JP3089627U - 仕上用鏝 - Google Patents

仕上用鏝

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JP3089627U
JP3089627U JP2002003303U JP2002003303U JP3089627U JP 3089627 U JP3089627 U JP 3089627U JP 2002003303 U JP2002003303 U JP 2002003303U JP 2002003303 U JP2002003303 U JP 2002003303U JP 3089627 U JP3089627 U JP 3089627U
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finishing
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武 井上
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有限会社井上商会
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Abstract

(57)【要約】 【課題】鏝板を移動させる方向の縁部をやや持ち上げた
状態で均し作業を行う場合に、珪藻土、モルタル、コン
クリート等の塗装材が鏝板の上面に乗り上げることな
く、熟練者でなくても仕上作業に支障をきたすことな
く、簡単に仕上げることのできる仕上用鏝を提供する。 【解決手段】鏝板となる平坦部材と、該平坦部材の上面
に立設させた把持部材から成り、該平坦部材の両側の端
縁の長さ方向に沿って上方に向けた立片を形成する。こ
の平坦部材の先端へは略V字状の先端部材を延設し、把
持部材は略L字状の取付金具により固定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、左官作業等に用いられる仕上用鏝に係る考案であり、詳細には、熟 練者は勿論のこと、熟練者以外の使用を考慮した仕上用鏝に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、金属製の鏝板等の各種の鏝板が知られているが、一般に知られてい る多くの鏝板は、単に摺擦面が平らな板面で形成されていた。そして、例えば、 これをコンクリート打設作業や壁面の仕上げ作業に使用する際には、鏝板の移動 方向の縁部をやや上方向に持ち上げて均し作業を行っていた。
【0003】 ところが、上記の如く、鏝板を移動させる方向の縁部をやや持ち上げた状態で 均し作業を行う場合、鏝板の縁部を常に一定に持ち上げながら移動させる等の熟 練を必要とするものであって、作業に不慣れな初心者や未熟な作業者の場合には 、珪藻土、モルタル、コンクリート等の塗装材が鏝板の上面に乗り上げてうまく 作業を行うことができない等の問題があった。
【0004】 そこで、本考案は、熟練者でなくても仕上作業に支障をきたすことなく、簡単 に仕上げることのできる仕上用鏝を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記の課題を解決するために、仕上用鏝を、鏝板となる平坦部材と 、該平坦部材の上面に立設させた把持部材とで構成し、該平坦部材の両側の端縁 の長さ方向に沿って上方に向けた立片を形成したものである。
【0006】 上記の立片を備えた構成によれば、塗装材はこの立片で遮られ、鏝板の上面に 乗り上げることがなく、従って、作業者が鏝板の角度を一定に保てない場合でも 円滑な作業を行うことが可能である。
【0007】 また、本考案の他の構成では、前記平坦部材の先端へ略V字状の先端部材を延 設した。これにより、コンクリート、珪藻土等の塗装材に対してスコップの如く 使用することを可能とした。
【0008】 また、本考案に係わる仕上用鏝は、把持部材が略L字状の取付金具により接着 固定されており、簡単な製造工程で仕上用鏝を形成することができる。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の仕上用鏝の実施の形態を添付する図面により説明をする。 図1は、本考案の仕上用鏝の第1実施例の外観図であり、図2は本考案の仕上 用鏝の第1実施例の側面図であり、図3は、本考案の仕上用鏝の第1実施例の平 面図であり、図4は、本考案の仕上用鏝の第2実施例の外観図である。
【0010】 本考案の仕上用鏝は、鏝板となる略長矩形状の平坦な部材1の上面中央に円柱 状の把持部材2を設けたものであり、該平坦部材1の両側の端縁の長さ方向に沿 って上方に向けた立片3を形成したことを特徴としている。
【0011】 上記の各部材は、何れの材質でも構わないが、例えば、前記鏝板となる平坦な 部材1は、ステンレス等の硬質で適度な柔軟性のある材質で形成し、把持部材2 を木等の作業者の手に対してフィット感があり、且つ危険性の少ない材質で形成 することが好ましい。また、立片3は、前記平坦部材1が金属製の場合には、折 曲加工をして一体に形成することが可能である。
【0012】 本考案の仕上用鏝を用いて、コンクリート、モルタル、土壁の面などの被塗装 材の均し作業をするに際しては、仕上用鏝の移動方向の縁部を持ち上げた状態で 均し作業を行うが、この際、鏝板となる平坦部材1の移動させる方向に向かう側 の縁部に立片3が形成されていることから、均し作業中に、一定の角度が維持で きなくても、この立片3がモルタルなどの塗装材内へ切り入ることがなく、従っ て、極めて効率のよい作業が出来る。
【0013】 尚、コンクリートのように比較的大きな骨材が混入する場合でも同様であり、 また、往復作業をする場合においても、他方の縁にも立片3が存在するため、塗 装材を塗付面に均一に均すことが出来る。
【0014】 また、図示の如く、本考案に係わる仕上用鏝の平坦部材1の先端へは、立片3 が存在しない、上方向にやや反り上げた略V字状の先端部材11が延設されてお り、これにより、珪藻土等の塗装材に対してスコップの如く使用して、塗面に過 剰に供給された塗装材を移動したり、逆に補充したりすることが、この仕上用鏝 のみで行うことができる。
【0015】 実施例の各図に図示の如く、本考案に係わる仕上用鏝は、その把持部材2の底 部を略L字状の取付金具4の上端を挿設させて固定し、この取付金具4の底面を 鏝板1に対して溶接や接着剤等を使用して固定させることができるので、少ない 部品点数で且つ簡単に製造することが可能である。
【0016】 図4に示す第2の実施例は、主にコンクリートの打設作業等の広い範囲で作業 する際に使用される大型の鏝を形成する場合に適した形状を示すものであり、ス コップの役目を果たす前記先端部材11を形成させていない種類の仕上用鏝の一 例を示しており、本考案に係わる仕上鏝板はこの様に各種の実施態様で形成する ことが可能である。
【0017】
【考案の効果】
本考案は、前述の如く構成したものであり、立片により鏝板が塗装材中に喰い 込むことがないために、作業技術の熟練度を要することなく、美しい仕上げが可 能である。また、本考案の仕上用鏝は、塗装材を多量に移動させるような粗均し 等でも効率的に使用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の仕上用鏝の第1実施例の外観図であ
る。
【図2】本考案の仕上用鏝の第1実施例の側面図であ
る。
【図3】本考案の仕上用鏝の第1実施例の平面図であ
る。
【図4】本考案の仕上用鏝の第2実施例の外観図であ
る。
【符号の説明】
1 平坦部材 11 先端部材 2 把持部材 3 立片 4 取付金具

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鏝板となる平坦部材と、該平坦部材の上面
    に立設させた把持部材から成り、該平坦部材の両側の端
    縁の長さ方向に沿って上方に向けた立片を形成したこと
    を特徴とする仕上用鏝。
  2. 【請求項2】前記平坦部材の先端へ略V字状の先端部材
    を延設したことを特徴とする請求項1に記載の仕上用
    鏝。
  3. 【請求項3】前記把持部材が略L字状の取付金具により
    固定されていることを特徴とする請求項2または請求項
    3に記載の仕上用鏝。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03118025U (ja) * 1990-03-16 1991-12-05

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