JP2003252954A - 活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型樹脂組成物およびその成形体

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JP2003252954A JP2002053449A JP2002053449A JP2003252954A JP 2003252954 A JP2003252954 A JP 2003252954A JP 2002053449 A JP2002053449 A JP 2002053449A JP 2002053449 A JP2002053449 A JP 2002053449A JP 2003252954 A JP2003252954 A JP 2003252954A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低硬化収縮性と表面硬度の高い、基体との密着
性、透明性、屈曲性に優れたハードコート膜を形成する
ことができる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供
すること。 【解決手段】少なくとも(メタ)アクリロイル基を分子
内に有する化合物(A)と、エポキシ基を分子内に有す
る化合物(B)と、(メタ)アクリロイル基とカチオン
重合性基を分子内に併せ持つ化合物(C)とを含み、前
記(メタ)アクリロイル基を分子内に有する化合物
(A)10〜80重量部に対して、前記エポキシ基を分
子内に有する化合物(B)10〜80重量部と、前記
(メタ)アクリロイル基とカチオン重合性基を分子内に
併せ持つ化合物(C)1〜40重量部配合してなる活性
エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低硬化収縮性に優
れ、かつ高い表面硬度と、基体との密着性、屈曲性、擦
傷性に優れたハードコート膜を得ることができる活性エ
ネルギー線硬化型樹脂組成物とその成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にプラスチックシートやフィルムな
どの高分子材料の表面は、比較的柔軟であることから、
表面硬度を得るために、物品表面にハードコート層を設
けるという手法がなされる。通常用いられるハードコー
ト樹脂としては、(メタ)アクリロイル多官能化合物が
挙げられる。(メタ)アクリロイル多官能化合物は高い
表面硬度を有し、他にも透明性、擦傷性、光沢性に優れ
ることから、多くの製品の表面保護を目的としたハード
コート剤に利用されている。しかし、このハードコート
剤は、硬化収縮や、屈曲性、基体との密着性等が劣るこ
とがあり、その利用において種々の制限がされることも
多く、充分なハードコート特性が得られないといった問
題があった。
【0003】これらの問題は、ハードコート層のベース
となる(メタ)アクリロイル多官能化合物に、特異な官
能基を有する(メタ)アクリロイル単官能、あるいは2
官能といった化合物を配合することにより改善される。
しかしながら、単官能あるいは2官能といった(メタ)
アクリロイル化合物を配合することにより、ハードコー
ト膜本来の目的である表面硬度の低下が新たに問題とな
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記課題を解
消し、低硬化収縮性と表面硬度の高い、基材との密着
性、透明性、屈曲性に優れたハードコート膜を形成する
ことができる活性エネルギー線硬化型樹脂組成物を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、少なくとも
(メタ)アクリロイル基を分子内に有する化合物(A)
と、エポキシ基を分子内に有する化合物(B)と、(メ
タ)アクリロイル基とカチオン重合性基を分子内に併せ
持つ化合物(C)とを含み、前記(メタ)アクリロイル
基を分子内に有する化合物(A)10〜80重量部に対
して、前記エポキシ基を分子内に有する化合物(B)1
0〜80重量部と、前記(メタ)アクリロイル基とカチ
オン重合性基を分子内に併せ持つ化合物(C)1〜40
重量部配合してなることを特徴とする活性エネルギー線
硬化型樹脂組成物である。
【0006】また、本発明は、前記(メタ)アクリロイ
ル基とカチオン重合性基を分子内に併せ持つ化合物
(C))のカチオン重合性基が、エポキシ基で、且つ1
個有することを特徴とする請求項1に記載の活性エネル
ギー線硬化型樹脂組成物である。
【0007】また、本発明は、前記(メタ)アクリロイ
ル基を分子内に有する化合物(A)が、(メタ)アクリ
ロイル基を3個以上有することを特徴とする請求項1ま
たは2に記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成物であ
る。
【0008】また、本発明は、前記エポキシ基を分子内
に有する化合物(B)が、エポキシ基を二個以上有する
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかにに記載の
活性エネルギー線硬化型樹脂組成物である。
【0009】請求項1ないし4のいずれかに記載の活性
エネルギー線硬化型樹脂組成物を基体表面に設けてなる
ことを特徴とする成形体である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。活性エネルギー線硬化型樹脂組成物
は、少なくとも(メタ)アクリロイル基を分子内に有す
る化合物(A)と、エポキシ基を分子内に有する化合物
(B)と、(メタ)アクリロイル基とカチオン重合性基
を分子内に併せ持つ化合物(C)とを含みものである。
【0011】ここで化合物(A)、はハードコート膜の
製造過程で重合して(メタ)アクリロイル系樹脂とな
り、ハードコート膜のベースを形成するものである。こ
の化合物(A)は、特に限定されるものではなく、(メ
タ)アクリロイル基を3個以上好ましくは3〜20個有
するものが好適である。具体例としては、トリメチロー
ルプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリ
トールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
ルテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトー
ルヘキサ(メタ)アクリレートなどを挙げることができ
る。
【0012】また、化合物(B)は、ハードコート膜製
造過程で、エポキシ基の開環重合により体積膨張を起こ
し、ハードコート膜の収縮を抑えるものである。この化
合物(B)は、特に限定されるものでもなく、エポキシ
基を2個以上、実質的には2〜20個有するものが好適
である。
【0013】具体例としては、ε−カプロラクトン変性
テトラヒドロフタル酸テトラヒドロベンジルアルコール
モノエステルのエポキシ化物、テトラヒドロフタル酸テ
トラヒドロベンジルアルコールモノエステルのエポキシ
化物等があげられるが特に限定されるものではない。
【0014】また、化合物(C)はハードコート膜の製
造過程で、化合物(C)に含まれる(メタ)アクリロイ
ル基は化合物(A)と共重合し、化合物(C)に含まれ
るカチオン重合性基は化合物(B)と共重合することに
より、化合物(A)と化合物(B)を架橋させるいわゆ
る架橋剤である。化合物(A)と化合物(B)が硬化膜
形成時に架橋重合することにより、それぞれの特性を両
立させることが可能となる。
【0015】化合物(C)の具体例としては、グリシジ
ル(メタ)アクリレート、メチルグリシジル(メタ)ア
クリレート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル
(メタ)アクリレート等があげられるがこれに限定され
るものではない。
【0016】本発明における活性エネルギー線硬化型樹
脂組成物には、光開始剤を配合することが好ましい。光
開始剤は、特に限定されるものではなく、紫外線等の活
性エネルギーを照射した際に、ラジカルを発生する化合
物(D)と、カチオン重合を活性化するブレンステツド
酸、もしくはルイス酸を発生する化合物(E)を同時に
用いることができる。
【0017】この化合物(D)としては、例えば、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロ
キシ−2−メチルー1−フェニルプロパンー1−オン、
2−メチル[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルフ
ォリノプロパンー1−オン、2,2−ジメトキシー1,
2−ジフェニルエタンー1−オン、ベンゾフェノン、1
−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−2−ヒ
ドロキシー2−メチル1−プロパンー1−オン、2−ベ
ンジルー2−ジメチルアミノー1−(4−モルフォリノ
フェニル)ブタンー1−オン、ビス(2,6−ジメトキ
シベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペンチルフォ
スフィンオキサイド等が使用できる。
【0018】本発明において化合物(D)の配合量は、
化合物(A)10〜80重量部に対して0.1〜10重
量部、好ましくは1〜7重量部、更に好ましくは1〜5
重量部の範囲とする。この配合量が、0.1重量部未満
の場合は、ハードコート膜の硬度が不十分となり、10
重量部を越えるとハードコート膜にクラックが生じ易く
なる場合がある。特に化合物(D)の配合量を1〜5重
量部に設定すると、ハードコート膜が効率よく硬化し、
クラックの発生を防ぐことができ好ましい。
【0019】また化合物(E)としては、オニウム塩、
鉄アレン錯体、トリアジン化合物などを使用することが
できる。このオニウム塩化合物としては、一般に知られ
ているルイス酸のオニウム塩、例えば、ジアゾニウム
塩、スルホニウム塩、ヨードニウム塩などを用いること
ができる。さらに具体的には、六フツ化リンのジフェニ
ルヨードニウム塩、六フツ化アンチモンのジフェニルヨ
ードニウム塩、六フツ化リンのトリフエニルスルホニウ
ム塩、六フツ化アンチモンのトリフエニルスルホニウム
塩、六フツ化リンの鉄−アレン錯体、四フツ化ホウ素の
フェニルジアゾニウム塩、六フツ化リンのトリ−4−メ
チルフェニルスルホニウム塩、四フツ化アンチモンのト
リ−4−メチルフエニルスルホニウム塩、2−(4−メ
トキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)
−s−トリアジン、2−〔2−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−S−トリアジン、2−[2−(フラン−2−イ
ル)エテニル]−4,6−ビス(トリクロロメチル)−
S −トリアジン等が使用できる。
【0020】本発明において化合物(E)の配合量は、
化合物(B)10〜80重量部に対して0.1〜10重
量部、好ましくは1〜7重量部、更に好ましくは1〜5
重量部とされる。この配合量が、0.1重量部未満の場
合は、化合物(B)の開環重合が十分に進行せず、ハー
ドコート膜の収縮が発生し、10重量部を越えると、膜
中にカチオン発生剤として残存し、ハードコート膜の耐
候性が低下するため好ましくない。特に化合物(E)の
配合量を1〜5重量部に設定すると、ハードコート膜が
効率良く硬化し膜の収縮を防ぐことができ好ましい。
【0021】本発明の活性エネルギー線硬化樹脂組成物
は、化合物(A)と、化合物(B)と、化合物(C)
と、化合物(D)と、化合物(E)を適当な混合装置、
例えばホモミキサー等を用いて、適当な溶媒に溶解する
ことによって調整することができる。
【0022】溶媒は、特に限定することはないが、メチ
ルエチルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン等
のケトン類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等の
エステル類、トルエン、キシレンなどの芳香族化合物、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、メタノール、エタノール、イソプロパノール等のア
ルコール類などを例示することができる。また濃度は例
えば固形分に対して10〜90%程度とされている。
【0023】本発明における活性エネルギー線硬化樹脂
組成物を適用できる基体としては、プラスティック、ガ
ラス、金属等が挙げられる。また、本発明の樹脂組成物
は、優れた表面硬度と低収縮性を示すことから、基体
が、フィルム、シートのような薄い基材に用いた場合に
その効果はより発揮できる。
【0024】本発明の活性エネルギー線硬化樹脂組成物
の基体への塗工方式は、例えば、スロットコータ、スピ
ンコータ、ロールコータ、カーテンコータ、スクリーン
印刷等の従来の塗工方式により塗工することができる。
この塗工により形成する被膜の膜厚は、通常0.1〜5
0μm程度であり、好ましくは5〜30μmである。この
膜厚が、0.1μm未満では十分な鉛筆硬度は得られ
ず、また50μmより厚い場合にはクラックが入りやす
くなる。
【0025】
【実施例】以下に、本発明を実施例によりさらに具体的
に説明するが、本発明はこれら実施例により限定される
ものではない。 <実施例1>化合物(A)として、(商品名 ライトア
クリレートDPE−6A 共栄社製、アクリル6官能)
75重量部と、化合物(B)として(商品名 セロキサ
イド2081 ダイセル化学社製、エポキシ2官能)2
0重量部と、化合物(C)として(商品名 サイクロマ
ーM−100ダイセル化学社製)5重量部と、化合物
(D)として(商品名 イルガキュア184チバガイギ
ー製)5重量部と、化合物(E)として(商品名 アデ
カオプトマーSP150 旭電化社製)を1重量部を、
メチルエチルケトン中に混合溶解し、ロールコータにて
PETフィルム上に10μmの厚さに塗布し、オーブンにて
溶媒除去後紫外線照射により硬化させ、ハードコート膜
を得た。得られたハードコート膜は、鉛筆硬度、カー
ル、クラック、密着性、耐候性を測定した。
【0026】<実施例2>化合物(A)として(商品名
ライトアクリレート 商品名 PE−4A 共栄社
製、アクリル4官能)50重量部と、化合物(B)とし
て(商品名 エポリード401 ダイセル化学社製、エ
ポキシ4官能)30重量部と、化合物(C)として(商
品名 サイクロマーA−100 ダイセル化学社製)2
0重量部と、化合物(D)として(商品名 ダロキュア
1173 チバガイギー社製)1重量部と、化合物
(E)として(商品名 サイラキュアUVI−6990
ユニオンカーバイド社製)0.2重量部とした以外
は、実施例1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0027】<実施例3>化合物(A)として(商品名
ライトアクリレートPE−3A 共栄社製、アクリル
3官能)10重量部と、化合物(B)として(商品名
エポリード302ダイセル化学社製、エポキシ3官能)
40重量部と、化合物(C)として(商品名 M−GM
A ダイセル化学社製)40重量部と、化合物(D)と
して(商品名 イルガキュア907 チバガイギー社
製)10重量部と、化合物(E)として(商品名 アデ
カオプトマーSP−170 旭電化社製)7重量部とし
た以外は、実施例1と同様にしてハードコート膜を得
た。
【0028】<実施例4>化合物(A)として(商品名
ライトアクリレートDPE−6A 共栄社製、アクリ
ル6官能)20重量部と、(商品名 ライトアクリレー
ト 商品名 PE−4A 共栄社製、アクリル4官能)
20重量部と、(商品名 ライトアクリレートPE−3
A 共栄社製、アクリル3官能)20重量部と、化合物
(B)として(商品名 EHPE−3150 ダイセル
化学社製、エポキシ15官能)5重量部と、(商品名
エポリード301 ダイセル化学社製、エポキシ3官
能)5重量部と、化合物(C)として(商品名 サイク
ロマーM−101 ダイセル化学社製)30重量部と、
化合物(D)として(商品名 イルガキュア184 チ
バガイギー社製)を3重量部と、化合物(E)として
(商品名 サイラキュアUVI−6990 ユニオンカ
ーバイド社製)を10重量部とした以外は実施例1と同
様にしてハードコート膜を得た。
【0029】<比較例1>化合物(A)として(商品名
ライトアクリレートDPE−6A 共栄社製、アクリ
ル6官能)80重量部と、化合物(B)として(商品名
エポリード302 ダイセル化学社製、エポキシ3官
能)を20重量部と、化合物(D)として(商品名 イ
ルガキュア907 チバガイギー社製)を2重量部と、
化合物(E)として(商品名 アデカオプトマーSP−
150 旭電化社製)を3重量部とした以外は、実施例
1と同様にしてハードコート膜を得た。
【0030】<比較例2>化合物(A)として(商品名
ライトアクリレートDPE−6A 共栄社製、アクリ
ル6官能)90重量部と、化合物(C)として(商品名
サイクロマーA−200 ダイセル化学社製)を10
重量部と、化合物(D)として(商品名イルガキュア1
84 チバガイギー社製)を0.5重量部と、化合物
(E)として(商品名 アデカオプトマーSP−170
旭電化社製)を3重量部とした以外は、実施例1と同
様にしてハードコート膜を得た。
【0031】<比較例3>化合物(A)として(商品名
ライトアクリレートDPE−4A 共栄社製)5重量
部と、化合物(B)として(商品名 セロキサイド20
81 ダイセル化学社製、エポキシ2官能)を94.5
重量部と、化合物(C)として(商品名サイクロマーM
−101 ダイセル化学社製)を0.5重量部と、化合
物(D)として(商品名 ダロキュア1173 チバガ
イギー社製)と、化合物(E)として(商品名 サイラ
キュアUVI−6990 ユニオンカーバイド社製)を
2重量部とした以外は、実施例1と同様にしてハードコ
ート膜を得た。
【0032】<比較例4>化合物(A)として(商品名
ライトアクリレートDPE−4A 共栄社製)95重
量部と、化合物(B)として(商品名 セロキサイド2
081 ダイセル化学社製、エポキシ2官能)を4.2
重量部と、化合物(C)として(商品名サイクロマーM
−101 ダイセル化学社製)を0.8重量部と、化合
物(D)として(商品名 イルガキュア907 チバガ
イギー社製)を重量部と、化合物(E)として(商品名
アデカオプトマーSP−170 旭電化社製)を4重
量部とした以外は、実施例1と同様にしてハードコート
膜を得た。
【0033】上記の実施例、比較例で評価したカール、
鉛筆硬度、密着性、クラック、擦傷性は以下の方法で測
定した。 カール―――フィルムをA4サイズにカットし4角にお
けるフィルムの浮き上がりの最大値(mm)を測定し
た。 鉛筆硬度―――JIS K5400に準拠して行った。 密着性―――ハードコート層を碁盤目上に切断後、テー
プにより180℃剥離を行い残存率(%)を測定した。 クラック――フィルムを10mmφのバーに巻き付けク
ラックの有無を目視より確認した。 擦傷性――――スチールウール(#0000)250g
にて10往復擦傷し、傷の有無を目視にて確認した。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、(メタ)アクリロイル
基を分子内に有する化合物と、エポキシ基を分子内に有
する化合物と、(メタ)アクリロイル基とカチオン重合
性基を活性エネルギーを照射することにより得られるハ
ードコート膜は、低硬化収縮性と表面硬度が高く、基材
との密着性、屈曲性、擦傷性に優れる。またこの活性エ
ネルギー線硬化型樹脂はプラスティック、フィルムなど
の高分子材料のハードコート層として、各種製品に用い
ることができるが、特にディスプレイ製品の保護層とし
て好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F006 AA35 AB24 AB34 AB52 BA02 CA08 4F100 AA02A AH08A AK25A AK42 AK53A AL01A AL05A AT00B BA02 EH46 EJ08 EJ54 JA03 JB14A JK04 JK06 JK12 JK14 JL04 JL09 JL11 JN01 YY00A 4J036 AA01 AB00 AB01 AB02 AB03 AJ01 AJ02 AJ03 AJ24 DC45 EA04 GA01 GA07 GA26 HA02 JA01 JA15 KA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも(メタ)アクリロイル基を分子
    内に有する化合物(A)と、エポキシ基を分子内に有す
    る化合物(B)と、(メタ)アクリロイル基とカチオン
    重合性基を分子内に併せ持つ化合物(C)とを含み、前
    記(メタ)アクリロイル基を分子内に有する化合物
    (A)10〜80重量部に対して、前記エポキシ基を分
    子内に有する化合物(B)10〜80重量部と、前記
    (メタ)アクリロイル基とカチオン重合性基を分子内に
    併せ持つ化合物(C)1〜40重量部配合してなること
    を特徴とする活性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記(メタ)アクリロイル基とカチオン重
    合性基を分子内に併せ持つ化合物(C)のカチオン重合
    性基が、エポキシ基で、且つ1個有することを特徴とす
    る請求項1に記載の活性エネルギー線硬化型樹脂組成
    物。
  3. 【請求項3】前記(メタ)アクリロイル基を分子内に有
    する化合物(A)が、(メタ)アクリロイル基を3個以
    上有することを特徴とする請求項1または2に記載の活
    性エネルギー線硬化型樹脂組成物。
  4. 【請求項4】前記エポキシ基を分子内に有する化合物
    (B)が、エポキシ基を二個以上有することを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の活性エネルギー線
    硬化型樹脂組成物。
  5. 【請求項5】さらにラジカルを発生する化合物(D)
    と、カチオン重合を活性化するブレンステッド酸もしく
    はルイス酸を発生する化合物(E)を配合したことを特
    徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の活性エネ
    ルギー線硬化型樹脂組成物。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の活性
    エネルギー線硬化型樹脂組成物を基体表面に設けてなる
    ことを特徴とする成形体。
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