JP2003258516A - 無着雪・難着雪多素子アンテナとそのコントロールシステム - Google Patents

無着雪・難着雪多素子アンテナとそのコントロールシステム

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JP2003258516A
JP2003258516A JP2002105810A JP2002105810A JP2003258516A JP 2003258516 A JP2003258516 A JP 2003258516A JP 2002105810 A JP2002105810 A JP 2002105810A JP 2002105810 A JP2002105810 A JP 2002105810A JP 2003258516 A JP2003258516 A JP 2003258516A
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snow
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heater
element antenna
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Noritoshi Sugawara
紀敏 菅原
Takuya Suda
拓也 須田
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AKITA TELEVISION CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2003年から始まる地上デジタルテレビ放
送においては、変調方式が現行のアナログ変調方式と異
なりデジタル変調されたOFDM電波を使用することに
方式決定された。この電波を多素子アンテナで受信する
にあたり、降雪地において多素子アンテナに着雪した場
合、着雪状況によっては湿度の高い着雪が誘電体として
作用し受信電界の低下を余儀なくされる。この時アナロ
グテレビ放送の場合受信電界がかなり低下しても放送内
容を識別出来なくなることはないが、地上デジタルテレ
ビ放送の場合、受信電界が低下し規定値を満たせない時
は受信画像が破綻し、受信電界が規定値以上になるまで
確実に復調出来なくなる。 【解決手段】 本発明は、地上デジタル放送用受像機で
画像破綻直前のデータをリアルタイムで判定し多素子ア
ンテナに取り付けた振動モーターとヒーターを制御し着
雪を取り除き安定した受信環境を視聴者に提供するもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、2003年から始
まる地上デジタル放送の受信に関して、降雪地におけ
る、アナログ放送ではあり得なかった受信画像の破綻障
害を未然に自動的に解消するためのシステム技術であ
る。 【0002】 【従来の技術】現在、地上アナログ放送を視聴している
家庭においては、そのほとんどがVHF帯、UHF帯の
多素子アンテナを使用している。降雪地においては、冬
期間、アンテナに着雪した湿度の高い雪は誘電体として
作用し、受信電界が低下して受信画像の品質が悪くな
る。しかしながら、現行のアナログ変調方式によるテレ
ビ放送においては、受信画質の低下はあるものの、放送
内容が識別できないほどの劣化に至ることはなかった。
アンテナへの着雪に対する対策としては、衛星放送受信
用パラボラアンテナ等にヒーター、温度センサー、降雪
センサー等を組み込んだりした物は存在するが、その作
動についてはアンテナ単体での作動にとどまり、受像機
自身で画像破綻する直前をフェールセーフ的に判断し、
アンテナ系と受像機系とが一体となって作動し、着雪を
取り除くものは無かった。この為、画像破綻の条件が成
立しなくても、温度センサーや降雪センサーが働くとヒ
ーターが作動してしまう為、電力消費が大きくなるシス
テムであった。又、被着雪物の表面に滑雪剤を塗布した
物等もあるが、その効果の持続期間が極めて短いもので
あり、再塗布に費用を費やさざるを得なく、極めて非効
率的であった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】2003年から開始さ
れる地上デジタル放送においては、その変調方式が現在
のアナログ放送とは異なり、デジタル変調されたOFD
M電波を使用することになる。このデジタル変調された
OFDM電波からデジタル放送受像機(又は受信機)で
情報内容を復調する場合には、アンテナで受信された電
界強度とC/N比(キャリア対ノイズ)及びBER(ビ
ットエラーレート)がある一定の値以上を確保しなけれ
ば受信画像は破綻して情報内容を復調できない。降雪時
においては、アンテナへの着雪により受信電界の低下は
余儀なくされ、特に受信電界に余裕のないエリアフリン
ジ、あるいは受信電界がぎりぎりの視聴者においては、
受信画像は破綻し、放送がまったく視聴できなくなる。
上記の解決策として、安価な「無着雪・難着雪多素子ア
ンテナとそのコントロールシステム」の開発が急がれ
る。本発明に関わる「無着雪・難着雪多素子アンテナと
そのコントロールシステム」は、ヒーター7、温度セン
サー8及び振動モーター19又は小型振動モーター39
を組み込んだ無着雪・難着雪多素子アンテナ部と、それ
をコントロールする制御部を組み込んだデジタル放送受
像機(又は受信機)31とからなる。このシステムを使
用することにより、アンテナへの着雪状況をデジタル放
送受像機(又は受信機)31側で監視でき、デジタル放
送受像機(又は受信機)31自身が画像破綻する直前の
データをフェールセーフ的に判断し、この監視情報によ
り無着雪・難着雪多素子アンテナ部をコントロールする
為、受信画像が破綻を来す前に、アンテナに付着した雪
を取り除くことが可能で、着雪による受信障害を回避で
き、視聴者に安定した受信環境を提供できる。 【0004】 【課題を解決するための手段】振動モーター外部取り付
け型無着雪・難着雪多素子アンテナ(図4)は、多素子
アンテナの導波素子支持筐体4と反射素子支持筐体5と
給電素子支持筐体6とを中空一体整形とし、その中空部
に不凍蓄熱剤10を封入しヒーター7及び温度センサー
8(温度センサーはアンテナに内蔵せず屋外の任意の場
所に設置する場合は、図2、図5及び図6の温度センサ
ー用線16は図5又は図6の温度センサー用線接続端子
29に直結して使用する)を取り付ける。図2に記載の
ヒーターコントロール線14と温度センサー用線16と
AC又はDC電源線17と同軸給電線18は、図4の外
部引き出し用筒11から外部に引き出し、図5又は図6
のヒーターコントロール接点27、温度センサー用線接
続端子29、AC又はDCコンセント30、同軸給電部
接続端子26に各々接続する。ヒーター7の作動は、図
5又は図6のヒーターコントロール接点27がONとな
ることにより作動し、図4の不凍蓄熱剤10を介して反
射素子9、給電素子13、導波素子12に熱伝導され、
着雪が融けて取り除かれる。又、図2においてアンテナ
マスト20に取り付けられた振動モーター19のクラン
クシャフト23は、図5又は図6の振動モーターコント
ロール接点28がONになることにより作動し回転す
る。このクランクシャフト23にはスリップリング22
が取り付けられており、スリップリング22に結ばれた
振動支線又は固定長バー21は、多素子アンテナ25の
前後にスプリング41を介して接続される。このように
することにより多素子アンテナ25は上下左右振動方向
24に振動し、着雪が取り除かれる。振動モーター19
がアンテナ系の任意の場所に取り付けられるので従来型
のアンテナに簡単に取り付けられる特徴を有する。 【0005】一方、振動モーター内部取り付け型無着雪
・難着雪多素子アンテナ(図3)は、内部構造及び概
観、作動の仕組みは前記 【0004】とほぼ同じであるが、図3に記載された小
型化された小型振動モーター39を、導波素子支持筐体
4の外側と振動モーター収容部38とが中空一体整形さ
れた内部に取り付けた構造となっている。 【0006】デジタル放送受像機(又は受信機)31
と、上記無着雪・難着雪多素子アンテナ(図3又は図
4)とを組み合わせ、デジタル放送を安定受信する方法
を、図1作動原理説明図に基づき以下に説明する。画像
破綻直前の受信電界値2をa(dB)、放送終了時に振
動モーター19又は小型振動モーター39の作動を禁止
するための受信電界値1をb(dB)とする。a>bの
条件下でa−bの差をあまり大きく設定すると放送休止
になっても振動モーターが誤作動することになる為、適
当な値を設定する。振動モーター19又は小型振動モー
ター39の作動範囲はadB〜bdBの間で自動的に作
動させる。但し、振動モーター19又は小型振動モータ
ー39の作動をある回数繰り返しても画像破綻直前の受
信電界値2以上確保できない場合は、ヒーター7を作動
させる。 【0007】1.放送開始から放送中の作動 (ア)放送エリア内の受信アンテナに着雪がない場合 受信電界は、クリフエフェクト開始点以上の受信電界に
保たれ正常に受信できる。 (イ)放送エリア内の受信アンテナに着雪がある場合 受信アンテナに着雪し受信電界強度が低下し、受像機内
で演算されたC/N比、BERおよび受信電界等が任意
に設定された規定値(例えば、受信電界の場合は画像破
綻直前の受信電界値2)より低下した場合、図5又は図
6の振動モーターコントロール接点28がONとなり、
図2の振動モーター19に図5のAC又はDCコンセン
ト30から電源が供給され、又は図3の小型振動モータ
ー39へ図6のブースター40から電源が供給され、受
像機側で設定された作動時間設定タイマーの間、振動動
作を継続する。もし、作動時間設定タイマーの間、振動
動作を継続してもC/N比、BERおよび受信電界等が
規定値以上にならない場合は、前記作動を繰り返す。こ
こで、前記作動を任意に設定された回数繰り返してもC
/N比、BERおよび受信電界等が規定値以上にならな
い場合は、アンテナへの着雪が氷結していると判断し規
定値以上になるまでヒーター7を強制起動させる。 (ウ)ヒーター7の作動は、デジタル放送受像機(又は
受信機)31内で演算されたC/N比、BERおよび受
信電界等が優先され、その値が規定値以上の場合作動が
禁止される。このようにすることにより、電力消費が一
番大きいヒーターの作動を最低限に抑える事ができ消費
電力を大幅に節減できる。 【0008】2.放送終了時における作動 (ア)放送終了時には、受信電界がb(dB)以下とな
る為、振動モーター19又は小型振動モーター39の作
動は禁止される。 (イ)ヒーター7の作動は、放送終了時においては、受
信電界がb(dB)以下となる為、温度センサー8で設
定された温度で作動する。放送が開始されC/N比、B
ERおよび受信電界等が規定値以上になればヒーター7
の作動は停止となる。 【0009】3.システム強制起動スイッチ42 上記1〜2の動作を強制的に起動させる為のスイッチを
設ける。 【0010】4.デジタル放送受像機(又は受信機)3
1内部の処理フロー(以降、デジタル放送受像機(又は
受信機)は31を意味する) 図3及び図4の無着雪・難着雪アンテナを制御する、デ
ジタル放送受像機(又は受信機)に内臓するソフトウェ
アの処理フロー(図7)について説明する。 【0011】図7の処理は、デジタル放送受像機(又は
受信機)の電源プラグを電源コンセントに差し込んでい
る状態において、開始される。 【0012】最初にステップS1でデジタル放送受像機
(又は受信機)が認識している現在日時が11月1日か
ら3月31日の間であるかどうかを判定する。これは、
日本の気象条件から、この期間外においては、アンテナ
への着雪の可能性は極めて低いためである。ただし、北
海道などでは、この期間外の着雪も考えられるため、判
定期間のデフォルト値は11月1日から3月31日とす
るが、デジタル放送受像機(又は受信機)が保持してい
る地域コードテーブルとそれに対応した判定期間テーブ
ルにより、視聴者がデジタル放送受像機(又は受信機)
のチャンネル設定時に設定した地域コードからその地域
コードに対応した判定期間について判定を行う。例え
ば、地域コード「12」の旭川の判定期間が10月1日
から4月30日であるとすると、地域コード「12」の
旭川に住む視聴者がデジタル放送受像機(又は受信機)
を設置し、チャンネル設定時に地域コード「12」を選
択した場合、ステップS1は、デフォルト値ではなく、
10月1日から4月30日を判定期間とする。ステップ
S1の判定で、Nの場合、アンテナへの着雪の可能性は
極めて低いため、アンテナ制御は行わず、ステップS1
に戻る。ステップS1の判定で、Yの場合、ステップS
2に進み、処理を続行する。 【0013】ステップS2では、遅延タイマーにより、
ある時間処理を中断する。これは、後述するステップS
8又はステップS9で、振動モーター(図2の19又は
図3の39)又はヒーター(図3又は図4の7)を作動
させるために、デジタル放送受像機(又は受信機)の振
動モーターコントロール接点(図5又は図6の28)又
はヒーターコントロール接点(図5又は図6の27)を
ON/OFFする回路を、確実に作動させるために設け
たタイマーである。 【0014】ステップS3では、デジタル放送OFDM
電波の監視を行い、ステップS4で、デジタル放送OF
DM電波があるかどうか判定する。この判定は、デジタ
ル放送OFDM電波のレベルがある値(図1の1)以上
であれば、デジタル放送OFDM電波ありと判定し、ス
テップS5に進む。デジタル放送OFDM電波ありと判
定された場合は、デジタル放送受像機(又は受信機)が
選択している放送局が放送中であるということを意味す
る。一方、デジタル放送OFDM電波のレベルがある値
(図1の1)より小さければ、デジタル放送OFDM電
波なしと判定し、ステップS10に進む。デジタル放送
OFDM電波なしと判定された場合は、デジタル放送受
像機(又は受信機)が選択している放送局が放送休止中
であるか、または、アンテナへの着雪が著しく進み、デ
ジタル放送受像機(又は受信機)が選択している放送局
が、デジタル放送OFDM電波を発射中であっても、受
信不能状態に陥っている可能性がある。 【0015】ステップS5では、C/N比、BER、受
信電界強度などが、デジタル放送を正常に受信するため
に必要なある値(受信電界強度であれば図1の2)を満
たしているかどうかを判定する。例えば、C/N比=2
2[dB]、BER=2×(10の−4乗)、受信電界
強度=51[dB]などの値を用いる。ステップS5の
判定で、Yの場合、デジタル放送が正常に受信できてい
ることを意味し、ステップS11に進む。一方、ステッ
プS5の判定で、Nの場合、アンテナへの着雪が原因
で、デジタル放送の受信が破綻する可能性が高い、又は
破綻していることを意味し、ステップS6に進む。 【0016】ステップS6では、ステップS5による、
アンテナへの着雪が原因でデジタル放送の受信が破綻す
る可能性が高い、又は破綻しているという判定に基づ
き、そのアンテナへの着雪を除去する方法のうち、無着
雪・難着雪アンテナ(図3又は図4)を構成するヒータ
ー(図3又は図4の7)、振動モーター(図2の19又
は図3の39)のうち、どちらをを作動させるかの判定
をヒーター作動フラグで行う。このヒーター作動フラグ
は、ヒーター(図3又は図4の7)を作動させるステッ
プS9でONにされるものであり、このフラグがONの
間は、振動モーター(図2の19又は図3の39)では
なく、ヒーター(図3又は図4の7)の作動を優先させ
ることを意味する。一方、このフラグがOFFの間は、
ヒーター(図3又は図4の7)ではなく、振動モーター
(図2の19又は図3の39)の作動を優先させること
を意味する。ただし、この場合、後述するステップS7
の判定により、ヒーター(図3又は図4の7)を作動さ
せるステップS9に進む場合もある。ステップS6の判
定で、Yの場合、ヒーター作動フラグがONであるの
で、ステップS9に進む。一方、ステップS6の判定
で、Nの場合、ヒーター作動フラグがOFFであるの
で、ステップS7に進む。 【0017】ステップS7では、振動モーター(図2の
19又は図3の39)を作動させた回数をカウントし
た、振動モーター作動カウンタがある値に達しているか
どうかを判定する。ステップS7の判定で、Yの場合、
振動モーター(図2の19又は図3の39)の作動した
回数が、ある回数に達していないため、ステップS8に
進み、振動モーター(図2の19又は図3の39)を作
動させる。一方、ステップS7の判定で、Nの場合、ス
テップS9に進み、振動モーター(図2の19又は図3
の39)ではなく、ヒーター(図3又は図4の7)を作
動させる。これは、アンテナへの着雪を除去するため、
ある回数、振動モーター(図2の19又は図3の39)
の作動を行うが、それでも除去できない場合は、ヒータ
ー(図3又は図4の7)を作動させることを意味する。 【0018】ステップS8では、ステップS7の判定
で、Yの場合、ある一定時間、デジタル放送受像機(又
は受信機)の振動モーターコントロール接点(図5又は
図6の28)をONにする。これにより、振動モーター
(図2の19又は図3の39)へ電源が供給されるた
め、振動モーター(図2の19又は図3の39)が作動
する。また、振動モーター作動カウンタを+1カウント
する。ある一定時間、振動モーター(図2の19又は図
3の39)を作動させたら、デジタル放送受像機(又は
受信機)の振動モーターコントロール接点(図5又は図
6の28)をOFFにし、これにより振動モーター(図
2の19又は図3の39)への電源供給をやめる。振動
モーター(図2の19又は図3の39)の作動を止めた
ら、再度デジタル放送OFDM電波を監視する前処理の
ステップS2に戻る。 【0019】ステップS9では、ステップS6でヒータ
ー作動フラグがONの場合、即ちヒーター(図3又は図
4の7)が1回以上作動した状態の場合と、ステップS
7で振動モーター作動カウンタがある回数以上の場合、
即ち振動モーター(図2の19又は図3の39)の作動
をある回数繰り返したが、アンテナへの着雪の除去がで
きなかった場合と、ステップS10でYの場合(後述)
に、デジタル放送受像機(又は受信機)のヒーターコン
トロール接点(図5又は図6の27)をある一定時間O
Nにする。これにより、ヒーター(図3又は図4の7)
へ電源が供給されるため、ヒーター(図3又は図4の
7)が作動する。また、ヒーター作動フラグをONにす
る。ある一定時間、ヒーター(図3又は図4の7)を作
動させたら、デジタル放送受像機(又は受信機)のヒー
ターコントロール接点(図5又は図6の27)をOFF
にし、これによりヒーター(図3又は図4の7)への電
源供給をやめる。ヒーター(図3又は図4の7)の作動
を止めたら、再度デジタル放送OFDM電波を監視する
前処理のステップS2に戻る。 【0020】ステップS10では、ステップS4によ
り、放送局がデジタル放送OFDM電波を発射していな
い、即ち放送休止中であるか、または、アンテナへの着
雪が著しく進み、放送局がデジタル放送OFDM電波を
発射中であっても受信不能状態に陥っていると判定され
るため、ステップS5のように、C/N比、BER、受
信電界強度などにより無着雪・難着雪アンテナ(図3又
は図4)の制御はできない。従って、この場合において
は、温度センサー(図3又は図4の8)の温度がある温
度以下かどうかを判定し、ある温度以下であれば、ステ
ップS9に進み、ヒーター(図3又は図4の7)を作動
させる。ヒーター(図3又は図4の7)を作動させるこ
とで、放送終了から放送開始までの間のアンテナへの着
雪を防止する。一方、温度センサー(図3又は図4の
8)の温度がある温度より高ければ、ステップS11に
進む。 【0021】ステップS11では、ステップS5の判定
で、Yの場合、即ちデジタル放送を正常に受信できてい
る場合と、ステップS10の判定で、Nの場合、即ち温
度がある温度より高い場合に、振動モーター作動カウン
タを0リセットし、ヒーター作動フラグをOFFにし、
振動モーター作動カウンタとヒーター作動フラグを初期
化する。その後、ステップS1に戻る。 【0022】本発明による、無着雪・難着雪アンテナ
(図3又は図4)と、デジタル放送受像機(又は受信
機)と、からなる視聴者がデジタル放送を安定受信でき
るデジタル放送受信システムは、作動試験や、視聴者の
意思による作動の場合、ステップS2の前に割り込むこ
とができる。 【0023】視聴者の意思による、無着雪・難着雪アン
テナ(図3又は図4)と、デジタル放送受像機(又は受
信機)と、からなる視聴者がデジタル放送を安定受信で
きるデジタル放送受信システムの起動方法には以下が考
えられる。 【0024】図8 デジタル放送受像機(又は受信機)に設けられた物理的
スイッチ、またはリモコンに設けられた物理的スイッチ
によるシステム強制起動 【0025】図9 放送局が発射するデジタル放送のうち、BMLまたはB
CMLにより記述されたデジタルデータ放送による画面
上のアイコンによるシステム強制起動 【0026】図10 デジタル放送受像機(又は受信機)の通信機能により取
得した、デジタル放送受像機(または受信機)の外部に
ある起動トリガーによるシステム強制起動例えば、気象
データセンターなどの気象データと連動して起動を制御
することが考えられる。デジタル放送受像機(又は受信
機)側が発信元となる場合と、デジタル放送受像機(又
は受信機)外部のモバイル端末やデータセンターなどが
発信元となる場合とがある。 【発明の効果】従来のアンテナ融雪装置は、制御部本体
が屋外に設置されている為、外気の温度変化にさらされ
たり、沿岸部においては塩害により制御部内部の回路基
板、回路素子、基準電圧設定用及び感度調整用のボリュ
ーム抵抗の劣化が著しく進み、長期にわたる信頼性確保
の点で問題があった。衛星受信においては、冬至から春
分にかけて受信電界は増大し、年間を通じて一定ではな
く、又、日本全土を放送エリアにしている為、受信地区
別で電界強度は一定ではない。従って、制御方法とし
て、制御部内で受信電界を電圧に変換し、基準電圧と比
較している従来型の融雪装置は、設置地区によっては、
基準電圧の設定値を変更しなければならない。厳密な設
定をする為には、降雪シーズンの降雪した日を選び、反
射板等にわずかな着雪はあるが、着雪による受信障害が
発生していない状態で、ヒーターに電力が供給され始め
るように感度調節をしなければならない。この従来型の
融雪装置をVHF帯、UHF帯の多素子アンテナに応用
したとしても、前記理由により放送エリア内の受信電界
は一定ではなく、基準電圧の変更や感度調整を設置場所
別に設定する必要が出てくる。又、設定に関しても、設
定する技術者の経験と技術力に左右され、設定ミスによ
り着雪が過剰に進み受信電界がかなり低下しても、アナ
ログテレビジョン放送をしている衛星放送や地上アナロ
グテレビジョン放送を受信している場合は、受信画像が
破綻してしまうことは極めて稀である。この為、受信画
質の評価と相関関係にある受信電界を比較するための基
準電圧の設定によっては、外気温が下がってサーモスタ
ットがONとなっても融雪ヒーターに電力が供給されな
い場合や、逆に受信電界に余裕があるにも関わらず、融
雪ヒーターに電力が供給されてしまい大幅に消費電力が
増すことがある。2003年から始まる地上デジタル放
送においては、図1に記載した通り、クリフエフェクト
開始点より受信電界が低下すると受信画像は確実に破綻
することが理解できる。本発明に関わる「無着雪・難着
雪多素子アンテナとそのコントロールシステム」は、こ
のクリフエフェクト開始点に着目し、着雪により受信画
像が破綻を来す直前の受信電界値2のa(dB)と放送
終了時の振動モーター19又は小型振動モーター39の
作動を禁止するための受信電界値1のb(dB)を、デ
ジタル放送受像機(又は受信機)31の設計製造段階で
演算部32にプリセット値としてソフトウェアに組み込
む為、設定値がずれることもなく、確実に、受信画像が
破綻する前に「無着雪・難着雪多素子アンテナとそのコ
ントロールシステム」は作動する。これは、C/N比、
BERについても同様である。プリセット値の書き換え
については、地上デジタル放送のダウンロード機能によ
り、簡単に地域コード別に書き換えができ、衛星デジタ
ル放送受像機(又は受信機)にも応用できる。着雪する
季節以外における誤作動については、デジタル放送受像
機(又は受信機)31が保持している地域コードテーブ
ルとそれに対応した判定期間テーブルにより確実に排除
できる。着雪の条件は、気温が0度から+2度、雪の湿
度が90%、風速が微風か無風の3条件が揃った時に特
に発生しており、この段階では着雪はまだ氷結していな
い。この為、受信電界が、受信画像が破綻を来す直前の
受信電界値2のa(dB)を下回ったとしても、消費電
力の極めて小さい振動モーターが優先的に作動するよう
に設定された「無着雪・難着雪多素子アンテナとそのコ
ントロールシステム」は、有効に機能し着雪を取り除く
ことが可能である。又、制御部はデジタル放送受像機
(又は受信機)31の内部にある為、外気にさらされる
こともなく長期にわたり信頼性が確保され、設置に関し
ても、規定値がソフトウェア上でプリセットされている
為、特別な知識と技術力を必要とせず、振動モーターと
ヒーターの電源、それらのコントロール線、温度センサ
ー用線をデジタル放送受像機(又は受信機)31の所定
の個所に接続するだけで済み、誰でも簡単に設置でき
る。
【図面の簡単な説明】 【図 1】作動原理説明図である。 【図 2】振動モーター外部取り付け実体図である。 【図 3】振動モーター内部取り付け型無着雪・難着雪
多素子アンテナである。 【図 4】振動モーター外部取り付け型無着雪・難着雪
多素子アンテナである。 【図 5】無着雪・難着雪多素子アンテナ制御概念図
(電源をテレビ受像機又は家庭内コンセントから供給す
るタイプ)である。 【図 6】無着雪・難着雪多素子アンテナ制御概念図
(電源をブースターから供給するタイプ)である。 【図 7】無着雪・難着雪多素子アンテナを制御する、
デジタル放送受像機(又は受信機)に内蔵するソフトウ
ェアの処理フロー図である。 【図 8】デジタル放送受像機(又は受信機)の物理的
スイッチからのシステム強制起動イメージ図である。 【図 9】データ放送による画面上のアイコンからのシ
ステム強制起動イメージ図である。 【図10】デジタル放送受像機(又は受信機)の通信機
能によるシステム強制起動イメージ図である。 【符号の説明】 1 放送終了時に図2の振動モーター19又は図3の小
型振動モーターの作動を禁止するための受信電界値b
(dB) 2 画像破綻直前の受信電界値a(dB) 3 放送休止時の電界 4 導波素子支持筐体 5 反射素子支持筐体 6 給電素子支持筐体 7 ヒーター 8 温度センサー 9 反射素子 10 不凍蓄熱剤 11 外部引き出し用筒 12 導波素子 13 給電素子 14 ヒーターコントロール線 15 振動モータコントロール線 16 温度センサー用線 17 AC又はDC電源線 18 同軸給電線 19 振動モーター 20 アンテナマスト 21 振動支線又は固定長バー 22 スリップリング 23 クランクシャフト 24 上下左右振動方向 25 多素子アンテナ 26 同軸給電部接続端子 27 ヒーターコントロール接点 28 振動モーターコントロール接点 29 温度センサー用線接続端子 30 AC又はDCコンセント(ヒーター、振動モータ
ー用) 31 デジタル放送受像機(又は受信機) 32 演算部 33 アンテナ素子 34 DC電源線 35 インダクタンス L 36 コンデンサー C 37 増幅部 38 振動モーター収容部 39 小型振動モーター 40 ブースター 41 スプリング 42 システム強制起動スイッチ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】ヒーター、温度センサー、不凍蓄熱剤を組
    み込んだ多素子アンテナと、該多素子アンテナの外部に
    取り付けた、振動モーター、振動支線又は固定長バー、
    スプリングにより構成された、振動モーター外部取り付
    け型無着雪・難着雪多素子アンテナ 【請求項2】ヒーター、温度センサー、不凍蓄熱剤を組
    み込んだ多素子アンテナと、該多素子アンテナの導波素
    子支持筐体と一体整形された小型振動モーター収容部、
    該収容部に収容された小型振動モーターにより構成され
    た、振動モーター内部取り付け型無着雪・難着雪多素子
    アンテナ 【請求項3】ヒーターコントロール接点、振動モーター
    コントロール接点、温度センサー用線接続端子、ヒータ
    ー・振動モーター用電源コンセント、システム強制起動
    スイッチ(受像機又は受信機とリモコンに設けられ
    る)、 【請求項1】または 【請求項2】の多素子アンテナを制御する演算部により
    構成されたデジタル放送受像機(又は受信機) 【請求項4】前記 【請求項1】又は 【請求項2】と、 【請求項3】とを組み合わせ、視聴者がデジタル放送を
    安定受信できるシステム
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9507331B2 (en) 2014-05-09 2016-11-29 At&T Intellectual Property I, L.P. Remote control of shaking machine for a signal acquisition device

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