JP2003253888A - 目地載せ装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来、木製定規をレンガに当接させてモルタ
ルを打って、目地載せを行っていたが、定規の落下やズ
レが生じるおそれがあり、又定規当接面がざらざらで仕
上作業を別途必要とした。そこで、レンガ等の積み上げ
施工を簡便、迅速、且つ美麗に行う目地載せ装置を提供
することを目的とする。 【解決手段】 一対の角材と連結具から構成され、各角
材に取り付けた逆Ｌ字形取り付け具を伸縮自在に重ね合
わせて連結固定するのである。好適な実施態様として上
記目地載せ具は一対のステンレス製等の金属の角材と各
角材の上方に溶接等で取り付けた逆Ｌ字形取り付け具か
ら構成される、逆Ｌ字形取り付け具の一方に溝を切欠
し、他方に挿通孔を二箇所設け角材の上方でこれらを重
ね合わせてボルトで伸縮自在に連結固定するのである

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】本発明はレンガやブロック等
の積み上げ用目地載せ装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】建造物の外構や花壇を作成するためのレ
ンガやブロック、石等を積み上げる作業はレンガ等の上
面にモルタルを塗布し、レンガ間の接合部を目地詰めし
て行う。図１に示すようにレンガ１の接合面１ａの長端
辺１ｂに目地代３を残して木製の定規２を接合面１ａに
対して垂直方向に当ててモルタル４を打ち、コテで均し
ている。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の木
製の定規を当てながらモルタルをレンガ接合面に直に打
つ方法では、定規を手で支えているため此を落したり位
置ずれをおこす恐れが高い。又、目地の巾が一定せず最
終処理としてコテでの微調整が必要となる。更に、定規
を移動させる、或は外す時に木製定規にモルタルが付着
し仕上がり面がざらざらになり、仕上げを要し手間がか
かる。 【０００４】このように目地載せ作業に時間をかけてい
るとレンガがモルタルの水分を吸込み接着効果が薄れ
る。特に夏場は水分の吸込みが激しく、迅速な積み上げ
作業が要求される。 【０００５】レンガやブロック積みの施工作業において
は各接合面への均一なモルタルの塗着が要求されるが水
分を含んで流動性を有するモルタルを接合面へ均一に塗
着するには熟練を要する。このため外構、花壇の施工は
造園業者や左官業者等の専業となっており、此が施工コ
ストの高騰を招いている。また、かかる専業者によって
も木製定規の使用により横目地面がざらざらになり最終
仕上げが必要となる。 【０００６】本発明は上記の問題点を解決すべく鋭意工
夫されたものであり熟練を要することなく、簡便且つ、
迅速にレンガ積み等における目地載せ作業を行うことが
可能であり、しかも目地の仕上がりが均一且つ美麗なレ
ンガ積み目地載せ装置を提供することを目的とする。 【０００７】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の目地載せ装置は一対の角材を各角材の上方に取
り付けた逆Ｌ字形取り付け具を伸縮自在に重ね合わせて
連結固定したことを特徴とする。 【０００８】好適な実施態様として上記目地載せ具は一
対のステンレス製等の金属の角材と各角材の上方に溶接
等で取り付けた逆Ｌ字形取り付け具から構成される、逆
Ｌ字形取り付け具の一方に溝を切欠し、他方に挿通孔を
二箇所設け角材の上方でこれらを重ね合わせてボルトで
伸縮自在に連結固定するのである。レンガやブロック積
み施工に際し、本発明の目地載せ装置をレンガ等の上面
に載置してモルタル塗装を行うのである。各種レンガの
幅に合わせて逆Ｌ字形取り付け具をスライドさせ最適な
幅に自在に伸縮可能、同時に目地幅も自在に設定可能で
ある。 【０００９】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて詳細に説明する。 【００１０】図２が本発明に係る目地載せ装置５の平面
図。図３が同、正面図、図４が同、左側面図である。 【００１１】この目地付け装置５は中空の一対のステン
レス角材６−６と同素材からなる一対の逆Ｌ字形連結具
７−８から構成される。連結具７、８の短い方の脚７
ａ、８ａは各々角材６に熔接する。 【００１２】連結具７の長い方の脚７ｂの中央にスライ
ド溝９を切欠、他の連結具８の長い方の脚８ｂに固定ネ
ジの挿通孔１０を二箇所設けてネジ１１、１２を取り付
ける。 【００１３】次に逆Ｌ字形連結具７、８を向かい合わせ
て角材６−６を平行に配し、長い方の脚７ｂ、８ｂを重
ね合わせ、ネジ１２を溝９内でスライドさせ所望幅に設
定、締結するのである。 【００１４】図５が本発明の使用状態を示す説明図、図
６が此を側面から見た状態を示す説明図である。 【００１５】レンガ１３の接合面１３ａに目地載せ装置
５を載置する。レンガ裏面はレンガ１３の端部１３ｂと
角材６の外側端辺６ａを面一に合わせる。次に所望幅の
目地代１４が残るように逆Ｌ字形連結具７、８を溝９に
沿ってスライドさせ、締結具１１、１２で固定した後角
材６−６の間にモルタルを流し込むのである。 【００１６】この作業を繰り返し行い、レンガ積み施工
を行うのである。尚、金属の材質はステンレスに限定す
るものではなく、又、締結具は止めネジ、押しネジ等各
種使用可能である。 【００１７】 【発明の効果】１、作業性が良好である。 【００１８】目地載せ装置が金属製であるため自重によ
り安定し、装置の位置づれを起こしにくい。又、レンガ
幅や目地代に合わせて当該装置の幅を設定すると一定幅
の目地代を作成することができ、又、目地代を変更する
ことも容易である。 ２、工期を短縮できる。 【００１９】上述のように作業性が良好なため作業能率
が向上し、工期を約三分の一に短縮可能である。工期の
短縮は施工コストの削減にもつながる。本発明にかかる
目地載せ装置は金属製であるため滑りが良くモルタル接
触面及び目地が美しく、仕上げ作業が不用となる。３、
レンガ積み作業が簡便である。 【００２０】従来の木製定規を使用してレンガ積みを行
う作業は仕上げ作業を必要とし、これを美麗に行うには
熟練が必要であった。ところが、本発明に係る装置を使
用すると誰でも簡便且つ美麗にレンガ積みが可能であ
る。

【図面の簡単な説明】 【図１】 従来の目地載せ作業を示す説明図。 【図２】 本発明の目地載せ装置の平面図。 【図３】 同、正面図。 【図４】 同、左側面図。 【図５】 同、使用状態を示す説明図。 【図６】 同、使用状態を示す他の説明図。 【符号の説明】 ６、角材 ７、８、連結具 ９、スライド溝 １
０、挿通孔 １１、１２、締結具

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】一対の角材と連結具から構成され、各角材
   に取り付けた逆Ｌ字形取り付け具を伸縮自在に重ね合わ
   せて連結固定したことを特徴とする目地載せ装置。