JP2003250260A - 駆動装置及びその駆動方法 - Google Patents

駆動装置及びその駆動方法

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JP2003250260A
JP2003250260A JP2002046752A JP2002046752A JP2003250260A JP 2003250260 A JP2003250260 A JP 2003250260A JP 2002046752 A JP2002046752 A JP 2002046752A JP 2002046752 A JP2002046752 A JP 2002046752A JP 2003250260 A JP2003250260 A JP 2003250260A
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primary side
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magnetic pole
magnetic
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JP2002046752A
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English (en)
Inventor
Kouchiyuu Kin
金  弘中
Koji Maki
牧  晃司
Yasuo Morooka
泰男 諸岡
Isamu Numata
沼田  勇
Hisao Tadokoro
久男 田所
Tateo Morimoto
健郎 森本
Yasutomo Mito
康知 三戸
Hiroshi Ueno
博司 上野
Hideki Shimane
秀樹 嶋根
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Hitachi Setsubi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Setsubi Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一次側と二次側との干渉を防止することができ
る駆動装置を提供する。 【解決手段】上記課題を解決するために本発明は、巻線
22,23が巻かれていると共に、第1方向に対向する
磁極片11b,11cの対向方向の一方向に磁束を流す
磁極11,第1方向に対向する磁極片12b,12cの
対向方向の他方向に磁束を流す磁極12が交互に配列さ
れ、各磁極の対向する磁極片間によって磁極配列方向に
貫通する空隙18が形成された一次側10と、磁性を有
すると共に、空隙18に配置された二次側30と、一次
側10と二次側30との干渉を防止する手段24,25
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は駆動装置及びその駆
動方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の駆動装置としては、例えば特開2
001−28875号公報に記載されているリニアモー
タが知られている。このリニアモータは、磁束が上部と
下部の磁極歯間を交番して上下に流れる電機子ユニット
を形成し、電機子ユニットの上部磁極面と下部磁極面間
のギャップを、永久磁石を有する可動子が相対移動する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のリニアモータ
は、電機子の磁極歯間の隙間を通る磁束の漏れを少なく
して、電機子と可動子の間に生ずる磁気吸引力を小さく
できるので、可動子の支持機構に大きな負担がかかり、
装置構造に歪みが生じて様々な弊害が生じるということ
がないものである。
【0004】しかしながら、従来のリニアモータには、
例えば可動子に撓みが生じても、その撓みによって電機
子と可動子が干渉することを防止し、駆動性能の低下を
抑えることが要求されている。従って、従来のリニアモ
ータを被駆動体、例えばドアや搬送装置などの駆動源と
して実用化するにあたっては、上記要求を満足するよう
に改良を加えることが望ましい。
【0005】本発明の代表的な目的は、駆動性能の低下
を抑えることができる駆動装置及びその駆動方法を提供
することにある。また、本発明の他の代表的な目的は、
可動側と固定側との干渉を防止することができる駆動装
置及びその駆動方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な特徴
は、一次側と二次側との干渉を防止する手段を駆動装置
に設け、二次側に撓みが生じていても、その撓みを小さ
くして一次側と二次側との干渉防止を図りながら一次側
と二次側とを相対運動させるように駆動装置を駆動する
ことにある。
【0007】一次側と二次側との干渉を防止する手段
は、二次側と摺動可能な球形状の転動部材を有する装置
或いは二次側と摺接可能な部材を有する装置であり、一
次側の二次側との対向部分に設けられている。一次側と
二次側との干渉を防止する手段の磁極対向部の連なる方
法或いは磁極配列方向に対する配置位置は、二次側に生
じた撓みを小さくする目的から、一次側の空隙の貫通方
向の両端に配置されることが好ましい。一次側の磁極対
向部の連なる方向或いは磁極配列方向の両側に部材が配
置されている場合は、一次側と二次側との干渉を防止す
る手段をこの部材に設けてもよい。
【0008】また、一次側と二次側との干渉を防止する
手段の二次側の短手方向に対する配置位置は、一次側或
いは部材の二次側の短手方向の両端部と対向する部位、
一次側或いは部材の二次側の短手方向の中央部と対向す
る部位のどちらでもよい。ここで、二次側の短手方向と
は、磁極対向部の連なる方向或いは磁極配列方向と直交
する平面で磁極対向部の対向方向或いは磁極片の対向方
向(第1方向)に直交する方向を意味する。
【0009】本発明の駆動装置は、一次側と二次側が相
対運動するように構成されたものである。一次側は、巻
線が巻かれていると共に、磁極の対向部が一方向に連な
って形成された空隙を有するものである。或いは巻線が
巻かれていると共に、第1方向に対向する磁極片の対向
方向の一方向に磁束を流す磁極、第1方向に対向する磁
極片の対向方向の他方向に磁束を流す磁極が交互に配列
され、前記各磁極の対向する磁極片間によって前記磁極
配列方向に貫通する空隙が形成されたものである。一次
側は、巻線への通電によって発生した磁束を空隙に交互
に相対、すなわち交番させて流す。二次側は、磁性を有
ると共に、一次側の空隙に配置されたものである。二次
側は一次側の交番磁束と鎖交する。一次側の磁極対向部
の連なる方向或いは磁極配列方向の両側に配置された部
材は、一次側の空隙と連通し、かつ磁極配列方向に貫通
する開口部が形成されている。
【0010】本発明の駆動装置によれば、二次側に撓み
が生じていても、その撓みを小さくして一次側と二次側
との干渉防止を図りながら一次側と二次側とを相対運動
させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施例である駆動装
置を図1乃至図5に基づいて説明する。本実施例の駆動
装置100は、一次側10と二次側30とが相対運動、
具体的には二次側30に対して一次側10が往復運動す
るリニアモータである。本実施例の駆動装置200は、
例えばエレベータのドア,搬送装置のテーブルなどの直
線運動する被駆動体の駆動源として用いられる。
【0012】ここで、一次側10は二次側30に対して
可動しているので、可動子と呼ばれる場合もある。二次
側30は一次側10に対して静止しているので、固定子
と呼ばれる場合もある。
【0013】一次側10には、磁路を形成する磁極1
1,12が複数設けられている。磁極11,12は、磁
性材、例えば鉄,珪素鋼などから形成された薄板状の磁
性部材13,14が複数積層された鉄心である(可動子
に設けられた鉄心なので、可動子鉄心とも呼ばれる)。
磁極11,12は同一体格,同一形状のものであり、磁
極片11a,12a,磁極片11b,12b及び磁極片
11c,12cから構成されている。
【0014】磁極片11a,12aは積層断面の形状が
矩形状のものである。磁極片11b,12bは積層断面
の形状が略S字状のものであり、磁極片11a,12a
の一端側に一体に形成されている。磁極片11c,12
cは積層断面の形状が略かぎ状のものであり、磁極片1
1a,12aの他端側に一体に形成されている。ここ
で、積層断面とは、磁性部材の積層方向の断面を意味す
る。
【0015】磁極片11b,12bと磁極片11c,1
2cは上下方向に対向している。具体的には、磁極片1
1b,12bの先端側が磁極片11c,12cの先端側
の上方に位置し対向している。磁極片11b,12bと
磁極片11c,12cとの対向部分は上下方向の対向側
に突出すると共に、磁性部材の積層方向に連続し、上下
方向に垂直な平行面を形成している。ここで、上下方向
とは、磁極片11a,12aを地面側として磁極11,
12を地面に置いたとき、その地面と直交する平面上に
おいて磁性部材の積層方向と直交する方向を意味する。
【0016】磁性部材13,14は、1枚或いは複数重
ねた鉄板,珪素鋼板などをプレス加工によって打ち抜い
て形成したもの或いはワイヤカットによって切断して形
成したものである。磁性部材13,14は同一体格,同
一形状のものであり、磁性部材片13a,14a,磁性
部材片13b,14b及び磁性部材片13c,14cか
ら構成されている。磁性部材片13a,14aは磁極片
11a,12aに対応する部分である。磁性部材片13
b,14bは磁極片11b,12bに対応する部分であ
る。磁性部材片13c,14cは磁極片11c,12c
に対応する部分である。
【0017】磁極11,12は磁性部材の積層方向にス
ペーサ16を介して交互に複数配列されている。しか
も、互いの形状が上下方向を軸として180度裏返った
関係になるように配列されている。スペーサ16は、絶
縁材、例えばエポキシ樹脂などから形成された成形品で
あり、磁極11,12が配列されたときの磁極配列方向
の断面形状と同一体格,同一形状の板状部材である。ス
ペーサ16には2つの開口部が形成されている。2つの
開口部は磁極配列方向に貫通する。開口部の一方は、後
述する空隙18と連続している。開口部の他方は、後述
する空隙19と連続している。
【0018】駆動装置100は三相交流の電力を受けて
駆動する。ここで、磁極11,12がスペーサ16を介
して複数配列されたものを1相分の単位体と定義する
と、本実施例では三相分の単位体が設けられている。単
位体17u,17v,17wは磁極配列方向の同一軸上
に並設されている。
【0019】以下、本発明の実施例の説明では、磁性部
材の積層方向或いは磁極配列方向と同一方向を第1方向
と定義して用いる。また、上下方向、すなわち磁極片1
1a,12aを地面側として磁極11,12を地面に置
いたとき、その地面と直交する平面上において磁性部材
の積層方向或いは磁極配列方向と直交する方向と同一方
向を第2方向と定義して用いる。さらに、その地面と水
平な平面上において磁性部材の積層方向或いは磁極配列
方向と直交する方向と同一方向を第3方向と定義して用
いる。
【0020】単位体17u,17v,17wには、第1
方向に貫通する空隙18,19が形成されている。空隙
18は、第2方向に対向する磁極片11b,11c間及
び磁極片12b,12c間の空隙、スペーサ16の開口
部が第1方向に連続することによって形成されたもので
ある。空隙19は、磁極片11a,11b,11c間の
空隙、磁極片12a,12b,12c間の空隙及びスペ
ーサ16の開口部が第1方向に連続することによって形
成されたものである。空隙18と空隙19は第2方向に
並設されている。
【0021】空隙18の第1方向の断面形状は、第3方
向の長さが第2方向の長さよりも大きく、第3方向の中
央部の第2方向の長さが第3方向の両端部の第2方向の
長さよりも小さいH字状になっている。すなわち空隙1
8は、磁極片11b,12bと磁極片11c,12cと
の対向部分の第2方向の対向側への突出によって上記形
状になっている。第3方向の中央部が第3方向の両端部
よりも第2方向の内方に突出する空隙19の第1方向の
断面形状は、第3方向の長さが第2方向の長さよりも大
きい矩形状である。
【0022】一次側10の第1方向の両端(単位体17
u,17wの単位体17v側とは反対側端)にはスペー
サ20が配列されている。スペーサ20は、絶縁材、例
えばエポキシ樹脂などから形成された成形品であり、磁
極11,12が配列されたときの第1方向の断面形状と
同一体格,同一形状のブロック状部材である。スペーサ
20は、固定手段、例えばボルト・ナットなどの締付力
を一次側10の第1方向の両端面全体に作用させ、一次
側10を第1方向の両端から挟持する挟持部材である。
単位体17u,17v間及び単位体17v,17w間に
はスペーサ21が配列されている。スペーサ21は、ス
ペーサ20と同様に形成されたものであり、単位体17
u,17v間及び単位体17v,17w間の絶縁を確保
する相間絶縁部材である。
【0023】スペーサ20の空隙18との対向部分には
開口部20aが形成されている。開口部20aは第1方
向に貫通しており、空隙18と連続している。開口部2
0aの第1方向の断面形状は空隙18の第1方向の断面
形状と同一体格,同一形状になっている。スペーサ20
の空隙19との対向部分には開口部20bが形成されて
いる。開口部20bは第1方向に貫通しており、空隙1
9と連続している。開口部20bの第1方向の断面形状
は空隙19の第1方向の断面形状と同一体格,同一形状
になっている。
【0024】スペーサ21の空隙18,19との対向部
分にも開口部が形成されている。開口部は第1方向に貫
通しており、対応する空隙と連続している。開口部の第
1方向の断面形状は、対応する空隙の第1方向の断面形
状と同一体格,同一形状になっている。
【0025】スペーサ20を含む単位体17u,17w
及びスペーサ21を含む単位体17vには巻線22,23
が装着されている。巻線22は、磁極片11b,12c
の第3方向の外方側と空隙19との間を第1方向に行き
来するように装着されている。巻線23は、磁極片11
b,12cの第3方向の外方側と空隙19との間を磁極
配列方向に行き来するように装着されている。巻線2
2,23は、導電性を有する部材、例えば銅などからな
る線材が複数巻かれて形成されたものであり、絶縁部材
が巻かれて或いは絶縁部材を介して単位体17u,17
v,17wに装着されている。
【0026】開口部20a及びスペーサ21の開口部を
含む空隙18内には二次側30が配置されている。二次
側30は固定部材31及び永久磁石32から構成されて
いる。固定部材31の第1方向の両端は固定されてい
る。
【0027】固定部材31は、非磁性材、例えばステン
レス鋼,プラスチックなどから形成された成形品であ
り、マグネットケース31a及びガイド31bから構成
されている。固定部材31の第1方向の断面形状は空隙
18の第1方向の断面形状と同一形状のH字状になって
いる。固定部材31の第1方向の断面積は空隙18の第
1方向の断面積よりも小さい。
【0028】マグネットケース31aは第1方向に延び
ており、一次側10の第1方向の長さよりも長く、開口
部20a及びスペーサ21の開口部を含む空隙18から
第1方向の両方向に突出している。マグネットケース3
1aは板面形状が矩形状の板状部材であり、磁極片11
b,12bと磁極片11c,12cとの対向部分と板面
が対向している。マグネットケース31aには、永久磁
石32を保持する保持部が複数形成されている。マグネ
ットケース31aに形成された保持部は第1方向に複数
配列されており、保持された永久磁石32が磁極片11
b,12bと磁極片11c,12cとの対向部分側(第
2方向の両方向)に露出するように構成されている。
【0029】マグネットケース31aの第3方向の両端
部にはガイド31bが固定されている。ガイド31b
は、マグネットケース31aの保持部に永久磁石32を
保持した状態でマグネットケース31aの第2方向の両
端部をへこみ部分で挟持している。ガイド31bは第1
方向の断面形状が凹状の縁部材であり、マグネットケー
ス31aに沿って第1方向に延びている。ガイド31b
は、空隙18の第3方向の両端部に配置される部分であ
り、第2方向の厚みがマグネットケース31aの第2方
向の板厚よりも大きい。
【0030】永久磁石32は、コバルト,ネオジウム,
ボロンなどの希土類系の材料から形成されたものであ
る。永久磁石32は、板面形状が矩形となるように板状
に成形されている。永久磁石32は、第1方向に極性
(N極,S極)が交互になるようにマグネットケース3
1aに保持されている。これにより、永久磁石32は、
第2方向の両方向に露出すると共に、第1方向に極性
(N極,S極)が交互になるようにマグネットケース3
1aに複数配列される。また、第1方向に隣接する永久
磁石32間には、マグネットケース31aの一部分であ
る非磁性部材が介在している。
【0031】開口部20aを形成するスペーサ20の壁
面の第3方向の中央部、かつマグネットケース31aの
第2方向の両面との対向部分には干渉防止装置24,2
5が埋設されている。干渉防止装置24,25は一次側
10と二次側30との干渉を防止するものであり、球体
24a,25a、保持部材24b,25b及び支持部材
24c,25cから構成されている。
【0032】球体24a,25aは、マグネットケース
31aの第2方向の面と摺動する転動部材である。支持
部材24c,25cは、球体24a,25aを転動可能
なように支持するものである。保持部材24b,25b
は球体24a,25bを支持部材24c,25c上に保
持するものである。保持部材24b,25bには球体2
4a,25aの直径よりも小さい直径の丸孔が中心部に
設けられている。球体24a,25aは保持部材24
b,25bの丸孔からその一部が露出し、マグネットケ
ース31aの第2方向の面と摺動する。保持部材24
b,25b内には潤滑剤、例えばグリースなどが封入さ
れている。
【0033】次に、本実施例の駆動装置100の動作に
ついて説明する。巻線22,23に励磁電流が流れる
と、磁極片11b,12cがN極、磁極片11c,12
bがS極となり、磁界が形成され、磁極11,12には
磁束が発生する。磁極11に発生した磁束は、磁極片1
1cから磁極片11aを介して磁極片11bに流れ、磁
極片11bと磁極片11cとの間の空隙を磁極片11b
から磁極片11cに永久磁石32のS極,N極を貫いて
流れる。すなわち磁束は第2方向を一方向(上から下)
に向って流れる。
【0034】一方、磁極12に発生した磁束は、磁極片
12bから磁極片12aを介して磁極片12cに流れ、
磁極片12bと磁極片12cとの間の空隙を磁極片12
cから磁極片12bに永久磁石32のS極,N極を貫い
て流れる。すなわち磁束は第2方向を他方向(下から
上)に向って流れる。本実施例では、磁極11,12が
交互に第1方向に配列されているので、空隙18を第2
方向に流れる磁束の流れ方向が交互に反対になる。
【0035】本実施例によれば、上述のように磁束が流
れるので、有効磁束が流れる磁気回路の磁路の長さが短
くなると共に、磁気抵抗が小さくなり、有効磁束が増
え、漏れ磁束が少なくなる。
【0036】二次側30は永久磁石32から磁束を発生
している。一次側10で発生した磁束と二次側30で発
生した磁束との相互作用によって空隙18には吸引力が
発生する。一次側10は、吸引力の第2方向の成分によ
って二次側30に対して保持されると共に、吸引力の第
1方向の成分が推進力となって二次側30を軸として第
1方向の両方向に相対移動する。
【0037】本実施例によれば、二次側30の第2方向
の一方側と対向する磁極片から二次側30までの距離、
二次側30の第2方向の他方側と対向する磁極片から二
次側30までの距離が等しい。このため、二次側30の
第2方向の一方側と対向する磁極片と二次側30との間
に作用する吸引力の大きさと、二次側30の第2方向の
他方側と対向する磁極片と二次側30との間に作用する
吸引力の大きさが等しく、吸引力の作用する方向が反対
になる。これにより、一次側10と二次側30との間の
全体の吸引力を零に相殺することができ、第2方向に対
向する磁極片と二次側30との間を吸引力を小さくする
ことができる。
【0038】ほぼ板状に構成されている二次側30には
撓みが生じる場合があり、その撓みが大きくなると、一
次側10と干渉(かじり等)する恐れもある。しかし、
本実施例では、一次側10の第1方向先端において、二
次側30を第2方向の両方向から干渉防止装置24,2
5によって挟み込むように支持しているので、二次側3
0に撓みが生じていても、その撓みを小さくしながら、
すなわち撓んでいる方向とは逆方向に力を加えながら一
次側10が相対移動する。
【0039】以上説明した本実施例によれば、二次側3
0に撓みが生じていても、その撓みを小さくしながら一
次側10を二次側30に対して相対移動させることがで
きるので、一次側10と二次側30との干渉を防ぐこと
ができ、駆動装置100の駆動性能を低下させることが
ない。
【0040】尚、本実施例では、干渉防止装置24,2
5を二次側30に対して一次側10を相対移動させるリ
ニアモータへの適用について説明したが、一次側10に
対して二次側30を相対移動させるリニアモータに適用
しても同様の効果を得ることができる。
【0041】本発明の第2実施例である駆動装置を図
6,図7に基づいて説明する。本実施例の駆動装置20
0は、第1実施例と同様に、二次側30に対して一次側
10が往復運動するリニアモータである。第1実施例で
は干渉防止装置を2つ用いた場合について説明した。本
実施例は干渉防止装置を4つ用いた場合であり、開口部
20aを形成するスペーサ20の壁面の第3方向の両端
部、かつガイド31bの第2方向の両面との対向部分に
埋設している。
【0042】干渉防止装置24,25,26,27は、
第1実施例と同様に、球体24a,25a,26a,2
7a、保持部材24b,25b,26b,27b及び支
持部材24c,25c,26c,27cから構成されて
いる。
【0043】このように構成された本実施例において
も、第1実施例と同様に、二次側30に撓みが生じてい
ても、その撓みを小さくしながら一次側10を二次側3
0に対して相対移動させることができるので、一次側1
0と二次側30との干渉を防ぐことができ、駆動装置2
00の駆動性能を低下させることがない。
【0044】尚、本実施例においても、干渉防止装置2
4,25,26,27を二次側30に対して一次側10
を相対移動させるリニアモータへの適用について説明し
たが、一次側10に対して二次側30を相対移動させる
リニアモータに適用しても同様の効果を得ることができ
る。
【0045】本発明の第3実施例である駆動装置を図
8,図9に基づいて説明する。本実施例の駆動装置30
0は、第2実施例と同様に、干渉防止装置28,29を
開口部20aを形成するスペーサ20の壁面の第3方向
の両端部、かつガイド31bの第2方向の両面との対向
部分に埋設しているが、干渉防止装置40,41,4
2,43の構成が第1及び第2実施例とは異なってい
る。
【0046】本実施例の干渉防止装置40,41,4
2,43は、ガイド31bの第2方向の面と摺接可能な
板状の部材であり、例えば四弗化エチレン樹脂(PTF
E)などのプラスチックに、グラスファイトや二硫化モ
リブデンなどの固体潤滑剤を含有させたものであり、す
べり軸受などとして用いられているものである。
【0047】このように構成された本実施例において
も、第1及び第2実施例と同様に、二次側30に撓みが
生じていても、その撓みを小さくしながら一次側10を
二次側30に対して相対移動させることができるので、
一次側10と二次側30との干渉を防ぐことができ、駆
動装置300の駆動性能を低下させることがない。
【0048】尚、本実施例においても、干渉防止装置4
0,41,42,43を二次側30に対して一次側10
を相対移動させるリニアモータへの適用について説明し
たが、一次側10に対して二次側30を相対移動させる
リニアモータに適用しても同様の効果を得ることができ
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、一次側と
二次側との干渉を防止することができるので、駆動装置
の駆動性能の低下を抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である駆動装置の外観構成
を示す斜視図である。
【図2】図1の一部分を拡大した拡大斜視図である。
【図3】図1のIII−III矢視断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の磁極における磁束の流れ
を示す図である。
【図5】本発明の第1実施例の磁極を形成する磁性部材
の構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第2実施例である駆動装置の外観構成
を示す斜視図である。
【図7】図6のVII−VII矢視断面図である。
【図8】本発明の第3実施例である駆動装置の外観構成
を示す斜視図である。
【図9】図8のIX−IX矢視断面図である。
【符号の説明】 10…一次側、11,12…磁極、13,14…磁性部
材、16,20,21…スペーサ、17…単位体、1
8,19…空隙、22,23…巻線、24,25,2
6,27,40,41,42,43…干渉防止装置、3
0…二次側、31…固定部材、32…永久磁石、10
0,200,300…駆動装置。
フロントページの続き (72)発明者 牧 晃司 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 諸岡 泰男 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株 式会社日立製作所日立研究所内 (72)発明者 沼田 勇 茨城県日立市会瀬町二丁目9番1号 日立 設備エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 田所 久男 茨城県日立市会瀬町二丁目9番1号 日立 設備エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 森本 健郎 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 三戸 康知 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地 株式会社日立製作所内 (72)発明者 上野 博司 茨城県日立市会瀬町二丁目9番1号 日立 設備エンジニアリング株式会社内 (72)発明者 嶋根 秀樹 茨城県日立市会瀬町二丁目9番1号 日立 設備エンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 5H641 BB06 GG02 HH03 JA02

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】巻線が巻かれていると共に、磁極の対向部
    が一方向に連なって形成された空隙を有する一次側と、
    磁性を有すると共に、前記空隙に配置された二次側と、
    前記一次側と前記二次側との干渉を防止する手段とを有
    することを特徴とする駆動装置。
  2. 【請求項2】巻線が巻かれていると共に、第1方向に対
    向する磁極片の対向方向の一方向に磁束を流す磁極、第
    1方向に対向する磁極片の対向方向の他方向に磁束を流
    す磁極が交互に配列され、前記各磁極の対向する磁極片
    間によって前記磁極配列方向に貫通する空隙が形成され
    た一次側と、磁性を有すると共に、前記空隙に配置され
    た二次側と、前記一次側と前記二次側との干渉を防止す
    る手段とを有することを特徴とする駆動装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の駆動装置におい
    て、前記一次側と前記二次側との干渉を防止する手段
    は、前記一次側の前記二次側との対向部分に設けられて
    いることを特徴とする駆動装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載の駆動装置において、前記
    一次側と前記二次側との干渉を防止する手段は、前記一
    次側の前記空隙の貫通方向の両端に配置されていること
    を特徴とする駆動装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4に記載の駆動装置におい
    て、前記一次側と前記二次側との干渉を防止する手段
    は、前記一次側の前記二次側の短手方向の両端部と対向
    する部位に配置されていることを特徴とする駆動装置。
  6. 【請求項6】請求項3又は4に記載の駆動装置におい
    て、前記一次側と前記二次側との干渉を防止する手段
    は、前記一次側の前記二次側の短手方向の中央部と対向
    する部位に配置されていることを特徴とする駆動装置。
  7. 【請求項7】請求項1乃至6のいずれかに記載の駆動装
    置において、前記一次側と前記二次側との干渉を防止す
    る手段は、前記二次側と摺動可能な球形状の転動部材を
    有する装置であることを特徴とする駆動装置。
  8. 【請求項8】請求項1乃至6のいずれかに記載の駆動装
    置において、前記一次側と前記二次側との干渉を防止す
    る手段は、前記二次側と摺接可能な部材を有する装置で
    あることを特徴とする駆動装置。
  9. 【請求項9】巻線が巻かれていると共に、第1方向に対
    向する磁極片の対向方向の一方向に磁束を流す磁極、第
    1方向に対向する磁極片の対向方向の他方向に磁束を流
    す磁極が交互に配列され、前記各磁極の対向する磁極片
    間によって前記磁極配列方向に貫通する空隙が形成され
    た一次側と、前記空隙と連続しかつ前記磁極配列方向に
    貫通する開口部を有すると共に、前記一次側の前記磁極
    配列方向の両端に配置された部材と、磁性を有すると共
    に、前記開口部を含む前記空隙に配置された二次側とを
    有し、前記部材の前記二次側と対向する部分には、前記
    一次側と前記二次側との干渉を防止する手段が設けられ
    ていることを特徴とする駆動装置。
  10. 【請求項10】巻線が巻かれていると共に、第1方向に
    対向する磁極片の対向方向の一方向に磁束を流す磁極、
    第1方向に対向する磁極片の対向方向の他方向に磁束を
    流す磁極が交互に配列され、前記各磁極の対向する磁極
    片間によって前記磁極配列方向に貫通する空隙が形成さ
    れた単位体を、前記磁極配列方向に複数並ばしてなる一
    次側と、前記空隙と連続しかつ前記磁極配列方向に貫通
    する開口部を有すると共に、前記一次側の前記磁極配列
    方向両端及び前記単位体間に配置された部材と、磁性を
    有すると共に、前記開口部を含む前記空隙に配置された
    二次側とを有し、前記一次側の前記磁極配列方向の両端
    に配置された部材の前記二次側と対向する部分には、前
    記一次側と前記二次側との干渉を防止する手段が設けら
    れていることを特徴とする駆動装置。
  11. 【請求項11】請求項9又は10に記載の駆動装置にお
    いて、前記一次側と前記二次側との干渉を防止する手段
    は、前記部材の前記二次側の短手方向の両端部と対向す
    る部位に配置されていることを特徴とする駆動装置。
  12. 【請求項12】請求項9又は10に記載の駆動装置にお
    いて、前記一次側と前記二次側との干渉を防止する手段
    は、前記部材の前記二次側の短手方向の中央部と対向す
    る部位に配置されていることを特徴とする駆動装置。
  13. 【請求項13】請求項9乃至12のいずれかに記載の駆
    動装置において、前記一次側と前記二次側との干渉を防
    止する手段は、前記二次側と摺動可能な球形状の転動部
    材を有する装置であることを特徴とする駆動装置。
  14. 【請求項14】請求項9乃至12のいずれかに記載の駆
    動装置において、前記一次側と前記二次側との干渉を防
    止する手段は、前記二次側と摺接可能な部材を有する装
    置であることを特徴とする駆動装置。
  15. 【請求項15】一次側を構成する磁極の配列方向に貫通
    する空隙に、前記磁極に巻かれた巻線への通電によって
    発生した磁束を交互に相対させて流し、磁性を有しかつ
    前記空隙に配置された二次側に鎖交させ、前記一次側と
    前記二次側とを相対運動させるにあたり、前記二次側に
    撓みが生じていたときには、その撓みを小さくしながら
    前記一次側と前記二次側とを相対運動させることを特徴
    とする駆動装置の駆動方法。
  16. 【請求項16】一次側を構成する磁極の配列方向に貫通
    する空隙に、前記磁極に巻かれた巻線への通電によって
    発生した磁束を交互に相対させて流し、磁性を有しかつ
    前記空隙に配置された二次側に鎖交させ、前記一次側と
    前記二次側とを相対運動させるにあたり、前記二次側に
    撓みが生じていたときには、その撓みを前記一次側の先
    端において小さくしながら前記一次側と前記二次側とを
    相対運動させることを特徴とする駆動装置の駆動方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007312501A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Sanyo Denki Co Ltd リニアモータ用可動子
JP2018157721A (ja) * 2017-03-21 2018-10-04 日立アプライアンス株式会社 リニアモータ
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