JP2003262803A - 可動構造体およびこれを用いた偏向ミラー素子と光スイッチ素子と形状可変ミラー - Google Patents

可動構造体およびこれを用いた偏向ミラー素子と光スイッチ素子と形状可変ミラー

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JP2003262803A
JP2003262803A JP2002062457A JP2002062457A JP2003262803A JP 2003262803 A JP2003262803 A JP 2003262803A JP 2002062457 A JP2002062457 A JP 2002062457A JP 2002062457 A JP2002062457 A JP 2002062457A JP 2003262803 A JP2003262803 A JP 2003262803A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】弾性部材の内部に発生する応力が緩和されると
ともに弾性部材の異常な変形の発生が防止されたマイク
ロマシン素子用の可動構造体を提供する。 【解決手段】光偏向素子は、可動構造体と、これを支持
する基板132とを備えている。可動構造体は、内側可
動板112と、内側可動板112を取り囲む外側可動板
116と、内側可動板112と外側可動板116を連結
する一対のねじりバネ114と、外側可動板116の外
側に位置する一対の支持体120と、外側可動板116
と支持体120を連結する一対のねじりバネ118とで
構成されている。内側ねじりバネ114と外側ねじりバ
ネ118は共に少なくとも部分的にメッシュ構造を有し
ている。例えば、内側ねじりバネ114と外側ねじりバ
ネ118は、その全体がメッシュ構造で構成されてい
る。あるいは、内側ねじりバネ114と外側ねじりバネ
118は、部分的にメッシュ構造を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支持体に対して移
動し得る可動体を有する可動構造体に関し、特にマイク
ロマシン製造プロセス等によって作製される可動構造体
に関する。
【0002】
【従来の技術】マイクロマシン素子においては、一対の
バネによって支持された可動体を有する可動構造体がし
ばしば使用される。この可動構造体が図10に示され
る。可動構造体500は、図10に示されるように、可
動体512と、支持体516と、可動体512と支持体
516を連結するバネ514とで構成されている。可動
体512は、バネ514の変形により、支持体516に
対して移動し得る。
【0003】この可動構造体500では、可動体512
はそこから両側に延びる一対のバネ514によって支持
されている。このためバネ514は少なくとも部分的に
変形しなければならない。つまりバネ514はその一部
あるいは全体が変形しなければならない。バネ514の
変形は時にその内部に局所的に過大な応力を発生させ
る。過大な応力の発生は、マイクロマシン素子の駆動効
率を低下させたり、マイクロマシン素子の駆動特性の非
線形性を増大させたりする。
【0004】過大な応力の発生は、バネ514のヤング
率を低下させることによって、例えばバネ514を細く
薄くすることによって避けられ得る。しかし、このよう
な細く薄くバネは、不所望なことに、マイクロマシン素
子の衝撃耐性を著しく低下させる。
【0005】バネ内部の過大な応力の発生を避けつつマ
イクロマシン素子の衝撃耐性を維持するために、屈曲構
造バネを用いた可動構造体が知られている。このような
可動構造体を用いた偏向ミラー素子が図11に示され
る。図11に示されるように、偏向ミラー素子600
は、可動構造体と、これを支持する基板632とを備え
ている。可動構造体は、反射面を有する内側可動板61
2と、内側可動板612を取り囲む外側可動板616
と、内側可動板612と外側可動板616を連結する一
対の屈曲構造バネ614と、外側可動板616の外側に
位置する一対の支持体620と、外側可動板616と支
持体620を連結する一対の屈曲構造バネ618とで構
成されている。
【0006】支持体620は基板632に固定さてお
り、基板632は、内側可動板612に対向する一対の
内側駆動電極634と、外側可動板616に対向する一
対の外側駆動電極636とを有している。
【0007】この偏向ミラー素子では、内側可動板61
2と駆動電極634の間に適当な電位差を与えることに
よりそれらの間に発生する静電引力によって、内側可動
板612が軸L1の周りに回転される。また、外側可動
板616と駆動電極636の間に適当な電位差を与える
ことによりそれらの間に発生する静電引力によって、外
側可動板616が内側可動板612と一緒に軸L2の周
りに回転される。これにより、内側可動板612の向き
が任意に調整され得る。
【0008】可動板612の回転は、屈曲構造バネ61
4と618にその軸に沿った引っ張りの力を与える。こ
の引っ張りの力に対して、屈曲構造バネ614と618
は曲げ変形を起こす。従って、屈曲構造バネ614と6
18の内部に発生する応力が低減される。つまり、屈曲
構造バネ614と618は、その内部に発生する応力を
緩和する。これにより、駆動効率の向上や駆動特性の非
線形性の低減が実現されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな屈曲構造バネを有するマイクロマシン素子(偏向ミ
ラー素子)では、これが衝撃を受けた際に、屈曲構造バ
ネの異常な変形が発生することがある。例えば、図12
に示されるように、屈曲構造バネ650の一部が張り付
いて離れなくなる(スティッキングが発生する)ことが
ある。あるいは、図13に示されるように、屈曲構造バ
ネ650が支持体あるいは可動体に相当する支持部65
2に乗り上げて元の状態に戻らなくなることがある。
【0010】本発明は、このような実状を考慮して成さ
れたものであり、その目的は、バネ内部の過大な応力の
発生を避けることにより駆動効率の向上や駆動特性の非
線形性の低減を図りながらもマイクロマシン素子の衝撃
耐性の低下たとえばバネの異常な変形の発生が防止され
たマイクロマシン素子用の可動構造体を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はひとつにはマイ
クロマシン素子用の可動構造体であり、可動体と、可動
体から両側に延びている少なくとも一対の弾性部材と、
弾性部材を介して可動体を支持している支持体とを備え
ており、各弾性部材はメッシュ構造を有しており、支持
体と可動体は弾性部材を介して連結されている。
【0012】本発明はひとつには偏向ミラー素子であ
り、前述の可動構造体と、可動体に形成された光ビーム
を反射するための反射面と、可動板の向きを変えるため
の駆動手段とを備えており、可動板の向きの変更に応じ
て反射面で反射された光ビームの方向が変えられる。
【0013】本発明はひとつには光スイッチ素子であ
り、前述の可動構造体と、可動体に固定された光ビーム
を反射するためのミラーと、可動体を移動させる駆動手
段とを備えており、可動体の移動によりミラーが光ビー
ムの光路に挿入あるいは光路から退避されることによっ
て光ビームの方向が切り換えられる。
【0014】本発明はひとつには形状可変ミラーであ
り、前述の可動構造体であって、しかも可動体が変形可
能な弾性膜から作られている可動構造体と、可動体に形
成された反射面と、可動体を変形させる駆動手段を備え
ており、可動体の変形によって反射面の形状が変えられ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0016】第一実施形態 本発明の第一実施形態として、本発明による可動構造体
を有する光偏向素子が図1に示される。
【0017】光偏向素子は、可動構造体と、これを支持
する基板132とを備えている。可動構造体は、内側可
動板112と、内側可動板112を取り囲む外側可動板
116と、内側可動板112と外側可動板116を連結
する一対のねじりバネ114と、外側可動板116の外
側に位置する一対の支持体120と、外側可動板116
と支持体120を連結する一対のねじりバネ118とで
構成されている。
【0018】内側ねじりバネ114と外側ねじりバネ1
18は共に少なくとも部分的にメッシュ構造を有してい
る。例えば、内側ねじりバネ114と外側ねじりバネ1
18は、図2に示されるように、その全体がメッシュ構
造150で構成されている。あるいは、内側ねじりバネ
114と外側ねじりバネ118は、図3に示されるよう
に、部分的にメッシュ構造150を有している。つま
り、内側ねじりバネ114と外側ねじりバネ118は、
メッシュ構造150と板状部160とを有している。
【0019】図1に示されるように、内側ねじりバネ1
14は軸L1に沿って延び、外側ねじりバネ118は軸
2に沿って延びており、軸L1と軸L2は互いに直交し
ている。内側可動板112は、一対のねじりバネ114
のねじり変形により、外側可動板116に対して軸L1
の周りに回転し得る。また、外側可動板116は、一対
のねじりバネ118のねじり変形により、内側可動板1
12と共に支持体120に対して軸L2の周りに回転し
得る。
【0020】従って、内側可動板112は、その可動範
囲内において、支持体120に対して任意の方向を向き
得る。内側可動板112はそのおもて面(図1に見える
面)に光を反射するための反射面122を有している。
内側可動板112の反射面への入射光ビームは、内側可
動板112の向きに応じた方向に反射される。
【0021】支持体120は基板132に固定されてい
る。基板132は、内側可動板112に対向する一対の
内側駆動電極134と、外側可動板116に対向する一
対の外側駆動電極136とを有している。一対の内側駆
動電極134は、内側ねじりバネ114が延びている軸
1の両側に位置し、一対の外側駆動電極136は、外
側ねじりバネが延びている軸L2の両側に位置してい
る。
【0022】内側可動板112は、内側可動板112と
一対の内側駆動電極134の各々との間に適当な電位差
を与えることにより、支持体120に対して軸L1周り
に回転される。同様に、外側可動板116は、外側可動
板116と一対の外側駆動電極136の各々との間に適
当な電位差を与えることにより、支持体120に対して
軸L2周りに回転される。
【0023】例えば、内側可動板112を接地電位に保
ち、内側駆動電極134の一方に一定電圧を印加するこ
とによって、内側可動板112は一定の角度傾けられ
る。内側可動板112の傾きは、内側駆動電極134に
印加する一定電圧の大きさを変えることで調整され得
る。同様に、外側可動板116も、外側可動板116を
接地電位に保ち、外側駆動電極136の一方に一定電圧
を印加することによって一定の角度傾けられる。外側可
動板116の傾きは、外側駆動電極136に印加する一
定電圧の大きさを変えることで調整され得る。
【0024】これにより、内側可動板112は、その可
動範囲内において、支持体120に対して任意の方向に
向けられ得る。その結果、内側可動板112で反射され
た光ビームは、その方向が内側可動板112の向きに従
って調整され得る。
【0025】あるいは、内側可動板112を接地電位に
保ち、一対の内側駆動電極134の間に交流電圧を印加
することによって、内側可動板112は揺動される。そ
の振れ角と振動数は、それぞれ、内側駆動電極134に
印加する交流電圧の振幅と周波数を変えることで調整さ
れ得る。同様に、外側可動板116も、外側可動板11
6を接地電位に保ち、一対の外側駆動電極136の間に
交流電圧を印加することによって揺動され得る。その振
れ角と振動数は、それぞれ、外側駆動電極に印加する交
流電圧の振幅と周波数を変えることで調整され得る。
【0026】これにより、内側可動板112は、その可
動範囲内において、支持体120に対して二次元的に揺
動され得る。つまり、内側可動板112は軸L1と軸L2
の周りに独立に任意の振れ角と任意の振動数で揺動され
得る。その結果、内側可動板112で反射される光ビー
ムは、内側可動板112の揺動に従って二次元的に走査
され得る。
【0027】前述したように、内側ねじりバネ114と
外側ねじりバネ118はメッシュ構造150を有してい
る。メッシュ構造150は、図2と図3に示されるよう
に、矩形あるいは菱形の多数の要素構造152で構成さ
れている。各要素構造152は、図4に模式的に示され
るように、互いに矩形に連結された四本の弾性部材15
4で構成されている。
【0028】ねじりバネ114と118は、可動板11
2と116の回転によって、図4に矢印156で示され
るように、それらの軸L1とL2に沿った引っ張りの力を
受ける。メッシュ構造150を構成している要素構造1
52は、このような引っ張りの力によって、その形状す
なわち矩形あるいは菱形が軸方向に引き延ばされるよう
に変形する。この変形は、要素構造152を構成してい
る四本の弾性部材154の連結部において、弾性部材1
54の角度が変わる曲げ変形による。従って、ねじりバ
ネ114と118の内部に発生する応力が低く抑えられ
る。
【0029】メッシュ構造150の要素構造152は互
いに離れることはないので、光偏向素子が衝撃を受けた
場合においても、メッシュ構造150の要素構造152
のスティッキングや、メッシュ構造150の要素構造1
52の可動板や支持体への乗り上げなどは生じない。つ
まり、ねじりバネ114と118の異常変形は発生しな
い。
【0030】従って、本実施形態の光偏向素子では、衝
撃耐性を維持しながらも駆動効率の向上と駆動特性の非
線形性の低減が達成されている。
【0031】本実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範
囲内において、様々な変形が可能である。
【0032】ねじりバネ114と118のメッシュ構造
150の要素構造152は、実施形態では矩形あるいは
菱形であるが、これに限定されるものではなく、他の多
角形あるいは円や楕円など、他の任意の形状であっても
よい。メッシュ構造は、実施形態では一種類の要素構造
から成っているが、大きさや形状の異なる複数種類の要
素構造を含んでいてもよい。
【0033】ねじりバネの材料には、シリコンや炭化シ
リコン等の半導体材料、ポリイミド樹脂やシリコーン樹
脂やフッ素樹脂やパリレン等の有機絶縁材料、酸化シリ
コンや窒化シリコン等の無機絶縁材料、アルミやリン青
銅などの金属材料など、あらゆる弾性材料が適用可能で
ある。ねじりバネ114と118が絶縁性の材料で構成
される場合、ねじりバネ114と118の表面または内
部に、可動板112と116への電気的接続のための配
線が形成されてもよい。
【0034】実施形態では、内側ねじりバネ114も外
側ねじりバネ118も共にメッシュ構造を有している
が、一方のねじりバネ、例えば内側ねじりバネ114だ
けがメッシュ構造を有していてもよい。
【0035】特開2000−330067号は、可動板
を支持する一対のねじりバネ構造を有し、各ねじりバネ
構造が二枚のねじりバネで構成されている可動構造体を
開示している。本発明は、このようなねじりバネ構造の
ねじりバネに適用されてもよい。つまり、図5に示され
るように、可動構造体は、可動板172と支持体174
を連結する一対のねじりバネ構造180を有し、ねじり
バネ構造180は二枚のねじりバネ182で構成されて
おり、ねじりバネ182がメッシュ構造を有していても
よい。
【0036】第二実施形態 本発明の第二実施形態として、本発明による可動構造体
を有する光スイッチ素子が図6に示される。
【0037】光スイッチ素子200は、可動構造体と、
これを支持する基板232とを備えている。可動構造体
は、矩形の可動板212と、可動板212の各辺に対応
して可動板212の周囲に位置する四つの支持体216
と、可動板212の各辺と支持体216の各々を連結す
る四つの支持バネ214とで構成されている。
【0038】支持バネ214は少なくとも部分的にメッ
シュ構造を有している。例えば、支持バネ214は、図
2に示されるように、その全体がメッシュ構造150で
構成されている。あるいは、支持バネ214は、図3に
示されるように、部分的にメッシュ構造150を有して
いる。つまり、支持バネ214は、メッシュ構造150
と板状部160とを有している。
【0039】可動板212は、支持バネ214のたわみ
変形により、基板232に近づくように移動し得る。可
動板212は、そのおもて面(図6に見える面)に、光
を反射するためのミラー218が固定されている。
【0040】支持体216は基板232に固定されてい
る。基板232は、可動板212に対向する駆動電極2
34を有している。可動板212は、可動板212と駆
動電極234の間に適当な電位差を与えることにより、
基板232に近づけられる。例えば、可動板212を接
地電位に保ち、駆動電極234に電圧を印加すると、可
動板212が基板232に接近する。また、電圧の印加
を停止すると、支持バネ214の反発力によって可動板
212が元の位置に戻る。これにより、可動板212に
固定されたミラー218は、駆動電極234への電圧印
加に応じて基板232に対して近づき、駆動電極234
への電圧印加停止に応じて基板232から離れる。
【0041】光スイッチ素子200は、三本の光ファイ
バー252と254と256の間に配置される。三本の
光ファイバー252と254と256の端部の軸は共に
同一平面上に位置し、光ファイバー252と光ファイバ
ー254の端部の軸は同一直線上に位置し、光ファイバ
ー256の端部の軸はその直線に直交する直線上に位置
している。
【0042】ミラー218は光を反射するための反射面
220を有している。反射面220は、三本の光ファイ
バー252と254と256の端部の軸が位置する平面
に対して直交し、光ファイバー252と光ファイバー2
54の端部の軸が位置する直線に対して45度の傾きを
有している。
【0043】三本の光ファイバー252と254と25
6、例えば、光ファイバー252が出力用であり、他の
二本の光ファイバー254と256が入力用であり、光
ファイバー252から出力された光が、光スイッチ素子
200によって、二本の光ファイバー254と256の
いずれか一方に選択的に入力される。
【0044】光スイッチ素子200は、非駆動時すなわ
ち駆動電極234に電圧が印加されていない状態におい
て、ミラー218が光ファイバー252と光ファイバー
254の間に位置し、光ファイバー252からの光ビー
ムを光ファイバー256に向けて反射するように配置さ
れる。この状態では、光ファイバー252から射出され
た光ビームは、ミラー218の反射面220で反射され
て、光ファイバー256に入射する。
【0045】駆動電極234に電圧が印加されると、可
動板212は基板232に接近する。これにより、ミラ
ー218は、光ファイバー252と光ファイバー254
の端部の軸が位置する直線から外れる。言い換えれば、
ミラー218が、光ファイバー252から射出される光
ビームの光路から退避される。光スイッチ素子200の
駆動時すなわち駆動電極234に電圧が印加された状態
においては、光ファイバー252から射出された光ビー
ムは、そのまま直進して、光ファイバー254に入射す
る。
【0046】駆動電極234への電圧印加が停止される
と、可動板212は支持バネ214の反発力によって基
板232から離れて元の位置に戻る。これにより、ミラ
ー218は、光ファイバー252と光ファイバー254
の端部の軸が位置する直線上に戻る。つまり、ミラー2
18は、光ファイバー252から射出される光ビームの
光路に挿入される。
【0047】支持バネ214は、第一実施形態のねじり
バネ114と118と同様、図2と図3に示されるメッ
シュ構造150を有している。メッシュ構造150の要
素構造152は互いに離れることはないので、光スイッ
チ素子200が衝撃を受けた場合も、メッシュ構造15
0の要素構造152のスティッキングや、メッシュ構造
150の要素構造152の可動板や支持体への乗り上げ
などは生じない。つまり、支持バネ214の異常変形は
発生しない。
【0048】従って、本実施形態の光スイッチ素子20
0では、衝撃耐性を維持しながらも駆動効率の向上と駆
動特性の非線形性の低減が達成されている。
【0049】本実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範
囲内において、様々な変形が可能である。
【0050】支持バネのメッシュ構造の要素構造は、実
施形態では菱形であるが、これに限定されるものではな
く、他の多角形あるいは円や楕円など、他の任意の形状
であってもよい。メッシュ構造は、実施形態では一種類
の要素構造から成っているが、大きさや形状の異なる複
数種類の要素構造を含んでいてもよい。
【0051】支持バネの材料には、シリコンや炭化シリ
コン等の半導体材料、ポリイミド樹脂やシリコーン樹脂
やフッ素樹脂やパリレン等の有機絶縁材料、酸化シリコ
ンや窒化シリコン等の無機絶縁材料、アルミやリン青銅
などの金属材料など、あらゆる弾性材料が適用可能であ
る。支持バネが絶縁性の材料で構成される場合、支持バ
ネの表面または内部に、可動板への電気的接続のための
配線が形成されてもよい。
【0052】第三実施形態 本発明の第三実施形態として、本発明による可動構造体
を有する形状可変ミラーが図7に示される。
【0053】形状可変ミラー300は、可動構造体と、
これを支持する基板332とを備えている。可動構造体
は、反射面を有する変形可能な弾性膜312と、弾性膜
312の両側に位置する一対の支持体316と、弾性膜
312と支持体316とを連結している一対の支持バネ
314とで構成されている。
【0054】支持バネ314は少なくとも部分的にメッ
シュ構造を有している。例えば、支持バネ314は、図
2に示されるように、その全体がメッシュ構造150で
構成されている。あるいは、支持バネ314は、図3に
示されるように、部分的にメッシュ構造150を有して
いる。つまり、支持バネ314は、メッシュ構造150
と板状部160とを有している。
【0055】基板332は、弾性膜312に対向してい
る複数の電極334を有している。弾性膜312には、
そのおもて面(図7に見える面)に金属膜318が形成
されている。この金属膜318は、光を反射するための
反射面として機能するとともに、基板332の電極33
4に対する対向電極として機能している。
【0056】金属膜318を接地電位に保ちつつ、電極
334に電圧を印加すると、静電引力によって弾性膜3
12が電極334に引き寄せられる。これにより、弾性
膜312の反射面の形状を変更し得る。さらに、複数の
電極334の各々に対して独立に適当な電圧を印加する
ことによって、弾性膜312の反射面の形状を一次元的
にほぼ任意に変更し得る。
【0057】支持バネ314は、第一実施形態のねじり
バネ114と118と同様、図2と図3に示されるメッ
シュ構造150を有している。メッシュ構造150の要
素構造152は互いに離れることはないので、形状可変
ミラー300が衝撃を受けた場合も、メッシュ構造15
0の要素構造152のスティッキングや、メッシュ構造
150の要素構造152の弾性膜や支持体への乗り上げ
などは生じない。つまり、支持バネ314の異常変形は
発生しない。
【0058】従って、本実施形態の形状可変ミラー30
0では、衝撃耐性を維持しながらも駆動効率の向上と駆
動特性の非線形性の低減が達成されている。
【0059】本実施形態は、発明の要旨を逸脱しない範
囲内において、様々な変形が可能である。
【0060】支持バネのメッシュ構造の要素構造は、実
施形態では菱形であるが、これに限定されるものではな
く、他の多角形あるいは円や楕円など、他の任意の形状
であってもよい。メッシュ構造は、実施形態では一種類
の要素構造から成っているが、大きさや形状の異なる複
数種類の要素構造を含んでいてもよい。
【0061】支持バネの材料には、シリコンや炭化シリ
コン等の半導体材料、ポリイミド樹脂やシリコーン樹脂
やフッ素樹脂やパリレン等の有機絶縁材料、酸化シリコ
ンや窒化シリコン等の無機絶縁材料、アルミやリン青銅
などの金属材料など、あらゆる弾性材料が適用可能であ
る。支持バネが絶縁性の材料で構成される場合、支持バ
ネの表面または内部に、可動板との電気的接続のための
配線が形成されてもよい。
【0062】本実施形態の形状可変ミラー300では、
弾性膜312は、対向する二辺から延びたメッシュ構造
の一対の支持バネ314のみを介して支持体316と連
結されているが、弾性膜と支持体の連結構造はこれに限
定されるものではなく、様々に変更されてもよい。
【0063】弾性膜と支持体の異なる連結構造による本
実施形態の形状可変ミラーの変形例が図8に示される。
図8において、図6の部材と同じ部材は同一の参照符号
で示されている。
【0064】本変形例の形状可変ミラー300Aでは、
可動構造体は、図8に示されるように、反射面の形成さ
れた変形可能な弾性膜352と、弾性膜352を取り囲
む支持枠356と、弾性膜352と支持枠356を連結
するメッシュ構造の一対の支持バネ354とを有し、弾
性膜352は、対向する二辺が支持枠356に直接連結
されており、弾性膜352の他の二辺がメッシュ構造の
支持バネ354を介して支持枠356と連結されてい
る。
【0065】本変形例の形状可変ミラー300Aでは、
本実施形態の形状可変ミラー300に比べて駆動効率や
線形性の点で劣るが、反射面の平坦度が向上されるとい
う利点を有している。
【0066】弾性膜と支持体の異なる連結構造による本
実施形態の形状可変ミラーの別の変形例が図9に示され
る。図9において、図6の部材と同じ部材は同一の参照
符号で示されている。
【0067】本変形例の形状可変ミラー300Bでは、
可動構造体は、図9に示されるように、反射面の形成さ
れた変形可能な弾性膜372と、弾性膜372を取り囲
む支持枠376と、弾性膜372と支持枠376を連結
するメッシュ構造の支持バネ374とを有し、支持バネ
374は、弾性膜372の四辺と支持枠376の四辺と
を連結している。
【0068】本変形例の形状可変ミラー300Bでは、
本実施形態の形状可変ミラー300の利点に加えて、本
実施形態の形状可変ミラー300に比べて反射面の平坦
度が向上されるという利点を有している。
【0069】本発明に基づくメッシュ構造のバネによる
可動体の支持は、静的に駆動される素子の他に、動的な
非共振駆動あるいは共振駆動等、あらゆる駆動方式の素
子に適用されてもよい。また、上述した実施形態におい
ては、静電駆動方式の素子を例示したが、素子の駆動方
式はこれに限定されるものではなく、電磁駆動や電熱駆
動など、他の任意の方式によって駆動される素子に適用
されてもよい。
【0070】これまで、図面を参照しながら本発明の実
施の形態を述べたが、本発明は、これらの実施の形態に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて様々な変形や変更が施されてもよい。
【0071】
【発明の効果】本発明の可動構造体によれば、弾性部材
がメッシュ構造を有しているので、弾性部材の内部に発
生する応力が緩和されるとともに、弾性部材の異常な変
形の発生が防止される。これにより、駆動効率の向上や
駆動特性の非線形性の低減を図りながらもマイクロマシ
ン素子の衝撃耐性の低下が防止されたマイクロマシン素
子用の可動構造体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態として、本発明による可
動構造体を有する光偏向素子を示している。
【図2】図1の可動構造体のねじりバネの一例であっ
て、その全体がメッシュ構造で構成されているねじりバ
ネを示している。
【図3】図1の可動構造体のねじりバネの別の一例であ
って、メッシュ構造を部分的に有しているねじりバネを
示している。
【図4】ねじりバネが受ける引っ張りの力に対して生じ
る、メッシュ構造を構成している要素構造の変形の様子
を模式的に示している。
【図5】本発明を適用可能な特殊な可動構造体であり、
可動板を支持する一対のねじりバネ構造を有し、各ねじ
りバネ構造が二枚のねじりバネで構成されている可動構
造体を示している。
【図6】本発明の第二実施形態として、本発明による可
動構造体を有する光スイッチ素子を示している。
【図7】本発明の第三実施形態として、本発明による可
動構造体を有する形状可変ミラーを示している。
【図8】第三実施形態の形状可変ミラーの変形例を示し
ている。
【図9】第三実施形態の形状可変ミラーの別の変形例を
示している。
【図10】マイクロマシン素子においてしばしば使用さ
れる可動構造体を示している。
【図11】屈曲構造バネを有する可動構造体を用いた偏
向ミラー素子を示している。
【図12】図11の可動構造体の屈曲構造バネの一部が
張り付いて離れなくなった様子を示している。
【図13】図11の可動構造体の屈曲構造バネが支持体
あるいは可動体に相当する支持部に乗り上げて元の状態
に戻らなくなった様子を示している。
【符号の説明】
112 内側可動板 114 バネ 116 外側可動板 118 バネ 120 支持体 122 反射面 132 基板 134 内側駆動電極 136 外側駆動電極 150 メッシュ構造

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可動体と、 可動体から両側に延びている少なくとも一対の弾性部材
    と、 弾性部材を介して可動体を支持している支持体とを備え
    ており、各弾性部材はメッシュ構造を有しており、支持
    体と可動体は弾性部材を介して連結されている、可動構
    造体。
  2. 【請求項2】 支持体と可動体と弾性部材は半導体製造
    プロセスによって製造されている、請求項1に記載の可
    動構造体。
  3. 【請求項3】 支持体と可動体はシリコン基板から作ら
    れている、請求項2に記載の可動構造体。
  4. 【請求項4】 弾性部材は有機絶縁材料から作られてい
    る、請求項2に記載の可動構造体。
  5. 【請求項5】 可動体は変形可能な弾性膜から作られて
    いる、請求項2に記載の可動構造体。
  6. 【請求項6】 可動体は部分的に支持体に直接接続され
    ている、請求項5に記載の可動構造体。
  7. 【請求項7】 偏向ミラー素子であって、 請求項1〜請求項4のいずれかひとつに記載の可動構造
    体と、 可動体に形成された光ビームを反射するための反射面
    と、 可動板の向きを変えるための駆動手段とを備えており、
    可動板の向きの変更に応じて反射面で反射された光ビー
    ムの方向が変えられる、偏向ミラー素子。
  8. 【請求項8】 光スイッチ素子であって、 請求項1〜請求項6のいずれかひとつに記載の可動構造
    体と、 可動体に固定された光ビームを反射するためのミラー
    と、 可動体を移動させる駆動手段とを備えており、可動体の
    移動によりミラーが光ビームの光路に挿入あるいは光路
    から退避されることによって光ビームの方向が切り換え
    られる、光スイッチ素子。
  9. 【請求項9】 形状可変ミラーであって、 請求項5または請求項6に記載の可動構造体と、 可動体に形成された反射面と、 可動体を変形させる駆動手段を備えており、可動体の変
    形によって反射面の形状が変えられる、形状可変ミラ
    ー。
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