JP2003250095A - 固体電子撮像素子の制御装置およびディジタル・カメラ - Google Patents

固体電子撮像素子の制御装置およびディジタル・カメラ

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JP2003250095A
JP2003250095A JP2002049040A JP2002049040A JP2003250095A JP 2003250095 A JP2003250095 A JP 2003250095A JP 2002049040 A JP2002049040 A JP 2002049040A JP 2002049040 A JP2002049040 A JP 2002049040A JP 2003250095 A JP2003250095 A JP 2003250095A
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JP
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clock pulse
signal charge
transfer
drive circuit
frequency
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Application number
JP2002049040A
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English (en)
Inventor
Kazuya Oda
和也 小田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 突入電流のレベルを低下させる。 【構成】 FIT型CCDにおいてイメージ領域に蓄積
された信号電荷をストレージ領域に転送するときのドラ
イバからFIT型CCDに与えられる転送クロック・パ
ルスの周波数が単位時間当たりに発生するスミア量に応
じて変えられる。単位時間当たりに発生するスミア量が
多いとスミアの影響が大きいので周波数を高くして(f
1=f),短時間で転送する。単位時間当たりに発生す
るスミア量が少ないとスミアの影響は少ないので,周波
数を低くして(f3=f/3),比較的ゆっくりと転送
する。周波数が低いことにより,ドライバに入力する突
入電流のレベルは低下するので,他の回路への影響は少
なくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,固体電子撮像素子の制御装置
およびディジタル・カメラ(携帯型情報機器にカメラの
機能を持たせたものを含む)に関する。
【0002】
【発明の背景】露光量に応じた信号電荷を蓄積する信号
電荷蓄積領域と信号電荷を一時的に記憶する信号電荷記
憶領域とを有するフレーム・インタライン・トランスフ
ァ型固体電子撮像素子と呼ばれるものがある。フレーム
・インタライン・トランスファ型固体電子撮像素子は,
信号電荷蓄積領域に蓄積された信号電荷を転送クロック
・パルスを用いて信号電荷記憶領域に高速に転送するの
で,スミアの影響を少なくすることができる。
【0003】信号電荷を高速転送するためには,転送ク
ロック・パルスの周波数を高くしなければならない。し
かしながら,転送クロック・パルスの周波数が高くなる
と,転送クロック・パルスを生成する駆動回路への突入
電流が増加してしまうことがある。突入電流の増加によ
り,フレーム・インタライン・トランスファ型固体電子
撮像素子を利用したディジタル・カメラの各種回路に悪
影響を及ぼすことがある。
【0004】
【発明の開示】この発明は,ディジタル・カメラの各種
回路に悪影響を及ぼすことを未然に防止することを目的
とする。
【0005】第1の発明による固体電子撮像素子の制御
装置は,駆動電源を供給する電源回路,上記電源回路か
ら供給された駆動電源にもとづいて,転送クロック・パ
ルスおよび出力クロック・パルスを生成する駆動回路,
露光量に応じた信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積領域と
信号電荷を一時的に記憶する信号電荷記憶領域とを有
し,上記駆動回路から出力された転送クロック・パルス
にもとづいて上記信号電荷蓄積領域に蓄積された信号電
荷を上記信号電荷記憶領域に転送し,かつ上記駆動回路
から出力された出力クロック・パルスにもとづいて上記
信号電荷記憶領域に記憶された信号電荷を出力するフレ
ーム・インタライン・トランスファ型固体電子撮像素
子,ならびに上記フレーム・インタライン・トランスフ
ァ型固体電子撮像素子に単位時間当りに発生するスミア
量が少ないほど上記転送クロック・パルスの周波数が低
くなるように上記駆動回路を制御する第1の制御手段を
備えていることを特徴とする。
【0006】第1の発明によると,フレーム・インタラ
イン・トランスファ型固体電子撮像素子に単位時間当り
に発生するスミア量が少ないほど上記転送クロック・パ
ルスの周波数が低くなるように変更される。
【0007】上記転送クロック・パルスの周波数が低く
されることにより,駆動回路への突入電流が少なくな
る。第1の発明による固体電子撮像素子の制御装置をデ
ィジタル・カメラに利用した場合に,ディジタル・カメ
ラの各種回路に悪影響を及ぼすことを未然に防止でき
る。上述した制御装置に適した方法を提供するようにし
てもよい。
【0008】検出手段を設けて単位時間当りのスミア量
を検出してもよい。測光値が小さいときにスミア量が小
さいと考えても良いし,シャッタ速度が遅いときにスミ
ア量が小さいと考えても良い。
【0009】第2の発明は,上記固体電子撮像素子の制
御装置をディジタル・カメラに利用したものである。す
なわち,第2の発明は,駆動電源を供給する電源回路,
上記電源回路から供給された駆動電源にもとづいて,転
送クロック・パルスおよび出力クロック・パルスを生成
する駆動回路,露光量に応じた信号電荷を蓄積する信号
電荷蓄積領域と信号電荷を一時的に記憶する信号電荷記
憶領域とを有し,上記駆動回路から出力された転送クロ
ック・パルスにもとづいて上記信号電荷蓄積領域に蓄積
された信号電荷を上記信号電荷記憶領域に転送し,かつ
上記駆動回路から出力された出力クロック・パルスにも
とづいて上記信号電荷記憶領域に記憶された信号電荷を
出力するフレーム・インタライン・トランスファ型固体
電子撮像素子,ならびに絞り駆動回路によって動作し,
上黄信号電荷蓄積領域への露光量を制限する絞りを備え
たディジタル・カメラにおいて,上記フレーム・インタ
ライン・トランスファ型固体電子撮像素子に単位時間当
りに発生するスミア量が少ないほど上記転送クロック・
パルスの周波数が低くなるように上記駆動回路を制御す
る第1の制御手段,ならびに上記スミア量がしきい値以
上であることに応じて上記絞りの動作を禁止する用に上
記絞り駆動回路を制御する絞り制御手段を備えているこ
とを特徴とする。
【0010】第2の発明によると,上記フレーム・イン
タライン・トランスファ型固体電子撮像素子に単位時間
当りに発生するスミア量が少ないほど上記転送クロック
・パルスの周波数が低くなるように上記駆動回路が制御
される。そして,(単位時間当りまたは総)スミア量が
しきい値以上であると,絞りの駆動が禁止される。
【0011】スミア量がしきい値以上であると,周波数
の高い転送クロック・パルスが上記駆動回路からフレー
ム・インタライン・トランスファ型固体電子撮像素子に
与えられるので,上記駆動回路への突入電流が増加す
る。突入電流の増加により,絞り駆動回路に悪影響を及
ぼすことがある。第2の発明によると,スミア量がしき
い値以上であれば,絞りの駆動が禁止されるので,絞り
駆動回路の誤動作を未然に防止できる。
【0012】静止画記録モードまたは動画記録モードを
設定するモード設定手段,上記モード設定手段により静
止画記録モードが設定されたことにより被写体を撮像
し,上記フレーム・インタライン・トランスファ型固体
電子撮像素子から出力された信号電荷にもとづいて得ら
れる画像データをシャッタ・レリーズ・ボタンの押下に
応じて記録媒体に記録し,上記モード設定手段により動
画モードが設定されたことにより一定周期で被写体を撮
像し,上記フレーム・インタライン・トランスファ型固
体電子撮像素子から出力された信号電荷にもとづいて得
られる画像データを記録媒体に記録する記録制御手段,
および上記モード設定手段により静止画記録モードが設
定されたことに応じて,上記第1の制御手段による転送
クロック・パルスの周波数変更を停止し,第1の周波数
を持つ転送クロック・パルスを生成するように上記駆動
回路を制御し,上記モード設定手段により動画記録モー
ドが設定され,かつ上記スミア量に応じて規定される第
2の周波数であって上記第1の周波数よりも低い周波数
をもつ転送クロック・パルスを生成するように上記駆動
回路を制御する第2の制御手段をさらに備えてもよい。
【0013】静止画記録のときには,ディジタル・カメ
ラの駆動系の回路を動作させる必要がない。このため
に,上記駆動回路に入力する突入電流が増加しても駆動
系の回路に悪影響,すなわち誤動作することもない。し
たがって,静止画記録モードが設定されると,転送クロ
ック・パルスの周波数変更が停止され,高い第1の周波
数をもつ転送クロック・パルスがフレーム・インタライ
ン・トランスファ型固体電子撮像素子に与えられる。ス
ミアを低減することができる。
【0014】動画記録のときには,第1の周波数よりも
低い第2の周波数をもつ転送クロック・パルスがフレー
ム・インタライン・トランスファ型固体電子撮像素子に
与えられる。動画記録のときには,撮像レンズの駆動,
絞りの駆動,フォーカシング・レンズの駆動など駆動系
の回路を動作させる必要がある。低い周波数をもつ転送
クロック・パルスが固体電子撮像素子に与えられるの
で,駆動回路に入力する突入電流の増加を未然に防止で
きる。駆動系の回路に及ぼす悪影響を未然に防止でき
る。
【0015】
【実施例の説明】図1は,この発明の実施例を示すもの
で,フレーム・インタライン・トランスファ(FIT)
型CCD1とこのCCD1を駆動するための周辺回路と
を示している。
【0016】FIT型CCD1は,そのほぼ上半分にイ
メージ領域2とそのほぼ下半分にストレージ領域3とが
形成されている。ストレージ領域3の下側には,水平転
送路4が形成されている。イメージ領域2には,多数の
フォトダイオード(図示略)とこのフォトダイオードに
蓄積された信号電荷をストレージ領域に転送するための
垂直転送路(図示略)とが形成されている。この垂直転
送路は,遮光されており,与えられる第1の転送クロッ
ク・パルスφVIにもとづいて信号電荷を転送する。
【0017】ストレージ領域3は,遮光されており,イ
メージ領域2の垂直転送路から転送されてきた信号電荷
を与えられる第2の転送クロック・パルスφVSにもと
づいて転送する垂直転送路(図示略)が形成されてい
る。
【0018】ストレージ領域3から出力される信号電荷
は,水平転送路4に与えられる。水平転送路4に,水平
転送パルス(出力クロック・パルス)φHが与えられる
ことにより,信号電荷がCCD1から映像信号として出
力される。
【0019】周辺回路には,DC/DCコンバータ12が
含まれている。このDC/DCコンバータ12は,駆動系
CPU15からのオン/オフ制御信号にもとづいてオン,
オフ制御される。また,バッテリィ14から動作電源が与
えられる。DC/DCコンバータ12からは,+15Vおよ
び−8Vの電圧が出力され,Vドライバ10に与えられ
る。また,DC/DCコンバータ12からは,+5Vの電
圧も出力され,Hドライバ13に与えられる。
【0020】周辺回路には,クロック・ジェネレータ11
が含まれている。このクロック・ジェネレータ11によ
り,イメージ領域1に与えられる第1の転送クロック・
パルスφVIおよびフォトダイオードからイメージ領域
の垂直転送路にシフトするためのタイミング・ゲート・
パルスを生成するためのクロック・パルスXVIおよび
XTGならびにストレージ領域3に与えられる第2の転
送クロック・パルスφVSを生成するためのクロック・
パルスXVSが生成される。これらのクロック・パルス
XVI,XTGおよびXVSは,Vドライバ10に与えら
れる。
【0021】Vドライバ10において,入力するクロック
・パルスXVI,XTGおよびXVSにもとづいて,+
15Vをもつタイミング・ゲート・パルスTG,−8Vを
もつ転送クロック・パルスφVIが生成され,CCD1
のイメージ領域2に与えられる。これにより,上述した
ように,タイミング・ゲート・パルスTGにもとづい
て,フォトダイオードに蓄積された信号電荷が垂直転送
路にシフトされ,かつ第1の転送クロック・パルスφV
Iにもとづいて,信号電荷が垂直転送路を転送されてい
く。
【0022】また,クロック・ジェネレータ11におい
て,水平転送路4用の転送クロック・パルスφHを生成
するためのクロック・パルスHが生成される。生成され
たクロック・パルスHは,Hドライバ13に与えられる。
【0023】Hドライバ13において,入力するクロック
・パルスHにもとづいて+5Vをもつ転送クロック・パ
ルスφHが生成される。生成された転送クロック・パル
スφHは,水平転送路4に与えられる。
【0024】図2は,図1を示す装置を回路を用いて撮
像するときのタイムチャートである。
【0025】垂直同期信号VDの周期で被写体が撮像さ
れる。CCD1には,不要電荷掃き出しパルスが与えら
れ,CCD1のフォトダイオードに残っている不要電荷
が,例えば基板から掃き出される。時刻t1において,
不要電荷掃き出しパルスが一時的に停止され,イメージ
領域2への露光が開始される。時刻t2となると,イメ
ージ領域2にタイミング・ゲート・パルスTGが与えら
れ,フォトダイオード5に蓄積された信号電荷がイメー
ジ領域2の垂直転送路にシフトされる。
【0026】時刻t3となると第1の転送クロック・パ
ルスφVIがイメージ領域2の垂直転送路5に,第2の
転送クロック・パルスφVSがストレージ領域3の垂直
転送路に与えられる。イメージ領域2のフォトダイオー
ドに蓄積された信号電荷がストレージ領域3に転送され
ていくこととなる。時刻t4において,イメージ領域2
のフォトダイオードに蓄積された信号電荷がすべてスト
レージ領域3に転送されると,イメージ領域2に与えら
れる第1の転送クロック・パルスφVIは停止されられ
る。また,ストレージ領域3に与えられる第2の転送ク
ロック・パルスφVSは周波数が遅くされ(速度が遅く
され),順に水平転送路4に転送されていく。
【0027】イメージ領域2からストレージ領域3に信
号電荷を転送するのに必要な時間Δt(時刻t3からt
4の間)は,第1の転送クロック・パルスφVIと第2
の転送クロック・パルスφVSとの周波数に依存する。
これらのパルスφVIおよびφVSの周波数が高けれ
ば,転送に必要な時間Δtは短くなるが,周波数が低け
れば,転送に必要な時間Δtは長くなる。また,第1の
転送クロック・パルスφVIと第2の転送クロック・パ
ルスφVSとに応じてDC/DCコンバータ12からVド
ライバ10に電流が流れる(突入電流)。
【0028】図3(A)から(C)は,第1の転送クロ
ック・パルスφVIと第2の転送クロック・パルスφV
Sと突入電流の一例を示している。(A)は,第1の転
送クロック・パルスφVIと第2の転送クロック・パル
スφVSとの周波数が高周波数f1(=f)の場合を示
し,(B)は,第1の転送クロック・パルスφVIと第
2の転送クロック・パルスφVSとの周波数が標準の周
波数f2(=f/2)の場合を示し,(C)は,第1の
転送クロック・パルスφVIと第2の転送クロック・パ
ルスφVSとの周波数が低周波数f3(=f/4)の場
合を示している。
【0029】(A)に示すように,第1の転送クロック
・パルスφVIと第2の転送クロック・パルスφVSと
の周波数が高い場合には,イメージ領域2に蓄積された
信号電荷をストレージ領域3に転送するのに必要とする
時間Δtは短い(Δt1)。このために,CCD1にお
いて発生する総スミア量(1駒分の映像信号に影響を与
えるスミア量)も比較的少ない。CCD1から出力され
る映像信号は,スミア電荷の影響が比較的少なくなる。
しかしながら,Vドライバ10に入力する突入電流のレベ
ルI1は高くなる。突入電流のレベルが高くなると,他
の回路に悪影響を及ぼすことがある。また,DC/DC
コンバータ12をレベルの高い突入電流が出力可能なよう
に設計する必要がある。
【0030】(B)に示すように,第1の転送クロック
・パルスφVIと第2の転送クロック・パルスφVSと
の周波数が標準のものの場合には,イメージ領域2に蓄
積された信号電荷をストレージ領域3に転送するのに必
要とする時間Δtも標準的なものとなる(Δt2)。こ
のために,CCD1において発生する総スミア量も標準
的な量となる。CCD1から出力される映像信号も,ス
ミア電荷の影響は標準的なものとなる。Vドライバ10に
入力する突入電流のレベルI2も標準的なものとなる。
【0031】(C)に示すように,第1の転送クロック
・パルスφVIと第2の転送クロック・パルスφVSと
の周波数が低い場合には,イメージ領域2に蓄積された
信号電荷をストレージ領域3に転送するのに必要とする
時間Δtは遅くなる(Δt3)。このために,CCD1
において発生する総スミア量も多くなってしまう。CC
D1から出力される映像信号も,スミア電荷の影響は比
較的多く受ける。しかしながら,Vドライバ10に入力す
る突入電流のレベルI3は低い。
【0032】この実施例においては,被写体が比較的暗
いときなど,発生する総スミア量が少ないときには,第
1の転送クロック・パルスφVIと第2の転送クロック
・パルスφVSとの周波数が低くされる。Vドライバ10
への突入電流のレベルが低くなるので,他の回路への悪
影響を未然に防止できる。また,DC/DCコンバータ
12の設計が制限されることを回避できる。
【0033】図4は,図1に示す回路を利用したディジ
タル・スチル・カメラの電気的構成を示すブロック図で
ある。図4において,図1に示す回路と同一物には同一
符号を付して説明を省略する。
【0034】ディジタル・スチル・カメラの全体の動作
は,メインCPU50によって統括される。
【0035】ディジタル・スチル・カメラは,静止画記
録と動画記録とが可能である。いずれかの記録モードを
設定するためのモード・スイッチ51が設けられている。
モード・スイッチ51から出力されるモード設定信号は,
メインCPU50に入力する。シャッタ・レリーズ・ボタ
ン52から出力される信号もメインCPU50に入力する。
【0036】ディジタル・スチル・カメラには,ズーム
・モータ22によって位置が制御されるズーム・レンズ2
1,フォーカシング・モータ25によって位置が制御され
るフォーカシング・レンズ22および絞りモータ28によっ
て絞り量が制御される絞り27が含まれている。ズーム・
モータ22,フォーカシング・モータ25および絞りモータ
28は,それぞれモータ・ドライバ23,26および29によっ
て制御される。これらのモータ・ドライバ23,26および
29はオートCPU15によって制御される。
【0037】バッテリィ14からDC/DCコンバータ30
に動作電源が供給される。DC/DCコンバータ30にお
いて駆動電圧が生成され,上述したモータ・ドライバ2
3,26および29に与えられる。
【0038】CCD1に被写体像が結像する。上述した
ように,Vドライバ13等によってCCD1が制御され,
CCD1から被写体像を表す映像信号が出力される。映
像信号は,信号処理回路41において白バランス調整,ガ
ンマ補正などの所定の信号処理が行われる。信号処理回
路41から出力された映像信号は,アナログ/ディジタル
変換回路42に入力する。アナログ/ディジタル変換回路
42において,映像信号がディジタル画像データに変換さ
れる。
【0039】画像データは,Y/C変換回路43において
輝度データYならびに色差データR−YおよびB−Yが
生成される。生成された輝度データYならびに色差デー
タR−YおよびB−Yは,LCDドライバ53に与えられ
る。LCD54の表示画面上に,撮像された画像が表示さ
れることとなる。
【0040】また,Y/C変換回路43において生成され
た輝度データYならびに色差データR−YおよびB−Y
は,エンコーダ48においてエンコーディングされてNT
SC生成回路49に入力する。NTSC生成回路49におい
てNTSCテレビジョン映像信号が生成される。生成さ
れた映像信号がディジタル・スチル・カメラから出力さ
れる。映像信号が表示装置に与えられることにより,映
像信号によって表される画像がその表示装置の表示画面
上に表示されることとなる。
【0041】Y/C変換回路43において生成された輝度
データYならびに色差データR−YおよびB−Yは,メ
インCPU50にも与えられる。入力した輝度データにも
とづいて,メインCPU50において被写体輝度が測定さ
れる。測定された被写体輝度にもとづいて,絞り27の絞
り値およびCCD1のシャッタ速度(上述した露光時
間)が決定される。
【0042】静止画記録モードが設定されているとき
に,シャッタ・レリーズ・ボタン52が押されると(動画
記録モードが設定されているときはシャッタ・レリーズ
・ボタンの第1回目の押下で動画記録が開始され,第2
回目の押下で動画記録が終了する。),上述のようにし
てY/C変換回路43において生成された輝度データYな
らびに色差データR−YおよびB−Yはメモリ・コント
ローラ44を介してモリ45に一時的に記憶される。
【0043】輝度データYならびに色差データR−Yお
よびB−Yはメモリ45から読み出され,圧縮/伸張回路
46に与えられる。圧縮/伸張回路46から出力された圧縮
画像データは,メモリ・カード・インターフェイス47に
接続されているメモリ・カード60に与えられ,記録され
る。
【0044】ディジタル・スチル・カメラは,再生する
ことも可能である。
【0045】再生時においては,メモリ・カード60に記
録されている圧縮画像データが読み出され,圧縮/伸張
回路46に与えられる。圧縮/伸張回路46においてデータ
伸張される。伸張された画像データがY/C変換回路43
を介してエンコーダ48に与えられ,エンコーディングさ
れるNTSC(national television system committe
e)生成回路49においてNTSC映像信号が生成され,
出力されるのは撮像時と同様である。
【0046】この実施例におけるディジタル・スチル・
カメラでは,動画記録モードが設定されると,被写体輝
度が測定され,その輝度値に応じてCCD1に与えられ
る第1および第2の転送クロック・パルスφVIおよび
φVSの周波数が決定される(被写体輝度にもとづいて
決定されるシャッタ速度に応じてこれらのパルスφVI
およびφVSの周波数を決定してもよい)。また,決定
された駆動周波数に応じて,ズーム・モータ22,フォー
カシング・モータ25および絞りモータ28のうち動作可能
なモータが決定される。
【0047】図5は,動画記録モードにおいて,被写体
輝度と転送クロック・パルスφVIおよびφVSの周波
数等との関係を示している。
【0048】被写体輝度が高い場合(たとえば,16E
v)には,単位時間当たりにCCD1において発生する
スミア量が比較的多くなる。CCD1から出力される映
像信号にスミアの影響を少なくするために,CCD1の
イメージ領域2からストレージ領域3への信号電荷の転
送速度が高速にされる。転送クロック・パルスφVIお
よびφVSの周波数が高い周波数f1(=f)とされ
る。突入電流I1(=I)は大きくなってしまうので,
他の回路への影響を少なくするために電流消費が高いズ
ーム・モータ22,フォーカシング・モータ25および絞り
モータ28の駆動が禁止される。
【0049】被写体輝度が中位の場合(たとえば,15E
v)には,単位時間当たりにCCD1において発生する
スミア量も中位のものである。CCD1から出力される
映像信号にスミアの影響を少なくし,かつ突入電流(I
2=I/2)があまり大きくならないようにするため
に,CCD1のイメージ領域2からストレージ領域3へ
の信号電荷の転送速度が標準的なものにされる。転送ク
ロック・パルスφVIおよびφVSの周波数が標準的な
周波数f2(=f/2)とされる。突入電流I2(=I
/2)は比較的大きくなってしまうので,他の回路への
影響を少なくするために電流消費が高い絞りモータ28の
駆動が禁止される。
【0050】被写体輝度が低い場合(たとえば,14E
v)には,単位時間当たりにCCD1において発生する
スミア量が比較的少ない。CCD1から出力される映像
信号にスミアの影響が少ないので,CCD1のイメージ
領域2からストレージ領域3への信号電荷の転送速度は
低速にされる。転送クロック・パルスφVIおよびφV
Sの周波数が低い周波数f3(=f/4)とされる。突
入電流I3(=I)は小さいので,他の回路への影響は
少ない。このために,電流消費が高いズーム・モータ2
2,フォーカシング・モータ25および絞りモータ28であ
っても,いずれも駆動は禁止されない。
【0051】静止画記録モードが設定された場合には,
ズーム・レンズ21の位置,フォーカシング・レンズ24の
位置,絞り27の開口が決定されると,CCD1における
信号電荷の転送中に変更されることはない。このため
に,突入電流が大きくなっても他の回路への影響は少な
い。このために,スミアの影響を少なくするために,転
送クロック・パルスφVIおよびφVSの周波数が高く
なるように設定される。。もっとも,静止画記録モード
の場合においても動画記録モードと同様に,被写体輝度
に応じて駆動周波数を変更してもよいのはいうまでもな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】FIT型CCDとその周辺回路を示している。
【図2】FIT型CCDの動作タイム・チャートであ
る。
【図3】(A)から(C)は,転送クロック・パルス等
と発生する突入電流と示すタイムチャートである。
【図4】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示
すブロック図である。
【図5】被写体輝度と転送クロック・パルス等の駆動速
度などの関係を示している。
【符号の説明】
1 FIT型CCD 2 イメージ領域 3 ストレージ領域 10 Vドライバ(駆動回路) 12,30 DC/DCコンバータ(電源回路) 14 バッテリィ 15 駆動系CPU 22 ズーム・モータ 25 フォーカシング・モータ 28 絞りモータ 50 メインCPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // H04N 101:00 H01L 27/14 B Fターム(参考) 4M118 AA04 AB01 BA12 BA13 CA02 FA12 5C022 AB17 AB52 AC32 AC42 AC52 AC69 5C024 AX01 CX13 CX54 CY11 GY01 GY05 GZ18 HX02 HX46 HX55 5C052 AA00 AB09 DD02 5C053 FA08 KA04 LA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動電源を供給する電源回路,上記電源
    回路から供給された駆動電源にもとづいて,転送クロッ
    ク・パルスおよび出力クロック・パルスを生成する駆動
    回路,露光量に応じた信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積
    領域と信号電荷を一時的に記憶する信号電荷記憶領域と
    を有し,上記駆動回路から出力された転送クロック・パ
    ルスにもとづいて上記信号電荷蓄積領域に蓄積された信
    号電荷を上記信号電荷記憶領域に転送し,かつ上記駆動
    回路から出力された出力クロック・パルスにもとづいて
    上記信号電荷記憶領域に記憶された信号電荷を出力する
    フレーム・インタライン・トランスファ型固体電子撮像
    素子,ならびに上記フレーム・インタライン・トランス
    ファ型固体電子撮像素子に単位時間当りに発生するスミ
    ア量が少ないほど上記転送クロック・パルスの周波数が
    低くなるように上記駆動回路を制御する第1の制御手
    段,を備えた固体電子撮像素子の制御装置。
  2. 【請求項2】 駆動電源を供給する電源回路,上記電源
    回路から供給された駆動電源にもとづいて,転送クロッ
    ク・パルスおよび出力クロック・パルスを生成する駆動
    回路,露光量に応じた信号電荷を蓄積する信号電荷蓄積
    領域と信号電荷を一時的に記憶する信号電荷記憶領域と
    を有し,上記駆動回路から出力された転送クロック・パ
    ルスにもとづいて上記信号電荷蓄積領域に蓄積された信
    号電荷を上記信号電荷記憶領域に転送し,かつ上記駆動
    回路から出力された出力クロック・パルスにもとづいて
    上記信号電荷記憶領域に記憶された信号電荷を出力する
    フレーム・インタライン・トランスファ型固体電子撮像
    素子,ならびに絞り駆動回路によって動作し,上記信号
    電荷蓄積領域への露光量を制限する絞りを備えたディジ
    タル・カメラにおいて,上記フレーム・インタライン・
    トランスファ型固体電子撮像素子に単位時間当りに発生
    するスミア量が少ないほど上記転送クロック・パルスの
    周波数が低くなるように上記駆動回路を制御する第1の
    制御手段,ならびに上記スミア量がしきい値以上である
    ことに応じて上記絞りの動作を禁止するように上記絞り
    駆動回路を制御する絞り制御手段,を備えたディジタル
    ・カメラ。
  3. 【請求項3】 静止画記録モードまたは動画記録モード
    を設定するモード設定手段,上記モード設定手段により
    静止画記録モードが設定されたことにより被写体を撮像
    し,上記フレーム・インタライン・トランスファ型固体
    電子撮像素子から出力された信号電荷にもとづいて得ら
    れる画像データをシャッタ・レリーズ・ボタンの押下に
    応じて記録媒体に記録し,上記モード設定手段により動
    画モードが設定されたことにより一定周期で被写体を撮
    像し,上記フレーム・インタライン・トランスファ型固
    体電子撮像素子から出力された信号電荷にもとづいて得
    られる画像データを記録媒体に記録する記録制御手段,
    および上記モード設定手段により静止画記録モードが設
    定されたことに応じて,上記第1の制御手段による転送
    クロック・パルスの周波数変更を停止し,第1の周波数
    を持つ転送クロック・パルスを生成するように上記駆動
    回路を制御し,上記モード設定手段により動画記録モー
    ドが設定され,かつ上記スミア量に応じて規定される第
    2の周波数であって上記第1の周波数よりも低い周波数
    をもつ転送クロック・パルスを生成するように上記駆動
    回路を制御する第2の制御手段,をさらに備えた請求項
    2に記載のディジタル・カメラ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007006185A (ja) * 2005-06-24 2007-01-11 Sanyo Electric Co Ltd 撮影装置
JP2008098985A (ja) * 2006-10-12 2008-04-24 Pentax Corp 撮像素子駆動システム
JP2010166297A (ja) * 2009-01-15 2010-07-29 Panasonic Corp 撮像装置

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