JP2003263153A - 和太鼓 - Google Patents

和太鼓

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JP2003263153A
JP2003263153A JP2002065562A JP2002065562A JP2003263153A JP 2003263153 A JP2003263153 A JP 2003263153A JP 2002065562 A JP2002065562 A JP 2002065562A JP 2002065562 A JP2002065562 A JP 2002065562A JP 2003263153 A JP2003263153 A JP 2003263153A
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Kazuo Kito
一雄 鬼頭
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Abstract

(57)【要約】 【課題】皮の張り具合の調整を専門業者に委託する必要
がなく、学校等の現場でも演奏者等が自分で皮張設状態
を調整可能となる和太鼓を提供すること。 【解決手段】枠体16に皮18が張設状態で鋲止め固定
されている鼓面形成体12と、鼓面形成体12が外嵌め
可能な嵌合壁部20aを有する取付け部20を突設させ
た胴体14とを備えている和太鼓。鼓面形成体12が取
付け部20にタッピングねじ22等の連結手段を介して
着脱可能に結合されている。枠体16が、隙間Sを有す
る分割体30、32とされ、元側分割体32に皮18が
鋲止め固定されるととともに、さらに、元側分割体32
の開口側から操作して分割体30、32の隙間距離を調
整可能なねじジャッキ40を分割体30、32間に備え
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、枠体に皮が張設状
態で鋲止め固定されてなる鼓面形成体と、鼓面形成体を
連結部材を介して脱着可能な胴体とを備えた和太鼓に関
する。
【0002】
【背景技術】従来の和太鼓では、木製の胴体の少なくと
も一端部に、鼓面を構成する皮(革)が張設状態で直接
鋲止め固定されている。かかる和太鼓において、皮革に
弛みが生じたり、皮革が破損・劣化したりした場合等に
は、皮革の張り直し作業や交換作業等のメンテナンスを
行うことが必要となる。
【0003】ここで、この張り直し作業や交換作業等の
際には、胴体の端部において、円形状等とされた皮革
を、その半径外方に均等に引っ張りながら、この皮革の
周縁側を胴体の端部に鋲止め固定することが必要とな
る。しかも、この鋲止め固定の際に、皮の張り具合を正
確に調節すること、即ち、和太鼓を正確に調律すること
も必要となる。よって、これらの作業には熟練を要し、
和太鼓の使用者自身が行うことは、一般に困難である。
例えば、学校等の教育機関において、和太鼓を学習教材
として用いる場合に、教師や生徒等がこれらの作業を行
うことは実質的に不可能である。このため、使用者は、
和太鼓のメンテナンス業者や製造業者(以下「専門業
者」という。)に、これらの作業を委託するのが一般的
である。
【0004】そして、和太鼓には、胴体の直径が1mを
越える大型のものも存在するため、和太鼓をメンテナン
ス業者等の所まで搬送が面倒で、張り直し作業も面倒で
あった。
【0005】また、従来の和太鼓では、前述のように、
皮革を胴体に直接、鋲止め固定することが必要なため、
胴体の構成素材が木材のみに限定され、多種・多様な和
太鼓を作製することの妨げとなっていた。
【0006】これらの問題点を解決するために、本発明
者は、先に下記構成の和太鼓を提案した(特願2000
−347227号:出願時未公開)。
【0007】「略筒状の取付部を突設させた胴本体と、
木材を用いて構成されるとともに、鼓面を構成する皮革
が張設状態で鋲止め固定される枠体と、を備え、前記枠
体が前記取付部に対して、連結部材を用いて着脱可能に
外装されることを特徴とする和太鼓。」上記構成の和太
鼓においては、皮の張り直し・交換に際して、搬入・搬
出とともにそれらの作業が容易となり、また、胴体の形
成素材の自由度を高めることができた。
【0008】しかし、皮の張り具合の調整は、依然とし
て専門業者に委託する必要があった。
【0009】
【発明の開示】本発明は、上記にかんがみて、皮の張り
具合の調整を専門業者に委託する必要がなく、学校等の
現場でも演奏者等が自分で皮張設状態を調整可能となる
和太鼓を提供することにある。
【0010】本発明に係る和太鼓は、上記目的(課題)
を下記構成により解決する。
【0011】鋲止め可能な材質製とされた枠体に張設状
態で皮が鋲止め固定されて鼓面が形成されてなる鼓面形
成体と、鼓面形成体が外嵌め可能な嵌合壁部を有する取
付け部を少なくとも一端側に突設させた胴体とを備え鼓
面形成体が取付け部に連結手段を介して着脱可能に結合
された和太鼓であって、枠体が、太鼓軸方向に直交する
面で隙間を有する分割体とされ、元側分割体に皮が鋲止
め固定されているとともに、さらに、元側分割体の元部
開口側から操作して分割体の隙間距離を調整可能な間隔
調整手段を備えていることを特徴とする。
【0012】上記構成により、皮が弛んできたとき、鼓
面形成体を連結手段の操作して胴体から取り外して、元
側分割体の元部開口側から間隔調整手段を手等で操作す
れば皮張設状態を調整できる。したがって、皮の張り具
合の調整を専門業者に委託する必要がなく、学校等や練
習場等の現場でも教師ないし演奏者が自分で鼓面の張り
具合を調整可能となる。
【0013】上記構成において、間隔調整手段はねじジ
ャッキとすることが、間隔調整が容易であり、その際、
弛み止めばね体を、ねじジャッキに装着することが望ま
しい。太鼓の演奏時における振動でねじジャッキが緩む
のを防止するためである。
【0014】そして、連結手段は、複数組のタッピング
ねじと化粧キャップとを備え、タッピングねじは、前記
元側分割体を貫通して前記取付け部にねじ込み可能とさ
れ、前記化粧キャップは前記元側分割体に保持されて前
記タッピングねじの頭を隠すものであるものとすること
が、望ましい。鼓面形成体を胴体から取り外し後、再
度、鼓面形成体を胴体に組み付けるに際して、タッピン
グねじであるので周面の位置合わせを再度する必要がな
い。また、連結手段が外側に顕現せず、従来の和太鼓の
意匠性を維持することができるためである。
【0015】上記構成において、元側分割体が前記タッ
ピングねじの導入孔部(段付き孔)を備え、前記化粧キ
ャップが、タッピングねじの導入孔部の嵌合保持可能な
保持筒部を備えた構成とすることが望ましい。取り外し
時にタッピングねじの頭が鼓面形成体の周面から突出せ
ず(他部材と干渉せず傷つけるおそれがない。)、ま
た、キャップの着脱が筒部を導入孔部に挿入するだけで
よく容易となる。
【0016】さらに、上記各構成において、胴体を強化
プラスチック製とすることが、望ましい。取付け部のタ
ッピングねじのねじ込みし易さ及びねじ込み強度が確保
し易く、且つ、意匠性に富む胴体の成形が容易であり、
さらには、演奏時の音質も従来の全体が木製であるもの
に対してもほとんど劣らない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明をする。
【0018】第1実施形態の和太鼓Aは、図1及び2に
示すように、鼓面形成体12と樽状の胴体14とを基本
構成要素とする。
【0019】そして、鼓面形成体12は、鋲止め可能な
材質製の枠体16に皮18を張設状態で鋲止め固定して
鼓面Bを形成しているものである。
【0020】ここで、枠体16の材質は、通常、自然木
とするが、鋲止め可能な材質であれば特に限定されず、
集成木材、積層木材、硬質・半硬質繊維板、パーチクル
ボード等の木質材、さらには、張替えしない場合には、
胴体と同様な強化プラスチック等の材質であってもよ
い。
【0021】そして、胴体14は、鼓面形成体12が外
嵌め可能な取付け壁20a及び鼓面形成体12の元側を
係止する係止止め段部20bで構成される取付け部20
を太鼓軸方向の両端側に形成させたものである。
【0022】ここで、本実施形態では、取付け部20は
両端側に形成され、一対の鼓面形成体12を取付けた構
成であるが、取付け部20を一端側にのみ形成し、他端
側を閉じた構成としてもよい。この場合は、胴体の成形
時に同時に閉じ部を形成して有底胴体とするか、胴体成
形後、閉じ板を貼付けてもよい。
【0023】また、取付け壁20aは、図例では筒状で
あるが、周方向で隙間を有する分割状としてもよい。分
割の数は、強度的に問題がなければいくつでもよいが、
本実施形態の如く、例えば、5個のタッピングねじ(ビ
ス)22で鼓面形成体12を連結(固定)する場合は、
5分割体以下とすることが、タッピングねじ22をねじ
込んだとき隙間にねじ先端が位置する空当たりになるお
それがない。
【0024】ここで、胴体14の材質は、前述の木質材
でもよいが、強度を確保可能なものなら、特に限定され
ず、強化プラスチック(FRP)、金属、セラミックス
(陶器、土器、磁器を含む。)、プラスチック(含浸紙
積層体を含む。)等の非木質材で構成することができ
る。但し、本実施形態の如く、タッピングねじ22で鼓
面形成体12を胴体14の取付け部20に取付ける場合
は、少なくとも取付け部のみはタッピングねじ22をね
じ込み可能な材質、例えば、強化プラスチックやアルミ
ニウムとする。
【0025】胴体14をFRPとするときは、例えば、
型内面にガラス繊維入りのFRP材料をコテ塗りないし
スプレー塗布により積層効果させて製造する。
【0026】また、胴体14を金属製とするときは、ア
ルミニウム等の金属材料からダイカスト鋳造、あるい
は、アルミニウム板から板金加工や溶接等を利用して製
造する。
【0027】なお胴体14の外周面の4個所には、本和
太鼓Aを持ち運ぶ際に「持ち手」として機能するもち手
金具26が取着されている。
【0028】なお、胴体の材質によっては、必然的では
ないが、通常、取付け部20の嵌合壁部(取付け壁部)
20aに制振材28を嵌着させる。
【0029】この制振材28は、通常、ゴム、熱可塑性
エラストマー、弾性発泡等の高分子弾性体で製造する。
【0030】上記構成において、枠体16は、太鼓軸方
向に直交する面で隙間Sを有する分割体、図例では先側
分割体30及び元側分割体32の二分割体とされて、取
付け部20に取付けたとき、胴体14の外周面に連続す
る面を構成するような全体外形が略円錐台形とされてい
る。
【0031】そして、元側分割体32に皮18が全周に
わたり多数個の鋲34により鋲止め固定されている。さ
らに、元側分割体32は、取付け部20及び制振材28
よりも全高が若干高く形成されている。さらに、元側分
割体32には、5つのねじ導入段付き孔36が周方向に
沿った等間隔な位置に設けられている。この段付き孔3
6は、半径方向に沿った中間部で内径を段差状に変化さ
せており、外周面寄りに位置する大径部36aと、内周
面寄りに位置する小径部36bとで構成されている。
【0032】さらに、先側分割体30と元側分割体32
との間には複数個(図例では6個)のねじジャッキ40
が配されて、元側分割体32の元部側開口から操作して
先側/元側分割体30、32の隙間を調整可能な間隔調
整手段とされている。より具体的には、複数組(6個)
の金属製の円弧状プレート42にそれぞれ調整ボルト4
4を突設させ調整ナット46を両ボルト44、44に螺
着させて、調整ナット46を一方側へ回したときに両ボ
ルト44、44間が離隔して先側/元側分割体30、3
2の隙間距離が広がるようになっている。当初は、両ボ
ルト44、44の先端同士が略接触する設定状態とす
る。さらに、ねじジャッキ40には、弛み止めばね体、
図例では一方から差込可能なU字形スプリングワッシャ
48が装着されている。太鼓の演奏時における振動によ
る弛みを防止するためである。この弛み止めばね体は一
方のみでもよい。
【0033】皮(革)18としては、獣皮(例えば、牛
皮)等の天然皮革、若しくは合成皮革が用いられ、裏面
18aを先側分割体30の先端平面30aに当接させて
鼓面Bを形成し、周縁側に位置する耳部18bを、枠体
16(先側分割体30、元側分割体32)の外周面に当
接させている。そして、耳部18bを元側分割体32の
元端方向に引っ張り、鼓面Aを張設した状態で、耳部1
8bを下側分割体32の外周面に多数個の鋲34により
鋲止め固定している。なお、耳部18bは、前記段付き
孔36に対応させた5つの貫通孔18cを、周方向に沿
った等間隔な位置に備えている。
【0034】タッピングねじ22は、十字穴付き頭部2
2aと、ネジ部22bとを備えるものである。また、化
粧キャップ38は、鋲34の頭部34aと同一形状とさ
れた頭部38aと、段付き孔36の大径部36aに嵌合
保持可能な保持筒部38bとを備えている。なお、化粧
キャップ38の頭部38aと、鋲34の頭部34aと
は、異なる色に着色されている。
【0035】次に、和太鼓Aの製造方法の一例を説明す
る。
【0036】先ず、皮18を張設状態としつつ、枠体1
6に鋲34止め固定する。このとき、多数の鋲34を、
耳部18bを上下二段に略周回する状態で、耳部18b
及び枠体16の外周面側に打ち込む。なお、耳部18b
の貫通孔18cは、枠体16の取付孔31に位置合わせ
される。一方、胴体14の取付け部20には、制振材2
8が外嵌される。
【0037】次いで、皮18と一体とされた枠体16
が、制振材28の外嵌された取付け部20に外装され
る。そして、段付き孔36の外方からタッピングねじ2
2の雄ネジ部22bを挿入し、この雄ネジ部22bを制
振材28及び取付け部20にネジ込んで、この雄ネジ部
22bを取付け部20に螺入固定する。このとき、タッ
ピングねじ22の頭部22aが大径部36aの底面に当
接される。そして、化粧キャップ38の嵌合部38bを
大径部36aに嵌合し、化粧キャップ38の頭部38a
で、段付き孔36の大径部36aを隠蔽し、本和太鼓A
の組立を完了する。
【0038】そして、本和太鼓Aのメンテナンスが必要
な場合には、例えば、長時間使用(演奏)して皮18が
弛んできたような場合は、下記の如く皮18の張設状態
を調整する。
【0039】化粧キャップ38及びタッピングねじ22
をドライバー(本実施形態では+ドライバー)を段付き
孔36に挿入してタッピングねじ22を取付け部20の
嵌合壁部20a及び制振材28から離れるまで後退(通
常5〜6mm)させた状態で、鼓面形成体12を取り外
す。この際、化粧キャップ38の頭部38aが、鋲34
の頭部34aと異なる色に着色され、作業者は、両頭部
36a・38aを瞬時に判別できるため、この枠体16
の取り外し作業を円滑に行うことができる。
【0040】次に、ばね座金48を取り外し(図4
(a)参照)、続いて、分割体32の開口側から先側分
割体30/元側分割体32の隙間Sに六角スパナ50を
差し込み、六角調整ナット46を一方側へ、すなわち、
調整ボルト44が離隔する方向に回転させる(図4
(b)参照)。このようにして全てのねじジャッキ40
を操作して、先側分割体30/元側分割体32の隙間距
離を同じになるように広げる。すると、皮18は元側分
割体32のみに鋲止め固定されているため、皮18は引
張られて弛みを矯正、すなわち、皮の張り具合を正しい
状態に調整(調律)できる(図4(c)参照)。
【0041】こうして、皮の張り具合を調整した鼓面形
成体12は、上記とは逆に、胴体14の取付け部20に
嵌着セットした状態で、タッピングねじ22を導入段付
き孔36に挿入したドライバーによりねじ込む。このと
き、タッピングねじ22の制振材28及び嵌合壁部20
aはいずれもタッピング可能な材質であるため、元のタ
ッピングねじ孔に合わせる必要はない。こうして、再
度、本実施形態の和太鼓Aは、調律された好ましい状態
で演奏(練習)ができるようになる。
【0042】なお、皮の張替/交換が必要な場合は、当
然、調整せずに胴体14から取り外した鼓面形成体12
を専門業者に搬入し、皮の張替/交換後、搬出して胴体
14に上記と同様にして取付ける。
【0043】なお、本実施形態においては、化粧キャッ
プ38の頭部38aと、鋲34の頭部34aとの判別の
容易化のために、両者に異なる模様を付したり、両者の
形状を異なるものとすることもできる。
【0044】次に、図5を用いて、他の実施形態である
和太鼓Bについて説明をする。この和太鼓Bは、連結手
段(連結部材)の態様が異なる点及びねじジャッキ40
Aの弛み止めを除き、第1実施形態の和太鼓Aと略同様
な構成を備えている。前記実施形態と同一部分について
は、同一図符号を付してそれらの説明の全部又は一部を
省略する。
【0045】この連結部材は、図5(a)に示すよう
に、鼓面形成体12(枠体16の元側分割体32)側に
配置された係止部52と、胴体14側に配置されるとと
もに係止部52に対して弾発状に係止される係止アーム
53と、を主要部とするものである。なお、ねじジャッ
キ40の弛み止めは本実施形態では六角調整ナット46
の両側に配された一対のコイルばね48A、48Aとさ
れ、取り外しは不要な構成である。
【0046】係止部52は、枠体16の外周面に突出状
に配置され、自由端を上方に屈曲させた略クランク状の
線材若しくは板材を用いて構成されている。
【0047】また、胴体14の外周面には、線材を略フ
ック状若しくは略リング状等として構成される可動支点
54が、胴体14の周方向に沿って2個若しくは3個等
の複数配置されている。
【0048】さらに、各可動支点54には、操作アーム
56が回動可能に支持されている。即ち、この操作アー
ム56は、略舌片状の線材を用いて構成されるととも
に、基端部56a側を屈曲させて軸部としている。ま
た、基端部56aと自由端部56bとの間の左右一対の
部位に、各々略周回状の巻き込み部56cを設け、操作
アーム56の弾性を高めている。そして、基端部56a
側の軸部を、可動支点54に挿通することによって、操
作アーム56全体が回動可能に支持されている。
【0049】係止アーム53は、略コの型の線材を用い
て構成され、基端部53a側を屈曲させて軸部(図示を
省略)としている。そして、この軸部が操作アーム56
の外側から、巻き込み部56cに挿通されているため、
係止アーム53は、操作アーム56に対して回動可能に
支持されている。
【0050】この連結部材では、先ず、図5(b)に示
すように、係止アーム53を係止部52に引っかける。
次いで、操作アーム56の自由端部56b側を下方に向
かって引き下げると、操作アーム56は可動支点54を
回動中心として、下方に回動する。この操作アーム56
の下方回動に伴って、図5(c)に示すように、係止ア
ーム53も下方へ移動し、係止アーム53が係止部52
に対して堅固に係止される。
【0051】一方、この係止状態にあるときに、操作ア
ーム56を、可動支点54を回動中心として上方に回動
すると、係止アーム53と、係止部52との係止が解除
され、鼓面形成体12を取付け部20から取り外すこと
ができる。
【0052】以上の和太鼓Bにおいても、構造が簡単
で、操作の容易な連結部材を用いて、枠体16と取付け
部20との着脱を行うことができる。従って、前述の第
1実施形態の和太鼓Aと同様な効果(専門業者に搬入し
なくても皮の張り具合の調整が演奏者自身ができる。)
を得ることができる。
【0053】なお、第2実施形態においては、係止部5
2を胴体14側に配置し、操作アーム56及び係止アー
ム53を枠体16側に配置することもできる。
【0054】さらに、連結部材の具体的な態様は、前述
のタッピングねじ22を用いた態様や、係止部52及び
係止アーム53等を用いた態様に限定されない。例え
ば、取付け部20の外周面に形成される雄ネジ部と、枠
体16の内周面に形成されるとともに取付け部20の雄
ネジ部に螺合可能な雌ネジ部と、によって連結部材を構
成することもできる。
【0055】また、第1実施形態では、枠体16や皮1
8に、化粧キャップ38を装着するねじ導入段付き孔3
6を設けた場合を示したが、ねじ導入孔を設けずに、連
結部材としてのタッピングねじ22を、皮18の耳部1
8b・枠体16(元側分割体32)に順次ねじ込んで、
さらに、取付け部20(嵌合壁部20a)にねじ込むよ
うにして、皮18ごと枠体16を胴体14に連結し、そ
して、他の部位で皮18を枠体16に固定したと同様な
鋲34を、化粧キャップとして、タッピングねじ22の
頭部22aを隠すように、元側分割体32に打ち込んで
もよい。なお、この頭部22aを隠す化粧キャップとし
ての鋲34は、前述と同様、頭部の色を変えておくこと
が望ましい。
【0056】また、これらの和太鼓には、適宜、消音装
置を付加することもできる。
【0057】上記各実記形態では、枠体を二分割体とし
たが、三分割体(先側/中間/元側)としそれぞれの間
に間隔調整手段を設けてもよい。そして、元側/中間分
割体の間隙をステップ調整手段(例えばスペーサ挿
入)、先側/中間分割体間の間隙をねじジャッキのよう
な微調整手段としてもよい。
【0058】さらに、間隔調整手段としては、ねじジャ
ッキに限られず、シリンダジャッキ、広げコレット、広
げリンク装置等任意である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における和太鼓を示す分解
斜視図である。
【図2】同実施形態の和太鼓の要部縦断面図である。
【図3】同実施形態の一部切欠き平面図である。
【図4】(a)〜(c)は同実施形態における上下分割
体の間隔調整方法を説明用断面図である。
【図5】(a)〜(c)は前記実施形態形態において連
結手段を別の態様とした説明用要部断面図である。
【符号の説明】
A・B…和太鼓、 12…鼓面形成体 14…胴体、 16…枠体、 18…皮 20…取付部、 22…タッピングねじ(連結手段) 30…枠体の先側分割体 32…枠体の元側分割体 40、40A…ねじジャッキ(間隔調整手段)

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋲止め可能な材質製の枠体に皮が張設状
    態で鋲止め固定されて鼓面が形成されてなる鼓面形成体
    と、 該鼓面形成体が外嵌め可能な嵌合壁部を有する取付け部
    を少なくとも一端側に突設させた胴体とを備え 前記鼓面形成体が前記取付け部に連結手段を介して着脱
    可能に結合された和太鼓であって、 前記枠体が、太鼓軸方向に直交する面で隙間を有する分
    割体とされ、元側分割体に前記皮が鋲止め固定されると
    ともに、さらに、前記元側分割体の開口側から操作して
    前記分割体の隙間距離を調整可能な間隔調整手段を備え
    ていることを特徴とする和太鼓。
  2. 【請求項2】 前記間隔調整手段がねじジャッキである
    ことを特徴とする請求項1に記載の和太鼓。
  3. 【請求項3】 前記ねじジャッキがさらに緩み止めばね
    体を備えていることを特徴とする請求項2記載の和太
    鼓。
  4. 【請求項4】 前記連結手段が、複数組のタッピングね
    じと化粧キャップとを備え、前記タッピングねじは、前
    記元側分割体を貫通して前記取付け部にねじ込み可能と
    され、前記化粧キャップは前記元側分割体に保持されて
    前記タッピングねじの頭を隠すものであることを特徴と
    する請求項1、2又は3記載の和太鼓。
  5. 【請求項5】 前記元側分割体が前記タッピングねじの
    導入段付き孔を備え、前記化粧キャップが、前記タッピ
    ングねじの導入段付き孔の嵌合保持可能な保持筒部を備
    えていることを特徴とする請求項4記載の和太鼓。
  6. 【請求項6】 前記胴体が強化プラスチック製であるこ
    とを特徴とする請求項5記載の和太鼓。
  7. 【請求項7】 前記胴体が強化プラスチック製であるこ
    とを特徴とする請求項4記載の和太鼓。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016061811A (ja) * 2014-09-15 2016-04-25 哲雄 紺矢 バンジョー等の太鼓胴を持つ撥弦楽器、および小太鼓等打楽器の胴体内部の振動膜加圧機構

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JP2016061811A (ja) * 2014-09-15 2016-04-25 哲雄 紺矢 バンジョー等の太鼓胴を持つ撥弦楽器、および小太鼓等打楽器の胴体内部の振動膜加圧機構

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