JP2003255727A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2003255727A
JP2003255727A JP2002060392A JP2002060392A JP2003255727A JP 2003255727 A JP2003255727 A JP 2003255727A JP 2002060392 A JP2002060392 A JP 2002060392A JP 2002060392 A JP2002060392 A JP 2002060392A JP 2003255727 A JP2003255727 A JP 2003255727A
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JP2002060392A
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English (en)
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Koichi Watanabe
幸市 渡辺
Shinichi Kuramoto
新一 倉本
Mitsuo Yamamoto
光雄 山本
Atsuyuki Kitamura
篤行 北村
Masahiro Sato
雅弘 佐藤
Wataru Suzuki
渡 鈴木
Shuichi Nishide
秀一 西出
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写部位における画像材の飛び散りに伴う画
像ディフェクトを有効に防止し、良好な画質を安定的に
得る。 【解決手段】 像形成担持体1上に形成された画像を中
間転写体2を介して記録材3に転写する画像形成装置に
おいて、像形成担持体1及び中間転写体2のいずれか一
方をドラム状に、前記他方を複数の張架ロール4に掛け
渡されるベルト状に形成し、ドラム状に形成されたドラ
ム状部材の外形に沿ってベルト状に形成されたベルト状
部材を所定領域に亘って接触配置し、ドラム状部材とベ
ルト状部材との接触領域mのうち、当該接触領域mの両
端A,Bを除く部位に面して複数の転写部材5(本例で
は5a,5b)を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、ファクシミリ等の画像形成装置に係り、特に、像形
成担持体に形成された画像を中間転写体を介して記録材
に転写する画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来における画像形成装置としては、例
えば静電潜像が形成担持され且つ前記静電潜像がトナー
にて可視像化される例えば感光体ドラム(像形成担持
体)と、この感光体ドラムに接触転動可能に配置され且
つ感光体ドラム上に形成された各色成分トナー像が一時
転写保持される中間転写ベルト(中間転写体)と、感光
体ドラム上の各色成分トナー像を中間転写ベルト上に一
次転写させる一次転写デバイスと、中間転写ベルト上に
形成された各色成分トナー像が用紙などの記録材に二次
転写される二次転写デバイスとを備えたものが知られて
いる。この種の中間転写型の画像形成装置において、一
次転写デバイスとしては、感光体ドラムと中間転写ベル
トとのニップ部(例えば1〜10mm)に中間転写ベル
トの裏面側から電界形成のための転写ロールを押し当て
たり、コロトロン、スコロトロン帯電器を配設する態様
が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の一
次転写デバイスとして、狭いニップ部に対して転写部材
(例えば転写ロールや転写ブラシ)を対向配置したり、
コロトロンやスコロトロン帯電器などの非接触型帯電器
を用いる場合には、各一次転写デバイスからの転写電界
が前記ニップ部の範囲を超えて感光体ドラム側に影響す
るため、特に、ニップ部の上流側に位置する感光体ドラ
ムと中間転写ベルトとの間の空隙部では、前記転写電界
の作用、主として異常放電に起因してトナーの飛び散り
現象が起こり易く、画像にじみなどの画像ディフェクト
が生ずる虞れがある。
【0004】このような不具合を解決する手段として、
前記ニップ部の上流側に位置する中間転写ベルトの張架
ロール(導電性部材)の電位を感光体ドラムと同電位に
することにより、転写前のトナーの飛び散り現象(転写
散り)を防止するようにした技術が提案されている(例
えば特開平10−186878号公報)。しかしなが
ら、ニップ部直前に空隙(エアギャップ)が存在する事
態は変わらないので、電気的なコントロールで前記トナ
ーの飛び散り現象をなくすことは完璧ではなく、特に温
湿度が変化した場合にも安定した効果を出すのは困難で
ある。
【0005】また、一次転写デバイスとして、感光体ド
ラムの外形に沿って中間転写ベルトを広範囲に接触配置
し、二つの転写ロールを用いるようにした技術も提案さ
れている。この種の態様としては、例えば2本の転写ロ
ールを用い、感光体ドラムと中間転写ベルトとの接触領
域(ニップ部)の僅かに外側に夫々の転写ロールを配置
するという態様(例えば特開平10−83123号公
報)や、例えば2本の転写ロールを用い、前記接触領域
(ニップ部)の直後若しくは接触領域の中間転写ベルト
の下流側に夫々の転写ロールを配置するという態様(例
えば特開平11−249460号公報)が知られてい
る。
【0006】ところが、前者の態様にあっては、感光体
ドラムと中間転写ベルトとのニップ部の直前に空隙(エ
アギャップ)が存在し、当該空隙部分に転写電界が作用
するため、トナーの飛翔移動や異常放電によるトナーの
異常飛翔が発生してしまい、画像ディフェクトが起こり
易い。一方、後者の態様にあっては、少なくとも一つの
転写ロールがニップ部外側に配置されるため、感光体ド
ラムと中間転写ベルトとの空隙部に必然的に転写電界が
作用することになり、その分、トナーの飛翔移動や異常
放電によるトナーの異常飛翔が発生してしまい、画像デ
ィフェクトが起こり易い。更に加えて、ニップ部外側に
配置される転写ロールは中間転写ベルトの張架ロールを
兼ねているため、その分、中間転写ベルトの挙動が不安
定な箇所で転写動作が行われることになり、その分、高
画質、特に多色を重ねる場合の高画質が得られ難い。
【0007】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めに為されたものであって、転写部位における画像材の
飛び散りに伴う画像ディフェクトを有効に防止し、良好
な画質を安定的に得るようにした画像形成装置を提供す
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1に示すように、像形成担持体1上に形成された画像を
中間転写体2を介して記録材3に転写する画像形成装置
において、像形成担持体1及び中間転写体2のいずれか
一方をドラム状に、前記他方を複数の張架ロール4に掛
け渡されるベルト状に形成し、ドラム状に形成されたド
ラム状部材の外形に沿ってベルト状に形成されたベルト
状部材を所定領域に亘って接触配置し、ドラム状部材と
ベルト状部材との接触領域mのうち、当該接触領域mの
両端A,Bを除く部位に面して複数の転写部材5(本例
では5a,5b)を配置したことを特徴とするものであ
る。尚、符号6は中間転写体2上の転写画像を記録材3
に転写させる二次転写部材である。
【0009】このような技術的手段において、本発明
は、中間転写型の画像形成装置を広く対象とする。特
に、カラー画像形成装置の場合、技術的効果が大きい点
で好ましいが、白黒画像形成装置であっても、従前の画
像形成装置に比べてより高画質で高転写効率を実現する
ことが可能である。また、像形成担持体1と中間転写体
2との形態については、一方がドラム状、他方がベルト
状であればよく、ドラム状の像形成担持体1に対しては
ベルト状の中間転写体2を用い(図1ではこの組合せを
表示)、また、ベルト状の像形成担持体1に対してはド
ラム状の中間転写体2を用いるようにすればよい。更
に、像形成担持体1と中間転写体2とは、別々の駆動系
にて駆動して差し支えないが、像形成担持体1と中間転
写体2とが比較的広い面積で接触配置されることから、
像形成担持体1及び中間転写体2のいずれか一方を駆動
源とし、他方を従動回転させる方式を採用することが可
能である。この態様によれば、一方の駆動機構を省略す
ることができ、その分、装置の小型化及びコスト低減を
図ることができる。
【0010】また、本発明において、ドラム状部材とベ
ルト状部材との接触領域m範囲については特に限定して
いないが、少なくとも複数の転写部材5が接触領域mの
両端A,Bを除く部位に配設可能であることを要する。
ここで、前記接触領域mは、ドラム状部材の90度以上
の角度範囲に亘って設けられることが好ましく、このよ
うにすれば、複数の転写部材5(5a,5b)を接触領
域mのうち両端A,Bを除く部位に配設する上で、レイ
アウトの自由度を大きくすることができる。
【0011】更に、「複数の転写部材5」とは、転写部
材が2以上あることを意味し、ここでいう転写部材5は
代表的には転写ロールであるが、これに限定されるもの
ではなく、転写動作を実現できる機能部材であれば転写
ブラシ、転写パッドなど適宜選定して差し支えない。そ
して、接触領域mに複数の転写部材5(5a,5b)を
配設するため、転写の機会及び転写に要する時間を多く
確保することができる。このため、例えばプロセススピ
ードが速い場合でも、転写部材5を複数本にすることで
無理のない転写バイアスに対応することができる。ま
た、高転写率が得られる転写条件(電圧・電流)のラチチ
ュードが大きくなり、温湿度が振れた場合でも安定して
高転写率を得ることができるようになる。更に、画像材
(例えばトナー)の厚さ・電荷量によって転写に最適な
電界が変動する(例えば、厚い層を転写させるには高い
電界が必要だが、高くしすぎると薄い層は像形成担持体
へ再転写してしまう)が、転写の機会および転写時間を
大きくできることによって最適条件が得られる領域(電
圧・電流)を広くとることができる。
【0012】また、「接触領域mの両端A,Bを除く部
位に面して」とは、接触領域mの両端A,Bに対向配置
する態様(両端A,Bに隣接した部位でドラム状部材と
ベルト状部材との間に空隙が形成され、画像の飛び散り
が起こり易い)を除く趣旨である。このとき、転写部材
5(5a,5b)は、図2(a)に示すように、ドラム
状部材(本例では像形成担持体1)とベルト状部材(中
間転写体2)とが密着し且つ転写動作が安定している領
域に配設されることになり、転写部材5(5a,5b)
の転写作用域kが接触領域mの両端A,Bから離間して
いるため、接触領域m両端A,Bの空隙7には転写作用
域kが影響を与え難い。このため、空隙7部分では、画
像材による異常飛翔飛散が発生せず、像形成担持体1上
の画像を略崩すことなく忠実に転写させることができ
る。
【0013】特に、図2(a)に示すように、転写部材
5(5a,5b)は、ドラム状部材とベルト状部材との
接触領域mの両端位置A,Bが転写部材5の転写作用域
kから外れるように配設されていることが好ましい。接
触領域mの両端A,Bが各転写部材5(5a,5b)の
転写作用域kから外れた位置に設定されることが好まし
い。ここで、「接触領域mの両端位置A,Bが転写部材
5の転写作用域kから外れる」とは、転写部材5の転写
作用域kに対応した箇所にはドラム状部材とベルト状部
材との間に空隙7がないことを意味する。この結果、ド
ラム状部材とベルト状部材との間の空隙7部分におい
て、画像の飛び散りが発生しない。
【0014】この点、図2(b)の比較例に示すよう
に、ドラム状部材(例えば像形成担持体1)とベルト状
部材(例えば中間転写体2)とのニップ部nに転写部材
5’を対向配置した態様にあっては、狭いニップ部nに
対して転写部材5’の転写作用域k’が広がるため、必
然的にドラム状部材とベルト状部材との間の空隙7’に
前記転写部材5’の転写作用域k’が影響し、空隙7’
に強転写電界が作用したり、異常放電が発生し、画像材
の飛び散り現象が起こり易い。
【0015】また、転写部材5(5a,5b)とベルト
状部材との関係に着目すると、ドラム状部材とベルト状
部材との接触領域mには、転写部材5がベルト状部材に
対して非張架の状態にてベルト状部材の内側から押圧さ
れている。このことは、転写部材5はベルト状部材を張
架する張架部材ではないことを意味するものである。更
に、接触領域mには転写部材5のみが配設されることが
好ましく、例えばベルト状部材の駆動部材などを配設す
ることは、転写部材による転写圧力が変動し転写像が崩
れ易くなってしまう。
【0016】また、本発明は、複数の転写部材5を使用
する態様が好ましいが、単一の転写部材5(5a又は5
b)を使用する場合でも成立し得る。この場合、本発明
としては、図1に示すように、像形成担持体1上に形成
された画像を中間転写体2を介して記録材3に転写する
画像形成装置において、像形成担持体1及び中間転写体
2のいずれか一方をドラム状に、前記他方を複数の張架
ロール4に掛け渡されるベルト状に形成し、ドラム状に
形成されたドラム状部材(例えば像形成担持体1)の外
形に沿ってベルト状に形成されたベルト状部材(例えば
中間転写体2)を所定領域に亘って接触配置し、ドラム
状部材とベルト状部材との接触領域mのうち、当該接触
領域mの両端A,Bを除く部位に面して一つの転写部材
5(5a又は5b)を配置すると共に、前記接触領域m
の両端位置A,Bが転写部材5の転写作用域から外れる
ように設定すればよい。
【0017】本態様において、「前記接触領域mの両端
位置A,Bが転写部材5の転写作用域から外れるように
設定した」点を要件としたのは、一つの転写部材で所定
のニップ部を押圧する態様と区別したものであり、本態
様によれば、転写部材5の転写作用域の範囲では、ドラ
ム状部材とベルト状部材との間に空隙が存在しないた
め、画像の飛び散りが発生しないものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいて本発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図3は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態1
を示す。同図において、画像形成装置は、感光体ドラム
10と、この感光体ドラム10からトナー像を転写させ
るために前記感光体ドラム10に一定領域にて感光体ド
ラム10形状に沿うように接触する中間転写ベルト20
とを有する。本実施の形態において、感光体ドラム10
は光の照射によって抵抗値が低下する感光層を備えたも
のであり、この感光体ドラム10の周囲には、感光体ド
ラム10を帯電する帯電装置11と、帯電された感光体
ドラム10上に各色成分(本例ではブラック、イエロ、
マゼンタ、シアン)の静電潜像を書込む露光装置12
と、感光体ドラム10上に形成された各色成分潜像を各
色成分トナーにて可視像化する4台の現像装置13〜1
6と、前記中間転写ベルト20と、感光体ドラム10上
の残留トナーを清掃するクリーニング装置17とが配設
されている。
【0019】ここで、帯電装置11としては、例えば帯
電ロールが用いられるが、コロトロンなどの帯電器を用
いてもよい。また、露光装置12は感光体ドラム10上
に光によって像を書き込めるものであればよく、例えば
LEDを用いたプリントヘッドでも、ELを用いたプリ
ントヘッドでも、レーザビームをポリゴンミラーでスキ
ャンするスキャナなど適宜選定して差し支えない。更
に、現像装置13〜16は、例えば感光体ドラム10上
で露光によって電位が低下した部分にトナーを付着させ
るものであれば適宜選定して差し支えなく、使用するト
ナーも形状、粒径など特に制限はなく、感光体ドラム1
0上の静電潜像上に正確に載るものであればよい。尚、
本例では、4台の現像装置13〜16が用いられている
が、ロータリー型現像装置を用いるようにしてもよい。
更にまた、クリーニング装置17については、感光体ド
ラム10上の残留トナーを清掃するものであれば、ブレ
ードクリーニング方式を採用したもの等適宜選定して差
し支えない。但し、転写率の高いトナーを使用する場合
にはクリーニング装置17を使用しない態様もあり得
る。
【0020】また、中間転写ベルト20は、樹脂製、ゴ
ム製など適宜選定して差し支えないが、ホロキャラクタ
ーなどの画質欠陥を有効に抑えるには、感光体ドラム1
0との接触面圧を下げることが必要であり、また、ウォ
ークレス及びテンショナーレスという観点を考慮すれ
ば、弾性ゴムを基体としたベルト材を使用することが好
ましい。この場合において、中間転写ベルト20の弾性
ゴム基体には転写性能を維持するための体積抵抗率が必
要であり、また、表面の清掃性を考慮すると、弾性ゴム
基体の表面に離型層を設けることが好ましい。
【0021】更に、本実施の形態では、中間転写ベルト
20は、複数(例えば4つ)の張架ロール21〜24に
掛け渡されるものであって、現像装置13〜16とクリ
ーニング装置17との間に位置する感光体ドラム10面
に沿う形で所定の接触領域mだけ密着配置されている。
そして、本実施の形態では、4つの張架ロール21〜2
4のうち、転写位置の上流側に位置する張架ロール21
は例えば駆動ロールとして働き、しかも、中間転写ベル
ト20の巻き付き角度が一番大きく設定されている。ま
た、転写位置の下流側に位置する張架ロール22,23
は従動ロールであり、このうち、張架ロール23は二次
転写のためのバックアップロール(本例では接地されて
いる)を兼用するものであり、更に、張架ロール24は
従動ロールであり、例えば図示外のベルトクリーニング
装置のバックアップロールを兼用している。尚、本例で
は、4つの張架ロール21〜24の大きさは適宜選定し
て差し支えない。
【0022】特に、本実施の形態では、感光体ドラム1
0と中間転写ベルト20との接触領域mは、例えば感光
体ドラム10の90度の角度範囲に相当する分だけ確保
されている。そして、中間転写ベルト20が感光体ドラ
ム10に密着した接触領域mの一部には中間転写ベルト
20の裏側から一次転写部材としての複数(本例では2
つ)の一次転写ロール31,32が接触配置されてお
り、所定の一次転写バイアス33,34が印加されてい
る。ここで、一次転写ロール31,32は例えば弾性導
電性部材からできているロールからなり、例えば発泡ウ
レタン、発泡アクリル、発泡シリコンなどからなる。転
写電荷を確実に与えるために抵抗は106Ω以下にする
必要がある。また、転写時に安定した電荷と安定した押
圧力を与えるという観点からすれば、できるだけ広いニ
ップ幅が必要であり、この意味で弾性体を使用する態様
が好ましい。更に、ロール直径は10mm以上20mm以下
であればよく、さらに望ましくは12mm以上16mm以下
である。
【0023】更にまた、一次転写ロール31,32を設
置する位置は、接触領域mの上流端A,下流端B以外の
密着部であればよく、好ましくは、一次転写ロール3
1,32の感光体ドラム10への転写作用域が前記接触
領域mの上流端A,下流端Bから外れるように設定され
ることがよい。そしてまた、張架ロール21,22の振
れの発生が考えられるので、接触領域mの上流端A,下
流端B(一次転写ロール31,32及び張架ロール2
1,22を設置しない領域に相当)は、張架ロール2
1,22の設計位置から感光体ドラム10の角度範囲で
±15゜程度の幅を持たせて確保するのが望ましい。
【0024】また、複数の一次転写ロール31,32は
2本とも(3本以上であればそれ以上)使用して多段階に
転写することも可能であるし、異なる種類(材質・押圧力
・抵抗・直径等)の複数本の一次転写ロール31,32
を設置して条件によって使い分けることも可能である。
更に、通常1本の一次転写ロール31のみを使用しその
1本に問題が発生した場合に他の一次転写ロール32に
切り替えて使用することも可能である。加えて、転写以
外の役割を持たせた部材、例えば1本の一次転写ロール
31にトナーの電荷を与えるようにした部材、中間転写
ベルト20の残留トナーを感光体ドラム10に戻す役割
の部材、あるいは、感光体ドラム10と中間転写ベルト
20との静電吸着力を高める役割を持たせた部材などを
設置することも可能である。但し、いずれの場合でも、
感光体ドラム10と中間転写ベルト20が密着している
部分に一次転写ロール31,32を設置することが必要
である。
【0025】更に、前記中間転写ベルト20の張架ロー
ル23に対向した部位には、二次転写部材としての二次
転写ロール40が張架ロール23をバックアップロール
として対向配置されており、例えば二次転写ロール40
に所定の二次転写バイアス41が印加され、バックアッ
プロールを兼用する張架ロール23が接地されている。
【0026】本実施の形態によれば、感光体ドラム10
上に各色成分トナー像が順次形成され、接触領域m(一
次転写位置)を介して中間転写ベルト20に順次転写さ
れた後、二次転写位置にて記録材60に一括転写され
る。このような作像過程において、感光体ドラム10と
中間転写ベルト20との接触領域mでは、複数の一次転
写ロール31,32による転写電界が作用するが、一次
転写ロール31,32の転写作用域は接触領域m内に収
まっており、接触領域m両端A,Bの空隙(エアギャッ
プ)50に影響することはほとんどない。このため、接
触領域m内で感光体ドラム10上のトナー像が中間転写
ベルト20上へ正確に転写されることになり、高転写効
率にて像乱れのない画像転写処理が行われる。このと
き、接触領域m両端A,Bの空隙50においては、強転
写電界が作用したり、異常放電が発生することはないた
め、この空隙50部分にてトナーが異常飛翔する事態は
有効に回避される。このような性能は、後述する実施例
1,2にて裏付けられる。
【0027】◎実施の形態2 図5は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態2
を示す。本実施の形態において、画像形成装置の基本的
構成は、実施の形態1と略同様に、現像装置13〜16
とクリーニング装置17との間に位置する感光体ドラム
10面に沿う形で、中間転写ベルト20を所定の接触領
域mだけ密着配置したものであるが、実施の形態1と異
なり、この接触領域mは実施の形態1よりも狭い範囲に
設定されており、この接触領域mの上流端A,下流端B
を除く部位に一つの一次転写ロール35が配置され、こ
の一次転写ロール35には所定の転写バイアス36が印
加されている。特に、本実施の形態では、感光体ドラム
10と中間転写ベルト20との接触領域mは、転写位置
の上流側に位置する張架ロール21の周長(πD:Dは
張架ロール21の直径)分よりはるかに多く確保されて
いる。そして、一次転写ロール35の設置位置は、一次
転写ロール35の感光体ドラム10への転写作用域が前
記接触領域mの上流端A,下流端Bから外れるように設
定されている。尚、実施の形態1と同様な構成要素につ
いては実施の形態1と同様な符号を付してここではその
詳細な説明を省略する。
【0028】本実施の形態によれば、感光体ドラム10
上に各色成分トナー像が順次形成され、接触領域m(一
次転写位置)を介して中間転写ベルト20に順次転写さ
れた後、二次転写位置にて記録材60に一括転写され
る。このような作像過程において、感光体ドラム10と
中間転写ベルト20との接触領域mでは、一つの一次転
写ロール35による転写電界が作用するが、一次転写ロ
ール35の転写作用域は接触領域m内に収まっており、
接触領域m両端A,Bの空隙(エアギャップ)50に影
響することは全くない。このため、空隙50部分でトナ
ーの異常飛翔が起こる事はなく、感光体ドラム10上の
トナー像は接触領域m内で中間転写ベルト20側に確実
に転写される。但し、実施の形態1と比較した場合、転
写時間が少ない分、転写効率は若干落ちる。
【0029】
【実施例】◎実施例1 本実施例は実施の形態1に係る画像形成装置(図3参
照)を具現化したものである。本実施例では、感光体ド
ラム10は直径84mmの有機材料を用いたものを使用し
ている。また、中間転写ベルト20はクロロプレンゴム
を基体に用いた体積抵抗が10 9Ωのものを用いてい
る。更に、一次転写ロール31,32は体積抵抗が10
4Ωの導電性発泡ウレタン製ロール(直径12mm)を2本
用い、1本は接触領域mの上流端Aからおよそ15mm下
流側(接触領域mの密着開始部から25mm、感光体ドラ
ム10に対してはθ1=35゜)に設置し、もう一本は
下流端Bからおよそ10mm上流側(接触領域mの密着終
了部から20mm、感光体ドラム10に対してはθ2=2
8゜)に設置した。
【0030】このような構成で画像形成を実施した。こ
こで、形成時の各条件は次のとおりである。感光体ドラ
ム10の回転速度160mm/s、帯電電荷−720V、
露光像部電荷−220V、現像電圧DC560V+AC
1.2kV(6kHz)で現像した。この後、1本目の
一次転写ロール31に15μAの転写電流を流すよう
に、かつ、2本目の一次転写ロール32に5μAの転写
電流を流すように設定し、現像によって感光体ドラム1
0上にのったトナー像を中間転写ベルト20に転写させ
た。その結果、にじみ、飛び散りの全くないきれいな画
像が得られた。また、感光体ドラム10から中間転写ベ
ルト20への転写率は98%以上であった。
【0031】◎実施例2 本実施例は実施の形態1に係る画像形成装置を別の態様
に具現化したものである。すなわち、本実施例は、図4
に示すように、感光体ドラム10の外形に沿って中間転
写ベルト20(本例では張架ロール21〜25を使用)
を90度の角度範囲で接触配置し、この接触領域mに複
数(本例では2つ)の一次転写ロール31,32を配置
したものである。ここで、一次転写ロール31,32
は、実施例1と異なり、体積抵抗が104Ωで、直径が
異なる(それぞれ直径12mmと15mm)導電性発泡ウレ
タン製ロールを用い、直径15mmの1本は接触領域mの
上流端Aからおよそ15mm下流側(接触領域mの密着開
始部から25mm、感光体ドラム10に対してはθ1=3
5゜)に設置し、直径12mmのもう一本は下流端Bから
およそ10mm上流側(接触領域mの密着終了部から20
mm、感光体ドラム10に対してはθ2=28゜)に設置
した。
【0032】このような構成で画像形成を実施した。こ
こで、形成時の各条件は次のとおりである。感光体ドラ
ム10の回転速度160mm/s、帯電電荷−720V、
露光像部電荷−220V、現像電圧DC560V+AC
1.2kV(6kHz)で現像した。この後、白黒モー
ド又はカラーモードで中間転写ベルト20上でのトナー
層の厚さが単色レベルのときは直径12mmの一次転写ロ
ール32を用い、かつ、25μAの転写電流を流し、ま
た、カラーモードで中間転写ベルト20上でのトナー層
の厚さが1層分を超えた後では直径15mmの一次転写ロ
ール31を用い、かつ、35μAの転写電流を流す設定
にし、現像によって感光体ドラム10上にのったトナー
像をそのトナー像の量(濃度)に応じて中間転写ベルト
20に転写させた。その結果、感光体ドラム10から中
間転写ベルト20への転写率はどのような濃度であって
も、最終段階(2次転写直前)で94%以上得られた。ま
た、画像の質はにじみ、飛び散りのないきれいなもので
あった。
【0033】◎実施例3 本実施例は実施の形態2に係る画像形成装置(図5参
照)を具現化したものである。本実施例では、感光体ド
ラム10は直径84mmの有機材料を用いたものを使用
している。また、中間転写ベルト20はクロロプレンゴ
ムを基体に用いた体積抵抗が10 9Ωのものを用いてい
る。そして、感光体ドラム10と中間転写ベルト20と
の接触領域(接触長)は38mmで、転写位置上流側の
張架ロール21(直径12mm)周長分だけ確保した。
この転写位置上流側の張架ロール21は転写位置直前の
ロールでかつ巻き付き角度が一番大きいものである。ま
た、一次転写ロール35は体積抵抗が104Ωの導電性
発泡ウレタン製ロール(直径10mm)を用い、接触領
域mの上流端Aから15mm下流側(接触領域mの下流
端Bから25mm、感光体ドラム10の鉛直軸に対して
は20゜傾斜した位置)に設置した。
【0034】このような構成で画像形成を実施した。こ
こで、形成時の各条件は次のとおりである。感光体ドラ
ム10の回転速度54mm/s、帯電電荷−720V、
露光像部電荷−220V、現像電圧DC560V+AC
1.2kV(6kHz)で現像した。現像によって感光
体ドラム10上にのったトナー像を5μAの転写電流で
中間転写ベルトに転写させた。その結果、にじみ、飛び
散りの全くないきれいな画像が得られた。また、感光体
ドラム10から中間転写ベルト20への転写効率は99
%以上であった。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
像形成担持体及び中間転写体のうち一方がベルト状部
材、前記他方がドラム状部材である態様において、ドラ
ム状部材の外形に沿ってベルト状部材を接触配置し、こ
の接触領域の両端を除く部位に面して複数の転写部材を
接触配置するようにしたため、接触領域両端に形成され
るドラム状部材とベルト状部材との間の空隙を、転写部
材による転写作用域から離間することが可能になる。こ
のため、前記空隙に強転写電界が作用したり、異常放電
が発生することはほとんどなくなり、その分、空隙にて
画像材(トナー等)の飛び散り現象を有効に抑えること
ができ、画像ディフェクトの発生を有効に防止すること
ができる。また、本発明では、接触領域の両端を除く部
位に複数の転写部材を配置するようにしたので、一つの
転写部材を用いる態様に比べて、より効率の良い転写を
行うことができ、しかも、各種転写条件の選択幅を有効
に広げることができ、装置を構成する際の自由度を拡げ
ることができる。
【0036】更に、本発明において、接触領域の両端を
除く部位に一つの転写部材を配置し、この接触領域の両
端位置が転写部材による転写作用域から外れるように設
定すれば、接触領域両端に形成されるドラム状部材とベ
ルト状部材との間の空隙に対して転写部材による転写作
用域の悪影響(強転写電界、異常放電)を有効に回避す
ることができる。このため、画像材(トナー等)の飛び
散り現象を有効に抑えることができ、画像ディフェクト
の発生を有効に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像形成装置の概要を示す説明
図である。
【図2】 (a)は本発明に係る一次転写デバイスの作
用を示す説明図、(b)は比較例に係る一次転写デバイ
スの作用を示す説明図である。
【図3】 実施の形態1(実施例1)に係る画像形成装
置を示す説明図である。
【図4】 実施例2に係る画像形成装置を示す説明図で
ある。
【図5】 実施の形態2(実施例3)に係る画像形成装
置を示す説明図である。
【符号の説明】
1…像形成担持体,2…中間転写体,3…記録材,4…
張架ロール,5(5a,5b)…転写部材,6…二次転
写部材,m…接触領域,A,B…両端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 光雄 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 北村 篤行 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 佐藤 雅弘 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 鈴木 渡 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 西出 秀一 神奈川県海老名市本郷2274番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H035 CA05 CA07 CB06 CF06 2H200 FA04 FA05 FA19 GA23 GA24 GA34 GA47 GA50 GB12 HA03 HA28 HB12 HB22 HB41 JA02 JA25 JA26 JA28 JC02 JC03 JC09 JC15 JC16 LA12 MA03 MA08 MA20 MB04 NA02 NA08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成担持体上に形成された画像を中間
    転写体を介して記録材に転写する画像形成装置におい
    て、 像形成担持体及び中間転写体のいずれか一方をドラム状
    に、前記他方を複数の張架ロールに掛け渡されるベルト
    状に形成し、 ドラム状に形成されたドラム状部材の外形に沿ってベル
    ト状に形成されたベルト状部材を所定領域に亘って接触
    配置し、 ドラム状部材とベルト状部材との接触領域のうち、当該
    接触領域の両端を除く部位に面して複数の転写部材を配
    置したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 転写部材は、ドラム状部材とベルト状部材との接触領域
    の両端位置が転写部材の転写作用域から外れるように配
    設されていることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、 ドラム状部材とベルト状部材との接触領域には、転写部
    材がベルト状部材に対して非張架の状態にてベルト状部
    材の内側から押圧されていることを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、 ドラム状部材とベルト状部材との接触領域は、ドラム状
    部材の90度以上の角度範囲に亘って設けられることを
    特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 像形成担持体上に形成された画像を中間
    転写体を介して記録材に転写する画像形成装置におい
    て、 像形成担持体及び中間転写体のいずれか一方をドラム状
    に、前記他方を複数の張架ロールに掛け渡されるベルト
    状に形成し、 ドラム状に形成されたドラム状部材の外形に沿ってベル
    ト状に形成されたベルト状部材を所定領域に亘って接触
    配置し、 ドラム状部材とベルト状部材との接触領域のうち、当該
    接触領域の両端を除く部位に面して一つの転写部材を配
    置すると共に、前記接触領域の両端位置が転写部材の転
    写作用域から外れるように設定したことを特徴とする画
    像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005121879A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Fuji Xerox Co Ltd 像形成ユニット及び画像形成装置

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JP2005121879A (ja) * 2003-10-16 2005-05-12 Fuji Xerox Co Ltd 像形成ユニット及び画像形成装置

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