に好ましい。
単に説明する。メタノール燃料電池は、カソード極、ア
ノード極、及び該両極に挟まれた電解質を有してなる。
メタノール燃料電池は、改質器をアノード電極側に有
し、改質型メタノール燃料電池としてもよい。
ことができ、例えば電解質側から順に触媒層及び該触媒
層を支持する支持体層を有してなることができる。ま
た、アノード電極も、従来より公知の構成とすることが
でき、例えば電解質側から順に触媒層及び該触媒層を支
持する支持体層を有してなることができる。
するが、本発明は本実施例に限定されるものではない。 (基材の調製例1)テトラカルボン酸成分としてs−B
PDAを、ジアミン成分としてDADEを用い、s−B
PDAに対するDADEのモル比が0.998で且つ該
モノマー成分の合計重量が9.8重量%になるようにN
MPに溶解し、40℃、15時間重合を行ってポリイミ
ド前駆体を得た。ポリイミド前駆体溶液の溶液粘度は1
000ポイズであった。
磨したSUS板上に厚みが約150μmになるように流
延し、溶媒置換速度調整材として透気度550秒/10
0ccのポリオレフィン製微多孔膜(宇部興産(株)
製;UP−3025)でシワの生じないように表面を覆
った。該積層物をメタノール中に7分間浸漬し、溶媒置
換速度調整材を介して溶媒置換を行うことでポリイミド
前駆体の析出、多孔質化を行った。
を水中に15分間浸漬した後、鏡面研磨したSUS板及
び溶媒置換速度調整材から剥離し、ピンテンターに固定
した状態で、大気中にて320℃、15分間熱処理を行
った。このようにして、ポリイミド多孔質フィルムA−
1を得た。このポリイミド多孔質フィルムA−1のイミ
ド化率は80%であった。また、ポリイミド多孔質フィ
ルムA−1は、両表面に物理的な孔を有し、フィルム断
面方向に貫通孔を有していた。さらに、ポリイミド多孔
質フィルムA−1は、内部の細孔構造は、ポリイミドと
空間とが3次元網目構造を有していた。
の測定法に測定した結果、平均細孔径:0.3μm;空
孔率:45%;厚さ:33μm;耐熱温度:280℃;
及び熱収縮率:0.34%であった。
装置(ユアサアイオニクス(株)製Autoscan-60+500 Po
rosimeter)を用いて測定した。試料0.1g〜0.3
gを、250℃、60分間乾燥し、ガス吸着測定した試
料を上記で測定した。なお、以下に測定条件を示す。即
ち、サンプルセル:スモールセル(10φ×3cm);
測定レンジ:全域;測定範囲:細孔直径400μm〜
3.4nm(圧力範囲:0.1〜60,000PSIA);
計算範囲:細孔直径400μm〜3.4nm;水銀接触
角:140°;水銀表面張力:480dyn/cm;測
定セル容積:0.5cm3;測定回数:1回;であっ
た。
フィルムA−1の膜厚及び重量を測定し、目付重量から
空孔率を次の式Xによって求めた。式X中、Sは多孔質
フィルムの面積、dは膜厚、wは測定した重量、Dはポ
リイミドの密度を意味し、ポリイミドの密度は1.34
とした。 空孔率=S×d×D/w×100 式X。
測定法により測定した。 <耐熱温度>上述したように、耐熱温度とは、例えばD
SCで評価したガラス転移温度(Tg)のことをいい、
測定器(セイコーインスツルメント社製、SSC520
0TGA320)により、窒素下、昇温条件:20℃/
分で示差熱を測定した。
試料を、無拘束状態で105℃に設定したオーブン中で
8時間静置し、取出した後の寸法を測定した。熱収縮率
は次の式Yに従う。式Y中、L1はオーブンから取出し
た後のフィルム寸法を意味し、L0は初期のフィルム寸
法を意味する。 熱収縮率=L1/L0×100 式Y。
孔質フィルムA−1を多孔性基材として用いて、電解質
膜を形成した。充填する第1ポリマーとして、次に述べ
るAAVS系を用いて、膜B−1を得た。 <AAVS系>アクリル酸79mol%、ビニルスルホ
ン酸ナトリウム20mol%、及び架橋剤であるジビニ
ルベンゼン1mol%が70wt%となるような水溶液
を調製し、アクリル酸及びビニルスルホン酸の合計量1
00mol%に対して、水溶性アゾ系開始剤:2,2’-ア
ゾビス(2-アミジノプロパン)ジヒドロクロライド(以
下、「V−50」と略記する)1mol%を添加した液
を用意した。この液に基材A−1を浸漬し、6分間可視
光を照射した後、50℃のオーブン中で18時間加熱し
た。
し、大過剰の1N塩酸を用いてイオン交換した後、蒸留
水で十分に洗浄し、さらに50℃のオーブン中で乾燥さ
せて膜B−1を得た。乾燥後に膜B−1の質量を測定
し、重合前の質量と比較して重合量を計算した。重合量
は0.1〜1.5mg/cm2であった。なお、重合後
の膜厚は約35μmであった。
化率測定、2)メタノール透過性能評価、3)プロトン
伝導率測定、を行った。各々の測定方法又は評価方法を
以下に示す。また、得られた結果を図1及び図2に示
す。図1は、膜面積変化率測定の結果とプロトン伝導率
測定の結果とをグラフ化したものであり、図2は、メタ
ノール透過性能評価の結果とプロトン伝導率測定の結果
とをグラフ化したものである。
の面積を測定した(Sd)。また、膜を25℃の水中に
浸漬し、一昼夜保持した後の水中での膜面積を測定した
(Ss)。乾燥状態(Sd)と膨潤状態(Ss)との面
積変化率φs(%)を以下の式Aで求めて評価した。 φs={100(Ss−Sd)}/Ss 式A。
る浸透気化実験を行った。供給液はメタノール/水(重
量比)=1/9であり、透過側を減圧し、透過流速が定
常になるまで行った。なお、用いた装置の構成は以下の
通りであった。即ち、膜をステンレス製セルに挟み、膜
上面に上記供給液を入れ、攪拌した。供給液中にはヒー
タ及び測温抵抗体を挿入し、温度を50℃に保った。膜
下面はコールドトラップを経由した後に、真空ポンプを
設置した。膜下面、即ち透過側を減圧し、コールドトラ
ップ中に膜を透過したメタノール・水蒸気を捕集した。
捕集した蒸気(コールドトラップ中で固形)を加熱溶解
後、液体として取り出し、その重量から全透過フラック
スを、またガスクロマトグラフ分析により透過蒸気組成
を、それぞれ測定した。膜透過性能が安定するまでの数
時間のデータは無視し、膜透過性能が時間に対して一定
となる値を、定常状態の透過性として評価した。なお、
定常状態に達したメタノールの透過フラックスは一般
に、0.01〜5kg/m2h程度であった。
5℃)中で膨潤させ、その後2枚の白金箔電極で膜を挟
んでプロトン伝導性測定用試料を作製し、ヒューレット
・パッカード社製HP4192Aによりインピーダンス
測定を行った。
りに、次に述べるATBS系を用いて、膜B−2を得
た。 <ATBS系>2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸(以下、「ATBS」と略記する)99m
ol%と架橋剤:メチレンビスアクリルアミド1mol
%との混合モノマーを水で50wt%まで希釈した水溶
液を調製し、ATBS及びメチレンビスアクリルアミド
の合計量100mol%に対して、水溶性アゾ系開始剤
V−50 1mol%を添加した液を用意した。この液
に基材A−1を浸漬し、6分間可視光を照射した後、5
0℃のオーブン中で18時間加熱した。
し、大過剰の1N塩酸を用いてイオン交換した後、蒸留
水で十分に洗浄し、さらに50℃のオーブン中で乾燥さ
せて膜B−2を得た。乾燥後に膜B−1の質量を測定
し、重合前の質量と比較して重合量を計算した。重合量
は0.1〜1.5mg/cm2であった。なお、重合後
の膜厚は約35μmであった。膜B−3も実施例1と同
様に、1)膜面積変化率測定、2)メタノール透過性能
評価、3)プロトン伝導率測定、を行った。得られた結
果を図1及び図2に示す。
りに、多孔性ポリテトラフルオロエチレン膜(膜厚70
μm、細孔径:100nm)を用いた以外は、実施例1
と同様に調製を行い、膜B−C1を得た。
りに、多孔性ポリテトラフルオロエチレン膜(膜厚70
μm、細孔径:50nm)を用いた以外は、実施例1と
同様に調製を行い、膜B−C2を得た。 (比較例3)実施例1で得られた膜B―1の代わりに、
Nafion117を用いた(膜B−C3)。
1及びB−2と同様に、1)膜面積変化率測定、2)メ
タノール透過性能評価、3)プロトン伝導率測定、を行
った。得られた結果を図1及び図2に示す。
1を用いた膜B−1及びB−2は、膜面積変化が少な
く、横軸とほぼ同じ位置に点在することがわかる。した
がって、本発明の基材を用いていない膜B−C1〜B−
C3よりも膜面積変化が少ないことがわかる。また、図
2からわかるように、本発明の基材A−1を用いた膜B
−1及びB−2は、プロトン伝導率が高く、且つメタノ
ール透過性が少ないため、電解質膜に求められる特性を
有することがわかる。
膜を提供することができる。特に、本発明により、i)
メタノール透過阻止性に優れ、iii)面積変化がないか
又は低下したものであり、且つiv)プロトン伝導性が優
れた電解質膜を提供することができる。また、本発明に
より、上記効果の他に、又は上記効果に加えて、上記の
要件を有する電解質膜を有する燃料電池、特に固体高分
子型燃料電池、より具体的には直接型メタノール固体高
分子型燃料電池を提供することができる。
結果とをグラフ化したものである。
率測定結果とをグラフ化したものである。
Claims (11)
- 【請求項1】 多孔性基材の細孔にプロトン伝導性を有
する第1ポリマーを充填してなる電解質膜であって、前
記多孔性基材が、ポリイミド類及びポリアミド類からな
る群から選ばれる少なくとも1種の第2ポリマーを有し
てなる、上記電解質膜。 - 【請求項2】 前記多孔性基材が、芳香族ポリイミド類
から選ばれる少なくとも1種を有してなる請求項1記載
の電解質膜。 - 【請求項3】 前記多孔性基材が、芳香族ポリアミド類
から選ばれる少なくとも1種を有してなる請求項1記載
の電解質膜。 - 【請求項4】 前記多孔性基材が、平均細孔径:0.0
1〜1μm、空孔率:20〜80%、厚さ5〜300μ
mである請求項1〜3のいずれか1項記載の電解質膜。 - 【請求項5】 前記多孔性基材が、耐熱温度が200℃
以上であり、且つ105℃で8時間の熱処理を行った場
合の熱収縮率が±1%以下である請求項1〜4のいずれ
か1項記載の電解質膜。 - 【請求項6】 前記多孔性基材が、その内部においてポ
リマー相と空間相とが網目構造を有して微細な連続孔を
形成し、且つ膜の両表面で多孔質構造を有する請求項1
〜5のいずれか1項記載の電解質膜。 - 【請求項7】 前記第1ポリマーが前記基材の細孔内表
面にその一端を結合したポリマーである請求項1〜6の
いずれか1項記載の電解質膜。 - 【請求項8】 前記基材の細孔に、プロトン伝導性を有
する第3ポリマーをさらに充填してなる請求項1〜7の
いずれか1項記載の電解質膜。 - 【請求項9】 請求項1〜8のいずれか1項記載の電解
質膜を有する燃料電池。 - 【請求項10】 請求項1〜8のいずれか1項記載の電
解質膜を有する固体高分子型燃料電池。 - 【請求項11】 請求項1〜8のいずれか1項記載の電
解質膜を有する直接型メタノール固体高分子型燃料電
池。
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