JP2003250890A - 注射器 - Google Patents
注射器Info
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- JP2003250890A JP2003250890A JP2002057007A JP2002057007A JP2003250890A JP 2003250890 A JP2003250890 A JP 2003250890A JP 2002057007 A JP2002057007 A JP 2002057007A JP 2002057007 A JP2002057007 A JP 2002057007A JP 2003250890 A JP2003250890 A JP 2003250890A
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Abstract
確実にシリンジ内に格納する。 【解決手段】 注射針を保持するロック用チップと、こ
のロック用チップを着脱自在に支持するシリンジと、こ
のシリンジの内側で薬液の充填空間を形成しその摺動に
て薬液を注射針の先端から排出するプランジャーを備え
た注射器において、前記シリンジに、充填空間に通じる
開口を有する天面壁とこの天面壁と一体になり該開口を
取り囲む環状側壁を設け、前記環状側壁に、天面壁の開
口に通じる通路を有し該環状側壁に沿って回転可能に保
持される回転体を配置し、前記回転体に、該回転体の通
路に注射針を挿通させてその内側にてロック用チップを
ねじ止め配置し、前記プランジャーの先端部に、ねじ止
めの解除にかかるロック用チップを受け止めて注射針を
ロック用チップとともに天面壁との相互間にて挟持する
先端に向けて縮径する面を設ける。
Description
のであり、該注射器をより一層安全に取り扱おうとする
ものである。 【0002】 【従来の技術】医療分野で使用される注射器は、その取
り扱いに際して安全性を確保する観点から、使用前、使
用後(廃棄時)の注射器には注射針を覆い隠す保護カバ
ーが取り付けられる。 【0003】ところで、従来の保護カバーは、注射器か
らの着脱が可能なキャップ形式であることから、その装
着に際して誤って針先で手や指に傷をつけてしまうおそ
れがあること(とくに使用済みの注射器に保護カバーを
して廃棄する時)、また、保護カバーを装着する作業自
体煩わしいものとなっており作業者の負担(とくに精神
的な負担)が大きくその改善が求められている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、注射
器の使用後に安全かつ簡便に注射針をシリンジ内に格納
できる新規な注射器を提案するところにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、注射針を保持
するロック用チップと、このロック用チップを着脱自在
に支持するシリンジと、このシリンジの内側で薬液の充
填空間を形成しその摺動にて薬液を注射針の先端から排
出するプランジャーを備えた注射器であって、前記シリ
ンジに、充填空間に通じる開口を有する天面壁とこの天
面壁と一体になり該開口を取り囲む環状側壁を設け、前
記環状側壁に、天面壁の開口に通じる通路を有し該環状
側壁の周りに回転可能に保持される回転体を配置し、前
記回転体に、該回転体の通路に注射針を挿通させてその
内側にてロック用チップをねじ止め配置してなり、前記
プランジャーの先端部に、ねじ止めの解除にかかるロッ
ク用チップを受け止め注射針をロック用チップとともに
天面壁との相互間にて挟持する先端に向けて縮径する面
を設けたことを特徴とする注射器である。 【0006】上記の構成になる注射器においてロック用
チップとシリンジの相互間には、該ロック用チップをシ
リンジの軸心に沿い直線的にスライドさせるガイド(回
転体の回転に伴うロック用チップの供回りを防止するも
の)を設けることができる。 【0007】 【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明をより
具体的に説明する。 【0008】図1(a)(b)は本発明に従う注射器の
実施の形態を示したものである。図における番号1は注
射針、2は注射針1を保持するロック用チップであり、
このロック用チップ2の外周にはねじ部2aが設けられ
ている。 【0009】また、3はシリンジ、4はシリンジ3と一
体になる天面壁である。この天面壁4はシリンジ3内に
通じる開口4aを有している。 【0010】また、5は天面壁4と一体になり開口4a
を取り囲む環状側壁、6は環状側壁5に回転可能に保持
される回転体であり、この回転体6は天面壁4の開口4
aに通じる通路6aを有し、その内壁面にはロック用チ
ップ2のねじ部2aに係合して該チップ2をねじ止めす
るねじ部6bが設けられている。 【0011】さらに、図における7はシリンジ3の内側
で薬液の充填空間Mを形成しその本体部分の末端を押
圧、摺動させることによって薬液を注射針1の先端から
排出するプランジャー、8はプランジャー7の先端部に
設けられた縮径面、9はロック用チップ2のフランジ2
bと天面壁4との相互間に配されるシール部材(パッキ
ン等)、そして10はシリンジ3の内側において一体的
に設けられた縦溝からなるガイドであり、このガイド1
0はロック用チップ2の供回りを防止してそれを直線的
にスライドさせる。 【0012】上掲図1は注射器の使用時の状態を示した
ものであって、注射針1はロック用チップ2及び回転体
6を介してシリンジ3に固定保持されており、プランジ
ャー7をその末端にて押圧しシリンジ3内で摺動させる
ことによって充填空間M内の薬液を注射針1の先端から
排出する。 【0013】かかる注射器の使用後(廃棄時)は、プラ
ンジャー7を一たん引き戻してシリンジ3内に空間を形
成し、ここで回転体6を環状側壁5の周りで回転させ
る。すると、回転体6のねじ部6bに係合するロック用
チップ2は注射針1とともにプランジャー7に向けてス
ライドしていき、ロック用チップ2のねじ部2aと回転
体6のねじ部6bの係合が解除されたときロック用チッ
プ2は注射針1とともにシリンジ3の空間(充填空間)
へと落下する。 【0014】注射針1がシリンジ3の空間へと落下する
と縦断面が三角形状・円弧状・台形状の何れかを呈す縮
径面8の存在により、プランジャー7の先端部において
傾いた状態にて支持され、これに続いて再度、プランジ
ャー7を押圧、摺動させると図3に示すごとく注射針1
がロック用チップ2とともに天面壁4との相互間で挟持
(固定)されることとなり、これにより注射針1の格納
が完了する。 【0015】図3にロック用チップ2とガイド10の適
合状態を示す。 【0016】本発明に従う注射器は以上の手順をたどる
ことにより注射針1に触れることなしに注射針1をシリ
ンジ3内に確実に格納することを可能とするものであ
り、格納にかかる注射針1は縮径面8と天面壁4との間
で挟持されるため回転体6の通路6aから飛び出すこと
もない。 【0017】注射針1を天面壁4と縮径面8との間で確
実に挟持するため、ロック用チップ2のフランジ2bは
シリンジ3内の径よりも小さな径とする。 【0018】上記の構成になる注射器におて注射針とそ
の他の構成部材を分別するに当たっては、プランジャー
7をシリンジ3から引き抜くだけで注射針を取り出すこ
とができので、分別回収は極めて簡単に行い得る。 【0019】図4は本発明に従う注射器の要部(シリン
ジ3の開口端)を示した図であり、図中11はシリンジ
3の開口端に設けた抜け止めリングである。抜け止めリ
ング11はねじ止めタイプ、接着タイプ、アンダーカッ
トタイプのものが適用でき、シリンジ3の開口端にこの
ような抜け止めリング11を設けておくことにより、注
射器の廃棄に際してプランジャー7がシリンジ3から外
れて注射針1が外部に排出されることはなく、安全性が
より一層高まる。 【0020】上掲図4に示した構成になる注射器は、注
射針をシリンジ内に格納したのちは、シリンジにプラン
ジャーを挿入したまま廃棄されることになる。 【0021】 【発明の効果】本発明によれば、回転体の回転にて注射
針をシリンジ内に落とし込み、天面壁とプランジャーの
相互間にて挟持することができ針先が手や指に触れて傷
をつけるおそれは全くなく、また、注射針の格納の際の
煩わしさも軽減される。
明図である。 【図2】 図1に示した注射器の使用後における状態を
示した図である。 【図3】 図1に示した注射器の要部を示した図であ
る。 【図4】 シリンジの開口端を示した図である。 【符号の説明】 1 注射針 2 ロック用チップ 2a ねじ部 2b フランジ 3 シリンジ 4 天面壁 4a 開口 5 環状側壁 6 回転体 5a ねじ部 5b 環状管 6 アンダーカット 6a 通路 6b ねじ部 7 プランジャー 8 縮径面 9 シール部材 10 ガイド 11 リング M 充填空間
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 注射針を保持するロック用チップと、こ
のロック用チップを着脱自在に支持するシリンジと、こ
のシリンジの内側で薬液の充填空間を形成しその摺動に
て薬液を注射針の先端から排出するプランジャーを備え
た注射器であって、 前記シリンジに、充填空間に通じる開口を有する天面壁
とこの天面壁と一体になり該開口を取り囲む環状側壁を
設け、 前記環状側壁に、天面壁の開口に通じる通路を有し該環
状側壁に沿って回転可能に保持される回転体を配置し、 前記回転体に、該回転体の通路に注射針を挿通させてそ
の内側にてロック用チップをねじ止め配置してなり、 前記プランジャーの先端部に、ねじ止めの解除にかかる
ロック用チップを受け止めて注射針をロック用チップと
ともに天面壁との相互間にて挟持する先端に向けて縮径
する面を設けたことを特徴とする注射器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002057007A JP4031940B2 (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 注射器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002057007A JP4031940B2 (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 注射器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003250890A true JP2003250890A (ja) | 2003-09-09 |
JP4031940B2 JP4031940B2 (ja) | 2008-01-09 |
Family
ID=28667382
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002057007A Expired - Fee Related JP4031940B2 (ja) | 2002-03-04 | 2002-03-04 | 注射器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4031940B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253812A (ja) * | 2008-07-24 | 2008-10-23 | Nipro Corp | プレフィルドシリンジのガスケット抜け防止機構 |
-
2002
- 2002-03-04 JP JP2002057007A patent/JP4031940B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008253812A (ja) * | 2008-07-24 | 2008-10-23 | Nipro Corp | プレフィルドシリンジのガスケット抜け防止機構 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP4031940B2 (ja) | 2008-01-09 |
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