JP2003248113A - ウエブ加工装置及びウエブ加工装置の加工ヘッド位置決め方法 - Google Patents

ウエブ加工装置及びウエブ加工装置の加工ヘッド位置決め方法

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JP2003248113A
JP2003248113A JP2002047074A JP2002047074A JP2003248113A JP 2003248113 A JP2003248113 A JP 2003248113A JP 2002047074 A JP2002047074 A JP 2002047074A JP 2002047074 A JP2002047074 A JP 2002047074A JP 2003248113 A JP2003248113 A JP 2003248113A
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head
positioning
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English (en)
Inventor
Masami Nakagame
雅己 仲亀
Hiroyuki Nishida
弘幸 西田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送ライン上のウエブを加工する加工ヘッド
の位置決めを高い精度で行う。 【解決手段】 ウエブ加工装置11は、ウエブ10の複
数の加工エリア10aに対して加工を施す。ウエブ10
は、加工エリア10aの長さL1に応じた所定量間欠送
りされる。送り時に加工ヘッド12によって加工が施さ
れ、一時停止時に各加工エリア10a毎に位置決めライ
ン31がマーキングされる。加工中には、この位置決め
ライン31に基づいて、加工ヘッド12を幅方向に移動
して、加工ヘッド12と加工エリア26との相対位置を
補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走行中のウエブに
各種の加工を施すウエブ加工装置及びウエブ加工装置の
加工ヘッド位置決め方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種フイルム,レンズシート,カラーフ
イルタなどは、原材料となるシートに各種パターンの転
写やインクの塗布などの各種の加工を施すことにより製
造される。この加工時には、ミクロンオーダの高い精度
が要求されるため、シートの位置決めを行う際には、例
えば、特開平6−99392号公報に記載されているよ
うな位置決め方法が広く用いられている。
【0003】この位置決め方法では、まず、加工前に予
め所定サイズにカットされたシートに、このシートと加
工ヘッドとの相対位置を決めるための位置決めマークを
マーキングしておく。次に、このシートを加工台にセッ
トして、位置決めマークをCCDカメラで読み取り、そ
の画像をディスプレイに表示する。オペレータは、ディ
スプレイを見ながら、位置決めマークの現在位置と基準
位置とのズレ量を確認して、加工台を移動させて位置決
めをする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
位置決め方法は、高い精度の位置決めが可能である反
面、生産効率が悪く、シート1枚当たりの製造コストが
高くなるという問題がある。そこで、生産効率を向上さ
せるという観点から、ロールから引き出された長尺のウ
エブを搬送するライン上に加工装置を配置し、前記ウエ
ブを被加工物として、これを搬送させながら、搬送方向
に沿って連続する加工エリアに対して連続的に加工を行
うことが検討されている。
【0005】しかし、長尺のウエブを加工する場合に
は、位置ズレを防止するために、ウエブにテンションを
与えた状態で加工する必要がある。上述の位置決め方法
では、位置補正のためにウエブ自体を移動させるので、
その移動の際にはテンションを緩めなければならず、却
って位置ズレを引き起こす原因となってしまう。また、
長尺のウエブは、蛇行発生等の不具合が生じやすく、ハ
ンドリングが非常に難しい。そのため、位置補正のため
にウエブ自体を移動することは、ウエブの蛇行発生等の
原因ともなる。
【0006】前述した課題を解決するために、本発明
は、搬送ライン上のウエブに対して高い精度で位置決め
が可能なウエブ加工装置及びその加工ヘッド位置決め方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のウエブ加工装置は、加工ライン上に配置さ
れ、長尺のウエブを搬送する搬送手段と、前記ウエブを
走行させた状態でウエブ上の複数の加工エリアに対して
各種の加工を施す加工ヘッドとを備えたウエブ加工装置
において、前記加工ヘッドを前記ウエブの幅方向に移動
して前記加工エリアとの相対位置を補正する位置補正手
段と、前記ウエブを停止させた状態で、前記位置補正を
する際の基準となる位置決めラインを前記各加工エリア
毎にマーキングするマーキング手段と、この位置決めラ
インを撮像する撮像手段と、この撮像手段で得られた画
像に基づいて、前記位置決めラインの位置と予め設定さ
れた基準位置とのズレを調べることにより、前記加工ヘ
ッドの位置補正量を求める補正量算出手段とを設けたこ
とを特徴とする。
【0008】前記搬送手段によって前記長尺のウエブ全
体を前記加工エリアの長さに応じた所定量間欠送りする
ことにより、加工するためのウエブの送りとマーキング
をするためのウエブの停止とを行う。
【0009】前記搬送手段は、前記加工ヘッドとそれよ
りも上流に配置された前記マーキング手段との間にウエ
ブの一部を滞留させるアキュムレータを備えており、こ
のアキュムレータよりも上流にあるウエブの第1部分を
前記加工エリアの長さに応じた所定量間欠送りするとと
もに、それよりも下流にある第2部分を定速走行させ
る。
【0010】マーキングをする前に停止したウエブのエ
ッジ位置を検出するエッジ位置検出手段と、このエッジ
位置検出手段からの信号に基づいてウエブの幅方向の位
置が予め設定された所定範囲内にあるかどうかを判定す
る判定手段とを設け、前記判定手段により前記ウエブの
幅方向の位置が所定範囲内にあると判定された場合には
マーキングを行い、所定範囲外にある場合にはマーキン
グをせずに加工ラインの運転を停止する。
【0011】また、本発明のウエブ加工装置の加工ヘッ
ド位置決め方法は、長尺のウエブを走行させた状態で、
ウエブ上の複数の加工エリアに対して加工ヘッドによっ
て各種の加工を施す際、加工ヘッドよりも搬送方向上流
側に配置されたマーキング手段により、前記ウエブを停
止させた状態で、ウエブの搬送方向に沿った位置決めラ
インを各加工エリア毎にマーキングし、加工する際に
は、前記位置決めラインを撮像するとともに、撮像され
た画像に基づいて前記位置決めラインの位置と予め設定
された基準位置とのズレを調べることにより、前記加工
ヘッドの位置補正量を求め、この位置補正量に基づいて
前記加工ヘッドをウエブの幅方向に移動することにより
前記加工エリアとの相対位置を補正することを特徴とす
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図1に示すウエブ加工装置11
は、液晶表示ディスプレイに使用されるカラーフイルタ
の加工ラインに配置される。カラーフイルタは、周知の
ように、透明の支持体上に、少なくともR,G,Bの3
色の画素をマトリックス状に配列したものである。各画
素はミクロンオーダーで配列されるため、その加工には
高精度な位置決めが要求される。各画素は、例えば、透
明な支持体上に各色のインクを塗布することにより形成
される。
【0013】図2に示すように、カラーフイルタの原材
料となる透明な支持体は、長尺のウエブ10として形成
される。このウエブ10には、複数の加工エリア10a
が所定間隔で配列されている。このウエブ10をロール
状に巻いたウエブロール16がウエブ加工装置11にセ
ットされる。ウエブ加工装置11は、ウエブロール16
からウエブ10を引き出し、このウエブ10を搬送させ
ながら、ウエブ10上の複数の加工エリア10aに対し
て連続的に加工を行う。このように複数の加工エリア1
0aを連続的に加工することにより生産効率が高められ
る。
【0014】ウエブ加工装置11は、この長尺のウエブ
10を搬送する搬送手段と、加工ヘッド12とを備えて
おり、走行中のウエブ10に対して加工ヘッド12によ
り各色のインクを塗布することにより、ウエブ10上に
三色のストライプパターンを形成する。加工ヘッド12
は、その長手方向がウエブ10の幅方向に沿うように配
置される。加工ヘッド12は、R,G,Bの三色のイン
クを吐出するための多数の吐出口を備えており、これら
多数の吐出口はライン上に配列されている。この加工ヘ
ッド12から搬送されるウエブ10上に各色のインクが
吐出されて、三色のストライプパターンが形成される。
【0015】搬送路上には、ウエブ10を搬送するため
の各搬送ローラ17,バックアップローラ19,サクシ
ョンローラ18,ラップローラ20,ニップローラ40
などからなる長尺のウエブ10を搬送するための搬送手
段が配置されている。駆動モータ23は、バックアップ
ローラ19,サクションローラ18,ニップローラ40
を回転させる。これらの搬送手段によって、ウエブ10
は、前記加工エリア10aの長さLに応じた送り量分間
欠搬送され、その送り中に加工が施される。
【0016】ライン制御部21は、モータ駆動部22を
介して駆動モータ23を制御し、ウエブ10の搬送を制
御する。ライン制御部21は、加工制御部41に対し
て、ウエブ10の搬送が開始されたことを示す搬送開始
信号を送る。加工制御部41は、この搬送開始信号に基
づいて、加工を開始する。他方、加工制御部41は、1
つの加工エリア10aの加工が終了したときに、ライン
制御部21に対して加工完了信号を送る。ライン制御部
21は、この加工完了信号を受け取ると、ウエブ10の
搬送を一時停止する。
【0017】バックアップローラ19は、加工ヘッド1
2と対面する位置に配置され、ウエブ10を背面から支
持する。バックアップローラ19の両脇にはラップロー
ラ20が配置されている。ラップローラ20は、ウエブ
10にテンションを与えてバックアップローラ19の一
部に巻き付ける(ラップする)ことで、ウエブ10の加
工部分を平らにする。
【0018】蛇行修正装置24は、蛇行修正ローラと、
蛇行検知センサとからなり、ウエブ10の蛇行を修正す
る。蛇行検知センサは、ウエブ10の幅方向のズレを検
知する。この検知信号に基づいて、蛇行修正ローラが角
度を変えることで、ウエブ10の蛇行が修正される。乾
燥装置28は、加工ヘッド12によってウエブ10上に
塗布されたインクを乾燥させる。
【0019】カッタ26は、加工が完了したウエブ10
を加工エリア10aに応じた長さに切断する。この切断
は、ウエブ10が停止している間に行われる。カッタ2
6は、カッタ制御部27によって制御される。ライン制
御部21は、カッタ制御部27に対して、搬送停止信号
を送り、他方、カッタ制御部27は、ライン制御部21
は、切断完了信号を送る。
【0020】図3に示すように、加工ヘッド12の搬送
方向上流側にあるマーキングステージ35には、マーキ
ング装置が配置されている。マーキング装置は、マーカ
ー29を備えており、停止したウエブ10上に、位置決
めライン31をマーキングする。この位置決めライン3
1は、加工ヘッド12と加工エリア10aとの相対位置
を補正するための基準となるラインである。この位置決
めライン31に基づいて、加工ヘッド12の幅方向の位
置が補正される。
【0021】位置決めライン31は、各加工エリア10
a毎にマーキングされる。この位置決めライン31の長
さは、加工エリア10aの長手方向の長さL1に応じて
予め決められる。ウエブ10の両側縁部に、その搬送方
向に沿ってマーキングされる。この位置決めライン31
は、加工エリア10aの外側にマーキングされるが、加
工エリア10aの境界位置にマーキングしてもよい。な
お、図上、加工エリア10aのうちハッチングで示す部
分は、加工済み部分であることを示す。
【0022】マーカー29は、アクチュエータ30に取
り付けられており、ウエブ10の搬送方向に沿って移動
する。アクチュエータ30は、マーカー駆動部32から
の駆動信号に基づいてマーカー29を移動させる。マー
キング制御部25は、マーカー駆動部32を介してマー
カー29を制御する。マーカー29の移動範囲は、加工
エリア10aの長さL1に応じて決められる。
【0023】このマーカー29と対向する位置には、サ
クションテーブル33が配置されている。サクションテ
ーブル33は、停止状態にあるウエブ10を吸い付けて
固定する。サクションテーブル33の大きさは、加工エ
リア10aの長さL1に応じて決められる。
【0024】サクションテーブル33は、表面に微細な
孔が多数設けられたテーブルであり、吸引バルブが内蔵
されている。吸引バルブは、マーキング制御部25と接
続された吸引バルブ駆動部34によって駆動される。サ
クションテーブル33は、マーキング制御部25からの
駆動信号により、吸引バルブを解放して、空気の負圧に
よってウエブ10を吸い付ける。マーキングはウエブ1
0がサクションテーブル33に固定された状態で行われ
るので、ウエブ10を走行させた状態でマーキングする
場合と比較して、ブレのない直線の位置決めライン31
を引くことができる。位置決めライン31は、加工ヘッ
ド12の位置決めをする際の基準となるから、その精度
を向上することは、加工ヘッド12の位置決めの精度向
上につながる。
【0025】マーキング制御部25には、加工制御部4
1と同様に、ライン制御部21から搬送信号が送られ
る。マーキング制御部25は、ライン制御部21から搬
送停止信号を受け取ると、マーカー29を作動させてマ
ーキングを開始する。そして、マーキング制御部25
は、マーキングが完了すると、ライン制御部21に対し
てマーキング完了信号を送る。ライン制御部21は、こ
のマーキング完了信号を受信して、搬送を再開する。
【0026】図4は、ウエブの搬送と、加工及びマーキ
ングのそれぞれのタイミングを示すタイミングチャート
である。ウエブを停止させた状態でマーキングが行わ
れ、搬送が再開されると、マーキングされた加工エリア
10aよりも下流側にある別の加工エリア10aの加工
が開始される。各加工エリア10aの配列間隔は予め決
められており、また、ウエブ10の送り量もその加工エ
リア10aの大きさに応じて決められる。このため、加
工ヘッド12とマーキングステージ35の相対位置関係
は、加工エリア10aの大きさ及びそれらの配列間隔に
応じて決められる。
【0027】すなわち、ウエブ10は所定量の送り中に
加工が施され、一時停止中にマーキングがなされる。そ
のため、一時停止時には、次の送り中に加工されるべき
加工エリア10aの加工開始位置が、加工ヘッド12の
上流側近傍に位置するとともに、マーキングステージ3
5には、マーキングが施される加工エリア10aが位置
していなければならない。マーキングステージ35及び
加工ヘッド12の相対位置関係は、このような条件を満
たすように配置される。なお、加工ヘッド12の位置
に、次に加工される加工エリアの加工開始位置が位置す
るようにウエブ10を一時停止させてもよいし、すでに
加工済みの加工エリア10aの加工終了位置が位置する
ように一時停止させてもよい。
【0028】また、マーカー29の近くには、マーキン
グする前に停止したウエブ10のエッジ位置を検出する
エッジ位置検出センサ36が配置されている。エッジ位
置検出センサ36は、例えば、複数のフォトセンサから
なる。これらのフォトセンサは、幅方向に沿って配列さ
れている。エッジ位置検出センサ36は、マーキング制
御部25と接続されており、各フォトセンサがそれぞれ
ウエブ10を検出した場合には、その検出信号がマーキ
ング制御部25に送られる。マーキング制御部25は、
各フォトセンサからの検出信号の有無を調べて、ウエブ
10のエッジ位置を検出する。
【0029】マーキング制御部25は、ウエブ10のエ
ッジ位置が所定の範囲内にあるかどうかを調べ、所定範
囲内にあると判定した場合には、マーカー駆動部32に
対してマーキング開始信号を送る。所定範囲内に無い場
合には、ライン制御部21に異常検出信号を送る。ライ
ン制御部21は、ラインの運転を停止して、音声や、モ
ニタにメッセージを表示するなどの方法により警告を発
する。
【0030】このように、ウエブ10にマーキングを施
す前に、その位置が許容範囲内にあるかどうか調べるこ
とにより、ウエブ10の搬送が正常に行われているかど
うかをチェックしている。このため、マーキングや加工
は、幅方向の位置が所定範囲内に入っている場合にだけ
行われることになる。したがって、補正のために加工ヘ
ッド12が幅方向に移動する量は、比較的小さくて済む
ので、加工ヘッド12の位置補正の精度も向上する。
【0031】加工ヘッド12は、ヘッド取り付け部45
に取り付けられており、ウエブ10上の複数の加工エリ
ア10aに対して加工を施す。加工エリア10aの幅W
は、所定の長さで決められており、この幅Wに応じて加
工ヘッド12の長さが決められる。
【0032】ヘッド取り付け部45は、ウエブ10の幅
方向に移動自在に設けられている。ヘッド移動機構37
は、ヘッド取り付け部45をウエブ10の幅方向に移動
して、加工エリア10aと加工ヘッド12との相対位置
を補正する。
【0033】各CCDカメラ38は、ウエブ10上の位
置決めライン31を読みとるための撮像手段である。こ
れら各CCDカメラ38によって撮像された各撮像デー
タは、加工制御部41内の画像解析部42へ送られる。
画像解析部42は、各撮像データを解析して各位置決め
ライン31の現在位置を測定する。この測定結果は、位
置補正量算出部43へ送られる。
【0034】位置補正量算出部43は、位置決めライン
31の現在位置のデータを基に、加工ヘッド12の幅方
向の補正量を算出する。加工制御部41は、この補正量
に基づいて、ヘッド移動機構37を制御する。これによ
り、ヘッド取り付け部45とともに加工ヘッド12が移
動し、加工エリア10aとの相対位置が補正される。各
CCDカメラ38は、加工中に所定の間隔で撮像した画
像を随時画像解析部42に対して送る。加工制御部41
は、この画像を基に加工ヘッド12と位置決めライン3
1との相対位置をフィードバック制御する。
【0035】以下、上記構成による作用について、図5
に示すフローチャートに従って説明する。ライン制御部
21は、加工エリア10aがマーキングステージ35に
達すると、ウエブ10の搬送を一時停止して搬送停止信
号をマーキング制御部25に送る。
【0036】マーキング制御部25は、この搬送停止信
号を受けると、サクションテーブル33をONしてその
表面にウエブ10を吸着させる。そして、マーキング制
御部25は、エッジ位置検出センサ36にからの検出信
号に基づいて、ウエブ10のエッジ位置が所定範囲内に
あるかどうかを調べる。ウエブ10が所定範囲外にある
場合には、ライン制御部21に異常検出信号を送る。ラ
イン制御部21は、異常検出信号を受けると、ラインの
運転を止めて警告を発する。
【0037】他方、ウエブ10が所定範囲内にある場合
には位置決めライン31をマーキングをする。マーキン
グが完了すると、マーキング制御部25は、ライン制御
部21に対してマーキング完了信号を送る。また、ウエ
ブ10の一時停止中には、カッタ26によってウエブ1
0が所定サイズのシートに切断される。カッタ制御部2
7は、切断完了信号をライン制御部21に送る。ライン
制御部21は、マーキング完了信号及び切断完了信号を
受信すると、ウエブ10の搬送を再開するとともに、搬
送開始信号を加工制御部41に送る。
【0038】加工制御部41は、搬送開始信号を受ける
と、ヘッド駆動部44を介して加工ヘッド12を作動さ
せて加工を開始する。これにより、加工エリア10aに
三色のストライプパターンが形成される。
【0039】この加工途中に、加工制御部41は、各C
CDカメラ38を作動させて位置決めライン31を読み
とる。各CCDカメラ38は、その撮像データを画像解
析部42に送る。画像解析部42は、この撮像データを
解析して、位置決めマーク31の現在位置を測定する。
位置補正量算出部43は、この位置決めマーク31の現
在位置と、基準位置とのズレに応じて補正量を求める。
【0040】加工制御部41は、この補正量に基づいて
加工ヘッド12を幅方向に移動して、加工ヘッド12と
加工エリア10aとの相対位置を補正する。この補正
は、各CCDカメラ38の撮像間隔に応じて随時行われ
る。このように、ウエブ10自体を移動する代わりに、
ウエブ10の変位に追従して加工ヘッド12を移動して
位置補正をするので、精度の高い位置決めを行うことが
できる。
【0041】加工制御部41は、1つの加工エリア10
aの加工が完了すると、ライン制御部21に対して加工
完了信号を送る。ライン制御部21は、所定量の搬送を
終了すると、ウエブ10を停止させる。加工完了信号を
受けた後にマーキング制御部25及びカッタ制御部27
に搬送停止信号を送る。この搬送停止信号を受けて、マ
ーキング制御部25及びカッタ制御部27がそれぞれの
処理を開始する。以上の手順が加工予定数分終了するま
で繰り返される。ライン制御部21は、加工予定数分の
処理が終了した場合には、ラインの運転を停止する。
【0042】上記実施形態では、マーカーの移動範囲を
予め決められた加工エリアの長さL1に応じて決めてい
るが、図6に示すように、マーカー29の移動範囲Rを
比較的長くするとともに、マーキングの開始位置を可変
とすることにより、加工エリア長L1だけでなく、この
L1よりも短いL2や、L1よりも長いL3などの各種
の長さを持つ加工エリアのマーキング及び加工が可能に
なる。
【0043】図6(A)は、加工エリア長L1を加工す
る場合であり、この場合には、マーカー29のマーキン
グ開始位置がP1となる。図から明らかなように、上記
第1の実施形態と比較して、マーカー29の移動範囲R
は長くしてある。それに応じてサクションテーブル33
の長さも長い。
【0044】図6(B)は、加工エリア長L2を加工す
る場合であり、この場合には、マーカー29のマーキン
グ開始位置は、P1よりも上流のP2となる。そして、
図6(C)は、加工エリア長L3を加工する場合であ
り、この場合には、マーカー29のマーキング開始位置
は、P2よりも下流で、かつ、P1よりも上流のP3と
なる。
【0045】各加工エリアL1〜L3のいずれの場合に
おいても、マーキングステージ35と、加工ヘッド12
との位置関係は、上述の関係を満たしており、マーキン
グステージ35にマーキングされる加工エリア10aが
ある場合には、その加工エリア10aとは別の加工され
るべき加工エリア10aの加工開始位置が加工ヘッド1
2の位置Phの近傍に位置している。
【0046】また、上記実施形態では、ウエブ10の全
体を間欠搬送することにより、マーキングのための停止
と、加工のための走行とを繰り返している。しかし、マ
ーキングはウエブを停止させた状態で行った方が位置決
めラインの精度は上がるが、間欠送りは、ウエブの位置
ズレの原因となる場合もあるため、加工については、ウ
エブを定速走行させた状態で行った方が加工精度の向上
につながる。
【0047】そこで、図7に示すように、加工ヘッド1
2と、それよりも上流に配置されたマーキングステージ
35との間に、ウエブ10の一部を滞留させるアキュム
レータ51を設け、このアキュムレータ51よりも上流
にあるウエブ10の第1部分52を、加工エリア10a
の長さに応じた送り量分間欠送りするとともに、それよ
りも下流にある第2部分53を定速走行させるようにし
てもよい。
【0048】アキュムレータ51は、周知のように、昇
降部56が昇降することによって、ウエブ10を滞留さ
せる。このアキュムレータ51よりも上流側の第1部分
52は、搬送速度V1で間欠搬送される。その一時停止
時に位置決めライン31のマーキングがなされる。アキ
ュムレータ51よりも下流側の第2部分53は、搬送速
度V1よりも遅い搬送速度V2で定速走行する。アキュ
ムレータ51には、搬送速度V1でウエブ10が送り込
まれる。アキュムレータ51は、昇降部56を下降させ
ることによりウエブ10を滞留させて、搬送速度V1と
搬送速度V2との速度差を解消する。そして、マーキン
グのための停止中に、昇降部56が上昇し、滞留したウ
エブ10がアキュムレータ51から吐き出される。
【0049】なお、第1部分52と第2部分53との搬
送速度が異なるが、バックアップローラ19と、サクシ
ョンローラ72とをそれぞれ別のモータで駆動してもよ
い。
【0050】図8は、この実施形態のタイミングチャー
トである。このチャートに示すように、この例では、マ
ーキングと加工とがほぼ同じタイミングで開始される。
そして、加工完了よりもマーキングの完了が速く、マー
キングが完了してから、次の加工が始まるまでの間に、
第1部分52が1つの加工エリア長に応じた送り量S分
送られる。この送り量Sが、アキュムレータ51に滞留
するウエブ10の長さに対応する。
【0051】こうすることで、ウエブ10を定速走行さ
せながら加工を行うとともに、そのマーキング位置にお
いては、ウエブ10を間欠搬送させ、その一時停止中に
ウエブ10をマーキングすることができる。このため、
マーキングと加工の両方の精度を向上させることができ
る。
【0052】上記実施形態においては、加工内容として
3色のインクを塗布してカラーフイルタを製造する例で
説明しているが、例えば、ウエブに発光体を転写してE
L(Electro luminescence)を製造したりする場合にも
適用することができる。もちろん、塗布加工に限らず、
例えば、ウエブにストライプ状の溝を形成するなどのエ
ッチング加工をする場合や、支持体上に感光(レジス
ト)膜を塗布したウエブを使用して、このウエブに対し
てレーザービームや電子ビームを照射して前記感光膜を
溶融することによりパターンを転写する場合に本発明を
適用してもよい。
【0053】また、レーザーアブレーション法によって
ウエブ上に薄膜を形成する場合にも適用することができ
る。レーザーアブレーションとは、膜の材料となる物質
をターゲットとし、このターゲットに対してレーザーを
照射することにより、その物質の微粒子を飛散させる技
術である。
【0054】エッチング加工やレーザーアブレーション
をする場合には、上記乾燥装置の代わりに除塵装置を設
け、加工後にウエブ表面に付着した削り屑や塵などを取
り除くようにするとよい。
【0055】また、加工ヘッドとして、加工エリアの幅
に対応した長さを持つラインヘッドの例で説明したが、
ピンポイント加工を行うヘッドを用い、このヘッドを幅
方向に往復動させながら加工を施すようにしてもよい。
これによれば、搬送方向に沿ったストライプパターンだ
けでなく、ウエブの幅方向に沿ったパターンや幅方向に
対して傾斜したパターンなどを形成することも可能とな
る。
【0056】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
加工ライン上に配置され、長尺のウエブを走行させた状
態で、ウエブ上の複数の加工エリアに対して加工ヘッド
によって各種の加工を施す加工装置の加工ヘッド位置決
め方法において、加工ヘッドよりも搬送方向上流側に配
置されたマーキング手段により、前記ウエブを停止させ
た状態で、ウエブの搬送方向に沿った位置決めラインを
各加工エリア毎にマーキングし、加工する際には、前記
位置決めラインを撮像するとともに、撮像された画像に
基づいて前記位置決めラインの位置と予め設定された基
準位置とのズレを調べることにより、前記加工ヘッドの
位置補正量を求め、この位置補正量に基づいて前記加工
ヘッドをウエブの幅方向に移動することにより前記加工
エリアとの相対位置を補正するようにしたから、搬送ラ
イン上のウエブに対して高い精度で位置決めをすること
ができる。また、ウエブを停止させた状態で位置決めラ
インのマーキングを行うようにしたから、位置決めライ
ンの精度が向上し、この結果、加工ヘッドの位置決め精
度も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウエブ加工装置の構成図である。
【図2】ウエブの説明図である。
【図3】ウエブ加工装置の要部斜視図である。
【図4】搬送,加工,マーキングのタイミングを示すチ
ャートである。
【図5】位置決め手順を示すフローチャートである。
【図6】加工エリア長を可変にする場合の構成図であ
る。
【図7】アキュムレータを付加した構成図である。
【図8】アキュムレータを付加した場合のタイミングチ
ャートである。
【符号の説明】
10 ウエブ 10a 加工エリア 11 ウエブ加工装置 21 ライン制御部 25 マーキング制御部 29 マーカー 31 位置決めライン 37 ヘッド移動機構 38 CCDカメラ 41 加工制御部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工ライン上に配置され、長尺のウエブ
    を搬送する搬送手段と、前記ウエブを走行させた状態で
    ウエブ上の複数の加工エリアに対して各種の加工を施す
    加工ヘッドとを備えたウエブ加工装置において、 前記加工ヘッドを前記ウエブの幅方向に移動して前記加
    工エリアとの相対位置を補正する位置補正手段と、前記
    ウエブを停止させた状態で、前記位置補正をする際の基
    準となる位置決めラインを前記各加工エリア毎にマーキ
    ングするマーキング手段と、この位置決めラインを撮像
    する撮像手段と、この撮像手段で得られた画像に基づい
    て、前記位置決めラインの位置と予め設定された基準位
    置とのズレを調べることにより、前記加工ヘッドの位置
    補正量を求める補正量算出手段とを設けたことを特徴と
    するウエブ加工装置。
  2. 【請求項2】 前記搬送手段によって前記長尺のウエブ
    全体を前記加工エリアの長さに応じた所定量間欠送りす
    ることにより、加工するためのウエブの送りとマーキン
    グをするためのウエブの停止とを行うことを特徴とする
    請求項1記載のウエブ加工装置。
  3. 【請求項3】 前記搬送手段は、前記加工ヘッドとそれ
    よりも上流に配置された前記マーキング手段との間にウ
    エブの一部を滞留させるアキュムレータを備えており、
    このアキュムレータよりも上流にあるウエブの第1部分
    を前記加工エリアの長さに応じた所定量間欠送りすると
    ともに、それよりも下流にある第2部分を定速走行させ
    ることを特徴とする請求項1記載のウエブ加工装置。
  4. 【請求項4】 マーキングをする前に停止したウエブの
    エッジ位置を検出するエッジ位置検出手段と、このエッ
    ジ位置検出手段からの信号に基づいてウエブの幅方向の
    位置が予め設定された所定範囲内にあるかどうかを判定
    する判定手段とを設け、前記判定手段により前記ウエブ
    の幅方向の位置が所定範囲内にあると判定された場合に
    はマーキングを行い、所定範囲外にある場合にはマーキ
    ングをせずに加工ラインの運転を停止することを特徴と
    する請求項1〜3いずれか記載のウエブ加工装置。
  5. 【請求項5】 長尺のウエブを走行させた状態で、ウエ
    ブ上の複数の加工エリアに対して加工ヘッドによって各
    種の加工を施す加工装置の加工ヘッド位置決め方法にお
    いて、 加工ヘッドよりも搬送方向上流側に配置されたマーキン
    グ手段により、前記ウエブを停止させた状態で、ウエブ
    の搬送方向に沿った位置決めラインを各加工エリア毎に
    マーキングし、加工する際には、前記位置決めラインを
    撮像するとともに、撮像された画像に基づいて前記位置
    決めラインの位置と予め設定された基準位置とのズレを
    調べることにより、前記加工ヘッドの位置補正量を求
    め、この位置補正量に基づいて前記加工ヘッドをウエブ
    の幅方向に移動することにより前記加工エリアとの相対
    位置を補正することを特徴とするウエブ加工装置の加工
    ヘッド位置決め方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008096654A (ja) * 2006-10-11 2008-04-24 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタの製造装置および製造方法
JP2010085830A (ja) * 2008-10-01 2010-04-15 Dainippon Printing Co Ltd カラーフィルタの製造装置
JP2012230380A (ja) * 2011-04-22 2012-11-22 Dongwoo Fine-Chem Co Ltd パターン化されたフィルムのパターンの蛇行制御装置および蛇行制御方法

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