JP2003248456A - プラズマディスプレイパネル駆動モジュール - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】テスト信号により、異常な動作をしているＰＫ
Ｇを検出する機能を有するプラズマディスプレイパネル
の駆動モジュールを提供する。 【解決手段】各ＰＫＧの動作を制御するための複数の入
力信号６と、入力信号６を受けてＰＤＰ内の各電極に必
要なタイミングで電圧印加するために必要な信号に変換
するための各ＰＫＧ内の駆動回路部７と、駆動回路部７
によって出力される出力信号８と、入力信号６、出力信
号８および駆動回路部７の内部信号の信号異常を検出す
るための異常検出回路９と、テスト信号をデコードする
ためのデコード部１０と、各ＰＫＧが正常に動作してい
るかどうかを判定するために、回路動作モニタ用の制御
回路部１１と、モジュール内での異常が検出された場合
に、異常箇所の表示を行うためのＬＥＤ等の異常箇所表
示部１２とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマディスプ
レイパネル駆動モジュールに関し、特に、テスト信号に
より、異常な動作をしているＰＫＧを検出する異常検出
回路を有するプラズマディスプレイパネル駆動モジュー
ルに関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、高輝度、広視野角、大容量表示、
さらに、長寿命という利点を有しているプラズマディス
プレイパネルを使用した表示装置が周知である。そし
て、この利点を有しているので、プラズマディスプレイ
パネルを使用した表示装置は、パーソナルコンピュータ
などのディスプレイ手段として、広く用いられているこ
とも、よく知られている。

【０００３】このような従来のプラズマディスプレイパ
ネルは、例えば、特開平５−２６５３９３号公報に記載
されている。

【０００４】図３は、従来のプラズマディスプレイパネ
ルの駆動モジュールのブロック図である。

【０００５】図３を参照すると、従来のプラズマディス
プレイパネル駆動モジュール５００は、映像を表示する
ために必要な制御信号を生成し、その他の各ＰＫＧ出力
するためのデジタルＰＫＧ２０１１とプラズマディスプ
レイパネル５（以下、ＰＤＰと略記する）に配置された
走査電極、共通電極、データ電極にそれぞれの電圧パル
スを印加するための走査ＰＫＧ２００、共通ＰＫＧ３０
０、データ信号中継ＰＫＧ４００とを備える。

【０００６】さらに、前記各ＰＫＧの動作を制御するた
めの複数の入力信号（２０６、３０６、４０６）と、入
力信号（２０６、３０６、４０６）を受けて、ＰＤＰ５
内の各電極に必要なタイミングで電圧印加するために必
要な信号に変換するための各ＰＫＧ内の駆動回路部（２
０７、３０７、４０７）と、駆動回路部（２０７、３０
７、４０７）によって出力される出力信号（２０８、３
０８、４０８）を備える。

【０００７】次に、従来のプラズマディスプレイパネル
駆動モジュールの動作について詳細に説明する。

【０００８】従来のプラズマディスプレイパネル駆動モ
ジュール５００は、外部よりＰＤ５Ｐの表示に必要な信
号が入力されると、デジタルＰＫＧ２０１においてモジ
ュールを構成するＰＫＧである走査ＰＫＧ２００、共通
ＰＫＧ３００およびデータ信号中継ＰＫＧ４００のそれ
ぞれが、動作するために必要な制御信号を生成して、走
査ＰＫＧ２００、共通ＰＫＧ３００およびデータ信号中
継ＰＫＧ４００に信号を伝達する。

【０００９】デジタルＰＫＧ２０１から出力された信号
を入力信号２０６として、動作する例を、走査ＰＫＧ２
００にて説明する。走査ＰＫＧ２００は、走査電極に電
圧を印加するための制御信号をデジタルＰＫＧ２０１か
ら受取り、入力信号２０６として信号が入力される。

【００１０】前記入力信号２０６により、走査ＰＫＧ２
００内の駆動回路部２０７で走査電極に電圧を印加する
ための出力波形が生成され、出力信号２０８として出力
される。

【００１１】また、共通ＰＫＧ３００およびデータ信号
中継ＰＫＧ４００についても、走査ＰＫＧ２００の場合
と同様に、出力信号３０８および出力信号４０８が出力
される。

【００１２】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のプラズマディスプレイパネル駆動モジュールにおい
ては、ＰＤＰモジュールを構成する各ＰＫＧがデジタル
ＰＫＧ２０１から制御信号である入力信号（２０６、３
０６、４０６）を受けて、各ＰＫＧの駆動回路部（２０
７、３０７、４０７）で生成される出力信号（２０８、
３０８、４０８）を出力するのみで、入力信号（２０
６、３０６、４０６）および出力信号（２０８、３０
８、４０８）をモニタしていない問題があった。

【００１３】すなわち、不具合が発生した場合、この不
具合箇所の特定を、ＰＫＧ単位で調査および修理作業す
るため、時間がかかっていた。

【００１４】したがって、本発明の主な目的は、上記問
題を解決したプラズマディスプレイパネル駆動モジュー
ルを提供することにある。

【００１５】本発明のプラズマディスプレイパネル駆動
モジュールの異常検出回路は、ＰＤＰモジュールを構成
する各ＰＫＧにおいて、入力信号６および出力信号８を
モニタし、異常発生箇所がどのＰＫＧであるかを判別
し、表示する機能を有する。

【００１６】

【課題を解決するための手段】本発明の本発明のプラズ
マディスプレイパネル駆動モジュールは、プラズマディ
スプレイパネルの表示パネルを駆動し、複数のＰＫＧで
構成されるプラズマディスプレイパネル駆動モジュール
であって、前記ＰＫＧの入力信号、出力信号および駆動
回路部内の内部信号をモニタし、前記プラズマディスプ
レイパネル駆動モジュールの動作異常が発生した際に、
前記ＰＫＧ単位で異常箇所を検出する判定手段と、前記
判定手段で検出した異常箇所を表示する異常箇所表示手
段とを有する構成である。

【００１７】また、本発明の本発明のプラズマディスプ
レイパネル駆動モジュールは、前記ＰＫＧは、映像を表
示するために必要な制御信号を生成するデジタルＰＫＧ
と、前記プラズマディスプレイパネルに配置された走査
電極に電圧パルスを印加するための走査ＰＫＧと、共通
電極に電圧パルス印加するための共通ＰＫＧと、データ
電極に電圧パルスを印加するためのデータ信号を伝達す
るためのデータ信号中継ＰＫＧとを具備しさらに、前記
走査ＰＫＧ、前記共通ＰＫＧおよび前記データ信号中継
ＰＫＧのそれぞれは、前記ＰＫＧの動作を制御するため
の複数の入力信号を受けて、前記プラズマディスプレイ
パネル内の各電極に必要なタイミングで電圧印加するた
めに必要な信号に変換し、出力信号として出力する駆動
回路部を備える構成である。

【００１８】また、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル駆動モジュールは、前記デジタルＰＫＧの駆動回路か
ら随時動作波形の情報を受取り、所定の動作タイミング
で走査ＰＫＧの入力信号、走査ＰＫＧの出力信号、およ
び前記駆動回路の内部信号が正常に動作しているかを判
定するためのテスト信号を出力する制御回路を具備する
構成である。

【００１９】また、本発明のプラズマディスプレイパネ
ル駆動モジュールは、前記テスト信号を受け、前記テス
ト信号をデコードする前記走査ＰＫＧに設けられたデコ
ード部を具備する構成である。

【００２０】さらに、本発明のプラズマディスプレイパ
ネル駆動モジュールは、前記入力信号、前記出力信号お
よび前記駆動回路の内部信号が正常に動作しているか否
かの判定を実施する異常検出回路を具備する構成であ
る。

【００２１】さらにまた、本発明のプラズマディスプレ
イパネル駆動モジュールは、前記異常検出回路で異常が
検出された場合は、前記異常検出回路は、瞬時に動作を
停止するためのアラーム信号を前記デジタルＰＫＧ駆動
回路に伝達し、モジュールの動作を停止するとともに、
デジタルＰＫＧに備わっている異常箇所表示部に、異常
が発生しているＰＫＧ箇所の情報が表示される構成であ
る。

【００２２】

【発明の実施の形態】図面を参照しながら、本発明の実
施の形態のプラズマディスプレイパネル駆動モジュール
について、詳細に説明する。

【００２３】本発明のプラズマディスプレイパネル駆動
モジュール１００は、プラズマディスプレイパネルの駆
動モジュールを構成する各ＰＫＧにおいて、入力部、出
力部および各ＰＫＧ駆動回路内の内部信号をモニタする
ための、異常信号検出回路を設け、テスト信号により、
異常箇所を認識することにより、異常な動作をしている
ＰＫＧを検出することを特徴としたものである。

【００２４】図１に本発明の実施の形態のプラズマディ
スプレイパネルの駆動モジュールのブロック図を示す。

【００２５】図１を参照すると、本発明の実施の形態の
プラズマディスプレイパネル駆動モジュール１００は、
映像を表示するために必要な制御信号を生成し、その他
の各ＰＫＧ出力するためのデジタルＰＫＧ１とプラズマ
ディスプレイパネル５（以下、ＰＤＰと略す）に配置さ
れた走査電極、共通電極、データ電極（これらは、図示
していない）にそれぞれの電圧パルスを印加するための
走査ＰＫＧ２、共通ＰＫＧ３およびデータ信号中継ＰＫ
Ｇ４を備える。

【００２６】そして、本発明の実施の形態のプラズマデ
ィスプレイパネル駆動モジュール１００は、各ＰＫＧ
（２、３、４）の動作を制御するための複数の入力信号
（２６、３６、４６）と、入力信号（２６、３６、４
６）を受けて、ＰＤＰ５内の各電極に必要なタイミング
で電圧印加するために、必要な信号に変換するための各
ＰＫＧ内の駆動回路部（２７、３７，４７）と、駆動回
路部（２７、３７，４７）によって出力される出力信号
（２８、３８、４８）と、入力信号（２６、３６、４
６）、出力信号（２８、３８、４８）および動回路部
（２７、３７，４７）のそれぞれの内部信号の信号異常
を検出するための異常検出回路（２９、３９、４９）
と、テスト信号をデコードするためのデコード部（１０
２、１０３、１０４）と、各ＰＫＧ（２、３、４）が正
常に動作しているかどうかを判定するためにマイコン等
を使用した回路動作モニタ用の制御回路部１１と、モジ
ュール１００内での異常が検出された場合に、異常箇所
の表示を行うためのＬＥＤ等の異常箇所表示部１２とを
具備する。

【００２７】次に、図１および図２のそれぞれを参照し
て、本発明の実施の形態のプラズマディスプレイパネル
駆動モジュールの動作について詳細に説明する。

【００２８】図２を参照すると、本発明の実施の形態の
プラズマディスプレイパネル駆動モジュール１００は、
外部よりＰＤＰの表示に必要な電源電圧および外部信号
が入力されると、デジタルＰＫＧ１において、モジュー
ルを構成するＰＫＧである走査ＰＫＧ２、共通ＰＫＧ３
およびデータ信号中継ＰＫＧ４が動作するために必要な
制御信号（１２２、１２３、１２４）を生成する（ステ
ップＳ１１）。

【００２９】そして、本発明の実施の形態のプラズマデ
ィスプレイパネル駆動モジュール１００は、走査ＰＫＧ
２、共通ＰＫＧ３およびデータ信号中継ＰＫＧ４に、制
御信号（１２２、１２３、１２４）を伝達する（ステッ
プＳ１２）。

【００３０】次に、再び、図１を併せて参照して、デジ
タルＰＫＧ１から出力された信号を入力信号２６として
動作する、本発明の実施の形態のプラズマディスプレイ
パネル駆動モジュール１００の例を、走査ＰＫＧ２につ
いて、説明する。

【００３１】走査ＰＫＧ２は、走査電極（図示していな
い）に電圧を印加するための制御信号１２２をデジタル
ＰＫＧ１から受取り、入力信号２６として、信号が入力
される（ステップＳ１３）。

【００３２】この入力信号２６により、走査ＰＫＧ２内
の駆動回路部２７で、走査電極に電圧を印加するための
出力信号が生成され、出力信号２８として出力される
（ステップＳ１３）。

【００３３】一方、前記デジタルＰＫＧ１内に備わって
いるマイコン等の制御回路部１１は、デジタルＰＫＧ１
の駆動回路１０１から、随時、動作波形の情報を受取
り、所定の動作タイミングで走査ＰＫＧ２の入力信号２
６、出力信号２８および駆動回路２７の内部信号が正常
に動作しているかを判定するためのテスト信号２２２を
走査ＰＫＧ２のデコード部１０２に伝達する（ステップ
Ｓ１４）。

【００３４】この時、デコード部１０２は、制御回路部
１１からの信号をデコードして、異常検出回路２９に伝
達し、異常検出回路２９において、入力信号２６、出力
信号２８および駆動回路２７の内部信号が正常に動作し
ているかどうかの比較を実施する（ステップＳ１５）。

【００３５】その後、比較結果は、異常検出回路２９よ
りデジタルＰＫＧ１の制御回路部１１に伝達される。

【００３６】同様に、モジュール１００を構成する共通
ＰＫＧ３またはデータ信号中継ＰＫＧ４での内部信号が
正常に動作しているかどうかの比較も実施する（ステッ
プＳ１６、ステップＳ１７）。

【００３７】ステップＳ１６またはステップＳ１７で、
異常が検出された場合は、瞬時に動作を停止するための
アラーム信号をデジタルＰＫＧ駆動回路１０１に伝達
し、モジュール１０１の動作を停止するとともに、デジ
タルＰＫＧ１に備わっているＬＥＤ等の異常箇所表示部
１２に異常が発生しているＰＫＧ箇所の情報が表示さ
れ、異常箇所情報が記憶される。

【００３８】これにより、モジュールを構成しているＰ
ＫＧ等の動作異常が発生した場合は、ＰＫＧ単位での異
常発生箇所が容易に検出することができるとともに電源
投入時の異常も瞬時に検出することができる。

【００３９】

【発明の効果】以上説明した通り、本発明では、ＰＤＰ
モジュールにおいて何らかの原因で動作異常が発生した
場合、ＰＫＧ単位での異常箇所の検出が容易にできる効
果がある。また、モジュールの組立工程での接続不良お
よびＰＫＧ不良等による異常箇所を検出できるととも
に、異常品への不必要な電源電圧印加を防止し、接続不
良によるＰＫＧ破壊等の不具合を防止する効果もある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態のプラズマディスプレイパ
ネルの駆動モジュールのブロック図である。

【図２】本発明の実施の形態のプラズマディスプレイパ
ネルの駆動モジュールの動作を説明するフローチャート
である。

【図３】従来のプラズマディスプレイパネルの駆動モジ
ュールのブロック図である。

【符号の説明】

１，２０１ デジタルＰＫＧ ２，２００ 走査ＰＫＧ ３，３００ 共通ＰＫＧ ４，４００ データ信号中継ＰＫＧ ５ ＰＤＰ １１ 制御回路部 １２ 異常箇所表示部 ２６，３６，４６，２０６，３０６，４０６ 入力信
号 ２７，３７，４７，２０７，３０７，４０７ 各ＰＫ
Ｇ駆動回路 ２８，３８，４８，２０８，３０８，４０８ 出力信
号 ２９，３９，４９ 異常検出回路 １００，５００ プラズマディスプレイパネル駆動モ
ジュール １０２，１０３，１０４ デコード部

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 プラズマディスプレイパネルの表示パネ
   ルを駆動し、複数のＰＫＧで構成されるプラズマディス
   プレイパネル駆動モジュールであって、 前記ＰＫＧの入力信号、出力信号および駆動回路部内の
   内部信号をモニタし、前記プラズマディスプレイパネル
   駆動モジュールの動作異常が発生した際に、前記ＰＫＧ
   単位で異常箇所を検出する判定手段と、 前記判定手段で検出した異常箇所を表示する異常箇所表
   示手段と、 を有すること特徴とするプラズマディスプレイパネル駆
   動モジュール。
2. 【請求項２】 前記ＰＫＧは、映像を表示するために必
   要な制御信号を生成するデジタルＰＫＧと、 前記プラズマディスプレイパネルに配置された走査電極
   に電圧パルスを印加するための走査ＰＫＧと、共通電極
   に電圧パルス印加するための共通ＰＫＧと、データ電極
   に電圧パルスを印加するためのデータ信号を伝達するた
   めのデータ信号中継ＰＫＧとを具備し、さらに、前記走
   査ＰＫＧ、前記共通ＰＫＧおよび前記データ信号中継Ｐ
   ＫＧのそれぞれは、前記ＰＫＧの動作を制御するための
   複数の入力信号を受けて、前記プラズマディスプレイパ
   ネル内の各電極に必要なタイミングで電圧印加するため
   に必要な信号に変換し、出力信号として出力する駆動回
   路部を備える請求項１記載のプラズマディスプレイパネ
   ル駆動モジュール。
3. 【請求項３】 前記デジタルＰＫＧの駆動回路から随時
   動作波形の情報を受取り、所定の動作タイミングで走査
   ＰＫＧの入力信号、走査ＰＫＧの出力信号、および前記
   駆動回路の内部信号が正常に動作しているかを判定する
   ためのテスト信号を出力する制御回路を具備する請求項
   ２記載のプラズマディスプレイパネル駆動モジュール。
4. 【請求項４】 前記テスト信号を受け、前記テスト信号
   をデコードする前記走査ＰＫＧに設けられたデコード部
   を具備する請求項２または３記載のプラズマディスプレ
   イパネル駆動モジュール。
5. 【請求項５】 前記入力信号、前記出力信号および前記
   駆動回路の内部信号が正常に動作しているか否かの判定
   を実施する異常検出回路を具備する請求項３または４記
   載のプラズマディスプレイパネル駆動モジュール。
6. 【請求項６】 前記異常検出回路で異常が検出された場
   合は、前記異常検出回路は、瞬時に動作を停止するため
   のアラーム信号を前記デジタルＰＫＧ駆動回路に伝達
   し、モジュールの動作を停止するとともに、デジタルＰ
   ＫＧに備わっている異常箇所表示部に、異常が発生して
   いるＰＫＧ箇所の情報が表示される請求項２、３、４ま
   たは５記載のプラズマディスプレイパネル駆動モジュー
   ル。
7. 【請求項７】 前記異常箇所表示部は、ＬＥＤで構成さ
   れる請求項６記載のプラズマディスプレイパネル駆動モ
   ジュール。