JP2003254398A - ベルトの張力調整装置 - Google Patents
ベルトの張力調整装置Info
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Abstract
させる操作時に、レンチが係合されたボルトに弛みが生
じるのを防止することができるようにしたベルト張力調
整装置を提供することである。 【解決手段】 支持軸2を中心にして揺動可能に支持さ
れたプーリアーム3の揺動側端部にプーリ支持軸5を設
け、そのプーリ支持軸5に嵌合した転がり軸受6によっ
てテンションプーリ7を支持する。転がり軸受6の側面
に軸受押え8を重ね、その軸受押え8の中心孔およびプ
ーリ支持軸5に形成されたボルト挿入孔9に挿入された
ボルト10とナット11の締付により転がり軸受6を固
定する。ボルト10に角軸部21を設け、その角軸部2
1をボルト挿入孔に形成された角孔部22に係合させて
ボルト10を回り止めし、ボルト10の頭部10aに係
合させたレンチに操作力を付与してテンションプーリ7
を退避位置まで変位させる操作時にボルト10に弛みが
生じるのを防止する。
Description
タネータ等の自動車補機を駆動するベルトの張力調整装
置に関するものである。
保持するベルト張力調整装置として、図5および図6に
示したものが従来から知られている。このベルト張力調
整装置は、エンジンブロック31に固定された支点軸3
2を中心にしてプーリアーム33を揺動可能に設け、そ
のプーリアーム33の揺動側端部に形成されたプーリ支
持軸34に転がり軸受35を介してテンションプーリ3
6を回転自在に支持している。
ンショナ37を接続し、その油圧式オートテンショナ3
7に設けられた張力調整ばね38の弾性力をプーリアー
ム33に付与してテンションプーリ36をベルト39に
押し付け、上記ベルト39からテンションプーリ36を
介してプーリアーム33に付与される押圧力を油圧式オ
ートテンショナ37の内部に組込まれた図示省略の油圧
ダンパにより緩衝してベルト39の張力を一定に保つよ
うにしている。
転がり軸受35の取付けに際し、プーリ支持軸34に嵌
合された転がり軸受35の側面に環状の軸受押え40を
重ね、その軸受押え40およびプーリ支持軸34に形成
されたボルト挿入孔41に挿通される頭付きのボルト4
2とこれにねじ係合されたナット43の締付けにより軸
受押え40を介して転がり軸受35をプーリ支持軸34
の根元部に形成された台座44に押し付けるようにして
いる。
は、ベルト39を取り外しする際、あるいは取り外した
ベルトを再セットする際にテンションプーリ36をベル
ト押圧位置から外方に退避させる必要がある。
普通、図5に示すようにボルト42の頭部42aにレン
チ45を係合し、そのレンチ45に操作力を付与して、
支点軸32を中心にプーリアーム33を揺動させるよう
にしている。
図6に示す従来のベルト張力調整装置においては、転が
り軸受35を固定するボルト42が回り止めされていな
いため、ボルト42の頭部42aにレンチ45を係合し
て、そのレンチ45の揺動によりテンションプーリ36
を退避させる際に、ボルト42に弛みが生じるおそれが
ある。
ボルト42を不必要に大きく締付けたり、ボルト42の
サイズを大きくしたり、あるいは、ボルト42を逆ねじ
にしたりしており、コストを高める要因になっていた。
ト42の頭部42aの向きが一定していないため、その
頭部42aに係合させるレンチ45の角度が一定せず、
レンチ45の向きによって周辺部品に干渉して、そのレ
ンチ45を簡単に揺動操作し得ない場合があった。
に係合させたレンチの揺動操作によってテンションプー
リをベルト押圧位置から退避させる作業時にボルトある
いはナットに弛みが生じるのを防止することができるよ
うにしたベルトの張力調整装置を提供することである。
めに、この発明においては、固定部に揺動自在に支持さ
れたプーリアームの揺動側端部にプーリ支持軸を設け、
そのプーリ支持軸に嵌合された転がり軸受の側面に環状
の軸受押えを重ね、その軸受押えの中心孔およびプーリ
支持軸に形成されたボルト挿入孔に挿通される頭付きの
ボルトと、そのボルトにねじ係合されたナットの締付け
により転がり軸受を固定し、その転がり軸受によってテ
ンションプーリを回転自在に支持し、前記プーリアーム
に張力調整ばねの弾性力を付与してテンションプーリを
ベルトに押し付けるようにしたベルトの張力調整装置に
おいて、前記ボルトとナットのいずれか一方の部品とプ
ーリ支持軸との間に、その一方の部品を回り止めする回
り止め機構を設けた構成を採用したのである。
に角軸部を設け、その角軸部をプーリ支持軸に形成され
た角孔部に嵌合した構成から成る構成を採用することが
できる。
一方の部品を回り止めすることによって、その回り止め
された部品にレンチを係合し、そのレンチに付与する操
作力によりプーリアームを揺動させて、テンションプー
リをベルト押圧位置から退避させる際、レンチに付与さ
れる操作力を回り止め部で受けることができるため、ボ
ルトおよびナットに弛みが生じるのを防止することがで
きる。
ルト又はナットは回り止めされた状態で締付けられるた
め、ボルトの頭部又はナットは一定の向きに保持され、
レンチを係合させた場合に、そのレンチの角度を一定と
することができ、レンチを揺動させる際の操作性の向上
を図ることができる。
1乃至図4に基づいて説明する。図1に示すように、固
定部としてのエンジンブロック1には支点軸2が固定さ
れ、その支持軸2を中心としてプーリアーム3が揺動可
能に支持されている。
設けられ、その台座4上にプーリ支持軸5が設けられて
いる。プーリ支持軸5には転がり軸受6が嵌合され、そ
の転がり軸受6によってテンションプーリ7が回転自在
に支持されている。
が重ねられ、その軸受押え8の中心孔およびプーリ支持
軸5に形成されたボルト挿入孔9に挿入された頭付きの
ボルト10と、そのボルト10にねじ係合されたナット
11の締付けにより、転がり軸受6が固定されている。
ーリ支持軸5に回り止めされている。図1および図2に
示すように、回り止め機構20は、ボルト10の頭部1
0aの下面に角軸部21を設け、その角軸部21をボル
ト挿入孔9に形成された角孔部22に係合させてボルト
10を回り止めしている。
は、図5に示す油圧式オートテンショナ37の張力調整
ばね38によってテンションプーリ7が図示省略したベ
ルトに押し付けられる方向に付勢されている。
受6を固定するボルト10を、角軸部21と角孔部22
の係合によって回り止めすることにより、ボルト10の
頭部10aにレンチを係合し、そのレンチに付与する操
作力により支点軸2を中心にプーリアーム3を揺動させ
て、テンションプーリ7をベルト押圧位置から退避させ
る場合にボルト10に弛みが生じるのを防止することが
できる。
り、ボルト10とナット11の締付け状態でボルト10
の頭部10aを一定の向きとすることができる。このた
め、ボルト10の頭部10aにレンチを係合させた場合
に、レンチの角度を一定とすることができ、レンチを揺
動させる際の操作性の向上を図ることができる。
ーリ支持軸5に対してボルト10を回り止めするように
したが、図3および図4に示すように、ナット11に角
軸部23を設け、その角軸部23をプーリ支持軸5に形
成された角孔部22に係合させてナット11を回り止め
するようにしてもよい。この場合、ナット11にレンチ
を係合させ、そのレンチに付与する操作力により、支点
軸2を中心にプーリアーム3を揺動させて、テンション
プーリ7を退避位置まで変位させるようにする。
も、テンションプーリ7を退避位置まで変位させる操作
時にナット11に弛みが生じるのを防止することができ
ると共に、レンチの角度を一定とすることができる。
ンチが係合されるボルト又はナットをプーリ支持軸に対
して回り止めするようにしたので、ボルトの頭部または
ナットにレンチを係合させてテンションプーリを退避位
置まで変位させる操作時にボルトあるいはナットに弛み
が生じるのを防止することができる。
はナットを過大に締付る必要がなくなり、サイズの小さ
なボルトおよびナットで軸受を固定することができる。
を一定とすることができるため、レンチを揺動操作させ
る際の操作性の向上を図ることができる。
態を示す縦断側面図
形態を示す断面図
Claims (2)
- 【請求項1】 固定部に揺動自在に支持されたプーリア
ームの揺動側端部にプーリ支持軸を設け、そのプーリ支
持軸に嵌合された転がり軸受の側面に環状の軸受押えを
重ね、その軸受押えの中心孔およびプーリ支持軸に形成
されたボルト挿入孔に挿通される頭付きのボルトと、そ
のボルトにねじ係合されたナットの締付けにより転がり
軸受を固定し、その転がり軸受によってテンションプー
リを回転自在に支持し、前記プーリアームに張力調整ば
ねの弾性力を付与してテンションプーリをベルトに押し
付けるようにしたベルトの張力調整装置において、前記
ボルトとナットのいずれか一方の部品とプーリ支持軸と
の間に、その一方の部品を回り止めする回り止め機構を
設けたことを特徴とするベルトの張力調整装置。 - 【請求項2】 前記回り止め機構が、前記一方の部品に
角軸部を設け、その角軸部をプーリ支持軸に形成された
角孔部に嵌合した構成から成る請求項1に記載のベルト
の張力調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002057614A JP4393745B2 (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | ベルトの張力調整装置におけるテンションプーリの退避方法 |
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Publications (2)
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Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN107816526A (zh) * | 2017-12-09 | 2018-03-20 | 无锡松田豹机械科技有限公司 | 行走轮张紧机构 |
-
2002
- 2002-03-04 JP JP2002057614A patent/JP4393745B2/ja not_active Expired - Fee Related
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