JP2003250143A - 動画配信装置および方法ならびに動画配信装置を制御するためのプログラム - Google Patents

動画配信装置および方法ならびに動画配信装置を制御するためのプログラム

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JP2003250143A
JP2003250143A JP2002049311A JP2002049311A JP2003250143A JP 2003250143 A JP2003250143 A JP 2003250143A JP 2002049311 A JP2002049311 A JP 2002049311A JP 2002049311 A JP2002049311 A JP 2002049311A JP 2003250143 A JP2003250143 A JP 2003250143A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ユーザの嗜好に沿うカテゴリの動画を配信す
る。 【構成】 クライアント3がウエブ・サーバ2にアクセ
スすると,広告サーバ1はクライアント3からクッキー
を取得する(ステップ42)。広告サーバ1は,クッキー
中の情報に基づいて特定される前回配信動画データのク
ライアント3への配信開始日時と,クライアント3のア
クセス日時とに基づいて,前回配信動画が正常に閲覧さ
れたかどうかを判断する。正常閲覧と判断した場合には
前回配信動画が属するカテゴリのウエイトを増加させか
つ他のカテゴリのウエイトを減少させる。不正常閲覧と
判断した場合には前回配信動画が属するカテゴリのウエ
イトを減少させかつ他のカテゴリのウエイトを増加させ
る(ステップ43)。算出されたウエイトに基づいて,ウ
エイトに応じて決定確率が変動する手法でクライアント
3に新たに配信すべき動画が属するカテゴリを決定する
(ステップ44)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,動画配信装置および方法,な
らびに動画配信装置を制御するプログラムに関する。
【0002】
【技術背景】インターネットおよびパーソナル・コンピ
ュータの家庭への普及が広がってきている。近年,次世
代のインターネットをささえる技術の一つとして「ブロ
ードバンド」に注目が集まっている。
【0003】従来,すなわち,ブロードバンドの到来以
前では,インターネットを利用してユーザに情報を配信
する場合,静的なコンテンツ(静止画像)を配信するも
のが一般的になっている。これは,受信者側のインフラ
が整っていず,大量のデータの送信(受信)が困難であ
ったからである。
【0004】ところが,ブロードバンド時代を迎え,受
信者側で大量のデータの受信ができるインフラが整いつ
つある。ブロードバンド時代におけるインターネットで
は動画配信もスムーズに行うことができるので,インタ
ーネットを利用した情報配信,特に広告情報の配信で
は,静止画像の配信から動画像の配信に移ることは必至
である。
【0005】ユーザが興味を持つ分野の広告を配信しよ
うとする場合,広告を配信するコンピュータ(サーバ)
(サーバの運用者)は,ユーザに対してそのユーザの興
味分野をあらかじめ通知させ,これによりユーザのそれ
ぞれの興味分野を把握している。そして,把握した興味
分野に属する広告をユーザに配信する。
【0006】しかしながら,ユーザが興味を持つ分野は
恒久的に同じではない。社会変化,個人の環境の変化等
に伴ってユーザの興味は変化するからである。この場
合,ユーザはサイト側に通知した興味分野を削除,変
更,更新等しなければ,興味のない広告が配信され続け
ることになる。
【0007】
【発明の開示】この発明は,ユーザの興味に沿う分野の
動画を表すデータを,クライアントに配信することを目
的とする。
【0008】この発明はさらに,ユーザの嗜好の変化に
自動的に追従することを目的とする。
【0009】この発明はさらに,ユーザの嗜好および嗜
好の変化をゼロ・クリックで識別することを目的とす
る。
【0010】この発明はさらに,ユーザごとの嗜好デー
タを,各ユーザのコンピュータに記憶させておくことに
よって,データの分散化を図ることを目的とする。
【0011】この発明による動画配信装置は,複数のカ
テゴリのいずれかに属する動画を表す動画データを記憶
する動画データ記憶手段,クライアントからのアクセス
に応答して,上記クライアントからクッキーを取得する
クッキー取得手段,上記クッキー取得手段によって取得
したクッキーに記述されている情報に基づいて特定され
る前回配信された動画データの上記クライアントへの配
信開始日時と,上記クライアントのアクセス日時とに基
づいて,上記前回配信動画が正常に閲覧されたかどうか
を判断する判断手段,上記判断手段によって前回配信動
画が正常に閲覧されていたと判断された場合には,上記
前回配信動画が属するカテゴリのカテゴリ・ウエイトを
増加させ,かつ他のカテゴリのカテゴリ・ウエイトを減
少させ,上記判断手段によって前回配信動画が正常に閲
覧されていなかったと判断された場合には,上記前回配
信動画が属するカテゴリのカテゴリ・ウエイトを減少さ
せ,かつ他のカテゴリのカテゴリ・ウエイトを増加させ
るカテゴリ・ウエイト算出手段,上記カテゴリ・ウエイ
ト算出手段によって算出されたカテゴリ・ウエイトに基
づいて,カテゴリ・ウエイトに応じて決定確率が変動す
る手法を用いて,上記クライアントに新たに配信すべき
動画データが属するカテゴリを決定するカテゴリ決定手
段,上記カテゴリ決定手段によって決定されたカテゴリ
に属する動画データの中から,上記クライアントに配信
すべき動画データを決定する動画決定手段,および上記
動画決定手段によって決定された動画データを,上記ク
ライアントに配信する配信手段を備えたものである。
【0012】この発明による動画配信方法は,クライア
ントからのアクセスに応答して,上記クライアントから
クッキーを取得し,取得したクッキーに記述されている
情報に基づいて特定される前回配信された動画データの
上記クライアントへの配信開始日時と,上記クライアン
トのアクセス日時とに基づいて,前回配信動画が正常に
閲覧されたかどうかを判断する。前回配信動画が正常に
閲覧されていたと判断した場合には,上記前回配信動画
が属するカテゴリのカテゴリ・ウエイトを増加し,かつ
他のカテゴリのカテゴリ・ウエイトを減少し,前回配信
動画が正常に閲覧されていなかったと判断した場合に
は,上記前回配信動画が属するカテゴリのカテゴリ・ウ
エイトを減少し,かつ他のカテゴリのカテゴリ・ウエイ
トを増加する。新たなカテゴリ・ウエイトに基づいて,
そのカテゴリ・ウエイトに応じて決定確率が変動する手
法を用いて上記クライアントに新たに配信すべき動画デ
ータが属するカテゴリを決定する。決定したカテゴリに
属する動画データの中から上記クライアントに配信すべ
き動画データを決定し,決定した動画データを上記クラ
イアントに配信する。
【0013】クライアントに前回配信された動画(動画
データによって表される動画)が,クライアントにおい
て正常に閲覧されたかどうかによって,その動画が属す
るカテゴリのカテゴリ・ウエイトが増減する。前回配信
された動画が正常に閲覧されていた場合にはその動画が
属するカテゴリ・ウエイトが増加し,他のカテゴリのカ
テゴリ・ウエイトが減少する。逆に,前回配信された動
画が正常に閲覧されていなかった場合にはその動画が属
するカテゴリ・ウエイトが減少し,他のカテゴリのカテ
ゴリ・ウエイトが増加する。増加および減少後のカテゴ
リ・ウエイト(新たなカテゴリ・ウエイト)が用いられ
て,上記クライアントに新たに(次に)配信すべき動画
が属するカテゴリが決定される。配信すべき動画が属す
るカテゴリの決定には,そのカテゴリ・ウエイトに応じ
て決定確率が変動する手法が用いられる。
【0014】たとえば,上記カテゴリ・ウエイト算出手
段によって算出されたカテゴリ・ウエイトの合計値(た
とえば「100」)までの値の中から任意の値(たとえ
ば「67」を決定する。任意のカテゴリを選択し,決定
された任意の値が,選択されたカテゴリのカテゴリ・ウ
エイト中に含まれるかどうかを判断する。任意の値が選
択されたカテゴリのカテゴリ・ウエイト中に含まれない
と判断された場合に,上記選択されたカテゴリを除く他
のカテゴリを対象にして新たなカテゴリを選択し,選択
した新たなカテゴリのカテゴリ・ウエイトと,既に選択
されたカテゴリのカテゴリ・ウエイトとの合計値を用い
て,決定された任意の値が,カテゴリ・ウエイトの合計
値中に含まれるかどうかの判断を行う。決定された任意
の値がカテゴリのカテゴリ・ウエイトの合計値中に含ま
れるまでこの処理を繰返す。決定された任意の値が,カ
テゴリのカテゴリ・ウエイトまたはその合計値中に含ま
れると判断された場合に,含まれるようになったときに
選択されたカテゴリを,上記クライアントに新たに配信
すべき動画データが属するカテゴリとして決定する。カ
テゴリ・ウエイトが高い(大きい)と,次に配信すべき
動画が属するカテゴリとして決定される確率が高まる。
カテゴリ・ウエイトが低い(小さい)と,次に配信すべ
き動画が属するカテゴリとして決定される確率が低くな
る。
【0015】クライアントのユーザが,配信された動画
を正常に閲覧するとその動画が属するカテゴリのカテゴ
リ・ウエイトが高められ,他のカテゴリのカテゴリ・ウ
エイトが低くなる。新たなカテゴリ・ウエイトが用いら
れて,上述のような手法によって次に配信すべき動画が
属するカテゴリが決定されるので,ユーザが正常に閲覧
した動画が属するカテゴリが次に配信すべき動画が属す
るカテゴリとして決定される確率が高くなる。すなわ
ち,ユーザが正常に閲覧した動画が属するカテゴリは,
少なくとも前回の動画配信のときよりもユーザの嗜好に
沿ったカテゴリ(分野)として扱われる。
【0016】もちろん,カテゴリ・ウエイトの増加また
は減少は,一度に大きく変動させる必要はない。動画配
信装置からクライアントに複数回動画が配信されると,
その配信の度にカテゴリ・ウエイトが新たに算出される
ので,各カテゴリのカテゴリ・ウエイトが次第に(新た
なカテゴリ・ウエイトの算出の度に)ユーザの嗜好に沿
うウエイトとなる。ユーザの興味に沿う分野の動画が配
信されやすくなる。
【0017】また,この発明によると,ユーザの嗜好が
変化してもその変化に応じてカテゴリ・ウエイトが変動
するので,ユーザの嗜好の変化に自動的に追従すること
ができる。さらにこの発明によるとユーザがあらかじめ
自己の嗜好(興味)分野をあらかじめ動画配信装置(動
画提供者)に通知する必要がない。ゼロ・クリックで,
ユーザの嗜好(興味)に相応するカテゴリごとのカテゴ
リ・ウエイトを算出することができる。
【0018】一実施態様では,動画配信装置は,上記ク
ライアントからのアクセスを受付ける度にログ・データ
を生成するログ・データ生成手段,および上記ログ・デ
ータ生成手段によって生成されるログ・データを記憶す
るログ・テーブルを備えている。上記ログ・データ生成
手段によって生成されるログ・データには,上記動画デ
ータの配信開始日時,上記クライアントのユーザを識別
するユーザID,上記動画決定手段によって決定された
動画データを識別する動画IDおよび作成されるログ・
データを識別するログIDが記述される。前回配信動画
が正常に閲覧されたかどうかの判断において,ログ・デ
ータに記述された配信開始日時が用いられる。
【0019】さらに好ましくは,動画配信装置は,少な
くとも,上記クライアントのユーザを識別するユーザI
D,上記動画決定手段によって決定された動画データを
識別する動画ID,上記ログ・データ作成手段によって
作成されたログ・データを識別するログID,複数のカ
テゴリのそれぞれのカテゴリ・ウエイトおよび動画配信
装置のアドレスを記述したクッキーを作成するクッキー
作成手段,ならびに上記クッキー作成手段によって作成
されたクッキーを上記クライアントに送信するクッキー
送信手段をさらに備えている。動画配信装置は,動画配
信装置において作成されクライアントに送信されたクッ
キーを,クライアントからのアクセスに応答して受取
る。すなわち,動画配信装置がクライアントから受取る
クッキーは,動画配信装置が前回の動画配信の処理のと
きに作成してクライアントに送信したクッキーである。
クライアントに送信されたクッキーはクライアントにお
いてその記憶装置に保存される。クライアントからのア
クセスが行われ,動画データがクライアントに送信(配
信)される度にクッキーが作成されてクライアントに送
信され,クッキーを受信したクライアントにおいて保存
されるので,クライアントに保存されるクッキー(クラ
イアントからのアクセスに応答して動画配信装置が取得
するクッキー)に記述された情報は常に最新のものにな
る。
【0020】動画配信装置において作成されるクッキー
には,複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリ・ウエイト
が記述される。このクッキーに記述されたカテゴリ・ウ
エイトを基準に,前回配信動画が正常に閲覧されたかど
うかに基づいて,新たなカテゴリ・ウエイトが算出され
る。算出された新たなカテゴリ・ウエイトがクッキーに
記述される。クッキーに記述されたカテゴリ・ウエイト
が,さらに次に配信すべき動画が属するカテゴリを決定
するときに用いられる。クライアントのユーザのそれぞ
れについての各カテゴリのカテゴリ・ウエイトを動画配
信装置側で保持しておく必要がない。各クライアントの
ユーザのそれぞれについてのカテゴリのカテゴリ・ウエ
イトは,各クライアントの記憶装置に分散して記憶され
る。データベース(データ)の分散化を図ることができ
る。もちろん,ユーザのそれぞれについてのカテゴリの
カテゴリ・ウエイトを,動画配信装置に接続された記憶
手段(記憶装置)にも記憶させてもよい。ユーザの嗜好
調査に利用することができる。
【0021】上記ログ・データに記述される動画データ
の配信開始日時として,上記クライアントからのアクセ
ス日時を用いてもよい。前回アクセス日時と,次のアク
セス日時とが比較されて,クライアントのユーザが動画
を正常に閲覧したかどうかが判断される。
【0022】動画を正常に閲覧したかどうかを判断する
上記判断手段は,一実施態様では,クライアントから取
得したクッキーに記述されたログIDによって識別さ
れ,上記ログ・テーブルに記憶されているログ・データ
に記述されている前回配信動画の配信開始日時と,上記
クライアントからのアクセス日時とを比較し,その時間
差が,所定の時間幅内であれば上記クライアントに前回
配信された動画データが表す動画は正常に閲覧されたも
のと判断し,所定の時間幅外であれば上記クライアント
に前回配信された動画データが表す動画は正常に閲覧さ
れなかったものと判断するものである。たとえば,クラ
イアントのユーザが,配信された動画が表示されてすぐ
にその動画の閲覧を中止し,再びすぐに動画配信装置に
アクセスすると,前回配信動画の配信開始日時からクラ
イアントからのアクセス日時までの時間差が短いので,
前回配信動画は正常に閲覧されなかったものと判断され
る。また,クライアントのユーザが,配信された動画が
表示されてすぐにその動画の閲覧を中止し,しばらく時
間をあけて再び動画配信装置にアクセスすると,前回配
信動画の配信開始日時からクライアントからのアクセス
日時までの時間差が長いので,この場合にも前回配信動
画は正常に閲覧されなかったものと判断することができ
る。所定時間幅内にクライアントから再度のアクセスが
あった場合には,前回配信動画は正常に閲覧されたもの
と判断される。
【0023】好ましくは,上記クライアントに配信され
る動画データに,上記動画データに基づいて上記クライ
アントの表示画面上に表示される動画が所定時間表示さ
れた場合に,上記動画配信装置にアクセスするように上
記クライアントを制御する制御命令を付加しておく。こ
れにより,クライアントにおいて動画が所定時間表示さ
れると,動画配信装置にクライアントから再度のアクセ
スが行われる。次に配信すべき動画が決定され,決定さ
れた動画を表す動画データが上記クライアントに配信さ
れる。クライアントには次々と動画が表示される。
【0024】この発明によれば,カテゴリごとのカテゴ
リ・ウエイトが,配信すべき動画の決定の処理に大きな
影響を及ぼす。上記カテゴリ・ウエイト算出手段は,一
実施態様では,クライアントから取得したクッキーに記
述されているカテゴリごとのカテゴリ・ウエイトを旧カ
テゴリ・ウエイト,算出されるカテゴリごとの新たなカ
テゴリ・ウエイトを新カテゴリ・ウエイトとしたとき
に,カテゴリごとのそれぞれの新カテゴリ・ウエイト
を,「新カテゴリ・ウエイト=旧カテゴリ・ウエイト×
旧カテゴリ・ウエイトの合計値/増加または減少された
カテゴリ・ウエイトを用いた旧カテゴリ・ウエイトの合
計値」によって算出する。算出されるそれぞれのカテゴ
リの新カテゴリ・ウエイトの合計値が,旧カテゴリ・ウ
エイトの合計値と同じになる。
【0025】この発明はさらに,上述の動画配信装置を
含む動画配信システムを提供している。この発明による
動画配信システムは,上述の動画配信装置およびクライ
アントからのアクセスを受付けるウエブ・サーバを備え
ている。そして,上記ウエブ・サーバは,上記クライア
ントからのアクセスに応じてウエブ・データを上記クラ
イアントに送信する送信手段を備えている。上記送信手
段によって上記クライアントに送信されるウエブ・デー
タには,上記動画配信装置のアドレスおよび上記アドレ
スにしたがって上記動画配信装置をアクセスするように
上記クライアントを制御する制御命令が記述されてい
る。クライアントがウエブ・サーバにアクセスすると,
このアクセスに応じてウエブ・サーバからクライアント
にウエブ・データが送信される。ウエブ・サーバを受信
したクライアントでは,受信したウエブ・データにもと
づくウエブ・ウインドウが表示される。ウエブ・サーバ
からクライアントに送信されたウエブ・データには,上
記動画配信装置のアドレスおよび上記アドレスにしたが
って上記動画配信装置をアクセスするように上記クライ
アントを制御する制御命令が記述されているので,この
制御命令に基づいて動画配信装置がクライアントからア
クセスされる。上述したように,動画配信装置は,クラ
イアントからのアクセスに応答してクライアントからク
ッキーを取得する。動画配信システムでは,クライアン
トのユーザがウエブ・サーバにアクセスすると動画配信
装置にもアクセスが行われるので,動画配信装置の存在
がクライアントのユーザに意識されない。商品広告,役
務広告,企業紹介,その他の広告情報を表す動画データ
を動画配信装置からクライアントに配信するのに適して
いる。
【0026】この発明は,上述の動画配信装置を制御す
るプログラムも提供している。
【0027】
【実施例】広告配信システムは,特定のウエブ・サーバ
(ウエブ・サイト)をアクセスしたユーザのコンピュー
タ(以下,クライアントという)に,そのユーザの嗜好
に合った動画広告データを配信することによって,ユー
ザがアクセスしたウエブ・サーバから送信されるウエブ
・ページとともに,動画広告データに基づくユーザの嗜
好に沿った動画広告をクライアントの表示装置の表示画
面に表示させるためのシステムである。後述するよう
に,クライアントの表示画面上に表示される動画広告
は,ユーザがアクセスしたウエブ・サイト(ウエブ・サ
ーバ)とは別のサーバ(広告サーバ)からクライアント
に配信(送信)される。
【0028】広告配信システムでは,上述の特定のウエ
ブ・サーバをアクセスするユーザごとに作成されるクッ
キー(Cookie)を利用することを前提とする。広告配信
システムにおいて用いられるクライアントは,一人のユ
ーザによって用いられることを基本とする。もちろん,
クライアントにマルチ・ユーザ・タイプのOS(オペレ
ーティング・システム)が用いられている場合には,ユ
ーザID等によってクライアントを使用しているユーザ
が一人に特定されるので,この場合には,1台のクライ
アントを複数人が利用する利用態様であってもよい。以
下の説明では,一人のユーザが1台の特定のクライアン
トを利用するものとする。
【0029】図1は,広告配信システムの全体的構成を
示すブロック図である。図2は,動画広告がクライアン
トの表示画面上に表示されている様子を示すものであ
る。
【0030】広告配信システムは,ネットワークに接続
された広告サーバ1と,複数台のウエブ・サーバ2と,
複数台のクライアント3(1台のみ図示する)とから構
成される。もちろん,広告サーバ1とクライアント3と
の間,およびウエブ・サーバ2とクライアント3との間
のネットワークの経路上には,プロバイダが提供するサ
ーバ,ルータ等が存在する場合もある。もちろん,広告
サーバ1とウエブ・サーバ2についてもネットワークを
介して接続されていてもよい。
【0031】広告配信システムの基本的な運用の流れ
は,次の通りである。
【0032】クライアント3のユーザが,クライアント
3の記憶装置(ハードディスク等)に記憶されている通
信プログラム(ブラウザ)を起動し,広告配信システム
を構成するウエブ・サーバ2にアクセスする(URLを
入力する)と,クライアント3からウエブ・サーバ2に
htmlデータの配信要求が送信される(html要求)。ウ
エブ・サーバ2からクライアント3に要求されたhtmlデ
ータが配信される(html配信)。
【0033】ウエブ・サーバ2からクライアント3に配
信されるhtmlデータには,広告サーバ1のURLが記述
されている(表示画面上には表示されない)。クライア
ント3(ブラウザ)は,ウエブ・サーバ2から配信され
たhtmlデータに記述されている広告サーバ1のURLに
基づいて,広告サーバ1をアクセスする。広告サーバ1
はクライアント3からアクセスされると,クライアント
3にクッキー取得要求データを送信する。
【0034】後述するように,クライアント3がウエブ
・サーバ2に一度でもアクセスしたことがあれば,広告
サーバ1が作成したクッキーがクライアント3のハード
ディスクに保存されている。広告サーバ2からのクッキ
ー取得要求データを受信したクライアント3(ブラウ
ザ)は,広告サーバ2が要求しているクッキーをクライ
アント3のハードディスク中から読出し,広告サーバ1
に送信する(クッキー取得)。
【0035】クライアント3のハードディスクに保存さ
れている広告サーバ1が作成したクッキーには,クライ
アント3のユーザ(またはクライアント3)を特定する
ID,前回,前々回にクライアント3に配信された動画
広告を特定するID(広告ID)等が記述されている
(詳細は後述する)。また,広告サーバ1の記憶装置に
は上述のユーザIDのそれぞれに対応して,クライアン
ト3に配信された動画広告の閲覧情報,動画広告データ
(テーブル),配信すべき動画広告データを決定するた
めのプログラム等が記憶されている(詳細は後述す
る)。クッキーを取得した広告サーバ1は,取得したク
ッキーならびに広告サーバ1に記憶されているデータお
よびプログラムに基づいて,クライアント3のユーザの
嗜好に合った動画広告を決定し,決定した動画広告を表
す動画広告データをクライアント3に配信する(広告
配信)。広告サーバ1における動画広告の決定の処理に
ついては,後に詳述する。
【0036】図2に示すように,クライアント3の表示
画面上に,ウエブ・サーバ2から配信されたhtmlデータ
に基づくウエブ・ページ20と,広告サーバ1から配信さ
れた動画広告データに基づく動画広告(動画広告ウイン
ドウ)21とが表示される。図2に示す例は,ポップアッ
プ・ウインドウを用いた動画広告の表示例である。
【0037】図3は,クライアント3のハードディスク
に保存されているクッキーの一例を,クッキーに含まれ
る文字列の意味とともに示すものである。上述したよう
に,このクッキーは広告サーバ1によって作成される。
以下,クッキーに含まれる文字列の意味を説明する。
【0038】「ASCUE」 クッキーの名称である。広告サーバ1からクライアント
3に送信されるクッキー取得要求データにはこのクッキ
ー名が含まれている。クライアント3(ブラウザ)は,
クッキー取得要求データに含まれるクッキー名を持つク
ッキーを,クライアント3のハードディスクから検索し
て読出し,広告サーバ1に送信する。
【0039】「RID=U003」 クライアント3のユーザを特定するID(ユーザID)
を示す。「=」以降の文字列(U003)がユーザIDであ
る。
【0040】「LID=001268」 最新ログを特定するID(ログID)である。後述する
ように,クライアント3が広告サーバ1にアクセスする
と,広告サーバ1のハードディスクにはログが作成され
て記憶される。このログがログIDによって特定され
る。「=」以降の文字列(001268)がログIDである。
【0041】「RAC=A001」 クライアント3に前回配信された動画広告が属するカテ
ゴリを特定するID(カテゴリID)である。後述する
ように,広告サーバ1に準備されている動画広告データ
は,その動画広告データが表す広告の内容に応じて複数
のカテゴリに分類されている。「=」以降の文字列(A0
01)が前回配信された広告のカテゴリ(分類)を識別す
るカテゴリIDである。
【0042】「AID0=B003&AID1=B009&AID2=B123」 クライアント3に前回,前々回(2回前),その1回前
(3回前)に配信された動画広告を特定するID(広告
ID)である。「AID0=B003」が前回,「AID1=B009」が
前々回(2回前),「AID2=B123 」がその1回前(3回
前)の動画広告を示している。「=」以降の文字列(B0
03,B009,B123)が広告(動画広告データ)を識別する
広告IDである。
【0043】「CW0=25&CW1=15&CW2=30&CW3=5&CW4=25」 動画広告が属するカテゴリの重み(カテゴリ・ウエイ
ト)を表している。上述したように,広告サーバ1に準
備されている動画広告データは,その動画広告データが
表す動画広告の内容に応じて複数のカテゴリに分類され
ている。そして,そのカテゴリにはそれぞれ重みが付さ
れている。後述するように,各カテゴリの重みに基づい
てクライアント3に配信すべき動画広告データ(いずれ
のカテゴリに属する動画広告を配信すべきか)が決定さ
れる。この実施例では,動画広告データは,5つのカテ
ゴリ(カテゴリ0〜カテゴリ4)のいずれかに分類され
ているとする。「CW0=25」がカテゴリ0の重みを,「CW
1=15」がカテゴリ1の重みを,「CW2=30」がカテゴリ2
の重みを,「CW3=5」がカテゴリ3の重みを,「CW4=25
」がカテゴリ4の重みを表す。「=」以降の数値が重
みである。このカテゴリごとの重み(カテゴリ・ウエイ
ト)はクライアント3のユーザの嗜好およびその嗜好の
変化に基づいて変化する(詳細は後述する)。
【0044】「adserver.cuebs.co.jp/」 広告サーバ1のアドレスを表す。
【0045】広告配信システムでは,クライアント3の
ユーザの嗜好に基づいて,そのクライアント3に配信す
べき動画広告データが決定される。この決定処理が広告
サーバ1において行われる。図4は広告サーバ1のハー
ドウエア構成を示すブロック図である。
【0046】広告サーバ1は,広告サーバ1を統括的に
制御するCPU10を含む。このCPU10に,データ入力
のための入力装置11(キーボード,マウス等),データ
表示のための表示装置12(ディスプレイ等),バッファ
・エリア,ワーク・エリアを提供するメモリ13,後述す
る各種のプログラムおよびテーブル(データ)を記憶す
るハードディスク14A,動画広告データを記憶するハー
ドディスク14B,CD−ROMに記録されたプログラム
およびデータを読取るCD−ROMドライブ15,ならび
にネットワークを通じてクライアント3との間でデータ
の送受信を行う通信装置16が接続されている。
【0047】ハードディスク14Aには,OS,各種ドラ
イバ(図示略)が記憶されるとともに,クライアント3
に配信すべき動画広告データを,ユーザの嗜好に基づい
て決定する配信広告決定プログラムおよび複数のテーブ
ル(広告カテゴリ・テーブル,広告コンテンツ・テーブ
ル,広告オーナー・テーブル,ログ・テーブル,ユーザ
・テーブルおよびユーザ詳細テーブル)が記憶されてい
る。はじめに,広告サーバ1のハードディスク14Aに記
憶されている各種テーブルについて説明する。
【0048】(1)広告カテゴリ・テーブル(図5) 図5は,広告カテゴリ・テーブル31の一例を示してい
る。広告カテゴリ・テーブル31には,カテゴリ番号,カ
テゴリIDおよびカテゴリ名を表すデータが記憶されて
いる。
【0049】「カテゴリ番号」は,各カテゴリのそれぞ
れに付された番号である。
【0050】「カテゴリID」はカテゴリごとに付され
た符号である。カテゴリIDによって広告カテゴリ・テ
ーブル31と,次に説明する広告コンテンツ・テーブルと
がリンクする。
【0051】「カテゴリ名」は,各カテゴリの名称であ
る。
【0052】(2)広告コンテンツ・テーブル(図6) 図6は,広告コンテンツ・テーブル32の一例を示してい
る。広告コンテンツ・テーブル32には,広告ID,カテ
ゴリID,コンテンツ・オーナーID,格納場所/ファ
イル名,作成日および更新日を表すデータが記憶されて
いる。
【0053】「広告ID」は,ハードディスク14Bに記
憶されている動画広告データを識別する識別符号であ
る。広告IDによって広告コンテンツ・テーブル32と後
述するログ・テーブル34とがリンクする。
【0054】「カテゴリID」は,上述のようにカテゴ
リごとに付された符号である。「広告ID」によって特
定される動画広告データによって表される動画広告が属
するカテゴリが特定される。
【0055】「コンテンツ・オーナーID」は,広告I
Dによって特定される動画広告の広告主を識別する識別
符号である。コンテンツ・オーナーIDによって,広告
コンテンツ・テーブル32と次に説明する広告オーナー・
テーブル33とがリンクする。
【0056】「格納場所/ファイル名」は,広告IDに
よって特定される動画広告データが記憶(格納)されて
いる場所(アドレス)と,そのファイル名である。
【0057】「作成日」は,広告IDによって特定され
る動画広告データを作成した年月日であり,「更新日」
は動画広告データの一部を修正した年月日である。
【0058】(3)広告オーナー・テーブル(図7) 図7は広告オーナー・テーブル33の一例を示している。
広告オーナー・テーブル33には,コンテンツ・オーナー
ID,名称,ニックネーム,作成日および更新日を表す
データが記憶されている。
【0059】「コンテンツ・オーナーID」は,動画広
告データによって表される動画広告の広告主を特定する
識別符号であり,「名称」および「ニックネーム」はこ
の広告主の名称(氏名)およびニックネームである。
【0060】「作成日」は広告オーナー・テーブル33に
データが書込まれた年月日であり,「更新日」は広告オ
ーナー・テーブル33に書込まれたデータが修正された年
月日である。
【0061】(4)ログ・テーブル(図8) 図8は,ログ・テーブル34の一例を示している。ログ・
テーブル34には,広告サーバ1が配信した動画広告を,
ユーザが閲覧するたび(動画広告データがクライアント
3に配信されるたび,クライアント3が広告サーバ1に
アクセスするたび)に作成されるログ・データが記憶さ
れている。ログ・データはログID,広告ID,ユーザ
ID,閲覧日時および閲覧完了フラグを表すデータを含
む。
【0062】「ログID」は,作成されたログ(ログ・
データ)を識別する識別符号である。「広告ID」にユ
ーザが閲覧した動画広告を識別するIDが格納される。
【0063】「ユーザID」は,ユーザごとに付された
IDである。ユーザIDによって,ログ・テーブル34と
後述するユーザ・テーブルおよびユーザ参照テーブルと
がリンクする。
【0064】「閲覧開始日時」は,上述のユーザIDに
よって特定されるユーザが動画広告の閲覧を開始した年
月日および時分秒である。
【0065】「閲覧完了フラグ」には,ユーザが上述の
動画広告を,正常に閲覧したかどうかを表すフラグ(1
または0)が格納される。フラグ「1」が正常に動画広
告が閲覧された(クライアント3の表示画面上に表示さ
れた)ことを,フラグ「0」が正常に動画広告が閲覧さ
れなかった(たとえば,所定時間に満たない時間内に動
画広告の閲覧が打切られた)(動画広告を表示するウイ
ンドウ21が閉じられた)ことを意味する。
【0066】(5)ユーザ・テーブル(図9) 図9は,ユーザ・テーブル35の一例を示している。ユー
ザ・テーブル35には,ユーザID,IPアドレス,最新
閲覧日時および作成日を表すデータが記憶されている。
【0067】「ユーザID」はウエブ・サーバ2にアク
セスしたユーザのそれぞれに付される識別符号である。
ユーザがはじめてウエブ・サーバ2にアクセスしたとき
に,広告サーバ1によってユーザIDが採番されてユー
ザ・テーブル35に記憶される。
【0068】クライアント3を用いてウエブ・サーバ2
にアクセスする場合には,一般的には,インターネット
・サービス・プロバイダ(ISP)によって割り振られ
たIPアドレスが送信元アドレスとして用いられる。こ
の場合には,「IPアドレス」はクライアント3に割り
振られたアドレスとなる。
【0069】「最新閲覧日時」は,ユーザIDによって
識別されるユーザが最近(直近に)動画広告の閲覧を開
始した年月日および時分秒である。「作成日」はユーザ
・テーブル35にデータが記憶された年月日である。
【0070】(6)ユーザ詳細テーブル(図10) 図10は,ユーザ詳細テーブル36の一例を示している。ユ
ーザ詳細テーブル36は,ユーザIDによって上述のユー
ザ・テーブル35とリンクする。ユーザIDによって特定
されるユーザの苗字,名,苗字のふりがな,名のふりが
な,ユーザの住所,郵便番号,電話番号,ファックス番
号,性別等が格納される。
【0071】図11は,広告サーバ1においてクライアン
ト3に配信すべき動画広告が決定するまでの処理をブロ
ック図によって示すものである。図12〜図15は,広告サ
ーバ1のハードディスク14Aに記憶されている配信広告
決定プログラムの処理の流れ(配信広告決定プログラム
に基づく広告サーバ1の動作の流れ)を示すフローチャ
ートである。広告サーバ1における配信広告決定のため
の処理は,広告サーバ1に図11に示す各ブロックの機能
を達成するハードウエアを備えておくことによっても実
現できるし,図12〜図15に示すフローチャートの処理
(配信広告決定プログラム)をCPU10に実行させるこ
とによっても実現できる。この実施例では,配信広告プ
ログラムに基づく広告サーバ1の処理を説明する。
【0072】上述したように,クライアント3がウエブ
・サーバ2にアクセスすると,ウエブ・サーバ2からネ
ットワークを介してhtmlデータ等がクライアント3に送
信される。ウエブ・サーバ2からクライアント3に送信
されるhtmlデータ等には,そのボディ(BODY)・タグま
たはフレーム(FRAME )・タグ中に,広告サーバ1のア
ドレスおよびそのアドレスへのアクセス命令が記述され
ている。これにより,クライアント3がウエブ・サーバ
2にアクセスした旨が,クライアント3から広告サーバ
1に通知される。クライアント3からのアクセスを広告
サーバ1が受付けると,広告サーバ1において配信広告
決定プログラムの処理が進行する。
【0073】広告サーバ1からクライアント3に,クッ
キー(図3参照)の取得(送信)命令が送信される。ク
ライアント3が一度でもウエブ・サーバ2にアクセスし
たことがあれば,クライアント3には広告サーバ1が作
成したクッキーが保存されている。はじめに,クライア
ント3のハードディスク中に,広告サーバ1が作成した
クッキーが保存されている場合について説明する。
【0074】広告サーバ1の作成したクッキーがクライ
アント3のハードディスクに保存されている場合には
(ステップ41でYES ),広告サーバ1はクライアント3
に,取得すべきクッキー名が記述されたクッキー取得命
令を送信する。広告サーバ1はクライアント3からこの
クッキー名を持つクッキーを取得する(クッキーがクラ
イアント3から広告サーバ1に送信される)(ステップ
42)。上述したように,広告サーバ1がクライアント3
から取得するクッキーには,クッキー名,ユーザID,
ログID,前回配信広告カテゴリID,前回(直前),
前々回およびその前に配信された動画広告の広告ID,
各カテゴリの重み(カテゴリ・ウエイト)および広告サ
ーバ1のアドレスが記述されている。
【0075】カテゴリ・ウエイトが計算される(ステッ
プ43:図13)。カテゴリ・ウエイトとは,上述のように
広告カテゴリのそれぞれに付与された重みであり,この
カテゴリ・ウエイトが大きい広告カテゴリに属する動画
広告ほど,クライアント3に配信される確率が高くなる
(この点について詳しくは,後述する)。
【0076】カテゴリ・ウエイトの計算は次のようにし
て行われる。
【0077】クッキーに記述されているログIDに基づ
いて,ログ・テーブル34(図8)からログ・データが広
告サーバ1のメモリ13に読出される。
【0078】ログ・データには,クライアント3に前回
配信された動画広告の配信開始日時(年月日時分秒)
(図8の「閲覧開始日時欄」)が記述されている。
【0079】ログ・テーブル34に新たなログ・データが
作成されて記憶される。以下,上述のログ・テーブル34
からメモリに読出されているログ・データを「旧ログ・
データ」と呼び,新たに作成されてログ・テーブル34に
記憶されるログ・データを「新ログ・データ」と呼ぶ。
図16(A),(B)は,旧ログ・データと新ログ・データとを
比較して示すものである。
【0080】旧ログ・データ(図16(A) )には,「ログ
ID」,「広告ID」,「ユーザID」および「閲覧開
始日時」が記述されている。「閲覧完了フラグ」にはま
だフラグは立てられていない。他方,新ログ・データ
(図16(B) )には,ログ・データの作成時に採番された
「ログID」およびクライアント3から取得したクッキ
ーに記述されている「ユーザID」が記述される。「閲
覧開始日時」には,クライアント3が広告サーバ1にア
クセスした時刻(アクセス時刻)(広告サーバ1のマシ
ン・タイムに基づく)が記述される。「広告ID」およ
び「閲覧完了フラグ」にデータは記述されていない。ク
ライアント3から広告サーバ1へのアクセスが行われ,
クライアント3に配信すべき動画広告が決定され,決定
された動画広告を表す動画広告データの配信を開始する
までにかかる時間は短いので,ログ・データの閲覧開始
日時欄には,クライアント3が広告サーバ1にアクセス
した日時が記述される。新ログ・データに記述された日
時はユーザ・テーブル(図9)の最新閲覧日時欄にも記
述(上書き)される。
【0081】旧ログ・データに記述されている閲覧開始
日時と,新ログ・データに記述された閲覧開始日時とが
比較される。ログ・データは,クライアント3が広告サ
ーバ1にアクセスする度(すなわちクライアント3に動
画広告データが配信される度)に作成される。配信広告
決定プログラムは,旧ログ・データおよび新ログ・デー
タの閲覧開始日時を比較することによって,前回配信さ
れた広告動画を,クライアント3のユーザが正常に閲覧
したかどうかを,次のようにして判断する(ステップ5
1)。
【0082】前回配信された広告動画を,クライアント
3のユーザが正常に閲覧したかどうかの判断は,配信広
告決定プログラムに所定の時間幅を記述しておき,そし
て,この時間幅の中に,旧ログ・データに記述された閲
覧開始日時から新ログ・データに記述された閲覧開始日
時までの経過時間が入っているかどうかを判断すること
によって行われる。
【0083】さらに具体的に説明する。上述の所定の時
間幅が「15秒以上25秒未満」であるとする。図16に示す
例では,旧ログ・データ(図16(A) )に記述された閲覧
開始日時(2002年1月8日12時11分5秒)から新ログ・
データ(図16(B) )に記述された閲覧開始日時(2002年
1月15日13時12分11秒)までの時間は25秒を超えている
(所定の時間幅に入っていない)。この場合には,クラ
イアント3のユーザ(ユーザID「U003」のユー
ザ)は,前回配信された動画広告を正常に見なかったも
のと判断される(ステップ51でNO)。
【0084】たとえば,ユーザがクライアント3を用い
てウエブ・サーバ2にアクセスし,広告サーバ2から配
信された動画広告「B003」の閲覧を始める(閲覧開
始日時は2002年1月8日12時11分5秒)。その動画広告
が始まってすぐ(次に配信すべき動画広告が決定される
前)(たとえば,5秒後)に動画広告ウインドウ21(図
2参照)を閉じたとする。そして,2002年1月15日13時
12分11秒に,再びそのユーザがクライアント3を用いて
ウエブ・サーバ2にアクセスすると,図15(B)に示す新
ログ・データが作成される。旧ログ・データの閲覧完了
フラグ欄に,正常に動画広告を閲覧しなかった旨を表す
フラグ「0」が立てられる。
【0085】図17に示す例では,旧ログ・データ(図17
(A) )に記述された閲覧開始日時(2002年1月21日10時
00分00秒)から新ログ・データ(図17(B) )に記述され
た閲覧開始日時(2002年1月21日10時00分21秒)までの
時間は21秒であり,上述の所定の時間幅(15秒以上25秒
未満)に収まっている。この場合には,クライアント3
のユーザは,前回配信された動画広告を正常に見たもの
と判断される(ステップ51でYES )。旧ログ・データの
閲覧完了フラグ欄には,正常に動画広告を閲覧した旨を
表すフラグ「1」が立つ。
【0086】たとえば,動画広告ウインドウ21を表示画
面上にしばらく表示させたままにしておく。前回配信さ
れた動画広告の表示が終了すると,すぐに次の動画広告
がクライアント3に配信される(この動作についての説
明は後述する)。次の動画広告の配信のときに(前の動
画広告の終了のときに)クライアント3から広告サーバ
1にアクセスが行われ,新ログ・データが作成される。
この場合,旧ログ・データの閲覧開始日時から新ログ・
データの閲覧開始日時までの時間間隔は,所定の時間幅
内になる。
【0087】図18(A) 〜(C) に示すタイム・チャートを
用いてさらに説明する。動画広告ウインドウ21をクライ
アント3の表示画面にしばらく表示させていると,動画
広告ウインドウ21には次々と動画広告が表示される。図
18(A) に示す例は,10時00分00秒に動画広告1(カテゴ
リ0)の表示(配信)が開始され(クライアント3から
広告サーバ1にアクセスがあった時間(時刻)と同じ)
(ログ・データの閲覧開始日時欄に記述された時刻),
10時00分15秒に動画広告2(カテゴリ1)の表示(配
信)が開始され,10時00分30秒に動画広告3(カテゴリ
2)の表示(配信)が開始され,10時00分45秒に動画広
告4(カテゴリ3)の表示(配信)が開始された様子を
示している。10時00分00秒(またはその直前)に広告サ
ーバ1において行われた配信広告決定プログラムの処理
によって決定された動画広告が動画広告1(カテゴリ
0)であり,10時00分15秒に決定された動画広告が動画
広告2(カテゴリ1)であり,10時00分30秒に決定され
た動画広告が動画広告3(カテゴリ2)であり,10時00
分45秒に決定された動画広告が動画広告4(カテゴリ
3)である。
【0088】カテゴリ・ウエイトの算出処理では,上述
のように,所定の時間幅内にクライアント3から広告サ
ーバ1にアクセスがあった場合に,前回配信された動画
広告は正常に閲覧されたものと判断される。時間幅を15
秒以上25秒未満とすると,10時00分15秒に動画広告2の
配信が開始された図18(B) に示す例では,10時00分25秒
から10時00分40秒(厳密には10時00分40秒に至らない)
の間にクライアント3から広告サーバ1にアクセスがあ
ると,広告サーバ1において動画広告2は正常に閲覧さ
れたものと判断される。
【0089】すなわち,図18(C) において符号Aで示す
時間中(10時00分15秒から10時00分25秒)にクライアン
ト3から広告サーバ1に新たなアクセスがあった場合
(たとえば,動画広告2が配信されて5秒後に動画広告
ウインドウ21が閉じられ,さらにその5秒後にクライア
ント3からウエブ・サーバ2にアクセスが行われた場合
等)には,10時00分15秒(前回のアクセス時刻)から次
のアクセス時刻までの時間が,時間幅15秒以上25秒未満
に入っていないので,動画広告2は正常に閲覧されてい
ないと判断される。符号Bで示す時間中(10時00分25秒
から10時00分40秒)にクライアント3から広告サーバ1
にアクセスがあった場合には,10時00分15秒(前回のア
クセス時刻)から次のアクセス時刻までの時間が,時間
幅15秒以上25秒未満の範囲であるから,動画広告2は正
常に閲覧されたと判断される。符号Cで示す時間(10時
00分40秒より遅い時間)にクライアント3から広告サー
バ1にアクセスがあった場合(たとえば,動画広告2が
配信されて,次に配信すべき動画広告の決定が行われる
前に動画広告ウインドウ21が閉じられ,次の日にクライ
アント3から広告サーバ1にアクセスが行われた場合
等)には,10時00分15秒(前回のアクセス時刻)から次
のアクセス時刻までの時間が,時間幅15秒以上25秒未満
に入っていないので,動画広告2は正常に閲覧されてい
ないと判断される。
【0090】図13に戻って,正常な動画広告の閲覧が行
われていたと判断された場合には(ステップ51でYES
),前回配信された動画広告が属するカテゴリのカテ
ゴリ・ウエイトが上げられる(ステップ52)(前回配信
された動画広告が属するカテゴリのカテゴリIDがクラ
イアント3から取得したクッキー(図3)に記述されて
いる。)。正常な動画広告の閲覧が行われていなかった
と判断された場合には(ステップ51でNO),前回配信さ
れた動画広告が属するカテゴリのカテゴリ・ウエイトが
下げられる(ステップ55)。
【0091】図19(A),(B)および(C) は,前回配信され
た動画広告が属するカテゴリのカテゴリ・ウエイトが上
げられた場合におけるカテゴリ・ウエイトの決定(配
分)の様子を示している。
【0092】たとえば,前回配信された動画広告が正常
に閲覧されたと判断され(ステップ51でYES ),その動
画広告が属するカテゴリがカテゴリ0であるとする。た
とえば,カテゴリ0のカテゴリ・ウエイトが1.25倍
に上げられる。カテゴリ0のカテゴリ・ウエイトが「2
0」であったとすると(図19(A) )(広告サーバ1が取
得したクッキーに記述されている値である),20×
1.25=25が暫定的なカテゴリ0の新たなカテゴリ
・ウエイトとして決定される(図19(B) )。
【0093】カテゴリ・ウエイトの正規化処理が行われ
る。新たなカテゴリ・ウエイトは,次の式によって算出
される。
【0094】新カテゴリ・ウエイト=旧カテゴリ・ウエ
イト×規定合計値/合計値
【0095】ここで規定合計値とは,配信広告決定プロ
グラムにおいてあらかじめ定められているカテゴリ・ウ
エイトの合計値(規定カテゴリ・ウエイト合計値)であ
る。合計値とは,上述のカテゴリ・ウエイトの増加処理
(または後述する減少処理)後の数値を用いたカテゴリ
・ウエイトの合計値(暫定カテゴリ・ウエイト合計値)
である。
【0096】たとえば,規定合計値(規定カテゴリ・ウ
エイト合計値)を「100」とする。そして,5つのカ
テゴリ(カテゴリ0〜カテゴリ4)のそれぞれのカテゴ
リ・ウエイトがそれぞれ「20」であるとする(図19
(A) )。このとき,上述のカテゴリ・ウエイトの増加処
理によってカテゴリ0のカテゴリ・ウエイトが上げられ
て「25」とされたとする。この場合の合計値(暫定カ
テゴリ・ウエイト合計値)は「105」となる(図19
(B) )。
【0097】上述の算出式により,カテゴリ0の新カテ
ゴリ・ウエイトは25×100/105,カテゴリ1,
2,3および4の新カテゴリ・ウエイトはそれぞれ20
×100/105と決定される(図19(C) )。
【0098】図20(A),(B)および(C) は,カテゴリ・ウ
エイトが下げられた場合におけるカテゴリ・ウエイトの
決定(配分)の様子を示している。
【0099】前回配信された動画広告が正常に閲覧され
なかったと判断され(ステップ51でNO),その動画広告
が属するカテゴリがカテゴリ0であるとする。たとえ
ば,カテゴリ0のカテゴリ・ウエイトが3/4倍に下げ
られる。カテゴリ0のカテゴリ・ウエイトが「20」で
あったとすると(図20(A) ),20×3/4=15が暫
定的なカテゴリ0のカテゴリ・ウエイトとして決定され
る(図20(B) )。上述の算出式より,カテゴリ0の新カ
テゴリ・ウエイトは15×100/95,カテゴリ1,
2,3および4の新カテゴリ・ウエイトは20×100
/95とされる(図20(C) )。
【0100】いずれにしても,算出された新カテゴリ・
ウエイトは,メモリ13に一時的に記憶される。そして,
後述するように,クライアント3に送信されるクッキー
中に新カテゴリ・ウエイトが書込まれる。
【0101】カテゴリ・ウエイトの算出処理では,配信
された動画広告をユーザが正常に閲覧した場合には,そ
の動画広告が属するカテゴリのカテゴリ・ウエイトが増
加され,他のカテゴリ・ウエイトは,それまでのカテゴ
リ・ウエイトの大きさに応じて減少する。他方,配信さ
れた動画広告をユーザが正常に閲覧しなかった場合に
は,その動画広告が属するカテゴリのカテゴリ・ウエイ
トが減少され,他のカテゴリ・ウエイトは,それまでの
カテゴリ・ウエイトの大きさに応じて増加する。新たな
カテゴリ・ウエイトの合計値は,規定合計値(上述の場
合は「100」)となる。
【0102】このように,動画広告配信システムでは,
ユーザの嗜好(動画広告に対する興味)をカテゴリ別に
カテゴリ・ウエイトとして数値化し,さらにカテゴリ・
ウエイトの算出処理において,ユーザの嗜好(興味)の
変化に追従するように,各カテゴリのカテゴリ・ウエイ
トが再決定される。カテゴリ・ウエイトは,次に説明す
るように,配信されるべき動画広告の決定処理(配信さ
れるべき動画広告の属するカテゴリの決定の処理)にお
いて重要な要素となる。
【0103】新たなカテゴリ・ウエイトに基づいて,配
信すべき動画広告の決定処理が行われる(図12:ステッ
プ44,図14)。
【0104】図14および図21を参照しつつ,配信すべき
動画広告の決定処理を説明する。図21(A) 〜(F) は配信
すべき動画広告が属するカテゴリが決定されるまでの様
子を示すものである。
【0105】カテゴリ・ウエイトの合計値(規定合計
値)までの値の中から,ランダムな値が決定される(ス
テップ61)。たとえば,規定合計値が「100」であ
り,決定されたランダムな値(以下,「ランダム重み」
と呼ぶ)が「67」であるとする。
【0106】広告カテゴリ・テーブル31が参照されて,
複数のカテゴリの中から任意の1つのカテゴリがランダ
ムに選択される(ステップ62)。そして,上述のランダ
ム重みと,選択されたカテゴリについてのメモリ13に一
時的に記憶されている重みとが比較され,選択されたカ
テゴリの重みがランダム重みを越えているかどうかが判
断される(ステップ63)。
【0107】たとえば,図21(A) に示すカテゴリ・ウエ
イトが,上述のカテゴリ・ウエイトの算出処理(図13)
で算出されてメモリ13に一時的に記憶されているとす
る。そして,ランダム重みが「67」と決定されたとす
る(図21(B) )。上述のカテゴリ選択処理(ステップ6
2)においてカテゴリ1が選択されたとすると,カテゴ
リ1のカテゴリ・ウエイトは「15」であるので,ラン
ダム重み「67」を越えていない(ランダム重み≧選択
カテゴリのウエイト)(ステップ63でNO)(図21(C)
)。この場合には,さらに任意のカテゴリが選択され
る(ステップ62)。新たに選択されるカテゴリは,既に
選択されたカテゴリ(上述の場合はカテゴリ1)を除く
カテゴリの中から選択される。
【0108】次にカテゴリ0が選択されたとする。カテ
ゴリ0のカテゴリ・ウエイトは「25」である。先に選
択されたカテゴリ1のカテゴリ・ウエイト「15」と,
今回選択されたカテゴリ0のカテゴリ・ウエイト「2
5」との合計「40」と,ランダム重み「67」とが比
較される(ステップ63)。未だランダム重みを越えてい
ないので(ステップ63でNO)(図21(D) ),さらに次の
任意のカテゴリが選択される(ステップ62)。
【0109】カテゴリ3が選択され(カテゴリ3のカテ
ゴリ・ウエイトは「5」)(図21(E) ,さらにカテゴリ
2が選択されると(カテゴリ2のカテゴリ・ウエイトは
「30」)(図21(F) ),選択されたカテゴリのカテゴ
リ・ウエイトの合計(15+25+5+30=70)が
ランダム重み「67」を越える。このランダム重みを越
えたときに選択されたカテゴリ(上述の例ではカテゴリ
2)が,配信すべき動画広告が属するカテゴリと決定さ
れる(ステップ64)。
【0110】決定されたカテゴリ中に動画広告データが
存在するかどうかが判断され(ステップ65),存在する
場合には(ステップ65でYES ),配信広告決定プログラ
ムは,決定されたカテゴリに含まれる動画広告データの
中からランダムに一つの動画広告データを決定する(ス
テップ66)。もしも,決定されたカテゴリ中に動画広告
データが存在しない場合には,再びカテゴリの決定処理
が再開される(ステップ65でNO,ステップ61)。決定さ
れた動画広告の広告IDが新ログ・データに記述され
る。
【0111】このようなカテゴリ・ウエイトに基づく動
画広告の決定処理によって,カテゴリ・ウエイトの大き
いカテゴリに属する動画広告が配信される確率(頻度)
が高くなる。ただし,カテゴリ・ウエイトが小さいカテ
ゴリに属する動画広告についても,配信される確率(頻
度)は低いものの,クライアント3に配信される。ユー
ザの嗜好(興味)が変化した場合,たとえば,ファッシ
ョンに対する興味が高かったユーザが,次第に音楽に対
する興味を持つようになった場合,音楽についてのカテ
ゴリのカテゴリ・ウエイトが大きくなる。相対的に,フ
ァッション・カテゴリのカテゴリ・ウエイトは小さくな
る。音楽カテゴリに属する動画広告の配信確率(頻度)
が高くなり,ファッション・カテゴリに属する動画広告
の配信確率(頻度)が低くなる。
【0112】また,全く興味のないカテゴリに属する動
画広告の閲覧をユーザが避ける行動にでれば(たとえ
ば,動画広告ウインドウ21をすぐに閉じる),そのカテ
ゴリのカテゴリ・ウエイトは下がり,他のカテゴリのカ
テゴリ・ウエイトが相対的に上げられる。このように,
上述の配信広告の決定処理によれば,ユーザが積極的に
興味のある分野等をクライアント3に入力して広告サー
バ1に通知することが行われなくとも,ユーザの嗜好
(興味)に沿う分野(カテゴリ)の動画広告が表示画面
に表示されることになる。
【0113】この配信広告の決定処理の手法は,いわゆ
るニューラルネットワークの自己組織化アルゴリズムを
基礎としている。このアルゴリズムは,入力刺激が発生
したときに何らかの出力刺激が発生する系において,入
力刺激をより感度よく検知するためには,入力が頻度よ
く発生している領域周辺に,多くの入力受容機を設置す
る必要があるという考えに基づいて,自動的に入力が頻
度よく発生している領域周辺に多くの入力受容機を設置
するということを実現するアルゴリズムである。上述の
決定処理は,このニューラルネットワークの自己組織化
アルゴリズムを実現している。負の刺激(ユーザが動画
広告ウインドウ21を閉じる行動)に対しても,自己組織
化アルゴリズムが実現される。
【0114】図12に戻って,配信広告決定プログラム
は,決定された動画広告を表す動画広告データを広告サ
ーバ1のハードディスク14Bから読出し(動画広告デー
タの格納場所は,広告コンテンツ・テーブル32(図6)
に記述されている),クライアント3に配信する(図1
2:ステップ45)。図22は,広告サーバ1からクライア
ント3に配信される動画広告データのデータ構成の概略
を示すものである。
【0115】広告サーバ1からクライアント3に配信さ
れる動画広告データは,動画広告データ(データ本体)
に,条件付アクセス命令が記述(付加)されたものであ
る。この条件付アクセス命令は,クライアント3に配信
された動画広告データが所定時間の間(たとえば,最後
まで)表示画面に表示された場合に,広告サーバ1に再
アクセスせよという命令(クライアント3(ブラウザ)
を制御する命令)である。ユーザがクライアント3の表
示画面上に動画広告ウインドウ21をしばらく表示させて
いると,動画広告データ(データ本体)に基づく動画広
告の表示が終了する。動画広告の表示終了に応じて(も
ちろん,終了よりも若干早いタイミングまたは遅いタイ
ミングであってもよい),条件付アクセス命令に基づい
て,クライアント3は広告サーバ1に再びアクセスす
る。広告サーバ1がクライアント3からアクセスを受け
ると,広告サーバ1では配信広告決定プログラム(図1
2)の処理がスタートする。次に配信すべき動画広告の
決定処理が行われることになる。これにより,動画広告
ウインドウ21をしばらく表示画面上に表示させている
と,動画広告ウインドウ21には次々と動画広告が表示さ
れることになる(図18(A)参照)。特に,ポップアップ
型の動画広告ウインドウ21に動画広告を表示させる場合
(図2)は,ユーザが動画広告配信システムに属するウ
エブ・サーバ2にアクセスし,その後,動画広告配信シ
ステムに属さない他のウエブ・サーバにアクセスした場
合にも,動画広告ウインドウ21には次々と動画広告が表
示される。
【0116】動画広告データの送信を開始した後,配信
広告決定プログラムはクッキーの作成,送信処理に進む
(図12:ステップ46)。図15はクッキーの作成,送信処
理の詳細を示すフローチャートである。
【0117】広告サーバ1がクライアント3からクッキ
ーを取得した場合には(ステップ71でYES ),上述のカ
テゴリ・ウエイトの算出処理(図13)によって算出され
てメモリ13に一時的に記憶されている新たなカテゴリ・
ウエイトが,新たにクッキーに書込まれ,さらに配信さ
れた(または配信中の)動画広告を識別するID(広告
ID),ユーザID,ログID等がクッキーに書き込ま
れる。動画広告データの配信とほぼ同時に(厳密には少
し遅れて),作成されたクッキーが広告サーバ1からク
ライアント3に送信される(ステップ74)。クライアン
ト3では,そのハードディスクに広告サーバ1から送信
されたクッキーが記憶(上書き)される。
【0118】クライアント3のユーザがはじめてウエブ
・サーバ2にアクセスした場合には,クライアント3の
ハードディスクには広告サーバ1が作成したクッキーは
保存されていない。クッキーを取得できない場合には
(図12:ステップ41でNO),配信広告決定プログラム
は,広告サーバ1のハードディスクに記憶されているす
べての動画広告の中からクライアント3に配信すべき動
画広告をランダムに決定し(ステップ47),決定した動
画広告を表す動画広告データをクライアント3に送信す
る(ステップ45)。広告サーバ1からクライアント3に
送信されるクッキーには,カテゴリの数に応じて均等に
配分されたカテゴリ・ウエイトが記述される(図15:ス
テップ71でNO,ステップ75)。広告サーバ1は,はじめ
て広告サーバ1にアクセスしたクライアント3のユーザ
に対してユーザIDを採番し(ステップ76),ユーザ・
テーブル35に記述する(図9)。決定されたユーザID
は,クライアント3に送信するクッキー中に記述される
(ステップ73)。
【0119】はじめてウエブ・サーバ2にアクセスした
クライアント3のユーザに対しては,そのユーザの氏
名,住所等を入力するためのウインドウ・データ(html
データ等)を広告サーバ1からクライアント3に送信す
るようにしてもよい。クライアント3のユーザによって
入力された氏名等のデータは,広告サーバ1のユーザ詳
細テーブル36(図10)に記憶される。
【0120】このようにこの発明によると,ウエブ・サ
ーバ2にアクセスしたユーザの嗜好がカテゴリ・ウエイ
トとして数値化される。そして,カテゴリ・ウエイトが
大きいカテゴリに属する動画広告ほど,ユーザに向けて
配信される確率(頻度)が高められる。カテゴリ・ウエ
イトに関して,ユーザが主体的に嗜好(興味)を広告サ
ーバ1やウエブ・サーバ2に通知する必要がない。すな
わち,ゼロ・クリックでユーザの嗜好を広告サーバ1に
おいて把握することができる。ユーザが閲覧する動画広
告の内容に変化があれば(嗜好の変化があれば),それ
に応じてカテゴリ・ウエイトが変化していくので,ユー
ザの嗜好の変化に自動的に追従することができる。
【0121】また,ユーザごとの嗜好,すなわちカテゴ
リごとのカテゴリ・ウエイトは,ユーザの所有するクラ
イアント3のハードディスクにクッキーとして保存され
る。広告サーバ1が各ユーザの嗜好(カテゴリ・ウエイ
ト)を管理する必要がない。広告サーバ1の処理負担,
および広告サーバ1の管理負担が大幅に軽減される。
【0122】もちろん,上述の広告配信システムにおけ
るユーザの嗜好に沿うカテゴリ・ウエイトにもとづく処
理は,上述の配信すべき動画広告の決定(カテゴリの決
定)のみならず,電子メールの配信(ユーザの嗜好に沿
うカテゴリに関する内容が記載された電子メールの配
信),ダイレクト・メールの郵送(ユーザの嗜好に沿う
カテゴリに関する内容が記載されたカタログ等の郵
送),その他のマーケティング活動にも応用することが
できる。
【0123】上述した例では,ポップアップ型の動画広
告ウインドウ21(図2参照)中に動画広告が表示されて
いるが,ウエブ・サーバ2から送信されて表示されるウ
インドウ中に動画広告を組込んで表示させることもでき
る。図23は,ウエブ・サーバ2から送信されてhtmlデー
タに基づいてクライアント3の表示画面上に表示される
ウエブ・ページ中に,動画広告を表示する領域(フレー
ム)21Aが組込まれ,この領域21A中に動画広告が表示
されている様子を示している。いわゆるフローティング
・フレーム型と呼ばれる表示方法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】広告配信システムの全体的構成を,基本的な運
用の流れとともに示すブロック図である。
【図2】動画広告が表示されたポップアップ型ウインド
ウと,ウエブ・ページとが表示画面上に表示されている
様子を示す。
【図3】クッキーの一例を,クッキーに含まれる文字列
の意味とともに示す。
【図4】広告サーバのハードウエア構成を示すブロック
図である。
【図5】広告カテゴリ・テーブルの一例を示す。
【図6】広告コンテンツ・テーブルの一例を示す。
【図7】広告オーナー・テーブルの一例を示す。
【図8】ログ・テーブルの一例を示す。
【図9】ユーザ・テーブルの一例を示す。
【図10】ユーザ詳細テーブルの一例を示す。
【図11】クライアントに配信する広告を決定する広告
サーバの機能ブロック図である。
【図12】配信広告決定プログラムの処理の流れを示す
フローチャートである。
【図13】カテゴリ・ウエイトの計算の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図14】配信すべき動画広告の決定の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図15】クッキーの作成および送信の処理の流れを示
すフローチャートである。
【図16】ログ・テーブルに記憶されるログ・データの
例であり,(A) は旧ログデータの一例を,(B) は新ログ
・データの一例をそれぞれ示す。
【図17】ログ・テーブルに記憶される他のログ・デー
タの例であり,(A) は旧ログ・データの一例を,(B) は
新ログ・データの一例をそれぞれ示す。
【図18】(A) 〜(C) は動画広告の配信の様子および正
常閲覧または不正常閲覧のタイミングを説明するための
タイムチャートである。
【図19】(A) 〜(C) は,カテゴリ0のカテゴリ・ウエ
イトが上げられた場合に,カテゴリ・ウエイトが決定
(配分)されるまでの様子を示している。
【図20】(A) 〜(C) は,カテゴリ0のカテゴリ・ウエ
イトが下げられた場合に,カテゴリ・ウエイトが決定
(配分)されるまでの様子を示している。
【図21】(A) 〜(F) は,配信すべき動画広告が属する
カテゴリが決定されるまでの様子を示している。
【図22】クライアントに配信される動画広告データの
データ構造の概略を示す。
【図23】フローティング型によって動画広告が組込ま
れたウエブ・ページの一例を示す。
【符号の説明】
1 広告サーバ 2 ウエブ・サーバ 3 クライアント 10 CPU 13 メモリ 14A,14B ハードディスク 20 ウエブ・ページ 21 動画広告ウインドウ 21A 動画広告表示領域 31 広告カテゴリ・テーブル 32 広告コンテンツ・テーブル 34 ログ・テーブル 35 ユーザ・テーブル
フロントページの続き (72)発明者 石村 俊幸 福岡県飯塚市大字幸袋526番地1 福岡ソ フトウェアセンター303号 株式会社キュ ーブス内 Fターム(参考) 5B075 ND12 NK46 PQ05 PR03 PR04 5C064 BA01 BB10 BC18 BC23 BC25 BD02 BD03 BD08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカテゴリのいずれかに属する動画
    を表す動画データを記憶する動画データ記憶手段,クラ
    イアントからのアクセスに応答して,上記クライアント
    からクッキーを取得するクッキー取得手段,上記クッキ
    ー取得手段によって取得したクッキーに記述されている
    情報に基づいて特定される前回配信された動画データの
    上記クライアントへの配信開始日時と,上記クライアン
    トのアクセス日時とに基づいて,上記前回配信動画が正
    常に閲覧されたかどうかを判断する判断手段,上記判断
    手段によって前回配信動画が正常に閲覧されていたと判
    断された場合には,上記前回配信動画が属するカテゴリ
    のカテゴリ・ウエイトを増加させ,かつ他のカテゴリの
    カテゴリ・ウエイトを減少させ,上記判断手段によって
    前回配信動画が正常に閲覧されていなかったと判断され
    た場合には,上記前回配信動画が属するカテゴリのカテ
    ゴリ・ウエイトを減少させ,かつ他のカテゴリのカテゴ
    リ・ウエイトを増加させるカテゴリ・ウエイト算出手
    段,上記カテゴリ・ウエイト算出手段によって算出され
    たカテゴリ・ウエイトに基づいて,カテゴリ・ウエイト
    に応じて決定確率が変動する手法を用いて上記クライア
    ントに新たに配信すべき動画データが属するカテゴリを
    決定するカテゴリ決定手段,上記カテゴリ決定手段によ
    って決定されたカテゴリに属する動画データの中から,
    上記クライアントに配信すべき動画データを決定する動
    画決定手段,および上記動画決定手段によって決定され
    た動画データを上記動画データ記憶手段から読出し,上
    記クライアントに配信する配信手段を備えた,動画配信
    装置。
  2. 【請求項2】 上記クライアントからのアクセスを受付
    ける度にログ・データを生成するログ・データ生成手
    段,および上記ログ・データ生成手段によって生成され
    るログ・データを記憶するログ・テーブルを備え,上記
    ログ・データ生成手段によって生成されるログ・データ
    には,上記動画データの配信開始日時,上記クライアン
    トのユーザを識別するユーザID,上記動画決定手段に
    よって決定された動画データを識別する動画IDおよび
    作成されるログ・データを識別するログIDが記述され
    る,請求項1に記載の動画配信装置。
  3. 【請求項3】 少なくとも,上記クライアントのユーザ
    を識別するユーザID,上記動画決定手段によって決定
    された動画データを識別する動画ID,上記ログ・デー
    タ作成手段によって作成されたログ・データを識別する
    ログID,複数のカテゴリのそれぞれのカテゴリ・ウエ
    イトおよび動画配信装置のアドレスを記述したクッキー
    を作成するクッキー作成手段,ならびに上記クッキー作
    成手段によって作成されたクッキーを上記クライアント
    に送信するクッキー送信手段をさらに備えた,請求項2
    に記載の動画配信装置。
  4. 【請求項4】 上記ログ・データに記述される動画デー
    タの配信開始日時として,上記クライアントからのアク
    セス日時を用いる,請求項2に記載の動画配信装置。
  5. 【請求項5】 上記判断手段は,クライアントから取得
    したクッキーに記述されたログIDによって識別され,
    上記ログ・テーブルに記憶されているログ・データに記
    述されている前回配信動画の配信開始日時と,上記クラ
    イアントからのアクセス日時とを比較し,その時間差
    が,所定の時間幅内であれば上記クライアントに前回配
    信された動画データが表す動画は正常に閲覧されたもの
    と判断し,所定の時間幅外であれば上記クライアントに
    前回配信された動画データが表す動画は正常に閲覧され
    なかったものと判断する,請求項3に記載の動画配信装
    置。
  6. 【請求項6】 上記カテゴリ・ウエイト算出手段は,ク
    ライアントから取得したクッキーに記述されたカテゴリ
    ごとのカテゴリ・ウエイトを基礎として,カテゴリ・ウ
    エイトを増加および減少させる,請求項3に記載の動画
    配信装置。
  7. 【請求項7】 上記カテゴリ・ウエイト算出手段は,ク
    ライアントから取得したクッキーに記述されているカテ
    ゴリごとのカテゴリ・ウエイトを旧カテゴリ・ウエイ
    ト,算出されるカテゴリごとの新たなカテゴリ・ウエイ
    トを新カテゴリ・ウエイトとしたときに,カテゴリごと
    のそれぞれの新カテゴリ・ウエイトを,新カテゴリ・ウ
    エイト=旧カテゴリ・ウエイト×旧カテゴリ・ウエイト
    の合計値/増加または減少されたカテゴリ・ウエイトを
    用いた旧カテゴリ・ウエイトの合計値によって算出する
    ものである,請求項3に記載の動画配信装置。
  8. 【請求項8】 上記カテゴリ決定手段は,上記カテゴリ
    ・ウエイト算出手段によって算出されたカテゴリ・ウエ
    イトの合計値までの値の中から任意の値を決定し,任意
    のカテゴリを選択し,決定された任意の値が,選択され
    たカテゴリのカテゴリ・ウエイト中に含まれるかどうか
    を判断し,任意の値が選択されたカテゴリのカテゴリ・
    ウエイト中に含まれないと判断された場合に,上記選択
    されたカテゴリを除く他のカテゴリを対象にして新たな
    カテゴリを選択し,選択した新たなカテゴリのカテゴリ
    ・ウエイトと,既に選択されたカテゴリのカテゴリ・ウ
    エイトとの合計値を用いて,決定された任意の値が,カ
    テゴリ・ウエイトの合計値中に含まれるかどうかの判断
    を行い,決定された任意の値がカテゴリのカテゴリ・ウ
    エイトの合計値中に含まれるまでこの処理を繰返し,決
    定された任意の値が,カテゴリのカテゴリ・ウエイトま
    たはその合計値中に含まれると判断された場合に,含ま
    れるようになったときに選択されたカテゴリを,上記ク
    ライアントに新たに配信すべき動画データが属するカテ
    ゴリとして決定するものである,請求項1に記載の動画
    配信装置。
  9. 【請求項9】 上記クライアントに配信される動画デー
    タは,上記動画データに基づいて上記クライアントの表
    示画面上に表示される動画が所定時間表示された場合
    に,上記動画配信装置にアクセスするように上記クライ
    アントを制御する制御命令が付加されている,請求項1
    に記載の動画配信装置。
  10. 【請求項10】 クライアントからのアクセスに応答し
    て,上記クライアントからクッキーを取得し,取得した
    クッキーに記述されている情報に基づいて特定される前
    回配信された動画データの上記クライアントへの配信開
    始日時と,上記クライアントのアクセス日時とに基づい
    て,前回配信動画が正常に閲覧されたかどうかを判断
    し,前回配信動画が正常に閲覧されていたと判断した場
    合には,上記前回配信動画が属するカテゴリのカテゴリ
    ・ウエイトを増加し,かつ他のカテゴリのカテゴリ・ウ
    エイトを減少し,前回配信動画が正常に閲覧されていな
    かったと判断した場合には,上記前回配信動画が属する
    カテゴリのカテゴリ・ウエイトを減少し,かつ他のカテ
    ゴリのカテゴリ・ウエイトを増加し,新たなカテゴリ・
    ウエイトに基づいて,そのカテゴリ・ウエイトに応じて
    決定確率が変動する手法を用いて上記クライアントに新
    たに配信すべき動画データが属するカテゴリを決定し,
    決定したカテゴリに属する動画データの中から上記クラ
    イアントに配信すべき動画データを決定し,決定した動
    画データを上記クライアントに配信する,動画配信方
    法。
  11. 【請求項11】 クライアントからのアクセスに応答し
    て,上記クライアントからクッキーを取得させ,取得し
    たクッキーに記述されている情報に基づいて特定される
    前回配信された動画データの上記クライアントへの配信
    開始日時と,上記クライアントのアクセス日時とに基づ
    いて,前回配信動画が正常に閲覧されたかどうかを判断
    させ,前回配信動画が正常に閲覧されていたと判断され
    た場合には,上記前回配信動画が属するカテゴリのカテ
    ゴリ・ウエイトを増加させ,かつ他のカテゴリのカテゴ
    リ・ウエイトを減少させ,前回配信動画が正常に閲覧さ
    れていなかったと判断された場合には,上記前回配信動
    画が属するカテゴリのカテゴリ・ウエイトを減少させ,
    かつ他のカテゴリのカテゴリ・ウエイトを増加させ,新
    たなカテゴリ・ウエイトに基づいて,そのカテゴリ・ウ
    エイトに応じて決定確率が変動する手法を用いて上記ク
    ライアントに新たに配信すべき動画データが属するカテ
    ゴリを決定させ,決定されたカテゴリに属する動画デー
    タの中から上記クライアントに配信すべき動画データを
    決定させ,決定された動画データを上記クライアントに
    配信させるように,動画配信装置を制御するプログラ
    ム。
  12. 【請求項12】 請求項1〜9のいずれか一項に記載の
    動画配信装置およびクライアントからのアクセスを受付
    けるウエブ・サーバを備え,上記ウエブ・サーバは,上
    記クライアントからのアクセスに応じてウエブ・データ
    を上記クライアントに送信する送信手段を備え,上記送
    信手段によって上記クライアントに送信されるウエブ・
    データには,上記動画配信装置のアドレスおよび上記ア
    ドレスにしたがって上記動画配信装置をアクセスするよ
    うに上記クライアントを制御する制御命令が記述されて
    いる,動画配信システム。
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