JP2003259433A - 無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム - Google Patents

無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラム

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JP2003259433A
JP2003259433A JP2002053295A JP2002053295A JP2003259433A JP 2003259433 A JP2003259433 A JP 2003259433A JP 2002053295 A JP2002053295 A JP 2002053295A JP 2002053295 A JP2002053295 A JP 2002053295A JP 2003259433 A JP2003259433 A JP 2003259433A
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Fumihiro Nishiyama
文浩 西山
Takushi Kunihiro
卓志 國弘
Tomoya Yamaura
智也 山浦
Kazuyuki Sakota
和之 迫田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W48/00Access restriction; Network selection; Access point selection
    • H04W48/08Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery
    • H04W48/12Access restriction or access information delivery, e.g. discovery data delivery using downlink control channel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 セル間で連携やTDMAフレームの同期が確
立されていないマルチセル無線通信環境下で、移動局が
低消費電力で隣接セル探索を行なう。 【解決手段】 移動局が行なった隣接セル情報を基地局
が集中して管理するようになっており、移動局が隣接セ
ル探索を行なう際に、基地局が隣接セルの情報として与
えることが可能となる。隣接セル情報には、セル間での
TDMAフレームのオフセットなどが含まれているの
で、移動局は隣接セル情報に基づいて的確なタイミング
で隣接セルのブロードキャスト・チャネルを受信するこ
とにより、ハンドオフ時に無駄な受信動作を行なわずに
済む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多元接続により複
数の移動端末が1つの基地局と同時に通信を行なう無線
通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びに
コンピュータ・プログラムに係り、特に、各基地局セル
毎に時分割多重多元接続(TDMA)方式により通信が
行なわれる無線通信システム、無線通信装置及び無線通
信方法、並びにコンピュータ・プログラムに関する。
【0002】さらに詳しくは、本発明は、各セル毎に基
地局から送信される制御チャネルによって同期がとられ
たTDMAフレームに従って移動局が通信を行なう無線
通信システム、無線通信装置及び無線通信方法、並びに
コンピュータ・プログラムに係り、特に、セル間で連携
やTDMAフレームの同期が確立されていないマルチセ
ル無線通信環境下で移動局がハンドオフ時などに低消費
電力で隣接セル探索を行なう無線通信システム、無線通
信装置及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログ
ラムに関する。
【0003】
【従来の技術】移動体通信は、そもそも電磁波の発見に
由来し、その後、船舶・航空機や列車に対する通信の必
要性から研究開発が進められてきた。さらに通信する対
象が自動車や人なども拡大してきた。伝送データも、電
信や電話だけでなく、コンピュータ・データや、画像な
どのマルチメディア・コンテンツも伝送することができ
るようになってきた。
【0004】最近では、製造技術の向上などにより、移
動体端末の小型化、低価格化が急速に進んでいる。ま
た、情報通信サービスの拡充などにより、携帯電話のよ
うに移動体端末はパーソナライズ化していきている。さ
らに、通信の自由化や通信料金の引き下げなどにより、
ユーザ層がますます拡大してきている。
【0005】移動体通信は、車載電話や携帯電話などの
移動局が最寄の基地局を見つけて、移動局〜基地局間で
電波のやり取りをすることを基本とする。1つの基地局
からの電波が届く通信可能範囲のことを、「セル(Ce
ll)」と呼ぶ。セルは、通常、基地局アンテナを中心
とした所定半径の円となる。そして、セルを隙間なく配
置していくことにより、通信サービス・エリアが構成さ
れる。
【0006】図11には、セルラーシステムに代表され
るような複数の基地局によりサービス・エリアを面展開
する移動体無線通信システムにおけるセル構成を模式的
に図解している。ある一定の場所間隔に基地局(図示し
ない)を設置したマルチセル構成であり、同図に示すよ
うに、各基地局が提供する複数のセルを途切れなく(疎
にならないように)敷設していくことによって、移動局
は何処からでも通信することができ、広域的なサービス
・エリアが構築される。
【0007】このように移動体通信システムがセルを使
用しているのは、セル中にしか基地局の電波がと届かな
いようにすることで、他のセルでも同じ周波数を繰り返
して使用して、限られた周波数資源を有効に利用できる
ことや、セルに区切ることにより、通信のための電波出
力を小さくして、通常はバッテリ駆動の携帯機として実
装される移動体の小型化や省電力化を図ること、などの
メリットがあるからである。最近では、携帯電話ユーザ
数の増加などにより、ますますセルの小型化が進められ
ている。
【0008】ところで、1つのセル内には複数の移動端
末が存在し、これらが1つの基地局と同時に通信するこ
とになる。すなわち、基地局側から見れば、多元接続
(マルチプル・アクセス)、すなわち無線信号を多重化
して、どの信号がどのユーザのものかを検出する必要が
ある(マルチユーザ・ディテクション)。
【0009】無線通信における多元接続技術として、例
えば時間分割多重(TDMA:TimeDivision Multiple
Access)や、周波数分割多重(FDMA:Frequency Di
vision Multiple Access)を挙げることができる。
【0010】TDMAは、通信チャンネルを時間軸上の
タイム・スロットであらかじめ分割しておき、同時に通
信する各移動端末毎に異なるタイム・スロットを割り当
てる通信方式であり、ディジタル方式が前提である。
【0011】また、FDMAは、同時に通信する各移動
端末間で(すなわち通話チャンネル毎に)異なる周波数
を割り当てることにより通信を行なう方式である。すな
わち、通信に用いるチャンネルを周波数軸上で多数並べ
て、空いているチャンネルを適宜割り当てて使用する。
FDMAは、アナログ、デジタルいずれの通信方式にも
対応することができる。
【0012】例えば、同じセル内ではTDMA方式によ
り、基地局は複数の移動局を同時にセルに収容すること
ができる。この場合、1つのTDMAフレームは、複数
の時間領域に分割されて、各移動局のアップリンク並び
にダウンリンクに割り振れられる。時間領域の割り当て
のために例えば帯域予約などの方法が採用される。
【0013】また、セル間においてはFDMA方式によ
り、使用周波数チャンネルを切り替えて通信することに
より、セル境界の周辺におけるセル外からの干渉波の問
題を解消することができる。
【0014】そして、セル内では基地局がビーコンやそ
の他の制御情報を周期的に送信(ブロードキャスト)な
どを行なうことによって、セル内での同期、セルの識
別、使用周波数チャンネルの指定などを行なう。
【0015】ところで、図11に示したように小規模な
セルが隙間なく配置してなるサービス・エリア内では、
移動局がセル間を移動することに伴って、接続先となる
基地局を変更しなければならなくなる。このような移動
局における接続基地局の切り替えのことを、「ハンド・
オーバー」又は「ハンドオフ」と呼ぶ。セルの微細化が
進むにつれて、ハンドオフの機会は多くなる。
【0016】移動局は、ハンドオフの度に、次にどこの
基地局とリンクすべきか、すなわちセル探索を行なう必
要がある。例えば移動局がセルの周縁に移動すると接続
基地局からの希望信号の通信品質が低下する(受信信号
の電界強度(RSSI:Received Signal Strength Ind
icator)が低下する)とともに、セル外からの干渉信号
の受信が可能となることから、より通信品質の高い他の
基地局を探索する必要が生ずる。勿論、装置の起動時に
おいても移動局はセル探索を行なう。
【0017】移動局がセル探索を行なう場合、隣接セル
の基地局が送信するビーコン(標識信号)などの制御チ
ャンネルを受信する必要がある。この場合、周波数チャ
ネルを接続セルで使用中以外の周波数チャネルに切り替
えて、電界強度のより高い制御チャネルが受信されるの
を待つことになる。
【0018】例えば、広域的なセルラー・システムなど
においては、バックボーンの存在などにより各基地局間
での連携や同期を確立することにより、すべてのセルに
おいて同じタイミングで制御チャネルを送信することが
できる。すなわち、セル間でTDMAフレームの同期を
とることができる。このような場合、移動局は、セル探
索が必要となったときには、いままでの接続基地局と同
じタイミング周期で待ち受けることにより容易にセル探
索を行なうことができる。
【0019】しかしながら、無線LANなどの小規模な
無線通信システムにおいては、基地局間の連携や同期が
確立されていないことがほとんどであり、ビーコンなど
の制御チャネルの送信タイミングは各基地局毎に区々
で、TDMAフレームは同期がとれていない。このた
め、移動局が隣接セルサーチを行なうときは、いつ送ら
れてくるかわからない制御チャネルを受信するために、
制御チャネルを検出できるまでは受信処理を継続する必
要がる。例えば、無線LAN規格の1つであるHipe
rLAN/2の場合、制御チャネルであるBCH(Br
oadcast Channel)が2ミリ秒毎に送信
されることから、移動局は最大で2ミリ秒の間受信動作
を継続しなければならない。2ミリ秒の間受信処理を継
続するということは、消費電力の面から見て非常に不利
である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、各基
地局セル毎に時分割多重多元接続(TDMA)方式によ
る通信を好適に行なうことができる、優れた無線通信シ
ステム、無線通信装置及び無線通信方法、並びにコンピ
ュータ・プログラムを提供することにある。
【0021】本発明のさらなる目的は、各セル毎に基地
局から送信される制御チャネルによって同期がとられた
TDMAフレームに従って移動局が通信を好適に行なう
ことができる、優れた無線通信システム、無線通信装置
及び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを
提供することにある。
【0022】本発明のさらなる目的は、セル間で連携や
TDMAフレームの同期が確立されていないマルチセル
無線通信環境下であっても、ハンドオフ時などに移動局
が低消費電力で隣接セル探索を行なうことができる、優
れた無線通信システム、無線通信装置及び無線通信方
法、並びにコンピュータ・プログラムを提供することに
ある。
【0023】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、上記
課題を参酌してなされたものであり、その第1の側面
は、各基地局が通信可能なセルが隣接又は近接して存在
するマルチセル・マルチユーザ構成の無線通信システム
であって、基地局はセル内の各移動局から隣接セル情報
を収集して管理するとともに、セル内で収集された隣接
セル情報を移動局に提供する、ことを特徴とする無線通
信システムである。
【0024】但し、ここで言う「システム」とは、複数
の装置(又は特定の機能を実現する機能モジュール)が
論理的に集合した物のことを言い、各装置や機能モジュ
ールが単一の筐体内にあるか否かは特に問わない。
【0025】ここで、各セルでは時分割多重多元接続方
式で通信が行なわれている。また、各基地局は、自セル
の時分割多重多元接続フレーム周期で、BCH(Bro
adcast Channel)などのセル内制御情報
を送信している。そして、隣接セル情報には、隣接セル
の基地局識別情報や、使用周波数チャネル情報などの他
に、自セルと隣接セルとの時分割多重多元接続フレーム
のタイミング・オフセット値を含めることができる。
【0026】したがって、本発明の第1の側面に係る無
線通信システムによれば、移動局は、ハンドオフ時やそ
の他の事情により通信品質が低下して隣接セル探索を行
なわなければならないときには、あらかじめ基地局から
得た隣接セル情報に含まれるタイミング・オフセット値
から求まる受信タイミングを利用することによって、隣
接セルからのセル内制御情報の受信処理を効率的に行な
うことができる。この結果、移動局はハンドオフ時に無
駄な受信動作を行なわずに済むことから、移動局の消費
電力の低減に有効である。
【0027】また、本発明の第2の側面は、時分割多重
多元接続方式でセル内通信を行なう無線通信環境下で基
地局として動作する無線通信装置又は無線通信方法であ
って、セル内の各移動局が通知する隣接セル情報を受信
する隣接セル情報受信手段又はステップと、該受信した
各隣接セル情報を管理する隣接セル情報管理手段又はス
テップと、前記隣接セル情報管理手段又はステップにお
いて蓄積されている隣接セル情報をセル内の移動局に提
供する隣接セル情報提供手段又はステップと、を具備す
ることを特徴とする無線通信装置又は無線通信方法であ
る。
【0028】基地局として動作する無線通信装置は、自
セルの時分割多重多元接続フレーム周期でセル内制御情
報を含んだ制御チャネルを送信する。これに対し、セル
内の各移動局は、基地局から周期的な制御チャネルを受
信することでセル内の同期をとり、セル内の時分割多重
多元接続フレームに従ってデータ伝送動作を行なうこと
ができる。
【0029】ここで、基地局間で連携や同期がとられて
いないマルチセル構成の無線通信システムにおいては、
各セルはそれぞれ独自の時分割多重多元接続フレームで
動作しており、基地局どうしは互いのタイミングを知る
ことはできない。このような場合、隣接セル情報には、
隣接セルの基地局識別情報や、使用周波数チャネル情報
などの他に、自セルと隣接セルとの時分割多重多元接続
フレームのタイミング・オフセット値を含めるようにす
ればよい。
【0030】前記隣接セル情報管理手段又はステップ
は、セル内の各移動局が通知する隣接セル情報をセル内
で一元的に管理するが、同じ隣接セルについての隣接セ
ル情報を複数の移動局から受信した場合は最新の隣接セ
ル情報に更新したり、最後に受信してから所定時間が経
過した隣接セル情報を廃棄したりするようにして、常に
有効な隣接セル情報のみを保管するようにしてもよい。
多くの移動局をセル内に収容している基地局の場合、収
容している個々の移動局が行なう隣接セル探索を行なう
頻度が低くても、セル全体で行なわれる隣接セル探索の
回数は相当なものとなる。この結果、基地局は隣接セル
情報を頻繁に更新することができるので、隣接セル情報
の信頼性は向上する。また、前記隣接セル情報提供手段
又はステップは、無効又は無意味な隣接セル情報を移動
局に送信するという、無駄なデータ伝送動作や通信回線
の浪費を行なわなくて済む。
【0031】各移動局において取得された隣接セル情報
は基地局に通知され、基地局において一元管理すること
ができる。また、前記隣接セル情報提供手段又はステッ
プは、隣接セル情報をセル内でブロードキャストするよ
うにしてもよいし、あるいはセル内の移動局からの隣接
セル探索予告又はその他の形式の要求に応答して、隣接
セル情報を該移動局に送信するようにしてもよい。
【0032】この結果、移動局側では、ハンドオフ時や
その他の事情により通信品質が低下して隣接セル探索を
行なわなければならないときには、あらかじめ基地局か
ら得た隣接セル情報に含まれるタイミング・オフセット
値から求まる受信タイミングを利用して、隣接セルから
のセル内制御情報の受信処理を効率的に行なうことがで
きる。
【0033】また、本発明の第3の側面は、時分割多重
多元接続方式でセル内通信を行なう無線通信環境下で移
動局として動作する無線通信装置又は無線通信方法であ
って、隣接セルを探索する隣接セル探索手段又はステッ
プと、隣接セル探索の結果として得られた隣接セル情報
を基地局に通知する隣接セル情報通知手段又はステップ
と、基地局から隣接セル情報を取得する隣接セル情報取
得手段又はステップと、を具備することを特徴とする無
線通信装置又は無線通信方法である。
【0034】基地局は時分割多重多元接続フレーム周期
でセル内制御情報を含んだ制御チャネルを送信する。こ
れに対し、セル内の各移動局は、基地局から周期的な制
御チャネルを受信することで同期をとり、セル内の時分
割多重多元接続フレームに従ってデータ伝送動作を行な
う。基地局間で連携や同期がとられていないマルチセル
構成の無線通信システムにおいては、各セルはそれぞれ
独自の時分割多重多元接続フレームで動作しており、基
地局どうしは互いのタイミングを知ることはできない。
【0035】このような場合、隣接セル情報には、隣接
セルの基地局識別情報や、使用周波数チャネル情報など
の他に、自セルと隣接セルとの時分割多重多元接続フレ
ームのタイミング・オフセット値を含めることができ
る。そして、移動局として動作する各無線通信装置が隣
接セル情報を基地局に通知するようにすることで、隣接
セル情報を同じセル内で基地局を介して共有することが
できる。多くの移動局を収容しているセルでは、収容し
ている個々の移動局が行なう隣接セル探索を行なう頻度
が低くても、セル全体で行なわれる隣接セル探索の回数
は相当なものとなる。この結果、基地局は隣接セル情報
を頻繁に更新することができるので、隣接セル情報の信
頼性は向上する。
【0036】前記隣接セル探索手段又はステップは、装
置の起動時、基地局との通信品質の低下時、又は時分割
多重フレームの空き領域を利用して、隣接セルから送信
される制御チャネルの受信処理、すなわち隣接セル探索
を試行する。すなわち、各移動局は、互いのハンドオフ
時などに備えて事前に隣接セル情報の取得を行なってお
く。
【0037】また、前記隣接セル探索手段又はステップ
は、前記隣接セル情報取得手段ステップによりあらかじ
め取得された隣接セル情報に含まれるタイミング・オフ
セット値から求まる受信タイミングを利用して、隣接セ
ルからの制御チャネルの受信処理を行なうことができ
る。
【0038】したがって、本発明の第3の側面に係る無
線通信装置又は方法によれば、移動局は、ハンドオフ時
やその他の事情により通信品質が低下して隣接セル探索
を行なわなければならないときには、あらかじめ基地局
から得た隣接セル情報に含まれるタイミング・オフセッ
ト値から求まる受信タイミングを利用して、隣接セルか
らのセル内制御情報の受信処理を効率的に行なうことが
できる。この結果、移動局はハンドオフ時に無駄な受信
動作を行なわずに済むことから、移動局の消費電力の低
減に有効である。
【0039】セル内で収集された隣接セル情報は、基地
局において一元的に管理され、セル内の各移動局間で共
有されている。基地局が制御チャネルに含めて隣接セル
情報をブロードキャストして、各移動局においては前記
隣接セル情報取得手段又はステップがこれを取得するよ
うにしてもよい。あるいは、前記隣接セル情報取得手段
は、ハンドオフ時や、その他の基地局との通信品質の低
下に応答して基地局に対して隣接セル情報の送信を要求
するようにしてもよい。
【0040】また、本発明の第4の側面は、時分割多重
多元接続方式でセル内通信を行なう無線通信環境下で基
地局として動作するための処理をコンピュータ・システ
ム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述され
たコンピュータ・プログラムであって、セル内の各移動
局が通知する隣接セル情報を受信する隣接セル情報受信
ステップと、該受信した各隣接セル情報を管理する隣接
セル情報管理ステップと、前記隣接セル情報管理ステッ
プにより管理されている隣接セル情報をセル内の移動局
に提供する隣接セル情報提供ステップと、を具備するこ
とを特徴とするコンピュータ・プログラムである。
【0041】また、本発明の第5の側面は、時分割多重
多元接続方式でセル内通信を行なう無線通信環境下で移
動局として動作するための処理をコンピュータ・システ
ム上で実行するようにコンピュータ可読形式で記述され
たコンピュータ・プログラムであって、隣接セルを探索
する隣接セル探索ステップと、隣接セル探索の結果とし
て得られた隣接セル情報を基地局に通知する隣接セル情
報通知ステップと、基地局から隣接セル情報を取得する
隣接セル情報取得ステップと、を具備することを特徴と
するコンピュータ・プログラムである。
【0042】本発明の第4又は第5の各側面に係るコン
ピュータ・プログラムは、コンピュータ・システム上で
所定の処理を実現するようにコンピュータ可読形式で記
述されたコンピュータ・プログラムを定義したものであ
る。換言すれば、本発明の第4又は第5の各側面に係る
コンピュータ・プログラムをコンピュータ・システムに
インストールすることによって、コンピュータ・システ
ム上では協働的作用が発揮され、本発明の第2又は第3
の各側面に係る無線通信装置又は無線通信方法と同様の
作用効果を得ることができる。
【0043】本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、
後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより
詳細な説明によって明らかになるであろう。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態について詳解する。
【0045】図1には、本実施形態に係る無線通信シス
テム1の全体構成を模式的に示している。
【0046】無線通信システム1は、ある一定の場所間
隔に基地局(図示しない)を設置したマルチセル構成で
ある。同図に示す例では、基地局AP1,AP2,AP
3によってそれぞれの無線通信セルが形成されている。
そして、各セル内では、時分割多重多元接続(TDM
A)方式により、複数の移動局を同時に収容することが
できる。また、4台の移動局MT1〜MT4がこれらセ
ル間をまたがって自在に移動しながら無線通信を行なっ
ている。但し、本実施形態では、無線通信システム1
は、無線LANなどの小規模な無線通信ネットワークを
想定しており、基地局間で連携や同期がとられていない
ものとする。
【0047】各基地局は、セル情報(AP−ID,TD
MAフレーム番号,TDMAフレーム構成など)を自セ
ル内に周期的にブロードキャストするためのチャネルB
CHを持つ。移動局はこのBCHを受信することによ
り、セル(AP)を特定するとともに、TDMAフレー
ムの同期をとることができる。
【0048】図2には、(HiperLAN/2におけ
る)TDMAフレームの構成例を模式的に示している。
同図に示すように、TDMAフレームの先頭には、基地
局がセルを統括するための制御情報をブロードキャスト
するためのBCH(ブロードキャスト・チャネル),F
CH(フレーム制御チャネル),ACH(アクセス・フ
ィードバック・チャネル)という3通りの制御チャネル
が割り当てられている。このうちBCHは、移動局がセ
ル探索並びにTDMAフレームの同期を行なうために必
ず受信しなければならない情報を含んでいる。
【0049】そして、これら制御チャネルに続いて、実
際のデータ伝送を行なうためのダウンロード・フェー
ズ、アップロード・フェーズが配設され、最後尾にラン
ダム・アクセス・チャネルRCHが付加されている。ダ
ウンロード・フェーズでは基地局から移動局への通信が
行なわれ、アップロード・フェーズでは移動局から基地
局への通信が行なわれる。ダウンロード・フェーズ及び
アップロード・フェーズの各移動局へのタイム・スロッ
トの割り当ては、例えば帯域予約やその他の手続きによ
り決定される。
【0050】また、移動局がどこからでも通信できるよ
うに、セルは疎にならないように配置されている。そし
て、隣接セルの境界付近においてセル間の信号干渉を避
けるために、FDMA方式によりセル毎に使用周波数チ
ャネルを異ならせている。したがって、移動局は、ハン
ドオフにより接続基地局を切り替える度に、周波数チャ
ネルを切り替えることになる。
【0051】各セル内で制御局がブロードキャストする
制御チャネルBCHは、セルを構築するために必要な情
報を含んでおり、TDMAフレーム周期毎にブロードキ
ャストされる。また、移動局は、セルに組み込まれて通
信を行なうため、あるいはハンドオフ時にセル探索を行
なうために、基地局からのBCHを受信しなければなら
ない。
【0052】無線LANなどの小規模な無線通信システ
ム1においては、基地局間の連携や同期が確立されてい
ない。この場合、セル間ではTDMAフレームの同期は
とられておらず、BCHの送信タイミングも基地局毎に
区々である。図3には、連接する基地局AP1及びAP
2において、それぞれ独自にTDMAフレームが設定さ
れている様子を示している。図示のように、基地局AP
2側のTDMAフレーム(BCHの送信タイミング)
は、一方の基地局AP1のそれに対して不定のタイミン
グ・オフセットを持っている。勿論、基地局間での連携
がないことから、BCHの送信タイミングのオフセット
を基地局どうしで直接通知し合う機構は備えていない。
【0053】このようなマルチセル環境下で、移動局が
ハンドオフ時などにセル探索を行なう場合、いままでと
は異なる受信タイミングで隣接セルからのBCHの到来
を待つ必要がある。このとき、移動局は、BCHの受信
タイミングがまったくわからないと、BCHを検出でき
るまでは受信処理を継続する必要がる。例えば、無線L
AN規格の1つであるHiperLAN/2の場合、2
ミリ秒毎にBCHが送信されることから、移動局は最大
で2ミリ秒の間受信動作を継続しなければならない。2
ミリ秒の間受信処理を継続することは消費電力の面から
見て非常に不利である(前述)。
【0054】そこで、本実施形態に係る無線通信システ
ム1では、各移動局は起動時やハンドオフ時に行なうセ
ル探索の結果知ることができた隣接セル情報を基地局に
通知するとともに、基地局がこれらを集中して管理する
ようになっている。
【0055】移動局が隣接セル探索を行なうとき、基地
局が隣接セル情報として与えることが可能となる。隣接
セル情報には、隣接セルの基地局識別情報(AP−I
D)や使用周波数チャネル情報の他に、セル間でのTD
MAフレームのオフセットなどが含まれている。したが
って、移動局は、この隣接セル情報に基づいて的確な受
信タイミングを求めて、隣接セルのブロードキャスト・
チャネルを受信することが可能となる。この結果、移動
局はハンドオフ時に無駄な受信動作を行なわずに済むこ
とから、移動局の消費電力の低減に有効である。
【0056】本実施形態では、各基地局は、自セル内の
移動局が報告する隣接セルに関する情報を記憶するため
のメモリを持つ。このメモリには以下の表1に示すよう
な内容を格納する。隣接セル情報には、BCHの受信に
より知り得た基地局ID(AP−ID)や使用周波数チ
ャネル(チャネル番号)、受信信号電界強度(RSS
I)、接続セルのTDMAフレームのオフセットなどが
含まれている。
【0057】
【表1】
【0058】各移動局は、あらかじめ隣接セル探索を行
ない、その結果を基地局に通知しておくことにより、隣
接セル情報を同じセル内で基地局を介して共有すること
ができる。そして、現実にハンドオフなどによりセル切
替えの必要が生じたときには、基地局から得た隣接セル
情報を基にして受信タイミングをコントロールすること
によって、効率的に隣接セル探索を行なうことができ
る。
【0059】例えば、ある移動局MT1が基地局AP1
のセルに属しているとする。MT1は、AP1との送受
信が行なわれていない時間(例えばTDMAフレームの
ダウンリンク・フェーズやアップリンク・フェーズの空
き時間)を見計らって、隣接セル探索を行なう。そし
て、AP2が送信するBCHの受信に成功した場合に
は、MT1はAP1に対してAP2が送信するBCHの
内容、並びに図3に示したようなTDMAフレームのタ
イミング・オフセット値の報告を行なう。
【0060】一方、隣接セル探索の報告を受けたAP1
は、これらの情報を表1に示したような形態でAP1が
持つメモリに記憶する。また、MT1から報告を受けた
後に、同様に隣接セル探索を行なっていたMT4(AP
1に属する)からAP2に関する報告を受けたとき、A
P1は、MT4からの報告がMT1かの報告より新しい
と判断した場合には、表1の情報をMT4から報告され
た情報に書き換えるようにしてもよい。また、AP1は
情報の残存期間をタイマーにより管理して、あまりにも
古い隣接セル情報は表1から削除するようにしてもよ
い。図4には、このときの動作シーケンスを模式的に示
している。
【0061】あるいは、MT1は現実のハンドオフを行
なうための隣接セル探索の結果をAP1に報告するよう
にしてもよい。まず、MT1は、実行予告をAP1に対
して行なった後に、MT1が隣接セル探索を行なう。そ
して、MT1は、AP2が送信するBCHの受信に成功
した場合には、MT1はAP1に対してAP2が送信す
るBCHの内容、並びに図3に示したようなTDMAフ
レームのタイミング・オフセット値の報告を行なう。
【0062】このようにして、AP1はセル内に散在す
る各移動局から報告されてくる隣接セルに関する情報を
維持、管理する。この結果、同じセル内では基地局を介
して共有することができる。
【0063】基地局AP1は、セル内の各移動局から得
られたこれらの隣接セルに関する情報を、BCHあるい
は別の制御チャネルを使用してブロードキャストを行な
い、セル内での隣接セル情報の共有化を図る。各移動局
は、このようなブロードキャスト・データを受信する
と、基地局AP1と同様に表1に示したような隣接セル
情報を自己のローカル・メモリ内に保存しておく。この
場合、セル内の各移動局は事前に隣接セル情報を知って
おくことができる。
【0064】あるいは、図5に示すような手順により、
基地局AP1が隣接セル情報を移動局MTに対して送信
するようにしてもよい。すなわち、通信品質の低下など
によりハンドオフを試みる移動局MT1は、基地局AP
1に対して隣接セル探索の予告を行なう。これに対し
て、基地局AP1は、セル内の各移動局から既に得てい
る隣接セル情報を移動局MT1宛てに送信する。
【0065】このようにして移動局から隣接セル情報を
得た移動局は、TDMAフレームのタイミング・オフセ
ット値から隣接APの送信時間を知ることができる。こ
の結果、移動局はこのタイミング・オフセット値から算
出される隣接セルのBCH送信タイミング時間に合わせ
て受信待ちを行なうことで、隣接セルのBCHを受信す
ることが可能となる。すなわち、BCHを検出するまで
TDMAフレームの間受信処理を継続する必要がなくな
る。
【0066】基地局が管理する隣接セルに関する情報の
信頼性は、どれだけ多くの移動局からどれだけ頻繁に隣
接セルの情報の報告を受けるかによって決まる。多くの
移動局をセル内に収容している基地局の場合、収容して
いる個々の移動局が行なう隣接セル探索(図4及び図5
を参照のこと)を行なう頻度が低くても、セル全体で行
なわれる隣接セル探索の回数は相当なものとなる。この
結果、基地局は隣接セル情報を頻繁に更新することがで
きるので、隣接セル情報の信頼性は向上する。
【0067】また、隣接セル情報の報告頻度を増やすた
めに、自セル内の移動局からの隣接セル探索のみに頼る
のではなく、他セルから移動(ハンドオフ)してきた移
動局から、元のセルの情報を受信するようにしてもよ
い。例えば、図1に示す例では、移動局MT2は、基地
局AP2から基地局AP3のセルに移動した際、接続先
の基地局AP3に対してAP2のセル情報の報告を行な
う。
【0068】図6には、本実施形態に係る無線通信シス
テム1において、基地局並びに移動局として動作するこ
とができる無線通信装置10の機能構成を模式的に示し
ている。
【0069】同図に示すように、この無線送信装置10
は、インターフェース11と、インターフェース・バッ
ファ12と、無線バッファ13と、無線通信部14と、
アンテナ15と、制御部17と、情報記憶部18とで構
成される。但し、同図に示した構成と同じ働きをする別
の構成で代用することも可能なため、この構成に限定さ
れるものではない。
【0070】無線通信装置10は、制御部17の統括的
なコントロールの下で、マルチセル環境において他の無
線通信装置との間でデータ伝送処理を実現することがで
きる。制御部17は、例えば、マイクロプロセッサで構
成され、情報記憶部18に格納されている動作手順命令
(プログラム・コード)を実行するという形態でマルチ
セル環境下における無線通信に関する装置動作を制御す
る。
【0071】本実施形態に係る無線通信システム1で
は、各セル毎に定められた周波数チャネルを使用して、
セル内ではTDMA方式でデータ伝送が行なわれる。無
線通信装置10が基地局として動作するとき、制御部1
7は、基地局ID、TDMAフレーム番号、TDMAフ
レーム構成などの制御情報を記述したブロードキャスト
・チャネルBCHを生成して、TDMAフレームの先頭
領域を利用して周期的にBCHをブロードキャストす
る。
【0072】他方、無線通信装置10が移動局として動
作するとき、受信することができたBCH(若しくは受
信電界強度RSSIが最も高いBCH)のセルに収容さ
れ、BCHの記述内容に従って基地局の同定や使用周波
数チャネルの設定、TDMAフレームの同期などを行な
う。そして、例えば帯域予約などの手順に従ってTDM
Aフレーム中で使用する時間領域が割り当てられる。
【0073】データ送信を行なうときには、制御部17
は送信データを無線伝送用の無線バッファ13に一旦蓄
え、無線通信部14を介してアンテナ15から無線伝送
される構成となっている。
【0074】また、無線通信装置10において受信され
た信号は、アンテナ15を介して無線通信部14に供給
され、復号化されて、無線バッファ13に一旦蓄えられ
る。そして、制御部17は、TDMAフレーム周期単位
で受信した情報を再構築して、インターフェース・バッ
ファ12へと受け渡す。そして、インターフェース11
は、所定のインターフェース・フォーマットの情報とし
て、外部機器(図示しない)へ情報を受け渡すようにな
っている。
【0075】無線通信装置10が移動局として動作する
とき、制御部17は、受信することができたBCH(若
しくは受信電界強度RSSIが最も高いBCH)の記述
内容に従って、接続基地局の同定や使用周波数チャネル
の設定、TDMAフレームの同期などを行なう。また、
制御部17は、ハンドオフ時やTDMAフレームの空き
時間を利用して隣接セル探索を実行するとともに、隣接
セルの探索結果を基地局に送信するように無線通信部1
4に指示する。
【0076】無線通信装置10が基地局として動作する
とき、制御部17は、自身で定めたTDMAフレーム周
期に従って、BCHを周期的にブロードキャストするよ
うに無線通信部14に指示する。また、セル内の各移動
局から隣接セル情報を受信したときには、これらを解釈
して、情報記録部18内の隣接セル情報テーブル(表1
を参照のこと)に格納する。複数の移動局から同じセル
についての隣接セル情報を受信した場合には、隣接セル
情報を逐次更新するようにしてもよい。また、最後に更
新してから所定時間が経過した古い隣接セル情報を消去
するようにしてもよい。
【0077】同じセル内では、基地局に蓄積されている
隣接セル情報テーブルはセル内の移動局間で共用され
る。例えば、ハンドオフなどによりこれから隣接セル探
索を行なう移動局からの要求に応答して、制御部17は
情報記録部18から隣接セル情報を読み出して移動局に
送信する。また、制御部17は、BCH又はその他の制
御チャネルを使用して隣接セル情報をブロードキャスト
するようにする。
【0078】また、無線通信装置10が移動局として動
作するとき、接続基地局から受信できた隣接セル情報
を、情報記録部18に保存しておく。隣接セル情報は、
各セル間のTDMAフレームのタイミング・オフセット
値を含んでおり、制御部17は、ハンドオフなどにより
隣接セル探索を行なうときに、隣接セル情報を基に隣接
セルからのBCHの受信タイミングを割り出して、無線
通信部14に受信処理を指示する。したがって、的確な
タイミングで隣接セルのBCHを受信することが可能で
あり、ハンドオフ時に無駄な受信動作を行なわずに済む
ことから、消費電力の低減に有効である。
【0079】ここで、隣接する(又は近隣の)6台の基
地局1〜6によってそれぞれセルが構成されているマル
チセル無線通信環境下で、ある移動局MTが起動を開始
した場合について考察してみる(図7を参照のこと)。
【0080】図8には、本実施形態に係るマルチセル無
線通信環境下で移動局MTが起動を開始したときの動作
手順をフローチャートの形式で示している。この動作手
順は、移動局及び基地局として動作するそれぞれの無線
通信装置10内の制御部17が所定のプログラム・コー
ドを実行するという形態で実現される。
【0081】移動局端末において電源が投入されると
(ステップS1)、移動局MTは、まず、各周波数チャ
ンネル毎に受信信号電界強度RSSIを測定して、セル
探索を行なう(ステップS2)。この例では、周波数チ
ャンネル1,2,3,4,6において受信可能であるこ
とを検出したとする。
【0082】次いで、各周波数チャネルのBCHを受信
して(ステップS3)、得られた隣接セル情報を情報格
納部18に格納しておく。そして、受信できたBCHの
うち最も電界強度が強かった基地局を同定して、そのセ
ルへの登録を行なう(ステップS4)。この例では、基
地局AP2からの受信信号の電界強度が最も強かったも
のとし、MTはAP2のセルに登録されるものとする。
セル登録の手続自体は本発明の要旨には直接関連しない
ので、ここでは説明を省略する。
【0083】本実施形態では、移動局MTはさらに、B
CHを受信できた残りの基地局AP1,AP3,AP
4,AP6に関する隣接セル情報を、登録した基地局A
P2に報告する(ステップS5)。
【0084】移動局MTを登録した基地局AP2側で
は、報告を受けた隣接セル情報を基に、情報記憶部18
に格納している周囲セル情報データベース(表1を参照
のこと)の更新を行なう(ステップS6)。
【0085】勿論、移動局MTは、電源投入時だけでな
く、任意のTDMAフレーム中の空き時間を利用して、
同様に隣接セル探索を行なうことにより隣接セル情報を
取得して,登録基地局AP2に報告することができる。
そして、基地局AP2のセル内にする各移動局が同様に
隣接セル情報の報告を行なうことにより、隣接セル情報
すなわち周囲セル情報データベースを基地局AP2で一
元的に管理することができる。セル内に収容する移動局
の個数が多くなるほど、セル内で実行される隣接セル探
索の回数が増えるので、周囲セル情報データベースの信
頼性は高まる。
【0086】このようにして基地局に集められた隣接セ
ル情報は、セル内の各移動局で共有される。すなわち、
基地局はセル内の各移動局から得られた隣接セル情報
を、BCHあるいは別の制御チャネルを使用してブロー
ドキャストを行ない、セル内での隣接セル情報の共有化
を図ることができる。また、通信品質の低下などにより
ハンドオフを試みる移動局からの要求に応答して基地局
が隣接セル情報を送信することにより、隣接セル情報の
共有化が図られる。
【0087】図9には、基地局はセル内の各移動局から
得られた隣接セル情報のブロードキャストを行なうとき
の処理手順をフローチャートの形式で示している。この
動作手順は、移動局及び基地局として動作するそれぞれ
の無線通信装置10内の制御部17が所定のプログラム
・コードを実行するという形態で実現される。
【0088】基地局APは、セル内の各移動局が報告し
てきた隣接セル情報を、BCH又はその他の制御チャネ
ルを用いてブロードキャストしている(ステップS1
4)。
【0089】一方、セル内のある移動局MTでは、移動
などにより、基地局APからの受信電界強度RSSIが
一定レベルを下回り、通信品質の劣化が検出されると
(ステップS11)、直前に基地局APから受信してい
た隣接セル情報を基に、周波数チャネルを切り替えると
ともに、隣接セルのBCH受信タイミングを算出して、
隣接セル探索すなわちBCHの受信処理を行なう(ステ
ップS12)。
【0090】そして、移動局MTは、隣接セル探索に成
功すると、基地局の接続切替えすなわちハンドオフを行
なうとともに、このときの探索結果を新たな隣接セル情
報として、元の基地局APに通知する(ステップS1
3)。
【0091】基地局AP側では、移動局MTが報告して
きた隣接セル情報を基に、情報記憶部18内の周囲セル
情報データベースを更新する(ステップS15)。ま
た、TDMAフレーム周期に従って、新しい隣接セル情
報をBCH又はその他の制御チャネルを用いてブロード
キャストする(ステップS16)。
【0092】また、図10には、移動局からの通信中断
に応答して基地局が隣接セル情報の送信を行なうときの
処理手順をフローチャートの形式で示している。この動
作手順は、移動局及び基地局として動作するそれぞれの
無線通信装置10内の制御部17が所定のプログラム・
コードを実行するという形態で実現される。
【0093】セル内のある移動局MTでは、移動などに
より、基地局APからの受信電界強度RSSIが一定レ
ベルを下回り、通信品質の劣化が検出されると(ステッ
プS21)、基地局APに対して、隣接セル探索を行な
うために、通信の中断を通知する(ステップS22)。
【0094】基地局APは、セル内の移動局MTから通
信の中断要求を受信すると、この移動局MTに対して隣
接セル情報を送信する(ステップS27)。
【0095】移動局MTは、基地局APから隣接セル情
報を受信できなかった場合(例えば既にセル外に移動す
るなどして受信できなかった場合)には(ステップS2
3)、従来通りのセル探索を行ない(ステップS2
6)、発見できた基地局と新たに接続する。
【0096】また、移動局MTが基地局から隣接セル情
報を受信できた場合には(ステップS23)、この隣接
セル情報を基に、周波数チャネルを切り替えるととも
に、隣接セルのBCH受信タイミングを算出して、隣接
セル探索すなわちBCHの受信処理を行なう(ステップ
S24)。
【0097】そして、移動局MTは、隣接セル探索に成
功すると、基地局の接続切替えすなわちハンドオフを行
なうとともに、このときの探索結果を新たな隣接セル情
報として、元の基地局APに通知する(ステップS2
5)。
【0098】基地局AP側では、移動局MTが報告して
きた隣接セル情報を基に、情報記憶部18内の周囲セル
情報データベースを更新する(ステップS28)。
【0099】[追補]以上、特定の実施形態を参照しな
がら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修
正や代用を成し得ることは自明である。すなわち、例示
という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書
の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の
要旨を判断するためには、冒頭に記載した特許請求の範
囲の欄を参酌すべきである。
【0100】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば、
セル間で連携やTDMAフレームの同期が確立されてい
ないマルチセル無線通信環境下であっても、ハンドオフ
時などに移動局が低消費電力で隣接セル探索を行なうこ
とができる、優れた無線通信システム、無線通信装置及
び無線通信方法、並びにコンピュータ・プログラムを提
供することができる。
【0101】本発明に係る無線通信システムでは、移動
局が行なった隣接セル情報を基地局が集中して管理する
ようになっており、移動局が隣接セルサーチを行なう際
に、基地局が隣接セルの情報として与えることが可能と
なる。隣接セル情報には、セル間でのTDMAフレーム
のオフセットなどが含まれている。したがって、移動局
は、この隣接セル情報に基づいて的確なタイミングで隣
接セルのブロードキャスト・チャネルを受信することが
可能となる。この結果、移動局はハンドオフ時に無駄な
受信動作を行なわずに済むことから、移動局の消費電力
の低減に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る無線通信システム1の全体構
成を模式的に示した図である。
【図2】TDMAフレームの構成例を模式的に示した図
である。
【図3】連接する基地局AP1及びAP2において、そ
れぞれ独自にTDMAフレームが設定されている様子を
示した図である。
【図4】基地局が各移動局からの隣接セル探索の結果を
収集して隣接セル情報を管理するための動作シーケンス
を模式的に示した図である。
【図5】移動局からのセル探索予告に応答して基地局が
隣接セル情報を送信するための動作シーケンスを示した
図である。
【図6】本実施形態に係る無線通信システム1において
基地局並びに移動局として動作することができる無線通
信装置10の機能構成を模式的に示した図である。
【図7】マルチセル無線通信環境の構成例を示した図で
ある。
【図8】本実施形態に係るマルチセル無線通信環境下で
移動局MTが起動を開始したときの動作手順を示したフ
ローチャートである。
【図9】基地局はセル内の各移動局から得られた隣接セ
ル情報のブロードキャストを行なうときの処理手順を示
したフローチャートである。
【図10】移動局からの通信中断に応答して基地局が隣
接セル情報の送信を行なうときの処理手順を示したフロ
ーチャートである。
【図11】複数の基地局によりサービス・エリアを面展
開する移動体無線通信システムにおけるセル構成を模式
的に示した図である。
【符号の説明】
1…無線通信システム 10…無線通信装置 11…インターフェース 12…インターフェース・バッファ 13…無線バッファ 14…無線通信部 15…アンテナ 17…制御部 18…情報記憶部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山浦 智也 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 迫田 和之 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 5K028 AA06 BB04 CC05 DD01 DD02 HH02 MM12 MM16 NN45 5K067 AA21 AA43 BB04 CC04 CC22 DD11 DD51 EE02 EE10 EE24 EE53 EE59 FF02 HH22 JJ13 JJ31 JJ71

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】各基地局が通信可能なセルが隣接又は近接
    して存在するマルチセル・マルチユーザ構成の無線通信
    システムであって、 基地局はセル内の各移動局から隣接セル情報を収集して
    管理するとともに、セル内で収集された隣接セル情報を
    移動局に提供する、ことを特徴とする無線通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】各セルでは時分割多重多元接続方式で通信
    が行なわれ、各基地局は自セルの時分割多重多元接続フ
    レーム周期でセル内制御情報を送信しており、 前記隣接セル情報は自セルと隣接セルとの時分割多重多
    元接続フレームのタイミング・オフセット値を含み、 移動局は、隣接セル探索時に、基地局から得た隣接セル
    情報に含まれるタイミング・オフセット値から求まる受
    信タイミングで隣接セルからのセル内制御情報の受信処
    理を行なう、ことを特徴とする請求項1に記載の無線通
    信システム。
  3. 【請求項3】時分割多重多元接続方式でセル内通信を行
    なう無線通信環境下で基地局として動作する無線通信装
    置であって、 セル内の各移動局が通知する隣接セル情報を受信する隣
    接セル情報受信手段と、 該受信した各隣接セル情報を管理する隣接セル情報管理
    手段と、 前記隣接セル情報管理手段において蓄積されている隣接
    セル情報をセル内の移動局に提供する隣接セル情報提供
    手段と、を具備することを特徴とする無線通信装置。
  4. 【請求項4】自セルの時分割多重多元接続フレーム周期
    でセル内制御情報を含んだ制御チャネルを送信するセル
    管理手段をさらに備え、 前記隣接セル情報は自セルと隣接セルとの時分割多重多
    元接続フレームのタイミング・オフセット値を含む、こ
    とを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 【請求項5】前記隣接セル情報管理手段は、同じ隣接セ
    ルについての隣接セル情報を複数の移動局から受信した
    場合に最新の隣接セル情報に更新する、ことを特徴とす
    る請求項3に記載の無線通信装置。
  6. 【請求項6】前記隣接セル情報管理手段は、最後に受信
    してから所定時間が経過した隣接セル情報を廃棄する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  7. 【請求項7】前記隣接セル情報提供手段は、隣接セル情
    報をセル内でブロードキャストする、ことを特徴とする
    請求項3に記載の無線通信装置。
  8. 【請求項8】前記隣接セル情報提供手段は、セル内の移
    動局からの隣接セル探索予告又はその他の形式の要求に
    応答して、隣接セル情報を該移動局に送信する、ことを
    特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  9. 【請求項9】時分割多重多元接続方式でセル内通信を行
    なう無線通信環境下で基地局として動作するための無線
    通信方法であって、 セル内の各移動局が通知する隣接セル情報を受信する隣
    接セル情報受信ステップと、 該受信した各隣接セル情報を管理する隣接セル情報管理
    ステップと、 前記隣接セル情報管理ステップにより管理されている隣
    接セル情報をセル内の移動局に提供する隣接セル情報提
    供ステップと、を具備することを特徴とする無線通信方
    法。
  10. 【請求項10】自セルの時分割多重多元接続フレーム周
    期でセル内制御情報を含んだ制御チャネルを送信するセ
    ル管理ステップをさらに備え、 前記隣接セル情報は自セルと隣接セルとの時分割多重多
    元接続フレームのタイミング・オフセット値を含む、こ
    とを特徴とする請求項9に記載の無線通信方法。
  11. 【請求項11】前記隣接セル情報管理ステップでは、同
    じ隣接セルについての隣接セル情報を複数の移動局から
    受信した場合に最新の隣接セル情報に更新する、ことを
    特徴とする請求項9に記載の無線通信方法。
  12. 【請求項12】前記隣接セル情報管理ステップでは、最
    後に受信してから所定時間が経過した隣接セル情報を廃
    棄する、ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信方
    法。
  13. 【請求項13】前記隣接セル情報提供ステップでは、隣
    接セル情報をセル内でブロードキャストする、ことを特
    徴とする請求項9に記載の無線通信方法。
  14. 【請求項14】前記隣接セル情報提供ステップでは、セ
    ル内の移動局からの隣接セル探索予告又はその他の形式
    の要求に応答して、隣接セル情報を該移動局に送信す
    る、ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信方法。
  15. 【請求項15】時分割多重多元接続方式でセル内通信を
    行なう無線通信環境下で移動局として動作する無線通信
    装置であって、 隣接セルを探索する隣接セル探索手段と、 隣接セル探索の結果として得られた隣接セル情報を基地
    局に通知する隣接セル情報通知手段と、 基地局から隣接セル情報を取得する隣接セル情報取得手
    段と、を具備することを特徴とする無線通信装置。
  16. 【請求項16】各セルの基地局はそれぞれの時分割多重
    多元接続フレーム周期でセル内制御情報を含んだ制御チ
    ャネルを送信しており、 前記隣接セル探索手段は、隣接セルから送信される制御
    チャネルの受信を試行し、 前記隣接セル情報通知手段は、隣接セル探索により得ら
    れた自セルと隣接セルとの時分割多重多元接続フレーム
    のタイミング・オフセット値を含む隣接セル情報を基地
    局に通知する、ことを特徴とする請求項15に記載の無
    線通信装置。
  17. 【請求項17】前記隣接セル探索手段は、装置の起動
    時、基地局との通信品質の低下時、又は時分割多重フレ
    ームの空き領域を利用して、隣接セルの探索を行なう、
    ことを特徴とする請求項15に記載の無線通信装置。
  18. 【請求項18】前記隣接セル探索手段は、前記隣接セル
    情報取得手段により取得された隣接セル情報に含まれる
    タイミング・オフセット値から求まる受信タイミングで
    隣接セルからの制御チャネルの受信処理を行なう、こと
    を特徴とする請求項16に記載の無線通信装置。
  19. 【請求項19】前記隣接セル情報取得手段は、制御チャ
    ネルに含めて送信される隣接セル情報を取得する、こと
    を特徴とする請求項15に記載の無線通信装置。
  20. 【請求項20】前記隣接セル情報取得手段は、基地局と
    の通信品質の低下に応答して基地局に対して隣接セル情
    報の送信を要求する、ことを特徴とする請求項15に記
    載の無線通信装置。
  21. 【請求項21】時分割多重多元接続方式でセル内通信を
    行なう無線通信環境下で移動局として動作するための無
    線通信方法であって、 隣接セルを探索する隣接セル探索ステップと、 隣接セル探索の結果として得られた隣接セル情報を基地
    局に通知する隣接セル情報通知ステップと、 基地局から隣接セル情報を取得する隣接セル情報取得ス
    テップと、を具備することを特徴とする無線通信方法。
  22. 【請求項22】各セルの基地局はそれぞれの時分割多重
    多元接続フレーム周期でセル内制御情報を含んだ制御チ
    ャネルを送信しており、 前記隣接セル探索ステップでは、隣接セルから送信され
    る制御チャネルの受信を試行し、 前記隣接セル情報通知ステップでは、隣接セル探索によ
    り得られた自セルと隣接セルとの時分割多重多元接続フ
    レームのタイミング・オフセット値を含む隣接セル情報
    を基地局に通知する、ことを特徴とする請求項21に記
    載の無線通信方法。
  23. 【請求項23】前記隣接セル探索ステップでは、装置の
    起動時、基地局との通信品質の低下時、又は時分割多重
    フレームの空き領域を利用して、隣接セルの探索を行な
    う、ことを特徴とする請求項21に記載の無線通信方
    法。
  24. 【請求項24】前記隣接セル探索ステップでは、前記隣
    接セル情報取得ステップにおいて取得された隣接セル情
    報に含まれるタイミング・オフセット値から求まる受信
    タイミングで隣接セルからの制御チャネルの受信処理を
    行なう、ことを特徴とする請求項22に記載の無線通信
    方法。
  25. 【請求項25】前記隣接セル情報取得ステップでは、制
    御チャネルに含めて送信される隣接セル情報を取得す
    る、ことを特徴とする請求項21に記載の無線通信方
    法。
  26. 【請求項26】前記隣接セル情報取得ステップでは、基
    地局との通信品質の低下に応答して基地局に対して隣接
    セル情報の送信を要求する、ことを特徴とする請求項2
    1に記載の無線通信方法。
  27. 【請求項27】時分割多重多元接続方式でセル内通信を
    行なう無線通信環境下で基地局として動作するための処
    理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピ
    ュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラム
    であって、 セル内の各移動局が通知する隣接セル情報を受信する隣
    接セル情報受信ステップと、 該受信した各隣接セル情報を管理する隣接セル情報管理
    ステップと、 前記隣接セル情報管理ステップにより管理されている隣
    接セル情報をセル内の移動局に提供する隣接セル情報提
    供ステップと、を具備することを特徴とするコンピュー
    タ・プログラム。
  28. 【請求項28】時分割多重多元接続方式でセル内通信を
    行なう無線通信環境下で移動局として動作するための処
    理をコンピュータ・システム上で実行するようにコンピ
    ュータ可読形式で記述されたコンピュータ・プログラム
    であって、 隣接セルを探索する隣接セル探索ステップと、 隣接セル探索の結果として得られた隣接セル情報を基地
    局に通知する隣接セル情報通知ステップと、 基地局から隣接セル情報を取得する隣接セル情報取得ス
    テップと、を具備することを特徴とするコンピュータ・
    プログラム。
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