JP2003247490A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JP2003247490A
JP2003247490A JP2002045903A JP2002045903A JP2003247490A JP 2003247490 A JP2003247490 A JP 2003247490A JP 2002045903 A JP2002045903 A JP 2002045903A JP 2002045903 A JP2002045903 A JP 2002045903A JP 2003247490 A JP2003247490 A JP 2003247490A
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bracket
compressor
accumulator
bottom wall
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English (en)
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Hirofumi Azuma
洋文 東
Yorihide Higuchi
順英 樋口
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】底壁部が下方に突出する深皿形状の密閉ドーム
型ケーシングを有する密閉型圧縮機において、そのケー
シングにブラケットを固定する場合、ブラケットを、支
持部に加わる荷重が略均等になるように容易に位置決め
してケーシングに固定できるようにする。 【解決手段】ブラケット26を1枚の板状のものとし
て、ケーシングの底壁部の中間部まで嵌合可能な嵌合孔
を開口し、この嵌合孔に底壁部を嵌合して底壁部を嵌合
孔周縁部に溶接により一体化する。また、ブラケット2
6の嵌合孔に対しアキュムレータA1側の面積を、アキ
ュムレータA1と反対側の面積よりも大きくし、圧縮機
Aの重心がブラケット26において嵌合孔の周囲部分に
略均等に分散されて加わるようにする正確な位置決め作
業を容易にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密閉型圧縮機に関
し、特に、そのケーシングを基台等の固定体に支持する
ためのブラケットの構造に関する技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平6−15927
4号公報に開示されているように、溶接により密閉構造
とされたドーム型のケーシング内に、冷媒ガス(作動流
体)を圧縮するロータリピストン等の圧縮要素と、この
圧縮要素を駆動する駆動モータとを配置収容した密閉型
圧縮機は一般によく知られている。
【0003】この密閉型圧縮機は、冷媒ガスが圧縮の際
に漏洩せず、水分の浸入等の虞れもないことから、高い
信頼性を有し、例えば空気調和機等の冷凍装置における
冷媒回路に用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
密閉型圧縮機のケーシングを例えば空調機における室外
機の基台等の固定体に固定支持する場合、ケーシングの
側壁の周りに複数のブラケットを周方向に間隔をあけて
配置して、各ブラケットをケーシング側壁に溶接固定
し、これら複数のブラケットを介して圧縮機を基台に載
置支持することが行われている。
【0005】しかるに、このような複数のブラケットを
用いて圧縮機を支持する場合、圧縮機の重量が各ブラケ
ットに略均等に分散されて加わるよう、そのブラケット
の位置を正確に位置決めして溶接する必要があり、その
作業が面倒である。そして、この圧縮機の重量が各ブラ
ケットに略均等に分散されて加わるようにする位置決め
が不正確であると、圧縮機に接続される配管に作用する
応力が増大してその強度が低下し、圧縮機の運転時の騒
音や振動が増大する問題が生じる。
【0006】特に、圧縮機のケーシング側壁にアキュム
レータが一体的に連結支持されている場合、このアキュ
ムレータの重さの分だけ圧縮機の重心がアキュムレータ
側にずれることとなり、このずれた重心のもとで複数の
ブラケットの各々が圧縮機及びアキュムレータの双方の
荷重を略均等に受けるように支持せねばならず、より一
層面倒な作業が必要となる。そして、冷媒ガスとしてC
2(炭酸ガス)等の超臨界流体を用いると、圧力が高
くなるので、上記アキュムレータも肉厚が厚くて重いも
のが使用され、その分、圧縮機の重心がさらにアキュム
レータ側に偏ることとなり、アキュムレータを含む圧縮
機の全体を複数のブラケットで均等に支えることがさら
に難しくなる。
【0007】また、上記CO2等の超臨界流体を冷媒ガ
スとして圧縮する圧縮機では、そのケーシング(ドー
ム)として高圧容器を用いる必要があるが、その容器に
十分な強度を持たせつつも軽量化するために、ケーシン
グの底壁部を従来よりも深さの大きい深皿形状(半球面
ないし半楕円体面)の凸面とする必要が生じる。その場
合、上記分割タイプのブラケットでは、圧縮機ケーシン
グを鉛直方向に起立した状態に安定して自立させること
が損なわれる虞れがある。
【0008】さらに、圧縮機のケーシング周りに複数の
ブラケットが分散して取り付けられているので、低騒音
が要求される圧縮機のケーシングに防音マットを被せて
防音しようとしても、そのケーシングから半径方向外側
に突出したブラケットまでを覆う大きな防音マットが必
要になるばかりでなく、この半径方向外側に突出したブ
ラケットに起因して防音マットと圧縮機ケーシングとが
密着せずに両者間に隙間が生じ、十分な防音効果を得る
ことが難しい。防音マットを圧縮機のケーシングに密着
させようとすると、その防音マットの端部(下端部)が
ブラケットまでとなり、防音マットを圧縮機のケーシン
グ底部まで覆い被せることも困難になる。
【0009】本発明は斯かる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、密閉型圧縮機のケー
シングを固定支持するためのブラケットの構造に改良を
加えることで、CO2等の圧力が高い冷媒ガスを用いる
圧縮機でも、またアキュムレータが圧縮機ケーシングに
連結支持されていて圧縮機の重心がアキュムレータ側に
偏っていても、ブラケットを支持部に加わる荷重が略均
等になるように容易に位置決めして圧縮機ケーシングに
固定できるようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明では、ブラケットを1枚の略板状のもの
とし、その中間部に孔を開けて、この孔に圧縮機ケーシ
ングの底壁部を下端部がブラケット下側に突出した状態
で嵌合して着座させ、この底壁部の孔の周縁部とを溶接
により一体固定するようにした。
【0011】具体的には、請求項1の発明では、密閉型
圧縮機は、密閉ドーム型のケーシング(1)を有し、こ
のケーシング(1)の底壁部(4)は下方に突出した皿
形状の凸面に設けられ、上記ケーシング(1)の底壁部
(4)は1枚の板状のブラケット(26)に接合一体化
されている。
【0012】そして、上記ブラケット(26)には、上
記ケーシング(1)の底壁部(4)の中間部まで嵌合可
能な嵌合孔(27)が開口されており、上記ブラケット
(26)の嵌合孔(27)に底壁部(4)が嵌合されて
底壁部(4)が嵌合孔(27)周縁部に溶接により一体
化されていることを特徴とする。
【0013】上記の構成によると、圧縮機のケーシング
(1)にブラケット(26)を一体的に固定する場合、
ケーシング(1)の底壁部(4)をブラケット(26)
の嵌合孔(27)に嵌合して、その底壁部(4)の中間
部を嵌合孔(27)の周縁部に当接させる。この状態で
は、ケーシング(1)の凸面からなる底壁部(4)の下
面がブラケット(26)よりも下側に突出した状態とな
り、この状態で底壁部(4)を嵌合孔(27)周縁部に
溶接により一体化して固定する。このように底壁部
(4)を1枚もののブラケット(26)の嵌合孔(2
7)に嵌合して溶接するだけで、ケーシング(1)とブ
ラケット(26)とが一体的に固定されるので、圧縮機
の重量がブラケット(26)において嵌合孔(27)の
周囲部分に略均等に分散されて加わるようにするため
に、ブラケット(26)をケーシング(1)底壁部
(4)(嵌合孔(27))の周りに回しながらブラケッ
ト(26)の位置決めを行い、その位置決め後に溶接す
ればよく、正確な位置決め作業が極めて容易となる。
【0014】そして、このようなブラケット(26)の
正確な位置決めにより、圧縮機に接続される配管に作用
する応力が低減してその強度低下を防止し、圧縮機の運
転時の騒音や振動を低減することができる。
【0015】また、圧縮機ケーシング(1)の底壁部
(4)が部分的にブラケット(26)の嵌合孔(27)
に嵌合された状態で溶接一体化されるので、仮に、ケー
シング(1)が高圧容器でその底壁部(4)が深皿形状
であっても、圧縮機ケーシング(1)を鉛直方向に起立
した状態に安定して自立させることができる。
【0016】さらには、圧縮機ケーシング(1)がその
底壁部(4)の中間部にてブラケット(26)に溶接一
体化されているので、そのブラケット(26)の大きさ
を最小のものにすることができることと相俟って、防音
マットをケーシング(1)に密着させた状態でケーシン
グ(1)下端部(ブラケット(26))近くまで覆い被
せることができ、圧縮機の運転騒音を有効に低減するこ
とができる。
【0017】請求項2の発明では、上記圧縮機のケーシ
ング(1)側方にアキュムレータ(A1)が配置され、
このアキュムレータ(A1)は圧縮機ケーシング(1)
の側壁部に一体的に連結支持されており、上記ブラケッ
ト(26)は、嵌合孔(27)に対しアキュムレータ
(A1)側の面積が、アキュムレータ(A1)と反対側
の面積よりも大きい形状とされていることを特徴とす
る。
【0018】このことで、圧縮機のケーシング(1)側
壁に一体的に連結支持されているアキュムレータ(A
1)の重さの分だけ圧縮機の重心がアキュムレータ(A
1)側にずれていても、上記請求項1の発明と同様に、
両者を併せた荷重をブラケット(26)で略均等に受け
るようにする位置決め作業が容易となり、請求項1の発
明と同様の作用効果を奏することができる。
【0019】請求項3の発明では、上記ブラケット(2
6)には該ブラケット(26)を固定体に支持するため
の複数の支持部(28),(28),…が設けられてお
り、これら複数の支持部(28),(28),…は、圧
縮機とアキュムレータ(A1)とを合わせた重量が支持
部(28),(28),…間に略均等に分散されて作用
する位置に配置されている構成とする。
【0020】こうすれば、圧縮機とアキュムレータ(A
1)とを合わせた重量が支持部(28),(28),…
間に略均等に作用するので、各支持部(28)の負担を
均等にすることができる。
【0021】請求項4の発明では、冷媒ガスは例えばC
2等の超臨界流体とする。こうすると、アキュムレー
タ(A1)として肉厚が厚くて重いものが使用されて、
圧縮機の重心がさらにアキュムレータ(A1)側に偏っ
たとしても、請求項1の発明と同様に、ブラケット(2
6)で略均等に荷重を受けるようにする位置決め作業が
容易となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1及び図2において、(A)は本
発明の一実施形態に係る密閉型圧縮機であり、この圧縮
機(A)は冷媒ガスとしてCO2(超臨界流体)を圧縮
するもので、縦長円筒状の密閉ドーム型のケーシング
(1)を有する。このケーシング(1)は、上下方向に
延びる軸線を有する円筒状のケーシング本体(2)と、
その上端部に気密状に溶接されて一体接合され、上方に
突出した深皿形状の凸面を有する上壁部(3)と、ケー
シング本体(2)の下端部に気密状に溶接されて一体接
合され、下方に突出した深皿形状の凸面を有する底壁部
(4)とで構成されおり、その内部は空洞とされてい
る。
【0023】ケーシング(1)の内部には、図示しない
が、シリンダ内でロータリピストンを回転又は揺動させ
て冷媒ガスを圧縮するロータリ式等の圧縮機構と、この
圧縮機構のロータリピストンに駆動連結されたロータ、
及びケーシング(1)内壁面に固定され、上記ロータを
回転させる環状のステータを有する駆動モータとが少な
くとも収容されている。
【0024】上記ケーシング(1)における本体(2)
の下部には、その図1及び図2で右側に吸入管継手
(6)がケーシング本体(2)を溶接により気密状に貫
通して固定され、この吸入管継手(6)内には冷媒ガス
を吸入する吸入管(7)が気密状に挿通され、この吸入
管(7)のケーシング(1)内に位置する内端部(下流
端部)は上記圧縮機構の吸入部分に連通されている。圧
縮機構の吐出部はケーシング(1)内に開口連通してお
り、モータの運転により吸入管(7)を経てケーシング
(1)内の圧縮機構に吸入した冷媒ガス(CO2)を圧
縮機構で圧縮し、この圧縮された冷媒ガスを圧縮機構か
らケーシング(1)内に吐出するようにしている。つま
り、ケーシング(1)は高圧容器とされ、その内部の上
部に高圧冷媒ガスが充満する吐出空間(図示せず)が形
成されている。
【0025】一方、上記ケーシング本体(2)の上部に
は吐出管継手(9)がケーシング本体(2)を溶接によ
り気密状に貫通して固定され、この吐出管継手(9)内
には上記冷媒ガスを吐出する吐出管(10)が気密状に
挿通され、この吐出管(10)のケーシング(1)内に
位置する内端部(上流端部)は上記吐出空間に開口され
ており、圧縮機構から吐出空間に吐出された高圧冷媒ガ
スを吐出管(10)を経て圧縮機(A)のケーシング
(1)外に吐出させるようにしなっている。
【0026】さらに、上記圧縮機(A)のケーシング
(1)側方の図で右側にはアキュムレータ(A1)が配
置されている。このアキュムレータ(A1)は、縦長円
筒状の密閉ドーム型のケーシング(12)を有し、この
ケーシング(12)は、上下方向に延びる軸線を有する
円筒状のケーシング本体(13)と、その上端部に気密
状に溶接されて一体接合され、上方に突出した深皿形状
の上壁部(14)と、ケーシング本体(13)の下端部
に気密状に溶接されて一体接合され、下方に突出した深
皿形状の底壁部(15)とで構成されおり、その内部は
空洞とされている。このケーシング(12)の底壁部
(15)には鉛直方向上側に湾曲した上記吸入管(7)
が気密状に貫通され、この吸入管(7)の上端部(上流
端部)はアキュムレータケーシング(12)内に開口し
ている。ケーシング(12)の上壁部(14)には、冷
媒回路(図示せず)を循環する冷媒をアキュムレータ
(A1)に導くための戻し配管(16)が気密状に貫通
していて、その内端部(下端部)はアキュムレータ(A
1)のケーシング(12)内に開口しており、この戻し
配管(16)からアキュムレータケーシング(12)内
に冷媒液と共に流入した冷媒ガスをアキュムレータ(A
1)内で冷媒液と分離し、その冷媒ガスのみを吸入管
(7)から圧縮機(A)に吸入させるようにしている。
【0027】上記アキュムレータ(A1)は圧縮機ケー
シング(1)の側壁部に一体的に連結支持されている。
具体的には、圧縮機(A)のケーシング(1)における
本体(2)上部には上方から見て略コ字状に折り曲げら
れた板材からなる取付ブラケット(18)がその中間部
をケーシング本体(2)外周面に溶接することで取付固
定されている。この取付ブラケット(18)の両端部は
ケーシング本体(2)から突出していて円弧状に広がっ
ており、その一端部にはねじ取付部(18a)が、また
他端部には係合孔(18b)がそれぞれ形成されてい
る。一方、アキュムレータ(A1)のケーシング本体
(13)の周りには細長い板状の金属からなる締結バン
ド(19)が巻き付けられ、その一端部は上記取付ブラ
ケット(18)の係合孔(18b)に係合され、他端部
は取付ブラケット(18)のねじ取付部(18a)に取
付ねじ(20)により取り付けられており、この取付ね
じ(20)の螺合締結により締結バンド(19)を取付
ブラケット(18)に引き寄せ、この締結バンド(1
9)及び取付ブラケット(18)間にアキュムレータ
(A1)(そのケーシング(12))を挟持した状態
で、そのアキュムレータ(A1)を圧縮機(A)のケー
シング(1)に連結支持している。つまり、アキュムレ
ータ(A1)は、この取付ブラケット(18)と上記吸
入管(7)とにより上下の2位置で圧縮機ケーシング
(1)に一体的に支持されている。
【0028】尚、(22)はケーシング(1)の上壁部
(3)に取り付けられた電極端子で、ケーシング(1)
内部の駆動モータに通電するためのものである。また、
(23)はケーシング(1)外周面に取り付けられる銘
板である。
【0029】さらに、本発明の特徴として、上記圧縮機
(A)のケーシング(1)は、上記アキュムレータ(A
1)を支持した状態で図外の基台(固定体)に対しケー
シング(1)の底壁部(4)に接合一体化したブラケッ
ト(26)を介してマウント支持されている。図3〜図
5に拡大詳示するように、このブラケット(26)は1
枚の板状のもので、その周縁部には下方に折り曲げられ
てなる下向きのフランジ部(26a)が形成されてい
る。このブラケット(26)は、一半部(左半部)をな
す略三角形の三角形部(26b)と、他半部(右半部)
をなす略正方形の矩形部(26c)とで構成された略ホ
ームプレート形状(略五角形)のもので、その前後幅は
圧縮機ケーシング(1)の外径よりも若干小に形成され
ている。
【0030】ブラケット(26)の中央部には上下面間
を貫通する円形状の嵌合孔(27)が開口されている。
この嵌合孔(27)の内径(d1)は、上記圧縮機ケー
シング(1)の底壁部(4)の上下中間部、具体的に凸
面をなす円弧面の上下途中部における所定位置の外径
(d2)と略同じであり(d1≒d2)、この嵌合孔
(27)に上側から圧縮機ケーシング(1)の底壁部
(4)が中間部まで嵌合可能とされ、この嵌合状態で
は、図1に示すように、ケーシング(1)の底壁部
(4)下端(中心部)がブラケット(26)の下面(詳
しくはフランジ部(26a)の下端面)よりも下側に突
出するようになっている。
【0031】また、図2に示すように、上記嵌合孔(2
7)に圧縮機ケーシング(1)の底壁部(4)が嵌合さ
れた状態では、ブラケット(26)は、その三角形部
(26b)がアキュムレータ(A1)と反対側の左側
に、また矩形部(26c)がアキュムレータ(A1)側
の右側にそれぞれ位置し、かつ三角形部(26b)と矩
形部(26c)との前後中心を通る直線が圧縮機ケーシ
ング(1)中心とのアキュムレータケーシング(12)
の中心とを通る鉛直面(図2では左右方向に延びる直線
で表される)と略一致するように位置付けられており、
このことで、ブラケット(26)は、嵌合孔(27)に
対しアキュムレータ(A1)側の面積つまり矩形部(2
6c)の面積が、アキュムレータ(A1)と反対側の面
積つまり三角形部(26b)の面積よりも大きい形状と
されている。また、アキュムレータ(A1)は、そのケ
ーシング(12)の略全体がブラケット(26)の矩形
部(26c)の真上位置ではなく、それよりも外側の上
方位置に位置するように配置される(図2参照)。そし
て、この位置付け状態でブラケット(26)の嵌合孔
(27)に底壁部(4)が嵌合されて、その底壁部
(4)が嵌合孔(27)周縁部に溶接により一体化され
ている。
【0032】また、上記ブラケット(26)の三角形部
(26b)において矩形部(26c)と反対側(左側)
の先端部、及び矩形部(26c)において三角形部(2
6b)と反対側(右側)の先端部の前後両側部との3箇
所には、ブラケット(26)を基台に支持するための支
持部(28),(28),…が形成されている。この各
支持部(28)は、上記嵌合孔(27)と同様でそれよ
りも小径の貫通孔からなる支持孔(29)を有してお
り、この各支持孔(29)の下側にゴム製のリング状の
防振ゴム(30)を配置し、この防振ゴム(30)を介
在させてブラケット(26)を基台上に載置し、取付ボ
ルト(図示せず)を各支持孔(29)及び防振ゴム(3
0)を挿通させて基台に螺合締結することで、圧縮機
(A)をアキュムレータ(A1)と共に基台上に防振可
能に固定支持するようにしている。そして、上記3つの
支持部(28),(28),…の各位置は、圧縮機
(A)とアキュムレータ(A1)とを合わせた重量が3
つの支持部(28),(28),…間に略均等に分散さ
れて作用する位置に配置されている。
【0033】したがって、この実施形態において、圧縮
機(A)のケーシング(1)にブラケット(26)を一
体的に固定する場合、例えばケーシング(1)をその底
壁部(4)が上側になるように天地逆向きにし、その底
壁部(4)にブラケット(26)を被せるように降ろし
てその嵌合孔(27)に底壁部(4)を嵌合し、その底
壁部(4)の中間部を嵌合孔(27)の周縁部に当接さ
せる。このとき、ブラケット(26)の三角形部(26
b)がアキュムレータ(A1)と反対側に、また矩形部
(26c)がアキュムレータ(A1)側にそれぞれ位置
し、この三角形部(26b)と矩形部(26c)との前
後中心を通る直線が、圧縮機(A)のケーシング(1)
中心とアキュムレータ(A1)のケーシング(12)中
心とを通る鉛直面に略平行になるように位置付ける。ま
た、この嵌合孔(27)へのケーシング底壁部(4)の
嵌合状態では、この凸面からなる底壁部(4)の下端
(逆向き状態では上端)がブラケット(26)よりも下
側(同上側)に突出した状態となる。そして、こうして
位置決めされた状態で底壁部(4)を嵌合孔(27)周
縁部に溶接により一体化して固定すればよい。
【0034】このように圧縮機ケーシング(1)の底壁
部(4)を1枚もののブラケット(26)の嵌合孔(2
7)に嵌合して溶接するだけで、ケーシング(1)とブ
ラケット(26)とが一体的に固定されるので、圧縮機
(A)の重量がブラケット(26)において嵌合孔(2
7)の周囲部分に略均等に分散されて加わるようにする
ために、上記ケーシング(1)の底壁部(4)をブラケ
ット(26)の嵌合孔(27)に嵌合した後でかつ溶接
する前に、ブラケット(26)をケーシング(1)の底
壁部(4)(嵌合孔(27))の周りに回しながらブラ
ケット(26)の位置決めを行って、その位置決め後に
溶接すればよく、正確な位置決め作業を極めて容易に行
うことができる。
【0035】また、上記ブラケット(26)の形状は、
圧縮機(A)側の三角形部(26b)とアキュムレータ
(A1)側の矩形部(26c)とで略ホームプレート形
状とされ、ブラケット(26)の略中心の嵌合孔(2
7)に対しアキュムレータ(A1)側にある矩形部(2
6c)の面積が、アキュムレータ(A1)と反対側にあ
る三角形部(26b)の面積よりも大きいので、圧縮機
(A)のケーシング(1)側壁に一体的に連結支持され
ているアキュムレータ(A1)の重さの分だけ圧縮機
(A)の重心がアキュムレータ(A1)側にずれていて
も、両者(A),(A1)の荷重をブラケット(26)
で略均等に受けるようにする位置決め作業が容易とな
る。特に、冷媒ガスが圧力の高いCO2ガスであるため
に、アキュムレータ(A1)として肉厚が厚くて重いケ
ーシング(12)が使用され、その分、圧縮機(A)の
重心がアキュムレータ(A1)側に大きく偏ったとして
も、ブラケット(26)で略均等に荷重を受けるように
する位置決め作業は容易であねる。
【0036】また、上記ブラケット(26)周囲に3つ
の支持部(28),(28),…が形成され、アキュム
レータ(A1)と反対側の三角形部(26b)の先端に
1つの支持部(28)が、またアキュムレータ(A1)
側の矩形部(26c)の端部の前後両側に2つの支持部
(28),(28)がそれぞれ配置されているので、こ
れら3つの支持部(28),(28),…は、圧縮機
(A)とアキュムレータ(A1)とを合わせた重心が支
持部(28),(28),…間に略均等に分散されて作
用する位置に配置されることとなり、圧縮機(A)及び
アキュムレータ(A1)双方の重量が支持部(28),
(28),…間に略均等に分散されて作用し、各支持部
(28)の負担を均等にし、その各防振ゴム(30)の
圧縮変形量を同等に維持して安定した防振効果が得られ
る。
【0037】そして、このようなブラケット(26)の
正確な位置決めにより、圧縮機(A)に接続される吸入
管(7)、吐出管(10)、戻し配管(16)等に作用
する応力が低減され、その強度低下を防止して、圧縮機
(A)の運転時の騒音や振動を低減することができる。
【0038】また、圧縮機ケーシング(1)の底壁部
(4)が部分的にブラケット(26)の嵌合孔(27)
に嵌合された状態で溶接一体化されるので、ケーシング
(1)が高圧容器でその底壁部(4)が深皿形状であっ
ても、圧縮機ケーシング(1)を鉛直方向に起立した状
態に安定して自立させることができる。
【0039】さらに、圧縮機(A)とアキュムレータ
(A1)とを取り囲むように袋状の防音マット(図示せ
ず)を被せて、その騒音の防止を図る場合、圧縮機ケー
シング(1)がその底壁部(4)の上下中間部にてブラ
ケット(26)に溶接一体化されているので、そのブラ
ケット(26)の大きさを最小のものにすることができ
る。しかも、防音マットを圧縮機(A)及びアキュムレ
ータ(A1)の各ケーシング(1),(12)に密着さ
せた状態で圧縮機ケーシング(1)の下端部のブラケッ
ト(26)近くまで覆い被せることができ、圧縮機
(A)の運転騒音を有効に低減することができる。
【0040】尚、上記実施形態は、アキュムレータ(A
1)を付設した密閉型圧縮機(A)の場合であるが、ア
キュムレータ(A1)は必ずしも必要ではなく、圧縮機
単独のものにも本発明を適用することができる。また、
CO2ガス以外の超臨界流体や通常の冷媒ガスを用いる
ことができるのはいうまでもない。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よると、底壁部が下方に突出する皿形状の凸面に設けら
れた密閉ドーム型のケーシングを有する密閉型圧縮機に
おいて、そのケーシングにブラケットを固定する場合、
ブラケットを1枚の板状のものとし、このブラケットに
は、ケーシングの底壁部の中間部まで嵌合可能な嵌合孔
を開口し、この嵌合孔に底壁部を嵌合して底壁部を嵌合
孔周縁部に溶接により一体化したことにより、圧縮機の
重量がブラケットにおいて嵌合孔の周囲部分に略均等に
分散されて加わるようにするための正確な位置決め作業
を極めて容易に行うことができ、このブラケットの正確
な位置決めにより、圧縮機に接続される配管に作用する
応力が低減してその強度低下を防止し、圧縮機の運転時
の騒音や振動を低減することができる。しかも、ケーシ
ングが高圧容器でその底壁部が深皿形状であっても、圧
縮機ケーシングを鉛直方向に起立した状態に安定して自
立させることができる。さらに、防音マットを圧縮機ケ
ーシングに密着させた状態でケーシング下端部近くまで
覆い被せて、圧縮機の運転騒音を有効に低減することが
できる。
【0042】請求項2の発明によると、アキュムレータ
が圧縮機ケーシングの側壁部に一体的に連結支持されて
いる構造に対し、上記ブラケットにおける嵌合孔に対し
アキュムレータ側の面積を、アキュムレータと反対側の
面積よりも大きくしたことにより、圧縮機のケーシング
側壁に一体的に連結支持されているアキュムレータの重
さの分だけ圧縮機の重心がアキュムレータ側にずれてい
ても、両者の荷重をブラケットで略均等に受けるように
する位置決め作業が容易となり、請求項1の発明と同様
の作用効果を奏することができる。
【0043】請求項3の発明によると、上記ブラケット
に固定体に支持するための複数の支持部を設け、これら
複数の支持部を、圧縮機とアキュムレータとを合わせた
重量が支持部間に略均等に分散されて作用する位置に配
置したことにより、圧縮機及びアキュムレータ双方の重
量が支持部間に略均等に分散されて作用するようにな
り、支持部の負担を均等にすることができる。
【0044】請求項4の発明によると、冷媒ガスはCO
2ガス等の超臨界流体としたことにより、圧縮機の重心
が、肉厚の厚くて重いアキュムレータ側にさらに偏った
としても、ブラケットで略均等に荷重を受けるようにす
る位置決め作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る密閉型圧縮機をアキュ
ムレータを連結した状態で示す正面図である。
【図2】密閉型圧縮機をアキュムレータを連結した状態
で示す平面図である。
【図3】ブラケットの拡大平面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【符号の説明】 (A) 密閉型圧縮機 (A1 アキュムレータ (1) ケーシング (4) 底壁部 (26) ブラケット (26b) 三角形部 (26c) 矩形部 (27) 嵌合孔 (28) 支持部 (29) 支持孔
フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA05 AB02 AC03 CD01 3H029 AA04 AA12 AB03 BB21 BB32 CC09 CC30 3H076 AA16 BB01 CC46

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉ドーム型のケーシング(1)を有
    し、該ケーシング(1)の底壁部(4)は下方に突出し
    た皿形状の凸面に設けられ、 上記ケーシング(1)の底壁部(4)は1枚の板状のブ
    ラケット(26)に接合一体化され、 上記ブラケット(26)には、上記ケーシング(1)の
    底壁部(4)の中間部まで嵌合可能な嵌合孔(27)が
    開口されており、 上記ブラケット(26)の嵌合孔(27)に底壁部
    (4)が嵌合されて底壁部(4)が嵌合孔(27)周縁
    部に溶接により一体化されていることを特徴とする密閉
    型圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1の密閉型圧縮機において、 ケーシング(1)側方にアキュムレータ(A1)が配置
    され、 上記アキュムレータ(A1)はケーシング(1)の側壁
    部に一体的に連結支持されており、 ブラケット(26)は、嵌合孔(27)に対しアキュム
    レータ(A1)側の面積が、アキュムレータ(A1)と
    反対側の面積よりも大きい形状とされていることを特徴
    とする密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の密閉型圧縮機におい
    て、 ブラケット(26)には該ブラケット(26)を固定体
    に支持するための複数の支持部(28),(28),…
    が設けられており、 上記複数の支持部(28),(28),…は、圧縮機と
    アキュムレータ(A1)とを合わせた重量が支持部(2
    8),(28),…間に略均等に分散されて作用する位
    置に配置されていることを特徴とする密閉型圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1つの密閉型圧
    縮機において、 冷媒ガスは超臨界流体であることを特徴とする密閉型圧
    縮機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007024005A (ja) * 2005-07-21 2007-02-01 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 圧縮設備
WO2020107139A1 (zh) * 2018-11-26 2020-06-04 深圳市大疆创新科技有限公司 泵、泵组件以及喷洒装置
CN112412796A (zh) * 2019-08-23 2021-02-26 株式会社东芝 压缩机以及空调装置

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WO2020107139A1 (zh) * 2018-11-26 2020-06-04 深圳市大疆创新科技有限公司 泵、泵组件以及喷洒装置
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