JP2003263802A - 光ディスク製造用シート - Google Patents
光ディスク製造用シートInfo
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Abstract
ポリカーボネートとの接着性を向上させ、製造工程中ま
たは製品の保管中に生じる剥離を防止することのできる
光ディスク製造用シートを提供する。 【解決手段】 エネルギー線硬化性を有し、硬化前の貯
蔵弾性率が103〜10 6Paであり、ポリカーボネー
トに対する硬化後の接着力が200mN/25mm以上
である接着層12と、エネルギー線硬化性を有し、硬化
前の貯蔵弾性率が103〜106Paであるスタンパー
受容層11とを積層して光ディスク製造用シート1とす
る。
Description
シートに関するものであり、特に、スタンパーの凹凸パ
ターンが転写され、ピットまたはグルーブが構成される
光ディスク製造用シートに関するものである。
イ光硬化性フィルム(本発明におけるスタンパー受容層
に該当する。)をポリカーボネートからなる光ディスク
基板(ポリカーボネートディスク)にラミネートし、次
いでスタンパーをドライ光硬化性フィルムに圧着し、そ
の状態で光を照射して光硬化性フィルムを硬化させた
後、光硬化したフィルムとスタンパーとを分離し、光硬
化したフィルムのエンボス面に光反射層を形成する方法
が知られている(特許第2956989号公報)。
光の照射により硬化して接着力が低下し、スタンパーと
の分離が可能となるが、同時に光ディスクの素材である
ポリカーボネートに対する接着力も低下するため、光デ
ィスクの製造工程中に、ポリカーボネート製材料と光硬
化後のフィルムとが分離したり、完成した光ディスクが
保管の条件によっては層間で剥離してしまうおそれがあ
った。
たものであり、スタンパー受容層と光ディスクの素材で
あるポリカーボネートとの接着性を向上させ、製造工程
中または製品の保管中に生じる剥離を防止することので
きる光ディスク製造用シートを提供することを目的とす
る。
に、本発明は、エネルギー線硬化性を有し、硬化前の貯
蔵弾性率が103〜106Paであり、ポリカーボネー
トに対する硬化後の接着力が200mN/25mm以上
である接着層と、エネルギー線硬化性を有し、硬化前の
貯蔵弾性率が103〜106Paであるスタンパー受容
層とが積層されてなる光ディスク製造用シートを提供す
る(請求項1)。
接着層のポリカーボネートに対する接着力が、硬化後の
スタンパー受容層のスタンパーに対する通常の接着力よ
りも高くなるように設定されているため、硬化したスタ
ンパー受容層とスタンパーとを分離するときに、接着
層、ひいてはスタンパー受容層とポリカーボネート基板
・シート・フィルム等のポリカーボネート層とが分離し
てしまうことが防止される。
タンパー受容層は、ポリカーボネートに対する接着力が
高い接着層を介してポリカーボネート層に接着され得る
ため、製品の保管中にスタンパー受容層とポリカーボネ
ート層とが剥離してしまうことが防止される。
スタンパー受容層の硬化前の貯蔵弾性率を103〜10
6Paとし、接着層の硬化前の貯蔵弾性率を103〜1
06Paとすることにより、スタンパーをスタンパー受
容層に圧着するだけで、スタンパーに形成されている凹
凸パターンをスタンパー受容層に精密に転写することが
可能となる。
層は、側鎖にエネルギー線硬化性基を有するアクリル酸
エステル共重合体を構成成分とするのが好ましい(請求
項2)。このようなアクリル酸エステル共重合体は、接
着層として好ましい性質を有しており、スタンパー受容
層に対する接着性に優れているとともに、ポリカーボネ
ートに対しても高い接着力を発揮し得る。
接着層は、少なくとも1種の窒素含有官能基を有するモ
ノマーを共重合してなる窒素含有共重合体を含有するの
が好ましい(請求項3)。このように接着層を構成する
材料に窒素含有官能基が存在すると、接着層のポリカー
ボネートに対する接着力が高くなり、上記に規定される
接着力(200mN/25mm以上)を発揮し易くな
る。
スタンパー受容層は、側鎖にエネルギー線硬化性基を有
するアクリル酸エステル共重合体を構成成分とするのが
好ましい(請求項4)。このようなアクリル酸エステル
共重合体は、スタンパー受容層として好ましい性質を有
しており、スタンパーの凹凸パターンを精密に転写する
ことが可能であるとともに、硬化後にスタンパーから剥
離してもスタンパーへの付着物がほとんどない。
スタンパー受容層は、少なくとも1種のカルボキシル基
を有するモノマーを共重合してなるカルボキシル基含有
共重合体を含有するのが好ましい(請求項5)。このよ
うにスタンパー受容層を構成する材料にカルボキシル基
が存在すると、スタンパー受容層と、スタンパー受容層
上に形成される金属薄膜からなる反射膜との接着力が高
くなるため、製品の保管中にスタンパー受容層と反射膜
とが剥離してしまうことが防止される。
説明する。図1は本発明の一実施形態に係る光ディスク
製造用シートの断面図であり、図2(a)〜(f)は同
実施形態に係る光ディスク製造用シートを用いた光ディ
スクの製造方法の一例を示す断面図である。
ィスク製造用シート1は、スタンパー受容層11と、ス
タンパー受容層11に積層された接着層12と、スタン
パー受容層11の露出面に積層された剥離シート13
と、接着層12の露出面に積層された剥離シート13’
とからなる。ただし、剥離シート13,13’は、光デ
ィスク製造用シート1の使用時に剥離されるものであ
る。
成されている凹凸パターンが転写され、ピットまたはグ
ルーブが構成される層である。このスタンパー受容層1
1は、エネルギー線硬化性を有し、スタンパー受容層1
1の硬化前の貯蔵弾性率は103〜106Paであり、
好ましくは104〜5×105Paである。
度は、スタンパーと光ディスク製造用シート1とを重ね
合わせる(圧着する)作業環境と同じ温度であるものと
する。すなわち、スタンパーと光ディスク製造用シート
1とを室温で重ね合わせる場合、貯蔵弾性率は、室温下
で測定したものであり、スタンパーと光ディスク製造用
シート1とを加熱下で重ね合わせる場合、貯蔵弾性率
は、加熱温度と同じ温度で測定したものである。
率が上記のような範囲にあると、スタンパーをスタンパ
ー受容層11に圧着するだけで、スタンパーに形成され
ている凹凸パターンがスタンパー受容層11に精密に転
写され、光ディスクの製造が極めて簡単になる。
蔵弾性率は、107Pa以上であるのが好ましく、特
に、108〜1011Paであるのが好ましい。ここ
で、「硬化後の貯蔵弾性率」の測定温度は、光ディスク
の保管環境と同じ温度、すなわち室温であるものとす
る。
率が上記のような範囲にあると、スタンパー受容層11
に転写されたピットやグルーブが硬化によって確実に固
定され、スタンパーとスタンパー受容層11とを分離す
る際に、ピットやグルーブが破壊されたり、変形したり
するおそれがなくなる。
化性を有するポリマー成分を主成分とするものが好まし
いが、その他に、エネルギー線硬化性を有しないポリマ
ー成分とエネルギー線硬化性の多官能モノマーまたはオ
リゴマーとの混合物を主成分とするものであってもよ
い。
化性を有するポリマー成分を主成分とする場合につい
て、以下説明する。
ー線硬化性を有するポリマー成分は、側鎖にエネルギー
線硬化性基を有するアクリル酸エステル共重合体である
のが好ましい。また、このアクリル酸エステル共重合体
は、官能基含有モノマー単位を有するアクリル系共重合
体(a1)と、その官能基に結合する置換基を有する不
飽和基含有化合物(a2)とを反応させて得られる、側
鎖にエネルギー線硬化性基を有する分子量100,00
0以上のエネルギー線硬化型共重合体(A)であるのが
好ましい。
有モノマーから導かれる構成単位と、(メタ)アクリル
酸エステルモノマーまたはその誘導体から導かれる構成
単位とからなる。
基含有モノマーは、重合性の二重結合と、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、アミノ基、置換アミノ基、エポキ
シ基等の官能基とを分子内に有するモノマーであり、好
ましくはヒドロキシル基含有不飽和化合物、カルボキシ
ル基含有不飽和化合物が用いられる。
体的な例としては、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート等のヒドロキシル基含有アクリレート、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のカルボキシル
基含有化合物が挙げられ、これらは単独でまたは2種以
上を組み合わせて用いられる。
ギー線硬化型共重合体中にカルボキシル基が存在するよ
うなものを選択するのが好ましい。エネルギー線硬化型
共重合体中にカルボキシル基が存在すると、スタンパー
受容層11とスタンパー受容層11上に形成される金属
薄膜(記録・再生のための反射膜等)との接着力が高く
なり、得られる光ディスクの強度、耐久性が向上する。
カルボキシル基の量は、モノマー換算で、好ましくは
0.01〜30mol%であり、さらに好ましくは5.
0〜20mol%である。なお、カルボキシル基と後述
する不飽和基含有化合物(a2)とが反応する場合(官
能基含有モノマーがカルボキシル基含有モノマーである
場合)、(カルボキシル基含有モノマーのモル数)−
(不飽和基含有化合物のモル数)に基づいて計算した値
がカルボキシル基の含有量となる。
(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、シクロ
アルキル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アク
リレート、アルキル基の炭素数が1〜18である(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルが用いられる。これら
の中でも、特に好ましくはアルキル基の炭素数が1〜1
8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリ
レート等が用いられる。
基含有モノマーから導かれる構成単位を通常3〜100
重量%、好ましくは5〜40重量%、特に好ましくは1
0〜30重量%の割合で含有し、(メタ)アクリル酸エ
ステルモノマーまたはその誘導体から導かれる構成単位
を通常0〜97重量%、好ましくは60〜95重量%、
特に好ましくは70〜90重量%の割合で含有してな
る。
うな官能基含有モノマーと、(メタ)アクリル酸エステ
ルモノマーまたはその誘導体とを常法で共重合すること
により得られるが、これらモノマーの他にも少量(例え
ば10重量%以下、好ましくは5重量%以下)の割合
で、蟻酸ビニル、酢酸ビニル、スチレン等が共重合され
てもよい。
リル系共重合体(a1)を、その官能基に結合する置換
基を有する不飽和基含有化合物(a2)と反応させるこ
とにより、エネルギー線硬化型共重合体(A)が得られ
る。
基は、アクリル系共重合体(a1)が有する官能基含有
モノマー単位の官能基の種類に応じて、適宜選択するこ
とができる。例えば、官能基がヒドロキシル基、アミノ
基または置換アミノ基の場合、置換基としてはイソシア
ナート基またはエポキシ基が好ましく、官能基がカルボ
キシル基の場合、置換基としてはアジリジニル基、エポ
キシ基またはオキサゾリン基が好ましく、官能基がエポ
キシ基の場合、置換基としてはアミノ基、カルボキシル
基またはアジリジニル基が好ましい。このような置換基
は、不飽和基含有化合物(a2)1分子毎に一つずつ含
まれている。
ネルギー線重合性の炭素−炭素二重結合が、1分子毎に
1〜5個、好ましくは1〜2個含まれている。このよう
な不飽和基含有化合物(a2)の具体例としては、例え
ば、メタクリロイルオキシエチルイソシアナート、メタ
−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシア
ナート、メタクリロイルイソシアナート、アリルイソシ
アナート;ジイソシアナート化合物またはポリイソシア
ナート化合物と、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トとの反応により得られるアクリロイルモノイソシアナ
ート化合物;ジイソシアナート化合物またはポリイソシ
アナート化合物と、ポリオール化合物と、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートとの反応により得られるアク
リロイルモノイソシアナート化合物;グリシジル(メ
タ)アクリレート;(メタ)アクリル酸、2−(1−ア
ジリジニル)エチル(メタ)アクリレート、2−ビニル
−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサ
ゾリン等が挙げられる。
リル系共重合体(a1)の官能基含有モノマー100当
量当たり、通常20〜100当量、好ましくは40〜9
5当量、特に好ましくは60〜90当量の割合で用いら
れる。
有化合物(a2)との反応においては、官能基と置換基
との組合せに応じて、反応の温度、圧力、溶媒、時間、
触媒の有無、触媒の種類を適宜選択することができる。
これにより、アクリル系共重合体(a1)中の側鎖に存
在する官能基と、不飽和基含有化合物(a2)中の置換
基とが反応し、不飽和基がアクリル系共重合体(a1)
中の側鎖に導入され、エネルギー線硬化型共重合体
(A)が得られる。この反応における官能基と置換基と
の反応率は、通常70%以上、好ましくは80%以上で
あり、未反応の官能基がエネルギー線硬化型共重合体
(A)中に残留していてもよい。
型共重合体(A)の重量平均分子量は、100,000
以上であり、好ましくは150,000〜1,500,
000であり、特に好ましくは200,000〜1,0
00,000である。
る場合には、上記エネルギー線硬化型共重合体(A)に
光重合開始剤(B)を添加することにより、重合硬化時
間および光線照射量を少なくすることができる。
具体的には、ベンゾフェノン、アセトフェノン、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン
イソブチルエーテル、ベンゾイン安息香酸、ベンゾイン
安息香酸メチル、ベンゾインジメチルケタール、2,4
−ジエチルチオキサンソン、1−ヒドロキシシクロヘキ
シルフェニルケトン、ベンジルジフェニルサルファイ
ド、テトラメチルチウラムモノサルファイド、アゾビス
イソブチロニトリル、ベンジル、ジベンジル、ジアセチ
ル、β−クロールアンスラキノン、(2,4,6−トリ
メチルベンジルジフェニル)フォスフィンオキサイド、
2−ベンゾチアゾール−N,N−ジエチルジチオカルバ
メート、オリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
[4−(1−プロペニル)フェニル]プロパノン}など
が挙げられる。光重合開始剤(B)は、エネルギー線硬
化型共重合体(A)100重量部に対して0.1〜10
重量部、特には0.5〜5重量部の範囲の量で用いられ
ることが好ましい。
ネルギー線硬化型共重合体(A)および光重合開始剤
(B)に、適宜他の成分を配合してもよい。他の成分と
しては、例えば、エネルギー線硬化性を有しないポリマ
ー成分またはオリゴマー成分(C)、エネルギー線硬化
性の多官能モノマーまたはオリゴマー成分(D)、架橋
剤(E)、その他の添加剤(F)が挙げられる。
分またはオリゴマー成分(C)としては、例えば、ポリ
アクリル酸エステル、ポリエステル、ポリウレタン、ポ
リカーボネート、ポリオレフィン等が挙げられ、重量平
均分子量が3,000〜250万のポリマーまたはオリ
ゴマーが好ましい。
はオリゴマー成分(D)としては、例えば、トリメチロ
ールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリス
リトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリト
ールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリト
ールヘキサ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオ
ールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオー
ルジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ポリエステルオリゴ(メタ)ア
クリレート、ポリウレタンオリゴ(メタ)アクリレート
等が挙げられる。
型共重合体(A)等が有する官能基との反応性を有する
多官能性化合物を用いることができる。このような多官
能性化合物の例としては、イソシアナート化合物、エポ
キシ化合物、アミン化合物、メラミン化合物、アジリジ
ン化合物、ヒドラジン化合物、アルデヒド化合物、オキ
サゾリン化合物、金属アルコキシド化合物、金属キレー
ト化合物、金属塩、アンモニウム塩、反応性フェノール
樹脂等を挙げることができる。
紫外線吸収剤、可塑剤、充填剤、酸化防止剤、粘着付与
剤、顔料、染料、カップリング剤等が挙げられる。
に配合することにより、硬化前における凹凸パターンの
転写の容易性、硬化後の強度、他の層との接着性および
剥離性、保存安定性などを改善することができる場合が
ある。
ー線硬化性を有しないポリマー成分とエネルギー線硬化
性の多官能モノマーまたはオリゴマーとの混合物を主成
分とする場合について、以下説明する。
れるポリマー成分としては、例えば、前述したアクリル
系共重合体(a1)と同様の成分が使用できる。このア
クリル系共重合体(a1)の中でも、官能基としてカル
ボキシル基を有しているアクリル系共重合体を選択する
と、スタンパー受容層11とスタンパー受容層11上に
形成される金属薄膜との接着力が高くなり、好ましい。
ーまたはオリゴマーとしては、前述の成分(D)と同じ
ものが選択される。ポリマー成分とエネルギー線硬化性
の多官能モノマーまたはオリゴマーとの配合比は、ポリ
マー成分100重量部に対して、多官能モノマーまたは
オリゴマー10〜150重量部であるのが好ましく、特
に25〜100重量部であるのが好ましい。
11に配合する場合であっても、スタンパー受容層11
の硬化前の貯蔵弾性率が103〜106Paとなること
が必要であり、スタンパー受容層11からスタンパーに
残留する付着物が少なくなるように設計することが好ま
しい。具体的には、鏡面処理したニッケル板に対するス
タンパー受容層11の付着物が200個以下とすること
が好ましく、特に100個以下とすることが好ましい。
上記他の成分の配合量としては、例えば、エネルギー線
硬化型共重合体(A)100重量部に対して、他の成分
の合計で0〜50重量部であることが好ましく、特に0
〜20重量部であることが好ましい。
形成すべきピットまたはグルーブの深さに応じて決定さ
れるが、通常は5〜30μm程度であり、好ましくは1
0〜20μm程度である。
1と光ディスク基板やカバーシートとを接着するための
層である。これら光ディスク基板やカバーシートは、光
ディスクに要求される光学特性を満たすため、実質上ポ
リカーボネートをその材質とする。
し、硬化前の貯蔵弾性率は103〜106Paであり、
好ましくは104〜105Paである。接着剤層12の
硬化前の貯蔵弾性率が上記のような範囲にあると、スタ
ンパーをスタンパー受容層11に圧着して凹凸パターン
がスタンパー受容層11に転写されるときに、スタンパ
ー受容層11の変形を妨げず、精密なパターン転写が可
能となる。
は、107Pa以上であるのが好ましく、特に、108
〜1011Paであるのが好ましい。
に対する接着力は、200mN/25mm以上であり、
好ましくは400mN/25mm以上である。接着剤層
12がこのような接着力を有すると、光ディスクの製造
工程中に、光ディスク製造用シートがポリカーボネート
素材から剥離してしまうことを防止することができる。
また、光ディスクの長期保管を想定した場合であって
も、接着剤層12の硬化後の接着力不足に起因する当該
接着剤層12での界面剥離を防止することができる。
するポリマー成分を主成分とするものが好ましいが、そ
の他に、エネルギー線硬化性を有しないポリマー成分と
エネルギー線硬化性の多官能モノマーまたはオリゴマー
との混合物を主成分とするものであってもよい。
するポリマー成分を主成分とする場合について、以下説
明する。
側鎖にエネルギー線硬化性基を有するアクリル酸エステ
ル共重合体であるのが好ましい。また、このアクリル酸
エステル共重合体は、官能基含有モノマー単位を有する
アクリル系共重合体(g1)と、その官能基に結合する
置換基を有する不飽和基含有化合物(g2)とを反応さ
せて得られる、側鎖にエネルギー線硬化性基を有する分
子量100,000以上のエネルギー線硬化型共重合体
(G)であるのが好ましい。
有モノマーから導かれる構成単位と、(メタ)アクリル
酸エステルモノマーまたはその誘導体から導かれる構成
単位とからなる。
基含有モノマーは、重合性の二重結合と、ヒドロキシル
基、カルボキシル基、アミノ基、置換アミノ基、エポキ
シ基等の官能基とを分子内に有するモノマーであり、好
ましくはヒドロキシル基含有不飽和化合物、カルボキシ
ル基含有不飽和化合物が用いられる。
体的な例としては、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシプロピルメ
タクリレート等のヒドロキシル基含有アクリレート、ア
クリル酸、メタクリル酸、イタコン酸等のカルボキシル
基含有化合物が挙げられ、これらは単独でまたは2種以
上を組み合わせて用いられる。
(メタ)アクリル酸エステルモノマーとしては、シクロ
アルキル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アク
リレート、アルキル基の炭素数が1〜18である(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルが用いられる。これら
の中でも、特に好ましくはアルキル基の炭素数が1〜1
8である(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば
メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレ
ート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレー
ト等が用いられる。
うな官能基含有モノマーと、(メタ)アクリル酸エステ
ルモノマーまたはその誘導体とを常法で共重合すること
により得られるが、これらモノマーの他にも少量(例え
ば10重量%以下、好ましくは5重量%以下)の割合
で、他のモノマーが共重合されてもよい。
硬化型共重合体中に窒素含有官能基が存在するように、
窒素含有官能基を有するモノマー(窒素含有モノマー)
を選択するのが好ましい。エネルギー線硬化型共重合体
中に窒素含有官能基が存在すると、接着剤層12と光デ
ィスク基板やカバーシートとしてのポリカーボネートと
の接着力が高くなり、得られる光ディスクの強度、耐久
性が向上する。
えば、アクリルアミド類、三級アミノ基含有アクリル酸
エステル類、窒素含有複素環ビニルモノマー等が挙げら
れる。
メチロールアクリルアミド、N−イソプロピルアクリル
アミド、N−n−ブトキシメチルアクリルアミド、N−
(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド等
のモノ置換アクリルアミド、N,N−ジメチルアクリル
アミド、N,N−ジエチルアクリルアミド、N,N−ジ
−n−プロピルアクリルアミド、N,N−ジアリルアク
リルアミド、N,N−ジ−イソプロピルアクリルアミ
ド、N,N−ジ−n−ブチルアクリルアミド、N,N−
エチルメチルアクリルアミド等のN,N−ジ置換アクリ
ルアミド等が挙げられる。
しては、例えば、N,N−ジメチルアミノエチルアクリ
レート、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレー
ト、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,
N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジ
メチルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジメチル
アミノプロピルメタクリレート等が挙げられる。
例えば、N−アクリロイルモルホリン、N−ビニル−2
−ピロリドン、N−アクリロイルピロリドン、N−アク
リロイルピペリジン、N−アクリロイルピロリジン、N
−アクリロイルアジリジン、N−メタクリロイルアジリ
ジン、アジリジニルエチルアクリレート、アジリジニル
エチルメタクリレート、2−ビニルピリジン、4−ビニ
ルピリジン、2−ビニルピラジン、1−ビニルイミダゾ
ール、N−ビニルカルバゾール、N−ビニルフタルイミ
ド等が挙げられる。
基含有モノマーから導かれる構成単位を、通常は1.0
〜30モル%、好ましくは5.0〜20モル%の割合で
含有し、(メタ)アクリル酸エステルモノマーまたはそ
の誘導体から導かれる構成単位を、通常は20〜98モ
ル%、好ましくは40〜90モル%の割合で含有し、窒
素含有モノマーから導かれる構成単位を、通常は1.0
〜50モル%、好ましくは5.0〜40モル%の割合で
含有してなる。
基は、アクリル系共重合体(g1)が有する官能基含有
モノマー単位の官能基の種類に応じて、適宜選択するこ
とができる。例えば、官能基がヒドロキシル基、アミノ
基または置換アミノ基の場合、置換基としてはイソシア
ナート基またはエポキシ基が好ましく、官能基がカルボ
キシル基の場合、置換基としてはアジリジニル基、エポ
キシ基またはオキサゾリン基が好ましく、官能基がエポ
キシ基の場合、置換基としてはアミノ基、カルボキシル
基またはアジリジニル基が好ましい。このような置換基
は、不飽和基含有化合物(g2)1分子毎に一つずつ含
まれている。
ネルギー線重合性の炭素−炭素二重結合が、1分子毎に
1〜5個、好ましくは1〜2個含まれている。このよう
な不飽和基含有化合物(g2)の具体例としては、例え
ば、メタクリロイルオキシエチルイソシアナート、メタ
−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシア
ナート、メタクリロイルイソシアナート、アリルイソシ
アナート;ジイソシアナート化合物またはポリイソシア
ナート化合物と、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
トとの反応により得られるアクリロイルモノイソシアナ
ート化合物;ジイソシアナート化合物またはポリイソシ
アナート化合物と、ポリオール化合物と、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレートとの反応により得られるアク
リロイルモノイソシアナート化合物;グリシジル(メ
タ)アクリレート;(メタ)アクリル酸、2−(1−ア
ジリジニル)エチル(メタ)アクリレート、2−ビニル
−2−オキサゾリン、2−イソプロペニル−2−オキサ
ゾリン等が挙げられる。
リル系共重合体(g1)の官能基含有モノマー100当
量当たり、通常20〜100当量、好ましくは40〜9
5当量、特に好ましくは60〜90当量の割合で用いら
れる。
有化合物(g2)との反応においては、官能基と置換基
との組合せに応じて、反応の温度、圧力、溶媒、時間、
触媒の有無、触媒の種類を適宜選択することができる。
これにより、アクリル系共重合体(g1)中の側鎖に存
在する官能基と、不飽和基含有化合物(g2)中の置換
基とが反応し、不飽和基がアクリル系共重合体(a1)
中の側鎖に導入され、エネルギー線硬化型共重合体
(G)が得られる。この反応における官能基と置換基と
の反応率は、通常70%以上、好ましくは80%以上で
あり、未反応の官能基がエネルギー線硬化型共重合体
(G)中に残留していてもよい。
ギー線硬化型共重合体(G)以外にも、スタンパー受容
層11と同様の光重合開始剤(B)、エネルギー線硬化
性を有しないポリマー成分またはオリゴマー成分
(C)、エネルギー線硬化性の多官能モノマーまたはオ
リゴマー成分(D)、架橋剤(E)、その他の添加剤
(F)等を含んでいてもよい。
30μm程度であり、好ましくは10〜20μm程度で
ある。
性を有しないポリマー成分とエネルギー線硬化性の多官
能モノマーまたはオリゴマーとの混合物を主成分とする
場合について、以下説明する。
マー成分としては、例えば、前述したアクリル系共重合
体(g1)と同様の成分が使用できる。このアクリル系
共重合体(g1)の中でも、官能基として含窒素基を有
しているアクリル系共重合体を選択すると、接着剤層1
2と光ディスク基板やカバーシートとしてのポリカーボ
ネートとの接着力が高くなり、好ましい。
ーまたはオリゴマーとしては、前述の成分(D)と同じ
ものが選択される。ポリマー成分とエネルギー線硬化性
の多官能モノマーまたはオリゴマーとの配合比は、ポリ
マー成分100重量部に対して、多官能モノマーまたは
オリゴマー10〜150重量部であるのが好ましく、特
に25〜100重量部であるのが好ましい。
1では、スタンパー受容層11および接着層12が圧力
によって変形しやすいので、これを防止するために、ス
タンパー受容層11の露出面に剥離シート13が積層さ
れており、接着層12の露出面に剥離シート13’が積
層されている。剥離シート13,13’としては、従来
公知のものを使用することができ、例えば、ポリエチレ
ンテレフタレートやポリプロピレンなどの樹脂フィルム
をシリコーン系剥離剤等で剥離処理したものを使用する
ことができる。
に平滑性を付与するために、剥離処理した側(スタンパ
ー受容層11と接触する側)の表面粗さ(Ra)が0.
1μm以下であるのが好ましい。また、剥離シート1
3,13’の厚さは、通常10〜200μm程度であ
り、好ましくは20〜100μm程度である。
離し、剥離シート13を後で剥離するため、剥離シート
13’を軽剥離タイプのものとし、剥離シート13を重
剥離タイプのものとするのが好ましいが、スタンパー受
容層11側の剥離シート13を先に剥離するか、接着剤
層12側の剥離シート13’を先に剥離するかは、光デ
ィスクの製造工程によって異なるので、それぞれの側の
面に積層する剥離シート13,13’に軽剥離タイプを
用いるか重剥離タイプを用いるかは、選択した光ディス
クの製造工程によって決定される。
1を製造するには、まず、スタンパー受容層11を構成
する材料と、所望によりさらに溶媒とを含有するスタン
パー受容層11用の塗布剤を調製するとともに、接着層
12を構成する材料と、所望によりさらに溶媒とを含有
する接着層12用の塗布剤とを調製する。
塗布剤を剥離シート13上に塗布してスタンパー受容層
11を形成した後、その上に接着層12用の塗布剤を塗
布して接着層12を形成し、その接着層12の表面にも
う1枚の剥離シート13’を積層するか、(2)接着層
12用の塗布剤を剥離シート13’上に塗布して接着層
12を形成した後、その上にスタンパー受容層11用の
塗布剤を塗布してスタンパー受容層11を形成し、その
スタンパー受容層11の表面にもう1枚の剥離シート1
3を積層するか、(3)スタンパー受容層11用の塗布
剤を剥離シート13上に塗布してスタンパー受容層11
を形成し、一方、接着層12用の塗布剤を剥離シート1
3’上に塗布して接着層12を形成し、スタンパー受容
層11と接着層12とが重ね合わせられるようにして両
者を積層する。塗布剤の塗工には、例えば、キスロール
コーター、リバースロールコーター、ナイフコーター、
ロールナイフコーター、ダイコーター等の塗工機を使用
することができる。
用した光ディスクの製造方法の一例について説明する。
に、光ディスク製造用シート1の一方の剥離シート1
3’を剥離除去し、露出した接着層12をポリカーボネ
ートからなる光ディスク基板3に積層、圧着した後、ス
タンパー受容層11上に積層されている他方の剥離シー
ト13を剥離除去し、スタンパー受容層11を露出させ
る。
露出したスタンパー受容層11の表面にスタンパーSを
圧着し、スタンパー受容層11にスタンパーSの凹凸パ
ターンを転写する。スタンパー受容層11の室温におけ
る貯蔵弾性率が103〜10 6Paである場合には、ス
タンパーSの圧着は室温で行うことができる。
金属材料から構成される。なお、図2(b)〜(d)に
示すスタンパーSの形状は板状であるが、これに限定さ
れるものではなく、ロール状であってもよい。
パー受容層11にスタンパーSを密着させた状態で、エ
ネルギー線照射装置(図2(c)中では一例としてUV
ランプL)を使用して、光ディスク基板3側からスタン
パー受容層11に対してエネルギー線を照射する。これ
により、スタンパー受容層11および接着層12を構成
するエネルギー線硬化性の材料が硬化し、貯蔵弾性率が
上昇する。
子線等が用いられる。エネルギー線の照射量は、エネル
ギー線の種類によって異なるが、例えば紫外線の場合に
は、光量で100〜500mJ/cm2程度が好ましく、電
子線の場合には、10〜1000krad程度が好ましい。
パーSをスタンパー受容層11から分離する。このと
き、接着層12のポリカーボネートに対する接着力は2
00mN/25mm以上であり、スタンパー受容層11
のスタンパーSに対する接着力よりも高くなるように設
定されているため、スタンパーSをスタンパー受容層1
1から分離するときに、接着層12と光ディスク基板3
とが分離してしまうことが防止される。
スタンパーSの凹凸パターンが転写・固定され、ピット
またはグルーブが形成されたら、次に、図2(e)に示
すように、スパッタリング等の手段によりスタンパー受
容層11の表面に金属薄膜からなる反射膜4を形成す
る。反射膜4としては、相変化記録層等の記録層をさら
に含む多層膜であってもよい。
材料にカルボキシル基が存在すると、スタンパー受容層
11と反射膜4との接着力が高くなり、得られる光ディ
スクの強度、耐久性等が向上する。
射膜4上に接着剤5を介してカバーシート6を積層し、
光ディスクとする。このカバーシート6は、光ディスク
の受光面やラベル面など、光ディスクの一部を構成する
ものであり、例えば、ポリカーボネート、ポリメチルメ
タクリレート、ポリスチレン等の樹脂かならなるシート
(フィルム)が用いられる。
例であり、カバーシート6がポリカーボネートからなる
場合には、上記製造方法において光ディスク基板3とカ
バーシート6とを入れ替えて光ディスクを製造してもよ
いし、上記製造方法と同様にしてスタンパー受容層11
上に反射膜4を形成した光ディスク基板3と、スタンパ
ー受容層11上に反射膜4を形成したカバーシート6と
を、両反射膜4が相対向するように接着剤を介して積層
することにより光ディスクを製造してもよい。
容易にするために記載されたものであって、本発明を限
定するために記載されたものではない。したがって、上
記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲
に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
る剥離シート13または剥離シート13’はなくてもよ
い。
に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定
されるものではない。
酸0.208molとを酢酸エチル/メチルエチルケト
ン混合溶媒(重量比50:50)150g中で反応させ
て、官能基にカルボキシル基を有するアクリル酸エステ
ル共重合体溶液(固形分濃度40重量%)を得た。さら
に、このアクリル酸エステル共重合体溶液250gに、
メチルエチルケトン50gおよび2−メタクリロイルオ
キシエチルイソシアナート0.125mol(アクリル
酸エステル共重合体のカルボキシル基100当量に対し
て60当量)を添加し、窒素雰囲気下、40℃で48時
間反応させて、エネルギー線硬化型共重合体を得た。こ
のエネルギー線硬化型共重合体の重量平均分子量(M
w)は、509,000であった。また、エネルギー線
硬化型共重合体に残留したカルボキシル基は、モノマー
換算で9.52mol%相当であった。
の固形分100重量部に対して、光重合開始剤であるオ
リゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−
プロペニル)フェニル]プロパノン}(lambert
i spa社製,商品名:ESACURE KIP 15
0)4.0重量部を溶解させて、固形分濃度を35重量
%に調整し、スタンパー受容層用の塗布剤Aとした。
アクリル酸0.277molと、N,N−ジメチルアク
リルアミド0.298molとを酢酸エチル/メチルエ
チルケトン混合溶媒(重量比50:50)150g中で
反応させて、窒素含有モノマーを35.1mol%共重
合したアクリル酸エステル共重合体溶液(固形分濃度4
0重量%)を得た。さらに、このアクリル酸エステル共
重合体溶液250gに、メチルエチルケトン50gおよ
び2−メタクリロイルオキシエチルイソシアナート0.
222mol(アクリル酸エステル共重合体のカルボキ
シル基100当量に対して80当量)を添加し、窒素雰
囲気下、40℃で48時間反応させて、エネルギー線硬
化型共重合体を得た。このエネルギー線硬化型共重合体
の重量平均分子量(Mw)は、478,000であっ
た。
の固形分100重量部に対して、光重合開始剤であるオ
リゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−
プロペニル)フェニル]プロパノン}(lambert
i spa社製,商品名:ESACURE KIP 15
0)4.0重量部と、エネルギー線硬化性の多官能モノ
マーおよびオリゴマーからなる組成物(大日精化工業社
製,商品名:セイカビーム14−29B(NPI))1
25重量部と、ポリイソシアナート化合物からなる架橋
剤(東洋インキ製造社製,商品名:オリバインBHS−
8515)1.0重量部とを溶解させて、固形分濃度を
32重量%に調整し、接着層用の塗布剤Bとした。
タレート(PET)フィルム(厚さ:38μm)に塗布
して90℃で1分間乾燥させ、厚さ10μmのスタンパ
ー受容層Aを形成した。また、塗布剤Bをナイフコータ
ーによってPETフィルム(厚さ:38μm)に塗布し
て90℃で1分間乾燥させ、厚さ10μmの接着層Bを
形成した。
Bの硬化前の貯蔵弾性率を、粘弾性測定装置(Rheo
metrics社製,装置名:DYNAMIC ANA
LYZER RDA II)を用いて1Hzで25℃の値を
測定した。結果を表1に示す。
層Bに対して紫外線を照射し(リンテック株式会社製,
装置名:Adwill RAD−2000m/8を使
用。照射条件:照度310mW/cm2,光量300mJ/c
m2)、硬化後のスタンパー受容層Aおよび接着層Bの貯
蔵弾性率を、粘弾性測定装置(オリエンテック株式会社
製,装置名:レオパイブロンDDV−II−EP)を用い
て3.5Hzで25℃の値を測定した。結果を表1に示
す。
シリコーン樹脂で離型処理した重剥離型剥離シート(剥
離処理面の表面粗さ:Ra=0.016μm)、および
PETフィルム(厚さ:38μm)の片面に軽剥離型の
シリコーン樹脂で離型処理した軽剥離型剥離シート(剥
離処理面の表面粗さ:Ra=0.023μm)の2種類
の剥離シートを用意した。
離型剥離シートの離型処理面に塗布して90℃で1分間
乾燥させ、厚さ10μmの接着層を形成し、その接着層
の表面に軽剥離型剥離シートの離型処理面側を貼り合わ
せた。次いで、塗布剤Aをナイフコーターによって別の
軽剥離型剥離シートに塗布して90℃で1分間乾燥さ
せ、厚さ10μmのスタンパー受容層を形成した。その
スタンパー受容層の表面に、接着層上の軽剥離型剥離シ
ートを剥がしながら露出した接着層を対面させ、スタン
パー受容層と接着層とを積層して光ディスク製造用シー
トとした。
アクリル酸0.277molとを酢酸エチル/メチルエ
チルケトン混合溶媒(重量比50:50)150g中で
反応させて、官能基にカルボキシル基を有するアクリル
酸エステル共重合体溶液(固形分濃度40重量%)を得
た。さらに、そのアクリル酸エステル共重合体溶液25
0重量部に、メチルエチルケトン50重量部および2−
メタクリロイルオキシエチルイソシアナート0.166
mol(アクリル酸エステル共重合体のカルボキシル基
100当量に対して60当量)を添加し、窒素雰囲気
下、40℃で48時間反応させて、エネルギー線硬化型
共重合体を得た。このエネルギー線硬化型共重合体の重
量平均分子量(Mw)は、610,000であった。ま
た、エネルギー線硬化型共重合体に残留したカルボキシ
ル基は、モノマー換算で15.6mol%相当であっ
た。
の固形分100重量部に対して、光重合開始剤であるオ
リゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−
プロペニル)フェニル]プロパノン}(lambert
i spa社製,商品名:ESACURE KIP 15
0)4.0重量部を溶解させて、固形分濃度を35重量
%に調整し、スタンパー受容層用の塗布剤Cとした。
酸0.277molと、N−アクリロイルモルホリン
0.0709molとを酢酸エチル/メチルエチルケト
ン混合溶媒(重量比50:50)150g中で反応させ
て、窒素含有モノマー共重合比率7.92mol%のア
クリル酸エステル共重合体を得た。
0重量部を含むアクリル酸エステル共重合体溶液(固形
分濃度40重量%)250重量部に、エネルギー線硬化
性で窒素含有官能基を有するウレタンアクリレートオリ
ゴマー(日本合成化学工業社製,商品名:紫光UV−7
600B)100重量部、メチルエチルケトン11重量
部およびポリイソシアナート化合物からなる架橋剤(東
洋インキ製造社製,商品名:オリバインBHS−851
5)1.0重量部を溶解させて、固形分濃度を55重量
%に調整し、接着層用の塗布剤Dとした。
Dを使用して、実施例1と同様にしてスタンパー受容層
Cおよび接着層Dを形成した。それらスタンパー受容層
Cおよび接着層Dの硬化前の貯蔵弾性率および硬化後の
貯蔵弾性率を、実施例1と同様にして測定した。結果を
表1に示す。
Dを使用して、実施例1と同様にして光ディスク製造用
シートを製造した。
を、ナイフコーターによって実施例1と同様の重剥離型
剥離シートの離型処理面上に塗布して90℃で1分間乾
燥させ、厚さ20μmのスタンパー受容層を形成した。
そのスタンパー受容層の表面に実施例1と同様の軽剥離
型剥離シートを積層し、これを光ディスク製造用シート
とした。
を、ナイフコーターによって実施例1と同様の重剥離型
剥離シートの離型処理面上に塗布して90℃で1分間乾
燥させ、厚さ20μmのスタンパー受容層を形成した。
そのスタンパー受容層の表面に実施例1と同様の軽剥離
型剥離シートを積層し、これを光ディスク製造用シート
とした。
1,2で製造した光ディスク製造用シートから軽剥離型
剥離シートを剥離し、露出した接着層(比較例ではスタ
ンパー受容層)にポリカーボネートフィルム(帝人株式
会社製,商品名:ピュアエースC110−80,厚さ:
80μm)を29Nの圧力で圧着した。次いで、各光デ
ィスク製造用シートから重剥離型剥離シートを剥離し、
露出したスタンパー受容層を、鏡面加工を施したアルミ
ニウム板に対して29Nの圧力で圧着した。そして、ポ
リカーボネートフィルム側から紫外線を照射し(リンテ
ック株式会社製,装置名:Adwill RAD−20
00m/8を使用。照射条件:照度310mW/cm2,光量
300mJ/cm2)、スタンパー受容層および接着層を硬化
させた。
ミニウム板から剥離し、このときの180°ピール強度
を測定した。結果を表2に示す。
ク製造用シートを、打抜き加工によりあらかじめ光ディ
スク基板と同様の形状にカットした後、軽剥離型剥離シ
ートを剥離し、露出した接着層をポリカーネート樹脂か
らなる光ディスク基板(厚さ:1.1mm,外径:12
0mm)に積層し、29Nの圧力で圧着した。
容層から剥離し、露出したスタンパー受容層に対してニ
ッケル製のスタンパーを載せて29Nの圧力で圧着し、
スタンパーの凹凸パターンをスタンパー受容層に転写し
た。
し(リンテック株式会社製,装置名:Adwill R
AD−2000m/8を使用。照射条件:照度310mW
/cm2,光量300mJ/cm2)、スタンパー受容層および接
着層を硬化させ、上記凹凸パターンを固定した後、スタ
ンパーをスタンパー受容層から分離した。このとき、ス
タンパーはスタンパー受容層からスムーズに分離され、
接着層と光ディスク基板とが分離することはなかった。
ングにより厚さ60nmのアルミニウムからなる反射膜
を形成し、この反射膜上に、アクリル系粘着剤層のみか
らなる粘着シート(厚さ:20μm)を積層するととも
に、さらにポリカーボネート樹脂からなるカバーシート
(帝人株式会社製,商品名:ピュアエースC110−8
0,厚さ:80μm)を積層、圧着して光ディスクを得
た。
ク製造用シートを、打抜き加工によりあらかじめ光ディ
スク基板と同様の形状にカットした後、軽剥離型剥離シ
ートを剥離し、露出した接着層にポリカーボネート樹脂
からなるカバーシート(帝人株式会社製,商品名:ピュ
アエースC110−80,厚さ:80μm)を積層し、
29Nの圧力で圧着した。
容層から剥離し、露出したスタンパー受容層に対してニ
ッケル製のスタンパーを載せて29Nの圧力で圧着し、
スタンパーの凹凸パターンをスタンパー受容層に転写し
た。
し(リンテック株式会社製,装置名:Adwill R
AD−2000m/8を使用。照射条件:照度310mW
/cm2,光量300mJ/cm2)、スタンパー受容層および接
着層を硬化させ、上記凹凸パターンを固定した後、スタ
ンパーをスタンパー受容層から分離した。このとき、ス
タンパーはスタンパー受容層からスムーズに分離され、
接着層とカバーシートとが分離することはなかった。
ングにより厚さ60nmのアルミニウムからなる反射膜
を形成し、この反射膜上に、アクリル系粘着剤層のみか
らなる粘着シート(厚さ:20μm)を積層するととも
に、さらにポリカーネート樹脂からなる光ディスク基板
(厚さ:1.1mm,外径:120mm)を積層、圧着
して光ディスクを得た。
ては、スタンパー受容層と光ディスクの素材であるポリ
カーボネートとの接着力が高いため、製造工程中または
製品の保管中に生じる剥離を防止することができる。
ートの断面図である。
用した光ディスク製造方法の一例を示す断面図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 エネルギー線硬化性を有し、硬化前の貯
蔵弾性率が103〜106Paであり、ポリカーボネー
トに対する硬化後の接着力が200mN/25mm以上
である接着層と、 エネルギー線硬化性を有し、硬化前の貯蔵弾性率が10
3〜106Paであるスタンパー受容層とが積層されて
なる光ディスク製造用シート。 - 【請求項2】 前記接着層は、側鎖にエネルギー線硬化
性基を有するアクリル酸エステル共重合体を構成成分と
することを特徴とする請求項1に記載の光ディスク製造
用シート。 - 【請求項3】 前記接着層は、少なくとも1種の窒素含
有官能基を有するモノマーを共重合してなる窒素含有共
重合体を含有することを特徴とする請求項1または2に
記載の光ディスク製造用シート。 - 【請求項4】 前記スタンパー受容層は、側鎖にエネル
ギー線硬化性基を有するアクリル酸エステル共重合体を
構成成分とすることを特徴とする請求項1〜3のいずれ
かに記載の光ディスク製造用シート。 - 【請求項5】 前記スタンパー受容層は、少なくとも1
種のカルボキシル基を有するモノマーを共重合してなる
カルボキシル基含有共重合体を含有することを特徴とす
る請求項1〜4のいずれかに記載の光ディスク製造用シ
ート。
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