JP2003253601A - レールの継目構造 - Google Patents

レールの継目構造

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JP2003253601A JP2002059546A JP2002059546A JP2003253601A JP 2003253601 A JP2003253601 A JP 2003253601A JP 2002059546 A JP2002059546 A JP 2002059546A JP 2002059546 A JP2002059546 A JP 2002059546A JP 2003253601 A JP2003253601 A JP 2003253601A
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幸雄 佐藤
Ikuo Watanabe
郁夫 渡辺
Shinichi Hase
伸一 長谷
Ryoji Toeda
良次 戸枝
Kaoru Kinoshita
薫 木下
Shigehiro Nomura
繁宏 野村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付作業が容易で保守の低減を図ることがで
きるレールの継目構造を提供する。 【解決手段】 レールの継目構造6は、レール2の側面
2aと継目板3の側面3aとの間の間隙部Aに導電部7
が挟み込まれている。導電部7は、側面2aに側面7a
全体が直接接触し、側面3aに側面7b全体が直接接触
する亜鉛アルミ合金、合金鋳鉄などの中間金属である。
このレールの継目構造6では、従来のレールの継目構造
におけるレールボンドなどを使用せずに軌道回路と帰線
路とを構成することができる。その結果、レールボンド
のリード線部分の切断やろう付け部分の剥がれなどの回
路断線事故が防止されて保守の低減を図ることができ
る。また、側面2aと側面3aとの間に中間金属を挟み
込む簡単な取付作業で済むために作業性を向上させるこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レールの両側側
面にそれぞれ継目板を固定して、このレールの継目部分
をこれらの継目板によって連結するレールの継目構造に
関する。
【0002】
【従来の技術】図16は、従来のレールの継目構造の平
面図である。図17は、従来のレールの継目構造の縦断
面図である。図18は、従来のレールの継目構造におけ
るレールボンドの外観図である。なお、図16では、軌
道を構成する平行な一対のレールのうち一方のみを図示
し、他方については図示を省略する。また、図17で
は、レールの継目構造を構成する2枚の継目板のうち一
方のみを図示し、他方については図示を省略する。
【0003】従来のレールの継目構造101は、図16
及び図17に示すように、間隔を開けて端面が互いに突
き合わされたレール102と、このレール102の両側
側面102aにそれぞれ固定された継目板103と、レ
ール102の側面102aに継目板103の側面103
aを締結する継目ボルト及びナットなどからなる締結部
材104と、レール102間の電気的接続を良好にする
ために側面102aに固定されるレールボンド105,
106などから構成されている。従来のレールの継目構
造101では、図17に示すように、側面102aと側
面103aとが接触部102b,102c,103b,
103cで接触している。ここで、接触部102bは、
レール102の頭部首下(頭部あご)であり、接触部1
03bは継目板103の頭部であり、接触部102cは
レール102の底部上面であり、接触部103cは継目
板103の底部下面である。
【0004】レールボンド105,106は、軌道を移
動する列車の存在を検出する軌道回路や、電車線から列
車に供給された電流を変電所に戻す帰線路を構成するた
めにレールの継目部分に取り付けられており、レール1
02間を通電可能な状態にする。レールボンド105,
106は、いずれも略同一構造であり、以下ではレール
ボンド105について説明する。
【0005】レールボンド105は、図18に示すよう
に、軟銅線をより合わせた導体105aと、この導体1
05aの端部に取り付けられた保護導体105b,10
5cと、この保護導体105b,105cに取り付けら
れた端子105d,105eとを備えている。レールボ
ンド105の取付方法には、溶接による溶接ボンド方式
や接線子ボルトなどの端子による圧縮端子ボンド方式が
あり、一般的にはガス溶接又はアセチレン溶接によって
端子105d,105eを側面102aにろう付けする
溶接ボンド方式が使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のレールの継目構
造101では、まくら木下に道床バラストをつき入れる
つき固めなどの補修作業時に、レールボンド105,1
06のリード線部分を切断したりろう付け部分が剥がれ
るなどの回路断線事故が発生するおそれがある。その結
果、保守に多大な労力がかかり保守費用が負担になって
いた。また、従来のレールの継目構造101では、レー
ルボンド105,106を側面102aにろう付けする
作業が必要であり、取付作業が煩雑で作業時間が長くな
っていた。
【0007】この発明の課題は、取付作業が容易で保守
の低減を図ることができるレールの継目構造を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、以下に記載
するような解決手段により、前記課題を解決する。な
お、この発明の実施形態に対応する符号を付して説明す
るが、この実施形態に限定するものではない。請求項1
の発明は、レール(2)の両側側面(2a)にそれぞれ
継目板(3)を固定して、このレールの継目部分をこれ
らの継目板によって連結するレールの継目構造であっ
て、前記レールの側面と前記継目板の側面(3a)との
間に、前記レールの継目部分を通電可能にする導電部
(5,7,9,11,13,15a,21,23,2
7)を備え、前記導電部は、前記レールの側面に側面全
体を直接接触させることを特徴とするレールの継目構造
(1,6,8,10,12,14,16,18,20,
22,24,26)である。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載のレー
ルの継目構造において、前記導電部は、前記レールの側
面と前記継目板の側面とが接触する接触部(2b,2
c,3b,3c)に挟み込まれる中間金属(5)である
ことを特徴とするレールの継目構造(1)である。
【0010】請求項3の発明は、請求項1に記載のレー
ルの継目構造において、前記導電部は、前記レールの側
面と前記継目板の側面との間の間隙部(A)に挟み込ま
れる中間金属(7)であることを特徴とするレールの継
目構造(6)である。
【0011】請求項4の発明は、請求項1に記載のレー
ルの継目構造において、前記導電部は、前記レールの側
面と前記継目板の側面とが接触する接触部に挟み込まれ
るとともに、前記レールの側面と前記継目板の側面との
間の間隙部に挟み込まれる中間金属(9)であることを
特徴とするレールの継目構造(8)である。
【0012】請求項5の発明は、請求項3又は請求項4
に記載のレールの継目構造において、前記中間金属は、
前記間隙部の一部に挟み込まれていることを特徴とする
レールの継目構造(10)である。
【0013】請求項6の発明は、請求項5に記載のレー
ルの継目構造において、前記中間金属は、前記レールの
側面と前記継目板の側面との接触面以外の表面に耐食用
有機材料層(11c)を備えることを特徴とするレール
の継目構造である。
【0014】請求項7の発明は、請求項1から請求項6
までのいずれか1項に記載のレールの継目構造におい
て、前記導電部は、前記継目板の側面に貼り合わされて
いることを特徴とするレールの継目構造(12)であ
る。
【0015】請求項8の発明は、請求項1に記載のレー
ルの継目構造において、前記導電部は、前記レールの側
面に形成され、前記継目板の側面に形成されためっき層
(15b)と接触するめっき層(15a)であることを
特徴とするレールの継目構造(14)である。
【0016】請求項9の発明は、請求項1から請求項7
までのいずれか1項に記載のレールの継目構造におい
て、前記導電部の側面(11b)と前記継目板の側面と
の間に絶縁部(17)を備えることを特徴とするレール
の継目構造(16)である。
【0017】請求項10の発明は、請求項1から請求項
7までのいずれか1項に記載のレールの継目構造におい
て、前記導電部の側面(9b)と前記継目板の側面との
間と、前記レールの側面と前記継目板の側面とが接触す
る接触部の間とに絶縁部(19)を備えることを特徴と
するレールの継目構造(18)である。
【0018】請求項11の発明は、請求項1から請求項
10までのいずれか1項に記載のレールの継目構造にお
いて、前記導電部は、前記継目板と同じ長さであること
を特徴とするレールの継目構造(20)である。
【0019】請求項12の発明は、請求項1から請求項
11までのいずれか1項に記載のレールの継目構造にお
いて、前記導電部は、前記レールの継目部分で分離され
ていることを特徴とするレールの継目構造(22)であ
る。
【0020】請求項13の発明は、請求項12に記載の
レールの継目構造において、前記導電部は、分離された
部分がリード線(25)で接続されていることを特徴と
するレールの継目構造(24)である。
【0021】請求項14の発明は、請求項12に記載の
レールの継目構造において、前記導電部は、前記レール
に前記継目板を固定する継目板ボルトを挿入する継目孔
(3d)部分で分離されていることを特徴とするレール
の継目構造(26)である。
【0022】請求項15の発明は、請求項1から請求項
14までのいずれか1項に記載のレールの継目構造にお
いて、前記導電部は、亜鉛アルミ合金、合金鋳鉄又は鉄
系焼結合金であることを特徴とするレールの継目構造で
ある。
【0023】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、図面を参
照して、この発明の第1実施形態について詳しく説明す
る。図1は、この発明の第1実施形態に係るレールの継
目構造の平面図である。図2は、この発明の第1実施形
態に係るレールの継目構造の縦断面図である。以下で
は、図16及び図17に示す部材と同一の部材について
は、対応する番号を付して詳細な説明を省略する。
【0024】レールの継目構造1は、レール2の両側側
面2aにそれぞれ継目板3を固定して、このレール2の
継目部分をこれらの継目板3によって連結した構造であ
る。レールの継目構造1は、図1及び図2に示すよう
に、レール2と、継目板3と、締結部材4と、導電部5
などから構成されており、レール2の側面2aと継目板
3の側面3aとの間に導電部5を備える。
【0025】導電部5は、レール2の継目部分を通電可
能にする部分である。導電部5は、図2に示すように、
側面2aに側面5a全体を直接接触させた状態で、側面
2aと側面3aとが接触する接触部2b,2c,3b,
3cに挟み込まれる中間金属である。導電部5は、例え
ば、無酸素銅、アルミ青銅、アルミニウム合金、亜鉛、
亜鉛アルミ合金、機械構造用炭素鋼鋼材、合金鋳鉄、ス
テンレス鋼、鉄系焼結合金などである。導電部5は、薄
板状に形成されており、導電部5の高さは継目板3の高
さと略同一であり、導電部5の厚さは略均一である。導
電部5の側面形状は、側面2aと側面5a全体とが密着
するように、側面2aの形状と略同一形状に形成されて
いる。
【0026】次に、この発明の第1実施形態に係るレー
ルの継目構造の作用を説明する。図2に示すように、側
面2aに側面5aを位置決めして接触させた状態で、接
触部2b,2cと接触部3b,3cとの間で導電部5を
挟み込むように継目板3を装着する。そして、締結部材
4によってレール2に継目板3を締結すると、側面5a
全体と側面2aとが密着する。その結果、図1に示すよ
うに、レール2を流れる帰線電流と信号電流とがレール
2から導電部5を通じて継目板3に矢印方向に流れると
ともに、この継目板3から導電部5を通じてレール2に
流れて、レール2の継目部分が通電可能な状態になる。
【0027】この第1実施形態に係るレールの継目構造
には、以下に記載するような効果がある。 (1) この第1実施形態では、側面2aと側面3aとの間
にレール2の継目部分を通電可能にする導電部5を備え
る。このため、図16に示すレールボンド105,10
6及びこれらを取り付けるためのろう付けや接線子ボル
トなどを必要としない軌道回路と帰線路とを構成するこ
とができる。その結果、レールボンド105,106の
リード線部分の切断やろう付け部分の剥がれなどの回路
断線事故が防止されて保守の低減を図ることができる。
【0028】(2) この第1実施形態では、側面2aに側
面5a全体が直接接触する。その結果、側面2aに側面
5aを部分的に接触させる場合や接着剤などを使用して
貼り付ける場合に比べて、導電率を高くすることができ
るとともに、継目板3や導電部5などの交換時に接着剤
を側面2a,5aから除去する手間が省けて作業性を向
上させることができる。
【0029】(3) この第1実施形態では、導電部5は側
面2aと側面3aとが接触する接触部2b,2c,3
b,3cに挟み込まれる中間金属である。その結果、レ
ールの継目構造の基本構成を変更せずにレールボンド1
05,106を省略することができるとともに、接触部
2b,2c,3b,3cに中間金属を挟み込む簡単な取
付作業で済むために作業性を向上させることができる。
【0030】(第2実施形態)図3は、この発明の第2
実施形態に係るレールの継目構造の縦断面図である。こ
のレールの継目構造6は、図3に示すように、側面2a
と側面3aとの間の間隙部(空間部)Aに導電部7が挟
み込まれている。導電部7は、側面2aに側面7a全体
が直接接触し、側面3aに側面7b全体が直接接触する
中間金属である。導電部7の側面形状は、側面2aに側
面5aが嵌合し側面3aに側面5bが嵌合して、側面2
a,3aに側面5a,5b全体が密着するように、側面
2a,3aの形状と略同一形状に形成されている。この
第2実施形態では、第1実施形態に比べて導電部7の接
触面積が広くなり導電率がより一層向上するとともに、
側面2aや側面3aに導電部7を容易に位置決めして取
り付けることができる。
【0031】(第3実施形態)図4は、この発明の第3
実施形態に係るレールの継目構造の縦断面図である。こ
のレールの継目構造8は、図4に示すように、接触部2
b,2c,3b,3cと間隙部Aとに導電部9が挟み込
まれている。導電部9は、図2に示す導電部5と図3に
示す導電部7とを一体にした中間金属である。この第3
実施形態では第1実施形態及び第2実施形態に比べて導
電部9の接触面積が広くなり導電率がより一層向上す
る。
【0032】(第4実施形態)図5は、この発明の第4
実施形態に係るレールの継目構造の縦断面図である。こ
のレールの継目構造10は、図5に示すように、間隙部
Aの一部に導電部11が挟み込まれている。導電部11
は、側面2aと側面3aとが略平行になる位置に挟み込
まれた中間金属である。導電部11は、断面が略四角形
状であり、導電部11の厚さは間隙部Aの幅と略同一に
形成されている。導電部11は、側面2a,3aと接触
する接触面11a,11bを有し、この接触面11a,
11b以外の表面にエポキシ樹脂、塩化ビニル及びポリ
エチレンなどの有機材料からなる耐食用有機材料層11
cが形成されている。耐食用有機材料層11cは、全部
又は一部を省略してもよい。この第4実施形態では、第
2実施形態及び第3実施形態に比べて製造が容易で製造
コストが安価になるとともに、コンパクトで取付作業が
容易であり、防食効果を向上させることができる。
【0033】(第5実施形態)図6は、この発明の第5
実施形態に係るレールの継目構造の縦断面図である。こ
のレールの継目構造12は、図6に示すように、導電部
13が継目板3に貼り合わされている。導電部13は、
図3に示す導電部7と略同一形状であり、レール2の側
面2aに側面13が接触する中間金属である。導電部1
3は、側面3aに側面13bを鍛接、鋳込、溶接などす
ることで継目板3に貼り合わされており、継目板3と導
電部13とが貼り合わされたクラッド構造である。この
第5実施形態では、側面2aと側面13aとが一面で接
触するため、第1実施形態〜第4実施形態に比べてより
一層耐食性を向上させることができる。
【0034】(第6実施形態)図7は、この発明の第6
実施形態に係るレールの継目構造の縦断面図である。こ
のレールの継目構造14は、図7に示すように、側面2
aと側面3aとに亜鉛めっきなどによって導電部15が
形成されており、この導電部15はめっき層15a,1
5bから構成されている。この第6実施形態では、めっ
き層15a,15bの一部が接触部2b,2c,3b,
3cで直接接触するため、第5実施形態に比べて導電率
が向上し耐食性を向上させることができる。
【0035】(第7実施形態)図8は、この発明の第7
実施形態に係るレールの継目構造の縦断面図である。こ
のレールの継目構造16は、図8に示すように、側面1
1bと側面3aとの間に絶縁性テープなどからなる絶縁
部17を備える。絶縁部17は、帰線電流と信号電流と
が導電部11から継目板3に流れるのを防止して、これ
らの電流がレール2から導電部11を通じてレール2に
流れるようにする。この第7実施形態では、ショットブ
ラストをかけた錆のない新品の継目板3を使用すること
が好ましい。この第7実施形態では、側面11bと側面
3aとの間が絶縁されているので、第1実施形態〜第6
実施形態に比べてレール2と継目板3との防食効果を向
上させることができる。
【0036】(第8実施形態)図9は、この発明の第8
実施形態に係るレールの継目構造の縦断面図である。こ
のレールの継目構造18は、図9に示すように、側面9
bと側面3aとの間と接触部2b,2c,3b,3cの
間とに絶縁性テープなどからなる絶縁部19が形成され
ている。この第8実施形態では、レール2と継目板3と
が直接接触するのを絶縁部19が阻止し、帰線電流と信
号電流とが導電部9から継目板3に流れるのを完全に防
止するので、第7実施形態に比べてより一層防食効果を
向上させることができる。
【0037】(第9実施形態)図10は、この発明の第
9実施形態に係るレールの継目構造の側面図である。こ
のレールの継目構造20は、図10に示すように、継目
孔と対応する位置に貫通孔21aを有する導電部21が
継目板3と同じ長さである。この第9実施形態では、導
電部21の長さ方向の全域が側面2a,3aと接触する
ために接触面積が広くなり導電率を向上させることがで
きる。
【0038】(第10実施形態)図11は、この発明の
第10実施形態に係るレールの継目構造の側面図であ
る。このレールの継目構造22は、図10に示すよう
に、貫通孔23を有する導電部23がレール2の継目部
分(継目板3の中央部)で分離されている。この第10
実施形態では、継目部分を列車が走行するときに導電部
23の中央部に荷重が加わらず応力集中が発生しないた
め継目部の破損を防止することができる。
【0039】(第11実施形態)図12は、この発明の
第11実施形態に係るレールの継目構造の側面図であ
る。このレールの継目構造24は、図12に示すよう
に、導電部23の分離された部分がリード線25で接続
されているため、継目板3の導電率が低下したときにこ
のリード線25を補助的な導電部として利用することが
できる。
【0040】(第12実施形態)図13は、この発明の
第12実施形態に係るレールの継目構造の側面図であ
る。このレールの継目構造26は、図13に示すよう
に、レール2に継目板3を固定する継目板ボルトを挿入
する継目孔3dとレール2の継目部分とで導電部27が
分離されている。この第12実施形態では、継目部分を
列車が走行するときに導電部27に荷重が加わるのを防
止することができる。
【0041】(他の実施形態)この発明は、以上説明し
た実施形態に限定するものではなく、種々の変形又は変
更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。例
えば、この第1実施形態〜第12実施形態では、I型継
目板を例に挙げて説明したが、L型継目板や短冊型継ぎ
目板などについてもこの発明を適用することができる。
また、この第1実施形態〜第12実施形態では、中間金
属以外の導電性樹脂などを使用することができる。さら
に、この第3実施形態では、図4に示す間隙部Aにおけ
る導電部9の一部を、図5に示す導電部11に代えても
よい。
【0042】
【実施例】次に、この発明の実施例について説明する。
図14は、この発明の実施例に係るレールの取付構造の
小型試験片による評価方法を説明するための試験工程図
である。 (材料の選定(S100))中間金属を選定する場合に
は、レールと継目板の材質が鉄系材料であるため、鉄(F
e)よりもイオン化傾向が大きく、鉄を腐食させ難い材料
を選定する必要がある。実用的な材料としては、亜鉛(Z
n)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)が選定され、
使用するにあたってはこれらの合金系が実用的である。
また、鉄よりもイオン化傾向が小さい材料であっても、
銅(Cu)などは導電性が良いので試験用として確認する必
要があり、同じ鉄系材料であって材質の異なるものも一
緒に選定した。中間金属には、銅系材料として無酸素銅
(Cu)とアルミ青銅(Cu-Al合金)、アルミニウム系材料と
してアルミニウム合金(A2024,A3003,A5052,A6061)、亜
鉛系材料として亜鉛(Zn)と亜鉛アルミ合金(Zn-Al合
金)、鉄系材料として機械構造用炭素鋼鋼材(S45C)、合
金鋳鉄(NHF)、ステンレス鋼(SUS304)及び鉄系焼結合金
(TF5A)を選定した。中間金属の機械的特性について引張
試験とビッカース硬さ試験とを行ったところ、中間金属
の引張強さと硬さ値はいずれの中間金属もレールに比べ
て低かった。
【0043】(小型試験片の製作(S110))実物大
試験片を製作する前に、基礎的なデータを得るために小
型試験片を製作した。L型試験片は、薄板状に加工した
レール、中間金属及び継目板を重ね合わせて絶縁性プラ
スチックのなべ子ねじで固定した小型試験片である。H
型試験片は、L型試験片と略同一構造であり、薄板状に
加工したレール、継目板及び中間金属の両側側面に切欠
部を有する小型試験片である。レールには、新幹線用の
普通レール(JIS-E1101)の60kgレールを使用し継目
板にはレールを代用した。
【0044】(腐食試験(S120))腐食試験には、
強酸や強アルカリを用いる方法があるが実際の使用条件
を考慮し、架線金具の腐食試験などで用いる塩水噴霧試
験方法(JIS-Z2371)によってレールと中間金属との耐食
性を短期間に調べた。塩水噴霧試験は、試験溶液5±
0.5%塩化ナトリウム水溶液(pH6.5〜7.
2)、試験温度45°C、試験時間500時間で行っ
た。
【0045】(外観調査(S130))腐食試験後の試
験片の状態を観察して、腐食による外観状態の変化を調
査した。その結果、試験片は、いずれも激しく腐食が進
行し全体が錆で覆われていた。銅系材料については、レ
ールの部分は腐食が大きく進行していたが、中間金属の
状態はいずれもレールとの接触部が良好な状態であっ
た。アルミニウム系材料については、レールの部分は腐
食が大きく進行しており、中間金属の状態はいずれも白
い腐食性生物ができて大きく腐食していた。亜鉛系材料
については、レールの部分は腐食が大きく進行していた
が、中間金属の状態はいずれもレールとの接触部が良好
な状態であった。しかし、試験片の側面では材料の一部
が失われていた。鉄系材料については、レールの部分は
腐食が大きく進行していたが、中間金属の状態はいずれ
もレールとの接触部が良好な状態であった。特に、合金
鋳鉄は、レールとの接触部外側が腐食して密着性がでて
せきとなっており、中心部には腐食が認められず良好な
状態であった。
【0046】(重量測定(S140))腐食試験後の試
験片の腐食減量を測定して、腐食による各試験片の重量
変化を調査した。H型試験片について、各試験片の酸化
物を除去した後に重量を測定して腐食減量を求めた。そ
の結果、試験片の表面積が小さく試験期間が短いため、
亜鉛と鉄系焼結合金の一部を除き大幅な重量変化は見ら
れなかった。傾向としては、中間金属が鉄系材料とステ
ンレスである場合には腐食減量が小さかった。
【0047】(金属組織観察(S150))腐食試験後
のレールと中間金属の金属組織を観察して、腐食による
各試験片の金属組織の変化を調査した。銅系材料につい
ては、中間金属の状態はいずれもレールとの接触部が最
も良好であったが、レールの状態は表面で腐食が大きく
進行し、中間金属との接触部分でも腐食が多い状態であ
った。アルミニウム系材料については、レール及び中間
金属の状態はいずれの材料も腐食が大きく進行してい
た。亜鉛系材料についてはレールは表面の部分で腐食が
大きく進行しているが、中間金属との接触部分は良好で
あった。鉄系金属については、レールは表面の部分で腐
食が大きく進行しているが、中間金属との接触部分は合
金鋳鉄が良好である。中間金属の状態は、いずれもレー
ルとの接触部において良好であった。
【0048】(電気抵抗測定(S160))中間金属が
挟み込まれた状態で腐食試験後のレールと継目板との間
に電気を流して試験片の電気抵抗を測定し、腐食による
試験片の接触電気抵抗の変化を調査した。測定装置は、
テスタの1Ωレンジと1000V絶縁抵抗計を使用し
た。試験片の形状に関わらず全体的に高い抵抗値である
が、亜鉛アルミ合金と合金鋳鉄が腐食環境の中で抵抗が
小さかった。
【0049】(引張試験(S170))腐食試験後の試
験片の引張強さを測定し、腐食による各試験片の引張強
さの変化を調査した。重量測定後のH型試験片について
引張試験を行って最大荷重を求め、新品の最大荷重に対
する腐食試験後の最大荷重減少率を求めた。新品の最大
荷重は平均値を用いた。その結果、中間金属について
は、無酸素銅、アルミ青銅及びステンレスの最大荷重減
少率が小さく、亜鉛と合金鋳鉄がレールに対する腐食性
が小さかった。
【0050】(材料の評価(S180))腐食試験の結
果からレールに対する腐食性が少なく、電気的特性の良
好な材料を重要な要因と考えると、亜鉛アルミ合金と合
金鋳鉄を優れた中間金属の材料として選定した。また、
その次に優れた中間金属の材料として、レールに対する
腐食性は大きいが耐食性がよいアルミ青銅、ステンレス
鋼及び鉄系焼結合金を選定した。
【0051】図15は、この発明の実施例に係るレール
の取付構造の大型試験片による評価方法を説明するため
の試験工程図である。 (大型試験片の製作(S200))大型試験片として、
TYPE I〜IIIの3種類の形状について実物大試験片を製
作した。TYPE Iは、第4実施形態(耐食用有機材料層1
1cは省略)と第12実施形態とを組み合わせた形状で
あり、TYPE IIは第2実施形態と第12実施形態とを組
み合わせた形状であり、TYPE IIIは第2実施形態と第1
0実施形態とを組み合わせた形状である。合金鋳鉄につ
いては、TYPE II,IIIの形状が複雑で加工が難しいため
簡単な形状のTYPE Iのみを製作した。亜鉛アルミ合金に
ついては、加工性は特に問題とはならないため全てのTY
PE I〜IIIを製作した。製作後の試験片には、表面に大
きな割れや欠陥などの異常が認められなかった。大型試
験片の組立には、実物の60kgレール(1m)2本、
継目板2枚、継目板ボルト及びナットを使用し、レール
と継目板は新品のものにショットブラストをかけ、組立
前に表面を脱脂して汚れと油分とを取り除いた。そし
て、中間金属の隅部に瞬間接着剤を塗布して継目板に仮
止めして、継目板ボルト及びナットを500N・mのト
ルクで締め付けて組み立てた。
【0052】(腐食試験(S210))大型試験片を塩
水噴霧が可能な恒温室に設置し、交流電流250Aを通
電しながら塩水を噴霧した。腐食試験は、塩水濃度5
%、18リットル/日の割合で7日間行った。
【0053】(振動基礎試験(S220))列車走行に
よる振動が大型試験片に与える影響を明らかにするため
に、腐食試験後の大型試験片を用いて振動試験を行い、
インサート材の破壊の有無、信号や電気抵抗などの変化
を調べた。振動基礎試験は、継目部分の中央部に列車荷
重が繰り返し負荷されるモデルを想定して、油圧及び電
気油圧式疲労試験機を用いて繰り返し3点曲げ試験を行
った。継目部分の発生応力は、列車の輪重、速度、まく
ら木による支持方法、遊間、継目部の段違い量、継目板
ボルトの緊締量及び継目板の摩擦程度などによって異な
るため、実際の使用条件による継目部分の力学的条件を
室内試験で忠実に再現することは難しい。このため、こ
の振動基礎試験では、実際の線路と同じような荷重条件
を設定せずに、新幹線の一般軌道上での輪重を試験荷重
と考えて試験した。試験荷重は、新幹線の一般軌道にお
ける輪重が列車速度200km/hまでは約78.4k
N(8.0ton)と略一定であるため、この輪重のさ
らに25%増しの98kN(10ton)に設定した。
振動基礎試験は、全試験片が折損することなく初期の目
標繰り返し数である300万回まで行った。
【0054】(外観調査(S230))腐食試験前、腐
食試験後及び振動基礎試験後の大型試験片の外観を観察
した。その結果、腐食試験後の大型試験片については、
全体が激しく腐食しているが、継目板との接合部には外
観的に大きな異常は認められず、振動基礎試験後の大型
試験片についても特に異常は認められなかった。
【0055】(電気抵抗測定(S240))腐食試験
前、腐食試験後及び振動基礎試験後の大型試験片の電気
抵抗を測定した。電気抵抗は、組み立てた試験片(長さ
1m+1m)の端部から5cmの位置に設けられた電流
端子用の孔と孔との間(測定間距離190cm)で測定
した。表1は、大型試験片の電気抵抗の測定結果であ
る。
【0056】
【表1】
【0057】電気抵抗は、表1に示すように、腐食試験
後及び振動基礎試験後でμΩレベルであり、全ての大型
試験片が振動基礎試験後に増加した。材質による変化で
は、亜鉛アルミ合金のほうが合金鋳鉄よりも電気抵抗が
小さく、形状による違いではTYPE IIIが最も電気抵抗が
小さかった。電気抵抗増加率では、亜鉛アルミ合金のTY
PE Iが一番増加率が小さく合金鋳鉄のTYPE Iが二番目に
増加率が小さかった。
【0058】(軌道回路としての評価(S250))腐
食試験前、腐食試験後及び振動基礎試験後の大型試験片
のインピーダンスを測定して、このインピーダンスの変
化を評価した。測定方法は、大型試験片を含む継目板で
接続された短レールの両端に200mA程度の電流を流
し、このときの電流値、電圧値、電流の位相及び電圧の
位相を測定してインピーダンスを算出した。周波数は、
50Hz〜10kHzの間で測定した。各大型試験片と
も1kHzでは、腐食試験前は2.5〜3.0mΩ、腐
食試験後は6.5〜7.3mΩ、振動基礎試験後は5.
9〜7.0mΩであった。インピーダンス値の関係は、
腐食試験前<腐食試験後≒振動基礎試験後であった。腐
食試験前後のインピーダンス値の増加は、各大型試験片
とも1kHzにおいて5mΩ以内であり、10kHzに
おいて40mΩ程度であった。また、同一状態における
各大型試験片間でのインピーダンス値に差異は殆ど見ら
れなかった。
【0059】試作した大型試験片が腐食試験後又は振動
基礎試験後に軌道回路に与える影響を、新幹線のATC
において使用される帯域である1kHzにおける受信端
電圧の減衰量及び短絡電流の減少量で評価した。1kH
zにおける腐食試験後又は振動基礎試験後のインピーダ
ンス値は、各大型試験片とも5.9mΩ〜7.3mΩと
10.0mΩ以下であった。25mの短尺レールで40
0mの軌道回路を構成したときの継目板部分の抵抗値に
よる受信端電圧の減衰値をシミュレーション計算する
と、継目板の抵抗値が10.0mΩのときの受信端電圧
の減衰値は僅か0.19dBである。その結果、腐食後
及び振動後において1kHz付近を用いる軌道回路の受
信レベルに与える影響は、いずれの大型試験片について
も殆どないと考えられる。
【0060】また、同じ条件で列車による短絡電流値を
シミュレーション計算すると、継目板の抵抗値が0mΩ
のときの短絡電流値が1764.7mAであるのに対し
て、継目板の抵抗値が10mΩのときは1723.0m
Aであり、0mΩのときに比べて2.4%の減少であっ
た。その結果、腐食後及び振動後において1kHz付近
を用いる軌道回路の短絡電流に与える影響は、いずれの
大型試験片についても殆どないと考えられる。
【0061】(帰線回路としての評価(S260))き
電回路から見た場合に、レールは帰線回路としての役割
を持っており、継目部分の抵抗は電圧降下に大きな影響
を与えるため、継目部分の抵抗は小さいほうが望まし
い。試料のレール(60kg/m)の電気抵抗を測定す
ると22.0μΩ/mであった。組立品(2m)の継目
部における抵抗増の最大値は、振動基礎試験後の合金鋳
鉄の10.5μΩであり、試料のレールの1mにおける
抵抗の約半分であり、その他の大型試験片の抵抗増はこ
れ以下であり非常に小さな値であった。また、継目部分
の接触状況を類推するために、直流電流1000Aを1
分間組立品に通電して継目部分の温度を測定した。継目
部分の接触状態が点接触などになっていれば発熱すると
考えられるが、腐食試験前、腐食試験後及び振動基礎試
験後のいずれにおいても温度の上昇は認められず、良好
な結果であった。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による
と、レールの側面と継目板の側面との間で接触して、レ
ールの継目部分を通電可能にする導電部を備え、この導
電部はレールの側面に側面を直接接触させるので、取付
作業が容易で保守の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施形態に係るレールの継目構
造の平面図である。
【図2】この発明の第1実施形態に係るレールの継目構
造の縦断面図である。
【図3】この発明の第2実施形態に係るレールの継目構
造の縦断面図である。
【図4】この発明の第3実施形態に係るレールの継目構
造の縦断面図である。
【図5】この発明の第4実施形態に係るレールの継目構
造の縦断面図である。
【図6】この発明の第5実施形態に係るレールの継目構
造の縦断面図である。
【図7】この発明の第6実施形態に係るレールの継目構
造の縦断面図である。
【図8】この発明の第7実施形態に係るレールの継目構
造の縦断面図である。
【図9】この発明の第8実施形態に係るレールの継目構
造の縦断面図である。
【図10】この発明の第9実施形態に係るレールの継目
構造の側面図である。
【図11】この発明の第10実施形態に係るレールの継
目構造の側面図である。
【図12】この発明の第11実施形態に係るレールの継
目構造の側面図である。
【図13】この発明の第12実施形態に係るレールの継
目構造の側面図である。
【図14】この発明の実施例に係るレールの取付構造の
小型試験片による評価方法を説明するための試験工程図
である。
【図15】この発明の実施例に係るレールの取付構造の
大型試験片による評価方法を説明するための試験工程図
である。
【図16】従来のレールの継目構造の平面図である。
【図17】従来のレールの継目構造の縦断面図である。
【図18】従来のレールの継目構造におけるレールボン
ドの外観図である。
【符号の説明】
1,6,8,10,12,14,16,18,20,2
2,24,26 レールの継目構造 2 レール 2a 側面 2b,2c 接触部 3 継目板 3a 側面 3b,3c 接触部 3d 継目孔 4 締結部材 5,7,9,11,13,15,21,23,27 導
電部 5a,7a,7b,9a,9b,11a,11b,13
a,13b 側面 11c 耐食用有機材料層 15a,15b めっき層 17,19 絶縁部 A 間隙部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 幸雄 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 渡辺 郁夫 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 長谷 伸一 東京都国分寺市光町二丁目8番地38 財団 法人鉄道総合技術研究所内 (72)発明者 戸枝 良次 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 木下 薫 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 野村 繁宏 愛知県名古屋市中村区名駅一丁目1番4号 東海旅客鉄道株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レールの両側側面にそれぞれ継目板を固
    定して、このレールの継目部分をこれらの継目板によっ
    て連結するレールの継目構造であって、 前記レールの側面と前記継目板の側面との間に、前記レ
    ールの継目部分を通電可能にする導電部を備え、 前記導電部は、前記レールの側面に側面全体を直接接触
    させること、 を特徴とするレールの継目構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のレールの継目構造にお
    いて、 前記導電部は、前記レールの側面と前記継目板の側面と
    が接触する接触部に挟み込まれる中間金属であること、 を特徴とするレールの継目構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のレールの継目構造にお
    いて、 前記導電部は、前記レールの側面と前記継目板の側面と
    の間の間隙部に挟み込まれる中間金属であること、 を特徴とするレールの継目構造。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載のレールの継目構造にお
    いて、 前記導電部は、前記レールの側面と前記継目板の側面と
    が接触する接触部に挟み込まれるとともに、前記レール
    の側面と前記継目板の側面との間の間隙部に挟み込まれ
    る中間金属であること、 を特徴とするレールの継目構造。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4に記載のレールの
    継目構造において、 前記中間金属は、前記間隙部の一部に挟み込まれている
    こと、 を特徴とするレールの継目構造。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のレールの継目構造にお
    いて、 前記中間金属は、前記レールの側面と前記継目板の側面
    との接触面以外の表面に耐食用有機材料層を備えるこ
    と、 を特徴とするレールの継目構造。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項に記載のレールの継目構造において、 前記導電部は、前記継目板の側面に貼り合わされている
    こと、 を特徴とするレールの継目構造。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載のレールの継目構造にお
    いて、 前記導電部は、前記レールの側面に形成され、前記継目
    板の側面に形成されためっき層と接触するめっき層であ
    ること、 を特徴とするレールの継目構造。
  9. 【請求項9】 請求項1から請求項7までのいずれか1
    項に記載のレールの継目構造において、 前記導電部の側面と前記継目板の側面との間に絶縁部を
    備えること、 を特徴とするレールの継目構造。
  10. 【請求項10】 請求項1から請求項7までのいずれか
    1項に記載のレールの継目構造において、 前記導電部の側面と前記継目板の側面との間と、前記レ
    ールの側面と前記継目板の側面とが接触する接触部の間
    とに絶縁部を備えること、 を特徴とするレールの継目構造。
  11. 【請求項11】 請求項1から請求項10までのいずれ
    か1項に記載のレールの継目構造において、 前記導電部は、前記継目板と同じ長さであること、 を特徴とするレールの継目構造。
  12. 【請求項12】 請求項1から請求項11までのいずれ
    か1項に記載のレールの継目構造において、 前記導電部は、前記レールの継目部分で分離されている
    こと、 を特徴とするレールの継目構造。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のレールの継目構造
    において、 前記導電部は、分離された部分がリード線で接続されて
    いること、を特徴とするレールの継目構造。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載のレールの継目構造
    において、 前記導電部は、前記レールに前記継目板を固定する継目
    板ボルトを挿入する継目孔部分で分離されていること、 を特徴とするレールの継目構造。
  15. 【請求項15】 請求項1から請求項14までのいずれ
    か1項に記載のレールの継目構造において、 前記導電部は、亜鉛アルミ合金、合金鋳鉄又は鉄系焼結
    合金であること、 を特徴とするレールの継目構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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RU215092U1 (ru) * 2021-12-09 2022-11-29 Валерий Сергеевич Фадеев Рельсовый соединитель
KR102610272B1 (ko) * 2023-05-24 2023-12-06 (주)금호전력 지그타입 레일본드

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