JP2003249435A - 半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置 - Google Patents

半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置

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JP2003249435A JP2002048587A JP2002048587A JP2003249435A JP 2003249435 A JP2003249435 A JP 2003249435A JP 2002048587 A JP2002048587 A JP 2002048587A JP 2002048587 A JP2002048587 A JP 2002048587A JP 2003249435 A JP2003249435 A JP 2003249435A
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龍夫 三村
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司 堀
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明 住谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】波長チャープを減少させるとともに出力レーザ
光のエネルギーのばらつきσEを少なくして、バースト
モード運転時における発振波長を安定化させるとともに
均一な露光を実現できるようにする。 【解決手段】主放電電極14、15に印加する電圧HV
を、波長チャープが減少する程度まで低下させるととも
に、両主放電電極14、15の少なくとも一方の主放電
電極の少なくともその放電面に、コーティング処理が施
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造用の縮
小投影型露光装置(ステッパ)の光源として使用される
半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置に関する。
【従来の技術及び発明が解決する課題】1)半導体露光
光源用狭帯域エキシマレーザ装置では、露光装置内のレ
ンズ光学系の収差による露光不具合を防止するために、
露光光源であるエキシマレーザ光を狭帯域化した上で、
発振中心波長を目標波長に長期安定的に発振させるとと
もに、発振スペクトル幅Δλを所定の範囲内に収める必
要がある(発振波長および発振スペクトル幅の制御)。 2)また半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置で
は、均一な露光を実現するために、半導体ウエハ上に照
射する出力レーザ光のエネルギーを一定に制御する必要
がある(出力レーザ光のエネルギーの制御)。
【0002】まず上記1)の「発振波長および発振スペ
クトル幅の制御」の従来技術について説明する。
【0003】従来の半導体露光光源用狭帯域エキシマレ
ーザ装置では、一般的に、出力レーザ光の一部を波長モ
ニタヘ入射させ、この波長モニタで検出した出力レーザ
光の実際の発振中心波長λcrと、目標発振波長λctとの
差が小さくなるように波長選択素子を駆動する制御が行
われている。
【0004】図6は、従来技術の半導体露光光源用狭帯
域エキシマレーザ装置の構成を示している。同図6は特
願平1−128100号として既に出願され公知となっ
ている本件出願人と同一出願人による特許出願の内容を
示している。
【0005】同図6に示すように、レーザチャンバ10
内にはレーザガスが封入され主放電電極14、15が設
けられている。主放電電極14、15間で放電が行われ
レーザガスが励起されるとレーザチャンバ10内で光が
発生し、この光は、ウィンドウ11、12を透過し、フ
ロントミラー20と狭帯域化部30との間で共振、増幅
される。光は狭帯域化部30内のプリズム、グレーティ
ング等の波長選択素子によって狭帯域化されてフロント
ミラー20からレーザ光21として出力される。
【0006】出力レーザ光21の一部はビームスプリッ
タ41で反射されて波長モニタとしてのモニターエタロ
ン43、回折格子型分光器44へ入射される。波長モニ
タ43、44では出力レーザ光21の発振中心波長λcr
や発振スペクトル幅Δλが計測される。計測値は波長コ
ントローラ45へ送信される。
【0007】波長コントローラ45は受信した前記計測
値を目標発振波長λctと比較して、その差が許容範囲外
であればドライバ46を駆動して狭帯域化部30のプリ
ズム又はグレーティングを駆動して発振中心波長λcrを
目標値λctへ近づけるよう制御する。
【0008】以上が従来の「発振波長の制御」の内容で
ある。つぎに「発振スペクトル幅の制御」について説明
する。
【0009】発振スペクトル幅Δλが拡がると波長収差
の問題が顕在化して露光装置で製造される半導体の品質
が悪化する。発振スペクトル幅Δλが拡がる要因として
は、レーザガス全圧の変化、レーザガス中のハロゲンガ
ス濃度の変化、放電幅の拡大などが挙げられる。
【0010】そこで従来より、これらの要因を考慮して
発振スペクトルΔλの拡がりを防止する発明が特許出願
され既に公知となっている。たとえば特願平4−312
202号(出願公開済)には、レーザガス全圧やレーザ
ガス中のハロゲンガスを調整してスペクトル幅の拡がり
を防止する技術が開示されている。また特願平2−21
9602号、特願平2−219603号、特願平2−2
19604号には、電極を放電幅が変化し難いように構
成して発振スペクトル幅の拡がりを防止する技術が開示
されている。
【0011】以上が従来の「発振スペクトル幅の制御」
の内容である。
【0012】つぎに2)の「出力レーザ光のエネルギー
の制御」について説明する。
【0013】出力レーザ光のエネルギーの長期的制御
は、一般的にレーザガスの組成(特にハロゲンガス濃
度)やレーザガス全圧を調整することにより行われる。
【0014】この制御の内容を具体的に説明する。パル
ス発振するエキシマレーザの各パルス出力エネルギーE
を、ほぼ一定に維持する短期的制御は図6の主放電電極
14、15間に印加する電圧値HVの増減により行う。
【0015】例えば、i番目のパルス出力エネルギーE
iが目標値より大きい場合には、i+1番目のパルス発
振のための前記電極間の印加電圧値HVi+1を、i番
目のパルス発振時の印加電圧値HViよりも低い電圧値
に設定して制御を行う。
【0016】また、長期的にパルス発振を繰り返すと、
主放電電極14、15の材料である金属(例えばCu)
とレーザガス中のハロゲンガスとが反応してハロゲンガ
スのみが減少してゆく。
【0017】レーザガス中のハロゲンガスが減少した場
合は、前記電極間の印加電圧値HVの調整ではレーザ出
力特性変動を補正しきれない場合があるため、レーザガ
ス内へハロゲンガスを補給する或いはレーザガス全圧を
上げる等のガス制御が必要になる。この制御に関しては
図4を用いて説明する。
【0018】図4は、レーザガス中に含まれるフッ素ガ
ス(F2)の濃度Rと出力レーザ光のエネルギーEとの
関係を示している。同図4に示すように、フッ素ガス濃
度Rを大きくしていくと出力レーザ光のエネルギーEは
大きくなるが、フッ素ガス濃度Rがある濃度に達すると
逆にエネルギーEが減少に転ずるという特性がある。同
図4に実線矢印Dで示す範囲がフッ素ガス濃度Rを調整
して出力レーザ光エネルギーEを制御する範囲である。
【0019】図5は、レーザガス全圧PTと出力レーザ
光のエネルギーEとの関係を示している。同図5に示す
ように、レーザガス全圧PTと出力レーザ光のエネルギ
ーEとは正の相関を有することがわかる。ただしウイン
ドウ11、12の耐圧限界があるのでレーザガス全圧も
装置としての限界がある。同図5に実線矢印Gで示す範
囲がレーザガス全圧PTを調整して出力レーザ光のエネ
ルギーEを制御する範囲である。
【0020】以上が従来の「出力レーザ光のエネルギー
の制御」の内容である。
【0021】以上のように従来技術では、レーザガスの
組成(たとえばレーザガス濃度)などを調整して出力レ
ーザ光のエネルギーや発振スペクトル幅Δλを所定範囲
内に収めるとともに、発振中心波長λcrをモニタして、
前記発振中心波長λcrと目標発振波長λctとの差が小さ
くなるようにプリズム又はグレーティングなどの波長選
択素子を駆動制御して発振波長を目標値に安定させるよ
うにしていた。
【0022】しかし近年、発振中心波長λcrが目標発振
波長λctから外れる原因として「波長チャープ」と称さ
れる現象が発見されるに至り、発振波長安定化のために
波長チャープを抑制することが狭帯域エキシマレーザに
求められるようになっている。以下図2を用いて波長チ
ャープについて説明する。図2の横軸は経過時間tを示
し縦軸はパルスレーザ光の発振中心波長λcrを示してい
る。
【0023】同図2にMで示すように、波長チャープと
は、パルスレーザ光の発振休止とパルスレーザ光の連続
発振を交互に繰返すいわゆるバーストモードでの発振動
作を行うときに、連続パルス発振初期における数〜数十
パルスの発振中心波長λcrが目標波長λctからδλだけ
外れるという現象である。
【0024】このδλ(=λcr−λct)の値が正の場合
は、発振中心波長λcrは目標波長λctに比べて長波長側
(+側)に外れており、δλの値が負の場合には、発振
中心波長λcrは目標波長λctに比べて短波長側(−側)
に外れていることを意味する。δλは、長波長側(+
側)、短波長側(−側)のいずれかに現れ、かつその大
きさも様々である。δλが+側なのか−側なのか、及び
その大きさがどの程度であるかは、過去のレーザ動作履
歴、例えばデューティー比や連続パルス発振の繰り返し
数等の発振動作条件によって定まる。発振動作条件が一
定であれば、δλの値も予測でき連続パルス発振初期
に、目標波長λctからδλを差し引いた波長となるよう
に波長選択素子を制御し、連続パルス発振初期よりも後
は目標波長λctとなるように波長選択素子を制御すれ
ば、δλの抑制は可能であると考えられる。
【0025】しかしながら、現実には露光用レーザの発
振動作は、デューティー比もパルス発振繰り返し数も必
要に応じて変化させているため、波長チャープによる波
長の外れδλの大きさ等を事前に予測することは極めて
困難である。
【0026】したがって従来技術のレベルでは、波長チ
ャープを要因とする波長誤差を除去することは困難であ
った。波長チャープを発生させる原因は明確には解明さ
れていないが、パルスレーザ光の発振休止から連続パル
ス発振への過渡期におけるレーザガスの急激な温度変化
や放電による音響波の影響が疑われている。このことは
特開2001−308419号公報に記載されている。
この公報には、音響波を減衰させる部材をレーザチャン
バの内壁に設けることにより波長チャープを低減させる
という発明が記載されている。
【0027】図2に示すように波長チャープが発生する
連続パルス発振の初期の数〜数十パルスを過ぎた後は、
レーザガス温度等が安定し、目標波長λctで発振する状
態に戻る。これはプリズムやグレーティングなどの狭帯
域素子の配置は目標波長λctで発振できるように設定さ
れているからである。
【0028】上述したように特開2001−30841
9号公報には、波長チャープを発生させる原因は、パル
スレーザ光の発振休止から連続パルス発振への過渡期に
おけるレーザガスの急激な温度変化や放電による音響波
の影響と考えられているが、これらの温度変化や音響波
の影響を小さくできれば波長チャープ自体は理論的に減
少させることができる。そしてレーザガスの急激な温度
変化や音響波レベルを低下させるには、レーザチャンバ
10内の主放電電極14、15に印加する電圧HVを低
下させて出力レーザ光21のエネルギーEのレベルを下
げればよいことがわかっている。
【0029】しかし主放電電極14、15の印加電圧H
Vを下げることにすると、出力レーザ光のエネルギーE
のばらつきσEが大きくなる。これについて図3を参照
して説明する。
【0030】図3は、横軸に電極印加電圧HVをとり縦
軸に出力レーザ光エネルギーのばらつきσEをとったグ
ラフを示している。同図3のBに示すように、波長チャ
ープを減少させるべく電極印加電圧HVを低下させる
と、出力レーザ光のエネルギーのばらつきσEが大きく
なってしまう。このような傾向はエキシマレーザに特有
の特性である。
【0031】このため電極印加電圧HVを低下させた場
合には、半導体ウエハ上に照射する出力レーザ光のエネ
ルギーが一定ではなくなり露光が均一に行われなくなる
という問題が発生する。
【0032】本発明はこうした実状に鑑みてなされたも
のであり、波長チャープを減少させるとともに出力レー
ザ光のエネルギーのばらつきσEを少なくして、バース
トモード運転時における発振波長を安定化させるととも
に均一な露光を実現できるようにすることを主要な解決
課題(第1の解決課題)とするものである。
【0033】ところで図3で説明したように、波長チャ
ープを減少させるべく電極印加電圧HVを低下させる
と、それに伴い出力レーザ光のエネルギーEのレベルも
低下する。
【0034】そこで本発明は、上記第1の解決課題を達
成するとともに、電極印加電圧HVの低下に伴う出力レ
ーザ光のエネルギーEのレベルの低下を補償できるよう
にすることを、第2の解決課題とするものである。
【0035】ところで図4、図5で説明したように、従
来技術にあっては一定範囲D、Gをフッ素ガス濃度R、
レーザガス全圧PTの調整範囲(制御範囲)と定めて、
これらフッ素ガス濃度R、レーザガス全圧PTを調整し
ていた。
【0036】ここで、出力レーザ光のエネルギーEを一
定にするためのレーザガス組成(フッ素ガス濃度R)、
レーザガス全圧PTの調整範囲を、より狭めることがで
きれば、より安定して、より精度よく出力レーザ光のエ
ネルギーを制御することができる。
【0037】そこで本発明は、出力レーザ光のエネルギ
ーEを一定にするためのレーザガス組成(フッ素ガス濃
度R)、レーザガス全圧PTの調整範囲を、より狭める
ことができるようにして、出力レーザ光のエネルギーの
制御を、より安定して、より精度よく行えるようにする
ことを、第3の解決課題とするものである。
【0038】
【課題を解決するための手段、作用および効果】そこで
第1発明は、第1の解決課題を達成するために、半導体
露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置において、両主放
電電極の少なくとも一方の主放電電極の少なくともその
放電面に、コーティング処理が施されていることを特徴
とする。
【0039】第2発明は、第1の解決課題を達成するた
めに、パルスレーザ光の発振休止とパルスレーザ光の連
続発振を交互に繰返すバースト発振動作で運転が行われ
る半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置におい
て、主放電電極に印加する電圧を、波長チャープが減少
する程度まで低下させるとともに、両主放電電極の少な
くとも一方の主放電電極の少なくともその放電面に、コ
ーティング処理が施されていることを特徴とする。
【0040】主放電電極14、15を、セラミックス材
でコーティング又は、セラミックス材を含むコーティン
グ材でコーティング処理が施されているコーティング電
極は、以下のような特性を有することを本発明者らは発
見するに至った。
【0041】なお、セラミックス材としては耐ハロゲン
ガスという観点で高純度アルミナセラミックスが望まし
い。また、セラミックス材を含むコーティング材として
はセラミックス剤と金属との混合物が望ましい。混合す
る金属は導電性等の観点からCu(銅)が望ましい。
【0042】(1)電極印加電圧HVを下げたとしても
ノーコート電極(コーティング処理が施されていない主
放電電極14、15)に比べてエネルギーのばらつきσ
Eの悪化が少ない。
【0043】(2)ノーコート電極に比べて電極削れ量
が少ない。
【0044】(3)ノーコート電極に比べて電極削れ量
が少ないのでフッ素ガス消費量も少ない。
【0045】(4)ノーコート電極に比べて電極削れ量
が少ないのでレーザガス中に発生するダストも少ない。
【0046】(5)ノーコード電極に比べて出力(パワ
ー)は出難い。
【0047】(6)電極印加電圧HVを、ある電圧値以
下に下げるとノーコート電極に比べてレーザ光エネルギ
ーEが大きくなる逆転現象を生ずる。
【0048】第1発明によれば、両主放電電極14、1
5の少なくとも一方の主放電電極の少なくともその放電
面に、コーティング処理が施されているので上記特性
(5)に示すデメリットはあるものの、上記特性(1)
〜(6)に相当する有用な効果が得られる。
【0049】上記特性(1)について図3を参照して説
明する。
【0050】前述したように、ノーコート電極の場合、
図3のBに示すように、波長チャープを減少させるべく
電極印加電圧HVを低下させると、出力レーザ光のエネ
ルギーのばらつきσEが大きくなってしまう。これに対
してコーティング電極の場合、図3のAに示すように、
波長チャープを減少させるべく電極印加電圧HVを低下
させると、出力レーザ光のエネルギーのばらつきσEが
大きくなる点ではノーコード電極の場合と同様の傾向を
示すが、同じ電極印加電圧であればノーコート電極の場
合よりもエネルギーのばらつきσEの悪化は少ない。
【0051】電極印加電圧HVが下がれば、パルスレー
ザ発振休止状態から連続パルス発振動作へ移った直後の
レーザガスの急激な温度変化や放電による音響波のレベ
ルが下がり波長チャープが減少する。
【0052】電極印加電圧HVを下げるに伴い出力レー
ザ光のエネルギーのばらつきσEが大きくなるものの、
そのばらつきσEの悪化は、ノーコート電極と比較して
抑制される。このため半導体ウエハ上に照射する出力レ
ーザ光のエネルギーを一定に維持でき露光を均一に行う
ことができる。
【0053】以上のように第2発明によれば、主放電電
極14、15に印加する電圧HVを、波長チャープが減
少する程度まで低下させるとともに、両主放電電極1
4、15の少なくとも一方の主放電電極の少なくともそ
の放電面に、コーティング処理が施されているので、波
長チャープを減少させるとともに出力レーザ光のエネル
ギーのばらつきσEを少なくして、バーストモード運転
時における発振波長を安定化させるとともに均一な露光
を実現することができる。
【0054】第3発明は、第2の解決課題を達成するた
めに、パルスレーザ光の発振休止とパルスレーザ光の連
続発振を交互に繰返すバースト発振動作で運転が行われ
る半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置におい
て、主放電電極に印加する電圧を、波長チャープが減少
する程度まで低下させるとともに、両主放電電極の少な
くとも一方の主放電電極の少なくともその放電面に、コ
ーティング処理を施し、更に、電極印加電圧を低下させ
ることに伴い露光に必要なレーザ光のエネルギーが低下
した分を補償する補償手段を備えたことを特徴とする。
【0055】ところで第2発明において電極印加電圧H
Vを下げれば、各パルス光のエネルギーレベルも比例し
て低下してしまい露光に必要なレーザ光のエネルギーレ
ベルを確保することができなくなる。このためエネルギ
ーレベルが低下した分を補償する必要がある。
【0056】そこで第3発明では第2発明の構成に加え
て、電極印加電圧HVを低下させることに伴い露光に必
要なレーザ光のエネルギーEが低下した分を補償する補
償手段を備えるようにしている。この補償手段は、レー
ザガスの組成を調整する手段、たとえばフッ素ガス濃度
を調整する手段あるいはレーザガス全圧を調整する手段
で具現化することができる。
【0057】上記特性(6)で説明したように、コーテ
ィング電極は電極印加電圧HVを、ある電圧値以下に下
げるとノーコート電極に比べてレーザ光エネルギーEが
大きくなる逆転現象を生ずる特性を備えている。したが
って、前記印加電圧HVが前記逆転現象を生じさせる電
圧値以下であればノーコート電極を用いるよりもレーザ
光エネルギーEの前記補償は容易となる。
【0058】第4発明は、第3発明において、前記補償
手段は、レーザガスの組成を調整することによりレーザ
光のエネルギーを制御するものであることを特徴とす
る。
【0059】第4発明では、レーザガスの組成、たとえ
ばフッ素ガス濃度を調整することで、電極印加電圧HV
を低下させることに伴い、露光に必要なレーザ光のエネ
ルギーEが低下した分を、補償するようにしている。
【0060】第5発明は、第3発明において、前記補償
手段は、レーザガスの全圧を調整することによりレーザ
光のエネルギーを制御するものであることを特徴とす
る。
【0061】第5発明では、レーザガスの全圧を調整す
ることで、電極印加電圧HVを低下させることに伴い、
露光に必要なレーザ光のエネルギーEが低下した分を、
補償するようにしている。
【0062】第6の発明は、第3の解決課題を達成する
ために、レーザガス中にフッ素ガスを含む半導体露光光
源用狭帯域エキシマレーザ装置において、両主放電電極
の少なくとも一方の主放電電極の少なくともその放電面
に、コーティング処理が施されているとともに、フッ素
ガスの濃度またはレーザガスの全圧を調整することによ
ってレーザ光のエネルギーを制御することを特徴とす
る。
【0063】ところで、ノーコート電極を用いて「出力
レーザ光のエネルギーの制御」を行う場合、図4に説明
したように実線矢印Dで示す制御範囲でフッ素ガス濃度
Rを調整して出力レーザ光エネルギーEを制御してい
た。また図5で説明したように、実線矢印Gで示す制御
範囲でレーザガス全圧PTを調整して出力レーザ光のエ
ネルギーEを制御していた。
【0064】これに対してノーコート電極の代わりにコ
ーティング電極を採用すると、電極印加電圧HVが上記
特性(6)で説明した前記逆転現象を生じさせる電圧値
よりも大きい場合においては、ノーコート電極に比べて
電極印加電圧HVが同じ場合でも出力レーザ光21のエ
ネルギーEのレベルは低下する。また波長チャープ抑制
のために電極印加電圧HVを低下させているので出力レ
ーザ光21のエネルギーEは一層低下することになる。
この問題の解決について説明する。コーティング電極を
採用して電極印加電圧値HVを下げた場合には、図4の
破線矢印Cに示すようにノーコート電極の場合の制御範
囲Dのうちフッ素ガス濃度Rが高い領域内でフッ素ガス
濃度Rを調整して出力レーザ光エネルギーEを制御す
る。またコーティング電極を採用して電極印加電圧値H
Vを下げた場合には、図5の破線矢印Fに示すようにノ
ーコート電極の場合の制御範囲Gのうちレーザガス全圧
PTが高い領域内でレーザガス全圧PTを調整して出力
レーザ光エネルギーEを制御する。図4、図5ではフッ
素ガス濃度R、レーザガス全圧PTの上限を変更してい
ないが、コーティング電極採用に伴い上限値を上昇させ
てもよい。
【0065】ここで上記特性(3)で説明したようにコ
ーティング電極はフッ素ガス消費量が少ないという特性
を有するので、ノーコート電極に比べてフッ素ガス濃度
Rの可変範囲またはガス全圧PTの可変範囲を更に狭め
ることができる。
【0066】このように本発明によれば、出力レーザ光
のエネルギーEを一定にするためのレーザガス組成(フ
ッ素ガス濃度R)、レーザガス全圧PTの調整範囲を、
より狭めることができるようになり、出力レーザ光のエ
ネルギーEの制御を、より安定して、より精度よく行え
ることができるようになる。
【0067】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0068】図1は実施形態の半導体露光光源用狭帯域
エキシマレーザ装置の構成を示している。
【0069】図1の構成は、図6で説明した従来の装置
構成の構成要素と一部一致しており同様の機能のものに
は同一符号を付している。
【0070】すなわちレーザチャンバ10内にはレーザ
ガスが封入されている。レーザチャンバ10は金属製で
あり、KrFエキシマレーザであればフッ素ガスF2,希ガ
スとしてのクリプトンKr,バッファガスとしてのネオン
Neを混合したレーザガスが封入されている。またArFエ
キシマレーザであればフッ素ガスF2,希ガスとしての
アルゴンAr,バッファガスとしてのNeを混合したレーザ
ガスが封入されている。
【0071】レーザチャンバ10には、レーザチャンバ
10内で発生する光を外部へ取り出すためのウィンドウ
11、12が設けられている。これらウィンドウ11、
12は紫外線を透過させることができ、レーザガス組成
にフッ素ガスF2を含むことから、フッ素ガスF2に耐性
のある材質、たとえばフッ化カルシウムで構成されてい
る。
【0072】レーザチャンバ10内には、放電によって
レーザガスを励起させるべく一対の主放電電極14、1
5が設けられている。これら主放電電極14、15には
電源装置23から高圧の電圧HVが印加され主放電電極
14、15間で放電が行われる。
【0073】図中、主放電電極14、15は、紙面と平
行に設けられている。主放電電極14、15はそれぞれ
紙面手前と紙面奥側に設置されているので、紙面奥側の
電極は紙面手前側の電極の陰に隠れて図示されていな
い。
【0074】狭帯域化モジュール130は、図6の狭帯
域化部30とドライバ46に相当するものであり、筐体
131の内部に複数のビームエキスパンダプリズム13
2と波長選択グレーティング133とドライバとしてス
テッパモータ140、PZT(ピエゾ)素子141、回
転ステージ13が設けられている。複数のビームエキス
パンダプリズム132のうち所定のビームエキスパンダ
プリズム132は回転ステージ13上に固定されてい
る。回転ステージ13は、図中紙面に直行する軸を中心
に回転が可能な状態に配置されているものとする。回転
ステージ13の回転駆動力は、ステッパモータ140の
駆動と、このステッパモータ140の駆動シャフト先端
に取り付けられたPZT素子141の伸縮駆動によって
与えられる。
【0075】主放電電極14、15間で放電が行われレ
ーザガスが励起されるとレーザチャンバ10内で光が発
生する。この光は狭帯域化モジュール130内のビーム
エキスパンダプリズム132、グレーティング133と
いう波長選択素子によって狭帯域化される。
【0076】すなわちレーザチャンバ10内で発生しウ
インドウ12を透過した光ビーム120は、筐体131
の内部へ入射する。そして、光ビーム120はビームエ
キスパンダプリズム132で光ビーム幅が拡大されて、
グレーティング133の溝形成面へ入射する。
【0077】なお本実施例の主放電電極14、15とビ
ームエキスパンダプリズム132及びグレーティング1
33の配置関係について説明すると、主放電電極14か
ら主放電電極15へ向かう放電方向とビームエキスパン
ダプリズム132による光ビーム幅拡大方向とは直行
し、かつ放電方向とグレーティング133の溝形成方向
とは平行になるように、各部品が配置されているものと
する。
【0078】筐体131には筐体131の内部ヘパージ
ガスを導入する孔135が設けられている。孔135か
らは、清浄な窒素ガス等の不活性ガス145がパージガ
スとして筐体31の内部へ連続的に導入される。導入さ
れた不活性ガス145によって筐体31内部の不純物が
外部ヘ排出される。
【0079】レーザチャンバ10内で発生した光は、ウ
ィンドウ11、12を透過し、半透過型のフロントミラ
ー20と狭帯域化モジュール130との間で共振、増幅
される。レーザチャンバ10内で発生した光はフロント
ミラー20とグレーティング133との間を往復しなが
ら主放電電極14、15間のゲイン領域で増幅されつつ
狭帯域化されて、フロントミラー20から出力レーザ光
21として出射される。
【0080】出力レーザ光21の一部はビームスプリッ
タ41で反射される。反射したレーザ光21は、波長モ
ニタ37およびエネルギーモニタ38へ入射される。
【0081】エネルギーモニタ38では、各パルス毎に
出力レーザ光21の出力レーザ光エネルギーEが計測さ
れる。計測された出力レーザ光エネルギーEはレーザコ
ントローラ29に送信される。レーザコントローラ29
では、計測した実際の出力レーザ光21のエネルギーE
と目標出力レーザ光エネルギーEPTとを比較する処理
が実行される。この比較の結果、出力レーザ光21の実
際のエネルギーEが目標値EPTに対して過剰又は過少
であれば、レーザコントローラ29は、過剰又は過小分
を補正するための電圧指令を電源装置23に送信する。
これにより電源装置23は、出力レーザ光21のエネル
ギーEを目標値EPTにするために電極印加電圧HVを
主放電電極14、15に印加する。これにより出力レー
ザ光21のエネルギーEが補正されて目標値EPTに近
づけることができる。
【0082】同様に、波長モニタ37では、各パルス毎
に出力レーザ光21の発振中心波長λcrおよびスペクト
ル幅Δλが計測される。計測された発振中心波長λcrお
よびスペクトル幅Δλはレーザコントローラ29に送信
される。レーザコントローラ29では、計測した実際の
発振中心波長λcrと目標波長λctとを比較するともに、
実際のスペクトル幅Δλと目標スペクトル幅Δλtとを
比較する処理が実行される。
【0083】この比較の結果、実際の発振中心波長λcr
と目標波長λctとの差が許容範囲外である場合、または
実際のスペクトル幅Δλと目標スペクトル幅Δλtとの
差が許容範囲外である場合には、目標値λct、Δλtに
一致させるために駆動指令をドライバとしてのステッパ
モータ140、PZT素子141に出力する。これによ
り回転ステージ13が回転し、この回転に応じてビーム
エキスパンダプリズム132の姿勢が変化し、実際の発
振中心波長λcrが目標値λctに一致する。
【0084】ステッパモータ140に駆動指令が与えら
れると、この駆動指令に応じた回転位置にステッパモー
タ140が回転し、このステッパモータ140の回転位
置に応じた回転角まで回転ステージ13が回転する。そ
して回転ステージ13の回転位置に応じた姿勢にビーム
エキスパンダプリズム132が位置決めされる。同様に
PZT素子141に駆動指令が与えられると、この駆動
指令に応じてPZT素子141が伸縮し、このPZT素
子141の伸縮位置に応じた回転角まで回転ステージ1
3が回転する。そして回転ステージ13の回転位置に応
じた姿勢にビームエキスパンダプリズム132が位置決
めされる。
【0085】ビームエキスパンダプリズム132が回転
しその姿勢が変化すると、グレーティング133への光
ビーム120の入射角度Φが変化する。これにより光ビ
ーム120の選択波長を変えることができ、出力レーザ
光21の実際の波長λcrを目標波長λctに一致させる。
【0086】本実施形態では、主放電電極14、15の
うちアノード側の電極の放電面に、セラミックス材を含
むコーティング材によってコーティング処理が施されて
いる。
【0087】ここでコーティング電極をアノード側の電
極としているのは、アノード側電極は摩耗が激しい電極
であるという理由による。しかし本発明としてはアノー
ド側電極に限ることなく、アノード側電極およびカソー
ド側電極の双方をコーティング電極として構成してもよ
い。また実施形態では放電面のみコーティング処理が施
されているが、電極全体に渡りコーティング処理が施さ
れていてもよい。また実施形態では、コーティング材と
してセラミックス材を含むようにしてが、前述した特性
(1)〜(6)のうち少なくともいずれか1つの有用な
効果が得られるコーティング材であればよい。
【0088】つぎに以上の構成において、主放電電極1
4、15のうち少なくとも一方の電極の少なくともその
放電面にコーティング処理が施されていることによる作
用、効果について説明する。
【0089】・第1の実施形態 まず図1に示す半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ
装置の主放電電極14、15のうち少なくとも一方の電
極の少なくともその放電面にコーティング処理が施され
ている場合について説明する。コーティング電極それ自
体は、つぎのような特性を備えている。
【0090】(1)電極印加電圧HVを下げたとしても
ノーコート電極(コーティング処理が施されていない主
放電電極14、15)に比べてエネルギーのばらつきσ
Eの悪化が少ない。
【0091】(2)ノーコート電極に比べて電極削れ量
が少ない。
【0092】(3)ノーコート電極に比べて電極削れ量
が少ないのでフッ素ガス消費量も少ない。
【0093】(4)ノーコート電極に比べて電極削れ量
が少ないのでレーザガス中に発生するダストも少ない。
【0094】(5)ノーコード電極に比べて出力(パワ
ー)は出難い。
【0095】(6)電極印加電圧HVを、ある電圧値以
下に下げるとノーコート電極に比べてレーザ光エネルギ
ーEが大きくなる逆転現象を生ずる。
【0096】第1の実施形態によれば、両主放電電極1
4、15の少なくとも一方の主放電電極の少なくともそ
の放電面に、コーティング処理が施されているので、上
記特性(5)に示すデメリットはあるものの上記特性
(1)〜(6)に相当する有用な効果が得られる。
【0097】なお本第1の実施形態において、レーザ装
置の運転は任意であり、波長チャープが問題となるバー
ストモード運転(パルスレーザ光の発振休止とパルスレ
ーザ光の連続発振を交互に繰返すバースト発振動作で行
われる運転)で運転される場合に限定されるわけではな
い。
【0098】・第2の実施形態 つぎに、図1に示す半導体露光光源用狭帯域エキシマレ
ーザ装置を、バーストモードつまりパルスレーザ光の発
振休止とパルスレーザ光の連続発振を交互に繰返すバー
スト発振動作で運転する場合について説明する。
【0099】バーストモードで運転する場合には図2で
前述したように波長チャープが発生して発振波長が安定
しなくなるという問題が発生する。
【0100】ここで主放電電極14、15をコーティン
グ電極にすると、上記特性(1)が得られこれにより波
長チャープを抑制することができる。これについて図3
を参照して説明する。
【0101】前述したように、ノーコート電極の場合、
図3のBに示すように、波長チャープを減少させるべく
電極印加電圧HVを低下させると、出力レーザ光のエネ
ルギーのばらつきσEが大きくなってしまう。これに対
してコーティング電極の場合、図3のAに示すように、
波長チャープを減少させるべく電極印加電圧HVを低下
させると、出力レーザ光のエネルギーのばらつきσEが
大きくなる点ではノーコード電極の場合と同様の傾向を
示すが、同じ電極印加電圧であればノーコート電極の場
合よりもエネルギーのばらつきσEの悪化は少ない。
【0102】電極印加電圧HVが下がれば、パルスレー
ザ発振休止状態から連続パルス発振動作へ移った直後の
レーザガスの急激な温度変化や放電による音響波のレベ
ルが下がり波長チャープが減少する。
【0103】電極印加電圧HVを下げるに伴い出力レー
ザ光のエネルギーのばらつきσEが大きくなるものの、
そのばらつきσEの悪化は、ノーコート電極と比較して
抑制される。このため半導体ウエハ上に照射する出力レ
ーザ光のエネルギーを一定に維持でき均一な露光を維持
することができる。
【0104】そこで本第2の実施形態では、バーストモ
ードで運転が行われ波長チャープの発生が問題となる半
導体露光光源用狭帯域発エキシマレーザ装置において、
主放電電極14、15に印加する電圧HVを、波長チャ
ープが減少する程度まで低下させるとともに、両主放電
電極14、15の少なくとも一方の主放電電極の少なく
ともその放電面に、コーティング処理が施されているよ
うにする。これにより波長チャープが減少するとともに
出力レーザ光のエネルギーのばらつきσEが少なくな
り、バーストモード運転時における発振波長が安定化す
るとともに露光を均一に行うことができるようになる。
【0105】・第3の実施形態 ところで上記第2の実施形態において、電極印加電圧H
Vを下げれば、各パルス光のエネルギーEのレベルも比
例して低下してしまい露光に必要なレーザ光のエネルギ
ーレベルを確保することができなくなる。このためエネ
ルギーEのレベルが低下した分を補償する必要がある。
【0106】この補償の方法としては、照射するパルス
数を増やすことが考えられるが、露光時間が長くなりス
ループットが低下するという問題がある。また、このス
ループットの低下を防ぐためには、パルス発振繰返し数
を増やすことが考えられるが、電源の大型化等の設計上
の問題がある。
【0107】そこで本第3の実施形態では、第2の実施
形態の構成に加えて、電極印加電圧HVを低下させるこ
とに伴い露光に必要なレーザ光のエネルギーEが低下し
た分を補償する補償手段を備えるようにしている。この
補償手段は、レーザチャンバ10のレーザガスの組成を
調整する手段、たとえばフッ素ガスF2の濃度を調整す
る手段あるいはレーザガス全圧PTを調整する手段で具
現化することができる。
【0108】たとえばフッ素ガスF2の濃度を図4に示
す制御範囲Cで調整することで、電極印加電圧HVを低
下させることに伴い露光に必要なレーザ光のエネルギー
Eが低下した分を補償する。
【0109】またレーザガスの全圧PTを図5に示す制
御範囲Fで調整することで、電極印加電圧HVを低下さ
せることに伴い露光に必要なレーザ光のエネルギーEが
低下した分を補償する。
【0110】・第4の実施形態 つぎにレーザガス中にフッ素ガスF2を含む半導体露光
光源用狭帯域エキシマレーザ装置において、両主放電電
極14、15の少なくとも一方の主放電電極の少なくと
もその放電面に、コーティング処理が施されている実施
形態について説明する。
【0111】ノーコート電極を用いて「出力レーザ光の
エネルギーの制御」を行う場合、図4に説明したように
実線矢印Dで示す制御範囲でフッ素ガス濃度Rを調整し
て出力レーザ光エネルギーEを制御していた。また図5
で説明したように、実線矢印Gで示す制御範囲でレーザ
ガス全圧PTを調整して出力レーザ光のエネルギーEを
制御していた。
【0112】これに対してノーコート電極の代わりにコ
ーティング電極を採用すると、電極印加電圧HVが上記
特性(6)で説明した前記逆転現象を生じさせる電圧値
よりも大きい場合においては、ノーコート電極に比べて
電極印加電圧HVが同じ場合でも出力レーザ光21のエ
ネルギーEのレベルは低下する。また波長チャープ抑制
のために電極印加電圧HVを低下させているので出力レ
ーザ光21のエネルギーEは一層低下することになる。
この問題の解決について説明する。コーティング電極を
採用して電極印加電圧値HVを下げた場合には、図4の
破線矢印Cに示すようにノーコート電極の場合の制御範
囲Dのうちフッ素ガス濃度Rが高い領域内でフッ素ガス
濃度Rを調整して出力レーザ光エネルギーEを制御す
る。またコーティング電極を採用して電極印加電圧値H
Vを下げた場合には、図5の破線矢印Fに示すようにノ
ーコート電極の場合の制御範囲Gのうちレーザガス全圧
PTが高い領域内でレーザガス全圧PTを調整して出力
レーザ光エネルギーEを制御する。図4、図5ではフッ
素ガス濃度R、レーザガス全圧PTの上限を変更してい
ないが、コーティング電極採用に伴い上限値を上昇させ
てもよい。
【0113】レーザガス中のフッ素ガスの減少は、主に
電極材とフッ素ガスとの化学反応により生ずる。フッ素
ガスの減少によるレーザ光エネルギーEの低下分を補償
するためには、フッ素ガスを補給したり、レーザガス全
圧を上昇させたりする制御が必要になる。
【0114】ここで上記特性(3)で説明したようにコ
ーティング電極はフッ素ガス消費量が少ないという特性
を有するので、ノーコート電極に比べてフッ素ガス濃度
Rの可変範囲またはガス全圧PTの可変範囲を更に狭め
ることができる。
【0115】このように本第4の実施形態によれば、出
力レーザ光のエネルギーEを一定にするためのレーザガ
ス組成(フッ素ガス濃度R)、レーザガス全圧PTの調
整範囲を、より狭めることができるようになり、出力レ
ーザ光のエネルギーEの制御を、より安定して、より精
度よく行えることができるようになる。
【0116】なお本第4の実施形態において、レーザ装
置の運転は任意であり、波長チャープが問題となるバー
ストモード運転(パルスレーザ光の発振休止とパルスレ
ーザ光の連続発振を交互に繰返すバースト発振動作で行
われる運転)で運転される場合に限定されるわけではな
い。
【0117】・第5の実施形態 PZT素子141は、ステッパモータ140などのパル
スモータに比べて高速で高精度な制御が可能である。こ
のためPZT素子141を用いてビームエキスパンダプ
リズム132などの波長選択素子を駆動制御すると発振
波長の安定性が格段に向上する。しかしPZT素子14
1はステッパモータ140などのパルスモータと比較し
て制御可能なダイナミックレンジが狭いという欠点を有
している。
【0118】そこで本第5の実施形態では、基本的には
PZT素子141によってビームエキスパンダプリズム
132を駆動制御することにし、PZT素子141に与
えられる駆動電圧Vが初期値V0から限界値V1(下限
値)に達した場合には、PZT素子141がそれまでに
駆動した量だけステッパモータ140を駆動して、PZ
T素子駆動量をステッパモータ140で保持するととも
に、ステッパモータ140を駆動している間にPZT素
子141の駆動電圧Vを初期の電圧値V0に戻すという
置き換え制御を行い、PZT素子141の高速高精度な
制御性をいかしつつダイナミックレンジが狭いという欠
点を、ステッパモータ140の駆動によってPZT素子
駆動量を保持するという制御で補完するようにしてい
る。
【0119】以上の説明ではPZT素子の駆動電圧を低
下させて制御を行う例を示したが、発振波長が長波長側
又は短波長側のいずれかの変化する方向に応じてビーム
エキスパンダプリズム132の回転方向を変える必要が
ある。したがって、前記ビームエキスパンダプリズム1
32の回転方向に応じてPZT素子の駆動電圧を低下又
は上昇させて制御を行う。前記駆動電圧を上昇させて制
御を行う場合は、前記駆動電圧Vが上限値に達した場合
にステッパモータ140によってPZT素子駆動量を保
持し、PZT素子駆動電圧を初期の電圧値V0へ戻す。
【0120】この制御内容について図7を参照して説明
する。
【0121】図7(a)は、レーザコントローラ29に
よる波長制御を行わずに発振中心波長の変化を放置した
場合に、初期値の発振中心波長をλ0として実際の発振
中心波長λcrが変化する様子を特性Iで示している。ま
た図7(b)はレーザ発振のオン(ON)、オフ(OF
F)の状態変化Hを示している。
【0122】図7(c)、(d)、(e)は本実施形態
による置き換え制御を実行した場合を示している。
【0123】図7(c)は上記初期値λ0を目標値とし
たとき目標値λ0と実際の発振中心波長λcrとの差δλc
oが変化する様子Jを示している。
【0124】図7(d)はPZT素子141に与えられ
る駆動電圧Vの変化Kを示している。PZT素子141
にはV0を初期値(電圧値0)として下限値をV1とする
駆動電圧Vが与えられて駆動する。つまりPZT素子1
41の駆動量つまり伸縮範囲は、電圧値Vが変化する範
囲V0〜V1によって規定される。
【0125】図7(e)はステッパモータ140に与え
られる指令パルス数Pの変化Lを示している。ステッパ
モータ140にはP0を初期値(指令パルス数0)とし
て下限を無限大とする指令パルス数Pが与えられて駆動
する。
【0126】図7(a)〜(e)の横軸は時間軸tで共
通である。
【0127】いまレーザコントローラ29で波長制御を
行わなかった場合を想定する。この場合にはレーザ発振
が時刻t10でONされてから(図7(b)参照)、レー
ザ発振中心波長λcrが初期の目標値λ0から徐々に増大
していく(図7(a)参照)。こうした波長変化の要因
は、レーザガスや他の部分の温度変化、フッ素ガス濃度
Rの変動、レーザガス全圧PTの変動などが考えられ
る。レーザガスやレーザ装置の温度変化は、共振器長や
波長選択素子の光学特性を変化させる可能性がある。ま
たレーザガスの屈折率はレーザガスの種類や密度によっ
て変化するので、フッ素ガス濃度Rの変化やレーザガス
全圧PTの変化により共振器の光学路長が変化して発振
波長がずれてくる可能性がある。
【0128】これに対してレーザコントローラ29で波
長制御を行ったものとする。この場合には、レーザ発振
が時刻t10でONされてから(図7(b)参照)、PZ
T素子141に駆動電圧Vが与えられるとともに(図7
(d)参照)、ステッパモータ140にパルス数指令P
が与えられ(図7(e)参照)、目標波長λ0と実際の
発振中心波長λcrとの差である波長誤差δλcoがほぼ零
になる(図7(c)参照)。
【0129】すなわち図7(d)に示すように、図7
(a)に示される時刻t10〜時刻t11における波長変動
分を補償すべくPZT素子141に与えられる駆動電圧
Vは同時刻t10〜t11の間において初期値V0から下限
値V1まで変化する。この電圧変化に応じた駆動量だけ
PZT素子141は駆動する。しかしながらPZT素子
141自体は、これ以上駆動することができないので、
つぎの時刻t11〜t12の間に駆動電圧Vは初期値V0ま
で戻されて、PZT素子141は初期の駆動位置に復帰
する。一方PZT素子141の駆動電圧Vを初期値V0
に戻している間(時刻t11〜t12の間:以下「置き換え
時間」という)に、PZT素子141がそれまでに駆動
した量(V1−V0相当分)だけステッパモータ140を
駆動すべくパルス数指令P1が与えられる。これにより
ステッパモータ140は、PZT素子141が時刻t10
〜t11の間で駆動した駆動量だけ駆動され、PZT素子
141の駆動量を保持する。
【0130】以下同様に、図7(a)に示される時刻t
11〜時刻t13における波長変動分を補償すべく、時刻t
12〜時刻t13間でPZT素子141が駆動して、PZT
素子141に与えられる駆動電圧Vが限界値V1(下限
値)に達すると、つぎの置き換え時間(時刻t13〜時刻
t14)内に、PZT素子141がそれまでに駆動した量
(2(V1−V0分))に相当するパルス数指令(P2)
をステッパモータ140を与えてステッパモータ140
を駆動して、PZT素子141がこれまでに駆動した量
を保持する(図7(e)の時刻t14参照)。これととも
に同置き換え時間(時刻t13〜時刻t14)内にステッパ
モータ140が駆動されている間に、PZT素子141
の駆動電圧Vを初期の電圧値V0に戻す制御が行われる
(図7(d)の時刻t13〜時刻t14参照)。
【0131】ここで本実施形態では、両主放電電極1
4、15の少なくとも一方の主放電電極の少なくともそ
の放電面に、コーティング処理が施されている。
【0132】コーティング電極は上記特性(3)で説明
したように、フッ素ガスF2の消費量が少ないためフッ
素ガス濃度Rの制御やレーザガス全圧PTの制御を行う
機会が減る。また図4、図5で説明したようにフッ素ガ
ス濃度Rの可変範囲やレーザガス全圧PTの可変範囲を
狭くすることができる。このため図7(a)に示す発振
中心波長λcrの変化特性Iの傾きは、特性I′に示すよ
うに緩やかになる。
【0133】これに伴いPZT素子141に与える駆動
電圧Vの変化特性Kの傾きは、図7(d)に特性K′に
示すように緩やかになる。これにより上記置き換え制御
を行う機会が少なくなるとともに全体として置き換え時
間も短くなる。
【0134】置き換え制御を行う機会が少なくなり置き
換え時間の合計が短くなるということは、PZT素子1
41を用いて高速で高精度な発振波長の制御が実行され
ている時間が長くなることを意味する。
【0135】たとえば発振波長が突然大きく変化した場
合を想定する。
【0136】置き換え制御が頻繁に行われ全体の置き換
え時間が長い場合には、発振波長が突然大きく変化した
ときに置き換え制御実行中と重なってしまう可能性が増
し、PZT素子141による高速高精度な波長制御(置
き換え制御実行中以外の時間に行われる制御)によって
発振波長を目標波長に戻すことができなくなるおそれが
ある。
【0137】しかし本実施形態によれば置き換え制御が
行われる機会が少なくなり全体の置き換え時間が短くな
るので、発振波長が突然大きく変化したときに置き換え
制御と重なることが少なくなり、PZT素子141によ
る高速高精度な波長制御によって発振波長を目標波長に
迅速に戻すことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本実施形態の半導体露光光源用狭帯域エ
キシマレーザ装置の構成を示す図である。
【図2】図2は波長チャープを説明する図である。
【図3】図3は電極印加電圧と出力レーザ光エネルギー
のばらつきとの関係を示す図である。
【図4】図4はフッ素ガス濃度と出力レーザ光エネルギ
ーとの関係を示す図である。
【図5】図5はレーザガス全圧と出力レーザ光エネルギ
ーとの関係を示す図である。
【図6】図6は狭帯域発振エキシマレーザ装置を例示す
る図である。
【図7】図7は本実施形態における波長制御を説明する
図である。
【符号の説明】
14、15 主放電電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 溝口 計 神奈川県平塚市万田1200 ギガフォトン株 式会社内 (72)発明者 三村 龍夫 神奈川県平塚市万田1200 ギガフォトン株 式会社内 (72)発明者 堀 司 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 (72)発明者 住谷 明 神奈川県平塚市万田1200 株式会社小松製 作所研究所内 Fターム(参考) 5F046 BA04 CA04 5F071 AA06 CC03 CC08 FF03 JJ05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両主放電電極の少なくとも一方の主放電
    電極の少なくともその放電面に、コーティング処理が施
    されていることを特徴とする半導体露光光源用狭帯域エ
    キシマレーザ装置。
  2. 【請求項2】 パルスレーザ光の発振休止とパルスレー
    ザ光の連続発振を交互に繰返すバースト発振動作で運転
    が行われる半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置
    において、 主放電電極に印加する電圧を、波長チャープが減少する
    程度まで低下させるとともに、 両主放電電極の少なくとも一方の主放電電極の少なくと
    もその放電面に、コーティング処理が施されていること
    を特徴とする半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装
    置。
  3. 【請求項3】 パルスレーザ光の発振休止とパルスレー
    ザ光の連続発振を交互に繰返すバースト発振動作で運転
    が行われる半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置
    において、 主放電電極に印加する電圧を、波長チャープが減少する
    程度まで低下させるとともに、 両主放電電極の少なくとも一方の主放電電極の少なくと
    もその放電面に、コーティング処理が施されているこ
    と、更に、 電極印加電圧を低下させることに伴い露光に必要なレー
    ザ光のエネルギーが低下した分を補償する補償手段を備
    えたことを特徴とする半導体露光光源用狭帯域エキシマ
    レーザ装置。
  4. 【請求項4】 前記補償手段は、レーザガスの組成を調
    整することによりレーザ光のエネルギーを制御するもの
    であることを特徴とする請求項3記載の半導体露光光源
    用狭帯域エキシマレーザ装置。
  5. 【請求項5】 前記補償手段は、レーザガスの全圧を調
    整することによりレーザ光のエネルギーを制御するもの
    であることを特徴とする請求項3記載の半導体露光光源
    用狭帯域エキシマレーザ装置。
  6. 【請求項6】 レーザガス中にフッ素ガスを含む半導体
    露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置において、 両主放電電極の少なくとも一方の主放電電極の少なくと
    もその放電面に、コーティング処理が施されているとと
    もに、 フッ素ガスの濃度またはレーザガスの全圧を調整するこ
    とによってレーザ光のエネルギーを制御することを特徴
    とする半導体露光光源用狭帯域エキシマレーザ装置。
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