JP2003261665A - 共重合ポリエステルの製造方法 - Google Patents
共重合ポリエステルの製造方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 重合上問題なく、ボトル、フィルムとして十
分使用可能な透明性と重合度を有する、エチレンナフタ
レート単位を3〜30モル%共重合したポリエチレンテレ
フタレートポリマーを、より安全な方法でかつ安価に製
造する方法を提供する。 【解決手段】 ポリエステルを構成する繰り返し単位の
70〜97モル%がエチレンテレフタレート単位であり、3
〜30モル%がエチレンナフタレート単位である共重合ポ
リエステルを製造する方法において、テレフタル酸とエ
チレングリコールを原料とする直接エステル化反応で得
たポリエチレンテレフタレートの低重合体とナフタレン
ジカルボン酸の低級アルキルエステルを、エステル交換
反応触媒としてスズ化合物を用いてエステル交換反応さ
せた後、5価のリン化合物でスズ化合物を失活させてか
ら重縮合させることを特徴とする共重合ポリエステルの
製造方法。
分使用可能な透明性と重合度を有する、エチレンナフタ
レート単位を3〜30モル%共重合したポリエチレンテレ
フタレートポリマーを、より安全な方法でかつ安価に製
造する方法を提供する。 【解決手段】 ポリエステルを構成する繰り返し単位の
70〜97モル%がエチレンテレフタレート単位であり、3
〜30モル%がエチレンナフタレート単位である共重合ポ
リエステルを製造する方法において、テレフタル酸とエ
チレングリコールを原料とする直接エステル化反応で得
たポリエチレンテレフタレートの低重合体とナフタレン
ジカルボン酸の低級アルキルエステルを、エステル交換
反応触媒としてスズ化合物を用いてエステル交換反応さ
せた後、5価のリン化合物でスズ化合物を失活させてか
ら重縮合させることを特徴とする共重合ポリエステルの
製造方法。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、機械的特
性、透明性およびガスバリアー性に優れた共重合ポリエ
ステルを効率よく製造する方法に関するものであり、さ
らに詳しくは、ポリエステルを構成する繰り返し単位の
70〜97モル%がエチレンテレフタレート単位であり、3
〜30モル%がエチレンナフタレート単位である共重合ポ
リエステルを製造する方法に関するものであり、より詳
細にはテレフタル酸(以下、TPAと略記する) とエチレン
グリコール(以下、EGと略記する)を原料とする直接エス
テル化反応で得たポリエチレンテレフタレートの低重合
体(以下、BHETと略記する)を用いて製造するポリエステ
ルの製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ポリエステル、特にポリエチレンテレフ
タレート(以下、PETと略記する)はその優れた機械的
特性及び化学的特性のため、 衣料用、産業用等の繊維
のほか、磁気テープ用、コンデンサー用等のフィルムあ
るいはボトル等の成形物用として広く用いられている。
しかし、近年各種用途において品質に対する要求が厳し
くなってきており、例えば、ポリエステル容器、特に二
軸延伸ブロー容器は、充填物の殺菌および保存性の観点
から、より耐熱性とガスバリアー性の向上が望まれてお
り、PET製の容器では不十分とされる場合がある。 【0003】一方、耐熱性やガスバリアー性に優れた樹
脂として、ポリエチレンナフタレート(以下、PENと略記
する)が知られており、フィルムや容器用に採用されて
いるが、コストが高く、汎用化には至っていない。 【0004】このような問題を解決するために、例え
ば、特開平3-122116号公報等では、耐熱性やガスバリア
ー性に優れた効果を示す2,6-ナフタレンジカルボン酸を
PETに共重合させたポリエステルが提案されている。PET
の問題点である耐熱性およびガスバリアー性は改良さ
れ、かつPENと比較してコストも安価であるため、フィ
ルムや容器用の原料としての応用が数多く提案されてい
る。 【0005】共重合ポリエステルを製造する方法として
は、一般的には、テレフタル酸ジメチル(以下、DMTと略
記する)に2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチル(以下2,
6-NDCMと略記する)とEGを含む一種あるいは二種以上の
グリコール成分を添加し、エステル交換反応をさせた後
に重縮合する方法が広く知られている。しかしながら、
DMTはTPAと比較して分子量が大きいことから、輸送に伴
うコストが高く、また、危険性や有害性の高いメタノー
ルが多量に副生することから好ましいとはいえない。 【0006】これに対し、直接重合法で共重合ポリエス
テルを製造する方法としては、例えば、TPAと2,6-ナフ
タレンジカルボン酸(以下、2,6-NDCAと略記する)とEGを
加圧下でエステル化反応させ、これを重縮合する方法が
知られている。しかしながら、2,6-NDCAは工業用に安価
な溶剤がなく、蒸留が困難であるため、純度の高いもの
が得られ難く、その結果、重合中にポリマーの著しい着
色が起こり、フィルムやボトル等透明性が重要視される
分野での展開が難しいという問題がある。 【0007】また、BHETに共重合成分として2,6-NDCMを
添加して共重合ポリエステルを製造する方法について
は、メタノール発生量も少なく、色調、透明性ともに良
好であるポリマーが得られることから、前記の製造方法
の中でも、最も好ましいものであるが、2,6-NDCMとBHET
のエステル交換反応の進行が遅く、その結果、十分な機
械的特性を有する重合度の高いポリマーが得られないと
いう問題がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、エチレンテ
レフタレート単位とエチレンナフタレート単位とからな
る耐熱性、機械的特性、透明性およびガスバリアー性に
優れた共重合ポリエステルを効率よく、より安全に製造
する方法に関するものであり、さらに詳しくは、ポリエ
ステルを構成する繰り返し単位の70〜97モル%がエチレ
ンテレフタレート単位であり、3〜30モル%がエチレン
ナフタレート単位である共重合ポリエステルを、TPAを
原料とする直接エステル化反応で得たBHETを用いて製造
する方法を提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は前記の従来技術
の問題を解決するものであり、その要旨は以下の通りで
ある。ポリエステルを構成する繰り返し単位の70〜93モ
ル%がエチレンテレフタレート単位であり、3〜30モル
%がエチレンナフタレート単位である共重合ポリエステ
ルを製造する方法において、TPAとEGを原料とする直接
エステル化反応で得たBHETとナフタレンジカルボン酸の
低級アルキルエステルを、エステル交換反応触媒として
スズ化合物を用いてエステル交換反応させた後、5価の
リン化合物でスズ化合物を失活させてから重縮合させる
ことを特徴とする共重合ポリエステルの製造方法。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明における共重合ポリエステルの酸成分は、
テレフタル酸成分とナフタレンジカルボン酸成分の比率
を97:3〜70:30(モル比)とする必要がある。 【0011】全酸成分100モル%に対するナフタレンジ
カルボン酸成分の割合を3モル%より少なくすると、得
られる共重合ポリエステルのTgが75℃以下となり、耐
熱性の良好なポリマーが得られなくなるため好ましくな
い。一方、ナフタレンジカルボン酸成分の割合が30モル
%を超えると結晶性が不十分で非晶性となりやすく、乾
燥工程での問題が生じるばかりでなく、熱水収縮等によ
り変形しやすいため、耐熱性の要求されるボトル等の分
野での使用が困難となる。 【0012】また、本発明の目的を損なわない範囲にお
いて、他の成分を共重合することができる。 【0013】従来、バッチ方式でのPETの製造において
は、BHETをいわゆる敷水とし、これにTPAとEGを添加し
て常圧で反応させる。この方法では、カルボン酸の自己
触媒作用によってエステル化が進行するため、触媒は用
いないのが一般的である。 【0014】しかしながら、本発明における2,6-NDCMを
3〜30モル%共重合したポリエステルに関しては、BHET
に2,6-NDCMを添加してもエステル交換反応は進まず、そ
の結果、メチル基が障害となって高重合度のポリマーが
得られない。また、一般的にエステル交換反応に用いら
れているマンガンや亜鉛、カルシウム、鉛等の化合物を
BHETと2,6-NDCMのエステル交換反応に使用すると、BHET
同士の反応により副生した微量の水が金属に配位し、触
媒活性種と推定されるグリコール錯体の生成が阻害され
てしまうため、触媒活性が低下する。その結果、十分な
重合度のポリマーが得られず、強度が低く、フィルムや
ボトルとした際に実用上必要な物性が得られない。 【0015】本発明において用いられるスズ化合物、例
えば、モノ-n-ブチルスズオキサイド等はエステル交換
反応触媒としての触媒活性が非常に高く、これを使用す
ることによりBHETと2,6-NDCMのエステル交換反応を進
め、十分な重合度を示す共重合ポリエステルを得ること
ができる。 【0016】しかし、スズ化合物は重縮合触媒としての
活性も非常に高いため、重縮合段階では失活させておか
ないとポリマーが著しく着色することになる。このよう
なスズ化合物の触媒活性を失活させるためには5価のリ
ン化合物が最も有効である。 【0017】スズ化合物の添加量は、ポリエステルを構
成する全酸成分1モルに対して、1×10-6〜1×10-2モ
ル、より好ましくは、1×10-5〜1×10-3モルである。 【0018】また、スズ化合物の失活に使用する5価の
リン化合物の添加量は、スズ化合物の添加量と同量もし
くはそれ以上であることが好ましい。スズ化合物の失活
を行わずに重縮合反応を行うと、ポリマーが著しく着色
し、透明性が低下するため、ボトルやフィルム等の用途
には展開できなくなる。ただし、5価のリン化合物の添
加量をあまりに多くしてしまうと、EGのヒドロキシル基
同士がエーテル結合を形成して、ジエチレングリコール
(以下、DEGと略記する)がポリマー中に共重合されてし
まい、ポリマーの結晶性や耐熱性が低下するため好まし
くない。ポリエステルを構成する酸成分1モルに対し
て、2×10-2モルを越えない程度に抑える方が良い。 【0019】スズ化合物としてはモノ-n-ブチルスズオ
キサイドの他に、テトラブチルスズ、ブチルクロロスズ
ジヒドロキシ、ブチルトリス-2-エチルヘキサオート、
シュウ酸スズ、ジメチルスズマレートなどが挙げられ
る。 【0020】また、失活させるための5価のリン化合物
としてはリン酸の他に、トリメチルホスフェート、トリ
エチルホスフェート、トリブチルホスフェート、ジ-2-
エチルヘキシルホスフェートなどが挙げられる。 【0021】重縮合反応は、触媒の存在下に行われると
反応が促進されやすいため、触媒の存在下で行うことが
好ましい。触媒としては従来一般に用いられているアン
チモン、ゲルマニウム、チタン、亜鉛、アルミニウム、
マグネシウム、カルシウム、マンガン、コバルト等の金
属化合物のほか、スルホサリチル酸、o-スルホ安息香酸
無水物等の有機スルホン酸化合物が好ましく用いられ
る。 【0022】触媒の添加量は、ポリエステルを構成する
全酸成分1モルに対して、1×10-5〜1×10-2モル、よ
り好ましくは、5×10-5〜5×10-4モルである。 【0023】ポリエステルを製造する際のエステル交換
反応は、常圧下で200〜280℃、好ましくは、225〜265℃
であり、重縮合反応は、通常0.01〜13.3hPa程度の減圧
下で260〜310℃、好ましくは、275〜290℃の温度で所定
の重合度のものが得られるまで行う。 【0024】実用的な強度のボトルを得るためには、本
発明の共重合ポリエステルの極限粘度は、0.5〜1.5dl/g
であり、特に0.6〜1.0dl/gであることが好ましい。 【0025】なお、本発明においてはボトル、フィルム
用としてヒンダードフェノール化合物のような安定剤、
コバルト化合物のような添加剤、繊維用として蛍光剤、
染料のような色調改良剤、二酸化チタンのような顔料、
酸化セリウムのような耐光剤等を含有させていても差し
支えない。 【0026】 【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例および比較例中の特性値の測定法は、
以下のとおりに行った。 【0027】(a)極限粘度([η]) フェノールとテトラクロロエタンとの等重量混合物を溶
媒とし、温度20℃で測定した。 【0028】(b)色調 日本電色工業社製ND-Σ80型色差計を用いて測定し
た。色調の判定は、ハンターのLab表色計で行った。
L値は明度(値が大きい程明るい)、a値は赤−緑系の色
相(+は赤味、−緑味)、b値は黄−青系の色相(+は黄
味、−は青味)を示す。ポリマーの色調としては、L値
が大きい程、a値が0に近い程、また極端に小さくなら
ない限りb値が小さい程良好である。今回はb値を用
い、10以下を合格とした。 【0029】(c)フィルムヘーズ 下記の実施例および比較例において得られたポリエステ
ルを原料とし試験機を用いて厚さ12μmの2軸延伸フィ
ルムを成形し、東京電色製ヘーズメータで測定した。フ
ィルムヘーズの値が2未満のものを合格とした。 【0030】(d)ジエチレングリコール(DEG)含有量 実施例および比較例において得られたポリエステルをア
ルカリ加水分解した後、島津製作所製ガスクロマトグラ
フGC-9Aを用いてEGとDEGを定量し、EGに対するDEGのモ
ル数(D%)として求めた。 【0031】(e)ガラス転移温度(Tg) パーキンエルマー社製示差走査熱量計DSC-7型を用い、
昇温速度20℃/分で測定した。 【0032】(f)耐熱性 実施例および比較例において得られたポリエステル50g
を、温度130℃で5時間減圧乾燥した後、温度285℃、常
圧、窒素雰囲気下の条件下で溶融した。完全に溶融した
時間を0分とし、60分後の粘度保持率を下記式(1)よ
り求め、粘度保持率が95%以上を合格とした。ただし、
0分のポリエステルの極限粘度を[η]0、60分後のポリ
エスエルの極限粘度を[η]60とする。 粘度保持率=[η]60/[η]0×100(%) 式(1) 【0033】実施例1 BHETの存在するエステル化反応缶にTPAとEGとのモル比
が1/1.6のスラリーを連続的に供給し、温度250℃、圧力
0.1MPa、滞留時間8時間の条件で、エステル化反応を行
い、反応率95%のBHETを連続的に得た。ついで得られた
BHET 40.2kgを重縮合反応缶に移送し、2,6-NDCM 12.2kg
(全酸成分に対し20モル%となる)、EG 17.0kgおよび触
媒としてモノ-n-ブチルスズオキサイドの5質量%EG分
散液0.31kg(全酸成分に1モルに対して、3×10-4モル
となる)を添加し、250℃で1時間撹拌しながらエステル
交換反応を行った。その後、リン酸の5質量%EG溶液0.
98kg(全酸成分1モルに対して、2×10-3モルとなる)を
加えて15分間撹拌してエステル交換反応触媒の触媒活性
を失活させた。次に、重縮合反応触媒として三酸化アン
チモンの2質量%EG溶液0.73kg(全酸成分1モルに対し
て、2×10-4モルとなる)を加え、重縮合反応缶内の温
度を30分間で280℃に昇温し、圧力を徐々に減じて60分
後に1.2hPa以下とした。この条件で撹拌しながら4時間
重縮合反応を行い、常法により払い出してペレット化し
た。 【0034】実施例2、3 実施例1中の共重合成分(2,6-NDCM)の共重合量、エステ
ル交換反応触媒(モノ-n-ブチルスズオキサイド)の添加
量、および5価のリン化合物(リン酸)の添加量を表1の
ように変更した以外は、実施例1と同様に行った。 【0035】実施例4 実施例1中のエステル交換反応触媒をジメチルスズマレ
ートに、および5価のリン化合物をトリエチルホスフェ
ートに変更した以外は、実施例1と同様に行った。 【0036】比較例1、2 実施例1中の共重合成分(2,6-NDCM)の共重合量、エステ
ル交換反応触媒(モノ-n-ブチルスズオキサイド)の添加
量、および5価のリン化合物(リン酸)の添加量を表1の
ように変更した以外は、実施例1と同様に行った。 【0037】比較例3 実施例1中のエステル交換反応触媒を酢酸マンガンに変
更した以外は、実施例1と同様に行った。 【0038】比較例4 実施例1中の5価のリン化合物を添加しなかった以外
は、実施例1と同様に行った。 【0039】実施例および比較例で得られたポリエステ
ルの特性値、評価結果を表1にまとめて示す。 【0040】 【表1】 【0041】表1から明らかなように、実施例1〜4で
はボトル、フィルムとして十分使用可能な重合度、透明
性、および耐熱性を有するポリエステル樹脂を得ること
ができた。一方、比較例1では2,6-NDCMの共重合量が少
なすぎたために、得られたポリエステルはTgが低く、ボ
トル等の用途には不適当なものであった。比較例2では
2,6-NDCMの共重合量が多すぎたために、得られたポリエ
ステルは非晶性のものとなり、ボトルやフィルム、繊維
等の用途には不適当なものであった。比較例3ではエス
テル交換反応触媒として、スズ化合物ではなく酢酸マン
ガンを使用したために、エステル交換反応の進行が遅く
なり、そのため重合度が不十分なものとなった。比較例
4ではエステル交換反応触媒を失活させるための5価の
リン化合物を添加しなかったために、得られたポリエス
テルは色調が悪く、フィルムヘーズも悪いものであっ
た。 【0042】 【発明の効果】本発明によれば、ポリエステルを構成す
る繰り返し単位の少なくとも70モル%がエチレンテレフ
タレート単位であり、3〜30モル%がエチレンナフタレ
ート単位である共重合ポリエステルを、重合上問題な
く、ボトル、フィルムとして十分使用可能な透明性を持
つ、重合度の十分なポリマーをより安全な方法でかつ安
価に重合することが可能である。本発明により得られた
ポリマーはボトル、フィルムの他、成形品、繊維、堅綿
等広範囲で展開が可能である。
性、透明性およびガスバリアー性に優れた共重合ポリエ
ステルを効率よく製造する方法に関するものであり、さ
らに詳しくは、ポリエステルを構成する繰り返し単位の
70〜97モル%がエチレンテレフタレート単位であり、3
〜30モル%がエチレンナフタレート単位である共重合ポ
リエステルを製造する方法に関するものであり、より詳
細にはテレフタル酸(以下、TPAと略記する) とエチレン
グリコール(以下、EGと略記する)を原料とする直接エス
テル化反応で得たポリエチレンテレフタレートの低重合
体(以下、BHETと略記する)を用いて製造するポリエステ
ルの製造方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】ポリエステル、特にポリエチレンテレフ
タレート(以下、PETと略記する)はその優れた機械的
特性及び化学的特性のため、 衣料用、産業用等の繊維
のほか、磁気テープ用、コンデンサー用等のフィルムあ
るいはボトル等の成形物用として広く用いられている。
しかし、近年各種用途において品質に対する要求が厳し
くなってきており、例えば、ポリエステル容器、特に二
軸延伸ブロー容器は、充填物の殺菌および保存性の観点
から、より耐熱性とガスバリアー性の向上が望まれてお
り、PET製の容器では不十分とされる場合がある。 【0003】一方、耐熱性やガスバリアー性に優れた樹
脂として、ポリエチレンナフタレート(以下、PENと略記
する)が知られており、フィルムや容器用に採用されて
いるが、コストが高く、汎用化には至っていない。 【0004】このような問題を解決するために、例え
ば、特開平3-122116号公報等では、耐熱性やガスバリア
ー性に優れた効果を示す2,6-ナフタレンジカルボン酸を
PETに共重合させたポリエステルが提案されている。PET
の問題点である耐熱性およびガスバリアー性は改良さ
れ、かつPENと比較してコストも安価であるため、フィ
ルムや容器用の原料としての応用が数多く提案されてい
る。 【0005】共重合ポリエステルを製造する方法として
は、一般的には、テレフタル酸ジメチル(以下、DMTと略
記する)に2,6-ナフタレンジカルボン酸ジメチル(以下2,
6-NDCMと略記する)とEGを含む一種あるいは二種以上の
グリコール成分を添加し、エステル交換反応をさせた後
に重縮合する方法が広く知られている。しかしながら、
DMTはTPAと比較して分子量が大きいことから、輸送に伴
うコストが高く、また、危険性や有害性の高いメタノー
ルが多量に副生することから好ましいとはいえない。 【0006】これに対し、直接重合法で共重合ポリエス
テルを製造する方法としては、例えば、TPAと2,6-ナフ
タレンジカルボン酸(以下、2,6-NDCAと略記する)とEGを
加圧下でエステル化反応させ、これを重縮合する方法が
知られている。しかしながら、2,6-NDCAは工業用に安価
な溶剤がなく、蒸留が困難であるため、純度の高いもの
が得られ難く、その結果、重合中にポリマーの著しい着
色が起こり、フィルムやボトル等透明性が重要視される
分野での展開が難しいという問題がある。 【0007】また、BHETに共重合成分として2,6-NDCMを
添加して共重合ポリエステルを製造する方法について
は、メタノール発生量も少なく、色調、透明性ともに良
好であるポリマーが得られることから、前記の製造方法
の中でも、最も好ましいものであるが、2,6-NDCMとBHET
のエステル交換反応の進行が遅く、その結果、十分な機
械的特性を有する重合度の高いポリマーが得られないと
いう問題がある。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、エチレンテ
レフタレート単位とエチレンナフタレート単位とからな
る耐熱性、機械的特性、透明性およびガスバリアー性に
優れた共重合ポリエステルを効率よく、より安全に製造
する方法に関するものであり、さらに詳しくは、ポリエ
ステルを構成する繰り返し単位の70〜97モル%がエチレ
ンテレフタレート単位であり、3〜30モル%がエチレン
ナフタレート単位である共重合ポリエステルを、TPAを
原料とする直接エステル化反応で得たBHETを用いて製造
する方法を提供するものである。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明は前記の従来技術
の問題を解決するものであり、その要旨は以下の通りで
ある。ポリエステルを構成する繰り返し単位の70〜93モ
ル%がエチレンテレフタレート単位であり、3〜30モル
%がエチレンナフタレート単位である共重合ポリエステ
ルを製造する方法において、TPAとEGを原料とする直接
エステル化反応で得たBHETとナフタレンジカルボン酸の
低級アルキルエステルを、エステル交換反応触媒として
スズ化合物を用いてエステル交換反応させた後、5価の
リン化合物でスズ化合物を失活させてから重縮合させる
ことを特徴とする共重合ポリエステルの製造方法。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明における共重合ポリエステルの酸成分は、
テレフタル酸成分とナフタレンジカルボン酸成分の比率
を97:3〜70:30(モル比)とする必要がある。 【0011】全酸成分100モル%に対するナフタレンジ
カルボン酸成分の割合を3モル%より少なくすると、得
られる共重合ポリエステルのTgが75℃以下となり、耐
熱性の良好なポリマーが得られなくなるため好ましくな
い。一方、ナフタレンジカルボン酸成分の割合が30モル
%を超えると結晶性が不十分で非晶性となりやすく、乾
燥工程での問題が生じるばかりでなく、熱水収縮等によ
り変形しやすいため、耐熱性の要求されるボトル等の分
野での使用が困難となる。 【0012】また、本発明の目的を損なわない範囲にお
いて、他の成分を共重合することができる。 【0013】従来、バッチ方式でのPETの製造において
は、BHETをいわゆる敷水とし、これにTPAとEGを添加し
て常圧で反応させる。この方法では、カルボン酸の自己
触媒作用によってエステル化が進行するため、触媒は用
いないのが一般的である。 【0014】しかしながら、本発明における2,6-NDCMを
3〜30モル%共重合したポリエステルに関しては、BHET
に2,6-NDCMを添加してもエステル交換反応は進まず、そ
の結果、メチル基が障害となって高重合度のポリマーが
得られない。また、一般的にエステル交換反応に用いら
れているマンガンや亜鉛、カルシウム、鉛等の化合物を
BHETと2,6-NDCMのエステル交換反応に使用すると、BHET
同士の反応により副生した微量の水が金属に配位し、触
媒活性種と推定されるグリコール錯体の生成が阻害され
てしまうため、触媒活性が低下する。その結果、十分な
重合度のポリマーが得られず、強度が低く、フィルムや
ボトルとした際に実用上必要な物性が得られない。 【0015】本発明において用いられるスズ化合物、例
えば、モノ-n-ブチルスズオキサイド等はエステル交換
反応触媒としての触媒活性が非常に高く、これを使用す
ることによりBHETと2,6-NDCMのエステル交換反応を進
め、十分な重合度を示す共重合ポリエステルを得ること
ができる。 【0016】しかし、スズ化合物は重縮合触媒としての
活性も非常に高いため、重縮合段階では失活させておか
ないとポリマーが著しく着色することになる。このよう
なスズ化合物の触媒活性を失活させるためには5価のリ
ン化合物が最も有効である。 【0017】スズ化合物の添加量は、ポリエステルを構
成する全酸成分1モルに対して、1×10-6〜1×10-2モ
ル、より好ましくは、1×10-5〜1×10-3モルである。 【0018】また、スズ化合物の失活に使用する5価の
リン化合物の添加量は、スズ化合物の添加量と同量もし
くはそれ以上であることが好ましい。スズ化合物の失活
を行わずに重縮合反応を行うと、ポリマーが著しく着色
し、透明性が低下するため、ボトルやフィルム等の用途
には展開できなくなる。ただし、5価のリン化合物の添
加量をあまりに多くしてしまうと、EGのヒドロキシル基
同士がエーテル結合を形成して、ジエチレングリコール
(以下、DEGと略記する)がポリマー中に共重合されてし
まい、ポリマーの結晶性や耐熱性が低下するため好まし
くない。ポリエステルを構成する酸成分1モルに対し
て、2×10-2モルを越えない程度に抑える方が良い。 【0019】スズ化合物としてはモノ-n-ブチルスズオ
キサイドの他に、テトラブチルスズ、ブチルクロロスズ
ジヒドロキシ、ブチルトリス-2-エチルヘキサオート、
シュウ酸スズ、ジメチルスズマレートなどが挙げられ
る。 【0020】また、失活させるための5価のリン化合物
としてはリン酸の他に、トリメチルホスフェート、トリ
エチルホスフェート、トリブチルホスフェート、ジ-2-
エチルヘキシルホスフェートなどが挙げられる。 【0021】重縮合反応は、触媒の存在下に行われると
反応が促進されやすいため、触媒の存在下で行うことが
好ましい。触媒としては従来一般に用いられているアン
チモン、ゲルマニウム、チタン、亜鉛、アルミニウム、
マグネシウム、カルシウム、マンガン、コバルト等の金
属化合物のほか、スルホサリチル酸、o-スルホ安息香酸
無水物等の有機スルホン酸化合物が好ましく用いられ
る。 【0022】触媒の添加量は、ポリエステルを構成する
全酸成分1モルに対して、1×10-5〜1×10-2モル、よ
り好ましくは、5×10-5〜5×10-4モルである。 【0023】ポリエステルを製造する際のエステル交換
反応は、常圧下で200〜280℃、好ましくは、225〜265℃
であり、重縮合反応は、通常0.01〜13.3hPa程度の減圧
下で260〜310℃、好ましくは、275〜290℃の温度で所定
の重合度のものが得られるまで行う。 【0024】実用的な強度のボトルを得るためには、本
発明の共重合ポリエステルの極限粘度は、0.5〜1.5dl/g
であり、特に0.6〜1.0dl/gであることが好ましい。 【0025】なお、本発明においてはボトル、フィルム
用としてヒンダードフェノール化合物のような安定剤、
コバルト化合物のような添加剤、繊維用として蛍光剤、
染料のような色調改良剤、二酸化チタンのような顔料、
酸化セリウムのような耐光剤等を含有させていても差し
支えない。 【0026】 【実施例】次に、実施例により本発明を具体的に説明す
る。なお、実施例および比較例中の特性値の測定法は、
以下のとおりに行った。 【0027】(a)極限粘度([η]) フェノールとテトラクロロエタンとの等重量混合物を溶
媒とし、温度20℃で測定した。 【0028】(b)色調 日本電色工業社製ND-Σ80型色差計を用いて測定し
た。色調の判定は、ハンターのLab表色計で行った。
L値は明度(値が大きい程明るい)、a値は赤−緑系の色
相(+は赤味、−緑味)、b値は黄−青系の色相(+は黄
味、−は青味)を示す。ポリマーの色調としては、L値
が大きい程、a値が0に近い程、また極端に小さくなら
ない限りb値が小さい程良好である。今回はb値を用
い、10以下を合格とした。 【0029】(c)フィルムヘーズ 下記の実施例および比較例において得られたポリエステ
ルを原料とし試験機を用いて厚さ12μmの2軸延伸フィ
ルムを成形し、東京電色製ヘーズメータで測定した。フ
ィルムヘーズの値が2未満のものを合格とした。 【0030】(d)ジエチレングリコール(DEG)含有量 実施例および比較例において得られたポリエステルをア
ルカリ加水分解した後、島津製作所製ガスクロマトグラ
フGC-9Aを用いてEGとDEGを定量し、EGに対するDEGのモ
ル数(D%)として求めた。 【0031】(e)ガラス転移温度(Tg) パーキンエルマー社製示差走査熱量計DSC-7型を用い、
昇温速度20℃/分で測定した。 【0032】(f)耐熱性 実施例および比較例において得られたポリエステル50g
を、温度130℃で5時間減圧乾燥した後、温度285℃、常
圧、窒素雰囲気下の条件下で溶融した。完全に溶融した
時間を0分とし、60分後の粘度保持率を下記式(1)よ
り求め、粘度保持率が95%以上を合格とした。ただし、
0分のポリエステルの極限粘度を[η]0、60分後のポリ
エスエルの極限粘度を[η]60とする。 粘度保持率=[η]60/[η]0×100(%) 式(1) 【0033】実施例1 BHETの存在するエステル化反応缶にTPAとEGとのモル比
が1/1.6のスラリーを連続的に供給し、温度250℃、圧力
0.1MPa、滞留時間8時間の条件で、エステル化反応を行
い、反応率95%のBHETを連続的に得た。ついで得られた
BHET 40.2kgを重縮合反応缶に移送し、2,6-NDCM 12.2kg
(全酸成分に対し20モル%となる)、EG 17.0kgおよび触
媒としてモノ-n-ブチルスズオキサイドの5質量%EG分
散液0.31kg(全酸成分に1モルに対して、3×10-4モル
となる)を添加し、250℃で1時間撹拌しながらエステル
交換反応を行った。その後、リン酸の5質量%EG溶液0.
98kg(全酸成分1モルに対して、2×10-3モルとなる)を
加えて15分間撹拌してエステル交換反応触媒の触媒活性
を失活させた。次に、重縮合反応触媒として三酸化アン
チモンの2質量%EG溶液0.73kg(全酸成分1モルに対し
て、2×10-4モルとなる)を加え、重縮合反応缶内の温
度を30分間で280℃に昇温し、圧力を徐々に減じて60分
後に1.2hPa以下とした。この条件で撹拌しながら4時間
重縮合反応を行い、常法により払い出してペレット化し
た。 【0034】実施例2、3 実施例1中の共重合成分(2,6-NDCM)の共重合量、エステ
ル交換反応触媒(モノ-n-ブチルスズオキサイド)の添加
量、および5価のリン化合物(リン酸)の添加量を表1の
ように変更した以外は、実施例1と同様に行った。 【0035】実施例4 実施例1中のエステル交換反応触媒をジメチルスズマレ
ートに、および5価のリン化合物をトリエチルホスフェ
ートに変更した以外は、実施例1と同様に行った。 【0036】比較例1、2 実施例1中の共重合成分(2,6-NDCM)の共重合量、エステ
ル交換反応触媒(モノ-n-ブチルスズオキサイド)の添加
量、および5価のリン化合物(リン酸)の添加量を表1の
ように変更した以外は、実施例1と同様に行った。 【0037】比較例3 実施例1中のエステル交換反応触媒を酢酸マンガンに変
更した以外は、実施例1と同様に行った。 【0038】比較例4 実施例1中の5価のリン化合物を添加しなかった以外
は、実施例1と同様に行った。 【0039】実施例および比較例で得られたポリエステ
ルの特性値、評価結果を表1にまとめて示す。 【0040】 【表1】 【0041】表1から明らかなように、実施例1〜4で
はボトル、フィルムとして十分使用可能な重合度、透明
性、および耐熱性を有するポリエステル樹脂を得ること
ができた。一方、比較例1では2,6-NDCMの共重合量が少
なすぎたために、得られたポリエステルはTgが低く、ボ
トル等の用途には不適当なものであった。比較例2では
2,6-NDCMの共重合量が多すぎたために、得られたポリエ
ステルは非晶性のものとなり、ボトルやフィルム、繊維
等の用途には不適当なものであった。比較例3ではエス
テル交換反応触媒として、スズ化合物ではなく酢酸マン
ガンを使用したために、エステル交換反応の進行が遅く
なり、そのため重合度が不十分なものとなった。比較例
4ではエステル交換反応触媒を失活させるための5価の
リン化合物を添加しなかったために、得られたポリエス
テルは色調が悪く、フィルムヘーズも悪いものであっ
た。 【0042】 【発明の効果】本発明によれば、ポリエステルを構成す
る繰り返し単位の少なくとも70モル%がエチレンテレフ
タレート単位であり、3〜30モル%がエチレンナフタレ
ート単位である共重合ポリエステルを、重合上問題な
く、ボトル、フィルムとして十分使用可能な透明性を持
つ、重合度の十分なポリマーをより安全な方法でかつ安
価に重合することが可能である。本発明により得られた
ポリマーはボトル、フィルムの他、成形品、繊維、堅綿
等広範囲で展開が可能である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】ポリエステルを構成する繰り返し単位の70
〜97モル%がエチレンテレフタレート単位であり、3〜
30モル%がエチレンナフタレート単位である共重合ポリ
エステルを製造する方法において、テレフタル酸とエチ
レングリコールを原料とする直接エステル化反応で得た
ポリエチレンテレフタレートの低重合体とナフタレンジ
カルボン酸の低級アルキルエステルを、エステル交換反
応触媒としてスズ化合物を用いてエステル交換反応させ
た後、5価のリン化合物でスズ化合物を失活させてから
重縮合させることを特徴とする共重合ポリエステルの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062053A JP2003261665A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 共重合ポリエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002062053A JP2003261665A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 共重合ポリエステルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=29196019
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JP2002062053A Pending JP2003261665A (ja) | 2002-03-07 | 2002-03-07 | 共重合ポリエステルの製造方法 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003261665A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2024045639A1 (zh) * | 2022-08-31 | 2024-03-07 | 科泽新材料股份有限公司 | 一种制备pent共聚酯的方法 |
-
2002
- 2002-03-07 JP JP2002062053A patent/JP2003261665A/ja active Pending
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WO2024045639A1 (zh) * | 2022-08-31 | 2024-03-07 | 科泽新材料股份有限公司 | 一种制备pent共聚酯的方法 |
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