JP2003258638A - 信号受信装置 - Google Patents

信号受信装置

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JP2003258638A
JP2003258638A JP2002050947A JP2002050947A JP2003258638A JP 2003258638 A JP2003258638 A JP 2003258638A JP 2002050947 A JP2002050947 A JP 2002050947A JP 2002050947 A JP2002050947 A JP 2002050947A JP 2003258638 A JP2003258638 A JP 2003258638A
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Seiji Asano
誠治 浅野
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Kawasaki Microelectronics Inc
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03MCODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
    • H03M1/00Analogue/digital conversion; Digital/analogue conversion
    • H03M1/12Analogue/digital converters
    • H03M1/18Automatic control for modifying the range of signals the converter can handle, e.g. gain ranging
    • H03M1/188Multi-path, i.e. having a separate analogue/digital converter for each possible range

Abstract

(57)【要約】 【課題】入力信号のダイナミックレンジがAD変換器の
入力レンジに対して大きく変動する場合であっても、常
に入力信号を最適なレベルで受信し、受信品質を維持す
ることができる信号受信装置を提供する。 【解決手段】各々のAD変換器により、それぞれゲイン
の異なる複数のアンプから出力されるアナログ信号をそ
れぞれデジタル信号に変換し、各々のAD変換器から出
力されるデジタル信号をそれぞれ所定数各々のサーキュ
ラバッファに保持すると共に、各々の電力検出器によ
り、各々のAD変換器から出力される所定数のデジタル
信号の電力をそれぞれ検出する。その後、受信信号選択
器により、各々の電力検出器の検出結果に応じて、各々
のサーキュラバッファにそれぞれ所定数保持されたデジ
タル信号の内の1つを選択的に出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダイナミックレン
ジの非常に広いアナログ信号を受信し、受信したアナロ
グ信号を所定分解能のデジタル信号に変換する信号受信
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】AD変換器が変換可能なアナログ信号の
入力レンジは設計時に決定される所定範囲に限定され
る。従って、AD変換器の入力レンジを超える信号が入
力されるとAD変換器の出力信号は飽和して常に最大値
となり、入力信号の変化をデジタル信号に正しく変換す
ることができない。これとは逆に、微小振幅の信号が入
力されるとAD変換器の出力信号は常に最低値となり、
入力信号の変化を観測することができない。
【0003】例えば、デジタル方式の携帯電話の場合、
入力信号(受信電波)は所定分解能のデジタル信号に変
換されて後段の処理が行われる。しかし、入力信号のレ
ンジは、フェージング等の影響によって数10dBの範
囲で大きく変化する。このため、受信電波が弱い時には
感度を上げ、強い時には感度を下げるというように、入
力信号のレンジをAD変換器の入力レンジに合わせる自
動利得制御回路(AGC)が一般的に用いられている。
【0004】例えば、特開2001−244765号公
報には、可変利得増幅器により増幅された後、A/D変
換器によりディジタル化された無線受信信号の電力レベ
ルと所定の基準レベルとの差に基づいて可変利得増幅器
の利得を自動制御する方法において、電力レベルが基準
レベルよりも小さな場合、電力レベルが基準レベルより
も大きな場合における変動幅よりも小さな変動幅に基づ
いて、可変利得増幅器の利得を制御する自動利得制御方
法が開示されている。
【0005】また、特開2001−284996号公報
には、受信信号の受信レベルに基づいて収束係数を決定
し、受信信号を用いて得られる参照値と予め設定された
目標値とのずれを検出し、検出結果と収束係数とに基づ
いて制御電圧を算出し、算出した制御電圧に従って受信
信号を増幅するゲイン制御方法が開示されている。
【0006】また、特開平09−307380号公報に
は、ベースバンド帯の受信信号をその各シンボルごとに
複数回サンプリングしてディジタル信号とし、このディ
ジタル受信信号からその各サンプルごとの瞬時電力値を
検出してこれらの瞬時電力検出値をシンボル単位で平均
してシンボル間平均電力情報を求めるとともに、ディジ
タル受信信号を検波して伝送情報系列を再生し、この再
生された伝送情報系列の符号パターンに応じて固定的に
定まる所定の補正情報を発生し、この補正情報を基にシ
ンボル間平均電力情報を補正して複数のシンボル期間に
亘る平均電力情報を推定し、この推定平均電力情報を基
に高周波もしくは中間周波帯の受信信号およびベースバ
ンド帯の受信信号のうちの少なくとも一方の信号レベル
を可変制御するようにした無線通信装置が開示されてい
る。
【0007】また、特開2001−102947号公報
には、受信品位を検出して基準レベルを設定し、受信機
への高周波信号の入力レベルが基準レベル以下の場合に
は、高周波信号の入力レベルに対して非線形領域を有す
る回路に後置された第2の利得可変回路による利得制御
を動作させ、入力レベルが基準レベルを越えた場合に
は、非線形領域を有する回路に前置された第1の利得可
変回路による利得制御を動作させるとともに第2の利得
可変回路の利得をほぼ一定に維持させるように切り換え
るようにした自動利得制御回路が開示されている。
【0008】また、特開平10−098343号公報に
は、AGCアンプ前段の中間周波数段の出力を分岐し
て、その一方の信号から受信入力レベルを直流電圧とし
て検出して比較器に入力し、検出電圧があらかじめ設定
した値を越えた場合に比較器を動作させ、比較器出力に
より、受信フロントエンド部の増幅器の前段に設けた可
変減衰器の入切動作をさせるようにした受信機が開示さ
れている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記各公報に開示され
ているように、従来技術の多くは、AD変換器の入力レ
ベルを理想状態とするために、AD変換器の前段に設け
られている利得制御用のアンプのゲインを、様々な評価
値(RSSI、bit Error、Eb/N0等)に
基づいて決定するというものであった。すなわち、入力
信号のレンジをAD変換器の入力レンジに合わせるため
に、アンプのゲインを制御するための具体的な手法を提
案するものであった。
【0010】しかし、前述のように、デジタル方式の携
帯電話において、フェージング等の影響を受けると、入
力信号のダイナミックレンジがAD変換器の入力レンジ
に対して大きく変動するため、これらの制御の追従性に
応じてAD変換器のビット幅を広くとる必要がある。こ
れに対して、単純にAD変換器のビット分解能を上げる
と極端なコストアップになったり、分解能の高いAD変
換器自体を技術的に製造することができないなどの問題
がある。
【0011】また、AD変換器前段に設けられているア
ンプのゲイン制御がフェージングの影響に対して追従で
きたとしても、ゲイン制御が収束するまでの間に受信さ
れた入力信号は、AD変換器の入力レベルの飽和による
非線形な歪や、微小振幅の入力信号に対する信号の消
失、AD変換器の量子化によるSN劣化等を受けること
になって入力信号を最適なレベルで受信することができ
ず、受信品質が低下するという問題があった。
【0012】本発明の目的は、前記従来技術に基づく問
題点を解消し、入力信号のダイナミックレンジがAD変
換器の入力レンジに対して大きく変動する場合であって
も、常に入力信号を最適なレベルで受信し、受信品質を
維持することができる信号受信装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、入力信号を増幅出力する、それぞれゲイ
ンの異なる複数のアンプと、これら各々のアンプから出
力されるアナログ信号をデジタル信号にそれぞれ変換す
る複数のAD変換器と、各々の前記AD変換器から出力
されるデジタル信号をそれぞれ所定数保持する複数のサ
ーキュラバッファと、各々の前記AD変換器から出力さ
れる所定数のデジタル信号の電力をそれぞれ検出する複
数の電力検出器と、各々の前記電力検出器の検出結果に
応じて、各々の前記サーキュラバッファにそれぞれ所定
数保持されたデジタル信号の内の1つを選択的に出力す
る受信信号選択器とを備えることを特徴とする信号受信
装置を提供するものである。
【0014】ここで、上記に記載の信号受信装置であっ
て、さらに、前記受信信号選択器から出力されるデジタ
ル信号に基づいてゲインを決定する制御信号を発生する
自動利得制御回路と、前記ゲインの異なる複数のアンプ
の前段に設けられ、前記自動利得制御回路から供給され
る制御信号に応じてゲインが変更されるアンプとを備え
るのが好ましい。
【0015】また、前記ゲインの異なる複数のアンプの
ゲインをそれぞれ2のべき乗で連続的または離散的に設
定するのが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明の信号受信装置を詳細に説明す
る。
【0017】図1は、本発明の信号受信装置の一実施例
の構成概略図である。同図に示す信号受信装置10は、
ダイナミックレンジの広いアナログ信号を所定分解能の
デジタル信号に変換するものであり、アンプ12と、そ
れぞれ3個ずつ設けられたアンプ14,16,18、A
D変換器(ADC)20,22,24、サーキュラバッ
ファ26,28,30および電力検出器32,34,3
6と、受信信号選択器38と、自動利得制御回路40と
を備えている。
【0018】ここで、アンプ12は、自動利得制御回路
40から供給される制御信号に応じて変更されるゲイン
で入力信号を増幅出力する。すなわち、アンプ12は可
変利得増幅器である。アンプ12から出力されるアナロ
グ信号は次段のアンプ14,16,18へ共通に入力さ
れる。
【0019】続いて、アンプ14,16,18は、アン
プ12から入力されるアナログ信号をあらかじめ設定さ
れている固定のゲインで増幅出力する。すなわち、アン
プ14,16,18は固定利得増幅器である。各々のア
ンプ14,16,18にはそれぞれ異なるゲインが設定
されるが、具体的にどのようなゲインを設定するのかは
何ら限定されない。各々のアンプ14,16,18から
出力されるアナログ信号はそれぞれ対応するAD変換器
20,22,24へ入力される。
【0020】AD変換器20,22,24は、各々対応
するアンプ14,16,18から入力されるアナログ信
号を所定ビット分解能のデジタル信号に変換する。既に
述べたように、AD変換器20,22,24が変換可能
なアナログ信号の入力レンジは設計時に決定される所定
範囲に限定される。各々のAD変換器20,22,24
から出力されるデジタル信号はそれぞれ対応するサーキ
ュラバッファ26,28,30および電力検出器32,
34,36に入力される。
【0021】サーキュラバッファ26,28,30は、
それぞれAD変換器20,22,24から入力される最
新のデジタル信号を所定数保持する。このサーキュラバ
ッファ26,28,30はFIFOメモリであり、本実
施例の場合、各々AD変換器20,22,24から入力
される最新の10個のデジタル信号が常に保持される。
サーキュラバッファ26,28,30から出力されるデ
ジタル信号は受信信号選択器38へ入力される。
【0022】続いて、電力検出器32,34,36は、
AD変換器20,22,24から入力される所定個数の
デジタル信号の電力を検出する。本実施例の場合、それ
ぞれサーキュラバッファ26,28,30に保持される
のと同じ最新の10個のデジタル信号の電力が検出され
る。電力の検出方法は何ら限定されないが、例えば2乗
平均により検出される。電力検出器32,34,36か
ら出力される検出結果は受信信号選択器38へ入力され
る。
【0023】受信信号選択器38は、各々の電力検出器
32,34,36の検出結果に応じて、各々のサーキュ
ラバッファ26,28,30にそれぞれ所定数保持され
たデジタル信号の内の1つを選択的に出力する。受信信
号選択器38から出力されるデジタル信号は、図示して
いない信号復調器へ入力されると共に、自動利得制御回
路40にも入力される。
【0024】最後に、自動利得制御回路40は、受信信
号選択器38から入力されるデジタル信号に基づいて、
アンプ12のゲインを決定するための制御信号を発生す
る。この自動利得制御回路40から出力される制御信号
はアンプ12へフィードバックされる。
【0025】なお、上記各構成要件の内、可変利得増幅
器のアンプ12、固定利得増幅器のアンプ14,16,
18およびADC20,22,24は、いずれも従来公
知のものが利用可能である。また、サーキュラバッファ
26,28,30、電力検出器32,34,36、受信
信号選択器38および自動利得制御回路40の具体的な
回路構成も限定されず、同様の機能を果たすものであれ
ば、どのような回路構成のものを用いてもよい。
【0026】次に、信号受信装置10の動作を説明す
る。
【0027】図示例の信号受信装置10において、入力
信号は、まず、アンプ12により、制御信号に応じて決
定されるゲインで増幅出力され、続いて、アンプ14,
16,18により、例えば2倍、1倍、1/2倍のゲイ
ンでそれぞれ増幅出力される。その後、アンプ14,1
6,18から出力されるアナログ信号は、それぞれAD
変換器20,22,24により、所定ビット分解能、例
えば3ビットのデジタル信号にそれぞれ変換される。
【0028】ここで、本実施例では、アンプ12から入
力されるアナログ信号を、それぞれ2倍、1倍、1/2
倍というゲインの異なる3個のアンプ14,16,18
で同時に増幅出力し、それぞれ対応するAD変換器2
0,22,24で3ビットのデジタル信号に変換する。
このため、例えばアンプ12と1個のAD変換器だけを
使用した場合と比べて、AD変換器20,22,24が
変換可能な信号の入力レンジは実質的に4倍に拡大され
ている。
【0029】これにより、本発明の信号受信装置10で
は、自動利得制御回路40によって、アンプ12に対す
るゲイン制御(フィードバック制御)が収束するまでの
間に、ゲインが1倍のアンプ16の入力レンジを超える
信号が入力された場合、アンプ14,16の入力レベル
は飽和するが、入力信号の振幅はアンプ18によって1
/2に減衰されるので、AD変換器24の入力レベルが
飽和するのを防止することができる。
【0030】同様に、ゲイン制御が収束するまでの間
に、微小振幅の信号が入力された場合、アンプ16,1
8では信号を検出することはできなくても、入力信号の
振幅はアンプ14によって2倍に増幅されるので、信号
を検出できないということを回避することができる。従
って、本発明の信号受信装置10では、並列に配置され
たいずれかのAD変換器20,22,24により最適な
入力レンジで信号を受信することができる。
【0031】このように、本発明の信号受信装置10で
は、安価なビット分解能の低いAD変換器20,22,
24を使用して、ビット分解能の高い、すなわち信号の
入力レンジの広い高価なAD変換器と同等の機能を実現
可能である。例えば、本実施例の場合、ビット分解能が
3ビットのAD変換器20,22,24を3個用い、そ
れぞれのゲインを2倍、1倍、1/2倍としているの
で、実質的にダイナミックレンジが5ビットのAD変換
器と同等の効果を得ることができる。
【0032】なお、本実施例では、3個のAD変換器2
0,22,24を並列に配置しているが、これに限定さ
れず、2個以上何個のAD変換器を並列に配置してもよ
い。並列配置するAD変換器の個数を増やすことによ
り、AD変換器のビット分解能に依存せず、ダイナミッ
クレンジの広い信号を受信することが可能になる。ま
た、AD変換器の入力レンジが十分広く取れるのであれ
ば、アンプ12および自動利得制御回路40を省略する
ことも可能である。
【0033】続いて、AD変換器20,22,24から
出力されるデジタル信号は、それぞれ対応するサーキュ
ラバッファ26,28,30に入力され、常に最新の1
0個のデジタル信号がそれぞれ保持される。また、サー
キュラバッファ26,28,30に保持されるのと同時
に、電力検出器32,34,36により、それぞれのサ
ーキュラバッファ26,28,30に保持されているの
と同じ最新の10個のデジタル信号の電力がそれぞれ検
出される。
【0034】その後、受信信号選択器38において、電
力検出器32,34,36の検出結果に基づいて、3つ
のサーキュラバッファ26,28,30の内の1つのサ
ーキュラバッファに保持されているデジタル信号が選択
的に出力される。
【0035】なお、受信信号選択器38では、例えば電
力検出器32,34,36の検出結果がデジタル信号の
中央値に近いものが、最適なレンジで入力信号を受信で
きていると判断する。入力レベルが高すぎてAD変換器
が飽和した場合、デジタル信号の値は比較的高くなり、
逆に微小振幅の入力信号を受信した場合には、AD変換
器から出力されるデジタル信号の値は比較的低くなるの
で、容易に最適なものを検出可能である。
【0036】続いて、受信信号選択器38から出力され
るデジタル信号は図示していない信号復調器へ入力さ
れ、復調されると共に、自動利得制御回路40にも入力
され、受信信号選択器38から出力されるデジタル信号
に基づいて、アンプ12のゲインを変更するための制御
信号が発生される。例えば、デジタル信号の値が基準値
よりも大きい場合にはアンプ12のゲインを下げ、小さ
い場合にはアンプ12のゲインを上げるような制御信号
が発生される。
【0037】これにより、アンプ12は、自動利得制御
回路40から供給される制御信号によって決定されるゲ
インで入力信号を増幅出力し、以後、前述の動作が繰り
返されて自動利得制御が行われる。すなわち、アンプ1
2は、アンプ14,16,18により増幅出力されるア
ナログ信号が、AD変換器20,22,24のいずれか
で変換可能な最適なレンジとなるように、アンプ12に
入力される入力信号を増幅出力するよう制御される。
【0038】既に述べたように、上記実施例では、アン
プ14,16,18のゲインをそれぞれ2倍、1倍、1
/2倍というように、2のべき乗で連続的に設定してい
る。これにより、その入力レンジを4倍の範囲に拡大可
能である。
【0039】これに対し、例えば上記と同様にビット分
解能が3ビットのアンプ14,16,18を用いる場
合、それぞれのアンプ14,16,18のゲインをそれ
ぞれ8倍、1倍、1/8倍というように、2のべき乗で
離散的に設定することも可能である。この場合、ビット
分解能が3ビットのアンプ14,16,18全体で54
dBのレンジの信号を受信可能となり、未知の受信信号
レベルに対するアンプ12へのフィードバック制御の収
束性を向上させることができる。
【0040】これにより、例えば第3世代の携帯電話の
仕様で規定される周波数間ハンドオーバーの際に必要と
なるコンプレストモード(使用中の周波数帯の回線容量
が逼迫した場合に、違う周波数帯に切り替えるモード)
や、周波数帯を順次変更して空きのある周波数帯を探す
ために行われるバンド間移動セルサーチ等のように、入
力信号のダイナミックレンジが大幅に変動する場合であ
っても、これらの処理を高速に行うことができるように
なる。
【0041】なお、上記実施例では、アンプ14,1
6,18のビット分解能を3ビットとし、そのゲインの
設定を、それぞれ2倍、1倍、1/2倍および8倍、1
倍、1/8倍としたが、本発明はこれらの具体例に限定
されるものではない。固定利得増幅器の個数は2個以上
何個並列に配置してもよいし、そのゲインの設定も何ら
限定されず、必要に応じて適宜決定すればよい。また、
AD変換器20,22,24の入力レンジやビット分解
能の設定も何ら限定されない。
【0042】本発明の信号受信装置は、基本的に以上の
ようなものである。以上、本発明の信号受信装置につい
て詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定され
ず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改
良や変更をしてもよいのはもちろんである。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明の信号
受信装置は、ゲインの異なる複数のアンプを並列に配置
して入力信号を同時にAD変換し、それぞれ所定数のデ
ジタル信号を保持すると共に、所定数のデジタル信号の
電力をそれぞれ検出し、その検出結果に応じて、それぞ
れ所定数保持されたデジタル信号の内の1つを選択的に
出力するようにしたものである。本発明の信号受信装置
では、安価なビット分解能の低いAD変換器を用いて、
入力レンジの広い、ビット分解能の高い高価なAD変換
器と同等の機能を実現することができる。すなわち、同
時に広い入力レンジで信号を受信してAD変換し、保持
するので、入力レベルが飽和したり、微小振幅の信号を
検出できないということを回避することができ、常に最
適な入力レベルで受信した信号を利用可能である。これ
により、本発明の信号受信装置によれば、例えばデジタ
ル方式の携帯電話において、フェージング下におけるA
D変換器の非線形歪やSN劣化による受信品質の低下を
軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の信号受信装置の一実施例の構成概略
図である。
【符号の説明】
10 信号受信装置 12,14,16,18 アンプ 20,22,24 AD変換器 26,28,30 サーキュラバッファ 32,34,36 電力検出器 38 受信信号選択器 40 自動利得制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力信号を増幅出力する、それぞれゲイン
    の異なる複数のアンプと、これら各々のアンプから出力
    されるアナログ信号をデジタル信号にそれぞれ変換する
    複数のAD変換器と、各々の前記AD変換器から出力さ
    れるデジタル信号をそれぞれ所定数保持する複数のサー
    キュラバッファと、各々の前記AD変換器から出力され
    る所定数のデジタル信号の電力をそれぞれ検出する複数
    の電力検出器と、各々の前記電力検出器の検出結果に応
    じて、各々の前記サーキュラバッファにそれぞれ所定数
    保持されたデジタル信号の内の1つを選択的に出力する
    受信信号選択器とを備えることを特徴とする信号受信装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の信号受信装置であって、 さらに、前記受信信号選択器から出力されるデジタル信
    号に基づいてゲインを決定する制御信号を発生する自動
    利得制御回路と、前記ゲインの異なる複数のアンプの前
    段に設けられ、前記自動利得制御回路から供給される制
    御信号に応じてゲインが変更されるアンプとを備えるこ
    とを特徴とする信号受信装置。
  3. 【請求項3】前記ゲインの異なる複数のアンプのゲイン
    をそれぞれ2のべき乗で連続的に設定する請求項1また
    は2に記載の信号受信装置。
  4. 【請求項4】前記ゲインの異なる複数のアンプのゲイン
    をそれぞれ2のべき乗で離散的に設定する請求項1また
    は2に記載の信号受信装置。
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