JP2003255396A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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JP2003255396A
JP2003255396A JP2002055725A JP2002055725A JP2003255396A JP 2003255396 A JP2003255396 A JP 2003255396A JP 2002055725 A JP2002055725 A JP 2002055725A JP 2002055725 A JP2002055725 A JP 2002055725A JP 2003255396 A JP2003255396 A JP 2003255396A
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liquid crystal
film
substrate
display device
crystal display
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Application number
JP2002055725A
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English (en)
Inventor
Tetsuya Satake
徹也 佐竹
Takahiro Nishioka
孝博 西岡
Kazuko Wakita
佳寿子 脇田
Tetsuyuki Kurata
哲之 藏田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶表示装置の正面から見て上下・左右方向
といった表示装置として実用上重要な方向において、輝
度分布の対称性を損なうことなく、広い視野角特性を有
する液晶表示装置を提供する。 【解決手段】 電極基板と対向基板とのベンド配向液晶
層側の各表面に備えられた配向膜に、液晶パネルを正面
から見て右下略45°方向、右上略45°方向、左下略
45°方向または左上略45°方向へのラビング処理を
行なう。さらに液晶パネルの一方の面に備えられる照明
装置に、集光性フィルムを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は液晶表示装置、特
に応答特性、視野角特性、輝度特性に優れた液晶表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置の高速応答を実現する表示
方式として、ベンド配向液晶層を用いるOCB(Opt
ically Compensated Bend)モ
ードが提案されており、OCBモードでは、全ての階調
間で10ms以下の応答が可能と、非常に高速である。
OCBモードに関しては、文献(T.Miyashit
aら,Eurodisplay93,p.149)など
で詳しく説明されている。
【0003】図8は、従来のOCBモードによる液晶表
示装置の構成図である。図8において、1は電極基板、
2は対向基板、3は配向膜、4はベンド配向液晶層、5
は液晶層内に形成される電極基板または対向基板に垂直
な面(以下、ベンド配向面と呼ぶ)、6,7は光学補償
フィルム、8,9は偏光板、10は照明装置、11は液
晶パネル、12は液晶表示装置である。
【0004】図8において、電極基板1にはマトリクス
状に複数の画素が形成され、その画素毎にスイッチング
素子のTFT(Thin Film Transist
or)が設けられている。対向基板2にはカラー表示実
現のためにRGB各色のマイクロカラーフィルタが設け
られている。配向膜3には、液晶分子を配向させるため
の配向処理としてラビング処理が施されている。そし
て、配向処理方向にベンド配向面が形成される。ラビン
グ方向は電極基板1と対向基板2とにほぼ平行方向であ
り、パネル正面から見て上方向、下方向、左方向、右方
向のいずれかの方向にラビング処理が行われている。電
極基板1と対向基板2との間にはベンド配向液晶層4が
挟持され、さらに、電極基板1と対向基板2との外側に
は、各々、光学補償フィルム6,7と偏光板8,9が設
けられており、これらにより液晶パネル11が構成され
ている。さらに、液晶パネル11を照明装置10の上に
設置して液晶表示装置12とする。
【0005】OCBモードでは誘電率異方性が正のp形
液晶が用いられる。配向状態はベンド配向であり、電極
基板1上に設けられた画素電極と、対向基板2上に設け
られた対向電極間に電圧を印加して配向状態を変化させ
る。0Vではない第1の電圧(オフ電圧)と、それより
高い第2の電圧(オン電圧)との間での配向変化に伴う
液晶層4のリタデーション変化によって透過率の制御を
行なう。ベンド配向液晶層4は、印加電圧を下げた場合
に,ツイスト配向あるいはスプレイ配向に転移する性質
を有する。したがってオフ電圧は、この転移電圧よりも
高く設定する必要があり、液晶表示装置に適用される一
般的な液晶とプレチルト角が数度の一般的な配向膜とを
用いた場合、転移電圧は2.0〜2.5Vである。オフ
電圧印加時に黒表示となるように、オフ電圧印加時の液
晶層リタデーションを補償するフィルムを貼付ける場合
をノーマリーブラックと呼び、逆にオン電圧印加時に黒
表示となるように、オン電圧印加時の液晶層リタデーシ
ョンを補償するフィルムを貼付ける場合をノーマリーホ
ワイトと呼ぶ。ノーマリーホワイトの方が黒表示時の液
晶層のリタデーションが小さく、温度変化の影響を受け
にくいので、通常はノーマリーホワイトが用いられる。
この後は、ノーマリーホワイトでのOCBモードについ
て記載する。
【0006】OCBモードは専用設計された光学補償フ
ィルム6,7と組合せることにより、高速応答特性と同
時に良好な視野角特性も得られる。図9は、光学補償フ
ィルムによる光学補償の原理を説明する図である。図9
において、41は基板界面付近の液晶分子、42は液晶
層の中央付近のほぼ垂直に配向した液晶分子、71は一
軸フィルム、72は二軸フィルムである。図9には電極
基板側と対向基板側の両方の光学補償フィルムが示され
ているが、対向基板側の光学補償フィルム7についての
み説明する。電極基板側の光学補償フィルム6の構成と
役割は対向基板側と同じである。液晶層4はオン電圧印
加時、すなわち黒表示時の配向状態を示す。図9で、電
極基板、対向基板、配向膜は省略している。光学補償フ
ィルム7は一軸フィルム71と二軸フィルム72から構
成される。一軸フィルム71はフィルム面内に位相差を
有するフィルムであり、aプレートとも呼ばれる。一軸
フィルム71は、その遅相軸(slow axis)が
液晶配向方向に対して垂直な方向(図9紙面に対し垂直
方向)になるように配置され、液晶層4の基板界面付近
の液晶分子41を補償する。二軸フィルム72はフィル
ム厚さ方向に負の位相差を有したものを用い、液晶層4
の中央付近のほぼ垂直に配向した液晶分子42を補償す
る。偏光板9はその透過軸がラビング処理方向と略45
°の角度をなすように配置される。二軸フィルム72の
フィルム面内の位相差は偏光板9の透過軸に平行あるい
は垂直になるように配置される。電極基板側の偏光板8
は偏光板9とクロスニコルになるように配置される。
【0007】光学補償フィルム7は、図9に示した構成
の他に、一軸フィルム71をハイブリッド配向したディ
スコチック液晶フィルムで置き換えたものや、二軸フィ
ルム72を負のcプレート、あるいは負のcプレートと
一軸フィルムで置き換えたものを用いる場合もある。ま
た、一軸フィルム、二軸フィルムそれぞれを複数枚重ね
て、所望の位相差に調整して用いる場合もある。さらに
また、光学補償フィルム7を電極基板あるいは対向基板
の一方の外側のみに配置する場合もある。
【0008】OCBモードでは、図9に示したような液
晶層の配向状態および光学補償フィルムの構成から、配
向処理方向に平行な方向Aおよび垂直な方向Bでは対称
性の良い光学特性が得られることが前述の文献などで示
されている。表示装置はパネル正面から見て上下・左右
方向で対称性の良好な光学特性が要求されるので、OC
Bモードではパネル正面から見て上下・左右のいずれか
の方向に配向処理が行われる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにOCBモ
ードは高速応答・広視野角を同時に実現でき、動画表示
主体の液晶表示装置向けとして非常に有望な表示方式で
ある。しかしながら、パネル正面から見て上下・左右方
向といった表示装置として実用上重要な方向において、
光学特性の対称性は良好であるが、視野角特性が不充分
であるという問題があった。
【0010】本発明は前記の課題を解消するためになさ
れたもので、パネル正面から見て上下・左右方向といっ
た表示装置として実用上重要な方向で広い視野角特性を
有する液晶表示装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる第1の液
晶表示装置は、画素電極が設けられ配向膜を有する電極
基板と、対向電極が設けられ前記電極基板の配向膜を有
する面に対向するとともに、前記電極基板に対向する面
に配向膜を有する対向基板と、この対向基板と前記電極
基板との間に挟持されたベンド配向液晶層と、前記電極
基板および前記対向基板のうちの少なくとも一つの基板
の外側の面に設けられた光学補償フィルムとを備えた液
晶パネルと、この液晶パネルの一方の面に設けられた照
明装置とからなる液晶表示装置において、前記ベンド配
向液晶層内に前記対向基板に対して垂直方向に形成され
るベンド配向面が、このベンド配向面の前記対向基板に
対する接線と前記液晶パネルを正面から見た水平方向の
軸とのなす時計回りの角度が45゜±15゜または13
5゜±15゜となる方向に向いているものである。
【0012】本発明に係わる第2の液晶表示装置は、画
素電極が設けられ配向膜を有する電極基板と、対向電極
が設けられ前記電極基板の配向膜を有する面に対向する
とともに、前記電極基板に対向する面に配向膜を有する
対向基板と、この対向基板と前記電極基板との間に挟持
されたベンド配向液晶層と、前記電極基板および前記対
向基板のうちの少なくとも一つの基板の外側の面に設け
られた光学補償フィルムとを備えた液晶パネルと、この
液晶パネルの一方の面に設けられた照明装置とからなる
液晶表示装置において、前記電極基板の配向膜と前記対
向基板の配向膜とが、前記液晶パネルを正面から見て水
平右方向を0゜として、45゜±15゜、135゜±1
5゜、225゜±15゜または315゜±15゜の方向
のラビング処理がされた配向膜のものである。
【0013】本発明に係わる第3の液晶表示装置は、第
1または2の液晶表示装置において、照明装置に少なく
とも1枚の集光性フィルムが備えられているものであ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本実施の形態の液
晶表示装置は、図8に示した従来の液晶表示装置におけ
る液晶パネル構成において、図1に示すように、配向膜
3が、液晶パネル正面から見て右下45°、右上45
°、左下45°または左上45°方向、すなわち、液晶
パネルの水平右方向を0゜として、45゜、135゜、
225゜または315゜の方向のラビング処理がなされ
た配向膜3であり、この配向膜に対応した方向に光学補
償フィルム7が設けられるとともに、ベンド配向面5の
方向が従来の液晶表示装置とは異なるものである。液晶
層4において、ベンド配向面5は配向膜3を有する対向
基板4に対して垂直に形成されるが、本実施の形態の液
晶表示装置は、ベンド配向面5の対向基板4に接する接
線と液晶パネルを正面から見た水平方向の軸とのなす時
計回りの角度が45°または135°となるベンド配向
面5を備えた液晶表示装置である。
【0015】次に本実施の形態の液晶パネルの製造工程
を説明する。電極基板1と対向基板2については、既に
量産されているTN(Twisted Nemati
c)モードの液晶表示装置と同様であるので、その作製
方法の説明を省略し、2つの基板を用いて液晶表示装置
を製造する工程について説明する。まず、電極基板1と
対向基板2との電極面側に配向膜層を形成する。配向膜
層の形成は、配向膜ワニスをフレクソ印刷法によって塗
布し、ホットプレートにて乾燥・焼成を行なうことによ
って行う。配向膜材料にはJSR社製の可溶性ポリイミ
ドAL3046を使用した。配向膜3形成後、電極基板
1と対向基板2との配向膜3に平行ラビング処理を行
う。ラビング処理の方向は、電極基板1と対向基板2と
を設置しパネルとした時、パネル正面から見て右下45
°の方向である。ラビング処理は、ラビング布としてレ
ーヨンベルベットを使用し、ローラーラビング装置を用
いて行う。
【0016】その後、対向基板2には5.5μm径の球
状スペーサを散布する。スペーサ材料は積水ファインケ
ミカル社製ミクロパールAAを用いた。また、電極基板
1には、表示領域周囲にシール剤をディスペンサで塗布
する。シール剤は三井化学社製ストラクトボンドを使用
した。スペーサ散布およびシール剤塗布の後、電極基板
1と対向基板2とを配向膜面が対向するように貼りあわ
る。適当な圧力をかけながら加熱することによってシー
ル剤を硬化させて、パネルギャップを5.2μmに調整
する。その後、液晶材料を基板間に注入する。液晶材料
には表1に示す物性値のものを使用した。
【0017】液晶注入後、電極基板1と対向基板2との
外側の面に光学補償フィルム7を貼り付け、さらにその
外側の面に偏光板9を貼り付ける。光学補償フィルム7
の構成は図9に示すのと同じである。光学補償フィルム
7を構成する各フィルムおよび偏光板9の特性を表2に
示す。
【0018】一軸フィルム71の特性はフィルム面内の
位相差Reで表され、二軸フィルム72の特性はフィル
ム面内位相差Reとフィルム厚さ方向の位相差Rthと
で表される。フィルム面内の直交する2方向をx軸、y
軸とし、厚さ方向をz軸として、x,y,zそれぞれの
方向の主屈折率をnx,ny,nz,フィルムの厚さを
dとすると、Re,Rthはそれぞれ式(1)、式
(2)で表される。 Re=(nx−ny)・d (1) Rth={(nx+ny)/2−nz}・d (2) 表2中の位相差は波長589nmにおける値である。ま
た軸方向は、パネル正面から見て右方向を0°とし、反
時計回り方向を+として表している。
【0019】一軸フィルム71と二軸フィルム72と
は,ポリカーボネートまたはαポリオレフィン(アート
ンとも呼ばれる)などの高分子フィルムを延伸すること
によって作製されるが、本実施の形態ではαポリオレフ
ィンフィルム(アートンフィルム)を延伸したものを用
いた。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】液晶パネルを作製した後、照明装置10上
に液晶パネルを設置し、液晶表示装置とする。図2は本
実施の形態の液晶表示装置に用いる照明装置10の構成
図である。図2において、21はランプ、22,23は
拡散シート、24,25はレンズシート、26は導光
板、27は反射シートである。24,25のレンズシー
トは導光板側表面にプリズムが形成されたものであり、
それぞれパネル上下方向、左右方向に拡がる光を中央部
に集光させる機能を有する。
【0023】液晶表示装置作製後、全ての画素に30V
程度の高電圧を印加し、初期配向状態(水平・一軸配
向)から、ベンド配向に転移させる。
【0024】本実施の形態の液晶表示装置のオン電圧は
7.0Vであった。オフ電圧を2.0Vに設定した場合
の、波長550nmにおける白表示時の透過率は、液晶
表示装置の画素内有効表示面積あたりおよそ34%であ
った。これは従来のTNモードの白透過率とほぼ同じ透
過率である。また正面のコントラストは400程度であ
り、TN、IPS(In−Plane Switchi
ng)、VA(Vertical Alignmen
t)など他の表示方式と同等の高いコントラストであっ
た。
【0025】図3は本実施の形態の液晶表示装置の視野
角特性を示す図である。図3は全方位、極角80度まで
の視角範囲での等コントラスト曲線である。等コントラ
スト曲線はコントラスト10と50の2つを示した。表
示装置として実用上重要な上下・左右方向は極角およそ
50°までコントラスト>10であり、視野角が広いこ
とが確認された。
【0026】図4は白表示時の透過率分布を示す図であ
る。図4は全方位、極角80度までの視角範囲での等透
過率曲線である。透過率は波長550nmにおける液晶
表示装置の画素内有効表示面積あたりの比で表した。表
示装置として実用上重要な上下・左右方向において、透
過率分布の対称性は良好ではなかった。しかしながら、
本実施の形態の液晶表示装置は、集光性のある照明装置
を用いたことにより、パネル正面付近の輝度が高くな
り、透過率の非対称性を緩和し、液晶表示装置の表示状
態において、非対称な輝度分布は視認されなかった。
【0027】本実施の形態では、ベンド配向面5を配向
させるためのラビング処理の方向が、電極基板1と対向
基板2とを設置しパネルとした時、パネル正面から見て
右下45°方向の配向膜を用いたが、右上、左下または
左上に45°方向の処理をされたものであっても構わな
い。また、図3からわかるように処理方向の角度は、厳
密に45°方向でなくとも45±15°程度の範囲でラ
ビング処理された配向膜あれば、上下・左右方向での広
視野角特性が得られる。すなわち、ベンド配向面5が対
向基板4と接する接線とパネルを正面から見た水平方向
の軸とのなす時計回りの角度が45°または135°で
あっても、その角度が厳密に45°または135°でな
く、45°±15°または135°±15°程度の範囲
であっても、上下・左右方向での広視野角特性を有する
液晶表示装置が得られる。
【0028】本実施の形態では、プリズムが片面に形成
されたレンズシート2枚を集光性フィルムとして照明装
置に用いたが、どちらか一方でも輝度分布の対称性を高
める効果がある。また、レンズシート以外の集光性フィ
ルムを用いても良い。
【0029】実施の形態2、3.実施の形態2および3
では、二軸フィルム72の位相差が異なる以外、実施の
形態1と同様な液晶表示装置である。照明装置も実施の
形態1と同じものである。また二軸フィルム72は、電
極基板と対向基板側とに用いる両方とも、軸方向を除い
て同じ位相差のものである。表3に、実施の形態2と3
とに用いる二軸フィルムの位相差を示す。
【0030】
【表3】
【0031】図5は実施の形態2における液晶表示装置
の視野角特性を示す図であり、図6は実施の形態3にお
ける液晶表示装置の視野角特性を示す図である。いずれ
の実施の形態においても、表示装置として実用上重要な
上下・左右方向は極角およそ50°までコントラスト>
10であり、視野角が広いことが確認された。また、液
晶表示装置の表示状態において、非対称な輝度分布は視
認されなかった。
【0032】本発明の液晶表示装置の効果を明確にする
ため、以下に比較例を上げて説明する。
【0033】比較例1.実施の形態1〜3では、パネル
正面から見て右下45°方向のラビング処理を行なった
配向膜を用いた。これに対し、本比較例では従来のOC
Bモードで用いられている配向処理方向(パネル正面か
ら見て上下左右の4方向)のうち、下方向のラビング処
理を行った配向膜を用いる。ラビング方向の異なる配向
膜、およびそれに対応した方向の光学補償フィルムを設
けること以外、実施の形態1と同じ液晶表示装置であ
る。
【0034】図7は比較例1の液晶表示装置の視野角特
性を示す図である。パネル正面から見て右上、右下、左
上、左下などの方向は視野角が広いものの、表示装置と
して実用上重要な上下左右方向はおよそ30°までしか
コントラスト>10が得られず、視野角が狭いことが確
認された。なお、白透過率と正面コントラストについて
は実施の形態1のものと同じであった。
【0035】
【発明の効果】本発明に係わる第1の液晶表示装置は、
画素電極が設けられ配向膜を有する電極基板と、対向電
極が設けられ前記電極基板の配向膜を有する面に対向す
るとともに、前記電極基板に対向する面に配向膜を有す
る対向基板と、この対向基板と前記電極基板との間に挟
持されたベンド配向液晶層と、前記電極基板および前記
対向基板のうちの少なくとも一つの基板の外側の面に設
けられた光学補償フィルムとを備えた液晶パネルと、こ
の液晶パネルの一方の面に設けられた照明装置とからな
る液晶表示装置において、前記ベンド配向液晶層内に前
記対向基板に対して垂直方向に形成されるベンド配向面
が、このベンド配向面の前記対向基板に対する接線と前
記液晶パネルを正面から見た水平方向の軸とのなす時計
回りの角度が45゜±15゜または135゜±15゜と
なる方向に向いているものであり、表示装置として実用
上重要な上下・左右方向において広い視野角特性を実現
することが可能である。
【0036】本発明に係わる第2の液晶表示装置は、画
素電極が設けられ配向膜を有する電極基板と、対向電極
が設けられ前記電極基板の配向膜を有する面に対向する
とともに、前記電極基板に対向する面に配向膜を有する
対向基板と、この対向基板と前記電極基板との間に挟持
されたベンド配向液晶層と、前記電極基板および前記対
向基板のうちの少なくとも一つの基板の外側の面に設け
られた光学補償フィルムとを備えた液晶パネルと、この
液晶パネルの一方の面に設けられた照明装置とからなる
液晶表示装置において、前記電極基板の配向膜と前記対
向基板の配向膜とが、前記液晶パネルを正面から見て水
平右方向を0゜として、45゜±15゜、135゜±1
5゜、225゜±15゜または315゜±15゜の方向
のラビング処理がされた配向膜のものであり、表示装置
として実用上重要な上下・左右方向において広い視野角
特性を実現することが可能である。
【0037】本発明に係わる第3の液晶表示装置は、第
1または2の液晶表示装置において、照明装置に少なく
とも1枚の集光性フィルムが備えられているものであ
り、表示装置として実用上重要な上下・左右方向におい
て対称性の良好な輝度分布を実現することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における液晶表示装置の配向膜
のラビング処理する方向を示す図である。
【図2】 実施の形態1の液晶表示装置に用いた照明装
置の構成図である。
【図3】 実施の形態1における液晶表示装置の視野角
特性を示す図である。
【図4】 実施の形態1における液晶表示装置の白表示
時の透過率分布を示す図である。
【図5】 実施の形態2における液晶表示装置の視野角
特性を示す図である。
【図6】 実施の形態3における液晶表示装置の視野角
特性を示す図である。
【図7】 比較例1の液晶表示装置の視野角特性を示す
図である。
【図8】 従来のOCBモードによる液晶表示装置の構
成図である。
【図9】 光学補償フィルムによる光学補償の原理を説
明する図である。
【符号の説明】
1 電極基板、2 対向基板、3 配向膜、4 液晶
層、5 ベンド配向面、6,7 光学補償フィルム、
8,9 偏光板、10 照明装置、11 液晶パネル、
12 液晶表示装置、14,15 レンズシート、71
一軸フィルム、72 二軸フィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1337 500 G02F 1/1337 500 (72)発明者 脇田 佳寿子 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 藏田 哲之 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H088 EA02 GA02 HA03 HA16 HA18 HA21 HA23 HA28 HA30 JA04 JA09 KA06 KA07 KA17 KA18 KA26 LA06 MA04 MA07 2H090 HB08Y HC06 KA04 KA07 LA06 LA09 LA10 LA11 LA18 LA20 MA02 MA06 MB01 2H091 FA08X FA08Z FA11X FA11Z FA14Z FA21Z FA23Z FA32Z FA42Z FD08 FD09 FD10 GA06 HA06 HA09 KA02 LA15 LA16 LA18 LA19

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画素電極が設けられ配向膜を有する電極
    基板と、対向電極が設けられ前記電極基板の配向膜を有
    する面に対向するとともに、前記電極基板に対向する面
    に配向膜を有する対向基板と、この対向基板と前記電極
    基板との間に挟持されたベンド配向液晶層と、前記電極
    基板および前記対向基板のうちの少なくとも一つの基板
    の外側の面に設けられた光学補償フィルムとを備えた液
    晶パネルと、この液晶パネルの一方の面に設けられた照
    明装置とからなる液晶表示装置において、前記ベンド配
    向液晶層内に前記対向基板に対して垂直方向に形成され
    るベンド配向面が、このベンド配向面の前記対向基板に
    対する接線と前記液晶パネルを正面から見た水平方向の
    軸とのなす時計回りの角度が45゜±15゜または13
    5゜±15゜となる方向に向いている液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 画素電極が設けられ配向膜を有する電極
    基板と、対向電極が設けられ前記電極基板の配向膜を有
    する面に対向するとともに、前記電極基板に対向する面
    に配向膜を有する対向基板と、この対向基板と前記電極
    基板との間に挟持されたベンド配向液晶層と、前記電極
    基板および前記対向基板のうちの少なくとも一つの基板
    の外側の面に設けられた光学補償フィルムとを備えた液
    晶パネルと、この液晶パネルの一方の面に設けられた照
    明装置とからなる液晶表示装置において、前記電極基板
    の配向膜と前記対向基板の配向膜とが、前記液晶パネル
    を正面から見て水平右方向を0゜として、45゜±15
    ゜、135゜±15゜、225゜±15゜または315
    ゜±15゜の方向のラビング処理がされた配向膜である
    液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 照明装置に少なくとも1枚の集光性フィ
    ルムが備えられていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の液晶表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005338476A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Seiko Epson Corp 液晶装置および電子機器
JP2007256796A (ja) * 2006-03-24 2007-10-04 Toshiba Matsushita Display Technology Co Ltd 液晶表示装置
JP2009054375A (ja) * 2007-08-24 2009-03-12 Fujifilm Corp 直下型バックライトユニット及び液晶表示装置

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