JP2003259226A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

Info

Publication number
JP2003259226A
JP2003259226A JP2002054598A JP2002054598A JP2003259226A JP 2003259226 A JP2003259226 A JP 2003259226A JP 2002054598 A JP2002054598 A JP 2002054598A JP 2002054598 A JP2002054598 A JP 2002054598A JP 2003259226 A JP2003259226 A JP 2003259226A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
image
image signal
original image
imaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002054598A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideaki Yoshida
英明 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2002054598A priority Critical patent/JP2003259226A/ja
Publication of JP2003259226A publication Critical patent/JP2003259226A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露出の異なる複数の撮像原画像から1枚の画
像を合成するダイナミックレンジ拡大撮像において、メ
モリを節約しつつ小領域における輝度逆転現象を防止し
て自然な画像を得る。 【解決手段】 露出の異なる第1及び第2の撮像原画像
から1枚の画像を合成してダイナミックレンジを拡大す
るデジタルカメラにおいて、時間的に先行して行なわれ
た露光による第1の露光量で撮像して得られる第1の原
画像信号S1をLPF201を介して加重係数算出回路
202に入力し、第1の露光量より小さな第2の露光量
で撮像して得られる第2の原画像信号S2をS1と共に
加重加算回路203に入力し、加重係数算出回路202
によりS1の低周波成分に基づいてS1,S2に対する
加重信号w1,w2を生成し、加重加算回路203によ
りw1,w2に基づいてS1とS2を合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子スチルカメラ
(デジタルカメラ)やビデオカメラ等の固体撮像装置に
係わり、特に露出の異なる複数の撮像画像を合成してダ
イナミックレンジの拡大をはかった撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被写体をCCD等の撮像素子によ
り撮像し、撮像画像をデジタルデータとして記録するデ
ジタルカメラ等の撮像装置が開発されている。この種の
撮像装置において、ダイナミックレンジ拡大撮像の試み
は多数提案されており、例えば露出の異なる撮像により
得た2枚(以上)の原画像を合成処理するものが公知で
ある。その中でも合成処理の方法として、さらに以下の
ような方式が知られている。
【0003】(ア)2つの原画像データを単純に加算平
均(即ち1対1の加重合成)する。
【0004】(イ)一方の原画像の輝度データによって
ダイナミックレンジ逸脱領域を求め、この逸脱領域につ
いては他の原画像データで置換する。これは、画像の一
部に他の画像をはめ込む、所謂はめ込み合成処理であ
る。
【0005】(ウ)2つの原画像データと露出シフトデ
ータから、一旦一つの広ダイナミックレンジ画像(全て
のレンジをカバーできるような、原画像のビット数より
も充分多くのビット数を有した多ビット画像)を生成
し、これに対して様々な画像処理(例えばローパスフィ
ルタによるぼかし処理等を含む)を施して、記録対象画
像を生成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の(ウ)は、一旦
広ダイナミックレンジ画像(画像情報全てを含む)を生
成してから後処理を行うから、ある意味では最良処理を
施し得る可能性を持っている。しかしながら、中間的に
広ダイナミックレンジ画像の生成を必須とするから、こ
のための演算処理が複雑化する上、メモリ領域を多く必
要とするという問題点を本質的に有しており、デジタル
カメラおけるリアルタイム処理,小型化,コスト低減等
を考えた場合は好ましくないものである。また、画像を
ぼかす処理を含む場合は解像度劣化も生じる。
【0007】これに対して、上記の(ア)(イ)は中間
的な広ダイナミックレンジ画像の生成が不要で演算処理
も単純であるから、デジタルカメラへの適用が容易であ
るという本質的な長所を有しているものの、その性能に
おいて、それぞれ次のような欠点を有していた。
【0008】(ア)では、ダイナミックレンジは広くな
るが、階調が圧縮されてしまい、そのまま画像として鑑
賞した場合にはコントラストが低下する。或いは鑑賞時
の画像補正を前提にした場合は量子化ノイズの増加を生
じる。(イ)では、画像の位置(領域)による輝度(明
暗)の逆転現象が起こる。即ち、図5(a)に示すよう
に、位置に応じて輝度との領域があったとし、輝度
は輝度よりも高いものとする。図5(b)に示すよ
うに、輝度の領域は露光時間の短い第1画像T1とし
て撮像され、輝度の領域は露光時間の長い第2画像T
2として撮像されたとすると、これらを合成して得られ
る出力信号は、図5(c)に示すように、の領域より
もの領域の方が出力レベルが高くなる。
【0009】このような現象は、ダイナミックレンジ拡
大の本来の効果とも言え、絵柄(領域)によっては必ず
しも不具合ではない。例えば、窓際逆光のための合成処
理(日中シンクロ)には有効である。しかし、高周波か
つ高コントラストの被写体(エッジ部分や解像度チャー
ト様の縞模様)では、不自然な画像や反転模様の偽信号
的画像を生じてしまう。
【0010】本発明は、上記事情を考慮して成されたも
ので、その目的とするところは、カメラに適した原画像
を直接処理する方式において、メモリを節約しつつ小領
域における輝度逆転現象を防止して、自然な画像を得る
ことができる撮像装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】(構成)上記課題を解決
するために本発明は次のような構成を採用している。
【0012】即ち本発明は、被写体を撮像して所定の画
像信号を出力可能な撮像系と、前記撮像系に対する露出
を制御する露出制御手段と、前記露出制御手段により前
記撮像系に対して第1の露光量を与えてこれに対応した
出力画像信号たる第1の原画像信号を得、前記露出制御
手段により前記撮像系に対して第1の露光量とは異なる
第2の露光量を与えてこれに対応した出力画像信号たる
第2の原画像信号を得るように制御する撮像制御手段
と、第1及び第2の原画像信号を合成した一つの合成画
像信号を生成する画像生成手段と、を有した撮像装置で
あって、前記画像生成手段は、第1の原画像の撮像輝度
域に対する第1の原画像信号の低周波成分の逸脱度合に
基づいて所定の加重係数を算出する重み付け算出手段
と、前記重み付け算出手段によって算出された加重係数
に基づいて第1及び第2の原画像を加算する加重加算手
段を含んだものであり、かつ(1)第1の原画像信号に
対応する露光は、第2の原画像信号に対応する露光より
も時間的に先行して行なわれること、。
【0013】(2)露出制御手段による露光量は、第2
の露光量よりも第1の露光量の方が大きく設定されてい
ること、(3)第1の原画像信号に対応する露光は、第
2の原画像信号に対応する露光よりも時間的に先行して
行なわれ、露出制御手段による露光量は、第2の露光量
よりも第1の露光量の方が大きく設定されていること、
を特徴とする。
【0014】また本発明は、2回の露光に基づく前記合
成画像信号を記録する合成撮像モードと、1回の露光に
基づく画像信号を記録する通常撮影モードとを有し、被
写体撮像指令たるシャッターレリーズ時点から露光時点
に至る時間的遅れであるレリーズタイムラグは、合成撮
像モードにおける第1の原画像信号に対応するものと、
通常撮影モードにおけるものとで、ほぼ同じ値であるこ
とを特徴とする。
【0015】(作用)本発明によれば、露出の異なる第
1及び第2の撮像原画像から1枚の画像を合成するダイ
ナミックレンジ拡大撮像において、重み付け算出手段と
加重加算手段からなる画像生成手段を設け、第1の原画
像の低周波成分に基づいて合成のための加重信号を生成
し、第1及び第2の撮像原画像を重み付けして合成する
ようにしている。
【0016】これによって、領域平均的には大きな重み
が発生し得るから、輝度逆転も含み得る(従来のイに近
い)効果的なダイナミックレンジ拡大を実現しつつ、局
所的には極端な重みの発生が防止されるから輝度の逆転
は生じないようにすることができる。即ち、デジタルカ
メラに適した原画像を直接処理する方式(メモリを節約
でき、比較的簡単な処理)において、小領域における輝
度逆転現象の生じない、自然な画像を得ることができ
る。
【0017】これに加えて本発明では、低周波成分を抽
出するための第1原画像を、(1)時間的先行画像、又
は(2)高露光画像とすることで、より好ましい画像を
得るようにした。
【0018】これによって、(1)シャッターレリーズ
タイムラグがより小さい、かつ通常撮影の場合のラグと
の差が無い(小さい)時間的先行画像から低周波成分
(重み付け係数)が生成されるから、像ぶれが発生した
場合にも、撮影者の意図した撮影タイミングに関して不
具合を生じるおそれが低減される。
【0019】(2)使用蓋然性の高い窓際における屋外
背景の人物撮影などの逆光シーンにおいて、主要被写体
たる人物が適性露光領域に含まれる高露光画像から低周
波成分(重み付け係数)が生成されるから、像ぶれが発
生した場合にも、主要被写体たる人物に関して不具合を
生じるおそれが低減される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図示の実施
形態によって説明する。
【0021】(実施形態)図1は、本発明の一実施形態
に係わるデジタルカメラの基本構成を示すブロック図で
ある。
【0022】図中101は各種レンズからなるレンズ
系、102はレンズ系101を駆動するためのレンズ駆
動機構である。103は露出を制御するための露出制御
機構であり、絞りやメカシャッタ及びこの絞りやシャッ
タを駆動する駆動機構を含み、レンズ系101を通過し
た光線の入射光量を制限してその絞りを制御するために
設けられている。104はローパス及び赤外カット用の
フィルタを備えたフィルタ系、105はCCDカラー撮
像素子であり、露出制御機構103を通過した光線は、
フィルタ104を介して撮像素子105に導かれる。従
って、撮像素子105には、被写体に対応した画像が結
像される。
【0023】107は、ゲインコントロールアンプ,A
/D変換器等を含むプリプロセス回路であり、撮像素子
105により得られた撮像信号はこのプリプロセス回路
107に入力され、デジタル化された画素信号がこのプ
リプロセス回路107から出力される。108は、色信
号生成処理,マトリックス変換処理,その他各種のデジ
タル処理を行うためのデジタルプロセス回路であり、こ
のデジタルプロセス回路108において上記デジタル化
された画像信号を処理することによりカラー画像データ
が生成される。109はデジタルプロセス回路108に
接続されたカードインターフェース、110はCF(Co
mpact Flash Memory Card)やスマートメディア等のメ
モリカード、111はLCD画像表示系である。メモリ
カード110はカラー画像データを格納するものであ
り、LCD表示系111はカラー画像データを表示する
ものである。
【0024】また、図中の112は各部を統括的に制御
するためのシステムコントローラ(CPU)、113は
各種SWからなる操作スイッチ系、114は操作状態及
びモード状態等を表示するための操作表示系、115は
レンズ駆動機構102を制御するためのレンズドライ
バ、116は発光手段としてのストロボ、117は露出
制御機構103及びストロボ116を制御するための露
出制御ドライバ、118は各種設定情報等を記憶するた
めの不揮発性メモリ(EEPROM)を示している。
【0025】本実施形態のデジタルカメラにおいてはシ
ステムコントローラ112が全ての制御を統括的に行っ
ており、特に露出制御機構103に含まれるシャッタ装
置と、CCDドライバ106によるCCD撮像素子10
5の駆動を制御して露光(電荷蓄積)及び信号の読み出
しを行い、それをプリプロセス回路107を介してデジ
タルプロセス回路108に取り込んで、各種信号処理を
施した後にカードインターフェース109を介してメモ
リカード110に記録するようになっている。なお、C
CD撮像素子105は、例えば縦型オーバーフロードレ
イン構造のインターライン型でプログレッシブ(順次)
走査型のものである。
【0026】図2は、デジタルプロセス回路108内に
含まれる画像生成機構の構成を示すブロック図である。
【0027】第1の画像信号S1は、ローパスフィルタ
(LPF)201を介して加重係数算出回路202に入
力され、この加重係数算出回路202ではLPF出力に
応じて後述するように重み付け係数が算出される。ま
た、第1及び第2の画像信号S1,S2は加重加算回路
203に入力され、加重係数算出回路202で決定され
た重み付け係数に基づいて、これらの画像信号S1,S
2が合成され、これによりダイナミックレンジ拡大撮像
が可能となっている。
【0028】また、本実施形態のデジタルカメラは、通
常の撮像に加えて上記のダイナミックレンジ拡大撮像を
可能としたものであり、これらの通常撮像モードと合成
撮像モードとの切り換えは撮像モード切り換えスイッチ
により行われるようになっている。
【0029】ところで、撮像レンジは単純に撮像素子だ
けでは決まらず、それを使用した撮像装置の信号処理も
含めた全体で決まるが、少なくとも高輝度側は撮像素子
の飽和レベルが限界になり、低輝度側は撮像装置に組み
込まれた状態での撮像素子出力のノイズレベルが限界に
なるから、少なくともそれを超えた撮像レンジを得るこ
とはできない。従来、一般的な撮像素子を用いた撮像装
置を構成した場合の撮像素子の光電変換特性は、例えば
図3で模式的に示されるようなものであった。
【0030】この図において、横軸は入射光量を、縦軸
は信号レベルをそれぞれ対数的に示すものである。図中
ULは高輝度側限界レベル、LLは低輝度側限界レベ
ル、NLはノイズレベルをそれぞれ示すものである。U
Lは撮像素子の飽和レベルにほぼ対応するレベルであ
り、一方LLについてはノイズレベルNLそのものでは
なく、ノイズと共存しても鑑賞に堪える所定の限界S/
N比を有する信号レベルとして定まる。或いは、「これ
以下のレベルは黒つぶれ」という判定基準で視覚評価を
行い、その限界レベルとしてLLを決定してもよい。そ
して、ULとLLの間が有効輝度域となり、これらの
(対数軸上での)差DR=UL−LLが撮像レンジとな
る。
【0031】上記のDRは撮像装置の設計製造によって
異なるが、多くの場合5〜6EV(30〜36dB)程度
であり、本実施形態のデジタルカメラはそのようなもの
とする。また、説明を簡単にするために、当面の説明に
おいては取扱い画像信号はモノクロであるものとする。
【0032】カメラには、被写体撮像指令たるシャッタ
ーレリーズ時点から露光時点に至る時間的遅れであるレ
リーズタイムラグがあるが、このレリーズタイムラグは
一般的には短いことが好ましいが、必ずしも短ければ短
いほど良いというものではない。すなわちそれ以上に重
大な要素として、変動しないことが望まれる。本実施形
態のデジタルカメラでは、通常撮像で一定のレリーズタ
イムラグがあるとして、ダイナミックレンジ拡大撮像に
おいては、第1元画像のタイムラグが通常撮像時のタイ
ムラグと同じになるように設定されている。
【0033】カメラの駆動には一般の処理を用い得る
が、2つの原画像の時間差を極力少なくし得るという点
では、例えば本出願人による特願2000−07713
6号に記載の、プログレッシブ走査(フルフレーム読出
し)対応型CCDとメカニカルシャッタを組み合わせて
タイムラグの無い2画像の撮像を行うための駆動方法を
利用することが特に望ましい。これは、カメラの手ぶれ
や被写体の動きによる像ぶれの影響を極小にするためで
あって、低周波加重型ダイナミックレンジ拡大撮像の場
合は像ぶれの影響に対して多少の許容度を有していると
いう優位性があるため必須ではなく、単純に通常の撮像
を2回実行する態様でも良いが、とはいえやはり像ぶれ
は少ない方がより好ましいということである。
【0034】そして、2つの原画像のうち、先に(時間
的に先行して)露光された画像を下記第1画像(即ち低
周波成分の抽出元画像)として使用する。最終的な合成
画像は第1、第2両画像の合成画像であり、像ぶれが存
在した場合にはこの2つの原画像は位置的にずれを生じ
るから第2画像については合成に際してずれによる情報
欠落を生じ得る。即ち、通常撮影の時とほぼ(望ましく
は完全に)同じタイミングで露光を受けるのは先行画像
であって、これを第1画像、即ち低周波成分の抽出元画
像として採用することで、撮影者の意図したタイミング
で撮影された画像に像ぶれに起因する欠落が生じる不具
合を回避している。
【0035】さて、このようなCCD撮像素子105を
用いた実施形態カメラは、従来のカメラと同様に信号を
読み出し処理して撮像画像をメモリカード110に記
録、或いはLCD画像表示系111に表示する。従来と
異なるのは映像信号生成処理であるが、以下で述べる本
発明に直接関連する部分以外については従来公知のモノ
クロCCD撮像素子に対するものと全く同様に行われる
ものとする。そして、画像合成に係わる映像信号生成処
理は、前記図2に示した画像生成機構を備えたデジタル
プロセス108がシステムコントローラ112の制御下
に行うものとなっている。
【0036】撮像素子105から読み出される原画像の
画素情報信号の光電変換特性は、第1及び第2の各原画
像について図4に示すようなものとなっている。即ち、
第1原画像の方が長く第2原画像の方が短い露光時間で
露光が行われ、その露光時間の違いに相当する分だけ左
右に平行移動させたものになっている。
【0037】本実施形態カメラの画素信号の生成処理
は、図2の画像生成機構により以下のように行われる。
ここで、図2中に記したように、露光量の多い方(シャ
ッタ速度遅い)の第1原画像の信号をS1、露光量の少
ない(シャッタ速度速い)方の第2原画像の信号をS2
とする。
【0038】(1)第1原画像の信号S1に対してLP
F処理を施す。この結果を、LS1とする。
【0039】(2)加重係数を算出する。
【0040】 f(LS1)≡(UL−LS1)/{k×(UL−LL)} (但し、kは任意定数、例示値0.18) として (3)画像生成演算(加重加算)を行う。
【0041】Sout =w1×S1+w2×S2 LPF処理を行うことは画像をぼかして局所的な平均値
を得ていることに相当する。そして、LS1がUL−k・
(UL−LL)より小さい、すなわち第1原画像の着目
領域が平均的に十分に暗い場合は、f(LS1)≧1でw1
は1となり、w2は0となる。これは、第1原画像の信
号S1のみを用いることを意味する。LS1がULより大
きい、すなわち第1原画像の領域が平均的に十分に明る
くレンジ上限を超える場合は、f(LS1)≦0でw1は0
となり、w2は1となる。これは、第2原画像の信号S
2のみを用いることを意味する。即ち、第1原画像の暗
い部分を第2元画像に置き換える、所謂はめ込み合成を
意味する。
【0042】第1原画像のLPF出力が上記の中間レベ
ルの場合、即ち0<f(LS1)<1の領域では、第1原画
像及び第2元画像にそれぞれw1,w2の重み付けして
画像合成が行われる。従って、LPF出力の中間領域に
おいて、露光量の多い第1原画像に対する輝度特性と露
光量の少ない第2原画像に対する輝度特性を連続してつ
なぐことになり、これによって局所的な輝度反転が抑制
されることになる。
【0043】上記のような処理の結果得られた画素信号
は、従来のモノクロ撮像信号と同様に後段の回路で処理
され、最終的にメモリカード110に記録、或いはLC
D画像表示系111に表示される。
【0044】なお、上記ではモノクロの場合を説明した
が、カラーの場合は次のようにすればよい。単板素子で
あっても、同時化処理によってコンポーネント信号を生
成し得るから、この形態すなわち各画素がRGB情報を
全て有している状態での処理を一例として示す。
【0045】(1)のLPF処理においてS1として、
輝度マトリクスY Y=0.299R+0.587G+0.114B によって算出した輝度信号Y1(G1信号で代用しても
よい)を用いて加重係数w1、w2を算出する。
【0046】(3)の画像生成演算においてはRGBそ
れぞれに対して、上記加重係数を共通に適用して、同様
の加重加算を行う。
【0047】このように本実施形態によれば、第1原画
像と第2原画像を合成することにより、撮像信号に対す
るダイナミックレンジが拡大する。その際、加重係数は
第1原画像の低周波成分に基づいて算出されているから
極端な重みの変化が局所的に発生することはない。従っ
て、白黒のエッジ部や、解像度チャート様の絵柄に対し
て反転等の擬似信号が生じる不具合を防止できる。
【0048】しかも、第1原画像を時間的先行画像でか
つ高露光画像としているので、像ぶれが発生した場合に
も、撮影者の意図した撮影タイミングに関して不具合を
生じるおそれが低減され、さらに主要被写体たる人物に
関して不具合を生じるおそれも低減される。つまり、加
重係数の中間領域が2画像の切換えに関する緩衝領域と
して作用するために多少の像ぶれに対する許容度を有し
ているという、上記(低周波検出加重型とも呼ぶべき)
本発明のダイナミックレンジ拡大撮像の基本的特徴を発
揮しつつ、像ぶれによる不具合を一層低減した好ましい
画像を得ることができる。
【0049】また、画像信号自体に対する周波数処理
(ぼかし)は行わないから、解像度が劣化する不具合も
生じない。さらに、中間的に広ダイナミックレンジ画像
の生成を必要とするものではないため、演算処理の複雑
化やメモリ領域の増大を招くこともない。従って、デジ
タルカメラおけるリアルタイム処理,小型化,コスト低
減等にも有効である。
【0050】(変形例)なお、本発明は上述した実施形
態に限定されるものではない。実施形態では、第1の原
画像は、第2の原画像よりも先行して露光されたもので
あり、且つ第2の原画像よりも露光量が大きいものとし
たが、第1の原画像は必ずしもこれらの二つの条件を満
足している必要はなく、撮像すべき被写体によっては一
方を満足したものであってもよい。また、第1画像と第
2画像における露光時間のずらし量は、同一輝度に対し
て信号出力レベルが一部重なる範囲で適宜定めればよ
い。さらに、露光レベルは、露光時間以外のパラメータ
によって変化させてもよい。また、実施形態では2つの
画像を用いたが、3つ以上の画像を用いることも可能で
ある。
【0051】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、種々変形して実施することができる。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、露
出の異なる第1及び第2の原画像から1枚の画像を合成
するダイナミックレンジ拡大撮像において、第1の原画
像の低周波成分に基づいて合成のための加重信号を生成
することによって、メモリを節約しつつ小領域における
輝度逆転現象を防止して、自然な画像を得ることができ
る。
【0053】しかも、第1原画像を、時間的先行画像又
は高露光画像とし、第1画像に被写体の「より主要な情
報領域」が含まれるようにしているので、像ぶれが発生
した場合にも、撮影者の意図した撮影タイミングに関し
て不具合を生じたり、主要被写体たる人物に関して不具
合を生じるのを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わるデジタルカメラの
基本構成を示すブロック図。
【図2】図1のデジタルカメラに用いた画像生成機構の
構成例を示すブロック図。
【図3】撮像素子の光電変換特性を示す図。
【図4】第1及び第2の原画像信号に対する光電変換特
性を示す図。
【図5】従来の問題点を説明するための図。
【符号の説明】
101…レンズ系 102…レンズ駆動機構 103…露出制御機構 104…フィルタ 105…CCDカラー撮像素子 106…CCDドライバ 107…プリプロセス回路 108…デジタルプロセス回路 109…カードインターフェース 110…メモリカード 111…LCD画像表示系 112…システムコントローラ(CPU) 113…操作スイッチ系 114…操作表示系 115…レンズドライバ 116…ストロボ 117…露出制御ドライバ 118…不揮発性メモリ(EEPROM)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体を撮像して所定の画像信号を出力可
    能な撮像系と、前記撮像系に対する露出を制御する露出
    制御手段と、前記露出制御手段により前記撮像系に対し
    て第1の露光量を与えてこれに対応した出力画像信号た
    る第1の原画像信号を得、前記露出制御手段により前記
    撮像系に対して第1の露光量とは異なる第2の露光量を
    与えてこれに対応した出力画像信号たる第2の原画像信
    号を得るように制御する撮像制御手段と、第1及び第2
    の原画像信号を合成した一つの合成画像信号を生成する
    画像生成手段と、を有した撮像装置であって、 前記画像生成手段は、第1の原画像の撮像輝度域に対す
    る第1の原画像信号の低周波成分の逸脱度合に基づいて
    所定の加重係数を算出する重み付け算出手段と、前記重
    み付け算出手段によって算出された加重係数に基づいて
    第1及び第2の原画像を加算する加重加算手段を含んだ
    ものであり、かつ第1の原画像信号に対応する露光は、
    第2の原画像信号に対応する露光よりも時間的に先行し
    て行なわれることを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】被写体を撮像して所定の画像信号を出力可
    能な撮像系と、前記撮像系に対する露出を制御する露出
    制御手段と、前記露出制御手段により前記撮像系に対し
    て第1の露光量を与えてこれに対応した出力画像信号た
    る第1の原画像信号を得、前記露出制御手段により前記
    撮像系に対して第1の露光量とは異なる第2の露光量を
    与えてこれに対応した出力画像信号たる第2の原画像信
    号を得るように制御する撮像制御手段と、第1及び第2
    の原画像信号を合成した一つの合成画像信号を生成する
    画像生成手段と、を有した撮像装置であって、 前記画像生成手段は、第1の原画像の撮像輝度域に対す
    る第1の原画像信号の低周波成分の逸脱度合に基づいて
    所定の加重係数を算出する重み付け算出手段と、前記重
    み付け算出手段によって算出された加重係数に基づいて
    第1及び第2の原画像を加算する加重加算手段を含んだ
    ものであり、かつ前記露出制御手段による露光量は、第
    2の露光量よりも第1の露光量の方が大きく設定されて
    いることを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】被写体を撮像して所定の画像信号を出力可
    能な撮像系と、前記撮像系に対する露出を制御する露出
    制御手段と、前記露出制御手段により前記撮像系に対し
    て第1の露光量を与えてこれに対応した出力画像信号た
    る第1の原画像信号を得、前記露出制御手段により前記
    撮像系に対して第1の露光量とは異なる第2の露光量を
    与えてこれに対応した出力画像信号たる第2の原画像信
    号を得るように制御する撮像制御手段と、第1及び第2
    の原画像信号を合成した一つの合成画像信号を生成する
    画像生成手段と、を有した撮像装置であって、 前記画像生成手段は、第1の原画像の撮像輝度域に対す
    る第1の原画像信号の低周波成分の逸脱度合に基づいて
    所定の加重係数を算出する重み付け算出手段と、前記重
    み付け算出手段によって算出された加重係数に基づいて
    第1及び第2の原画像を加算する加重加算手段を含んだ
    ものであり、 かつ第1の原画像信号に対応する露光は、第2の原画像
    信号に対応する露光よりも時間的に先行して行なわれ、
    前記露出制御手段による露光量は、第2の露光量よりも
    第1の露光量の方が大きく設定されていることを特徴と
    する撮像装置。
  4. 【請求項4】2回の露光に基づく前記合成画像信号を記
    録する合成撮像モードと、1回の露光に基づく画像信号
    を記録する通常撮影モードとを有し、 被写体撮像指令たるシャッターレリーズ時点から露光時
    点に至る時間的遅れであるレリーズタイムラグは、合成
    撮像モードにおける第1の原画像信号に対応するもの
    と、通常撮影モードにおけるものとで、ほぼ同じ値であ
    ることを特徴とする請求項1又は3に記載の撮像装置。
JP2002054598A 2002-02-28 2002-02-28 撮像装置 Pending JP2003259226A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054598A JP2003259226A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 撮像装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002054598A JP2003259226A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 撮像装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003259226A true JP2003259226A (ja) 2003-09-12

Family

ID=28665707

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002054598A Pending JP2003259226A (ja) 2002-02-28 2002-02-28 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003259226A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129533A1 (ja) * 2006-05-09 2007-11-15 Sharp Kabushiki Kaisha 撮像装置
KR20110093079A (ko) * 2010-02-11 2011-08-18 삼성전자주식회사 광역 역광 보정 하드웨어 장치 및 이를 포함하는 촬영 장치
JP2012191567A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Nikon Corp 撮像装置
JP2015053626A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 株式会社東芝 固体撮像装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007129533A1 (ja) * 2006-05-09 2007-11-15 Sharp Kabushiki Kaisha 撮像装置
KR20110093079A (ko) * 2010-02-11 2011-08-18 삼성전자주식회사 광역 역광 보정 하드웨어 장치 및 이를 포함하는 촬영 장치
KR101665511B1 (ko) 2010-02-11 2016-10-12 삼성전자 주식회사 광역 역광 보정 하드웨어 장치 및 이를 포함하는 촬영 장치
JP2012191567A (ja) * 2011-03-14 2012-10-04 Nikon Corp 撮像装置
JP2015053626A (ja) * 2013-09-09 2015-03-19 株式会社東芝 固体撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7379094B2 (en) Electronic still imaging apparatus and method having function for acquiring synthesis image having wide-dynamic range
KR100819804B1 (ko) 촬상 장치
US7755664B2 (en) Image pickup apparatus
JP5787648B2 (ja) 画像処理装置及び画像処理装置の制御方法
JP4404823B2 (ja) 撮像装置
JP5624809B2 (ja) 画像信号処理装置
US20080112644A1 (en) Imaging device
JP2007251860A (ja) 画像データのカラーノイズ除去方法及びこの方法を用いた撮像装置
JP2010074813A (ja) 撮像装置および撮像方法
JP4885902B2 (ja) 撮影装置及びその制御方法
JP2008148180A (ja) 撮像装置、画像処理装置、および方法、並びにコンピュータ・プログラム
JP2003158669A (ja) 撮像装置
US11798143B2 (en) Image processing apparatus and control method thereof
JP4893569B2 (ja) 撮像装置、撮像制御方法及び撮像制御プログラム
US7945155B2 (en) Apparatus for capturing images, method of controlling exposure in the apparatus, and computer readable recording medium storing program
JP4761048B2 (ja) 撮像装置及びそのプログラム
JP3999693B2 (ja) 固体撮像装置
JP2005236662A (ja) 撮像方法、撮像装置及び撮像システム
JP4934617B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
JP5423201B2 (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム
JP2003259226A (ja) 撮像装置
JP2019080261A (ja) 撮像装置
JP2003189193A (ja) 撮像装置
JP2004096328A (ja) 電子カメラ
JP2011135379A (ja) 撮像装置、撮像方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20081209