JP2003249335A - 誘導発熱ローラ設備 - Google Patents

誘導発熱ローラ設備

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JP2003249335A
JP2003249335A JP2002049916A JP2002049916A JP2003249335A JP 2003249335 A JP2003249335 A JP 2003249335A JP 2002049916 A JP2002049916 A JP 2002049916A JP 2002049916 A JP2002049916 A JP 2002049916A JP 2003249335 A JP2003249335 A JP 2003249335A
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JP
Japan
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winding
heating roller
induction heating
windings
induction coil
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JP2002049916A
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Inventor
Toru Tonomura
徹 外村
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Tokuden Co Ltd Kyoto
Original Assignee
Tokuden Co Ltd Kyoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導発熱ローラ装置の誘導コイルの励磁電圧
用として、三相電源から単相電圧を取り出すにあたり、
電源電流を平衡させ、あるいは不平衡を緩和させること
を目的とする。 【解決手段】 三相電源線路の各線路にそれぞれ一端が
接続され、他端が一括して接続されてあって、同巻数の
3個の第1乃至第3の巻線を備える。第1の巻線にまた
がって第1の誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイ
ルを接続する。第2の巻線と第3の巻線の、一括されて
いる端部とは反対側の端部間に、第2の誘導発熱ローラ
装置に属している誘導コイルを接続する。あるいは第2
の誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイルを略する
か、これに代えてリアクトルを接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導発熱ローラ設備
に関する。
【0002】
【従来の技術】回転する中空のローラの内部に、鉄心
と、その外周に巻装された誘導コイルとからなる誘導発
熱機構を配置し、これによってローラの周壁を誘導発熱
させる誘導発熱ローラ装置は既に知られている。誘導コ
イルは単相電源で励磁するのが好ましいので、手近にあ
る三相電源から単相電圧を取りだし、これを利用すれば
よく、具体的には三相電源の各線間に誘導発熱ローラ装
置の各誘導コイルを接続して励磁することが考えられ
る。この場合容量が等しい3台の誘導コイルを、三相電
源の各線路間にそれぞれ接続する配線構成とすれば、三
相電源の相電流は平衡するので、特に問題はない。
【0003】しかしこの配線構成では、前記のように各
相の線路間に、同等の誘導コイルを3台接続すれば電源
電流は平衡するとしても、誘導コイルが2台または1台
であって、誘導コイルが接続されない線路間が存在する
ようなときは、三相電源電流は不平衡となり、三相電源
構成に支障をきたすことは明らかである。
【0004】たとえば三相電源線路U,V,Wにおい
て、線路UV間およびVW間にそれぞれ1台の誘導コイ
ルを接続したとする。両誘導コイルの容量が同じである
とし、各相の電源電流をIすると、線路U,V,Wに流
れる電流IU,IV,IWはそれぞれI,√(3)I,I
となり、その比は、1:√(3):1となる。また線路
UV間のみに誘導コイルを接続し、線路VW間を無負荷
とした場合は、電流IWは0となるので、各線路電流の
比は、1:1:0となる。いずれも電流が不平衡となる
傾向は大きい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、三相電源か
ら単相電圧を取りだして、これを2台または1台の誘導
コイルの励磁電圧とするにあたり、三相電源電流が可及
的に平衡となるようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、三相電源の各
線路にそれぞれ一端が接続され、他端が一括して接続さ
れてあって、同じ巻数の3個の第1乃至第3の巻線から
なり、第1の巻線にまたがって第1の誘導発熱ローラ装
置に属している誘導コイルを接続し、第2の巻線および
第3の巻線の、一括されている端部とは反対側の端部間
にまたがって、第2の誘導発熱ローラ装置に属している
誘導コイルを接続した構成を基本構成とする。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図によって
説明する。図1に示す実施形態は、複数の誘導発熱ロー
ラ装置を二群に分け、そのうちの一方の第1の誘導発熱
ローラ装置1に属している誘導コイルと、他方の第2の
誘導発熱ローラ装置2に属している誘導コイルとにそれ
ぞれ、三相電源線路から得た単相電圧を印加して励磁す
る構成である。各誘導発熱ローラ装置1,2はともに次
のように構成されている。
【0008】11はローラシェル、12はその両側に一
体的に取り付けられているジャーナルで、軸受13を介
して機台14に回転自在に支持されている。なお必要に
応じてローラシェル11の周壁の内部にジャケット室が
設けられてあり、その内部に気液二相の熱媒体が減圧密
封されている。15は誘導発熱機構で、支持ロッド16
によって支持されている。支持ロッド16はジャーナル
2内に挿通され、軸受17を介してジャーナル12に支
持されている。誘導発熱機構15は、筒状の鉄心18と
その外周に巻装されている誘導コイル19とによって構
成されている。20は誘導コイル19のリード線で、支
持ロッド16の内部を通って外部に引き出されている。
【0009】本発明の第1の実施形態では、図1および
図2に示すように、巻数がそれぞれnの3個の巻線3
1,32,33が用意される。そして各巻線31〜33
の各一方の端部P,Q,Rは三相電源線路の各線路U,
V,Wにそれぞれ接続されてあり、またその他方の端部
は一括して接続される。その接続点をNとする。なお3
4〜36は、巻線31〜33のそれぞれと同相で、デル
タ結線されてあって、巻線31〜33に発生する第3高
調波磁束とその誘起電圧を除去するための循環電流用の
補助巻線である。
【0010】第1の巻線31にまたがり、すなわち端部
Pと接続点Nとの間にまたがって、第1の誘導発熱ロー
ラ装置1に属している誘導コイル40(図1の誘導発熱
ローラ装置1の誘導コイル19)を接続する。また第2
および第3の巻線32,33の端部Q,R間に、第2の
誘導発熱ローラ装置2に属している誘導コイル41(図
1の誘導発熱ローラ装置2の誘導コイル19)をそれぞ
れ接続する。
【0011】次に図示する構成が三相電源に対して平衡
する理由を説明する。三相電源の電圧をE、巻線31〜
33の巻数をnとすると、誘導コイル40の入力電圧は
E/{√(3)}、誘導コイル41の入力電圧はEとな
る。誘導コイル40,41の各容量を同じ値とすれば、
各誘導コイル40,41に流れる電流をそれぞれI1,
I2(なお本明細書では、電流、電圧の各値の上に表示
するベクトルを意味するドットは省略してある。)とし
て、|I2|=Iとおけば、|I1|={√(3)}×Iと
なる。なお電流I1と電流I2の位相角差は90度であ
る。
【0012】三相電源に対して各相のインピーダンスは
同じであるから、各巻線31〜33に流れる電流を、そ
れぞれIun,Ivn,Iwn,とすれば、 |Iun|=|Ivn|=|Iwn| (1式) また接続点Nにおいて Iun+Ivn+Iwn=I1 (2式) 1式および2式から |Iun|=|Ivn|=|Iwn|=|I1|/3=I/√
【0013】三相電源の線路に流れる電流を、それぞれ
IU,IV,IW,とすれば、巻線31の端部Pにおい
て、 |IU|+I/√3=√(3)×I 故に、 |IU|=〔√(3)×I〕−〔I/√3〕=2I/√
3 端部Qにおいて、 IV=−〔I1×(1/3)〕+I2 故に、 |IV|=√〔(−√3/3)2+12〕×I=2I/√3
【0014】端部Rにおいて、 IW=−〔I1×(1/3)〕−I2 故に、 |IW|=√〔(−√3/3)2+(−12)〕×I=2I
/√3 したがって、 |IU|=|IV|=|IW|=2I/√3 となり、三相電源電流は平衡する。
【0015】図3は図2に示す構成を、互いに独立した
鉄心に巻線31〜33ならびに巻線34〜36を巻回し
て構成した配線図であり、また図4は一つの三脚鉄心の
各脚に巻線31〜33ならびに巻線34〜36を巻回し
て構成した配線図である。いずれの構成においても、前
記のように三相電源電流は平衡する。
【0016】図5に示す第2の実施形態は、誘導ローラ
41,42の入力電圧がともに電源電圧Eとなるように
したものである。そのために巻線31の端部P側に延長
巻線37を設け、その端部をSとする。そして延長巻線
37の巻数を{√(3)−1}×nとする。これにより端
部Sと接続点Nとの間の巻数は√(3)×nとなり、誘導
コイル40に印加される電圧はEとなる。ここで誘導コ
イル40,41の容量が同じであるとすれば、 |I1|=|I2|=I |IU|=2I/√(3) となる。
【0017】巻線31の端部Pにおいて、 Iun+IU=I1 |Iun|=I−2I/√3=(1−2/√3)I (3式) 接続点Nにおいて、 Iun+Ivn+Iwn=I1 上式に3式を代入して整理すると、 |Ivn|+|Iwn|=I−〔1−(2/√3)〕×I =2I/√3 巻線32,33のインピーダンスは同じであるから、 |Ivn|=|Iwn|=I/√3
【0018】端部Qにおいて、 IV=−〔I1×(1/√3)〕+I2 故に |IV|=√〔(−1/√3)2+12〕×I=2I/√3 端部Rにおいて、 IW=−〔I1×(1/√3)〕−I2 故に、 |IW|=√〔(−1/√3)2+(−12)〕×I=2I
/√3 したがって、 |IU|=|IV|=|IW|=2I/√3 となり、三相電源電流は平衡する。
【0019】図6は図5に示す構成を、互いに独立した
鉄心に巻線31〜33、巻線34〜36ならびに巻線3
7を巻回して構成した配線図であり、また図7は一つの
三脚鉄心の各脚に巻線31〜33、巻線34〜36をま
たひとつの脚に巻線37を巻回して構成した配線図であ
る。いずれの構成においても、前記のように三相電源電
流は平衡する。
【0020】図8に本発明の第3の実施形態を示す。こ
の実施形態は誘導コイル40に任意の電圧を印加するよ
うにしたものである。そのために巻線31に中間タップ
引き出すか、あるいは巻線31に延長巻線を付加し、こ
の中間タップあるいは延長巻線に誘導コイル40を接続
する。前者の場合は巻線31の電圧より低い電圧が、ま
た後者の場合は巻線31の電圧より高い電圧が、中間タ
ップの位置、あるいは延長巻線の巻数によって任意に得
られる。
【0021】図8は巻線31に延長巻線38を設けた構
成を示す。Tは延長巻線38の端部である。電源電圧を
E、巻線31〜33の巻数をそれぞれnとし、巻線31
と延長巻線38の巻数を合計した巻数をmとする。また
これまでと同様に誘導コイル40,41は同容量、そこ
に流れる負荷電流をI1,I2とする。電流I1,I2の位
相角差は90度である。この構成によれば、 IU=(2m/3n)×I1 (4式) 端部Pにおいて Iun=I1−IU 上式と4式から Iun=〔1−(2m/3n)〕×I1 (5式)
【0022】電源に対して巻線32,33のインピーダ
ンスは等しいから、巻線32,33に流れる電流Ivn,
Iwnは、接続点Nにおいて、(5式)を用いて求める
と、 Ivn=(I1−Iun)/2=(m/3n)×I1 (6式) Iwn=(I1−Iun)/2=(m/3n)×I1 (7式) 両誘導コイル40,41の容量は同じであるから、 |I2|=〔m/√(3)×n〕×|I1| (8式) また端部Qにおいて、 IV=I2−Ivn (9式) 6式と9式から IV=I2−(m/3n)×I1 (10式) 10式と8式から |IV|=√[〔m/√(3)n〕2+(−m/3n)2
×|I1| 上式を整理すれば |IV|=(2m/3n)×|I1|
【0023】接続点Rにおいて IW=−I2−Iwn (11式) 上式と7式から IW=−I2−(m/3n)×I1 (12式) 上式と7式から |IW|=√[〔−m/√(3)n〕2+(−m/3n)2]×|I1| =(2m/3n)×|I1| 故に |IU|=|IV|=|IW|=(2m/3n)×|I1| となり、電源電流IU,IV,IWは三相平衡電流とな
る。
【0024】図9は図8に示す構成を、互いに独立した
鉄心に巻線31〜33、巻線34〜36ならびにひとつ
の鉄心に巻線38を巻回して構成した配線図であり、ま
た図10はひとつの三脚鉄心の各脚に巻線31〜33、
巻線34〜36を、またひとつの脚に巻線38を巻回し
て構成した配線図である。いずれの構成においても、前
記のように三相電源電流は平衡する。
【0025】図11に本発明の第4の実施形態を示す。
この実施形態は誘導コイル41に任意の電圧を印加する
ようにしたものである。そのために巻線32,33に中
間タップ引き出すか、あるいは巻線32,33に延長巻
線を付加し、この中間タップあるいは延長巻線間に誘導
コイル40を接続する。前者の場合は巻線32,33の
電圧より低い電圧が、また後者の場合は巻線32,33
の電圧より高い電圧が、中間タップの位置、あるいは延
長巻線の巻数によって任意に得られる。
【0026】図11は巻線32,33に延長巻線39
A,39Bを設けた構成を示す。X,Yは延長巻線39
A,39Bの端部である。電源電圧をE、巻線31〜3
3の巻数をそれぞれnとし、巻線32と延長巻線39A
の巻数を合計した巻数ならびに巻線33と延長巻線39
Bの巻数を合計した巻数をそれぞれmとする。したがっ
て接続点Nと端部X,Yとの間の電圧|Exn|,|Eyn|は
互いに等しくなる。またこれまでと同様に誘導コイル4
0,41は同容量、そこに流れる負荷電流をI1,I2と
する。電流I1,I2の位相角差は90度である。電源に
対して巻線31〜33のインピーダンスは等しいから、
電流I1は接続点Nで3等分し、 Iun=Ivn=Iwn=I1/3 (13式)
【0027】端部Pにおいて IU=I1−Iun (14式) 13式と14式から IU=I1−I1/3=2×I1/3 したがって |IU|=(2/3)×|I1| (15式) 巻線39A,32,33,39Bにおいて n(IV−IW)=2×I2×m 故に IV−IW=2×I2×m/n (16式)
【0028】接続点Nにおいて IU+IV+IW=0 (17式) 16式と17式とを加えると IU+2×IV=2×I2×m/n (18式) 18式と14式から IV=(I2×m/n)−(I1/3) (19式) 誘導コイル40,41は同容量であるから |I2|=[n/〔√(3)×m〕]×|I1| (20式) 19式と20式から |IV|=√{[(m/n)×〔n/√(3)m〕]2+(1/3)2}×|I1| =(2/3)×|I1|
【0029】16式から IW=IV−〔(2m/n)×I2〕 (21式) 上式に19式を代入して整理すると IW=〔(−m/n)×I2〕−〔(1/3)×I1〕 (22式) 上式と20式から |IW|=√{[(−m/n)×〔n/√(3)m〕]2+(1/3)2}×|I1| =(2/3)×|I1| 故に |IU|=|IV|=|IW|=(2/3)×|I1| となり、電源電流IU,IV,IWは三相平衡電流とな
る。
【0030】図12は図11に示す構成を、互いに独立
した鉄心に巻線31〜33、巻線34〜36ならびに二
つの鉄心にそれぞれに巻線39A,39Bを巻回して構
成した配線図、図13は三脚鉄心の各脚に巻線31〜3
3、巻線34〜36を、また二つの脚にそれぞれ巻線3
9A,39Bを巻回して構成した配線図である。
【0031】図14は本発明の第5の実施形態を示すも
ので、これは図8に示す第3の実施形態と図11に示す
第4の実施形態を合体した構成である。すなわちこれは
誘導コイル40,41に任意の電圧を印加するようにし
たもので、巻線31〜33内に引出タップを設けるかま
たは延長巻線を設けることによって構成されている。図
は延長巻線38,39A,39Bを設けた例を示してい
る。
【0032】巻線31〜33の巻数をn、巻線31と延
長巻線38の合計巻数をm1、巻線32と延長巻線39
Aの合計巻数,ならびに巻数33と延長巻線39Bの合
計巻数をそれぞれm2とする。4式より IU=(2m1/3n)×I1 (23式) 5〜7式より Iun=〔1−(2m1/3n)〕×I1 (24式) Ivn=(m1/3n)×I1 (25式) Iwn=(m1/3n)×I1 (26式) 誘導コイル40,41は同容量であるから |I2|=〔m1/√(3)m2〕×|I1| (27式) 巻線39A,32,33,39Bにおいて (IV−IW)n=2×m2×I2 したがって IV−IW=(2×m2/n)×I2 (28式)
【0033】接続点Nにおいて IU+IV+IW=0 (29式) 28式と29式の両辺を加えると、 IU+2IV=(2×m2/n)×I2 (30式) 上式に23式を代入して整理すると IV=〔(m2/n)×I2〕−〔(m1/3n)×I1〕 (31式) 上式と27式から |IV|=√[〔(m1×m2)/√(3)m2×n〕2+(−m1/3n)2]×|I1| =(2m1/3n)×|I1|
【0034】28式と31式から IW=〔(m2/n)×I2〕−〔(m1/3n)×I1〕−〔(2m2/n)×I2〕 =〔(−m2/n)×I2〕−〔(m1/3n)×I1〕 (32式) 上式と27式から |IW|=(2m1/3n)×|I1| 故に |IU|=|IV|=|IW|=(2m1/3n)×|I1| IU,IV,IW は三相平衡電流となる。
【0035】図15は図14に示す構成を、互いに独立
した鉄心に巻線31〜33、巻線34〜36ならびに巻
線38,39A,39Bを巻回して構成した配線図、図
16は三脚鉄心の各脚に巻線31〜33、巻線34〜3
6ならびに巻線38,39A,39Bを巻回して構成し
た配線図である。
【0036】以上の各実施態様は、いずれも誘導コイル
40,41をともに用いた構成であったが、これらの構
成において誘導コイル41に代えて、誘導コイル41に
匹敵する負荷として、リアクトルを接続するようにして
もよい。誘導コイル40,41は同容量であるので、こ
こに使用するリアクトルは誘導コイル40と同容量のも
のを用いる。このようなリアクトルを利用することによ
り、三相電源の各相電流が平衡することは、これまでの
説明から容易に理解されるところである。
【0037】たとえば図17に示す第6の実施形態で
は、第1の実施形態における誘導コイル41に代えてリ
アクトル51を、また図20に示す第7の実施形態で
は、第2の実施形態における誘導コイル41に代えてリ
アクトル51を接続している。第2〜第4の実施形態に
おいても同様である。
【0038】なお図18,図21は、図17,図20に
示す構成を互いに独立した鉄心に巻線31〜33,巻線
34〜36、または巻線31〜33、巻線34〜36と
巻線38,39A,39Bを巻回して構成した配置図、
図19,図22は、図17,図20に示す構成を、三脚
鉄心の各脚に、巻線31〜33、巻線34〜36、また
は巻線31〜33、巻線34〜36と巻線38,巻線3
9A,巻線39Bを巻回して構成した配置図である。
【0039】更にこれらすべての実施形態における誘導
コイル41(前記したリアクトル51を含めて)を省略
し、誘導コイル40のみを負荷として、電流I2=0と
してもよい。たとえば第1の実施形態ににおける誘導コ
イル41を省略して、巻線32,33の一括されている
端部とは反対側の端部同志の間を無負荷とした図23の
構成(第8の実施形態)によれば、三相電源に対して各
相のインピーダンスは同じであるから、各巻線31〜3
3に流れる電流を、それぞれIun,Ivn,Iwn,とすれ
ば、 |Iun|=|Ivn|=|Iwn| また接続点Nにおいて Iun+Ivn+Iwn=I1 上記両式から |Iun|=|Ivn|=|Iwn|=|I1|/3
【0040】三相電源の線路に流れる電流を、それぞれ
IU,IV,IW,とすれば、巻線31の端部Pにおい
て、 |IU|+|I1|/3=|I1| 故に、 |IU|=(2/3)×|I1| 端部Qにおいて、 IV=−〔I1×(1/3)〕 故に、 |IV|=|I1|/3
【0041】端部Rにおいて、 IW=−〔I1×(1/3) 故に、 |IW|=|I1|/3 したがって、 |IU|:|IV|:|IW|=2:1:1 となる。因みに三相交流電源の一つの線路間にのみ誘導
コイルを接続した場合の三相電源電流の比は、冒頭に述
べたように IU:IV:IW=1:1:0 となる。これに比較して図23のように構成したとき
は、電源電流の不平衡を緩和することができる。なお図
24は、図23に示す構成を、互いに独立した鉄心に巻
線31〜33、巻線34〜36巻回した配置図、図25
は、ひとつの三脚鉄心の各脚に巻線31〜33、巻線3
4〜36巻回した配置図である。
【0042】また図8に示す第3の実施形態における誘
導コイル41を省略し、巻線32,33の一括されてい
る端部とは反対側の端部同志の間を無負荷とした図26
の構成(第9の実施形態)によれば、 IU=(2m/3n)×I1 (33式) 端部Pにおいて Iun=I1−IU 上式両式から Iun=〔1−(2m/3n)〕×I1 (34式)
【0043】電源に対して巻線32,33のインピーダ
ンスは等しいから、巻線32,33に流れる電流Ivn,
Iwnは、接続点Nにおいて、(34式)を用いて求める
と、 Ivn=(I1−Iun)/2=(m/3n)×I1 (35式) Iwn=(I1−Iun)/2=(m/3n)×I1 (36式) したがって IV=IW=(m/3n)×I1 (37式) 33式と37式から |IU|:|IV|:|IW|=2:1:1 となる。この場合も図23に示す構成と同様に、三相電
源電流の不平衡を緩和することができる。
【0044】図27は、図26に示す構成を、互いに独
立した鉄心に巻線31〜33、巻線34〜36ならびに
ひとつの鉄心に巻線38を巻回して構成した配置図であ
り、図28はは、ひとつの三脚鉄心の各脚に、巻線31
〜33、巻線34〜36ならびにひとつの脚に巻線38
を巻回して構成した配置図である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、三
相電源から単相電圧を取り出して、誘導発熱ローラ装置
の誘導コイルの励磁電圧とするにあたり、三相電源電流
を平衡させることができ、または不平衡を緩和すること
ができる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施態様を示す断面図である。
【図2】図1の結線図である。
【図3】図1の配線図である。
【図4】図1の他の配線図である。
【図5】本発明の第2の実施態様を示す結線図である。
【図6】図5の配線図である。
【図7】図5の他の配線図である。
【図8】本発明の第3の実施態様を示す結線図である。
【図9】図8の配線図である。
【図10】図8の他の配線図である。
【図11】本発明の第4の実施態様を示す結線図であ
る。
【図12】図11の配線図である。
【図13】図11の他の配線図である。
【図14】本発明の第5の実施態様を示す結線図であ
る。
【図15】図14の配線図である。
【図16】図14の他の配線図である。
【図17】本発明の第6の実施態様を示す結線図であ
る。
【図18】図17の配線図である。
【図19】図17の他の配線図である。
【図20】本発明の第7の実施態様を示す結線図であ
る。
【図21】図20の配線図である。
【図22】図20の他の配線図である。
【図23】本発明の第8の実施態様を示す結線図であ
る。
【図24】図23の配線図である。
【図25】図23の他の配線図である。
【図26】本発明の第9の実施態様を示す結線図であ
る。
【図27】図26の配線図である。
【図28】図26の他の配線図である。
【符号の説明】
1,2 誘導発熱ローラ装置 31〜33 巻線 37,38 延長巻線 39A,39B 延長巻線 40,41 誘導コイル

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線を備え、前記第1の巻線にまたがっ
    て第1の誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイルを
    接続し、前記第2の巻線および前記第3の巻線の、一括
    されている端部とは反対側の端部同志の間にまたがっ
    て、第2の誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイル
    を接続してなる誘導発熱ローラ設備。
  2. 【請求項2】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線と、前記第1の巻線に延長して接続
    されてあって、巻数が前記巻線の巻数の{√(3)−1}
    倍の延長巻線とを備え、前記第1の巻線と前記延長巻線
    との直列回路にまたがって、第1の誘導発熱ローラ装置
    に属している誘導コイルを接続し、また前記第2の巻線
    および前記第3の巻線の、一括されている端部とは反対
    側の端部同志の間にまたがって、前記第2の誘導発熱ロ
    ーラ装置に属している誘導コイルを接続し、前記第1お
    よび第2の誘導発熱ローラ装置に属している各誘導コイ
    ルの印加電圧を、前記三相電源の電圧に等しくしてなる
    誘導発熱ローラ設備。
  3. 【請求項3】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線を備え、前記第1の巻線のなかから
    引き出された端子と前記第1の巻線に接続された延長巻
    線の端子とのうちのいずれか一方の端子と、前記第1の
    巻線の、一括されている端部との間にまたがって、第1
    の誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイルを接続
    し、また前記第2の巻線および第3の巻線の、一括され
    ている端部とは反対側の端部同志の間にまたがって、前
    記第2の誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイルを
    接続し、前記第1の誘導発熱ローラ装置に属している誘
    導コイルに印加される電圧を任意の値としてなる誘導発
    熱ローラ設備。
  4. 【請求項4】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線を備え、前記第2の巻線と前記第3
    の巻線の各巻線のなかから引き出された端子同志の間、
    または前記第2の巻線および前記第3の巻線に接続され
    た延長巻線の端子同志の間にまたがって、前記第2の誘
    導発熱ローラ装置に属している誘導コイルを接続し、前
    記第2の誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイルに
    印加される電圧を任意の値としてなる誘導発熱ローラ設
    備。
  5. 【請求項5】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線を備え、前記第1の巻線のなかから
    引き出された端子と前記第1の巻線に接続された延長巻
    線の端子とのうちのいずれか一方の端子と、前記第1の
    巻線の、一括されている端部との間にまたがって、第1
    の誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイルを接続
    し、また前記第2の巻線と前記第3の巻線の各巻線のな
    かから引き出された端子同志の間、または前記第2の巻
    線および前記第3の巻線に接続された延長巻線の端子同
    志の間にまたがって、前記第2の誘導発熱ローラ装置に
    属している誘導コイルを接続し、前記第1および第2の
    誘導発熱ローラ装置に属している各誘導コイルに印加さ
    れる電圧を、それぞれ任意の値としてなる誘導発熱ロー
    ラ設備。
  6. 【請求項6】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線を備え、前記第1の巻線にまたがっ
    て、誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイルを接続
    し、前記第2の巻線および前記第3の巻線の、一括され
    ている端部とは反対側の端部同志の間にまたがって、前
    記三相電源の各相電流を平衡にするためのリアクトルを
    接続してなる誘導発熱ローラ設備。
  7. 【請求項7】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線を備え、前記第1の巻線のなかから
    引き出された端子と前記第1の巻線に接続された延長巻
    線の端子とのうちのいずれか一方の端子と、前記第1の
    巻線の、一括されている端部との間にまたがって、誘導
    発熱ローラ装置に属している誘導コイルを接続し、また
    前記第2の巻線と前記第3の巻線の各巻線のなかから引
    き出された端子同志の間、または前記第2の巻線および
    前記第3の巻線に接続された延長巻線の端子同志の間に
    またがって、前記三相電源の各相電流を平衡にするため
    のリアクトルを接続してなる誘導発熱ローラ設備。
  8. 【請求項8】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線を備え、前記第1の巻線にまたがっ
    て誘導発熱ローラ装置に属している誘導コイルを接続
    し、前記第2の巻線および前記第3の巻線の、一括され
    ている端部とは反対側の端部同志の間を無負荷としてな
    る誘導発熱ローラ設備。
  9. 【請求項9】 三相電源の各線路にそれぞれ一端が接続
    され、他端が一括して接続されてある、同巻数の3個の
    第1乃至第3の巻線を備え、前記第1の巻線のなかから
    引き出された端子と前記第1の巻線に接続された延長巻
    線の端子とのうちのいずれか一方の端子と、前記第1の
    巻線の、一括されている端部とにまたがって誘導発熱ロ
    ーラ装置に属している誘導コイルを接続し、前記第2の
    巻線と前記第3の巻線の、一括されている各端部とは反
    対側の端部同志の間を無負荷としてなる誘導発熱ローラ
    設備。
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