JP2003263093A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003263093A JP2002065147A JP2002065147A JP2003263093A JP 2003263093 A JP2003263093 A JP 2003263093A JP 2002065147 A JP2002065147 A JP 2002065147A JP 2002065147 A JP2002065147 A JP 2002065147A JP 2003263093 A JP2003263093 A JP 2003263093A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 裏面画像形成用の搬送部において記録材を冷
却する冷却手段として、搬送される記録材の紙面にほぼ
直角な方向から冷却風を当てる従来の技術では、記録材
の通過時における冷却風の流通が十分でなく、冷却効果
が十分でないという問題を解決する。 【解決手段】 搬送部において、搬送される記録材の紙
面にほぼ平行に冷却風を送る冷却手段を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置に関
し、特に、熱定着処理された記録材の搬送部の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法式により画像を形成する画像
形成装置では、一般に、帯電、露光及び現像により像形
成体上にトナー像を形成し、形成したトナー像を記録材
に転写し、転写により未定着のトナー像を担持した記録
材を加熱して定着処理することが行われる。定着処理直
後の記録材の温度はかなりの高いために、搬送過程で記
録材から放熱されて画像形成装置の機内温度を上昇させ
る、像形成体を初めとする装置の各部品の温度を上昇さ
せる、排紙され排紙皿に堆積された場合にトナーが接着
材となって記録材間に接着が起こる等の問題がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開2000−338
727号公報では、前記の問題を解決するために、定着
後の記録材を反転搬送して画像形成部に給紙する裏面画
像形成用の反転搬送部に冷却手段を設けることが提案さ
れている。
【0004】しかるに、前記特開2000−33872
7号公報の冷却方法では搬送される記録材の紙面に対し
てほぼ直角な方向から冷却風を当てているために、冷却
風が記録材に遮られて流通が悪く、十分な冷却効果が得
られない。このために、前記した記録材の熱による前記
の問題を十分に解決することができなかった。
【0005】本発明は、十分な冷却効果が得られない従
来技術を改良して前記の問題を解決することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記本発明の目的は下記
の発明により達成される。
【0007】1.記録材上に画像を形成する画像形成部
及び画像を加熱して記録材に定着する熱定着手段を有す
る画像形成装置において、定着後の記録材を搬送する搬
送部に、搬送路の少なくとも一方の側部に設けた送風手
段又は吸気手段を有する冷却手段を備え、搬送される記
録材に沿った冷却風の流れを生じさせる通風路を形成し
たことを特徴とする画像形成装置。
【0008】2.前記搬送部は平板状の前記搬送路を有
し、前記通風路の方向は、前記平板状の搬送路における
記録材の進行方向を含み搬送される記録材の紙面に直交
する面内における前記進行方向に対する角度α及び前記
紙面に平行な面内における前記進行方向に直交する方向
に対する角度βが次の範囲内にある方向に設定されたこ
とを特徴とする画像形成装置。
【0009】 −20°≦α≦+20°、−45°≦β≦+45° 3.前記搬送部は搬入路、反転路及び搬出路を有し、記
録材の表裏を反転するものであって、前記通風路の方向
は、該搬入路と該搬出路の結合部における記録材の進行
方向に直交する軸に対する角度γが30°以下である範
囲内に設定されたことを特徴とする前記1又は前記2に
記載の画像形成装置。
【0010】4.前記搬送路の一方の側に送風ファン及
び送風口部からなる前記送風手段が設けられたことを特
徴とする前記1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装
置。
【0011】5.前記搬送路の他方の側に吸気口部から
なる前記吸気手段が設けられたことを特徴とする前記4
に記載の画像形成装置。
【0012】6.前記搬送路の一方の側に吸気ファン及
び吸気口部からなる前記吸気手段が設けられたことを特
徴とする前記1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装
置。
【0013】7.前記搬送路の他方の側に送風口部から
なる前記送風手段が設けられたことを特徴とする前記6
に記載の画像形成装置。
【0014】8.前記搬送路の一方の側に送風ファン及
び送風口部からなる前記送風手段及び前記搬送路の他方
の側に吸気ファン及び吸気口部からなる前記吸気手段が
設けられたことを特徴とする前記1〜7のいずれか1項
に記載の画像形成装置。
【0015】9.前記送風手段にダクトが接続されたこ
とを特徴とする前記1〜8のいずれか1項に記載の画像
形成装置。
【0016】10.前記吸気手段にダクトが接続された
ことを特徴とする前記1〜9のいずれか1項に記載の画
像形成装置。
【0017】11.搬送路の一方の側に送風口部及び吸
気口部が設けられ、前記送風口部から導入された冷却風
が前記搬送路を横切って前記搬送路の他方の側を通り、
前記搬送路を横切って前記一方の側に到達する通風路を
形成する仕切部材を有し、冷却風が前記搬送路を横切る
往復経路において冷却が行われることを特徴とする前記
1に記載の画像形成装置。
【0018】12.紙面に沿って扁平な形状の送風口部
又は吸気口部を有することを特徴とする前記1〜11の
いずれか1項に記載の画像形成装置。
【0019】13.少なくとも記録材が前記搬入路を進
行するか又は前記搬出路を進行するかに応じて変位する
送風口部及び吸気口部の少なくとも一つを有することを
特徴とする前記3に記載の画像形成装置。
【0020】14.少なくとも冷却風の通路を記録材が
通過する期間記録材の搬送速度を下げる制御を行う制御
手段Aを有することを特徴とする前記1〜13のいずれ
か1項に記載の画像形成装置。
【0021】15.装置内の温度を検知する温度センサ
を有し、前記制御手段Aは、該温度センサの検知温度に
基づいて記録材の搬送速度を制御することを特徴とする
前記14に記載の画像形成装置。
【0022】16.前記通風路を記録材が通過する期間
又は該期間に所定時間を付加した期間中前記冷却手段を
作動させ、該期間以外は前記冷却手段を停止させる制御
を行う制御手段Bを有することを特徴とする前記1〜1
5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0023】17.装置内の温度を検知する温度センサ
を有し、前記制御手段Bは、前記温度センサの検知温度
に基づいて、前記冷却手段の作動・非作動を制御するこ
とを特徴とする前記16に記載の画像形成装置。
【0024】18.前記制御手段Bは、温度閾値を用い
て前記温度センサの検知温度を弁別し、弁別結果に基づ
いて前記冷却手段を制御することを特徴とする前記16
又は前記17に記載の画像形成装置。
【0025】19.記録材の処理枚数を計数する計数手
段を有し、前記制御手段Bは、前記計数手段により計数
された処理枚数が所定値以上に達したときは、前記冷却
手段を連続作動させる制御を行うことを特徴とする前記
16〜18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0026】20.前記所定枚数は変更可能であること
を特徴とする前記19に記載の画像形成装置。
【0027】21.冷却風により冷却され、且つ、走行
する記録材に接触して記録材を冷却する除熱部材を設け
たことを特徴とする前記1〜20のいずれか1項に記載
の画像形成装置。
【0028】22.前記除熱部材を、高熱伝導率を有す
る材料からなるローラで構成されたことを特徴とする前
記21に記載の画像形成装置。
【0029】23.前記ローラは中空ローラからなり、
冷却風が中空部を通過することを特徴とする前記22に
記載の画像形成装置。
【0030】24.裏面画像形成用の反転搬送部を有
し、前記冷却手段は前記反転搬送部に設けられたことを
特徴とする前記1〜23のいずれか1項に記載の画像形
成装置。
【0031】25.定着処理後の記録材を排紙する前記
搬送部に前記冷却手段が設けられたことを特徴とする前
記1〜24のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【0032】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態に係る
画像形成装置の概略を示す図である。
【0033】画像形成装置は原稿搬送装置A、画像読取
部B、画像形成部C及び記録材搬送部Dで構成される。
【0034】原稿搬送装置Aは多数枚の原稿が載置され
る原稿給紙台10、原稿給紙台10上の原稿Gを1枚ず
つ搬出する原稿給紙部11、画像読取位置において原稿
を搬送するプラテンローラ12及び読み取った原稿を集
積する原稿排紙台13を有する。原稿搬送装置Aは片面
読取機能及び両面読取機能を有し、画像読取部Bに対し
て開閉自在に結合されている。
【0035】画像読取部Bは、ラインCCDからなる撮
像素子20、原稿の画像を撮像素子20上に結像させる
光学系21、原稿搬送装置Aにより搬送される原稿Gの
読取位置を形成するスリットガラス22及び静止原稿の
読取位置を形成するプラテンガラス23を有する。
【0036】画像形成部Cは、電子写真方式による画像
形成、即ち、帯電、露光、現像及び転写を行う画像形成
部30、レーザを光源とし画像データに基づいて露光を
行う露光部31及びトナー像を記録材Pに定着する定着
部32を有する。
【0037】記録材搬送部Dは記録材Pを収納する複数
の給紙トレイを有する記録材搬送部40、記録材搬送部
40から搬出された記録材Pを画像形成部Cに搬送する
給紙搬送部41、排紙皿42、搬送路切換部43及び反
転搬送部100を有する。
【0038】反転搬送部100は定着後の記録材Pを搬
送する搬送部の一例である。画像形成においては、原稿
搬送装置Aにより搬送される原稿G又はプラテンガラス
23上に載置された原稿を画像読取部Bが読み取って、
画像データを生成する。
【0039】画像形成部Cは画像読取部Bが読み取った
画像データ又は外部から受信した画像データに基づい
て、記録材搬送部Dが搬送する記録材P上にトナー像を
形成する。
【0040】片面画像形成においては、記録材搬送部4
0から給紙された片面にトナー像を形成した記録材Pを
定着部32による定着処理後に直進搬送し排紙するか又
は表裏反転後に排紙する。両面画像形成においては、記
録材Pの第1面にトナー像を形成し、定着部32による
定着処理後に、反転搬送部100に搬送する。反転搬送
部100において表裏反転した後に、再度記録材Pを画
像形成部Cに給紙して第2面にトナー像を形成する。形
成されたトナー像を定着部32において定着し、記録材
Pを直進搬送して排紙皿42に搬送する。
【0041】図2は反転搬送部100の要部の断面部、
図3は反転搬送部100の要部の斜視図である。
【0042】104は搬入路PS1を形成する案内板、
105は反転路PS2を形成する案内板、106は搬出
路PS3を形成する案内板である。搬入路PS1には搬
送ローラ101が、搬出路PS3には搬送ローラ103
がそれぞれ設けられ、反転路PS2には、反転ローラ1
02が設けられる。
【0043】搬入路PS1と、反転路PS2と、搬出路
PS3との結合部には、切換案内部材107が設けられ
る。切換案内部材107はPETフィルム等の弾性板又
はバネで付勢された剛性板で構成され、記録材Pが搬入
路PS1から反転路PS2に向かって進行する際には、
記録材Pにより点線で示すように変位して記録材Pは切
換案内板107を通過する。記録材Pが反転路PS2か
ら反転路PS2に進行する際には、切換案内部材107
は実線の位置にあるので、記録材Pは搬出路PS3に案
内される。
【0044】反転ローラ102は搬入時には、反時計方
向に回転して、記録材を左から右方向に搬送し、記録材
センサ108の記録材後端検知信号に基づいて、時計方
向に回転方向を反転し、記録材Pを右から左に搬送し
て、記録材Pを反転路PS2に搬送する。回転方向を反
転した反転ローラ102により搬送される記録材Pは切
換案内部材107により搬出路PS3に案内され、搬送
ローラ103により搬送されて図1における画像形成部
3に給紙される。
【0045】120は送風口部、121は送風ファン、
122は吸気口部、123は吸気ファンであり、12
4、125はダクトである。送風口部120及び吸気口
部122はそれぞれ搬入路PS1の先端部(図2におけ
る右端部)及び反転路PS2の後端部(図2における左
下部)に臨むように配置される。図2では、吸気口部1
22及び吸気ファン123のみが示されている。送風フ
ァン121と吸気ファン123とにより形成される図3
の波矢印で示す冷却風の通風路Airは搬入路PS1及
び搬出路PS3を包含しているので、搬送される記録材
Pは、2度冷却されることになる。
【0046】本実施の形態においては、このように記録
材Pの面に沿った冷却風の流れを形成し冷却しているの
で、冷却風が記録材Pにより遮られて冷却効果が低下す
ることがなく、しかも、狭い空間で記録材Pを効率よく
冷却することが可能になる。
【0047】次に本実施の形態における冷却手段の種々
の変形例について説明する。図4に示すように、送風口
部120に送風ファン121を、吸気口部122に吸気
ファン123をそれぞれ設ける図4(a)の例、送風口
部120に送風ファン121を設け、吸気口部122に
は吸気ファンを設けない図4(b)の例、吸気手段を設
けず、送風口部120及び送風ファン121からなる送
風手段を設けた図4(c)の例、送風手段として送風口
部120のみを設け、吸気手段として吸気口部122及
び吸気ファン123を設けた図4(d)の例、送風手段
を特に設けず、吸気手段として吸気口部122及び吸気
ファン123を設けた図4(e)の例等がある。
【0048】図4(f)は二つの送風口部120a、1
20bと二つの吸気口部122a、122bとを設けた
例である。送風口部12aと吸気口部122aにより形
成される通風路Air1は搬送路PSaを搬送される記
録材を冷却し、送風口部120bと吸気口部122bと
で形成される通風路Air2は搬送路PSbを搬送され
る記録材を冷却する。搬送路PSaは例えば、図2にお
ける反転路PS2であり、搬送路PSbは例えば、図2
における搬出路PS3である。図4(f)の構成によ
り、通風路の断面積が小さくなるので、冷却効果が向上
する。
【0049】図5は搬送路に対する冷却手段の配置例を
示す。図5(a)の例では、直線状の案内板G及び搬送
ローラR1、R2により構成された平板状の搬送路PS
stに通風路Airを配置した例である。通風路Air
は図2に示した送風口部120又は吸気口部122とに
より形成される。図5(a)に示す通風路Airは図2
における搬入路PS1、反転路PS2及び搬出路PS3
の少なくとも一つに配置することができる。
【0050】図5(b)は図2に示した例であり、通風
路Airを搬入路PS1と、反転路PS2と搬出路PS
3との結合部に配置した例である。
【0051】図5(c)に示す例は、通風路Airを反
転路PS2と搬出路PS3とに跨って配置した例であ
る。
【0052】図6は通風路の方向の設定角度を示す。図
5(a)に示すように平板状の搬送部に通風路を配置す
る場合には、X方向に進行する記録材の面S1にほぼ平
行に通風路を設定することが望ましい。通風路が記録材
の面S1に対して平行から若干それてもよいが、その範
囲は図示のように、進行方向Xを含み、記録材の面S1
に直交する直交面S2の面内での進行方向Xに対する角
度αが±20°内であることが望ましく、且つ、進行方
向Xに直交し、記録材の面S1内にある搬送幅方向Yに
対して、記録材の面S1内における角度βが±45°以
内であることが望ましい。
【0053】図6(b)は冷却手段を図2及び図5
(b)に示すように、搬入路PS1と、反転路PS2
と、搬出路PS3との結合部に配置する場合の通風路の
方向の設定を説明する図である。前記結合部のように、
記録材の進行方向が種々変化する搬送路においては通風
路の方向は次のように設定することが望ましい。前記結
合部における記録材の種々変化する進行方向X1、X2
〜Xmに直交する軸Yを想定する。そして、通風路の方
向を軸Yに対する角度γが30°の角度範囲以内に設定
する。このような通風路の設定により、冷却風の流れが
記録材の面に沿って形成され、効率の高い冷却が行われ
る。
【0054】前記角度αの絶対値が20°を超える場合
及び角度γが30°を超える場合には冷却風の滞留が顕
著になり、冷却効果が低下する。角度βの絶対値が45
°を超えると冷却風の指向性が低下して冷却効果がが低
下する。
【0055】図6を用いて説明した通風路の方向は次の
とおり定義される。これを図6(c)を用いて説明す
る。
【0056】送風口部120を有する送風手段及び吸気
口部122を有する吸気手段を備える冷却手段では、送
風口部120の開口面120Sの中心と吸気口部122
の開口面122Sの中心とを結ぶ直線Lが通風路の方向
である。送風口部120を有する送風手段又は吸気口部
122を有する吸気手段のみを備える場合には、送風口
部120の開口面120S又は吸気口部122の開口面
122Sに直交する直線Lが通風路Airの方向であ
る。
【0057】図7は、冷却手段の例を示す。図7(a)
の例は、送風口部及び吸気口部の双方又は送風口部若し
くは吸気口部を可動にした例である。図7において送風
口部及び吸気口部又は送風口部若しくは吸気口部を通風
口部と言いAPで示す。記録材が搬入路PS1及び反転
路PS2を進行する間は通風口部がAP1で示す位置に
あって、搬入路PS1に通風路を形成して搬入路PS1
を進行する記録材を冷却する。記録材が搬出路PS3を
進行する期間では、通風口部はAP2で示す位置にあっ
て搬出路PS3を進行する記録材を冷却する。
【0058】図7(a)の構成により、通風路の断面積
を小さくすることが可能になり、より高い冷却効果が得
られる。
【0059】図7(b)は除熱部材を用いた例である。
図7(b)の例では、通風口部APにより形成される通
風路に除熱部材COLが設けられる。除熱部材COLは
アルミニウム等の高熱伝導率の材料からなるパイプで構
成され通風路内に配置されており、冷却風により冷却さ
れて搬送される記録材に接触し記録材を冷却する。図示
の例では、搬入路PS1及び搬出路PS3を進行する記
録材を冷却する。図7(b)の例では、記録材は高熱伝
導率を有する除熱部材に接触して冷却されるのでより効
果的に冷却される。除熱部材COLを記録材の走行線速
度に等しい周速で回転駆動することが望ましい。
【0060】図7(c)は搬送路の2箇所に通風路を設
け、且つ、送風口部と吸気口部を搬送路の片側に設けた
例である。
【0061】送風手段を送風口部AP1と送風ファンF
N1とで構成するとともに、吸気手段を吸気口部AP2
と吸気ファンFN3とで構成し、搬送路PSの一方の側
部に設ける。搬送路PSの反対側には、ダクトDT2及
び通風ファンFN2を設ける。DT1は送風手段に接続
されるダクト、DT3は吸気手段に接続されるダクトで
ある。送風口部AP1により形成される通風路Air1
と吸気口部AP2により形成される通風路Air2との
間には、記録材通過用の開口BWAを設けた仕切部材と
しての仕切壁BWが設けられる。
【0062】このような構成により、搬送路PSを搬送
される記録材は通風路Air1及び通風路Air2にお
いて2度冷却されるので、効果的な冷却が行われる。
【0063】なお、通風路Air1及びAir2を記録
材通過用の開口を設けた仕切部材としてのダクトで構成
してもよい。
【0064】図8は本発明の実施の形態の制御系を示す
ブロック図である。本実施の形態においては次のような
制御を行うことが望ましい。 (1)制御手段Aとしての制御手段CRは冷却手段を記
録材が通過する間、記録材の搬送速度を下げる制御を行
う。
【0065】冷却手段の上流部に、例えば、図1におけ
る記録材センサ108のように記録材を検知する記録材
センサS1を設け、制御手段CRは記録材センサS1の
検知信号に基づいて記録材が冷却手段を通過する期間搬
送速度を下げるように搬送モータM1を制御する。な
お、記録材センサS1の検知信号を用いないで、搬送シ
ーケンスに基づいてプログラム制御により搬送速度を下
げる制御にしてもよい。これにより記録材の冷却を効果
的に行うことができる。 (2)機内温度を検知する温度センサS2を設け、制御
手段Aとしての制御手段CRは温度センサS2の検知温
度に基づいて、高温では搬送速度を下げるように温度に
応じた搬送速度の制御を行う。
【0066】これにより画像形成装置内の温度が上昇す
るのが防止され、温度上昇による画質の変動を防止する
ことができる。 (3)制御手段Bとしての制御手段CRは、裏面画像形
成時のみ、送風ファン又は吸気ファンを駆動するファン
モータM2を駆動し、片面モード及び両面画像形成にお
ける表面画像形成時はファンモータM2を停止する制御
を行う。
【0067】これにより必要な記録材の冷却が行われる
とともに、不要な電力の消費等が防止される。 (4)制御手段Bとしての制御手段CRは、また、所定
温度以上のときにのみファンモータM2を駆動する制御
を行う。即ち、制御手段CRは温度センサS2の検知温
度を閾値により弁別し、検知温度が閾値以上のときに、
ファンモータM2を駆動する。閾値を変更可能にし、例
えば、少数枚の画像形成における閾値を高くすることに
より、不要な送風ファン又は吸気ファンの作動をなくし
て消費エネルギーを下げることができる。
【0068】これにより画像形成装置内の温度上昇が防
止され、温度上昇による画質の変動を防止することがで
きる。 (5)制御手段Bとしての制御手段CRは、更に、画像
形成枚数に応じたファンモータM2の制御を行う。即
ち、所定枚数以上の画像形成が行われる場合には、制御
手段CRは計数手段としての枚数カウンタCTの画像形
成枚数をカウントした値が前記所定枚数以上になったと
きに、ファンモータM2を駆動する。この画像形成枚数
に応じた制御は温度センサS2の検知温度に基づく前記
制御とは独立して実行することが望ましい。即ち、連続
両面画像形成ジョブにおいて、画像形成枚数が前記所定
以上になった場合には、温度センサによる検知温度が前
記閾値に達していない場合でもファンモータM2を駆動
する。
【0069】これにより、連続両面画像形成における機
内温度の上昇を防止することができる。
【0070】以上説明した実施の形態は裏面画像形成用
の反転搬送部100に冷却手段を設けた例であるが、本
発明の冷却手段を定着部32と排紙皿42の間の搬送部
中の適宜位置に設けることができる。このような構成に
より排紙される記録材が十分に冷却される。
【0071】
【発明の効果】前記1、2、4〜10の発明により、定
着処理後の搬送部を搬送される記録材が十分に冷却され
るので、定着処理により温度が上昇した記録材による機
内温度の上昇、各部の過熱、排紙後に堆積された記録材
間の接着等の問題が解決される。しかも、搬送部におい
て冷却を行うので、装置を大型化することなく十分な冷
却を行うことができる。特に、裏面画像形成における画
像形成条件の変動が防止されるとともに、機内温度の上
昇が効果的に防止され、安定して高画質の画像を形成す
る画像形成装置が実現される。
【0072】前記3の発明により、記録材が搬送部の搬
入部、反転部及び搬出部間で搬送される間に冷却される
ので、記録材の冷却が効果的に行われる。
【0073】前記11の発明により、記録材が搬送過程
において2度冷却されるのでより効果的に記録材を冷却
することができる。
【0074】前記12の発明により、高い冷却効率とな
るので、小型のファン等のように、小規模な冷却手段を
用いて効果的に記録材を冷却することができる。
【0075】前記13の発明により、単一冷却手段を用
いて搬入路を搬送する過程と搬出路を搬送する過程にお
いて記録材を冷却するので効果的な効果的な冷却を行う
ことが可能になる。
【0076】前記14の発明により、記録材を冷却する
時間を長くとることが出来るので記録材を十分に冷却す
ることが可能になる。
【0077】前記15、17又は18の発明により、機
内温度を常に一定に保持するので、安定した画質の画像
が形成される。
【0078】前記16の発明により、必要時のみ冷却手
段を作動させるので、少ない消費エネルギーで効果的な
冷却を行うことが可能になる。
【0079】連続画像形成においては、機内温度が上昇
して画質が変化する傾向があるが、前記19又は20の
発明において画像形成枚数により冷却手段の作動を制御
することにより、連続両面画像形成における機内温度の
上昇を良好に防止することができる。
【0080】前記21、22又は23の発明により、記
録材の冷却がより効果的に行われるので、記録材の温度
上昇や機内温度の上昇による画質の変化がより効果的に
防止される。
【0081】前記24の発明により、裏面画像形成にお
いて十分に冷却された記録材に画像形成が行われるの
で、裏面画像形成条件の変動が防止される。
【0082】前記25の発明により、十分に冷却された
記録材が排紙されるので、排紙皿に堆積された記録材間
に接着が起きる等の不具合が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略
を示す図である。
【図2】反転搬送部の要部の断面図である。
【図3】反転搬送部の要部の斜視図である。
【図4】冷却手段の種々の変形例を示す図である。
【図5】通風路の搬送路に対する配置の例を示す図であ
る。
【図6】通風路の設定角度を示す図である。
【図7】冷却手段の例を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態の制御系を示すブロック図
である。
【符号の説明】
100 反転搬送部 101、103 搬送ローラ 102 反転ローラ 107 切換案内部材 120 送風口部 121 送風ファン 122 吸気口部 123 吸気ファン 124、125 ダクト Air、Air1、Air2 通風路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H027 DA11 DA46 DC06 DE10 EC10 ED16 ED17 EE02 EE03 EE04 EH04 JA11 JB14 JB15 JB16 JB17 JB23 JB25 JC12 JC13 JC14 ZA10 2H072 AA07 AA16 AA22 AA30 AB17 3F048 AA01 AB01 BB02 DA06 DC00 EB00

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録材上に画像を形成する画像形成部及
    び画像を加熱して記録材に定着する熱定着手段を有する
    画像形成装置において、 定着後の記録材を搬送する搬送部に、搬送路の少なくと
    も一方の側部に設けた送風手段又は吸気手段を有する冷
    却手段を備え、搬送される記録材に沿った冷却風の流れ
    を生じさせる通風路を形成したことを特徴とする画像形
    成装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送部は平板状の前記搬送路を有
    し、前記通風路の方向は、前記平板状の搬送路における
    記録材の進行方向を含み搬送される記録材の紙面に直交
    する面内における前記進行方向に対する角度α及び前記
    紙面に平行な面内における前記進行方向に直交する方向
    に対する角度βが次の範囲内にある方向に設定されたこ
    とを特徴とする画像形成装置。 −20°≦α≦+20°、−45°≦β≦+45°
  3. 【請求項3】 前記搬送部は搬入路、反転路及び搬出路
    を有し、記録材の表裏を反転するものであって、前記通
    風路の方向は、該搬入路と該搬出路の結合部における記
    録材の進行方向に直交する軸に対する角度γが30°以
    下である範囲内に設定されたことを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記搬送路の一方の側に送風ファン及び
    送風口部からなる前記送風手段が設けられたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  5. 【請求項5】 前記搬送路の他方の側に吸気口部からな
    る前記吸気手段が設けられたことを特徴とする請求項4
    に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記搬送路の一方の側に吸気ファン及び
    吸気口部からなる前記吸気手段が設けられたことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装
    置。
  7. 【請求項7】 前記搬送路の他方の側に送風口部からな
    る前記送風手段が設けられたことを特徴とする請求項6
    に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記搬送路の一方の側に送風ファン及び
    送風口部からなる前記送風手段及び前記搬送路の他方の
    側に吸気ファン及び吸気口部からなる前記吸気手段が設
    けられたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記送風手段にダクトが接続されたこと
    を特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 前記吸気手段にダクトが接続されたこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の画
    像形成装置。
  11. 【請求項11】 搬送路の一方の側に送風口部及び吸気
    口部が設けられ、前記送風口部から導入された冷却風が
    前記搬送路を横切って前記搬送路の他方の側を通り、前
    記搬送路を横切って前記一方の側に到達する通風路を形
    成する仕切部材を有し、冷却風が前記搬送路を横切る往
    復経路において冷却が行われることを特徴とする請求項
    1に記載の画像形成装置。
  12. 【請求項12】 紙面に沿って扁平な形状の送風口部又
    は吸気口部を有することを特徴とする請求項1〜11の
    いずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 少なくとも記録材が前記搬入路を進行
    するか又は前記搬出路を進行するかに応じて変位する送
    風口部及び吸気口部の少なくとも一つを有することを特
    徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  14. 【請求項14】 少なくとも冷却風の通路を記録材が通
    過する期間記録材の搬送速度を下げる制御を行う制御手
    段Aを有することを特徴とする請求項1〜13のいずれ
    か1項に記載の画像形成装置。
  15. 【請求項15】 装置内の温度を検知する温度センサを
    有し、前記制御手段Aは、該温度センサの検知温度に基
    づいて記録材の搬送速度を制御することを特徴とする請
    求項14に記載の画像形成装置。
  16. 【請求項16】 前記通風路を記録材が通過する期間又
    は該期間に所定時間を付加した期間中前記冷却手段を作
    動させ、該期間以外は前記冷却手段を停止させる制御を
    行う制御手段Bを有することを特徴とする請求項1〜1
    5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  17. 【請求項17】 装置内の温度を検知する温度センサを
    有し、前記制御手段Bは、前記温度センサの検知温度に
    基づいて、前記冷却手段の作動・非作動を制御すること
    を特徴とする請求項16に記載の画像形成装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段Bは、温度閾値を用いて
    前記温度センサの検知温度を弁別し、弁別結果に基づい
    て前記冷却手段を制御することを特徴とする請求項16
    又は請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 【請求項19】 記録材の処理枚数を計数する計数手段
    を有し、前記制御手段Bは、前記計数手段により計数さ
    れた処理枚数が所定値以上に達したときは、前記冷却手
    段を連続作動させる制御を行うことを特徴とする請求項
    16〜18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  20. 【請求項20】 前記所定枚数は変更可能であることを
    特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 【請求項21】 冷却風により冷却され、且つ、走行す
    る記録材に接触して記録材を冷却する除熱部材を設けた
    ことを特徴とする請求項1〜20のいずれか1項に記載
    の画像形成装置。
  22. 【請求項22】 前記除熱部材を、高熱伝導率を有する
    材料からなるローラで構成されたことを特徴とする請求
    項21に記載の画像形成装置。
  23. 【請求項23】 前記ローラは中空ローラからなり、冷
    却風が中空部を通過することを特徴とする請求項22に
    記載の画像形成装置。
  24. 【請求項24】 裏面画像形成用の反転搬送部を有し、
    前記冷却手段は前記反転搬送部に設けられたことを特徴
    とする請求項1〜23のいずれか1項に記載の画像形成
    装置。
  25. 【請求項25】 定着処理後の記録材を排紙する前記搬
    送部に前記冷却手段が設けられたことを特徴とする請求
    項1〜24のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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