JP2003262423A - ヒートポンプ - Google Patents

ヒートポンプ

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JP2003262423A
JP2003262423A JP2002063820A JP2002063820A JP2003262423A JP 2003262423 A JP2003262423 A JP 2003262423A JP 2002063820 A JP2002063820 A JP 2002063820A JP 2002063820 A JP2002063820 A JP 2002063820A JP 2003262423 A JP2003262423 A JP 2003262423A
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electrode
heat pump
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water
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Tetsuya Ishii
徹哉 石井
Susumu Yashiro
進 屋代
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]

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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発手段での蒸発圧が相当に低くても蒸発手
段から気相冷媒を吸い出すことができるヒートポンプを
提供する。 【解決手段】 ヒートポンプ1の蒸発器10に貯められ
た水に注入路40から酸素が注入される。蒸発器10の
上半部の水蒸気と酸素を吸い出すための吸出装置20
(吸出機構)は、MEA22によって仕切られた2つの
室21a,21bを有し、第1室21aが蒸発器10に
連なっている。MEA22は、電解質膜22cの両面に
分子透過性の電極22a,22bを設けることによって
構成されている。電極22a,22bどうしは可変定電
流源23(電源手段)によって接続され、第1電極22
aが第2電極22bより高電位になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蒸発手段に貯え
た水等の液相凝縮性流体内に非凝縮性気体を注入するヒ
ートポンプに関する。
【0002】
【発明の技術的背景】水を冷媒とするヒートポンプは公
知である。しかし、蒸気圧が低いので蒸発器を引くため
の圧縮機(吸出機構)が大型化傾向になる。そこで、出
願人は、先の出願(特願2001−72419号等)に
おいて、蒸発器に貯めた水等の液相凝縮性流体内に空気
等の非凝縮性気体を未飽和状態で注入することを提案し
た。これによって、出力の向上と圧縮機の小型化を図る
ことができる。しかし、圧縮機で機械的に圧縮するので
は摩擦によるロスや騒音を生じる。また、蒸発器が低温
の場合には圧縮機の掃引体積を増大させる必要があり、
効率が低くなる。
【0003】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、水を冷媒とするヒートポンプにおいて、蒸発圧
が相当に低くても蒸発手段から気相冷媒を確実に吸い出
すことができ、しかも摩擦によるロスや騒音を生じるこ
とがない吸出機構を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、凝縮性流体を液相で貯えるとともに蒸
発させる蒸発手段と、この蒸発手段の液相凝縮性流体内
に非凝縮性気体を未飽和状態で注入する注入機構と、蒸
発手段から気相凝縮性流体と非凝縮性気体との混合気体
を吸い出す吸出機構とを備えたヒートポンプに係る。未
飽和状態とは、非凝縮性気体が気相凝縮性流体を飽和未
満で含む状態又は全く含まない状態を言う。上記注入後
の非凝縮性気体が気泡となって上記蒸発手段の液相凝縮
性流体内を移動する過程で、凝縮性流体分子が気泡内へ
蒸発する。すなわち、蒸発手段において、凝縮性流体
が、当該流体の自由液面からだけでなく気泡へも蒸発す
る。これによって、蒸発量を増やし、出力を向上でき
る。本発明では、特に上記凝縮性流体を水とする。そし
て、上記吸出機構が、上記蒸発手段に連なる第1室と、
この第1室と電解質層で仕切られた第2室と、これら第
1、第2室を連ねる連通路と、上記電解質層の第1室側
の面に配された分子透過性の第1電極と、上記電解質層
の第2室側の面に配された分子透過性の第2電極と、こ
れら第1、第2電極どうしを繋ぐ電源手段とを有してい
る。この電源手段が、第1電極を第2電極より高電位に
することにより第1電極において水蒸気を電気分解さ
せ、生じた電子を第1電極から吸い込むとともに、生じ
た水素イオンを電解質層経由で第2電極へ移動させ、更
に第2電極に電子を供給する。一方、上記蒸発手段から
の酸素と上記電気分解で生じた酸素は上記連通路を通っ
て第2室へ入って来る。これにより第2電極において上
記水素イオンと上記連通路からの酸素とで電気化学反応
を起こし、水分子が生成される。なお、第1室の水分子
(有極性分子)の一部は、第1電極で生じた水素イオン
に電気的に引き付けられ、水素イオンと一緒に電解質中
を移動し第2電極ひいては第2室へ達する。このように
して、気相凝縮性流体と非凝縮性気体との混合気体を第
1室ひいては蒸発手段から第2室へ移動させることがで
き、機械的可動部分が無くロスや騒音を生じない吸出機
構を提供できる。また、蒸発手段での水の蒸気圧が相当
に低い場合でも、確実に吸い出すことができ、小型でも
効率を十分に高く維持でき、大型にする必要がない。
【0005】上記第2室に、上記生成した水分子や上記
水素イオンと共に移動してきた水分子とを凝縮させる凝
縮手段が連なっていることが望ましい。これによって凝
縮熱を得ることができる。上記第1室において上記蒸発
手段との連通部と上記連通路との連通部とが上記第1電
極に沿う方向に対向して配されていることが望ましい。
これにより、連通路との連通部に向かうにしたがって酸
素分圧を高めることができ、ひいては酸素を高分圧で第
2室に供給できる。更に、上記第2室において上記連通
路との連通部と上記凝縮手段との連通部とが上記第2電
極に沿う方向に対向して配されていることが望ましい。
これにより、凝縮手段との連通部に向かうにしたがって
水蒸気分圧を高めることができ、凝縮手段で得られる凝
縮熱の量を増やすことができる。
【0006】上記凝縮手段と上記蒸発手段とを流体通路
により連ね、上記凝縮手段で凝縮した水が上記流体通路
を通って蒸発手段に戻されるようにするのが望ましい。
更に、上記注入機構が、上記連通路から分岐して上記蒸
発手段の液相凝縮性流体の貯留部分に連なる注入路と、
この注入路内の気体を液相凝縮性流体内に送り込む送り
手段とを有していることが望ましい。これによって、冷
媒を循環再利用できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を、図面
を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係
るヒートポンプ1を示したものである。ヒートポンプ1
は、蒸発器10(蒸発手段)と吸出装置20(吸出機
構)と凝縮器30(凝縮手段)とを備えている。このヒ
ートポンプ1の冷媒には、凝縮性流体である水(H
2O)と非凝縮性気体である酸素(O2)との混合流体が
用いられている。
【0008】蒸発器10は、タンク形状をなしている。
蒸発器10の下半部には、冷媒成分の水が液相で貯えら
れ、上半部には、下半部から蒸発した水蒸気(気相の
水)と水素の混合気体が満たされている。蒸発器10の
下部には、上記液相の水に漬かるようにして熱交換器1
1が収容されている。蒸発器10の下端部(下部、液相
凝縮性流体の貯留部分)には、注入路40の下流端が連
なっている。注入路40内の流通成分の殆どは、乾燥し
た(未飽和状態の)酸素ガスで占められている。注入路
40には、気体ポンプ41(送り手段)が設けられてい
る。気体ポンプ41の出力は、乾燥酸素ガスを水圧に抗
して蒸発器10内に注入できる程度あれば十分である。
注入路40と気体ポンプ40とによって、特許請求の範
囲の「注入機構」が構成されている。
【0009】凝縮器30は、タンク形状をなしている。
凝縮器30の上側部には、熱交換器11が収容されてい
る。凝縮器30の下端部(下部)から流体通路50が延
び、蒸発器10の下端部(下部)に連なっている。流体
通路50には、気液ポンプ51が設けられている。気液
ポンプ51の出力は、凝縮器30で凝縮した水と若干の
酸素を蒸発器10内に送ることができる程度あれば十分
である。
【0010】図示は省略するが、ヒートポンプ1を冷房
システムや冷却システムに用いる場合には、蒸発器10
の熱交換器11に室内冷房器(低温熱源)や冷却器(低
温熱源)が熱的に接続され、凝縮器30の熱交換器31
に室外放熱器(高温熱源)が熱的に接続される。また、
ヒートポンプ1を暖房システムや給湯システムに用いる
場合には、蒸発器10の熱交換器11に室外吸熱器(低
温熱源)が熱的に接続され、凝縮器30の熱交換器31
に室内暖房器(高温熱源)や貯湯槽等の給湯系(高温熱
源)が熱的に接続される。これらシステムにおいて、蒸
発器10は熱交換器11を介して低温熱源から熱を吸収
して蒸発熱とし、凝縮器30は熱交換器31を介して高
温熱源に凝縮熱を放出する。
【0011】吸出装置20について説明する。吸出装置
20は、容器状の装置本体21と、この装置本体21内
に収容された膜電極複合体(以下、MEA;Membrane E
lectrode Assemblyという。)22と、可変定電流源2
3(電源手段)とを備えている。MEA22によって装
置本体21内が、第1室21aと第2室21bとに仕切
られている。第1室21aの一端部は、冷媒通路24を
介して蒸発器10の上端部(上部、気相冷媒貯留部)に
連なっている。第2室21bの一端部は、冷媒通路26
を介して凝縮器30の上端部(上部)に連なっている。
第1、第2室21a,21bの他端部どうしは、連通路
25を介して連なっている。この連通路25の中途部か
ら上記注入路40が分岐して延びている。第1室21a
において、冷媒通路24との連通部(一端部)と、連通
路25との連通部(他端部)とは、MEA22に沿う方
向に対向して配されている。第2室21bにおいて、冷
媒通路26との連通部(一端部)と、連通路25との連
通部(他端部)とは、MEA22に沿う方向に対向して
配されている。
【0012】MEA22は、固体電解質膜22cと、こ
の電解質膜22cの第1室21a側の面に設けられた第
1電極22aと、電解質膜22cの第2室21b側の面
に設けられた第2電極22bとを有している。電解質膜
22cは、例えばパーフルオロスルホン酸カチオン交換
膜等で構成されている。電極22a,22bは、例えば
カーボンクロス等の分子透過性導体で構成されている。
これら電極22a,22bには、水等の電気化学反応を
促進するための白金等の触媒が担持されている。
【0013】可変定電流源23には、正負2本の端子2
3a,23bが設けられており、正端子23aが第1電
極22aに接続され、負端子23bが第2電極22bに
接続されている。これにより、第1電極22aの電位が
第2電極22bの電位よりも1ボルト程度高くなってい
る。そのため、これら電極22a,22b間すなわち電
解質膜22c内には第1電極22aから第2電極22b
へ向かう方向の電界が生じている。また、可変定電流源
23は、当該電流源23から第1電極22aの側へ一定
の電流を流すようになっている。しかも、可変定電流源
23は、上記図示しない室内冷房器や給湯系等の負荷か
ら負帰還を取ることによって上記電流の大きさを負荷変
動に合わせて調節できるようになっている。
【0014】上記のように構成されたヒートポンプ1の
動作を説明する。気体ポンプ41によって注入路40の
乾燥酸素ガス(蒸発器中の温度では未飽和)が蒸発器1
0の下部に注入され、蒸発器10の水中を気泡となって
上昇する。この上昇途中の未飽和気泡内に周りの水分子
が蒸発する。すなわち、蒸発器10の水面(自由液面)
からだけでなく水中においても水分子の蒸発が起きる。
これによって、蒸発量を増やすことができ、出力を向上
させることができる。しかも、水分子は蒸発時に多量の
潜熱を水から奪うため、高効率を得ることができる。ま
た、蒸発器10内の水は、熱交換器11を介して上記低
温熱源から熱を受け取り、蒸気圧を高めることができる
ので、蒸発量を更に増やし、出力を一層高めることがで
きる。
【0015】上記の気泡は、やがて水面から蒸発器10
の上半部に出る。これによって、水蒸気と酸素からなる
混合気体冷媒が、冷媒通路24を通って吸出装置20の
第1室21aに入り、第1室21aの一端部から他端部
に向かって拡散する。このとき、定電流源23が第1、
第2電極22a,22bに電圧をかけることにより、混
合気体冷媒中の水蒸気(H2O)が第1電極22aで電
気分解され、酸素(O2)と水素イオン(H+)と電子
(e-)が発生する。酸素は第1室21aに放たれる。
これによって、第1室21aの他端部に向かうにしたが
って水蒸気分圧が低くなる一方、酸素分圧が高くなる。
この酸素高分圧の気相冷媒(すなわち乾燥酸素ガス)
が、連通路25に導かれ、一部が第2室21bの他端部
に送られ、残りが上記注入路40を通って上記蒸発器1
0の水中に注入されることになる。
【0016】また、上記電気分解で生じた水素イオン
は、その正電荷によって第1室21aからn個(n=2
〜3)の水蒸気分子(H2O)の負側の極を引き付け、
+・(H2O)nの状態になる。この状態で、電極22
a,22b間の電界により電解質膜22c内を第2電極
22aに向けて移動する。
【0017】これによって、第1室21aの水蒸気分圧
が全体的に低くなる。この結果、蒸発器10の上半部の
水蒸気分圧を下げることができ、ひいては下半部での水
の蒸発を促進することができる。
【0018】一方、上記第1電極22aで電気分解によ
り生じた電子は、正端子23aから定電流源23に吸い
込まれる。そして、定電流源23から第2電極22bへ
電子が吐き出される。(これが定電流源23の端子23
bから端子23aへ向かう電流Iとなる。)
【0019】これによって、第2電極22bでは、連通
路25経由の酸素と、電解質膜22c通過後の水素イオ
ンと、定電流源23から吐出の電子とが電気化学反応を
起こし、水分子が生成される。これによって、第2室2
1bの一端部に向かうにしたがって酸素が消費されてそ
の分圧が下がり、代わりに水分子(水蒸気)が生成され
てその分圧が高まる。また、上記水素イオンにくっ付い
てMEA22内を移動して来た水分子が第2室21bに
放たれるので、水蒸気分圧が一層高まる。
【0020】この水蒸気高分圧の気相冷媒が、冷媒通路
26を通って凝縮器30に入る。そして、水蒸気が凝縮
して液相の水になる。このとき生じる凝縮熱が熱交換器
31を介して上記高温熱源に受け渡される。凝縮後の水
と若干の酸素とは、気液ポンプ51によって流体通路5
0を通り、蒸発器10の水中に注入される。これによっ
て、冷媒を外部に放出することなく循環再利用できる。
【0021】以上のように、ヒートポンプ1の吸出装置
20では、MEA22に電圧かけることによって気相冷
媒を第1室21aから第2室21bに移動させることが
でき、ひいては蒸発器10の上半部から気相冷媒を吸い
出し、凝縮器30に導くことができる。吸出装置20に
は機械的可動部分が無いため、摩擦によるロスや騒音を
生じることがない。また、蒸発器10での水の蒸気圧が
相当に低い場合でも、気相冷媒を第1室21aから第2
室21bへ確実に移動させることができ、小型でも効率
を十分に高く維持することができる。
【0022】可変定電流源23は、上記室内冷房器や給
湯系等の負荷を検出してフィードバックすることによ
り、負荷の大きさに合わせて、電流すなわち第1電極2
2aから吸い込んで第2電極22bに吐き出す電子の量
及び第1電極22aから電解質膜22cを経て第2電極
22bに向かう水素イオンの量を変えることができる。
これによって、負荷変動に応答してヒートポンプ1の出
力を調節することができる。
【0023】本発明は、上記実施形態に限定されず、種
々の形態を採用可能である。例えば、電解質層は、ME
Aのような固体高分子型に限られずリン酸型その他の型
の電解質を用いてもよい。非凝縮性気体として空気(酸
素を含む気体)を用いてもよい。注入路40を、連通路
25から分岐させるのに代えて、酸素供給源(非凝縮性
供給源)から蒸発器10へ延ばしてもよい。凝縮器30
で凝縮した水と酸素を系の外に放出(大気に開放)して
もよい。この場合、凝縮器30と蒸発器10を繋ぐ流体
通路50に代えて水の供給源を蒸発器10に接続し、放
出分の水を補う。冷房システムや冷却システムに用いる
場合には、凝縮器30を無くて吸出装置20の第2室2
1の出口端すなわち通路26を大気に開放してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
吸出機構の第1、第2電極に電源手段で電圧をかけるこ
とによって気相冷媒を第1室から第2室に移動させるこ
とができ、ひいては蒸発手段から気相冷媒を吸い出すこ
とができる。この吸出機構によれば、蒸発手段での水の
蒸気圧が相当に低い場合でも、蒸発手段から気相冷媒を
確実に吸い出すことができ、小型でも効率を十分に高く
維持できる。また、機械的可動部分が無いので、摩擦に
よるロスや騒音を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るヒートポンプを示す
概略構成図である。
【符号の説明】 1 ヒートポンプ 10 蒸発器(蒸発手段) 20 吸出装置(吸出機構) 21a 第1室 21b 第2室 22 MEA(膜電極複合体) 22a 第1電極 22b 第2電極 22c 電解質膜(電解質層) 23 可変定電流源(電源手段) 25 連通路 30 凝縮器(凝縮手段) 40 注入路 41 気体ポンプ 50 流体通路 51 気液ポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝縮性流体を液相で貯えるとともに蒸発
    させる蒸発手段と、この蒸発手段の液相凝縮性流体内に
    非凝縮性気体を未飽和状態で注入する注入機構と、蒸発
    手段から気相凝縮性流体と非凝縮性気体との混合気体を
    吸い出す吸出機構とを備えたヒートポンプであって、 上記凝縮性流体が水であり、上記非凝縮性気体が酸素で
    あり、 上記吸出機構が、上記蒸発手段に連なる第1室と、この
    第1室と電解質層で仕切られた第2室と、これら第1、
    第2室を連ねる連通路と、上記電解質層の第1室側の面
    に配された分子透過性の第1電極と、上記電解質層の第
    2室側の面に配された分子透過性の第2電極と、これら
    第1、第2電極どうしを繋ぐ電源手段とを有し、この電
    源手段が、第1電極を第2電極より高電位にすることに
    より第1電極において水蒸気を電気分解させ、生じた電
    子を第1電極から吸い込むとともに、生じた水素イオン
    を電解質層経由で第2電極へ移動させ、更に第2電極に
    電子を供給することにより、第2電極において上記水素
    イオンと上記連通路からの酸素とで水分子を生成させる
    ことを特徴とするヒートポンプ。
  2. 【請求項2】 上記第1室において上記蒸発手段との連
    通部と上記連通路との連通部とが上記第1電極に沿う方
    向に対向して配されていることを特徴とする請求項1に
    記載のヒートポンプ。
  3. 【請求項3】 上記第2室に、水分子を凝縮させる凝縮
    手段が連なっていることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のヒートポンプ。
  4. 【請求項4】 上記第2室に、水分子を凝縮させる凝縮
    手段が連なっており、上記第1室において上記蒸発手段
    との連通部と上記連通路との連通部とが上記第1電極に
    沿う方向に対向して配され、上記第2室において上記連
    通路との連通部と上記凝縮手段との連通部とが上記第2
    電極に沿う方向に対向して配されていることを特徴とす
    る請求項1に記載のヒートポンプ。
  5. 【請求項5】 上記凝縮手段と上記蒸発手段とが流体通
    路により連ねられ、上記凝縮手段で凝縮した水が上記流
    体通路を通って蒸発手段に戻されることを特徴とする請
    求項3又は4に記載のヒートポンプ。
  6. 【請求項6】 上記注入機構が、上記連通路から分岐し
    て上記蒸発手段の液相凝縮性流体の貯留部分に連なる注
    入路と、この注入路内の気体を液相凝縮性流体内に送り
    込む送り手段とを有していることを特徴とする請求項1
    〜5の何れかに記載のヒートポンプ。
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